クーロンズゲート

登録日:2011/01/29(土) 11:04:59
更新日:2025/10/09 Thu 22:22:39
所要時間:約 33 分で読めます




九龍風水傳//___file:0816274-0000


「常識は、今のうちに捨てておいてください。」




KOWLOON'S
GATE
クーロンズ・ゲート
-九龍風水傳-



『クーロンズゲート(KOWLOON'S GATE)』とは、1997年2月28日にSMEから発売されたPS用ゲームソフトである。
バロック』や『ガラージュ』と共にゲーム性はともかく奇抜過ぎる世界観と文法を用いた作品ということから三大歪みゲーに数えられている。
企画の中心となるディレクター兼、原案と脚本を担当したのはコピーライター出身の木村央志。
登場キャラクターのデザイン、造形とモデリング製作をはじめ美術面を総括したのはCGクリエイターだった井上幸喜で、他のスタッフも含めて“元々はゲーム畑の人間ではなかった”中で、PS発売の数年前よりソニーに実験的に集められていたメンバーだったとのことで、ソニーとしても初の“自社製品となるゲーム”を作らせるためのスタッフだったということになる。

現在に於いても評価の高いBGMやSEを提供したのは『世にも奇妙な物語』や『仮面ライダーカブト』等で知られる作曲家の蓜島邦明。
20周年あたりを境に活発化したファン参加イベント用に新曲を出したりもしてくれている。


【はじめに】

パッケージ等での正式名称は『KOWLOON'S GATE クーロンズ・ゲート-九龍風水傳-』
クーロンズゲート、クーロンズ・ゲート、九龍風水傳、クーロン…etc.と表記されていることがある。
漢字で九龍だと妖魔學園紀とかが最初に出るので、本作を指す語としてはピンと来ない。
因みに、あんまり使わない文字なので勘違いされやすいが、九龍風水(はく)ではなく、九龍風水(でん)である。

本作はJPEGで美麗ながらも怪しげに表現された九龍城などを探索していく、いわゆるMYST系のアドベンチャーゲームである。開発チーム自らポストサイバーパンク*1と銘打った退廃的な世界観を特徴としており、当時のメディアで注目を集めていた風水をテーマに据えている。
元々は初代PSの発売以前から情報が出されていたローンチタイトル候補の目玉ソフトの一つであったが、開発の長期化による度重なる発売延期により、PS発売から2年以上も発売が遅れることになってしまった。
少し前にFF7が発売されたタイミングなので、話題を奪われていた面も。
大きな売上を記録した訳でもなければ、プレイする物好きでもなければ魅力に気付く人間もいなかったゲームだが*2、YouTubeやニコニコ動画に投稿されたプレイ動画を通じて新たな層にも知名度を上げているとかいないとか。

基本的には人々との会話を重ねてフラグを積み重ねていくオーソドックスなADVであるが、途中で3D視点でダンジョンを探索、各所に配置された敵を倒していくRPG的な要素(リアルタイム・ダンジョン)も含まれている。
ダンジョンは非常に広大で、ゲーム中の設定通りに複雑に入り汲んでいる為に迷いやすく、途中で投げ出したプレイヤーも少なくない。
二つのダンジョンの細かな解説については後述。

初回版には化粧箱と豪華なブックレットが付属しておりファン必携の内容になっている。
ブックレットのテキストも専門家の寄稿を交えた風水や心理学に関する本格的なもので、厳かにネタバレしかましてたりする分については、お茶目と理解して見過ごしてあげよう。

中心スタッフはゲーム畑の人間ではなく、初代PSの発売前にソニー内に設立された新たな企画部署(ゲーム含む)に集められたCGデザイナーやコピーライター等により制作されている。
因みに、当初はキャラクター等のデザインを『AKIRA』で知られる漫画家の大友克洋に外注しようと考えていたようだが、プロジェクト内で試験的にグラフィックやデザインを組んでいく中で、結局ゼロから自分達でやることになったとのこと。しかし、全てが手探りの中で開発期間が長期化することに。
プロジェクトメンバーは後に独立、本作に由来する『是空』を設立して99年に『プラネットライカ』を発表するものの、程無くして解散となり、メンバーは其々の道に別れていった。

そんな事情もあり、後に発売権がアートディンクに移る。
現在はゲームアーカイブスでも配信されている。
ディスク4枚にも及ぶボリューム、人形浄瑠璃を参考にした奇妙なリアリティーのあるデザインや動きをする登場人物達等、PS時代のゲームとしては破格の映像体験の出来るゲームの一つであり、実際の普及以上に知名度が高く、PSで発売された全作品の中でも極めて異彩を放つ作品の一つとなり、今なお根強いファンが存在する。

……そして、20周年を目前としたあたりから『完全版サウンドコレクション』『クーロンズゲートVR Suzaku』が発売されたりと賑わいを見せ初めていたのだが、約23年を経て、正式な続編『クーロンズリゾーム』の制作が決定。
当初は最新技術を惜しみなく投入し、リアルタイムレンダリングで「光明路」を描いた「路地裏オープンワールド」になるとのことであったが、後にムービーノベル形式に変更された。
その他にも紆余曲折あり、ゲーム機を含む複数媒体を予定していたのを取りやめ、DL版発売は2024年開始。
Windows版・MAC版、共に分割販売形式を取り、2024年5月に全8巻完結した。


ストーリー

陰界と陽界。
本来は交わる事のない、この二つの世界。
しかし香港返還を目前に控えた1997年5月、陽の世界からは消え去った筈の九龍城が現れた。
それは、陰の世界の九龍城であり、陰界が陽界を侵食したことで起きた異変だった。

事態の解決の為に呼ばれた主人公は、陰界ではあるべき筈の四神獣(青龍、白虎、朱雀、玄武)の見立てが成されておらず、風水が働いていないことを聞かされる。

陰の世界の気脈の乱れにより近づいた二つの世界。
……このまま、陰界と陽界が不用意に交わるような事があれば、それは世界の存亡に関わる。

事態を重く見た『香港最高風水会議』の長老達は、こうして才能溢れる超級風水師でありながら、かつての失敗によって後が無くなっていた“あなた”……決して断れないであろう“あなた”を陰界に送り込むのだった。

果たして“あなた”が陰界で出逢うものとは……。


概要

プレイヤーは風水師として陰界に潜入、四神獣を探し出して見立てを行い、風水を起こす事が目的のゲーム
非常に専門用語が多く、物語がやや難解である。
主人公である風水師の姿は全く映らず、年齢はおろか性別も不明である。*3
ゲームは全般的にプレイヤーの主観視点で展開する。

陰界の九龍城には様々な人物が生活しており、
異常に細分化された商いを行う露店商である住人達、無造作に配置され妖しく光を放つネオン看板群、荒んだ裏路地など、薄暗く汚らしい一方で不思議と魅力的な街並みが広がっている。
これらの雰囲気に浸れるか否かによって、本作に対するプレイヤーの評価がおよそ決定してしまうと言っても過言ではない。


主な専門用語


○陽界/陰界

「陽界」はゲーム中に於ける我々の世界こと。
「陰界」はゲーム中の主な物語の舞台となる「もう一つの世界」であり、本来は重ならないものの筈だった。
陽界と呼ばれる我々の世界とは、似ているようで違う、別の摂理で動いている世界である。

