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バイオハザードⅢ

登録日:2010/09/14 Tue 01:15:53
更新日:2026/06/08 Mon 16:29:21
所要時間:約 5 分で読めます





『バイオハザードⅢ』とは、実写版バイオハザードシリーズの第3作目である。


公開日は2007年11月3日(北米は2007年9月21日)


上映時間は94分。



ストーリーや登場人物は違うものの設定やシチュエーションはゲーム版に近かった前作までの作品とは違い、本作は明るい日中の砂漠を舞台にマッドマックス北斗の拳を彷彿とさせる世界崩壊などゲーム版とは大きく違う世界になってしまっている。
これはゾンビ映画において、ありきたりな設定ばかりになるのを嫌った監督によるアイデアだが、超能力を使うアリスなど世界観の逸脱が酷く不評が多い。

目次


◆あらすじ

滅菌と隠蔽のために地図上からラクーンシティが消え、感染拡大は防がれたかと思われた。
しかし、感染拡大は防ぐことができず瞬く間に全世界に蔓延してしまいウィルス汚染、自然破壊の影響で世界は崩壊してしまう。
ラクーンシティのバイオハザードから8年後、アンブレラは地下に隠れてしまい生き残った僅かな人々は安住の地を求めて砂漠と化した地上をさまよっていた…。





◆登場人物

○アリス・アバーナシー(ミラ・ジョヴォヴィッチ)
主人公。
前作でアンブレラによる度重なる実験により超人的な運動能力や治癒力、さらに念動力などの超能力まで手に入れたが、同時にアンブレラから人工衛星で監視され追われる身であり、他者を巻き込まない為にも仲間と別れて一人で旅を続けている。
とある事情からアンブレラの科学者であるアイザックスを特に憎んでいる。
相変わらず常人離れした能力を持ち、スーパーアンデッドとの戦いではククリ二刀流を披露。また先述の通り超能力まで駆使する主人公補正あるあるのチートも噛ましてくる。

旅の途中、アラスカが安全な場所だという情報を知り、中盤クレア達の危機を救い合流。車団と共にアラスカを目指し、資源を求めて危険地帯と言われているラスベガスに訪れるが…


カルロス・オリヴェイラ(オデッド・フェール)
ゲーム版からの登場人物。
前作のバイオハザードを生き残り、アリスが自分たちの元から去った後はクレアがリーダーの「クレア車団」の一員になっている。
L.J.とは前作の事件を経て、親友のような関係になっている。

自分の身を犠牲にしてでも仲間を救う気持ちが強く、Kマートを危機から救う際に感染者に噛まれて感染。ワクチンがあると思われるアンブレラの施設に辿り着くも、間に合わない事を悟り仲間に別れを告げ、ゾンビの大群に囲まれている施設の突破口を開く為、単身タンクローリーで特攻し散った。


クレア・レッドフィールド(アリ・ラーター)
ゲーム版からの登場人物だが、タフな女性である事以外はほとんど別キャラ。
生き残った人々の集まり「クレア車団」のリーダーを務めており、安全な土地と生き別れたを探して旅を続けている。

戦闘力も高いが、アリスに対しては当初、常人離れした能力とアンブレラに追われる身である事から不安視していた。しかし危機を救われた事や共に共闘していく内に戦友のような絆で結ばれていく。


○ロイド・J・ウェルズ(マイク・エップス)
通称『L.J.』。
前作のバイオハザードを生き残り、カルロスと一緒に「クレア車団」の一員になって行動している。ベティとは恋仲。
前作では所謂おもしろ黒人枠だったが、本作ではコミカルな描写は少なく、ゾンビの首をへし折るなどかなり強くなっている。

しかし序盤でゾンビに噛まれ感染してしまったうえ、クロウの襲撃でベティも失い心身共に衰弱してしまう。
その後も感染していた事を仲間に隠していたが、ラスベガスでの戦闘中にトラックの中でKマートと共に隠れていたところゾンビ化。
親友のような間柄であるカルロスを噛んでしまった挙句、射殺されてしまう悲惨な最期となった。


○ベティ・グリア(アシャンティ)
「クレア車団」の一員。元看護士で車団では衛生兵的な役割を担う。またL.J.とは恋仲である。

中盤でのクロウの襲撃の際、率先して応戦するが、子供を救う際に多数の個体に啄まれて負傷。感染して助からない事を悟ったのか、オットーと共に最後まで応戦しL.J.の目の前でクロウに殺害された。


○Kマート(スペンサー・ロック)
「クレア車団」の一員。14歳。
「Kマート」とは本名ではなく、クレアと出会うきっかけになった店の名前。本人は自身の本名を嫌っている。

