星界の三極神(遊戯王)

登録日:2010/09/24 Fri 19:05:28
更新日:2025/06/24 Tue 15:48:11
所要時間:約 7 分で読めます




星界の三極神はアニメ『遊戯王5D's』に登場した三体の神である。
同様神属性・幻神獣族だが、あちらは神の力を持った竜と巨人、こちらは本体。


概要

三極神の出典は北欧神話となっている。
北欧神話最強の戦神『極神皇トール』、究極のトリックスター『極神皇ロキ』、全知全能の神『極神聖帝オーディン』という堂々たる面子である。
何故北欧三神である日本ではいまいちマイナーな豊穣神フレイではなくロキなのかは不明だが、恐らくフレイよりずっと知名度高いからだけではなくてラグナロクの原因となる事件を起こしたのがロキだからだろう(三幻神も神の中に石柱混ざってるしな!)。

遊戯王の神らしく三幻神と同様、正規の召喚(シンクロ召喚)には3体が必要という特徴を持つ。
それぞれの素材縛りがバラバラで併用は難しいものの、手札に持ってくる必要がないEXモンスターであるが故に、三幻神に比べれば正規召喚しやすい部類。
その後のカードプールの変化で三幻神も召喚は容易になってきているが、事故性を考慮するとやはり三極神は神の中でも扱いやすい方だと言える。
それぞれの素材となる極星モンスターについてはこちらを


アニメにおいて

世界トップクラスの実力をもつチームラグナロクの切り札達。
それぞれの所有者にはその神を表すルーンの瞳が備わっている。
ちなみにラグナロクとはオーディンに率いられた神々の最終戦争のことで、
この戦争によって神話の神は滅び、人間の時代がやってきたとされている。…ん?

それぞれが強力な能力を備えておりチーム5D'sを追い詰める。

極神皇(きょくしんおう)トール


星界の扉が開くとき、古の戦神がその魔鎚を振り上げん。大地を揺るがし轟く雷鳴とともに現れよ!
シンクロ召喚!
光臨せよ、極神皇トール!

シンクロ・効果モンスター
星10/神属性/幻神獣族/攻3500/守2800
チューナー+チューナー以外のモンスター2体以上
1ターンに1度、相手フィールド上のモンスター1体の効果を無効にすることができる。
その後、無効にした効果をエンドフェイズ時まで使用することができる。
このカードが破壊された場合、エンドフェイズに墓地から特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚された時、相手に800ポイントのダメージを与える。

攻撃名は「サンダーパイル」、無効効果は「エフェクトアブソーバー」。

極神皇(きょくしんおう)ロキ


星界より生まれし気まぐれなる神よ、絶対の力を我らに示し世界を笑え!
シンクロ召喚!
光臨せよ、極神皇ロキ!

シンクロ・効果モンスター
星10/神属性/幻神獣族/攻3300/守3000
チューナー+チューナー以外のモンスター2体以上
このカードが攻撃を行う時、相手の魔法・罠ゾーンに存在するカード1枚の発動と効果を無効にし破壊することができる。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた場合、エンドフェイズ時に墓地から自分フィールド上に特殊召喚することができる。
この効果で特殊召喚に成功した時、自分の墓地に存在する罠カード1枚を選択して手札に加えることができる。

攻撃名は「ヴァニティ・バレット」。


極神聖帝(きょくしんせいてい)オーディン


北辰の空にありて、全知全能を司る王よ!今こそ星界の神々を束ね、その威光を示せ!
シンクロ召喚!
天地神明を統べよ!最高神、極神聖帝オーディン!

シンクロ・効果モンスター
星10/神属性/幻神獣族/攻4000/守3500
チューナー+チューナー以外のモンスター2体以上
このカードがフィールド上に表側表示で存在する場合、幻神獣族モンスターへの魔法・罠カードの効果を無効にする事ができる。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた場合、エンドフェイズ時に墓地から自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
この効果で特殊召喚に成功した時、自分のデッキからカードを1枚ドローする事ができる。

攻撃名は「ヘヴンズ・ジャッジメント」、効果名は「インフルエンス・オブ・ルーン」。
北欧神話にヘヴンはないとか言っちゃいけない。

アニメではのカードとして圧倒的な存在感を誇り、破壊されても自己再生するという特性上決闘が進むたびに神が並び最終的に3体の神が並ぶ圧倒的な盤面を形成。

特に最初に降臨したトールはバーン効果・無効&コピー効果でチーム5D’sの面々をひたすら苦しめた*1
最終的にハラルドの発動した罠《ギャラルホルン》の効果によるバーン効果での勝利を狙ったが躱され、《ギャラルホルン》の効果により3体纏めて除外され、これがチームの敗因となってしまった。

チーム5D’sに負けた後も潔く遊星達のことを認め、Z-ONEの本拠地、神の居城アーク・クレイドルに向かう為に三極神とチームラグナロクの全力を合わせて魔法カード《虹の橋 ビフレスト》*2を発動したりもした。
神の力に耐えられず、D・ホイールが爆発したけど。





