登録日:2011/10/25 Tue 10:05:50
更新日:2024/12/18 Wed 18:19:22
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黒髪ロングの前髪ぱっつんな美少女。
とてもかわいい。
追記・修正お願いします。
-わいがす、好きな…好きな桜ちゃんは……-
-男なんや!!!-
-わい、男の桜ちゃんが好きなんや!-
そして、彼女の入浴シーンにて衝撃が走った。
なんと
そこには
桜ちゃんに向け「おまえ、お…、男だったのかぁぁ!!」と驚く、清白彩の姿が
今なら恐らく
「上連雀先生GJ!」
「なにやってんすか上連雀先生wwwww」
で済むと思うが、当時中性的な美少年ではなく、心は完璧に女性であり、身体も性器を除けばほぼ女性として描かれているキャラクターは、
一般漫画はおろか、成人向けコミックでも殆ど例はなく(
ふたなりはあったが)、明確に
男の娘として描かれているキャラクターは恐らくメジャー誌では彼女が一番古いと思われる。
しかし、いくらなんでもコロコロコミックではやりすぎた。この話に衝撃を受けて学校を休んだ小学生もいたとかいないとか。
そんなわけかそれともバーコードバトラーブームが終わったからか連載は二年あまりで終了するのだが、
最終章として描かれたラスト3話、「桜を救え!」編でもっととんでもない方向に話は転がることになる。
「桜を救え!」編では、バイオバーコードが仕込まれていたゲームに取り込まれて囚われの姫となってしまった桜を主人公達が助けに行くというストーリーなのだが、
話が進む毎に、桜の衣装は児童誌とは思えない程過激になり、桜自身も「お姫様」として偽りの世界に閉じ込められてしまう。
元々桜に惚れていた主人公のライバルである阿鳥改が桜の所まで辿り着くも、女性となった桜(スタイル抜群、ほぼ裸)を見て、彼もゲームに取り込まれかけてしまう。
しかし、正気を取り戻した改から衝撃的な発言が、
「わい、男の桜ちゃんが好きなんや!」
「そりゃ桜ちゃんの人間的な魅力がわからんアホタレはいっぱいおるかもしれん!」
「でも、そんな連中のために自分の人生をダメにするなんて……、悲しいやないか!」
やだ…かっこいい…。
そして改はバーチャルの女の子の桜を捨てて、現実の男の娘の桜を選び現実へ戻ってくる。いろいろ間違ってる気もするが気にするな。
連載当時は「桜を救え!」編があまりに衝撃的すぎたために打ち切りになったと噂されていたが、復刻版の
あとがきによると実際は人気の低下によるものであり、
残り3話では広げた風呂敷をたためないため、桜(と改)の心の決着をつけることにしたという。
無茶苦茶できたのは、
ポケモンブーム前でコロコロの売上が低迷していた時期だったからとのこと。
また、当初の予定では1話のオチとしてネタバラシを行うはずがボツになり、それならばと2話のオチに使おうとするもこれまたボツになってしまったため、11話まで延びてしまったらしい。
男の娘であることは、連載前から確定済みだったのである!
…パねえ。
初期案では「香苗(かなえ)」という名前であった。これは、中国の土器である「鼎(かなえ)」に由来するものである。
バーコードファイターという作品、有栖川桜というキャラクターは、いろいろな意味で当時の小学生に衝撃を与えており、現在の
男の娘ブームの担い手は、
本作や
彼女彼をきっかけに目覚めた人が多いのではないだろうか。
■関連人物
作品の主人公。桜の
幼なじみ。
桜の性別については小さいころから知っており、そのことでいじめられていた桜をかばっていたため、桜からベタ惚れされている。
桜のことは恋愛対象とは思っておらず、その好意にも気づいていないが、親友として大事にしており、桜を「オカマ」呼ばわりして侮辱する者には制裁を行う。
バーチャルの桜が年齢不相応のナイスバディだったのは、烈が「巨乳のお姉さん」好きであるため、胸がある女の子なら恋愛対象として見てくれるのではないかという
けなげな思いを反映していたからである。
烈の
ライバル。大阪出身。
桜に一目惚れするも男だと知ってショックを受け、口汚く「オカマ」と罵るが、烈との戦いを経て桜に謝罪する。
快く許されたことで桜の内面に好意をもち、桜に対する好意と桜が男である事実の間で葛藤し続けていたが、先述のように桜が男であることを承知した上で告白し、桜を救い出した。
烈を「おやびん」と慕うアメリカ人。
桜が男であることに一番衝撃を受け、1話丸々放心していた。
女のように見えて男である桜と、それでも好意を寄せ続けている改に対しひどく驚いている。
ボーイッシュで性格も男勝りな少女。
桜を温泉に誘って脱がせたためにモロに見てしまい、男であることに烈以外で最初に気付いてしまうが、すぐに受け入れる大きな度量の持ち主。
烈の初期の
ライバル。最終的にはやられ役のギャグ要因。
桜が男であることを知らずに好意を寄せており、最後まで桜の真の性別を知ることはなかった。
