チームラグナロク(遊戯王5D's)

登録日:2010/08/22 Sun 23:14:13
更新日:2025/07/30 Wed 17:45:41
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遊戯王5D'sに登場するチームの一つ。


●目次

概要

WRGP編にて登場した大会優勝候補の一角で、神に認められる程の実力を持ったプロのライディングデュエルチームであり、遊星も自分達以上と認めるほど。その実力から5D'sの世界において絶大な人気を誇るが、チームニューワールドに歴史改竄で少し人気を取られた。


北欧神話に由来する星界の三極神のカードを操る。
その力はまさに神の力であり、三幻神同様に神属性カードである。
全員がルーンの瞳を持ち、風景の透視やデュエルダメージの実体化など赤き竜の痣以上に便利な能力を使いこなしている。また、ルーンの瞳を通じて星界の三極神との意思疎通も可能なようだ。
遊星達と同じく打倒イリアステルが目的。しかし、ゼロリバースを引き起こした不動博士の息子である不動遊星のことを信用できず、ルーンの瞳を介して星界の三極神もこれに同調。また、ジャック・アトラスとチームメンバーの確執から当初は協力せずに対決を選んだ。

彼らが戦う理由は「フィンブルの冬」の訪れを阻止すること。
フィンブルの冬とは、北欧神話での最終戦争ラグナロクの予兆のこと。
ラグナロクの時、スコルが太陽を飲み込む。また、ラグナロクの終わりはスルトの炎によって世界が焼き払われ、新世界が始まると言われる。

チーム5D'sの対戦相手がチーム太陽→チームラグナロク→チームニューワールドという順番なのも、このラグナロクに因んでいる。

オーディンの継承者となったハラルドが残りの2枚とその主を探し、スカウトをかけたことで結成された。


チームメンバー

ハラルド


チームラグナロクのリーダー。代々三極神の伝承とオーディンのカードを受け継いでいる一族の出身でもある。銀髪のイケメンで、知的なクール系な青年。
所持する神は上記の通り「極神聖帝オーディン」。
その他「極星将テュール」「極星邪狼フェンリル」「神の桎梏グレイプニル」等、オーディン…というよりはフェンリルに関するカードを使用する。

元々は空軍の大佐というエリートであり、将来を約束された人材だったが、フィンブルの冬への対処に全力を振り向けるため退役。この際上官に放った電波発言のやりとりは有名。


眉毛と前髪が繋がっているという前代未聞のヘアスタイルの持ち主でもある。
しかし、髪型もカードで世界を救う事も遊戯王ではよくあることである為あまり気にならない。
幼少の頃より自分に世界を救う使命があると考えており、その為に旅をしたり仕事を辞めたりしたが、チーム5D'sに敗れ彼らを認め世界を救う使命を託した後は、晴れてニートに。
しかしデュエル後にセバスチャンが入れた紅茶を悠然と飲んでいたり、本人は全く気にしていない様子。
デュエルで食っていける世界なので、ハラルドにも安定した収入はある…はず。

デュエリストとしては実力者であることは間違いない…ハズだが、他メンバーから引き継いだ神を従えていながら警戒心が強く慎重な性格が災いして、遊星戦では余計なことをしまくったばっかりに顔芸も披露しつつ大逆転負けを喫している*1しかも遊星はハラルドがエンド宣言していないにも関わらず、勝手にターンを進めてドローフェイズをも飛ばし決着を付けている。
オマケにロキやオーディンの効果もあって、手札を潤沢に余らせており、「正統なる血統」や「蘇りし魂」など極星とアンチシナジーなものばかりであった。

ドラガン

CV.宮健一
黒髪と金髪を混ぜた変わった髪型(主役もだが)をしている屈強な青年。
所持する神は「極神皇トール」。
その他「極星獣タングリスニ」や「極星獣タングニョースト」等トールに関係するカードを使う。

もともとは「北欧の死神」と呼ばれる凄腕のデュエリストだったが、さらなる力をつけるためにある遺跡に封印されていたトールのカードを入手した際、同行していた父が崩落事故で重体に陥ってしまう。
治療費を賄えず懊悩していたところ、ジャック・アトラスをキングに仕立て上げるため、イェーガーによって八百長デュエルのかませ犬になることを持ち掛けられ、やむなくこれを受諾。

結果父の治療はできたものの、ドラガン自身はこの件で自暴自棄になってしまい、デュエリストを実質引退。トールのカードを父に預けたまま危険な登山を繰り返していた。
案の定、ある雪山の登山中に雪崩に巻き込まれるが、トールの持ち主の情報を得たハラルドに救出・スカウトされる。
WRGPでは先鋒として因縁の相手でもあるジャックと対戦。八百長デュエルの時と同じ展開となったが、今度は全力で戦った末に敗北した。
これ以降ジャックとの関係は改善した模様。

