佐渡島方治

登録日:2011/06/30 Thu 22:32:12
更新日:2025/03/15 Sat 15:42:38
所要時間:約 13 分で読めます





強し!!!

強し強し強し強し強し強し
強し強し強し強し強し強し
強し強し強し強し強し強し
強し強し強し強し強し強し
強し強し強し強し強し強し



るろうに剣心に登場するキャラクター。
ノベライズ作品『その翳、離れがたく繋ぎとめるもの』の主人公でもある。

1839年6月生まれ、年齢は数え40歳(満39歳)。

CV:高橋広司/伊藤健太郎(2024年版) 演:滝藤賢一

志々雄一派のエリート集団「十本刀」の一員で、通称「“百識”の方治」。志々雄の参謀に当たる人物で、頭脳明晰で実務能力に長けるとされる。
本編では披露できなかったが、十本刀らしく銃剣の達人という設定もある(後述の「七爪の罰」の際も銃の扱いに必要な指は最低限残している)。
志々雄本人や十本刀上位が強過ぎる事に下記の神格視もあり、本編では結局その能力を披露する事は無かったが…
読者から「ジャイアントロボに似てる」と言われたことがある。実際そっくりである*1
というか、再筆では気苦労でまんまジャイアントロボな縞白髪になった

以前は明治政府の官僚であったが、その内情に失望して野に下り、さすらっていたところを志々雄と出会う。
地下マフィア(雪代縁の組織)から戦闘艦を始めとする膨大な兵器を購入、一派を単独で明治政府と戦争し得る強大な組織へと作りあげた。

また、一派に加入した当初は淡々と従っているだけであったが、それを見抜いた志々雄からの洗礼を受けた後は心から志々雄に心服し、一派で最も忠実な部下となる。

その忠誠心は本物で、京都大火作戦未遂後、志々雄の独断で京都大火の真意を知らせなかった7人の十本刀から不満が上がった際、
方治と葵屋襲撃作戦について対立していた志々雄が半ばあてつけ気味に責任をなすりつけたにもかかわらず、志々雄の為に責任を被って、
“七爪の罰”と称し自らの爪を七枚剥ぐほど(平成アニメ版では左手の甲を小刀で突く程度に留められている)。
志々雄もその覚悟を認め、最終決戦では方治の作戦を全面的に採用した。

決戦中、駒形由美から志々雄の体の危機を知らされるが、志々雄の強さへの信奉から手助けをせず、
当初は剣心を射殺するつもりで隠し持っていた銃剣(カービン銃)を投げ捨てた。


信じるのだ由美よ 我々は志々雄様に選ばれた臣下 主を信じるのは臣下として当然の務め

限界がどうした!!緋村ごときに越えられたものを志々雄様に越えれぬはずがないッ!!


だが「限界を越えた」志々雄はその凄まじい体温により自然発火。肉片ひとつ遺さず灰と化し、彼の信じた男の野望は潰えてしまう。
そして絶望と放心の末発狂した彼は闘場の機関部を破壊し、自分ごと剣心達を殺そうとする。

はーはっは、死ね死ね。どいつもこいつも皆殺しだ!!

全員死ねば勝者はいない!!全員死ねば志々雄様は無敵!!

志々雄様こそのみが唯一無敵なのだァァァ!!!

が剣心達は脱出、彼も悠久山安慈に助けられ、瀬田宗次郎と3人で脱出。
主を残してみすみす生き残ってしまったことを後悔するも、志々雄一派壊滅後に法廷において志々雄の弱肉強食論を世間に知らしめるため、警察へ出頭した。

だが、決して存在を明かしてはならない政府の影である志々雄の部下である彼は公の場で語る機会を与えられなかった。
政府から与えられたのは、他の十本刀の面々と同じ裏取引の話だけ。彼の比類なきまでの実務能力を高く買っての事で「政府に尽力すれば安泰を約束する」という破格の条件をつけられたが当然そんなものに乗る筈もなく、そればどころか自分らを転覆させようとした大敵の力に媚びる程に落ちぶれた明治政府のあまりの脆弱さと誇りのなさに再び絶望。
隠し持っていた小刀で首を掻っ切り、獄死した。