そのため、「桜を救え!」編で改と初めて会った時に躊躇なく桜への愛を宣言し、葛藤していた改に衝撃を与えた。
後年の番外編にて登場した中学2年の時点でも知らないらしく、桜と会った際に赤面している。
烈の初期~中期の
ライバル。
桜を賭けて烈と勝負を行い追い詰めるが、桜の操るキャラと合体した烈に惜敗する。このとき、桜は賭けの対象になったことに目を輝かせて喜んでいた。
全国大会で再会した際に後述の「じつはあたし男だったの」攻撃を見て桜の性別を知り、後悔するハメになる。
無愛想な性格で女性に興味がないと言うが、桜を手に入れてどうしたかったのかは不明。
■所有機体
桜自身をデフォルメしてSD化したような姿で、武器はピコピコハンマー。
機体を所持していなかった烈が桜に借りて最初に乗った機体だが、掛須に瞬殺される。
- アンディーン / ラ・シルフィード / シルフィード・セラフ
桜そっくりの顔を持つ美少女型で、アンディーンとシルフィードは同じ機体をベースにしており、アンディーンは水中仕様(人魚型)で、シルフィードは陸戦仕様。
持ち主と同様に実は男で、ダメージを受けて衣装(装甲)を剥がされた際、
男性の象徴を見せつけて敵へ大打撃を与える「じつはあたし男だったの」攻撃が
必殺技。
■その後の桜
ここでは、本編以外での桜の活躍(?)を記す。18禁作品も含め、すべて原作者による作品である。
◇アナルエンジェル #1 心のベクトル
同人作品。小野敏洋名義。
本編から数年後、桜達は中学生となっていた。
中学生になってさらに美しくなった桜に、烈は友情以外の感情を抱いてしまい、その思いを振り払うために桜を避けるようになってしまう。
烈に嫌われたと思い込んだ桜は、心の均衡を崩し、現実と妄想の境界が崩れていく…。
2話以降は描かれていないが、作者曰く、下のアナルジャスティスにつながるのは歴史的事実らしい。
掛須の扱いがひどい。
本編以外では、最も早く発表された作品であり、作者の成人向け漫画の原点といえる。
◇#31 ANAL ALICE
同人作品。上連雀三平名義。
本編最終回からしばらく経った日のこと。桜はバーチャルゲームで女になったことが忘れられず、ゲーム内で着た衣装に身を包み、
一人遊びにふけっていた。
その行為をやめることができず、猿のように毎日繰り返す桜であったが、ある日彩に行為を目撃されてしまう。
その日から桜と彩の倒錯的な関係が始まった。
◇アナルジャスティス 肉棒射精編
商業作品。上連雀三平名義。
主人公達の通う学校の玉部顧問として登場。22歳。
烈と結ばれなかったことが作中では示唆され、「男の娘ばかりの女子高を作りたい」と発言するなど若干カオスな人間性に目覚めている。
最終回では、主人公と一緒にアメリカに旅立った。
◇アナルエンジェル
商業作品。上連雀三平名義。
本編終了から15年の時を経て連載された、まさかの桜ヒロインの18禁作品。上の「アナルジャスティス」のエピソード1にあたる。
桜はねりもの部の部長として、主人公を肛門天使(アナルエンジェル)に導いていく。
烈も登場しているが、顔は隠されている。
作者曰く、桜が主人公と恋愛関係にならず、彼を男の娘に覚醒させる内容になったのは、烈(と烈×桜のカップリングが好きなかつての読者)に配慮したため。
桜の妄想であるが、烈と
あんなことや
こんなことをしている唯一の作品である。
◇こんなにカラくてインカ帝国 VOL.4
同人作品。小野敏洋名義。
桜の母が未婚のシングルマザーであるなど、本編では未発表の
裏設定が紹介されている。
◇バーコードファイター(コロコロアニキ読み切り)
商業作品。小野敏洋名義。
コロコロアニキに掲載された正統続編。
本編
最終回から3年後の世界で、さらに進化したバーコードシミュレーターでの交流が描かれている。
烈が初めて
バーコードファイターをした
記念日を覚えていなかったために不機嫌になった桜だったが、烈が先述の「さくらちゃん」のカードを大切に持っていたことに感動し、
彼への想いをさらに強めるのだった。
上記の18禁作品とは異なり、いずれ烈と桜が結ばれる世界が描かれており、烈と桜がカップルにならなかったことを残念に思ったかつての読者に向けたアンサーとされている。
また、こちらの世界ではバイオバーコードによる脅威は烈たちの活躍によって無害化され、安全に遊びとして使われている。
追記・修正は
男の娘に偏見を持たない人にお願いします。
- 桜ちゃんのせいで、バーコードファイターは「性同一性障害を真正面から描いた作品」と評価されたことも。 -- 名無しさん (2013-11-25 18:56:55)
- 惚れた理由はオカマ呼ばわりしてバカにされてきた自分をずっとかばってくれたからだっけ。 -- 名無しさん (2014-03-20 00:09:14)
- 桜のロボも「生えてる」んだよな。温泉とどっちが早かったっけ? -- 名無しさん (2014-07-01 18:17:58)
- 改くんが漢すぎる。ぜひ結ばれて欲しかった。 -- 名無しさん (2014-07-01 20:13:59)