ブレイブ

CV.木村良平
赤い髪をしたチャラ男。普段は観光客をカモにしたゴロツキ。
所持する神は「極神皇ロキ」。
その他「極星霊リョースアールヴ」等スヴァルトアールヴヘイムに関するモンスターを使用する。

元はトレジャーハンターだったのだが、お宝を探している途中で紛争孤児を保護し、一気に10人の子持ちになる。これまで稼いだ金は子供達の為に使った模様。
弱者である子供達を巻き込む紛争を憎んでおり、紛争を操っている組織『イリアステル』を倒す為チームラグナロクに入った。

とある島でハラルド達を利用する形でロキのカードを入手。本人はハラルドがロキのカードを求めて来たと思っていたが、その後逃走に失敗したところで観念したが、ハラルドから自身こそがロキの継承者であることを知らされると、その使命を受け入れチームに加入した。

通称トリックスター
神すら意のままに操り、必要とあらば自ら神を破壊するなど変幻自在のトリックプレイが持ち味。
ガチデッキ使いクロウを更なるインチキカードとトリッキーなプレイングで追い込んだ。その後クロウは突如として度々トリックスターを自称するようになる。

活躍

WRGPでの敗北後、遊星達を認めて和解。

ZONEの本拠地、神の居城アーク・クレイドル出現後には遊星を全力でバックアップ。
遊星がアーククレイドルに向かえるようにする為、三極神とチーム・ラグナロクの全力を合わせて「虹の橋―ビフレスト」をサテライトのモーメント機関を使い発動した。
神の力に耐えられず、D・ホイールが爆発したけど、大した怪我もなく無事だった様子。

その後、ゾーンと遊星のデュエルを見守り応援した。


主な発言

ドラガン「星界の扉が開く時、古の戦神がその魔槌を振り上げん。大地を揺るがし轟く雷鳴とともに現れよ。シンクロ召喚! 光臨せよ、「極神皇トール」!」

ブレイブ「星界より生まれし気まぐれなる神よ、絶対の力を我らに示し世界を笑え! シンクロ召喚! 光臨せよ、「極神皇ロキ」!」

ハラルド「北辰の空にありて、全知全能を司る王よ! 今こそ、星界の神々を束ね、その威光を示せ!! シンクロ召喚! 天地神明を統べよ、最高神、「極神聖帝オーディン」!」

ドラガン「スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン……感じるぞ、神に匹敵する力を……。神と悪魔が共鳴している……」

ブレイブ「俺のライフが……俺のライフがあああ!! ……なーんてな。」

ブレイブ「ハハッ! 良いだろう……頂戴するぜ、お前のライフを全て!!」

ハラルド「神々の戦いとは、常に知恵と勇気の限界に挑むもので無ければならない。遊星、君はそれに相応しい相手だ。我々の神々と、君達の赤き竜……決着をつけよう!」

ハラルド「最早君達のもつ力と、我々の力は歴然としている! サレンダーしろ! それが君自身の為だ。三極神の総攻撃を受ければ、君も無事では済まない!」

軍の上官「君ほどの男が、なぜ軍をやめる!?」
ハラルド「世界を守る為です」
軍の上官「軍で働く以上に世界を守る方法があるというのか?」
ハラルド「我々がこれから戦う脅威は、兵器などでは倒せません」→ハラルド退室

軍の上官「待てハラルド、どういうことだ! まるで意味がわからんぞ!


ドラガン「吹き荒れる猛き北風よ! 古の勇者を鍛えたように我を鍛えよ!」

ブレイブ「秩序と混沌を兼ね備えし者よ! 血の契約を結び、我が一族に加われ!」

ハラルド「星界の神々の命は下された! 最終戦争に備え、その力を捧げよ!」

ゲームでの登場

WCS2011ではアニメと同じくWRGP準決勝の相手として登場。
ラストホイーラーである主人公はドラガンのフィールドにトールがいる状況から3人抜きを狙うことになる。
幸いトールは場に残っているプライドの咆哮で処理できるが、その後の2人も相手にしないといけないので中々にハードな状況。
どうしても勝てないのなら相手を倒しても手札を引き継いだ状態でデュエルが続行されるルールを利用して、エクゾディアを揃える手がある。
クリア後はメンバーと個別に対戦をすることが可能で、特殊ルールにより最初のコーナーを取った方が先攻というルールで行われる。
エクストラに色々な汎用シンクロが詰め込まれているタッグフォースのデッキと比べると、それぞれの三極神以外のシンクロは入れておらず他はSp-簡易融合用の融合モンスターのみと漢らしい構成になっている。


