ブロッキー(星のカービィ)

登録日:2014/04/19(土) 22:31:00
更新日:2024/09/07 Sat 23:23:22
所要時間:約 7 分で読めます







出典:『星のカービィ2』任天堂 ハル研究所 1995年3月21日発売
(c)1995 HAL Laboratory.inc/Nintendo. All Rights Reserved.



ブロッキーとは、星のカービィシリーズに登場する敵キャラクターの1体である。



概要

初登場は『星のカービィ2』。
四角い石のブロックに2本足が生えたような中ボス
もちろん吸い込むと「ストーン」をコピーできる。


ブロックのイメージに違わず、体当たりやジャンプからの押しつぶしといった肉弾戦を仕掛ける。
それ故に単純な力押しの面が強く、中ボスの中ではいなしやすい部類。
ただ意外と動きがアクティブで、ジャンプ力も高い事からホバリングは推奨できない。



カービィシリーズ全体では決して出番が多くなかったのだが、最近は『トリプルデラックス』でイメチェンを施し復活。



出典:『星のカービィ トリプルデラックス』任天堂 ハル研究所 2014年1月11日発売
(c)2014 HAL Laboratory.inc/Nintendo. All Rights Reserved.

シンプルな四角形から石造りの建物のような装飾が追加され、目の形も変わっている。
(ちなみに上記の画像は強化個体のDX版。通常版は全体的に灰色と青みがかっている)
当然変わったのは外見だけでなく、攻撃パターンや挙動も一新。
ある程度は従来のブロッキーらしさを残しつつ、ほぼ別物といえる変貌を果たした。



おもな攻撃パターン

  • ジャンププレス
小ジャンプを2回挟み、一気に大ジャンプして押しつぶす。
落下後に吸い込める星か石が両脇に出てくる。
『トリプルデラックス』以降は更に小さいジャンプをその場で2回行い、一気に跳躍するパターンが追加された。
このパターンはDX、Re:版だとこれしか行わず、かつ小ジャンプを1回で済ませる。


  • ダッシュ
ドタバタ走って体当たり。
『星のカービィ2』のみ、壁に激突せず途中で何ごとも無かったかのように急停止することがある。
『トリプルデラックス』以降は体力低下後に解禁。壁にぶつかる前にすっ転ぶ。


以下は全て『トリプルデラックス』から追加されたパターン。


  • 石ころへんしん
攻撃の合間に使用。
ストーン能力の石ころへんしん同様、短時間だけ石に変身して完全無敵状態と化す。
焦って攻撃を叩き込んでもムダに終わることが多い。
ちょっと待てばすぐに変身を解いてくれる。


  • 回転体当たり
その場で小さく跳ねて足をしまい、横向きにガタゴト転がって壁に突っこむ。
マリオのオニマスクン的なアレを思い浮かべると分かりやすい。
体力が減ると最大3連続(=1往復半)で仕掛けてくる。
DX、Re:版は最初から3連続。


体力低下後に解禁。
足場より奥に移動し、顔を巨大化させてカービィを追いかけながら倒れこんでくる。
どう見てもバッタンですね?
倒れこむスピードが速いので、なるべく距離を取らないと潰されやすい。
DX、Re:版は最大3連続で叩き潰す。


  • ダッシュ石ころへんしん
DX、Re:版が使用。
突進するところまでは通常のダッシュと同じだが、最後は転ばずに回転しながら石ころへんしんを行う。
これもストーン能力のそれと全く同じである。


  • 空中タックル
DX、Re:版が使用。
その場で小ジャンプを2回、助走をつけて力を溜め、頭からきりもみ回転して突っこむ。
初見ではやや意表を突かれやすいが、ブロッキーの攻撃は直前的なものばかりなので予測はしやすい。


  • 回転体当たりプレス
DX、Re:版が体力低下後に解禁。
途中までは普通の回転体当たりと同じだが、激突せずに壁から天井にかけて転がり続ける。
そしてカービィの頭上に来たところでジャンププレスの体勢に入り、落下。
出だしが完全に他の攻撃と同じで見分けづらい。



登場作品

星のカービィ2

初登場。
ダークキャッスルに登場する個体はやけに動きが俊敏である。


カービィのブロックボール

フリップ能力*1のザコとして登場。ステージ4とステージ11で姿を見せる。
ザコに格下げされたからかサイズは小さい。
だだし3回当てないと倒せない。


星のカービィ3

中ボスタワーである最終面の5-6にしか登場しない。
今作はレベルが5つしかない+中ボスはステージ4固定(5-6除く)という制約があるので仕方ないか。
2からリストラされたやつもいるので、出られただけ儲けものである。
攻略本では「一度倒した相手」と誤表記されている。