○陰陽五行

中国で生まれた世界を「木・火・土・金・水」の五つの属性で構成されている、とする考え方で、風水では其々の気が活きる相生となる様に気の巡りを考えるのである。
一方、互いの気が打ち消しあってしまうことを相剋と呼び、本作での鬼律退治に利用されている。

○邪気

その名の様に邪な気であり、陰界では胡同の奥の様に、気の巡りが悪い場所では直ぐに立ち上ぼり物の怪を生み、邪な思念(妄想)を掻き立てる。
邪気にも五行があり、七宝刀と呼ばれる特殊な法具ならば、一つずつ邪気の吸収、放出を行うことが可能で、風水師も託された七宝刀を利用して鬼律退治を行っているのである。
尚、五つ全ての邪気を集めてしまった場合には邪気が完全となり主人公も物になってしまいゲームオーバーとなる

○妄人(ワンニン)

ある「物」への憧れ、執着などから生じた妄想に邪気が取り憑き(或いは生み出し)、自分自身が妄想していたその「物」になってしまった人間。 SF的に言えばミュータントである。
例えば携帯電話に執着していた場合だと、「携帯電話男」になってしまう。
実際のところ執着が弱くとも、強い邪気を浴びれば人間は妄人になってしまうようである。
そのため主人公を含めて、敵に始末された者の末路は妄人である。*4
なお妄人は妄想が途切れると正真正銘「物」になってしまい事実上の死を迎える。*5

○鬼律(グイリー)

妄人とは逆に、捨てられた物などに邪気が取り憑き、物の怪(妖怪)となった存在。
日本風に言えば付喪(九十九)神、器物の妖怪。
生まれ方は異常たが、普通のRPGに於けるモンスターに相当する。
鬼律は、それぞれ「火」や「水」といった邪気を持っており、上記のように、それに対して弱点となる属性をぶつければ、元の物に戻る。
また、各ダンジョン探索の終盤に待ち構えているボス鬼律は複数の邪気を持つ強敵である。

○鳴力(ミンリー)

双子同士が共鳴し合う超能力のようなもの。
双子同士に離れていても生じる共感覚や虫の知らせといったものを極端に語りつつ明確に超能力と言い表したもの。
習得すれば大きな力となるが、力が目覚めたばかりの時は状態が不安定で、他人に悪用されやすい。
「假鳴(ガーミン)」という、似て非なるまやかしの力も存在する。

○九龍フロント

物語の中心となる、九龍城の中心部。
主人公にとっても活動の基盤となり、様々な重要施設が集う。

○ディープ

九龍フロントから見て、鬼律が沸き出す胡同があったりと深部であるエリアのこと。
主人公が最初に訪れる龍城路、天堂劇場がある龍津路、麗虹(ライフン)と呼ばれる川に沿った西城路、歓楽街である大井路の四つのエリアがあり、それぞれにRTダンジョンである胡同(フートン)が存在する。
溢れる邪気により、其々の町で気のレベルが違うらしく、準備もせずに他の町に入り込んだりすると体があぶくになって溶けてしまったりする。

○妄人路

掛け軸の中の賢者 馬山童(マーシャンタン)の頭の中に存在する妄人達の楽園。
現実世界では妄想を維持する自信のない妄人が逃げ込んでいる。
上記の胡同と、この妄人路のみがRTダンジョンとなっている。
本格的な探索はゲーム終盤となるが、登場する鬼律が全てボス鬼律という、最後の難所である。

○蛇老講(ジャロウコウ)

またの名を「オールド・スネーク」。
双子達の鳴力を強制的に呼び起こし、それを集めて不老不死の奇跡を得ようと目論む組織。
無理矢理に鳴力を呼び起こそうとする為、假鳴となる場合が多い。

○是空(ゼクー)

蛇老講に対抗するレジスタンス。
紅頭(ホントウ)と呼ばれる5人の超能力者達と、気功塾の講師ウェイによって運営されている。
しかし、基本的は活動はネット監視。
劇中では最後のメンバー(伍)のみが不明であるが……?


○クーロネット


※引用 独り言

陰界の九龍城に張り巡らされているネットワーク。
至るところに専用の端末が置いてありメールのやり取りなどが可能だが、
自分宛のメールを他人が読んでいる事など日常茶飯事。
またシステムも脆弱で、度々文字化けが起こ#・セ閼婀ク
このクーロネットでは、ハッピーアワーといわれる怪しさ爆発のCMを見ることができる。
隠れファンの多いこの放送は、陰鬱とした世界観のこのゲームの中で数少ない
プレイヤーがホッとできる瞬間でもあるのだ。


JPEGダンジョン

本作のADVパートに於けるステージ。
初代PSでも高いグラフィックを実現するべく、その名の様にJPEG(写真)を組み合わせるように美麗なCG画を組むことで作ったダンジョン。
その為、自由に移動することが出来る訳ではなく、ポイント毎に出る矢印を選択して進むことになる。
本作独自の移動システムを生んでいる要素だが、慣れない内は酔ったりイライラする可能性も。
尤も、ハマると癖になってくるし、当時の常識を越えた美麗な本作の映像美の真骨頂と言える部分である。

RT(リアルタイム)ダンジョン

本作のADVパートは基本的にJPEGダンジョン内を移動して行うが、ストーリーの中では胡同の中を探索して鬼律を退治しながら解決を目指すパートが存在する。
そこで、突入する胡同が描かれているのがリアルタイムダンジョンで、此方では自由に移動して鬼律を倒す必要性からJPEGダンジョンではなく、普通のリアルタイムポリゴンで作られたRTダンジョンを探索することになる。
特殊な作りで、当時としては有り得ないレベルの美しさを誇るJPEGダンジョンに対して、此方は当時の水準通りのグラフィックで操作方法も良いとは言えないが、広大で仕掛けも満載なのは評価出来るポイント。
……が、このスタッフの希望を叶えた複雑怪奇な仕掛けとマップ構造が遺憾ながらも難易度に直結してしまっており、適応できた人間なら普通にクリアできるが、出来なかった人間からは迷った末に泣く泣く投げ出したなんて話も出てくる位のシンプルにして単純明快な鬼畜要素となっている。
中には、絶対ではないもののバグが発生する箇所やらバグによってマップ外に飛び出したまま帰って来れなくなったなんて報告も……。
ともかくも、確かに“変なゲーム”ではあるが、魅力的な世界観や映像・音楽に魅力を感じてプレイを初めてみた層でも、このRTダンジョンの難易度によって相当数が篩にかけられたというのも間違いのない部分であったのだろう。

尚、ゲーム中にはバグを逆手にとって“あまり会いたくないやつ”に会えるポイントなんてのも用意されているあたり、スタッフも頑張ってデバッグしていたのであろう。


主な登場人物



◯陽界の人間


  • 主人公
声:無し
本作の主人公。プレイヤーの分身。
香港最高風水会議の依頼を受けて陽界からやって来た超級風水師
陰界にて、是迄は存在してこなかった四神獣の見立てを行い風水を起こして本来在るべき場所に九龍城を戻すことがゲームの目的である。
姿や年齢は不明なのだが、少なくとも男性であることと、比較的に若くて優秀な風水師であるという設定のみが何となくゲーム内でも語られたり情報として感じられるという程度である。
開発段階での仮名は同名小説から取られた『ワイルドスワン』で、実際のゲームでは主人公の名前としては採用されなかったものの、ゲーム中には同小説から名前を取られたと思われるキャラクターが存在する。
ノベライズでも概ねは上記の設定を引き継いでいるのだが、人種は日本人で“過去の失敗”により、今回の危険な任務を断れなかった人物……とされていた。


