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ポケットモンスター ブラック・ホワイト

登録日:2010/10/20 Wed 20:42:12
更新日:2026/08/10 Mon 09:20:57
所要時間:約 13 分で読めます






初めて訪れる街。



季節ごとに表情を変える大地。



この地に眠る伝説のポケモンの秘密とは!?



ポケットモンスター ブラック

ポケットモンスター ホワイト




ポケットモンスター ブラック・ホワイト』(Pokémon Black / White)とは、『ポケットモンスター』シリーズのゲーム作品の一つ。
ニンテンドーDS向けに、日本では2010年9月18日に発売された。


◇概要


メインシリーズでは初となる海外はアメリカのニューヨークをベース*1としたイッシュ地方を舞台に、153(+α)匹のポケモンが追加された。
バージョンの違いはいつも通り一部の種類ポケモンの有無と出現確率の違いのほかブラックではブラックシティ、ホワイトではホワイトフォレストという街に行ける。

パッケージのポケモンは
ブラック…レシラム
ホワイト…ゼクロム
と背景色とポケモンの色が反対なのでちょっと紛らわしい。
これは背景色とポケモンの色が同じだと。それぞれパッケージが同一色で統一されてしまうための苦肉の策の面もあったとのこと*2

これまでのポケモンシリーズをベースにしながらも、全体的にシックな雰囲気が漂う。
開発側の意図としても「これまでのポケモンの常識を破壊する」「ポケモンから卒業してほしくない」というものがあり、全編を通してこれまでのポケモンより大人っぽく作られている。

ポケモンシリーズとしては、俗に言われる"世代"をまたぎながらも前世代と同じハード上(NDS)で展開された初の作品となり、以降も同じハード上で展開されるポケモン本編作品は2世代分リリースされるようになった。
このため、DPtやHGSSで培われた技術を活かせる一方で、焼き直しにしてはならないという思いも強かったようだ。
この辺りの開発秘話は任天堂公式サイトの『「社長が訊く」ポケットモンスターブラック・ホワイト』で詳しく掘り下げられている。

同世代のアニポケは『ポケットモンスター ベストウイッシュ』。
また同世代よりポケモンの関連バラエティ番組枠が『ポケモン☆サンデー』から『ポケモンスマッシュ!』に変わった。

2012年2月26日、2年後のイッシュ地方を舞台とする続編が発表された。
→『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2


◇ストーリー


ある日、主人公は幼なじみのチェレンとベルと共に、アララギ博士にポケモン図鑑の完成を頼まれる。
そしてポケモンたちを集めながらポケモンリーグを目指す事に。

主人公の前に度々現れる謎の青年と、ポケモンの解放を訴えるプラズマ団
彼らの真の目的とは……?


ポケモンシリーズお決まりのストーリーなのだが、前述の通り本作はこれまでのシリーズに比べて対象年齢の上限が引き上げられており、キャラクターの関係性やバックボーンなどは大人でもうなる程綿密に設定されている。
終盤のストーリー展開はBGMなどの演出と相俟って、まるで劇場版のような盛り上がりを見せる。
良くも悪くも今までのポケモンとは全く方向性が違うストーリーなので意見が分かれやすいが、その分刺さる人にはとことん刺さるものになっている。

悪役であるプラズマ団も、これまでの悪の組織以上に胡散臭い集団となっており、その真相の受け止め方も人によって意見が分かれるだろう。


御三家


くさ
ツタージャ(→ジャノビー→ジャローダ)

ほのお
ポカブ(→チャオブー→エンブオー)

みず
ミジュマル(→フタチマル→ダイケンキ)


それぞれ〈〉〈〉〈〉をイメージしたデザイン。
だが、本作の御三家はツタージャにしてもポカブにしてもミジュマルにしても競合が多いのが気になるところ。


◇第五世代の変更点


新規ユーザーの為か、システムが一新されている。

  • 漢字モードの導入
これまではひらがなとカタカナ(と英数字とアンノーンと点字)のみだったゲーム内文字も、今作から漢字が解禁された。
ちなみに漢字モードはただ文章を漢字化しているだけではなく、セリフの中にある言い回しも大人向けの難しいものに変わっていたりする手の込んだ仕様。ただしえんじは漢字モードにしてもひらがな表記で喋る。

