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バイオハザードⅣ アフターライフ

登録日:2010/09/11(土) 12:19:56
更新日:2026/06/15 Mon 14:07:18
所要時間:約 5 分で読めます




『バイオハザードⅣ アフターライフ』とは実写版バイオハザードシリーズの第4作目である。


公開日は日米とも2010年9月10日。

上映時間は97分。



本作はシリーズ初の全編3D映画として制作された。ゆえに3D前提の演出が散見される。これについては一定の評価がなされているのだが…



今作はバイオハザード5からの引用が多く、ゾンビの他にプラーガに寄生されたマジニも登場する。


目次

◆あらすじ

ラクーンシティで起きたバイオハザードが原因で世界中にゾンビが溢れ出してから7年後、数年前に地上最後の安住の地であるアラスカへ向かったクレアたちと別れたアリスは自身のクローンたちを率いて日本、東京の地下にあるアンブレラの研究施設を襲撃していた…



◆登場人物

○アリス・アバーナシー(ミラ・ジョヴォヴィッチ)
主人公。
アンブレラによる度重なる実験により超人的な運動能力や驚異的な治癒力、さらには超能力まで手に入れる。

同じくアンブレラにより作られた自身のクローンを率いてアンブレラ東京本部を襲撃するところから本作は始まる。
序盤のある出来事が原因で超人的な能力の全てを失ってしまう。でも、なんだかんだで無双ぶりは変わらなかったりする。
本部襲撃時には日本刀や三方手裏剣を使うなど忍者っぽいアクションも披露。


クレア・レッドフィールド(アリ・ラーター)
ゲーム版からの登場人物。今作もあまり原作と似てないビジュアルだが、一応『コード・ベロニカ』の衣装を参考にしているらしい。

前作のラストで安住の地と噂されているアラスカへと向かったはずだったが後にアラスカにやってきたアリスに突然襲いかかってくる。
その胸には『5』で見覚えがある虫型の謎の装置が…
生身の人間だが、処刑マジニと1対1でやり合うなどアリスにも引けを取らない。


クリス・レッドフィールド(ウェントワース・ミラー)
ご存じ原作初代からシリーズを代表する主人公の1人で、本作が初登場。
原作同様クレアの兄だが、本シリーズではS.T.A.R.S.ではなく軍人となっており、しかも演者がウェントワース・ミラーで、生存者たちが立てこもっている刑務所の牢屋に何故か投獄されている。プリズンブ…

生存者グループからは凶悪犯だと勘違いされ危険視されており、自分ならゾンビたちに囲まれた刑務所から脱出することが可能だとアリスに自分を解放するように話し掛けるが…

終盤ではクレアと共にウェスカーと対峙するも、圧倒された挙句拘束されてしまい、結局ウェスカーとの決着は大体アリスが付けた為、原作のような強さは感じられない。オマケにその後のアンブレラの襲撃によって、行方不明となり次回作以降も登場しないなど、本シリーズではレオン共々、原作を代表する主人公とは思えない不遇な扱いとなってしまっている。

余談だが、東地宏樹氏によるクリスの吹き替えは今作が初。


○ルーサー・ウェスト(ボリス・コジョー)
刑務所に立てこもって救助を待っていたスキンヘッドの黒人。刑務所のグループでリーダーを務めている。
世界崩壊前はプロバスケ選手で高級腕時計のCMにも出演していた。仲間思いで、突然やってきたアリスやクレアにも親切に対応するナイスガイ。

終盤での刑務所からの脱出中にマジニにさらわれフェードアウト。
…かと思いきやマジニを退け生き延びており、次回作にも引き続き登場するなど優遇された扱いを受けている*1


○ベネット(キム・コーツ)
刑務所に立てこもって救助を待っていた人物。
世界崩壊前は有名な映画プロデューサーであった。

自己中心的な性格で、元部下だった韓国人のキム・ヨンと言う名の腰巾着を従わせて好き勝手なことばかりしているため、ルーサーたちからも嫌われている。
中盤のアンデッドの襲撃で錯乱し、アリスが乗ってきた小型飛行機を強引に離陸させ脱出に成功。その後アルカディア号に着陸し、グループを裏切ってウェスカーの下についた。
ウェスカーとの戦いにおいても彼に加勢するが、Kマートから不意打ちを食らって気絶。アリス一行に置き去りにされた挙句、最期はウェスカーに喰われてしまう「ざまあ」な結末となった。

演者のキム・コーツはクリス役のミラーと同じく『プリズンブレイク』にてFBI捜査官のリチャード・サリンズ役として登場している。


○エンジェル・オーティス(セルジオ・ペリス=メンチェッタ)
刑務所に立てこもって救助を待っていた人物。
ルーサーと同じく真人間で、グループではサブリーダーを務めており、機械の整備に長ける。
クリスから聞いた脱出用に使用するはずだった装甲車がエンジンを抜かれた状態であり、直すには一週間かかるとベネットに伝えたところ、八つ当たりで殺されるという、なんとも不憫な結末を迎えた。


○クリスタル
刑務所に立てこもって救助を待っていた人物。
女優志望で水泳が得意。特技を活かして水没したエリアの先にある武器庫に向かうためにアリスとクリスに同行したが、突如背後から飛び出してきたマジニに捕まり、そのままフェードアウト。


○Kマート(スペンサー・ロック)
前作でクレアと一緒にアラスカへ行くが、そこでアンブレラの人間に拉致されてしまう。
終盤にアルカディア号の中に冷凍保存されていたところ、アリス達によって救出され、ウェスカーとの戦いでアリスの危機を救うなどの活躍を見せるが、その後アンブレラの襲撃で再び行方不明に。続編でも登場せず、どうなったのかも語られない。