  • 愛萍(アイピン)
声:山下亜美
香港最高風水会議のエージェント。
濃い目のメイクをした妙齢の女性。
主人公に気脈の歪みを見る(邪気を目視する)ことが出来る“風水スコープ”を渡してくれる。


  • 高位の風水師
声:谷口節/小林修/山内雅人
香港最高風水会議のトップ達。
ぶっちゃけゼーレっぽい。(時節柄?)
バーチャルボーイ風のゴーグルを付けており、2つの世界の風水を監視していた。


  • 山高帽男
声:櫻庭裕士
「ジャスト……時間を下さい」
謎のルー語を操る紳士。
歩くだけでも危険な陰界の九龍城にあって神出鬼没に主人公の行く先々に出現し、時には手助けしてくれる怪しいオヤジ。
何しろ、全体的に老けている陰界の住人にすら「親父」呼ばわりだからよっぽどである。
作中でもトップクラスに謎が多い人物。……なのだが、豪華版を買ったプレイヤーは特典のブックレットにていきなり正体をバラされていた。まぁ、予想外過ぎて知ってても驚くかもだが。



◯九龍フロントの人間

「九龍フロント」は本作の探索の中心となるエリア。
一見すると普通の町なのだが、スネークの本拠地とそれに抵抗するレジスタンスの本拠地が存在することもあってか、一見すると無関係を装う住民達も何だかんだで裏の事情に詳しかったりする。
RTダンジョンは存在しないものの、シナリオ上にて幾度もの大きな戦いは起こる。


  • 小黒(シャオヘイ)
声:野中希
本作のメインヒロイン格でありシンボル。
2年ほど前にふらりと九龍フロントに現れ、住民達に保護される中で「龍城飯店」に居着いてリッチの店の手伝いをするようになった。*6
主人公が出現する少し前から、突如として存在を感じるようになった挙句に夢の中で声まで聞こえるようになった「姉」の行方を探しており、その「姉」が姉妹の再会する時として夢の中で教えてくれた「ファイヤの日」が何時なのかを知ろうとしている。
……が、実際のゲーム中の活躍は余り多くないどころか微妙で、何かしらの行動を起こしてはスネークに狙われたり行方不明になったり捕まるので(ネタも込みで)プレイヤーや実況プレイ動画の視聴者からブーイングを受けることも。
陰界では本当に珍しい、若くて可愛い女子というだけでも価値があるというのに……。
つまり、姿は見えないものの本作の大筋のストーリーを引っ張る狂言回し的な立ち位置である。
ゲームが発売された当時は「小黒とは男児に付けられる名前」……程度の情報しか明かされていなかったのだが、2022年に開催された「クーロン25th Anniv.超級路人祭」にて、中の人による朗読劇が披露されて設定が補完。どうして“小黒”と呼ばれるに至ったのかと、九龍フロントに現れる経緯までの詳細が明かされた。


  • リッチ
声:鈴木英一郎
九龍フロントにあるホテル「龍城飯店」のバーのマスター。
数年前に唐突に現れた小黒を何となく保護して何となく働かせている内に、義理の親子とも、歳の離れた兄妹とも呼べる関係を築いている。
小黒に住居として部屋を与えているあたり、オーナーからの信頼も厚いかリッチ自身がホテル全体のオーナーなのかもしれない。
強面でスキンヘッドに眼帯、入れ墨にピアスと普通なら怖そうな印象しか抱かれないような見た目ながら、ナレーターとして知られる中の人の低音ボイスと当時のちゃちなCGの筈なのに渋すぎる演技で見た人を瞬く間に虜にする陰界屈指のイケオジ。
客商売とあってか、口では警戒してると言いつつも数少ない主人公に最初から友好的な人物。
……実は、スネークに抵抗する住民達の一人であり、陰界での行動を見て信用できると踏んだ主人公に内情を明かすと共に協力を依頼する。
━━ゲーム終盤にて姿が見えなくなってしまうが……?


  • ウェイ
声:小杉十郎太
九龍フロントの雑居ビルの二階にある気功塾を主催する壮年男性。少し若いが、彼も低音ボイスのイケオジである。
リッチ達とも協力関係にあり、それとなく主人公は面通しされることに。
……実は、裏の顔はスネークに対抗するレジスタンス組織「是空(ゼクー)」のリーダーであり、主人公の行動を監視していた後に信用が出来ると確信すると共に正体を明かしてサポートしてくれるようになる……が、ゲーム中ではその直後に大変なことに遭ってしまうことに。
━━ちゃんと、主人公の活躍もあってか終盤までには復活してスネークとの最終決戦を支えてくれる。


  • ゲームキッズ
声:佐々木るん
非常に特徴的な機械仕掛けのゴーグル(グイングイン回ってる)がトレードマーク電脳少年。
「電脳中心」に入り浸っているとはリッチの弁だが、ゲーム中では確認できない。
ビデオゲームとネット方面に精通しているらしく、幼いのに“そのテ”の高い技術も身につけており偽造IDカードの作成なんてものお手の物。
一見すると何にも縛られていない自由人に見えるが、実はリッチやウェイとも協力関係にある一端のレジスタンスである。━━終盤ではウェイと行動を共にしているようだが?


  • 紅頭(ホントウ)
声:佐久間なつみ(1号)/甲斐田ゆき(2号)/愛河里花子(3号)/向殿あさみ(4号)
「是空」の構成員で、ウェイの指示の下でスネークの動向を探っている。
全員が超能力者(サイキッカー)の少年達で、揃いの扮装にて素顔を隠し、出現する際には座禅を組んだ状態で宙に浮いている。
瞬間移動も可能らしく、主人公を運んでくれる場面も。
超能力が先天的なものなのか、ウェイの導きによる後天的なものなのかは不明。
……実は5号までが存在するのだが、ゲーム中に登場するのは4号までで5号はデータベース内の管理をしてるのと、アジトの壁に掛かっている装束でしか確認できない。5号の正体はゲーム中でも匂わされており、ムックなどでは確定情報として扱われている。
5号は他の紅頭を「兄さん」呼びしているが、上記の通りで本当の兄弟なのか修行を経て義兄弟となったからなのかは不明である。


  • 季弘(リー・ホン)
声:松尾銀三
質屋を営む紅の豚チックな趣味人の親父。
質屋は、あくまでも自身の骨董趣味を満たす目的で建前上で名乗っているようなものらしく、主人公が質草を持ち込んだ時には露骨に厭そうな態度を見せた。
曰く「この時代の物には興味がない」とのこと。
余り人付き合いは良くなく、ゲーム中でも長々と骨休みと称して姿を表さない有様なのだが、珍しく小黒の話は聞いてくれていたようで、唐突に「姉」を探すという彼女の為に古い暦の本や胎息人形を探してやっていた。