  • 道路のナンバーは改めて1番道路から
第一世代以降、世代が進む度にナンバーが進んでいったが本作以降はナンバーは進まず1番道路から仕切り直しとなった。
以降のシリーズでも1番道路からのスタートであり301番以降の道路はポケモンシリーズには現在も登場していない。

本作ではライバルが2人登場する。
チェレンはこれまでのライバルのように主人公に対して強い御三家を、ベルは逆に弱い御三家を選ぶ。
但し2人とも三猿のどれかも手持ちに入れており、こちらは御三家とは逆にチェレンが御三家に弱い方、ベルが強い方を選ぶ。

  • バトル画面で常にポケモンがアニメーション
それまでバトル画面でポケモンが常に動いていたのはせいぜい『ポケスタ』のような番外作品くらいだった。
しかし本作では遂に本編作品でも動くようになった。

どちらも自分と相手の3体ずつポケモンを出す新ルール。
攻撃範囲と「MOVE」を駆使しながらバトルするのがトリプルバトルで、前衛と後衛をローテーションさせバトルするのがローテーションバトルである。

  • 色が濃い草むら
本作では普通の草むらのほか、色が濃い草むらが登場する。
色が濃い草むらのポケモンは普通の草むらのポケモンに比べレベルがやや高く、ダブルバトル形式でバトルとなる。
なのでどちらか1体を倒さなければポケモンの捕獲は出来ない。

  • 揺れる草むら、砂煙、泡
これらに潜むポケモンはレアポケモンが多く、特に揺れる草むらはタブンネがよく出現する。タブンネ。
砂煙や泡はタブンネの代わりにそれぞれ洞窟、海上に潜むレアポケモンが出現するほか、砂煙はたまに各色のかけらが拾えることも。

  • 捕獲クリティカル
本作ではたまに3回の揺れを1回の揺れだけでゲットできるのがこの機能。
また捕まえた率によってこの発動率も高まる。

  • 所持金の増加
前作までは99万9999円だったが、本作からは999万9999円に増加。これでおいしいシッポや(引換券なしで)ミラクルサイクル製のじてんしゃが買えるぞ!
しかも本作では一部の道具を高値で売ってくれるNPCがいるのでお金も貯まりやすい。

今までの地方図鑑のトップナンバーはくさ御三家のたねポケモンであった。
しかし本作ではツタージャを差し置いて、ナンバー000扱いで幻のポケモンであるビクティニがトップナンバーとなった。

本作より低レベルほど貰える経験値が増え、高レベルほど貰える経験値が減る仕様となり、以降の世代にも引き継がれている。
これを利用して低レベルのポケモンをタブンネ狩りで一気に育てたトレーナーも多数いるとか。タブンネ。

それまでの最初のジムリーダーは第二世代を除いていわタイプ使いであり、みずとくさを選んでいれば有利、ほのおだと不利と難易度に結構な差があった。
しかし本作ではこの仕様によりどの御三家を選んでも難易度は全く同じ。

それまではポケモンリーグで戦う順番は固定だったが、本作では好きな順番で戦える。
但しチャンピオンは流石に固定。

前作まで恒例だった2大施設が本作以降は廃止された。*3
前者は賭博、後者は動物愛護の関係で規制されたと思われる。

  • すれちがい通信の導入
DSをスリープモードにして持ち歩いていると、別のプレイヤーの持つDSからデータが送られてくる機能。
2013年にはすれちがい通信中継所が全国のところどころに設置されたが、現在は既にサービスは終了済み。

本作では第二世代→第三世代以来のラインアップの見直しが入ったほか、わざマシンもひでんマシン同様何回でも使い回せるようになった。この仕様は『剣盾』まで引き継がれている。
本作ではなんと95種類のラインアップを誇る…のだが、「バークアウト」のわざマシンは本作では正規な入手手段が無いので実質94種類である。
ラインアップは「ギガドレイン」「アイアンテール」「はねやすめ」「ドレインパンチ」「ステルスロック」「あくのはどう」などが消えた代わりに「サイコショック」「ベノムショック」「ヘドロウェーブ」「ニトロチャージ」「アクロバット」「ボルトチェンジ」などの新技が追加された。
消えたわざマシンの技は『BW2』の教え技である程度はカバーされたが、「きあいパンチ」「みずのはどう」「タネマシンガン」「でんげきは」「はがねのつばさ」「ゆきなだれ」などカバーされなかった技も少なからずある。

