行け!ゴッドマン

登録日:2012/07/07(土) 10:11:10
更新日:2024/09/19 Thu 12:21:25
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\ゴッドマーン!/



ゴッドマン

追記・修正

その1



『行け!ゴッドマン』は、東宝が製作したミニ特撮ドラマである。

日本テレビ系の『おはよう!こどもショー』内の5分番組として月~土曜日までの6日間、1972年10月5日から1973年9月28日まで放送された。
3回または6回で1話となる。全52話・260回。
後番組は『行け!グリーンマン』。


【概要】

前作『レッドマン』に引き続き、『ウルトラファイト』形式のどつき合い。
製作が東宝に変わったことで、カメーバガバラゴロザウルスら東宝怪獣が登場するのがちょっとしたセールスポイントになっていた(詳細はゴッドマンに登場した怪獣で)。

また、本作からは遂に予算が貰えたのかミニチュアや人間も登場、全体的にややヒーロー番組らしさが増した。
特に朝戸鉄也氏が演じる「怪獣おじさん」が登場する回は普通にストーリーが成立している。

主題歌は山本一郎。
これはアニソン&特ソンの帝王・水木一郎の変名で、本作と『学級王ヤマザキ』でしか使用していないレアな名義だったりする。

この項目が面白かったなら……\拡~大!/













ゴッドマン

追記・修正

その2



しかしこの番組、特撮としてはかなり粗雑。
  • 造成地らしき場所に適当に並べられただけのミニチュア、通称ゴッドヶ丘
  • そのミニチュアを壊さないように避ける怪獣達
  • 大人も子供も全く同じ声でゴッドマンを呼ぶ
  • しかもそれ以外は無言。喜ぶ時も無言
  • 速攻でグダるキレのない格闘
  • 時には間合いを測り合うだけで1回分が終わる
  • 引きも何もないまま突然番組が終わり、「その2」では「その1」と全く違う展開に
  • 中の人が見えてる
などなど問題は山積み。

2001年にCSのファミリー劇場で6回分をひと纏めにする形で放送され(ちなみにゴッドマンの30分前には『美少女仮面ポワトリン』が放送されており、お茶の間が全くベクトルの違う2種類のカオスに包まれることになった)、この時の録画がニコニコ動画黎明期に違法アップロードされたことで人気が再燃する。
ただでさえチープな内容なのに、それを強引に纏めた故の超展開が受けてMADムービーが大量生産され、「神男」の愛称で一躍スターダムへと駆け登った。

立派な著作権侵害だったので動画のほとんどが削除されたため、人気は沈静化したが、『らき☆すた』のEDで主題歌がカバーされたのを機に再び注目され、2008年に『行け!グリーンマン』とのセットで傑作選DVDが発売。
その傑作選の映像特典として作られた新作ドラマにてまさかの復活を果たし、後輩グリーンマンとの共闘を果たす。
現代の技術で正統派ヒーローとなったゴッドマン&グリーンマンは必見。
ある意味、チープさが人気に繋がる結果となったいい例である。

ちなみに、本作は男の子なら誰もが遊んだことでおなじみのトミカでも製品化された*1
半年ほどで絶版になったため、入手難度は非常に高い。

この項目が面白かったなら……\サ~クル!/













ゴッドマン

追記・修正

その3



【ゴッドマン】

身長:1.7 ~ 38m
体重:70kg ~ 2万5千t
出身地:ファイヤーゴッド星
声:芹沢秀明(平成版)

銀白色の髪と全身真っ赤なボディーが特徴的な本作の主役。
何処ぞの赤いロリコン大尉に似てるのは気のせい。
助けを求める人々が彼の名前を呼ぶと、何処からともなく飛んでくる。

「ゴッドマン拡大」の掛け声で巨大化する(平成版では「ゴッドマン縮小」の掛け声で元のサイズに戻る)が、弱点として手足首に着いているリングを一つでも取られると強制的に元の大きさに戻り、著しく弱体化してしまう。
しかし、予備のリングを嵌め直したり、子供が投げ渡してくれたりして危機を乗り越えてきた。

レッドマンと違って無闇に怪獣を惨殺することはなく、謝ればちゃんと許してくれるし、場合によっては助けもする。
ただ、レッドマンに引き続き掛け声以外は喋らない。

……ここまで書くと普通にヒーローしているように思えるだろう。
が、やはりそこはレッドマンの系譜。ただでは終わらない。


やることが一々姑息なのである。


以下はその例(一部)。
  • 絞め落とそうとする
  • 執拗に股間を狙う
  • 仲間割れをしている隙を積極的に狙う
  • マウントからの顔面パンチ
  • 不具合を連発する武器。しかも使いこなせていない
  • そもそも武器を奪われる
  • 命乞い*2
まぁ、何ともヒーローらしからぬ行動をするヒーローだがただ怪獣を虐殺するだけのレッドマンよりは随分まともではある。
これらの演出も、番組そのもののグダグダ感のせいであると考えるべきであろう。たぶん。

【主な武器と必殺技

◆ゴッドスパーク
右手の指の間から発射するエネルギー弾。
そこそこ使い勝手がいいのか、稀にトドメとなる。

◆ゴッドサークル
手のひらサイズのフリスビー型爆弾
投げて使うが、命中率は悪く不発弾も多い。

◆ゴッドクラッシュ
フレイル状のモーニングスター、またの名をゴッド鈍器。前述のよく奪われる武器である。
絞め落としにも使われるが、チェーンが短いせいで成功したためしがない。
たまにトゲも外れる。

◆ゴッドシャワー
指先から発射する溶解液。
空耳で「ゴッド尿」に聞こえる。

◆ゴッドマン超音波
ゴッドマンの最強技。空耳から「ゴッドマン保温パック」とも呼ばれる。
毎度のトドメとして、思い出したように使う。


この他にも自動車のドアで相手を挟むゴッドドア*3、銃撃から身を守ってくれるゴッ神木頭突きを喰らうと悶絶するゴッドストマック





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最終更新:2024年09月19日 12:21

*1 と言っても、普通のトミカにシールを貼っただけなのだが

*2 ただし夢オチ

*3 撮影に使われた車はスタッフの私物