登録日:2013/06/13 Thu 05:30:00
更新日:2025/07/09 Wed 20:58:28
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加古川線とは、
兵庫県の加古川駅から谷川駅を結ぶ、
JR西日本の鉄道路線である。
ラインカラーはエメラルドグリーン
■で、路線記号は
I 。
●目次
【概要】
山陽本線(
JR神戸線)と
福知山線を結び、
播但線と共に兵庫県を縦貫する数少ない路線である。
それ故に阪神・淡路大震災が発生した時、ずたずたに寸断された神戸線の迂回路線として、播但線と共に重要な役割を果たした。
その結果、震災前に9本しかなかった全線直通列車が2月6日には
45本に増加。
……その後概ね震災前と同じに戻されたものの、現在は1往復にまで減っている。
そして、この頃から単線非電化である事に対していざという時の迂回路としての機能強化を求める声が起き、2004年12月ついに全線
電化した!良かったね~
そして2013年祝開業100周年を迎えた!しかし記念行事の類は一切ない。
西脇市で運転系統がほぼ分かれており、先述の通り現在は全線直通列車が1日1往復しかない。
また、播但線と違い、特急や快速といった速達列車もない。
加古川〜西脇市は1時間に1本程度の本数がある他、朝夕には加古川〜厄神・粟生の区間列車も運行される。
西脇市〜谷川は2〜3時間に1本、輸送密度も2000人を下回っており、JR西日本は地元との協議を望んでいる。
【使用車両】
加古川線の主力車両で、加古川~西脇市間で使用。項目冒頭の写真はこれ。
常磐線で消滅したかと思いきや復活した、エメラルドグリーンの103系である。
播但線に導入された3500番台と基本設計は共通しているが、他社線乗り換え時の精算業務を行うため、前面に貫通扉が新設された。
体質改善工事車を種車に改造し、前面もかつて房総地区で走っていたクモハユ74のような形状のため、いわゆる普通の103系とは見た目が大きく異なる。
そのため京都鉄道博物館公式Xのネタツイで「103系戦隊」をやった時、こいつだけ追加戦士枠に置かれた。
元々モハ103+モハ102のMM'ユニットとして製造されてから50年近く経っており、正直言ってオンボロ車両だが、これまで使用していたキハ40・47系よりかははるかに乗り心地が良い。
電化した地方交通線用に導入された単行車両。
実はJRグループにとって両運転台で1両単位で走れる“電車”というのは珍しいもので、JR化後に新製された形式としては
四国の7000系以来となる。
223系をベースに開発され、クロスシートの配置が独特で座席間隔が開いてる箇所があったり、窓のない席があったりする。
西脇市~谷川間は基本全てこの形式。ラッシュ時間帯には3両繋げて加古川〜西脇市を走る。
他にも
小浜線・
北陸本線・
湖西線で使用。
非電化時代にはキハ40・47系、キハ35系などが専用色で使用されていた。
変わり種ではキハ37形が関東の
久留里線とともに新造配属されていたことも。こちらもエメラルドグリーンに白帯の専用塗装に塗り替えられて使用されていた。
【主な駅一覧】
どの駅にも駅番号は設定されていない。
JR神戸線乗り換え。起点駅。
加古川市の中心駅であり、紀伊国屋書店もある立派な都会。
この駅のみ高架上にあるため、駅直前で一気に高低差が変わる。
乗り換え用の専用改札が設置されている。
日岡山公園と、県立加古川北高校の最寄駅。
線内では利用者が3番目に多く、かなり賑わっている駅。
駅周辺は古墳が多い。駅舎は新築。
かつて三木鉄道三木線(旧国鉄三木線)と接続していたが、2008年に廃線となった。
駅名が不吉そうだが、これは駅の東方にある宗佐厄神八幡神社から取られている。
車両基地があり、一部列車は当駅で加古川方面に折り返す。
神戸電鉄粟生線にも同名の駅が存在するため、こちらはJR市場、あちらは電鉄市場と区別して呼ぶことがある。
その電鉄市場駅は加古川を挟んでかなり離れた位置にあり、どちらかというと電鉄市場の方が市場の中心地にある。
駅も典型的なこぢんまりとした造りで誰もいなそうだが、電鉄市場の駅舎が余りにショボイのでかなりお洒落に見える。
戦前は小野市の中心駅だった駅。
神戸電鉄粟生線の小野駅とは、やはり加古川を挟んで東に約2km離れた位置にある。
今の市の中心部は電鉄小野駅側であるため、辛うじてセブン・イレブンはあるが寂れてる。
鍬渓温泉きすみのの郷の最寄駅。
神戸電鉄粟生線、北条鉄道北条線乗り換え。
日本一寂れた接続駅といえば備後落合駅が有名だが、3路線も接続する駅で日本一寂れている駅と言えば多分この駅。
他の2路線が起点駅と終着駅にもかかわらず、無人駅扱いであるのからしてそれが窺える。
接続はそれなりだが、タイミングが悪いと1時間待つことも……
一部列車はここで加古川方面に折り返す。
ちなみに津駅を除けば、日本で一番短いローマ字表記(Ao)の駅の一つ。
加東市の代表駅だが、明らかに中心からは離れている。しかも無人駅。
ちなみに合併前は社町ではなく滝野町にあった。
粟生以北で数少ない交換可能駅。
旧滝野町の中心駅で、駅前もそこそこ広い。
ところが、2011年まで第4土曜日は5時間ほど停車設定が無かった。勿論無人駅。滝野ェ…。
滝野の隣駅のため少し紛らわしい。
烏山線にも同名の駅がある。
闘龍灘の最寄駅。
かつて鍛冶屋線と接続していたが、1990年に廃線となった。
隣駅が「新西脇」でこの駅名が「西脇市」なのも、鍛冶屋線に「西脇」駅があった頃の名残。
この駅以降、乗客数は激減する。西脇市の代表駅だが、中心からは(ry
陸上の長距離で有名な県立西脇工業高校の最寄駅。
そして直営駅にして、最後の交換可能駅&ICOCA対応駅でもある。
西脇市役所などはこちらからの方が近い。
播織加工場が隣接している。日清ヨーク関西工場の最寄駅。
吹いたら負けのネタ駅。
北緯35度線と東経135度線の経緯線が交差する日本へそ公園の最寄駅であり、駅前には地元出身の横尾忠則の作品を収めた西脇市岡之山美術館がある。
元臨時駅で、JR化後に通年営業になった。
地元の交流施設が駅舎に入っている。使用されなくなったホームにも駅名標がある。
加古川線の中でも利用客が少ない(5人程度)駅。
丹波市山南地区の中心駅だが、隣の谷川の方が便利であるため利用客は少なめ。
周辺はパルプ関係の工場がある他、某宗教団体の建物が目を惹く。
可愛らしいネーミングの「丹波市立丹波竜化石工房 ちーたんの館」の最寄駅。
追記・修正は全線直通列車の車内でお願いします。
- 加古川から社町に行くのに利用したが、社町駅から中心街に行くアクセスに困った覚えがある(バスが数えるほどしか出ていなかった) -- 名無しさん (2016-01-08 15:07:09)
最終更新:2025年07月09日 20:58