ギガントエッジ(星のカービィ)

登録日:2013/09/11 Wed 11:41:05
更新日:2024/09/07 Sat 00:46:58
所要時間:約 5 分で読めます




ギガントエッジとは星のカービィシリーズに登場する中ボスの1体である。初登場は『星のカービィWii』。
海外名は『Giant Edge(ジャイアント・エッジ)』。



★概要
緑色のメタリックな甲冑を身にまとった2頭身の剣士。上着のような鎧には1対の勾玉を模した模様が確認できる。
背中にはとても大きい剣を背負っており、左手にはカービィより一回り大きな黒い盾を装備。
体形がイメージしづらいという人は、とりあえず紙コップを逆さに置いて足を生やした感じを想像してもらえればいい。


恐らくソードナイト、ブレイドナイト等に続く鎧型キャラクターの系譜。
頭に生えた角や顔部分の造形、ゴツイ外見からはどちらかと言うと『星のカービィ2』のマッシャー(特にアニメ版)辺りに近い意匠を感じさせる。(実際ロボボプラネットでギガントエッジの動作がマッシャーに流用された)


実は星のカービィシリーズにおいて 初の「ソード能力の中ボス」 である。
ソードは『星のカービィ 夢の泉の物語』で初登場してから、『星のカービィWii』で足掛け18年を迎えた人気のコピー能力である。
しかし意外にも、ソードをコピー可能な中ボス格の敵キャラが登場したことはこれまでの歴史で 一度も無い。
いたとしても中ボスではなく、大ボスのメタナイトや(あちらは事前にソードをコピーする機会がある)、大型雑魚のヘビーナイトぐらいであった。
このような背景もあり、発売前のスクリーンショットや公式動画にコイツが写っていた時は「もしかするとソードの中ボスか?」と一部で期待されていた。


後に『星のカービィ トリプルデラックス』にも続投。
同作では唯一のWii組となった。


星のカービィ ディスカバリー』ではワイルドエッジとして登場。
ビースト軍団に加わりイメチェンしたようで外観に差異はあるが一応、亜種ではなくギガントエッジと同一人物である。
同じくビースト軍団に加わったMr.フロスティボンカースと異なり元々が無機質なデザイン故か少し浮いている事を気にしている模様。


★実力
『Wii』本編では初めに戦う中ボス(スフィアローパーは除外)。それ以外でも大体序盤の登場。
なので、中ボス全体で見た場合の実力はそれ程のものではない。
外見通りの鈍重な動きであることに加えて、攻撃前後の隙が大きく(右手に剣を装備しておらず、いちいち抜刀・納刀を行う)、簡単に見切りやすいためである。
ホバリングで逃げた際の対空手段を持ち合わせていないのも、攻略しやすさに拍車をかけている。
だが、一方で時折こちらの攻撃を盾でガードし、端まで一直線に突進してジャンプ避け(ないしガード)を強要するなど、最初の中ボスにしてはそこそこ強い。


また、コイツの攻撃に対してガードするのはお勧めできない。
本作のガードは中ボス以上の敵の攻撃からは削りダメージを受ける仕様に変更されており、無闇な乱用は思いのほかダメージを多く蓄積する事になってしまう。


エクストラモードでは茶色のカラーリングの「 ギガントエッジEX 」に強化。
全体的に耐久力・スピードが上昇し、隙も短めとなっている(これは他のボス全体に言える事だが)。


『トリプルデラックス』では一番手のボスがMr.フロスティに変更され、ギガントエッジは序盤からちょっと過ぎた辺りのボスにちょっとだけ格上げされた。
更に強化版として『ギガントエッジDX』も登場。
全身金色のカラーリングは・・・なんだか趣味が悪い気はしなくもない。