クレアと違いアリスに対しては初対面の時から好意的であった。
まだ子供なのでクリーチャーに対し逃げ惑うだけだが、劇中1度だけゾンビをショットガンで撃破している。


○マイケル・ファーバー(クリストファー・イーガン)
「クレア車団」の一員。通称「マイキー」
報道用のバンに乗っていて、主に通信で生存者に呼びかけをしている。クレアからは右腕的存在として特に信頼を置かれている。

クロウ襲撃の際も自身のバンに仲間を避難させ応戦したりするが、ラスベガスでの戦いではスーパーアンデッドに追い詰められ、クレアも救助に向かうが間に合わず、3体のアンデッドに貪られまくって死亡。クレアも彼の死には大きなショックを受け悲痛の叫びを上げた。


○チェイス・マラヴォイ(リンデン・アシュビー)
「クレア車団」の一員。元保安官でありカウボーイハットがトレードマーク。
皮肉屋かつ現実主義者だが正義感はあり、ラスベガスの戦いではアサルトライフル(L85)を手に展望台からスナイパーを担当。

アンデッドから逃れてきた仲間を救う為、自らを餌にしてアンデッドを道連れに展望台から落ちて死亡した*1


○オットー・ワレンスキ(ジョー・ハースリー)
「クレア車団」の一員。多数のメンバーが乗るスクールバスの運転手を務める。冗談好きで、仲間に対しても陽気に接している。
また缶詰めを振っただけで中身を当てる変わった技能も持つ。

クロウ襲撃の際、バスが走行不能になってしまい、仲間が脱出するまでの時間稼ぎの為、ベティと共に最後までクロウと応戦し、多数の個体に啄まれて殺された。


○サミュエル・アイザックス(イアン・グレン)
アンブレラの科学者。本作のメインヴィラン。
前作のラストで『アリス計画』を始動させた人物。
超人的なアリスの血液を使ってゾンビを駆逐させるために彼女のクローンを作っている。
また、ゾンビを兵力や労働力に使うための研究も進めていた。
一向に進まない研究から危機感を持っており、目的のためなら手段を選ばないうえ、部下も平気で見殺しにするなど冷酷非情な性格。
アリスからは、とある事情で酷く憎まれている。

アリスをコントロールして捕獲する為、アンブレラからの命令を偽造して部下と自身の研究の副産物であるスーパーアンデッドを引き連れ「クレア車団」を襲撃。
ラスベガスに訪れていた車団にスーパーアンデッドを放って多数の犠牲者を出すが、アリスのコントロールには失敗し逆に襲撃された挙句、逃げ出す際にスーパーアンデッドに噛まれ感染してしまう。
研究所に戻りボロボロになっていたところ、命令を偽造した責任を問われスレイターに処刑された、かに見えたが…


○アレクサンダー・スレイター(マシュー・マーズデン)
アンブレラの科学部門部長。
手段を選ばず危険な実験を繰り返すアイザックスに不信感を抱いている。

アイザックスの違反を知り、損害を出して成果も出せなかったばかりか、感染までしていたアイザックスを処刑したが…


アルバート・ウェスカー(ジェイソン・オマラ)
ゲーム版からの登場人物でご存じ「究極のラスボス」。クレアよりかは原作に寄せた外見だが、本作では顔見せ程度。

アンブレラの幹部で、一向に研究が進まず結果を出せないアイザックスを解任しようとしている。
ホログラムで各支部の幹部や科学者に指示を出しているが、本人はアンブレラ東京本部にいる。


○ホワイトクイーン
アイザックスのいる研究施設の管理をする人工知能。
1作目に登場したレッドクイーンの妹にあたる。

序盤はアイザックスに協力していたが、研究施設にやって来たアリスに暴走したアイザックスを倒すように頼む。


○クローンアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)
「アリス計画」でアイザックスに作られたアリスのクローン。
大量に作られており、アイザックスの実験で次々と死んでは捨てられている。

深層部分で意識が繋がっているのか、オリジナルのアリスは彼女達の死に様を夢で感じていた。


◆登場クリーチャー

ゾンビ
Tウィルスに感染した人間。アンデッドとも。感染が拡大したことにより世界中に蔓延っている。

原作と異なり、食料となる新鮮な肉がなくても10年以上行動ができるようで、劇中では骸骨のように痩せ細った個体も登場する。
しかし原作の9作目である『レクイエム』でも、なんと1998年の滅菌作戦から奇跡的に免れ、2026年の崩壊したラクーンシティにて28年間も生き延びていたゾンビ達が登場している。
特に説明はないが、本作のゾンビ達も何らかの変異が起きていたのかもしれない。
今作では実験で死亡し捨てられていたクローンアリスの血の匂いでも嗅ぎつけたか、バリケード越しに大量のゾンビがアンブレラの拠点に群がっている。