  • 陰陽師
声:青野武
男人街のキャバレーの近くにラボを構えている、異国にルーツを持つとっても怪しいスーパーな技術を持つ科学者。*7
実は『クーロン〜』では第三勢力的な立ち位置であり、その正体は「是空」にすら掴みきれていないのだが“先祖伝来のデータベース”に存在が記録されている主人公の出現を受けて表に出てくると共に“スーパーな技術”により手助けしてくれる。
「歴史!…ヒストリーだ!」━━は、本作のプレイヤーにとっては「サチコでどうだ?!」に匹敵するか越えるレベルの名(迷)台詞であり、どれだけのインパクトがあったのかは本項目の構成からも感じて貰える筈。


  • (シャ)先生
声:寺島幹夫
海鮮中心に住居を構える物知り先生。
「姉」の存在を感得した小黒から「ファイヤの日」や、その他の相談を受けていた模様。
後に主人公とも出会い協力してくれるようとはしていたのだが、途中からクーロネット上に不穏な書き込みを残すようになる。


  • (ソン)じいさん
声:無し
海鮮中心の手前の路地裏にて、辻占いならぬ路地占いをしている老人。
占いと称して拾った物を客に高額で売りつけたりと怪しい噂も多く(というか主人公も被害に遭う)、そんな人物なので占いの腕前も怪しいものような気もするのだが、主人公の進路に関しては遠回しな表現ながらも役に立つので占いの腕前はあるのかもしれない。
自宅には調子の悪い婆さん(奥さん)が居るらしい(?)。
金を求めたのは初回だけで、以降は主人公に海鮮パックや美顔薬を要求してくる。
━━実は、元々は船乗りで合ったらしく占いはその頃から得意であったとのこと。


  • 宗じいさんの弟
声:渕崎ゆり子
宗じいさんの双子の弟。
見た目はそっくりだがネット中毒のためか言動や思考が幼い。声も渕崎ゆり子である。宗じいさんに寄生していたらしいことも含めてニートなんJ民でも予言していたのだろうか。何だかんだで生体通信を通じて存在を知った小黒を助けようとしていた模様。


  • 茸売り
声:八嶋智人
「いっひょひょーっと。」
茸売りを名乗り、主人公にも怪しいキノコを売りつけようとしてくる完全にアウトな人物だが、その実は冷ややかに街の動きを観察している。
やけに浮世離れした格好をしているが本業はマジシャンとのことで、当人は頑なに嫌がっていた筈のリスクを背負いつつも主人公に協力してくれる場面も。本名はチャーリー。
因みに、他の住人と比べて奇妙な体型をしているのだが、これは当時のCGモデルの限界……ではなく、本物の体は胸元までしかなく、それ以外の四肢は作り物であるという裏設定のため。
中の人は後に古畑任三郎トリビアの泉で人気者となった俳優の八嶋智人。


  • 露天人形
声:牟森
「宗じいさん占い占い…宗じいさん占い占い…」━━と、プレイヤーに凄まじいインパクトを残した謎めいた存在。下記の通りで、妄人か鬼律の一種か実は高性能なロボットなのか。
ビックリ箱的な物体であり、ピンボール台かアーケード筐体のような物からバネ仕掛けの男性の顔が飛び出して何かしらの台詞を叫ぶという物なのだが、何故か進行に応じて台詞が変わり、友達であるらしい宗じいさんの家族の事情にも詳しい様子が窺えるなど、異常な様子を見せる。(向かいに屯している住民達からも生きているものとして扱われている。)
声を担当しているのは、本作を開発する中で親交を深めた中国の前衛パフォーマンス集団の演出家さんだったとのこと。


  • 張陵(チャン・リン)
声:目黒裕一
電脳中心で屯している遊民。
いい年に見えるのだが言動が子供っぽい。
小黒同様に、ある時から双子の「兄」の存在を感じるようになったと語る。


  • ハッカー
声:山田隆夫
ネットに詳しいと自負する男。
主人公が入手するIDカードは元は彼の物である。
しかし、IDカードを持っていかれても自分には関係ないとばかりに危険と言われる生体通信の奥深くまで入り込もうとして主人公の目の前で溶けて消えてしまうことに……。
ちょい役なれど、演じているのは『笑点』でお馴染みの山田くんで中々の名演技。


  • 爆竹屋
声:無し
例の如くでフリーキーな見た目をした店主の一人で「龍城飯店」近くで爆竹を売っている。……陰界でも変わらずに大陸には爆竹文化があるようだ。
主人公の出現に何かしらを決意した様子を見せるが……。
実は、元は双子であったが弟をスネークのせいで失っている。


  • 剥製屋
声:谷口節
双子中心の近くで商いをしている、悪い噂しか聞こえてこない剥製屋。
実際に双子屋=スネークとは何かしらの協力関係にあるらしい。
三尸(サンシー)と呼ばれる虫(妖物)の捕獲コンテストを開いており、主人公も探索を進めるついでに巻き込まれてしまう形となる。
尚、三尸とは道教に由来する人間の内に巣食っている三種の虫のことで、諺の「虫がいい」や「虫の居所が悪い」「疳の虫」などの語源。庚申会とは、この虫が一年に一度だけ宿主が眠っている間に抜け出て天界に帰った時に宿主の悪行を天帝に報告して罰として寿命を減らされてしまうのを防ぐために寝ずに過ごすという風習から広まったものである。


  • コニー(ヤン)
声:伊藤美紀
クーロネットやリゾームを通じて主人公にコンタクトを取ってくる謎の女性。
小黒の手助けもしていた。
元々はスネークが集めていた“双子”達の一人であったようだが……?


  • ミスター・チェン
声:ケン・サンダース
九龍フロントの顔役で、スネークとも協力関係にある。
自分達の障害となり得るとして主人公に脅しをかけてくるが……。
大井路に馴染みの店がある。正体は人の死体に邪気が取り憑いたもの……有り体に云えば屍鬼(ゾンビ)である。


◯龍城路の住人

「龍城路」はゲーム中で主人公(プレイヤー)が初めて入り込むエリア。
商人の町なのか、住人の殆どが“〇〇屋”の肩書きを持ち、各々に露店レベルの店舗を構えている。
内部で複雑に構造が絡み合った重慶花園(チョンキンガーデン)をはじめとした4つのRTダンジョン(胡同)が存在しており、プレイヤーはここでゲームの作法を学ぶことになる。
RT ダンジョンである胡同には邪気が淀み、そうして鬼律達が巣食うようになり更に危険な場所になると共に、そのRTダンジョンが存在している町を危険な状況にしていく。
こうしたエリアを「九龍フロント」の人間は“ディープ”と呼んで危険視している。
何しろ、余りにも気のレベルに違いがあるとエリア間を移動しただけで消滅してしまう程だからである。
なので、超能力で安全に運んでくれた紅頭や山高帽男は実は主人公にとって滅茶苦茶に有り難い存在だったりする。


