古畑任三郎(人名)

登録日:2009/12/29(火) 00:12:57
更新日:2021/05/25 Tue 19:43:35
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「古畑任三郎でした」


古畑任三郎とは、『古畑任三郎』シリーズの主人公。
演:田村正和


人物

警視庁刑事部捜査一課の刑事で、階級は警部補。誕生日は1月6日でジャンヌ=ダルク、シャーロック・ホームズと同日である。コロンボじゃないのかとか言わない。
出身は長野県東筑摩郡本城村大字で、現在は東京都在住(世田谷区→府中市分倍河原)。

常に黒のスーツ・ノーネクタイ・サスペンダーという出で立ちで、寒い時期には黒のロングコートを着る。事件現場にはしばしばブリヂストンのセリーヌブランドの自転車で現れる。

性格は温厚で、女性に対しては特に紳士的。犯人に対しても基本敬語で冷静に接するが、全く頭に来ないというわけではない。事実『赤か、青か』のクライマックスでは、犯人のあまりに身勝手な動機に激昂し、犯人を逆手で殴っている。ちなみに、古畑が直接犯人を殴ったのはこれが最初で最後。
その一方で負けず嫌いなところがあり、相手が専門用語を使うと「アクチノバシラス・アクチノミセテムコミタンス」(歯周病の病原菌の名前)を唱えて対抗する。
おまけに気難しく、食品のメニューについて店員に難癖を付けたり、東京の田舎まで出動して「(こんな所は)東京ではない」との趣旨の文句を言ったりするなど、所謂面倒くさい性格の持ち主。
さらに、手をクリームでベタベタにしながらショートケーキを食べたり、将棋で負けそうになって盤を台無しにしたり、歯科医に何度も痛くないかを確認したりと幼稚なところも見え隠れする。

刑事でありながら血を見るのが苦手で、『最後のあいさつ』では頭脳労働専門を自称して拳銃すら携帯せず*1、上司に指摘されている。
ただ、そう称する割には高校時代はエースで4番(ブラフかもしれないが、実際にイチローから1球だけストライクを奪っている)だったし、大学では応援団の旗持ちを務め、署内ボーリング大会でも(変なフォームで)優勝するなど、運動能力の高さがうかがえるエピソードも多い。


捜査にあたって

捜査スタイルは、現場のわずかな違和感や些細な言動から犯人にあたりを付けてつきまとい、根掘り葉掘り話を聞き出して証拠を掴む、というもの。
このときの古畑は底意地の悪い行動を取ることが多く、犯人は誘導尋問に引っかかってボロを出したり、証拠隠滅のためのドタバタを演じさせられたり、ゲイのふりをする羽目になったりと散々な目に遭う。このため『名探偵コナン』のコミックスに掲載されている『名探偵図鑑』においては「犯人にとって最も相手にしたくない名探偵」と評されている。
しかし、女性の犯人に対しては年齢に関係なく優しさを見せる。

警察官らしい正義感の強さを見せる場面もあり、また、「人生はいつだってやり直せる」「我々生きている人間は強制的に死を選ばせられた人達のためにも生きる義務がある」という持論を持ち、自殺しかけた犯人を説得して救ったこともある。

余談だが、視聴者に勘が鋭すぎると突っ込まれたこともあるが、「1時間の枠に収めるためには仕方ない」というメタ発言で開き直っている。


関連する人物と人間関係

部下の扱い、特に今泉に対しての冷遇ぶりはひどく、犯行に使用したルートを何度も全力疾走させて病院送りにしたり、ローンで購入した(今泉が勝手に高額にしてしまっただけだが)仏像を壊したりしている。
しかもスピンオフの『今泉慎太郎』では殺害計画を立てられ、総集編『消えた古畑任三郎』では今泉にうっかりで殺されかけた。
とはいえ、『しゃべりすぎた男』で今泉が殺人の容疑を掛けられた時の古畑は、今泉についてはっきりと「友人」と言い、「人生が掛かっている」「必ずしっぽを掴んで見せる」と、真犯人に対して宣戦布告のような発言をしている。また、『赤か、青か』では前述の通り犯人を殴っているが、これは今泉を殺しかけたことも理由の一つ。
総じて、周りからの古畑の推理力への評価は高く、拳銃の不携帯を指摘した上司には「君(古畑)に銃は必要無い」と称賛され、部下たちも何だかんだで古畑を慕っている。