ひでんマシンはいつもの4つと「たきのぼり」「ダイビング」の6種類。だが本作で攻略に必須なのは「いあいぎり」ただ一つ。
ただ「そらをとぶ」要員は流石に欲しいところ。

  • さらにパワーアップしたポケモンセンター
本作ではポケセン内にフレンドリィショップとGTSが統合され、多方面で便利になった。
左側がポケセン、右側がフレンドリィショップ。そして中2階にGTS。
本作のGTSはポケモン本編で初のランダムマッチが可能になり、全世界のプレイヤーと通信が可能となっている。このほかバトルビデオのアップロードが可能なバトルビデオランキングも搭載。

  • 一部の技の威力、命中率の変更
本作で効果の変更された技がとにかく多い。
例えば
  • 連続攻撃技がタスキを貫通するほか、威力と命中率も改善された。
  • ひるみ効果の付く技に「おうじゃのしるし」や「するどいキバ」の効果が上乗せされなくなった。
  • 一部のバインド技の威力、命中率が上がった。
  • 「あばれる」「はなびらのまい」の威力が「げきりん」に並んだ。代わりにPPは減った。
  • 「ギガドレイン」「とびげり」「とびひざげり」「ドレインパンチ」などの威力上昇
  • 「クラブハンマー」「こわいかお」「へびにらみ」「わたほうし」などの命中率上昇
  • 「たいあたり」が威力50、命中率100になり序盤技らしからぬ性能に。
  • 「じばく」「だいばくはつ」の相手の防御半減効果消滅
など。

  • 一部の道具、特性の仕様変更
道具や特性にも持ち物の変更があり、代表的なのは「ちょうはつ」などにも対応するようになった「メンタルハーブ」と「きあいのタスキ」と同等の効果を得られるようになった「がんじょう」だろう。
一方ビードロ類やこやし類は本作では完全に効果が消えてしまった。

  • ポケモンミュージカル
前作までの「ポケモンコンテスト」及び「ポケモンスーパーコンテスト」と似たやりこみ要素。
ライモンシティのミュージカルホールで行われる。
演目は4つあるが、PGLで増やす事が出来た。
高い評価を得られたポケモンはミュージカルショットでジャンプする。

  • DSの時計で四季が変わる
四季によってフィールドの背景が変わるほか、シキジカとメブキジカは四季によって色が異なる。色違いではない。
また特定の四季じゃないと行くことができない所もある。
ただし一か月ごとであり、リアルの四季とは関係ない。

イッシュのどこかにある謎の場所。ハイルツリーと夢と現実を繋ぐと言われるハイリンクの森がある。
またある条件を満たすと他のプレイヤーの世界にも入れる。

  • ネットサービスと連動したポケモングローバルリンク(PGL)
ポケモンの夢の中でポケモンと遊べる「ポケモンドリー厶ワールド」やポケモンミュージカルの演目のダウンロードなどが可能だった機能。
但し接続するためにはだいすきクラブとWi-Fi、さらにFlashPlayerに接続したパソコンが必要と手間はかかる。
ポケモンドリームワールドではポケモンと遊ぶことのほか、模様替えが出来たりきのみ栽培が出来たりする事が出来た。
現在はサービス終了済み。

  • PGLのドリームワールドで手に入る隠れ特性持ちポケモン
そのドリームワールドで手に入る隠れ特性持ちのポケモンが登場。
カイリューオニゴーリのように隠れ特性で才能が開花したポケモンもいればレディアンデリバードのように微妙な隠れ特性を与えられたポケモンもいる。
因みにサンダーやシャンデラのように次作以降とは隠れ特性が異なるポケモンもいる。最もそれらのポケモンは軒並み隠れ特性が解禁されなかったが。

普段の対戦では使えない持ち物ではない道具が使える新ルールがこのミラクルシューター。
エネルギーを消費する事でそれらの道具のほか、自分の持ち物の効果を直ぐ様発揮する「アイテムコール」や特性の効果をもう一度発揮する「スキルコール」などの特殊効果が使用できる。
但し残念ながら本作限りであった。