  • えび剥き屋の子供
声:渕崎ゆり子
※引用 独り言

ゲームのスタート地点となる龍城路にて出会うことになる。
尚、彼は“えび剥き屋”の所の子供ではなく“えび剥き屋”を営んでいる子供である……決して間違えのないように。
故に、他の住民はもちろん主人公とも対等な立場で話す。
本作のフリーキー極まる登場人物達の中では見た目も性格もまともな方なのだが、逆にリアル寄りの造形が渕崎ゆり子の声まで付いてるのに「怖い」と言われてしまう要因なのだろう。
……というか、プレイヤーが必要なアイテムを入手して後ろを振り向いたら(さっきまでは居なかったのに)居るという、ドッキリ的な登場の仕方で過剰にトラウマを植え付けられたプレイヤーが一定数居たと言うべきか……。
異物である主人公に対しても最初から好意的で協力的な住民の一人(馴れ馴れしいともいうが悪い気はしないのでヨシ!)であり、後には龍城路の一部が消えたりといった異変が起きている中なのに、主人公の身を案じて危険を冒してでも剥きえび*8を届けてくれたりもする。


  • 錠前屋
声:無し
龍城路にて、胡同から邪気が漏れ出てこないように対策している住民グループのリーダー格で、主人公にとっても龍城路攻略時の頼れる司令塔となってくれる。
商いを活かして鍵関係の話題でも助けになってくれる。


  • 瓶屋
声:無し
陰界に侵入した主人公が本当の最初の最初に出会うことになる第一陰界人。
ノンポリなのか特に町の立ってる訳でもないのだが、なんだかんだで危険の当事者になるでもなく生き残り、意外な所で主人公の役には立つ。……商売道具(瓶)にも関わる秘密の趣味を持つ。


  • 鏡屋
声:峯のぼる
「助けてくれたのか……助かった」
錠前屋らに協力している住民の一人。
しかし、危険を冒して自ら胡同に入った所で鬼律に捕まり帰ってこれなくなってしまい、困っていた住民達の依頼を受けた主人公が助けに行く━━というのが、本作のチュートリアルでのクエストである。
チョイ役なのだが、キャラクターとマッチした中の人の惚けた物言いは「『クーロンズゲート』の全てを理解できと」などとして内外から称賛されている。


  • 水銀屋
声:無し
目の前に現れた主人公に対して、いきなり高額で水銀を売りつけてくる。
水銀は、かつては“丹薬”と呼ばれており万能の霊薬のように扱われていたが、実際には人体には有害な猛毒であるというのは陽界でも陰界でも周知の事実である。
フリーキーな見た目の店主キャラ達の中でも特に異様な姿をしており、かつて妹を失った哀しみから自分自身を何処と繋がっているのかも知れない無数のケーブルに接続している。
妹の名前はベロニカ。
美しい娘で、かつては龍津路の劇場で踊り子をしていたが妄人になりかけていた所で治療の為に水銀屋が水銀の霊力を信じて塗りたくっている内に死んでしまった。
そして、その遺骸は溶けるように消えてしまったのだという。


  • 鍵穴男
声:無し
“鍵男”ではなく“鍵穴男”であるので間違えのないように。
鍵穴から何かを覗くという行為に取り憑かれた末に妄人となってしまった困ったちゃんで、妄人となった後はRTダンジョンの中の鍵穴中心で引きこもっていた。
しかし、邪気が濃くなり鬼律が増えた影響で悪戯されたり妨害されるようになったようで勝手に開いていた扉を施錠するなどしていたものの、探索途中の主人公に助けられると共に住民達の願いもあってか、自由に鍵穴を抜けられるという能力を活かして邪気を祓う為の探索に協力してくれるようになる。


◯龍津路の住人

「龍津路」は九龍城でも最も古い通りをモチーフとする芸術と娯楽の町。
かつては、天堂劇場(ティントン・シアター)という巨大劇場に踊り子達のレビューを見るために九龍中から人が集まったというが、現在は何かしらの理由で閉鎖されてしまってから久しく、住人達も活気を無くしているようだ。
天堂劇場が出来る以前には得利会館(ダクレイ・ホール)という劇場が存在しており、2つの劇場は地下で繋がっている。
現在はどちらの劇場も鬼律達が巣食うRTダンジョンとなっており、住人達を不安にさせている。
主人公がRTダンジョンで攻略のために見つける奇妙な楽器もどきはベロニカの欠片との噂。


  • アニタ・ドール
声:速水奨
龍津路でも一番の美人として住人たちからも愛されている、かつての劇場のスターで一番の踊り子。本名はツイジェン。
しかし、前述の通りで女の出演する天堂劇場は主人公が陰界に来る前には閉鎖されてしまったようで、現在は鬼律達の巣になっている。
元々、龍津路には10年ほども前に行方不明となった兄を探しにやって来たらしい。
兄の名前はスイジェン(声:速水奨=アニタとの2役)。主人公と同じ風水師だったのだが、四神獣の探索の果てに自らが“白虎”の資質を持つことに気づいた。
…が、それと同時に歴史の陰に潜んできた暗い意志の妨害に遭ってしまい、封印されてしまうと共に人としての生命が潰えた。スイジェンを封印する封印のストーン(by山高帽男)の各地に分散されており、その封印石=石敢當の探索と破壊も長期に渡る主人公の任務となる。
尚、スイジェンの残していた超級羅盤はアニタから主人公へと託されることになった。


  • ブロマイド屋
声:北浜晴子
天堂劇場より更に古い得利会館前で商いをしている。
踊り子達の中でも、特に女よりも女らしいアニタがお気に入りで消えてしまったベロニカの事情にも詳しい。
……が、彼女の話すのはかつて劇場が開かれていた頃の思い出話ばかりであり、得利会館どころか天堂劇場すらも閉鎖されてから久しいというのに、かつてと変わらずに店を開いては来るはずがない客に踊り子達との思い出を語っている。


◯西城路の住人

「西城路」は麗虹(ライフン)と呼ばれる巨大な川を中心に築かれた町のようで、地上部分は麗虹に架けられた、住民達が“ブリッジ”と呼ぶ鵲橋(じゃくきょう)を中心に医薬、漢方関係の店舗が並ぶ。
尚、かつての麗虹は住民達にとっても生活を支える基盤であったが、今や麗虹は汚染されて下水や工業用廃水が流れる危険な川と化しており、生活用水とは使えないが店主達は店で扱っている道具を麗虹で洗うことぐらいは続けているようだ。(おいおい)
この町のRTダンジョンは、その麗虹の流れを管理する地下水路である。


  • グエン・グエン
声:林田尚親(日本語)/グエン・ディン・カム(ベトナム語)
陰界ベトナム人の写真家で、都市の反映の陰を撮影する為に九龍にやって来た後に西城路の海明大廈(カーメルマンション)に住み着いた。
定住するようになってからも撮影を続けていたのだが、やがては文明の発展の闇(陰)の部分のみにカメラを向けるようになったことで彼の持つ出世石は邪な気を帯びるようになってしまい、それをスネークに利用されて混乱を引き起こす原因とされてしまい、そのことに心を痛めている。
実は1968年の人間。(やっぱり陰界でも何かしらあったらしい)
ベトナム人ということで普段は口元に付けている自動翻訳機を介して会話しているのにゲーム内で出会った当初は壊れていて直接のコミュニケーションが取れない。

  • JC
声:無し
名前はJCだが、見た目はイカつい兄ちゃん。
西城路という、極めて怪しい漢方などの薬(と呼べるのかも怪しいもの)を売っている町で、ピアス屋という町には似つかわしくない商いをしている。(まぁ、表ではなくて海明大廈の中だが)
進歩的な人間なのかベトナム語が話せる上に何だかんだで面倒見が良く、翻訳機が直るまではグエンとの会話はJCを通じてしか行えない。