『ロボボプラネット』ではサブゲームのみんなで! カービィハンターズのクエスト1に登場、本編ではリストラとなった。

★攻撃パターン
ほぼ全ての攻撃で、カービィが吸い込める星を出すのが特徴。



  • 剣振り回し
そのまんま。カービィの近くまで歩き、だいたい1~2回ほど剣を振り下ろして攻撃。
攻撃する前から隙を曝しまくっている技だが、振るたびにちょっとずつ間合いを詰める。星を吸い込むときは要注意。
モーションをよく見ると剣を横方向に振り回しているので、ジャンプで飛び越しても剣が当たる事は絶対に無い。

EX(DX)版は最大6回も行う。
また3回以上振り回す際、偶数回目にジャンプで飛び越すと瞬時に方向転換を挟む。



  • 突進
後退で助走をつけ、剣を前方に突き出しながら走る。
この時に剣がビカビカ光っているが特に意味は無い。
端に激突+反動で着地、の2プロセスで星が2個も出現。これは他の一部の中ボスにも当てはまる。

基本的にノーマルモードは3歩後退だが、体力低下で1歩分減り、5-5表ルートとEX版はデフォルトが2歩に。
つまり、強い個体は後半たった1歩で突進してくるため、開始前の隙も小さくなる。

EX版はこれに加えてジャンプで飛び越すと、途中でブレーキをかけて反転しながら再度突進してくる。
更にそれでも激突せずブレーキするパターンがあり、そこから振り返り斬ってくることも。
だが、反転時にやはり納刀・抜刀動作が入るため、見切りやすい。
DX版は剣を出したまま反転するようになり、隙が減った。


  • ガード
左手の盾を構え、一時的に完全無敵と化す。唯一星が出ない行動。
主に突進で激突後の隙をカバーするように使ってくるが、突進後でなくても不意にガードすることがある。
ここぞと吐き出した星型弾をカンッと綺麗に弾かれると地味に悔しい。

攻撃後以外は無敵(2のキャプテンステッチ)、動作中に無敵化、カウンター気味にガードを行うボス(メタナイト)は今までのシリーズにもいたが、
単なる防御を行動パターンの一つとして用いたボスは意外と少ない。

『ディスカバリー』では盾を構えた状態で背後から攻撃するとしばらく気絶するので攻撃のチャンスとなるが、体力が減ると盾を構えたまま前進してくる。
強化版は盾を構えた状態で盾に攻撃するとトゲが伸びて返り討ちされるようになり、近距離が得意なコピー能力で挑む時は要注意。


  • 衝撃波斬り
体力が一定値以下に達したときの確定行動。
その場で剣にエネルギーを溜め、振り下ろすと共に地を這う衝撃波を発生させる。
これでジャンプ対処必須の攻撃がひとつ増える事になるが、端で消えると星が出る。
強い個体はチャージ時間が短い。

EX(DX)版では戦闘開始直後の確定行動である。


  • ソードブーメラン
『トリプルデラックス』での新技。
衝撃波斬りに代わり、体力が一定値以下に達したときの確定行動。
端まで後退した後、剣を振り回してブーメランのように投げる。
剣は手前と奥を行き来しながら横へ1往復するが、他の中ボスの立体的な技に比べるとぶっちゃけ地味・・・
しかも本体は盾を構えておらず隙だらけ。詰めが甘い。

DX版は助走をつけずに半往復突進してから繰り出す。
剣の軌道が上向きに調整されているほか、同時に地を這う衝撃波まで発生。
おい、どういう原理だ。


  • ジャンプ衝撃波斬り
EX(DX)限定。
衝撃波斬りと同じく、体力が一定値以下で確定使用。DX版はブーメランソードの後。
ぐっと力を溜め、いきなり前方へジャンプからの叩きつけで衝撃波を発生させる。
ギガントエッジEXの技では比較的素早く、接近戦を挑んでいるといきなり踏ん付けられる恐れもある。
当然、普通の衝撃波斬りと比べて隙が少ないのが強み。
力溜め中の点滅エフェクトがガード時と同じなので、解除後も点滅を続けたら確実にこの攻撃が来ると思っていい。



  • 3WAY衝撃波
EX(DX)限定。
衝撃波斬りと同じモーションだが、約85度の範囲で3方向に衝撃波を飛ばすのが特徴。
端で消えると星が出る。しかし地上スレスレのもの以外は吸い込みづらい。
ギガントエッジ唯一の対空攻撃。
強い個体はやはりチャージ時間が短い。