OCG

OCGでは「極神」の名でテーマ化されている。

極神皇トール:地属性/獣戦士族
極神皇ロキ:闇属性/魔法使い族
極神聖帝オーディン:光属性/天使族

あれ?
三邪神のように汎用種族になった。どうやら神属性・幻神獣族は関係者にのみ許されるらしい……
しかし、そのおかげで属性・種族サポートを受けられる。

素材指定に対応する極星チューナー縛りがつき、自己再生時にはそのチューナーを除外する必要がある為、実質回数制限付きとなってしまった。
まぁ今の環境下では破壊以外の除去が豊富になってしまったので、アニメ版のようにノーコストでもそんな何度も自己再生するのは、もう無理だろうし回数制限はそう気になる事ではない。
地味に”相手によって”破壊されないと発動できなくなってしまったのが痛く、実際アニメではバウンスされそうになったところを自ら破壊してバウンスを回避し自己再生に繋げるというプレイングが見られたので、再現できなくなってしまった。

《極神皇トール》
シンクロ・効果モンスター
星10/地属性/獣戦士族/攻3500/守2800
「極星獣」チューナー+チューナー以外のモンスター2体以上
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
相手フィールドの全ての表側表示モンスターの効果はターン終了時まで無効化される。
(2):フィールドの表側表示のこのカードが相手によって破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズに、自分の墓地から「極星獣」チューナー1体を除外して発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
(3):このカードの(2)の効果で特殊召喚に成功した時に発動できる。
相手に800ダメージを与える。
無効化効果が相手全体に及ぶようになったものの、コピー効果が失われてしまった。ただアニメ版だと対象をとる効果であり、コピー効果も相手依存が強め。
一長一短といったところだが、厄介な永続効果や対象耐性が増えた現環境下では軒並み無力化できる全体無効化の方が扱いやすく、高い攻撃力も相まって”戦神”に恥じない活躍が見込める。
また他の極神に比べ自身に要求される極星獣チューナーの扱いやすさから、運用難易度が低い事も魅力だった。


《極神皇ロキ》
シンクロ・効果モンスター
星10/闇属性/魔法使い族/攻3300/守3000
「極星霊」と名のついたチューナー+チューナー以外のモンスター2体以上
1ターンに1度、自分のバトルフェイズ中に相手が魔法・罠カードを発動した時、その発動を無効にし破壊する事ができる。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードが相手によって破壊され墓地へ送られた場合、
そのターンのエンドフェイズ時に自分の墓地に存在する「極星霊」と名のついたチューナー1体をゲームから除外する事で、このカードを墓地から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚に成功した時、自分の墓地に存在する罠カード1枚を選択して手札に加える事ができる。
固有効果であるBP時の無効化が自身の攻撃時以外でも発動できるようになっており、固有効果に関してはアニメ版よりも強化されている。
だが無効化範囲が狭いという根本的な問題は変わらず、ロキより攻守が遥かに高く魔法・罠カードも受け付けないオーディンの実質的な下位互換である。もっといえば同じパックに収録されていた《真六武衆-シエン》は召喚が容易かつタイミング問わず無効化できて、破壊耐性まで持っている。
挙句の果てに自身の素材・自己再生に要求する極星霊も癖が強く、運用難易度も高い。極めつけに極神の中で唯一再録もされておらず、三極神の中でもっとも厳しい立場に置かれているのは否めない。

《極神聖帝オーディン》
シンクロ・効果モンスター
星10/光属性/天使族/攻4000/守3500
「極星天」チューナー+チューナー以外のモンスター2体以上
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
このカードはターン終了時まで魔法・罠カードの効果を受けない。
(2):フィールドの表側表示のこのカードが相手によって破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズに、自分の墓地から「極星天」チューナー1体を除外して発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
(3):このカードの(2)の効果で特殊召喚に成功した時に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
固有効果である耐性付与は自身のみに適用されるよう変更された。
またアニメ版のテキストだと相手ターンでも有効であったかのように見えるが、遊星の発動した《トリック・ミラー》*3にチェーン発動しなかった為、いまいちハッキリしない

あらゆる魔法・罠カードを受け付けないと聞こえはいいが、起動効果かつ自分ターン限定なので実際は穴だらけであり、攻撃反応に対して強いくらい。
有用性は環境次第といったところだが、フリーチェーンが好まれる現環境下では有効になる機会は少ないだろう。
自身の召喚と自己再生に要求される極星天だが、《極星天ヴァナディース》は比較的扱いやすい。
頼れる効果とは言い難いが、それでも三極神最大の4000打点は何かと頼りになり、自己蘇生時のドローも発動できればアドバンテージになるので、トールと共に極星の主戦力となるだろう。


いずれの極神にも言えるが、除去が蔓延する今の環境では、自己再生もあまりアテにはならない。
維持するなら同じパックに収録されていた《禁じられた聖槍》でのサポートがおすすめ。
極神の攻撃力ならば、800程度のATK低下も大して痛くはない。
それでも神の宣告・警告にはめっぽう弱い。自分達も神なのに…。
黄昏?何のことだい?



アニヲタの空にありて
追記・修正を司る王よ
今こそwiki篭りを束ねその実力を示せ!
シンクロ召喚
天地神明を統べよ!
最高神
極神性帝メイデーン!!


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最終更新:2025年06月24日 15:48

*1 劇中7回も自己再生効果を発動しており、(1度だけブラックフェザー・ドラゴンに無効化されたが)合計で4800ものバーンダメージを与えている

*2 効果も判明しており、厳しいデメリットと条件で自軍のモンスターに直接攻撃を可能にさせる効果を持つ。

*3 相手が発動した罠カードの効果を自分カードの効果として発動できる罠。これによってハラルドの《オーディンの眼》をコピーして三極神の効果を無効化した。