  • チャンピオン号
声:中田譲治
西城路の地下に広がる地下水路の管制室として据えられた、老朽化により廃棄された貨物船チャンピオン号のブリッジ。
ブリッジは、管制室であると同時に水路の管理人でもある。
肉体(船体)を失った今でも大海原を旅した昔を忘れられず、そのノスタルジックな想いを利用されてしまうことに。


◯大井路/小姐路(シウジェロード)の住人

「大井路」は如何わしい美容・医療関係の店の立ち並ぶ怪しい町。陰界の九龍の歪んだテクノロジーによる人工的な美を求めた客達がやってくるらしい。
「小姐路」はネオンの煌めく歓楽街。……まぁ、主人公は利用することが出来ないが。……ミスター・チェンは両方の町の常連である。
因みに「大井路」と「小姐路」は物理的には繋がっていない(えぇ…)ので、行き来するには妖精さんに転送(テレポート)してもらう必要がある。
RTダンジョンとして維多利亜大廈(ビクトリアマンション)が存在。イタリア大根ではないぞ。
内部で更に2つのRTダンジョンと繋がっている。
広い上に階層も多いためか、ゲーム中でも最難関のRTダンジョンという意見も。


  • 妖精さん
声:無し
大井路と小姐路(シウジェロード)を行き来する為の転送装置を操作してくれる“何か”しらの存在。
細いのと太いのが存在しているが、どっちが兄でどっちが弟かは自分達にも分からないらしい。
セルロイドの羽根を(手に)持ち、バレエのチュチュを着ていることからも分かるように(?)時間になると舞台で魅惑的なダンスを披露してくれる。「レディース・アンド・ジェントルメン。アジアNo.1。妖精さんのダンス・ショー(⤵️)」


  • 歯医者
声:無し
異常に勘のいい歯医者。
……というより、予知能力だったのだろう。
その能力で主人公のクエストを助けてくれていたのだが、邪気の影響か呪いの類なのか勘が働くなってしまい自分の身に起ころうとしている危機を察知できなかった。


  • 玄機(シャン・ジー)
声:千葉繁
大井路にある問診屋の主で、液体のような姿をした妄人。
液体らしく、声のトーンもうねるように変化する。
当初は悪い噂が聞こえてくるものの、実際に会ってみると主人公に対しては友好的で、行動を共にするタイミングすらある。
……確りとストーリーを追っていたプレイヤーは大きな運命を背負った名前に直ぐに気づかされることだろう。妄人なので年を取っていないだけで生まれは清朝の頃である。


妄人路(わんにんろ)

絵の中の賢者である(!?)馬山童の頭の中に存在する、表の世界で生きていける自信のなくなった妄人達の行き着く最後の楽園。
とはいえ、身の安全が表の世界よりは保証されているという程度の話で、妄人達にとっても決して楽しい世界という訳でもないらしい。
一応はRTダンジョン形式で本作のラストダンジョンでもあるのだが、基本的には一本道で構造自体は単純である。……が、ラストダンジョンとあってか登場する鬼律の殆どが複数属性を持つ通称“ボス鬼律”となっているため、プレイヤーによってはクリア前の難関となる可能性もある。

  • 携帯電話男
声:喜多川拓郎
  • 老酒のカメ男
声:田中冬星
  • 電光掲示板男
声:田窪一世
妄人路の住民達で、各々に妄人となって人間の世界からドロップアウトしてしまった哀しき過去…持ちの奴等で基本的にネガティブ思考。
表の世界で生きていける自信もなく、訪れた主人公には3人なこともあってか強気に出ようとするも、精一杯の強がりも透けて見えてしまう絶妙な塩梅の演出がされている。
協力の引き換えとして、表の世界で主人公が見たものを共有できる“妄想メガネ”をくれるが、このアイテムのお陰で主人公は他の妄人達とも会話が出来るようになる。


  • 馬山童(マー・シャンタン)
声:山内雅人
山水画の中に描かれた仙人風の賢者で、七福神の福禄寿のような姿をしている。
前述の通りで、妄人路は彼の長い頭の中に存在している妄想の産物であり、彼自身もその中の住人である(!?)。
彼自身も妄人なのか、妄想メガネの効果か山水画の中から飛び出る形で主人公とも会話が可能。
初めて出会うのは西城路の先のモルグの更に先の神霊廟で、主人公にスネークを支配する存在の野望を教えてくれる。
因みに、当初は世界観の根幹に関わる存在として設定されていたらしいのだが、シナリオを深める中で重要度が減っていったらしい。*9


  • 妄娘(ワンニャン)
声:小桜エツ子(現:小桜エツコ)
妄人路の最深部に潜む存在。
一見すると2体の少女人形が連なっているだけのように見えるのだが……?
ゲーム中では恐ろしい姿だが、本来は妄人路の維持には欠かせない守り神のようなものであるらしい。


クーロン・ナビ(案内屋)

複雑怪奇なディープ……特にRTダンジョンである胡同の道案内をしてくれるエキスパート達。
クーロネットにて誰でも雇うことが可能で、利用者は彼等を介して胡同を安全に歩けるのだが、ゲーム中では危険すぎるためか主人公ぐらいしか(それも、誰かが勝手に予約してくれる形だが)利用していない。
一応「九龍フロント」に本店なのか店舗があるのだが、基本的にナビ達は自分達の担当エリアを離れることはない。

  • リトル・フライ
声:福士恵二
龍城路の担当ナビ。
かなりの短躯なのか、移動には専用の飛行マシンを使っている他、被っている飛行帽も頭頂部が長いものになっている。だが、素顔はイケメンなことだろう。


  • ハニー・レディ
声:五十嵐麗
龍津路の担当ナビ。
蜂をモチーフとした衣装を纏う美女だが、ところどころが義手や義足どころか機械化していると思われる部位も。
余談だが、彼女がメインで活躍する龍津路は、前述の通りで中の人のリアルの旦那さんである速水奨の演じるアニタ・ドールが重要な立ち位置を占めるエリアとなっており、ゲーム中に一緒に登場することこそないものの御夫婦揃っての“いい声”を堪能できる。


  • ミスター・ドープマン
声:龍田直樹
西城路の担当ナビ。
非常に筋骨隆々とした巨漢なのだが、名前が示す通りでナチュラルに作り上げた肉体ではないようだ。
中の人もあってか快活な性格で、怪力を活かして壁をぶち抜いて道を開いてくれることも。


  • バンブージー
声:町田義人
大井路/小姐路の担当ナビ。
元鳶職で、ナビの中では実は最も素の人間に近いかも。
「俺、無口なんだ」と言いつつも、付き合いが長くなる内に面倒見がよくなっていく姿はプレイヤーからも好評。バンブージーとは、大陸に見られる竹で組まれた作業用の足場のことである。


◯物の怪使い

殆どが別の世界から呼び寄せられたらしい怪しい妖術使い達で、スネークに雇われ(脅され)てRTダンジョンの邪気を強めて鬼律が跳梁跋扈する魔境へと変える手伝いをさせられていた。
やってることは悪だが、本来の彼等自身は悪人ではないのはプレイヤーにも何となく感じられる筈。
何れも、主人公に正体を暴かれた後は戦うこともなく去っていくのがその証である。

  • テレビゴミ
声:伊藤英敏
龍城路に送り込まれていた物の怪使い。
捨てられた無数のブラウン管で肉体が作られている。


  • シンバル女
声:青木菜な
龍津路に送り込まれていた物の怪使い。
シンバルのような喋り方をするので煩い。


  • 棺桶老人
声:千葉耕市
西城路に送り込まれていた物の怪使い。
棺桶に片足どころか全身突っ込んでいるのにまだ生きている。


  • 陰険少年
声:小桜エツ子
大井路/小姐路に送り込まれていた物の怪使い。
一見するとただの少年だが誤魔化されてはいけない。
尚、雰囲気が陰険なだけで、自分の術を破った主人公に潔く負けを認めて忠告まで与えてくれるなど性格的には全く陰険ではない。


◯清朝の人間


  • 道光帝
声:川合伸旺
(陰界でも)1850年の清朝を治めていた皇帝。
阿片戦争に敗れて以後、全てに自信を失い乾清宮に閉じ籠もっている。
予言させていた天道式(主人公による神獣の見立て)を異様に恐れているが……?


