行け!グリーンマン

登録日:2009/05/29(金) 05:56:16
更新日:2024/02/12 Mon 11:33:05
所要時間:約 5 分で読めます





『行け!グリーンマン』は、東宝が製作したミニ特撮ドラマである。

日本テレビ系の『おはよう!こどもショー』内の5分番組として月~土曜日までの6日間、1973年11月12日から1974年9月27日まで放送された。
3回で1話となる。全52話・156回。
後番組は『行け!牛若小太郎』。


【概要】

円谷プロ製作の鬼畜ヒーロー特撮『レッドマン』、同じく東宝製作の『行け!ゴッドマン』などの流れを汲む作品である。

『レッドマン』は大して暴れていない怪獣を一方的に倒すだけ、『行け!ゴッドマン』はただひたすらに怪獣とどつき合うだけだったが、『グリーンマン』ではセリフのついたストーリー仕立てとなり、魔王一味というシリーズを通した敵が作られた。

作品は1日5分×3で一話完結のスタイル。
そのため、ゴッドマンの持ち味であった怪獣とのグダグダな戦いは多少緩和されているぶん、鬼畜度はゴッドマンより上。

低予算で作られたため、ゴッドヶ丘等のミニチュアセット、怪獣などのほとんどが『行け!ゴッドマン』から使い回されている。
しかしそれでも苦しかったのか、番組終盤には、魔王の手下にコスチュームを着せただけの怪人を出していた。

この作品もゴッドマンと同じくファミリー劇場での再放送で人気が出始め、MADが製作された事でマニアックな人気を集めた。

2008年に『行け!ゴッドマン』と同時収録の傑作選DVDボックスが発売した際、特典ディスクの撮り下ろし新作『行け!ゴッドマン』にも出演。
撮影に使われた着ぐるみは倉庫に残っていた放送当時のもので、登場する際には往時と同じく紙の壁を破っている。


グリーンマン
地球の自然を守るために金河系グリーン星からやって来たロボット生命体にしての使い。仏像の様な顔をしているのも納得である。

トンチキと怪獣に襲われた子供たちがグリーンマンコールを天にかざして呼ぶと、どこからともなく飛んできたり、紙の壁を破って登場したり、回転しながら登場したりする。

普段は等身大だが、「グリーンマン・ジャイアントマシーンチェンジ」の掛け声で巨大化
体内のメカニックはアナログ感漂う歯車やメーターがあるが、これが宇宙で最新のメカニックなんだろう。多分。
ちなみに稼働電圧は100ボルト。一般家庭で使われる電圧と同じって……。
怪獣の攻撃を受けてピンチになると低下するが、子供たちからグリーンマンコールでパワーを与えられると回復する。
でも、100ボルトくらいならなんか携帯用の発電機とかでも賄えそうだが……

神の使いを自称しているが彼の言う「神」とは前番組の「ゴッド」マンという説がある。

名前の由来は『おはよう!こどもショー』の司会をやっていた海老名美どりから。デザインモチーフは東南アジアの仏像。

側転に失敗して転倒したり、ブランコの運動を利用したキックを見せたり、敵より先に巨大化したりする以外にあまりネタ要素はない。


【主な武器と必殺技】

◆グリーンマン・ブレスター
胸に内蔵された4連装×2のミサイルランチャーを連射する。怪獣にとどめを刺す時に使われた。

◆グリーンスティック
如意棒。敵をバシバシ殴ったり突く他、先端を発射できる。

◆アイビーム
目からビーム。俺の目を見ろ。

◆マウスビーム
口から超音波ビーム。俺の声聞け。

◆イヤーブーメラン
耳飾り状のブーメランを投げつける。2つ持つと防御技のブーメランターンが使える。

◆レッグアロー
膝の突起を開いてダーツ状の矢を発射する。別名グリーンアロー。


【魔王一味】

◆魔王
暗黒星雲の魔族の支配者。神様に血を抜かれて近所の公園の地底に封印されていた。
自分は動けないのでトンチキ、手下を使って子供をさらって血を得ようとする。
長い眠りについていたので、トンチキに素性を聞くまでは自分が何者だったのかを忘れていた。

◆トンチキ
本作最大の癒しキャラ。魔王の足から生まれたらしい。樹齢500年以上の木の根が大好物。

「ちちんぷいぷいの~パッ!」と呪文を唱えて手下を怪獣に変身させたり、怪獣を巨大化させる力、テレポート能力を持つ。
魔王の右腕として怪獣、手下を従えて地上に現れ子供をさらおうとするが毎回失敗する。
テレポートで帰ってきて魔王に殴られるのはお約束。某破壊大帝と航空参謀のやり取りと同じである。

上記の通り、能力は高そうだが、動きが鈍く、弱いので子供たちに集団でボコボコにされる。
ちなみに、トンチキは本名ではなく、本名は全く分からない。

◆魔王の手下
土人形から生まれた忍者ハットリくんみたいな顔をした戦闘員。番組終盤には人数が尽きていた。

冒頭のタイトル「グリーンマン対○○」のバックにも登場しており、回か進む毎に人数が増える。

◆怪獣
番組の予算がなかったため、大半が使い回し。
フィルムが現存しないといわれている幻の特撮ドラマ『突撃!ヒューマン!!』や前番組『行け!ゴッドマン』の怪獣が流用されている。

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』のサンダ・ガイラ兄弟やキングコング(名前はゴリラ名義)、ゴジラシリーズからミニラが登場したことも。
ただし、ミニラは本編とは全く別の怪獣という設定になっている。ミニラはグリーンマンには殺されなかった。

番組終盤は手下が変身した怪人と戦うこともあった。


【その他の登場人物】

◆子供たち
毎回近所の公園で遊んでいて、怪獣、トンチキ、手下に襲われる。遊んでいても襲われても終始無言(予算無いからね)。
グリーンマンコールを渡されており、グリーンマンを呼び出したり、ピンチになったグリーンマンを応援したりする。
中盤以降は集団でトンチキや手下をボコボコにするようになった。実に逞しい子供たちである。

◆怪獣おじさん
『レッドマン』、『行け!ゴッドマン』から引き続いて登場。怪獣について解説役する。


もし追記、修正があったら、近所の公園の地下で動けない魔王様の代わりに追記、修正をお願いします

トンチキ

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最終更新:2024年02月12日 11:33