古畑の部下。第1シーズンでは良くも悪くも普通の刑事だったが、第2シーズンからは回を追うごとに知能が低下していった。ついには脚本の三谷幸喜にも制御できなくなり、「史上最低のワトソン」と突き放された。
デコの広さやコミカルすぎる言動で視聴者を和ませるコメディリリーフだが、古畑に事件解決のヒントを与えることも多く、彼からは一応それなりに大切にされている。
なお、『古畑任三郎』のメインテーマに歌詞を付けた『今泉君を讃える歌』を作詞したのは実は古畑。

  • 西園寺守(石井正則)
第3シーズンから古畑の部下になった小男。古畑も一目置く有能な部下だが、今泉からは嫉妬されている。
基本的には冷静沈着だが、熱意が空回りして勇み足を踏んでしまうことも。

  • 向島音吉(小林隆)
古畑になかなか名前を覚えてもらえない巡査。
「内田有紀と瓜二つの大富豪の娘に気に入られ婿養子になったのち旧姓の東国原に戻る」
「イチローの腹違いの兄」
「古畑の同級生」
と設定が足されまくったことで、経歴がカオスになってしまった。

  • 花田(八嶋智人)
スペシャル『黒岩博士の恐怖』にて初登場。レギュラーとなりシリーズ後期を代表するキャラクターとなる。
根拠は無いが自信溢れる(そして実際に当たっている)推理を古畑達に披露するコメディリリーフその2。

  • 芳賀啓二(白井晃)
古畑の部下。今泉と違って順調に出世している様子。途中から出なくなった。

  • 桑原万太郎(伊藤俊人)
科学捜査研究所の技官。今泉の愚痴を聞かされる人物。途中からry

  • 小石川ちなみ(中森明菜)
記念すべき第1話『死者からの伝言』の犯人。倒叙劇だからこそ為せるわざか、推理物では珍しく「その後」が度々描かれる犯人。


パロディ

その特徴的すぎるキャラクターから、あちこちでパロディやモノマネのネタにされている。

  • 『新畑(あらはた)任三郎』
『とんねるずのみなさんのおかげです』で石橋貴明が演じたコント。『でした』時代にも『古畑任三郎vsSMAP』に合わせて『新畑任三郎vs野猿』を放送している。

  • 『古畑(ふるはたけ)拓三郎』
『SMAP×SMAP』で木村拓哉が演じたコント。三谷幸喜が脚本を書いた回があったり、西村雅彦がゲスト出演したりと豪華で田村正和にも好評だったという。なお木村は第2シーズン『赤か、青か』とスペシャル『古畑任三郎vsSMAP』に犯人役で出演している。

  • 小堺一機
田村正和のモノマネを披露していた縁で、第1シーズン『矛盾だらけの死体』に犯人役で出演。その後古畑も持ちネタに加わった。

  • 栗田貫一
古畑のモノマネを披露していた縁で、スペシャル『黒岩博士の恐怖』に被害者役で出演。

  • ツートン青木
美空ひばりなどを得意にするモノマネ芸人。最近テレビで見ないので青木隆治の父といった方がわかりやすいか。

  • ハリウッドザコシショウ
古畑モノマネの袋小路。正直そんなに似ていないが勢いだけで強引に笑わせるスタイル。彼がこのモノマネを披露する際に定番となっている「ハンマカンマ、ハンマァ〜カンマァ〜」という決めゼリフは当然原作には出てこないが、言葉の節目節目に「ハハ……ァ〜んまぁ……」と挟んだことならあり、あながち完全にデタラメとは言い切れない。

  • 坪倉
お笑い芸人トリオ「我が家」のメンバー。『ザ・レッドシアター』にて、古畑任三郎の物真似「坪畑任三郎」を披露。共演者(ジャルジャルや狩野英孝)などのミスやNGを見つけ突きつける。
後にラジオ番組『ガヤガヤ我が家』にて「言ってよ古畑さん」というコーナーも誕生した。これは坪倉が古畑に扮してリスナーからのセリフを言うという趣旨。

魔術列車殺人事件』で、金田一が古畑のモノマネをするシーンがある。
また、『殺人レストラン』のアニメ版の予告では、一が古畑の真似をしながら読み上げている。
なお本作の倒叙ものの短編エピソードには『間違われた男』を髣髴とさせるコメディタッチのものが多い。

  • 『桃太郎電鉄HAPPY』
本作に登場するスリの銀次の変装の1つとして「プルタブ任三郎」が登場。

「じぶんの 世界に すっかり はいりこんでしまっているのは スリの銀次だった!
 プルタブは はなを つまらせながら 〇〇社長の お金を ぜんぶ ぬすんでいった!」


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最終更新:2021年05月25日 19:43

*1 実際は「警察官等けん銃使用及び取扱い規範」に定められた通りの事情があれば携行しなくてよいことになってはいる。