★Wiiでの主な出番
  • 1-2
道中で初々しいデビューを飾る。
しかしながら体力が低いのはまだ良いとして、前エリアの隠し部屋から 無敵キャンディを持ち越すと楽勝できてしまう。
それでいいのか中ボス。


  • 4-1
ゴール手前に立ち塞がる。
この時はさすがに体力が増加しており、かつ床も凍りついてよく滑るため、立ち回りに気を遣う必要が出てくる。
・・・と思いきや、直前のエリアで下ルートを選んでいた場合、あの 凶悪無比な破壊力を誇るコピー能力「マイク」が手に入ってしまい再び一方的に蹂躙できてしまう。 合掌。


  • 5-5
表・裏ルートのどちらにも登場するが、強さや状況が全く違う。
多分この時の彼が一番輝いている。

  • 表ルート
中ボスタワー1番手。ゲーム中で最も強いギガントエッジ。
技の説明でも述べたように、後退時の歩数やチャージ時間が短縮されて隙が少なく、流れるように次々と攻撃を繰り出す。
デデデ大王のテーマが流れる中で戦う事になるので、今回は気分が盛り上がること間違いなし。

  • 裏ルート
裏中ボスタワー4番手。表ルートと違って1-4並に弱いが、ここでは中ボスのザンキブルとタッグを組んで登場。
ギガントエッジの弱点である対空手段の無さが、ザンキブルの投げるカッターブーメランでカバーされるため、空中に逃げても安全とは言えなくなる(そもそも天井が低めでホバリング高度も限られている)。
どちらも体力が低いとは言え、最初から挟み撃ちで現れるこの2体を同時に相手取ることは難しい。
元々裏ルート自体がダメージを蓄積しやすい難所だが、エクストラモードではカービィ側の体力が引き下げられた悪条件下で戦う事になり、
片方を速攻で倒さないとおちおち地上で戦っていられなくなる。


  • 7-3
終盤の中ボス軍団が待ち構えるエリアで一番手、及び最後の相手(お供にドゥビア×2)を務める。
後者は2体のドゥビアが飛び交う3対1の不利な状況下であり、厄介。


・・・なのだが、こちらに関しては初見でそう感じるプレイヤーは皆無に近い。
何故なら5-5表ルートの個体と違い、攻撃パターンが2つしか無い、耐久力もそんなに多くないなど露骨に弱体化しているのだ。
しかも不運な事に、このエリア自体が

「大量の中ボス相手にウルトラソードで無双する」

という爽快感重視のコンセプトに基づいているため、ウルトラソードをコピーしたカービィの前では他の中ボスともども雑魚同然に散ってしまう。哀れ・・・
更にコピーせず進んだとしてもスクロール固定が発生することは無く、戦う気が無いならあっさりスルー可能。
なかなかヒドイ仕打ちである。
せめて熱いBGMの下で盛大にぶった斬ってやろう。




全体的に7、8割方は不遇な目に遭っているのは気のせいだろうか



後に『星のカービィ20周年スペシャルコレクション』のモードの1つ「もっとチャレンジステージ」でも登場。
スマブラデスマッチ、及びそのEX版で出現する。
行動パターンは前作のノーマルモード準拠。


ロボボプラネットのサブゲーム『みんなで!カービィハンターズ』およびその続編においては皆勤賞であり、
スーパーカービィハンターズ』では炎属性を得た「ブレイズエッジ」が登場している。『カービィファイターズ2』では、そのブレイズエッジと共に、「ダブルスエッジ」として登場している。



★余談
『夢の泉』出展のコピー能力の内、ソード能力のように中ボスがいなかった立場の能力にはビームとトルネイドもいたが、
ビームは本作でキングスドゥという中ボスが登場。
トルネイドの中ボスも、後の『ディスカバリー』にてスワロリーナが登場した。




追記・修正は盾に星型弾を弾かれた人にお願いします。

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