ライモンシティにある観覧車で起こるサブイベント。このイベントに関わるNPCはどれもキャラがとにかく濃い。
詳細は該当項目へ。

◇BGM


本作はBGMの評価が非常に高く、次作『BW2』と並んでポケモンサウンドの到達点と言われている。

『DPt』におけるピアノのような代表と言える楽器こそないものの、多種多様な楽器が取り入れられているのが特徴的。
ポケモンらしい序盤曲にはフルート、戦闘曲のドラムとベース、盛り上がりどころのトランペット、マイナーな所では二胡なんてものまで使われていたりする。さらにはポケモンメインシリーズでは初となるボーカル入りのBGMも。
終盤では壮大なストーリーに合わせてシリアスな曲も増え、そんな中で次々と新たな名曲が現れては次の名曲に切り替わる非常に贅沢な作りに。
戦闘中にBGMが切り替わる演出も本作が初出であり、しかも最初にして最適解を出してしまったと言われるほどの完璧な演出となっている。ただしピンチBGMは勘弁。

パッケージポケモンであるレシラムとゼクロムのBGMは、基本的には同じ曲なのだがそれぞれの特徴を現した効果音が微妙に含まれているためそれぞれで別曲扱いとなっており、さらに三匹目のドラゴンの曲もレシゼクと基本は同じだが、それぞれの効果音がない代わりに若干のアレンジが加わっているなど、細かいながらも丁寧な仕事が光るものとなっている。
その違いがオミットされてしまった時期もあるけど…

道路曲は全体的に初代リスペクトの手堅いものが並ぶ中、『10番道路』はポケモンの道路曲史上でも屈指の名曲として知られており、ストーリーともマッチした素晴らしい出来となっている。
また第5世代のみの仕様である季節システムに合わせて、道路や町のBGMには季節ごとに切り替わるものが存在しているのもこだわりポイントだろう。

一部の街ではNPCに話しかけることでBGMにパートが追加され曲が完成したり、楽器を弾いている人の近くに行くと音が足される凝ったギミックがあったりと、やはりサウンド面に対するこだわりを感じさせる。

なお、BGMではないが戦闘中のカーソルを動かしたり何かを決定した時の効果音もそれまでのポケモンシリーズとは異なるものに変わっており、その小気味良さから密かに人気が高かったり。


◇対戦環境


新しい技と特性、道具の追加で更に戦略性が拡がった。
なにより隠れ特性の追加で従来のポケモンにも更なる可能性が。

  • 新技
新技は
  • 遂に登場した安定の高威力のでんきの物理技「ワイルドボルト
  • 雨下なら必中になる「ぼうふう
  • ダブルバトルでは仲間にも当たってしまうが、相手全体にも当たる「ヘドロウェーブ」
  • みずタイプながら相手をやけどにできる「ねっとう」
  • 相手の攻撃を参照にするあく物理の高威力技「イカサマ」
  • 積み技をどれだけ積めるか次第でパワーアップする「アシストパワー
  • 手ぶらになったらパワーアップする「アクロバット」
  • 相手にダメージを与えながらバフをリセットする「クリアスモッグ」
  • 相手に状態異常を与えれば威力が倍になる「たたりめ」
  • 「とんぼがえり」のでんき版「ボルトチェンジ」
  • 自分の体重が威力になる「ヒートスタンプ」「ヘビーボンバー」
  • 相手全体の特攻を落とす「バークアウト」「むしのていこう」
  • ダメージと同時に確実に相手の素早さを落とす「じならし」「ローキック」
  • 特殊技ながら相手の防御を参照にする「サイコブレイク」「サイコショック」
  • 相手にダメージを与えながら交代させる「ともえなげ」「ドラゴンテール」
  • 相手の能力変化を無視する「せいなるつるぎ」「なしくずし」
  • ダブルバトルで組み合わせると様々な効果をもたらせる「くさのちかい」「ほのおのちかい」「みずのちかい」
  • ダブルバトルで真価を発揮する変化技「いかりのこな」「いやしのはどう」「おさきにどうぞ」「ギフトパス」「さきおくり」「ファストガード」「ワイドガード」
  • 相手をみずタイプに変更させる「みずびたし」
  • 新たなルーム技の「マジックルーム」「ワンダールーム」
などが追加された。
また、「からをやぶる」「コットンガード」「ちょうのまい」「とぐろをまく」などの強力な積み技も大量に追加され、対戦環境が大きく変化した。

  • 新たな道具
新たな道具として
  • 相手からダメージを受けたら「さめはだ」の如く相手にもダメージを与える「ゴツゴツメット」
  • 進化前ポケモンにも進化後ばりの耐久力を与えさせる「しんかのきせき
  • 相手からダメージを受けるとすぐ交代できる「だっしゅつボタン」
  • 逆に相手からダメージを受けると相手を交代させる「レッドカード」
  • 相手からダメージを受けるまでじめん技を無効化できる「ふうせん」
  • バインド技のダメージが上がる「しめつけバンド」
  • 一度だけ超火力の技を叩き込めれるほか、ノーマル以外は本作限定である「ジュエル」*4
などが追加。