アルバート・ウェスカー(ショーン・ロバーツ)
ご存じゲーム版からの登場人物。
実写シリーズにおいては、アンブレラの議長で実質的にアンブレラのトップとして君臨している。相変わらずの厨二病だがゲーム版以上に小物臭がする。

今回はアリスのライバルキャラ的存在で、レッドフィールド兄妹との因縁はほぼない。
劇中では最初『4』や『UC』のようなスーツ姿であったが、終盤では『5』と同様のコート姿となり、ゲーム版そのままの超人的な動きを披露する。

超人的な運動能力はT-ウイルス*2によるもので、他に驚異的な治癒力も持っており、何度殺されても直ぐに復活する。
しかしアリスと違い適合は不安定で、新鮮なDNAを摂取することによって肉体と自我を保っている。また爬虫類のような目になっているのも原作と同じだが、これに加え本作ではマジニのように花弁状の嘴のような捕食器官を露出する。

前作から役者が変更しており、役者の年齢が26歳とアリスやレッドフィールド兄妹役の役者よりも年下である。でも頭がハザード状態なのは相変わらず。

また予告CMでは、玉座に座っているシーンに「究極のラスボス」と紹介され、ラスボスなのは確かだが、えらい大げさで安っぽい演出は原作を知るファンからはよくネタにされる。続編ではラスボス(笑)な情けない最期になったし…


ジル・バレンタイン(シエンナ・ギロリー)
ご存じゲーム版からの登場人物。
』の後にアリスたちと別れて以来、行方不明になっていた。

今作ではエピローグに登場し、バトルスーツに金髪ポニテと『5』準拠のビジュアルで、原作の内容を知らないと登場してもジルだとは気づかない。
実は金髪は染めたのではなく、ジル役のシエンナ・ギロリーの元からの地毛の色である。


○クローンアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)
前作に登場したアンブレラによって作られたアリスのクローン。
アリスのような超人的な運動能力や超能力を使えるがオリジナルには劣る。
今作ではアリスによって解放されたようで、冒頭でオリジナルアリスと共に多数のクローンアリスがアンブレラ東京本部を襲撃し、壊滅的な被害を与えるが、ウェスカーが脱出寸前に起動した爆弾によって、東京本部諸共消滅。
…かと思いきや、小説版によると生き残りがいた模様。



◆登場クリーチャー

ゾンビ
世界崩壊後、地上の至る所を新鮮な生肉を求めて徘徊している生きた屍。
日本国内で一番最初に感染した女性は中島美嘉が演じている。
押し倒されて噛まれたサラリーマンが羨ましい。


○マジニ
原作では改良型プラーガを寄生された人間の名称だったが、本シリーズではゾンビの変異型という扱い。
武器などを使うシーンはないが、ゾンビに比べ動きが素早く口から寄生虫を出す点は同じ。
また水中でも活動可能で、捕らえた獲物をその場で喰らわず生きて捕らえたまま逃げて行くのも特徴。


○アジュレ
犬にプラーガを寄生させたクリーチャー。
原作と違い、ケルベロスと同じくドーベルマンをベースにしている。ウェスカーの指示に忠実なペットとして登場し、アリスに襲い掛かった。

本来は登場しない予定だったらしいが、監督がアジュレのデザインに感銘を受けたことにより、急遽取り入れたとのこと。


○処刑マジニ
ギロチンの刃を使った巨大なを持った巨漢マジニ。みんなのトラウマ。本作ではB.O.W.扱いなのか、ウェスカーからの刺客として刑務所に送り込まれた。
原作と比べると一回り大きな令和以降に登場した某夫人に匹敵する巨体であり、どこからともなく現れて(初登場時はゲームに近くワクワクするが…)その巨大な斧で刑務所の門をポンポンと叩く。頭を撃ち抜かれても挫けずにポンポン叩く。
重いトビラを何度も何度もポンポンしたので破壊に成功。所内にゾンビをなだれ込ませる。

その巨体もあって、アリス達との戦闘ではゲームに近い威圧感を見せ、一撃はアリスですら気を失ってしまうほど。また斧を投げつけて攻撃したこともある。




今作は前作で不評だった

  • アリスの超人化
  • クローンアリス

を冒頭でまとめて処理することで原作の世界観から逸脱しすぎていた本シリーズを2作目に近い内容に戻している。
ただ冒頭であそこまで適当に全部なかった事にしたご都合主義はまるでソードマスターヤマト…。最もゲームの方もアレだが…

また、なんだかんだでB級臭が増したとか、稚拙でスカスカなシナリオとか、ゲームキャラの出してるだけ感、アクションが『マトリックス』の出来損ないっぽいとか、問題点も多く評判はよろしくない。
とはいえ、あまりに原作から逸脱しすぎていた前作に比べ、処刑マジニやアジュレ、ウェスカーなどは原作に寄せたビジュアルになっているし、ウェスカーとの対決では『5』のチャプター6-3のムービーシーンを参考に頑張って再現していたりと、見どころはなくもない。

余談だがテレビ朝日で長年放送されていた映画番組「日曜洋画劇場」で最後に放送された洋画作品は本作だった。





追記、修正をお願いします。

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最終更新:2026年06月15日 14:07

*1 基本的に原作の主要キャラだろうが容赦なく殺される事の多い本シリーズにおいて、この扱いは珍しい。次回作ではあっけなく死亡してしまうも、終盤まで生き延びており『Ⅲ』のL.J.程の悲劇的な死に方でもない。

*2 前半でのアリスとの戦いの末、瀕死の重傷を負った事により再生する為に投与。原作では詳細不明のウイルスだが、体内のウィルスが不安定な状態という点は同じ。