○ゾンビ犬
毎度お馴染みTウィルスに感染した犬。序盤に登場し、生存者達の物資を狙う盗賊団により捕獲されていて、捕まえた生存者をゲーム感覚でゾンビ犬に襲わせていた。
しかし捕まえた生存者がアリスだったのが運の尽き。彼女の機転により逆に盗賊団がゾンビ犬の餌食となった。


○クロウ
Tウィルスに感染した死体を食べたことにより二次感染したカラス
原作では簡単に倒せる上、出番も少なくスルー安定という空気な存在だったのだが、劇中ではスクリーンを覆う程の数でクレアの車団に襲いかかり、主要メンバー含めた犠牲者を出して追い詰めるなど、驚異的な存在となっていて本作の見どころの1つとなっている。

車団を危機的状況に追い込んだが、そこに訪れたアリスの超能力によって、消し炭にされた。

○スーパーアンデッド
アイザックスが進めていた研究でアリスの血液から作られた血清を注射されたゾンビ。最近のゾンビ映画で見られる所謂「走るゾンビ」である。
外見的な特徴として男性の場合全身の体毛がなくなっており*2、体中に大量の発疹がみられるほか、眼球が黒く染まっている。

元々はゾンビを労働力にする事を目論んだ「アンデッドの飼い慣らし計画」によって生まれた存在で、血清によってある程度の知能を取り戻し、食欲が抑えられ大人しくなった…かと思いきや、すぐに制御が効かなくなって暴走。計画は頓挫してしまう。
知能の他にスピードも上がっていて全速力で走り、パンチで車の窓をブチ割って、鉄塔すらよじ登ってくる。またウィルスの感染力が強くなっていて、従来のワクチンが効かなくなる程に変異を起こしている。
飼い慣らし計画は失敗に終わったが、その凶暴性に目をつけたアイザックスによって生物兵器として量産され、資源を求めてラスベガスを訪れていたクレアの車団に放ち、混乱に陥れた。

監督曰く、原作におけるガナード的存在らしく、原作がノロマなゾンビから知能と機敏を併せ持ったガナードにへと変化したように、実写シリーズもゾンビを変化させるべきだというアイデアの元、誕生したという(凶暴化したゾンビなので、ガナードというよりはクリムゾン・ヘッドに近いような気もするが…)。

タイラント
ご存じ「究極の生命体」。ネメシスよりも後の登場となった。
劇中ではスーパーアンデッドに噛まれたアイザックスが、抗ウィルス剤を大量投与したことで突然変異を起こしてクリーチャー化した姿。
右手が爪ではなく触手になっており、ガンサバイバー4に登場したタイラント091に近い。
更にアリスと同じように超能力めいた衝撃波を起こすことができる。
ゾンビのような醜い姿をしているが、人間としての意識はあり言葉を話すことも可能。

劇中では一切「タイラント」の名は出てこないが、何故コイツがタイラントの名を冠するのかというと小説版にて解説されており、アイザックスはT-ウイルス研究において”最高の生物兵器”を制作した暁には「タイラント」と名付けるよう温めていたが、自身がクリーチャー化した際に、外見こそ醜悪に変貌したが、力だけで言えばT-ウイルスの完全適合体であるアリスを遥かに凌駕していたことから、アイザックスは自身こそがT-ウイルス研究における最強の生物兵器であると達観し、「タイラント」を名乗るようになったと語られている

超人化したアリスをも圧倒し追い詰めるが、直前にアリスが助けていたクローンアリスの協力で、2皿目のサイコロステーキとなった。


◆余談

日中を舞台にするバイオハザードといえば『バイオハザード5』があり、映画が公開されていた頃『5』のトレーラーも公開されていたので、本作との間で何か関連があるのではと推測されたが、単なる偶然とのこと。

前作で生き残ったジルとアンジェラが登場せず、劇中で説明も全くないため、ファンの間で物議をかもしたが、小説版でジルは別行動をとっていること、アンジェラはアイザックスが使う人工衛星で操られたアリスに射殺されたことが明かされた。後者に関しては早い話がバイオハザード版ニュート




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最終更新:2026年06月08日 16:29

*1 不意を突かれ噛まれて感染してしまったのも理由。

*2 劇中1体だけマイキーを襲った女性のスーパーアンデッドが登場しており、そちらは髪が抜け落ちていない。