  • 新たな特性
新たな特性は
  • 追加効果と引き換えにパワーアップする「ちからずく」
  • 自分にかかる能力変化を真逆にする「あまのじゃく」
  • 攻撃が相手により下がったら逆にぐーんと上げる「まけんき」
  • 相手から物理技を受けると防御ダウン+素早さ2段階アップさせる「くだけるよろい」
  • HPが減ってない時にダメージを受けると、そのダメージを軽くできる「マルチスケイル」
  • 毎ターンどれかのランク補正が下がってはぐーと上がる「ムラっけ」
  • 手持ちに戻す事で体力を回復させる「さいせいりょく」
  • 相手の壁やみがわりを無視できる「すりぬけ」
  • ポケモンを倒す度に攻撃が上がっていく「じしんかじょう」
  • 相手の変化技を跳ね返せる「マジックミラー
  • 粉技を一切無効にする「ぼうじん」
  • ダブルバトルで真価を発揮する「いやしのこころ」「フレンドガード」
  • 状態異常にかかっているとパワーアップする「どくぼうそう」「ねつぼうそう」
  • 自分の体重が変わる「ヘヴィメタル」「ライトメタル」
などが追加。
またどちらも専用特性だが、場に出たら相手のポケモンに変身する「かわりもの」や自分の控えのどれかに化ける「イリュージョン」といった何かしらのポケモンに化ける特性も登場している。

  • 新ポケモンの特徴
今作は全体的に種族値に無駄の無いポケモンが多め。
更に攻撃・特攻に尖ったポケモンも多く、火力インフレは更に加速した。
一方で前作の反省か、能力に無駄は無くとも技が乏しいポケモンも多い。

そして何よりもイッシュのポケモンは進化が全体的に遅い
序盤ポケモンはともかく、中盤以降のポケモンだと1進化ですら平気でLv30台後半~40台を要求され、終盤になろうものなら1進化にLv50台がザラ。
本作の経験値が相手よりレベルが高くなるほど減る仕様も相まって、ウルガモスサザンドラの進化の遅さは最早伝説である。
やはり批判を浴びた為か、この後の世代のポケモンの進化はそこまで遅くならないように設定されている。
もっとも、レベル差による減算が復活したSMのアローラでは序盤にワシボンやらバルチャイやらが出現するし、ガラル地方のドラメシヤ系統はと言われると説明しにくくなるが

  • ランダムマッチ
本作以降はランダムマッチが可能となった。全世界のプレイヤーと対戦ができる。
しかし敷居が下がった分、マナーの悪いプレイヤーも頻発。
負けそうになると回線を切る、いわゆる切断厨も問題視された。

  • 問題点
一方で、アイテムの互換切りと隠れ特性周りの悪辣すぎる仕様や配布方法、爺前固定の廃止によるタマゴ個体厳選難易度の悪化、ソフト単独では努力値を下げるきのみすら一切手に入らない事などにより、レベルの高い対戦に挑むための敷居はむしろ非常に高くなってしまった。
結果として改造の蔓延に拍車をかけることに。

また最初のエンディング後までは過去のポケモンが一切登場せず、完全に新しいポケモンしか登場しない。
過去作から送り込める「ポケシフター」の使用はクリア後の為、シナリオは必然的に新ポケモンオンリーの編成でクリアすることになる。

そのおかげで古参組も比較的新鮮な気分でプレイ出来る一方、従来までのポケモンと大きく異なるため人を選ぶ作品。
「ポケモンと言うゲームで『何を』一番重要視しているか」が、本作を受け付けるかどうかに直結するレベル。


◇登場人物


カノコタウンからチェレン・ベルと共に旅立つ。実は母親も昔トレーナーをしていた。
歴代で初めて男女両方がキャップを被っている。
選ばなかった性別と同じ見た目のNPCが、バトルサブウェイのマルチトレインにてタッグパートナーとして登場する。

