ちからずく(ポケモン)

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ちからずく(ポケモン) - (2018/04/02 (月) 09:28:21) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2018/03/31 (土曜日) 19:15:00
更新日:2023/04/23 Sun 14:44:45
所要時間:約 7 分で読めます




ちからく(以下「力尽く」表記)とは、ポケットモンスターシリーズに第五世代(ブラック・ホワイト)から登場したポケモン特性である。

効果は『自分の使う技の追加効果を無くし、威力を1.3倍にする』というもの。
元々追加効果の無い技には効果がない。

追加効果と言っても様々だが、厳密には適用される追加効果は発生確率に関係無く、
  • 相手の能力ランクを下げる
  • 相手を怯ませる、混乱させる
  • 相手に状態異常を付与する
  • 自分の能力ランクを上げる
というものだけで、
攻撃の反動で自分の能力ランクを下げる効果(『ばかぢから』や『オーバーヒート』など)を持つ技には力尽くは適用されない。
また、急所ランクがプラスされている効果(『ストーンエッジ』や『つじぎり』など)は厳密には 追加効果ではない ので、こちらにも効かない。

因みに攻撃タイプのZワザには専用のものを除いて追加効果が存在しない(追加効果持ちの技でも消える)ので、こちらにも適用されない。

後述のバグ仕様から、道具『いのちのたま』との相性がいい。

名前や効果のイメージから、一見物理攻撃が強い脳筋アタッカーに相性が良いように見え、実際に力尽くを持つポケモンはそういうタイプが多いが、
じしん』や大半の物理格闘ノーマル技、先制技等の強力な物理技は追加効果を持たないので、意外と物理アタッカーとの相性は悪い。

一方特殊技は威力の高さを問わず大半が追加効果持ちなので、物理技より遥かに相性がいい。
そのため物理アタッカー寄りのポケモンを特殊型で使用することもあったりする。


【力尽くを持つ主なポケモン】

ニドキング/ニドクイン

適用技は『ヘドロウェーブ』『だいちのちから』『れいとうビーム』など。
主力技の大半が追加効果持ちかつ、レパートリーが広いので力尽くとの相性は抜群。
攻撃>特攻だが『じしん』に力尽くが乗らない、冷パンより冷ビのほうが通りがいいことから特殊型が圧倒的に多い。

オーダイル

適用技は『アクアブレイク』『れいとうパンチ』『いわなだれ』『ねっとう』など。
アクジェ以外の主力技に適用され、『りゅうのまい』で能力補助ができるので使い易い。
命の珠持ちも現実的。
「いかく」の影響を受けない特殊型も強力。

メガバクーダ

適用技は『だいもんじ』『だいちのちから』など。
特攻がとても高く、主力一致技の両方に乗るので非常に火力が高い。

ヒヒダルマ

適用技は『フレアドライブ』『いわなだれ』など。
攻撃140から繰り出される威力234のフレアドライブは強力どころではなく、最早 理不尽 の域。
『ニトロチャージ』の追加効果が消えるので、中途半端な素早さを補強し辛いのが欠点。
かといって『ニトロチャージ』の追加効果を選ぼうとすると非常に使い勝手の悪く種族値が大きく変わる特性「ダルマモード」しか選択肢がない。

ランドロス(化身フォルム)

適用技は『だいちのちから』『きあいだま』『サイコキネシス』など。
特殊型での運用が最適か。
珠力尽く大地の力はギルガルドを一撃で沈めるほどの高威力。
霊獣フォルムとまるで別物の高い攻撃性能を持つため度々話題になるが、現在は第六世代以降の作品での力尽くランドロスの入手法は存在しないのでレーティングバトルで見かけることはない。
え、PGLのデータにたまにいるって?知らんな


【バグ?仕様?】

追加効果を消すという処理がかなり特殊なためか、効果テキストからは想像が付かない処理を起こすケースが幾つか存在する。
力尽くが登場した第五世代から既に存在していたが、現在でも一切変わっていない。
下記の現象は何れも「力尽くが適用される技で攻撃する」場合にのみ発生する。

①自分の『いのちのたま』の反動ダメージ、『かいがらのすず』の回復効果が消滅する

つまり命の珠を持たせれば力尽くに加えてほぼノーリスクで1.3倍の火力上昇が得られることになる。
1.3の二乗で元の約 1.7倍 という凄まじい上昇率となるため、力尽くを使うときは誰もが憧れるだろう。
しかし力尽くを持つポケモンは大抵素早さに難があるので、「こだわりスカーフ」を持たせたほうが活躍することが多い。
ただしヒヒダルマは中途半端とはいえすばやさは平均以上にはあるので、十二分に選択肢のうちに入る。火力も攻撃種族値199相当(攻撃特化の場合)となるので特にロマンあふれるものとなるので是非。

貝殻の鈴のほうは完全なデメリット効果だが、元々ココドラ以外はあまり活用しないマイナーな道具なのでほとんど話題にならない。


②相手の『レッドカード』『だっしゅつボタン』『ききかいひ』が不発になる


────────────────
ヒヒダルマ「フレアドライブ!!」


ユクシー「よっしゃ、レッドカード発動!ステロダメ貰ったぁ!」

シーン…

ユクシー「なん…だと……?

────────────────
なんと相手の一部道具や特性を不発にする。
どういうことなの…
該当する道具や特性がメジャーでないのであまり知られていないが、その分初見殺し効果が強まっている。
やられた側からすれば堪ったものではないだろう。


①については一応、公式から「バグではなく仕様」という回答が出ている。
②は相手のポケモンに思い切り干渉してくるものであるためかなり怪しい気がするが、「相手の技に追加効果を付加する」という処理が行われているのだろうか?


【余談】

よく間違えられやすいが、『ちからく』ではなく、『ちからく』である。
ただどちらも漢字表記では力尽くであり、意味も同じなので畏まった場面以外ではそんなに気にする必要はないかも。


追記・修正は「追加効果なんて必要ねぇんだよ!」と思った方にお願いします。

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