  • 玄太(シャン・タイ)
声:女鹿伸樹
評判の町医者だが、突如として皇帝の遣いに捕らえられて天道式が終わるまでという約束で牢獄に捕らえられる。
実は、道光帝の甥っ子に当たり宿命を背負う名前を持つ。


  • 玄太の妻
声:城間章子
出産を間近に控えているのに夫が捕らえられたことに胸を痛めつつも、皇帝の悩みも理解しているが故に悩んでいた。
しかし、主人公が現れたことで覚悟を決める。
そうして、彼女の覚悟から清朝での物語は進む。
生まれてくる予定の息子の名前は玄機。


  • 梁艾丹(リャン・アイダイン)
声:幸田奈穂子(現:幸田直子)
道光帝に仕える高位の女官。
皇帝の胸の内を知るが故に悩んでいた隙を突かれて物の怪に喰われてしまうも、主人公に助けられる。
そうして、彼女もまた覚悟を決めて天道式の成功の為に主人公を再び皇帝の御前へと導く。


  • 物の怪使い(清朝)
声:松田重治
名前こそ同じ“物の怪使い”だが、スネークに遣わされて現代の九龍で悪ささせられてる異世界の妖術使いではなく、過去の陰界の清朝にて道光帝に雇われていた普通(?)の妖術使い。
主人公とは胎息人形の行き違いの件で知り合い、ついでに育てていた妖怪=桃児(声:櫻庭裕士)が暴れている件についての後始末も依頼されることになる。いや、自分でやりなさいよ。


  • 陰陽師(1850年)
声:青野武
陰陽師の祖先で、この時代ではどう取り入ったのか乾清宮の中の大極楼にラボを構えている。
やけにスチームパンクなメカ鷹をメッセンジャーとして使うなど、相変わらずスペシャルな技術を保有している模様。
格好以外は現代の子孫と同じ。


◯上海(妄想の島)の人間


  • 蘭暁梅(ラン・シャオメイ)
声:百瀬圭
妄想の島の住人。美しく純真な娘。
周囲からは神獣“朱雀”の見立てを受ける運命にあると言われているが……?


  • マダム(フェイ)
声:向殿あさみ
妄想の島の占い師。
彼女も暁梅が“朱雀”に見立てられることを望んでいるが文鳥占いの結果は……。
上半分を剃った上での縦ロールという、凄まじい髪型をしている。


  • 王兆銘(ワン・チャオミン)
声:小林修
置物の妄人。
だが、全体的に虐げられたり憐れまれたりと人間扱いされていないゲーム内の他の妄人とは違い、この妄想の島の実力者だという。
暁梅の現在の庇護者でもあり、暁梅の本当の肉親から彼女を必ず“朱雀”に見立てられるようにとの約束を交わしていたようだったが……。


  • 小黒の姉/大黒
声:伊藤美紀
1920年から1997年の小黒に呼びかけていた声の正体であり、確かに彼女の双子の姉ではあるが既に肉体は失っており魂のみが妄想の島に留まっていた。
因みに“大黒”とは“小黒の姉”という程度の意味で便宜上で付けられた名前であり、彼女の本名という訳ではないし読み方も定められていないとのこと。*10
彼女の死にはスネークを支配する暗い意志が関わっているという。
中の人がコニー楊と同じであり、小黒とコニーが強い繋がりを持てた理由が何となく察せられるものになっている。


  • 陰陽師(1920年)
声:青野武
年代からすると現代の陰陽師の祖父位……だろうか?
それ位に近くても“子孫”呼びなあたり、使命や研究が第一な価値観なのかもしれない。
この時代では妄想階段の下の広間にラボを構えている。
変わらずに主人公を助けてくれ……ようとしているのだが、何処かの間抜け(恐らくはプレイヤー)が日にちをズラしたので現代に戻せるかどうかで苦労している。
勿論、格好以外は現代、及び清朝と一緒。
……ますます単純な先祖や子孫ではなくてクローンや単一生殖説が濃厚に……。


オールド・スネーク(蛇老講)

通称で“スネーク”と呼ばれる、妖術使い達の秘密結社。
数十年に渡り陰界の九龍城で暗躍しており、最終目標として“不老不死の奇跡”なるものを起こそうと画策している。*11
そのために、双子の間に生じる強大な気の力である「鳴力(ミンリー)」を求めているものの、本物の双子を見つけるのは難しいために、ネットを介して目を付けた相手に偽物の双子を用意して歪んだ形で(霊力のようなものを)覚醒させて「假鳴(ガーミン)」なる、似て非なる力を無理やりに集めてでも“眠れる龍”を目覚めさせようとしていた。
しかし、スネークの集める「假鳴」は所詮は偽物であるが故に本物の「鳴力」は勿論、四神獣が見立てられた時に起きる「老力(ロウリー)」には及ばないようであり、主人公の動向を追う中で起きるそれらの力を奪うために幾度も襲いかかってくることに……。

  • 双子師
声:無し
スネークの下っ端構成員。
スネークの表向きの商売(?)であり、組織の窓口となる「双子屋」の店番もしている他、ミスター・チェンの使い走りなども彼等の役目である。
その名に準えてなのか二人一組で行動していることが多い。
揃って眼球をむき出した不気味な顔をしているが、よくよく見ると木製の仮面であることが解る。


  • 張魯(チャン・ルー)
声:目黒裕一
幼少期に家族と引き離されてスネークに訓練され、幹部級である望師(ワンシー)の地位にまで就いていた男。
しかし、覚醒したことにより引き離されていた弟の張陵と正しい形での繋がりが生まれたことで「鳴力」に目覚めてスネークの洗脳から解かれた。
自分達の「鳴力」を狙い捕らえられた弟を救うべく主人公に協力して婆童を倒すも、その後に出現した四天王には敵わずに張陵ともどもに妄人路送りにされてしまうことになる。


  • 媽妃(マー・フェイ)
声:佐久間なつみ
スネークの幹部で「おはじめ式」なる、新規の構成員の教育と指導を取り仕切る媒介者。
非常に欲深な性格でコニー楊と強い因縁を持つ。
終盤、主人公の活躍もあってか組織が混乱したのに乗じて独自の動きを見せる……が。