この際、自らの血で壁に遺書を書き残している。

  もはやこの世に未練無し

志々雄様の地獄行に御供仕る  


歪みながらも国を思っていた彼を剣心も認め、「例え歴史に残ることがなくとも拙者の胸の内にしかと留め置く」と述べている。



死後、志々雄と地獄にて再会し、再び彼の下に付く。


皮肉にも彼や志々雄が唱え剣心や政府に否定されていた「弱肉強食」論は、後年明治政府が「富国強兵」政策を取ったため、実現してしまうこととなった。


ぶっちゃけ根は明治政府に絶望した生真面目な文官なので、志々雄のためなら汚れ役をいくらでも請け負うものの
根っからの悪人とは言い難く、心を許した相手への情は深い模様。

炎を統べる』では自分の世話をしていた遊女の華火が政府の軍人に理不尽に殺害された際には、その敵討ちを自身がしてしまうほど。
このシーンは誇張なしで本当に格好いいので、一見の価値ありである。


『はぁい、背広のボタン、取れてたから付けましたぁ』

莫迦が


『炎を統べる』小説版は、方治の視点で語られ、他の十本刀に対する印象、華火との交流、についてもより詳細に描かれている。
また、大久保利通暗殺も彼が裏で糸を引いており、宗次郎の犯行を隠れ蓑とするため、表向きの実行犯となる不平士族達を焚きつけたことが語られている。

そしてこの『炎を統べる』ではじめて十本刀としての戦闘能力を披露したのだが……ハッキリ言って強い。
サーベル片手に向かってくる相手に対し眉一つ動かさず、初めて扱ったライフル銃で、それも片手でピンポイントに急所を打ち抜き倒すという神業を披露。とんでもないスナイパーっぷりを見せつけた。本人は「武器の選定も仕事の内故完璧に使いこなせて当然」と淡々と言うも
この腕前には志々雄も素直に絶賛している。

梟爪衆(きょうそうしゅう)」が敗北した際も自分が出陣すると言っていた事から、元から人並み以上の実力はあったという設定はあったが…*2
方冶さん、マジ強ぇ。本当に文官なのかよこの人…
恐らく本編で語られていない所では、何人もの志々雄に仇なす者の額に風穴を空けているのだろう。

今まではMAD動画の「フタエノキワミ」などもありネタキャラ枠としてカルト的な人気があった彼だが、『炎を統べる』発表以降は、智謀以外でも十本刀として相応しい実力を持っていた事や、華火との交流などの掘り下げにより、ファンからも一気に再評価された。
令和アニメ版では新月村から戻った志々雄に阿蘭陀菖蒲(グラジオラス)を花言葉を交えながらプレゼントするなど見識の広さが強調されているほか、京都大火の下準備に失敗した部下達を他に逮捕者が出ていることも加味し不可抗力として不問としたところ、敵前逃亡を理由*3に彼らを処刑しようとした宇水に啖呵を切ったことで部下達にも感謝されるなどより参謀らしい活躍と人間味が盛られている。
前述したとおり、剣心と志々雄の戦闘ではいざとなったら乱入すると覚悟を決めていたのだが、もし本当に乱入していた場合は剣心達は全滅していた可能性が高かっただろう。



余談だが、ゲーム「炎上!京都輪廻」の斎藤シナリオのEDでは牢獄で斎藤に「腐りたければそのまま腐ればいい」「惨めな末路がお似合い」と罵倒された事で発奮し、
結果として生存している。

…まぁ、あの後に原作の展開に至る可能性もあるが。





はーはっは死ね死ね どいつもこいつも皆殺しだ!!
全項目を荒らせば良項目はない!!
全項目荒れれば、志々雄様の項目は無敵!!



志々雄様こそのみが唯一無敵なのだァァァ!!





…はっ…
(冥ω殿)「目が覚めたか」
冥殿…お前が灰汁禁にしたのか…
何故灰汁禁にした!!


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最終更新:2025年03月15日 15:42

*1 和月氏曰くモデルがあるわけではなくたまたま似てしまったらしい

*2 連載当時の研究本で志々雄の決戦時に方治が負傷していたことが触れられた時は「万全であっても、その戦闘能力は他の十本刀に劣る」と推測されていた。

*3 実際は味方殺しについて愚痴をこぼしていた彼らへの憂さ晴らしが本心と思われる。