星のカービィ(アニメ)

魔獣として第2話に登場。ゲストでは初めてゲーム版の出典となった敵キャラクターである。
詳しくは後述。


あつめて!カービィ

サブゲーム「カービィのたいけつ!ピンボール」のボス、ロロロ&ラララのお邪魔キャラとして随伴。
バーの近くを左右にうろちょろしつつ、時折その場でプレスを行う。
無敵なので倒す事はできず、ボスへの攻撃の当て辛さもあって非常に鬱陶しい。


星のカービィ トリプルデラックス

久々の中ボスに復帰。レベル4から登場する。
多くの古参プレイヤーは彼が復活するとは思わず、懐かしさが込み上げると同時に強化ぶりを喜んだ。
この時は早く倒さないと宝箱が取れないので焦りしか生まれないが

登場ステージは4-4、5-2、6-5(DX)。

しかし、実はそれよりも早い1-6(EX)の段階でお目にかかることが可能。
このステージはレベル1のサンストーン(ボスは除外)を全回収することで解禁されるのだが、
ゴール手前で待ち構えているコイツが、よりにもよって強化版のブロッキーDXなのである。
普通のブロッキーにすら会えていないのにこの仕打ち。
レベル1のサンストーン回収が非常に簡単な事も相まって、興味本位でEXステージに手を出したプレイヤー達は
早々にアグレッシブな新技の数々に度肝を抜かれたという・・・
発売当時、「ウィスピーフラワーズより強い」とぼやいた人も少なからずいた。


星のカービィ ロボボプラネット

本作の改造された敵キャラ達の例に漏れず、頭にネジが刺さっているなど体が半機械に改造されている。
ただし戦闘面は前作と同一。元々前作の時点で行動パターンが豊富だったせいか、これといって特筆すべき変化は無い。

登場ステージは3-1、5-2、4-7(Re:)、6-5(Re:)。


みんなで!カービィハンターズスーパーカービィハンターズ

ボスの一体として登場。


テレビアニメ版のブロッキー

CV:細井治

カービィを追い出そうとデデデ大王が注文した超重量級の魔獣。
ブロック石の体という特徴はそのままに、ゲームと違って両手が生えており、目つきが鋭い。
マゲにまわしをつけた横綱力士のような出で立ちにアレンジされた。

普段は小さい石のレンガに擬態しているが、戦闘前に巨大化して本来の姿を現す。
物凄い圧倒的重量の持ち主で、デデデ城の地上から地下32階まで一気にぶち抜いたほど。
外見に反して跳躍力は極めて高く、ボディプレスで相手を潰すのが得意技。
更に危機を感じると分裂して身軽に動くことも可能。分裂後はゲーム版に近い姿となるが、目つきは悪いまま。


流石のカービィでも吸い込みが全く通用せず、逆に全体重をかけた押し潰しでぺっちゃんこに潰されてしまった。
しかし、メタナイト卿がこっそり送ったアドバイスをもとに低所からの吸い込みを仕掛けた結果、体重の重さが災いし、高所から引きずり下ろされるように吸い込まれてしまう。
が、すんでのところで4体に分裂。
全員で反撃するも1体だけ吸い込まれ、ストーンカービィへの変身を許してしまう。

その後は1体欠けた状態で再度合体し、巨大な石と化して崖に逃げるカービィを何度も踏みつぶそうと仕掛ける。
が、これこそがカービィの狙い通り。
ブロッキーの重さを利用して崖を崩し、海の中へ諸共沈没させる作戦だったのだ。

そんな事もつゆ知らず、何度もジャンプし続けたブロッキーのせいで崖は崩壊、ものの見事に策にハマってしまう。
石の体ゆえにブロッキーは海深く沈んだが、カービィは体内の小ブロッキーを吐き出すことで浮上に成功した。

いずれも沈んだだけで明確な死亡描写こそ無いが、どのみちあの重さで海底から這い上がることは不可能だろう…



後に丸美屋のふりかけCMにもまさかの出演。
この時はデデデ大王の命令でふりかけを奪おうとカービィ達の食卓に乱入するも、
本当はブロッキーも食べたかったので一緒にいただきまーす!・・・というオチだった。



余談

このブロッキー、実は星のカービィシリーズ出身のキャラクターではない。



元々はハル研が過去に出した「エッガーランド」シリーズの敵キャラ「ロッキー」であり、ロロロ&ラララと同郷。
デザインもエッガーランド当時とあまり変わっておらず、知る人には懐かしいものがあった。
が、前述のように今は大幅なイメチェンが行われた為、別物感に心配するファンもいるとかいないとか・・・




追記・修正はブロックを転がしながらお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2024年09月07日 23:23

*1 白ブロックと灰ブロックを入れ替える