  • 婆童(バードン)
声:蘭妖子
張陵の覚醒のためにベトナムから呼び寄せられた妖術使い。
主人公に儀式を阻止されて表に出てきた所を張魯によって倒されたかに見えたが、四天王によって本性を晒されて襲いかかってくる。
両肩に童面(タンミン)童頭(タンタウ)なる双子の死体から作り出した物の怪を飼っている悍ましい姿が婆童の真の姿である。


●オールド・スネーク上層部

オールド・スネークの最高幹部として、以下4名の「双子師四天王」が存在する。

  • 老師(ラオシ)
声:国井修
長老なのか、異様な皺が刻まれた顔面が特徴。


  • 仙師(シャンシー)
声:天祭楊子(現:朱花伽寧)
無機質な仮面を被っている。
ムックでは仮面の下も仮面?とされているが……。
仮面の下は普通に綺麗系の女性。


  • 巫師(ウーシ)
声:くじら
髭の剃り残しのようなド派手なメイクが特徴。
……中の人と口調から両性具有説がある。


  • 霊師(リンシ)
声:東地宏樹
一見すると非常に美しい顔立ちの青年なのだが、顔半分を長く伸ばした髪の毛で隠しており、何かしらのコンプレックスがあると予想されている。実際、アップ時に顔半分が爛れているような形跡がある。



戦闘(風水バトル)


※引用 Citron*Days -Game Ver.-

胡同=RTダンジョンを探索していると、炎のゆらめきのような邪気が揺らめくエリアがある。これが、鬼律の存在を示している。
緑色のものはいわゆる「無限湧き」の敵で、自身が所有する風水属性を調整したりするのに用いるが無視したほうが楽。
ピンク色のもの(本当は紫なのだが)は倒さないとゲームが進まないため必ず戦う必要がある。倒すと、それに対応するどこかの扉が開くが同じ階とは限らない。
鬼律が近づくほどゆらめきが激しくなるのでそれを手がかりに鬼律を探すことになるが、邪気に触れていると体力が減っていくため、素早く見つけること。
発見すると風水バトルに突入する。

バトルでは「木・火・土・金・水」のいわゆる陰陽五行の属性で戦う。
相手の邪気(属性)を吸収するか、もしくは手持ちの邪気をぶつけて相手の邪気を相殺することで、相手の邪気を全て無くせば勝ち。
ちなみに主人公が所持できる邪気は属性毎に一つずつで、同じ属性を複数所持は出来ない(重複吸収も出来ない)。
相殺の法則は木→土→水→火→金→木(相剋)となっている。“木は土の養分を奪い、土は水を埋め立て、水は火を消し、火は鉄を溶かし、鉄で作られた斧は木を斬り倒す”と覚えよう。

ダンジョン最深部のボス鬼律となると複数の属性を持っていて、それらすべてを相殺しないと倒せない。
ボス敵には鬼律玉という、無条件で敵の属性をひとつ消せるアイテムを使うと楽であるが、終盤の妄人路は難所なので、なるべく温存していきたい所。
また、鬼律の属性を変えてしまえる貝粉というアイテムもあるが、効果はランダムである。

尚、五つの邪気を全部集めてしまった場合にも、先の「邪気」の解説で述べた通り強制的にゲームオーバーとなるので、なるべく邪気を持たないことを心がけること。
実際、ダンジョンの中では歩いているだけで邪気を吸収してしまう事があるので、戦闘に役立つからと四つ持った状態だと危ないのだ。


関連商品


いくつか発売されたが、余り数が出回らなかったのか数年を経て動画等で知られるようになった後は、いずれも価格がプレミア価格となってしまい、新しい世代のコレクター泣かせとなっていた。
しかし、2014年になって突如としてゲーム内データから抽出された完全版サウンドコレクション(三枚組)が発売されたのに伴い、新曲を追加した新装版が発売されたため、サントラの価格は落ち着いた。
更に、15年には当時の秘蔵設定資料集に企画の中心人物達による開発者インタビューが掲載されたアーカイブスが発売。
通常版だけでも豪華な内容なのだが、マニアック且つ陰界に見せられた妄人一歩手前のファンが生唾を呑むのは確実の数量限定特装版が新たなるプレミアアイテムとなっている。
内容については以前の攻略本と重なるものではなかったのだが、現在は過去の攻略本二冊の価格も(以前よりは)落ち着いている。
総じて、特装版アーカイブス以外は比較的集めやすくなったと言える。
この他にもノベライズ版とコミカライズが存在しているが、これらは商品すら見つけることが難しい。

コンプリート クーロンズ・ゲート(攻略本)
クーロンズ・ゲート公式攻略本(攻略本)
クーロンズ・ゲート オリジナルサウンドトラック

クーロンズ・ゲート オリジナルサウンドコレクション
クーロンズ・ゲート アーカイブス(設定資料集)



香港最高風水会議
第18超級風水師 黄帝 編
Supreme Committee of Feng Shui
Hong Kong*****************************




-日常生活情報HappyHour-
-八八八有限公司-



-Kowloonet-







また混線しとるな
おおおお、ようやく繋がったか、
陽界は生体通信も一苦労だまったく
おい、君は、風水師じゃないのか?
なに、Wiki篭り?なんとWiki篭りか!
それは大変だ、断然大変だ!
君はこの項目を追記・修正しなければならない!
それが歴史!…ヒストリーだ!
準備はいいかな?もちろんだとも!
では項目変更を押してくれ!



この項目が面白かったなら……\ヒストリーだ!/

最終更新:2025年10月09日 22:22

*1 サイバーパンクとは1980年代前半からW.ギブスンらにより起こされたSFのジャンルであり、現在の世界から地続きのデストピア的、退廃的な近未来を描いた作品群のこと。82年に公開された映画『ブレードランナー』のビジュアルイメージは同ジャンルを一言で顕したものと語られることが多い。99年に公開されて大ヒットを記録した『マトリックス』も、元々はギブスンの代表作である『ニューロマンサー』の映画化企画が敵わなかったことから誕生した作品である。

*2 余りに奇妙なゲームデザインからか、嘗てはクソゲーとしても扱われていた。

*3 ノベライズでは若い男性で日本人であった。

*4 非常におぞましい外見の割に、意外と主人公に友好的な人物が多い。完全にイッちゃってポエムを吟じ続ける者もいるが…

*5 “魂”があるとするならば、それが何処に行くのか=人の死と同じなのか違うのかと云うことまでは触れられていない。

*6 下記の「超級路人祭」によれば、気づいたら海鮮中心に出現したとのこと。小黒といいグエンといい、九龍城は時空を越えて人を呼び寄せる力があるのだろうか?

*7 大陸には“陰陽師”という職業が存在しないことから、こんなんで申し訳なくなるが恐らくは陰界日本人だと考察されている。いや、寧ろ誇るべきか。

*8 退魔の効果がある。……本当だぞ!使う度に消費されるけどな!!

*9 実際、完成版となるゲーム中のシナリオでは世界は個人ではどうしようも出来ない“摂理”によって動かされていると結論づけられている。

*10 そもそも“小黒”が本名ではなく九龍フロントに流れ着いた後に便宜的に付けられた通称の為に本名ではないため。……ややこしいわ!

*11 名前だけ聞くと害が無さそうだが、実態は世界を永遠の邪気で満たして自分達のような邪悪な存在が生き続ける世界を作るという迷惑なもの。