タッグフォース6でも登場。
チーム・ユニコーンとチーム・太陽が大将除いてデュエリスト2(使いまわしの汎用ストーリー)なのに対し、チーム・ラグナロクはデュエリスト1(メンバー全員が個別ストーリーが用意されている)という好待遇を受けている。一方でその代償なのか、神という存在でレギュラーの表紙にもなったにもかかわらず三極神に専用ムービー等は一切存在しない。

自分の神のカードは勿論、デッキによっては同じチームの神のカードを使うこともあり、しかも全員分のボイスまで用意されているので、例えばドラガンがロキとオーディンのシンクロ向上を喋る。
他にも汎用シンクロも詰め込まれており、エクストラの戦力が中々充実している。
ただ、AIのルーチンと噛み合わないせいか中々三極神を出してくれない。

例1:極星獣トークン(レベル3)が2体いる時に極星天ヴァナディース(レベル4チューナー)を召喚したとしても、ヴァナディーズのレベル変更効果を使いたがるため、合計レベルがズレて氷結界の龍 トリシューラやスクラップ・ドラゴンを出してしまう。
例2:極星天ヴァルキュリア(レベル2チューナー)の効果でエインヘリアル・トークン(レベル4)2体を特殊召喚しても、氷結界の龍 ブリューナクを優先してしまう。

とはいえ汎用シンクロは優秀な除去効果を持っており、盤面の打開には向いているので一長一短であったりする。そのせいで極星邪龍トリシューラや極星邪龍ブリューナク呼ばわりされることもある。
いっそ、優先度の高い汎用シンクロやヴァナディーズを抜いてしまうのも視野に入れてもいいだろう。

ハラルドのシナリオは「もしもチーム・ラグナロクがチーム・5D'sに勝ったら」というif展開となっている。
チーム・5D'sとの準決勝からチーム・ニューワールドとの決勝を経て、遊星たちの力を借りてアーククレイドルに乗り込み、アポリア戦を経てZ-ONEを倒しに行く流れ。
ほぼチーム・5D'sをチーム・ラグナロクに入れ替えたような内容となっている。
ミニゲームの会話では、なんと「ルーンの瞳を使ってパックサーチする」とかとんでもない事を言い出すため、コナミ君に叱られることになる。

ドラガンのシナリオはWRGPでチーム・5D'sに負けた後の後日談で、他2人がアニメのIFの様なものに対し、アニメの展開の裏側を書いた様なものとなっている。
アニメ本編での硬派な印象から一転して、気さくで親しみやすそうな性格となっている。
北欧神話の豆知識を教えてくれたり、登山経験にちなんだ話も登場する。タッグフォースらしい名シナリオ。
殺風景だのボロクソに言われることが多いコナミ君の部屋を「不要なモノがなにもない、戦う男の根城」と褒めてくれる貴重な人物。
シナリオ前半はボマーにあらぬ疑いをかけられたり、ジャックと一緒に冷蔵庫に閉じ込められると散々な目に遭うが、最後は虹の橋ビフレストを出現させチーム・5D'sをアーククレイドルに送り届けるところで終了となる。
役割を終え、清々しい表情を見せるドラガンの一枚絵は必見。
彼のハート4シナリオではコナミ君がDホイールの封印を解くのだが、ドラガンの顔色が悪くなるぐらいにはとんでもない代物。
チーム・ラグナロク3人のDホイールであるヴァルハランダーと連結した際に、パワーが高すぎるせいかヴァルハランダーをめちゃくちゃに破壊してしまう。
そのため、アニメとは違う方法でパワーを送ることになり、4人でタッグデュエルを行うことになる。

ブレイブのシナリオは、マーサハウスでの子供たちとの交流を経て、WRGP準決勝でチーム・5D'sに勝ちチーム・ニューワールドと戦う権利を得たところで終わる「俺たちの戦いはこれからだ」的なもの。
彼のシナリオでは牛尾とラリーが和解しており、タッグを組んで対戦することになるという珍しい状況となっている。
余談だが、当時の極星霊はやたら使い勝手が悪く、種類も少ない都合上、チームラグナロクでは一番難易度が高いシナリオとなっている。




追記、修正は独断でミサイルを発射してからお願いします。

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最終更新:2025年07月30日 17:45

*1 戦犯っぷりが目立つように見えるが、団体戦でのデュエルという構成上どうしても敵の大将というのはこういう扱いになりやすいというのもあり、何もハラルドに限った話でもなかったりする。