- バーコードファイターに出てくるダッシュビートルはエヴァンゲリオンのエヴァ初号機にかなり似てる バーコードファイターはエヴァンゲリオンより前の作品だからダッシュビートルがエヴァ初号機のデザインに影響を与えた可能性は高いと思う -- 名無しさん (2014-12-28 23:11:37)
- ↑5コロコロコミックのホビー漫画で真正面から描かんでも…… その後先生の18禁漫画の内容を知ってそういう作家性なんだと理解はしたが -- 名無しさん (2016-11-16 11:35:52)
- ひばりくんはぎりぎり「中性的な美少年」の範囲なんかな 内面は完璧女性ってわけじゃないし -- 名無しさん (2017-02-28 11:25:07)
- エロマンガ版は作者が烈(と烈×桜のカップリングが好きなかつての読者)に気を遣う形で、桜が主人公と恋愛関係にならず、彼を男の娘に覚醒させる内容になったとの事 -- 名無しさん (2017-07-05 08:23:28)
- 性同一性障害は基本的に「体の性に不快感を持っている人」だが、桜は女っぽく振る舞うのが好きなだけで、体の性に不快感は持っていない -- 名無しさん (2019-11-04 20:15:41)
- 当時、ギャグだと思ってスルーしてた -- 名無しさん (2019-12-09 23:32:50)
- 「男の娘だけの女子高」というパワーワード -- 名無しさん (2020-06-18 06:53:59)
- アナルエンジェルは流石に草 -- 名無しさん (2020-06-21 09:14:11)
- 結局改はフラれてしまったのか…惨い… -- 名無しさん (2020-07-10 00:06:33)
- ひばりくんはギリギリというか女性の体に片足突っ込んでるぐらいな中性的にあるような 連載当時は、いまでいうリョナに近いぐらいな過激な表現だったろうか 今や男の娘なんてそれなりにメジャー・・・? -- 名無しさん (2020-10-29 10:07:11)
- ↑2 まあ、改は大阪在住だったから…今なら携帯(スマホ)とか発達してるから距離の差もそこまでハンディじゃないけど、当時だと小学生が桜に逢いに行くのは距離のせいもあって一大イベントだっただろうからなぁ。昔からの想い人である烈が身近にいる環境では、改が頑張ってもさすがに勝てなかったろう。いい奴なんだけどね。 -- 名無しさん (2021-07-05 12:11:03)
- >明確に男の娘として描かれているキャラクターは恐らくメジャー誌では彼女が一番古いと思われる。 え?大空ひばりくんは? -- 名無しさん (2021-09-10 18:19:27)
- ↑亀レスだが、ヤツはガチでLGBTの救世主になった別格の存在だから。 -- 名無しさん (2021-12-29 16:03:54)
- ↑×9:確か風呂の場面で貧乳(という表現が正しいのかわからんが)気にしている描写はあった。>体 -- 名無しさん (2023-06-25 21:01:08)
- ちなみに「桜が男で読者が衝撃」というのも言われるが、これは本編内での説明。(男バレのコマの端にメタネタのコマがあるほか、後の方で「あれで読者が腹壊して寝込んだらしいぜ」と説明がある。) -- 名無しさん (2023-06-25 21:02:07)
- 桜ちゃんは現在で言うシスジェンダー女性に当たるキャラなのか? -- 名無しさん (2023-09-07 22:55:08)
- バーコードファイターは本格的に「性同一性障害を真正面から描いた作品」として制作されるべきだったと思う -- 名無しさん (2023-09-08 00:22:22)
- ↑2 逆、逆。trans(向こう側/性別の境界線という意味で)の対義語でcis(こちら側)だからトランス。後の人格面を鑑みるにノンバイナリーと言う方が正しいのかもしれんけどね -- 名無しさん (2023-12-01 19:34:14)
- 初めて読んだのが、水着で出て来て「やっぱり男なの(マッチョ化)」の夢オチだったから衝撃は受けなかった。水着に目を引かれてソッコーでネタばらしされたから、女の格好をした男キャラだと認識しただけだった。それでもそのシーンが記憶に残っている辺り、それなりに印象的だったんだろうな -- 名無しさん (2024-02-06 21:06:05)
- シュタゲのルカ見た時変な既視感というか、耐性付いてて違和感感じてたが、そうか…俺子供の頃桜ちゃんの裸見てたんやった… -- 名無しさん (2024-06-13 22:40:34)
- 「○○○・○○○○総選挙」の「○○○○派」が圧勝だったのはそのため?! -- 名無しさん (2024-07-18 17:35:46)
- 「心は完璧に女性であり、身体も性器を除けばほぼ女性」それはアニヲタWiki的には男の娘じゃなくて雌もどきって言うんじゃないの? -- 名無しさん (2024-12-18 18:19:22)
最終更新:2024年12月18日 18:19