主人公の選んだタイプに対して有利なタイプの御三家を選ぶライバル
メガネをかけた物知りな少年。
旅を進めるにつれ様々な悩みにぶつかることになり…。

シリーズ初の主人公の選んだタイプに対して不利なタイプの御三家を選ぶライバル。
作中では勝負こそすれど友達としての面が強い。
ちょっと天然な少女。パパが過保護気味。

ゲームシリーズ初の女性のポケモン博士
明るく気さくな性格。主人公たちに御三家とポケモン図鑑を贈る。

主人公の行く手に現れる謎のトレーナー。
ポケモンの声が聞こえるという、一風変わった特徴を持つ。
「だのに!」という言葉遣いが妙に印象的。

今作のチャンピオン
冒険途中の主人公たちにアドバイスをしてくれる。
Nやチェレンとはポケモンに対する考え方が違う様子。












ここから先は1周目の終わりや2周目のネタバレです。



シンオウ地方のチャンピオン。
ED後、サザナミタウンの民家(実はとある人から借りた別荘)にてまさかの登場。
出会って早々勝負に誘ってくるが、戦うかどうかは任意で選べる。
相変わらずのガチ構成だが、トゲキッスだけは自重した模様。

『プラチナ』でバトルキャッスルのオーナーとして登場したお嬢様。
今作では自らポケモン勝負ができるようになり、四天王として戦うことになる。
使用タイプはエスパー。やたら耐久のあるポケモンを揃えており今回の四天王で一番キツいのは彼女のランクルスと評判。
クリア後はメタグロスドータクンまで投入する始末。プレイヤーをガチで追い詰める。
ちなみにシロナが借りている別荘は彼女が所有するもの。

プラズマ団の幹部・七賢人の筆頭にして本作のラスボス
「ポケモンの解放」の真意とは…




その名の通りサザナミ湾の海底に存在する遺跡。中には暗号文のようなものがあり…。

◇評価


これまで書いてきたように本作は「新たなポケモン」を目指して作られたこともあり、これまでのポケモンとはかなり毛色の異なる作品となっている。
このため、いわゆる「ポケモンらしさ」にこだわるユーザーからは当然反発を受け、逆に「新鮮な体験」を求めるユーザーからは評価されるという形になった。
そして本作が発売された当時のネット界隈は、1つ前に展開された『HGSS』の成功もあって懐古主義が幅を利かせていたこともあり、長らく評価が低迷していたと言わざるを得ない。
これは国内に限らず海外でもかなりのバッシングがあったようで、後年になって懐古主義が廃れ始めてからようやく再評価された作品と言えよう。
一応補足しておくと、そういったネットの煮凝りのようなコミュニティの外では普通に新たなポケモンとして受け入れられていた。

本作はポケモン史上でも類を見ない重厚なストーリーが描かれたため、その弊害として子供時代には十分に理解しきれなかったという声は少なくない。
だが後年になってから理解できたという話や、その奥深さに驚かされたという声も少なくない。
キャラクター面ではシロナに続く人気キャラクターの輩出に(それも複数人)成功し、一時期はその手の界隈で非常に盛り上がっていたことも記憶にあるだろう。
ストーリーとキャラクターの結びつきが強くなったため、これまでの作品だと出番の少なかったジムリーダー達もストーリー上でその姿をよく見せるようになり、濃いキャラ付けも相まって人気へと繋がった。

Wi-fiコネクションとの連動が前提の要素も少なくなく、それらのサービスは発売から3年半後の2014年5月ですべて終了した。
サービス終了後の本作の魅力は十分発揮されているかは怪しく、また発売当時のPDWを中心とした大混乱っぷりは、当時遊んでいたユーザーにとって苦い思い出になっているだろう。
なおPDWについては、ゆめしまの項目を参照されたし。

とはいえ、オフラインで遊べる部分だけでも従来のポケモンに劣らないボリュームは十分あるので、今から遊んでみるのも良いだろう。




追記・修正はリメイク作品を待ち望んでいる方々がお願いします


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最終更新:2026年08月10日 09:20

*1 但し同じくアメリカをベースとしたオーレ地方(『ポケモンコロシアム』『ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア』)と異なりお金の単位はポケドルではなく何故か円。

*2 続編である2ではキュレム要素でそれら半減できることもあってか、色名とパッケージが統一されている。

*3 但しサファリは『BDSP』で一時的に復活している。

*4 但し次作以降もデータは残っているようで、フェアリータイプ用の「ようせいジュエル」も一応データがある。もしかしたら今後再登場する可能性はあるかもしれない。