やくそう(ドラゴンクエスト)

登録日:2011/08/15 Mon 12:49:33
更新日:2025/04/11 Fri 19:02:40
所要時間:約 7 分で読めます





ドラゴンクエストシリーズ第一作目から皆勤賞で登場する、言わずと知れた回復アイテム。
「RPGの回復アイテムと言えば」と言う質問ではFFシリーズのポーションに並ぶ知名度。

どの作品でも回復量は大体30~40前後で序盤から入手可能で、
回復呪文を覚えていない時、MPを節約したい時等、使わない事が無いくらい役に立つ。

しかし、物語中盤以降から回復量が追い付かなくなる為、別のアイテムや呪文に役目を譲る事になる。
買いだめしたやくそうが袋の中で使われずにいる事もしばしばある。
それでも戦闘終了後の回復には使えるのと、99個も持ち歩ける為、
ボス戦が待つダンジョン内などでのMP節約に繋がることから、金が余っていて買いだめする人もいる。

最近では、上位の強力なやくそうである「上やくそう」や「特やくそう」が登場したので、
まだまだ道具欄にやくそうの字が消える事はなさそうだ。

そんなやくそうだが、実は原材料がいまいちハッキリしていない。
あるところではマンドラゴラとヨモギで、あるところでは何処でも栽培出来る植物の葉。
更にイラストによっては葉の上に錠剤やカプセルの薬が数個乗っている物や何かをすり潰したような物が乗っている物もある。
まあ、材料が違っても回復してくれる事に変わりはない。有り難く使わせてもらおう。
ついでに言うと、使用方法もハッキリしていない。

ちなみに漫画『 ダイの大冒険』で ポップはムシャムシャと噛み食べている描写がある。


◆各作品でのやくそう
記念すべき第一作。
当然やくそうも登場したが、24Gと他の作品より値段が高い。
だが、今作は ホイミが消費MP4で回復量10前半(薬草は25くらい)と弱いので、ホイミ<やくそうである事を考えれば妥当な値段かも。
ちなみに今作ではやくそうとかぎのみストック制になっており、道具枠1個で6個まで持つ事ができた。
リメイク版ではホイミがやくそうと同じ回復力になったので10Gまで下がった。

前作から値段が15Gになった。
回復量は33~66とかなり多く、史上最強のやくそうである。(実はこれは今作の移動中に使うベホイミと同等である)
ホイミもそれに対抗したのか回復力が25~30前半まで上がり消費MPも4から3に低下した。
主人公である ローレシアの王子は呪文が使えない為、他の王子や王女と会うまでは唯一の回復方法。
また戦闘中限定でベホイミと同じ回復力を使用した本人に発生させる力の盾が初登場。やくそう以外で回復できる初のアイテム。
リメイク版ではホイミと同じ回復力(30)に下がったため、10Gに低下した。

前作・前々作から値段が更に安くなり、8Gに。以降から8Gに統一された。
今回も若干ホイミより回復力が勝っている。
パーティーによっては勇者以外に回復呪文を覚える仲間が居ない可能性がある為、重宝される事も。
クリア直前に戦闘中での使用限定で味方全員を回復する賢者の石(後にシリーズ常連)が初登場。
リメイク版からはⅥ同様「ふくろ」が追加された上に「ふくろ」から直接道具を使えるようになったため、やくそうを買い貯めできるようになった。
これが特に有用なのが呪文使用不可になるピラミッド地下とラダトーム北の洞窟(魔王の爪痕)。
特にピラミッド地下は黄金の爪を取得する時の鬼エンカのダメージを逐次回復できるのでFC版から大きく難易度が下がった(時間はかかるが)。

30~40くらい回復でホイミと同性能になった、以降はずっとこの回復力が継続。
しかし、回復呪文を使える仲間が多い為、1章と2章の武術大会以外はそれ程回復に困る事はない。
武術大会ではアリーナの唯一の回復手段であるため、持てるだけ持たせておかないとまずクリア出来ない。
しかもFC版ではフル装備では5個しか持たせられないため、装備を取るか薬草を取るかでプレイヤーを悩ませた(リメイク版ではフル装備でも9個持てる)。
基本的に1個しか持てない世界樹の雫(味方全員のHPを回復する)と
やくそうと同性能のお弁当(3章はこれでなんとかなる通り越して売却されることも)。
戦闘中限定で味方1人にベホイミ(薬草の約2.5倍の回復力)効果発生の祝福の杖が初登場した。
また、敵モンスターもやくそうを使い出した。

性能はⅣとほぼ変わらず。
幼年期はMPとの兼ね合いもあるためそこそこ使うが、SFCでは3人パーティな都合もあって回復にはそこまで困らない。
青年期前半からは仲間モンスターにホイミ系を習得するものも多いため使う機会はあまりないだろう。
リメイク版からは4人パーティになったことで回復が必要な場面も多少増えたので、念のためふくろに詰めておくといいかもしれない。

ホイミの消費MPが3から2に下がったのでプレイヤーによっては使用率が低下した。
ただし今作から大量の道具を持ち歩けるふくろが登場したため、序盤の回復用にそれなりの量を買い込む人は少なくない。この作品の時点ではふくろから直接使うことができず、キャラに持たせる一手間がかかることが難点だった。
また、今までありそうで無かった上位アイテムのアモールの水が登場した。ちなみに、そちらの回復量は大体60~70程度。
結構早いタイミングで戦闘中限定で味方1人にベホイミを発生させるゲントの杖も登場。

前作で登場したアモールの水は消滅したが、戦闘中限定で使っても無くならない奇跡の石が登場。リメイク版ではⅧからの逆輸入で上薬草も登場する。
また、MP消費無しで回復させる特技が増えた為、袋の中でくすぶっている事も。
しかし、ダーマ神殿を攻略する際は直前のイベントで
呪文・特技が奪われてホイミすら使えなくなるので、まさに生命線となり存在感が急に出てくる。
NPCではきこりが印象強いだろう。
3DS版ではHP全回復効果の力の盾の上位版が登場。

本作から錬金釜の登場と共に、上薬草という上位互換がついに登場、癒やし草や気付け草など薬草以外の回復道具が増えた。錬金素材という役割もあってかアモールの水も再登場。
上薬草は薬草2つ(合計16G)で作成できるが、売値88Gで売却できるので特に作りたいものがない時に薬草を入れることで地味に金策となる。
錬金システムとの兼ね合いもあってかモンスターの多くがドロップするように設定されているため、気づけば薬草が溜まっていたという人もいるだろう。

Ⅳから回復力が変わらないやくそうに対し、ホイミの回復力が上がるようになったのでついに敗北することになる。

ホイミの回復量の下限が25となっているが、やはり回復魔力で強化できるあちらの方が遥かに有用。とはいえども本作では最初に選ぶ職業によっては回復魔法が使えないこともあり、始めた時からどうぐに20個も入っている。*1再序盤ではお世話になるかもしれない。本作では特やくそうの更なる上位版となる「超やくそう」が登場した。

主人公がホイミ系を習得できるのと野宿システムが登場したためより活躍の場が減った。
せいぜい序盤のMP節約と道具の受け渡しをスムーズにするためにわざと手持ちを埋めるために使う程度だろうか。
ただ、マホトーンを使うホメロス・フールフール戦では割と使える。いやしの雨という毎ターン回復があったりして体勢を整えやすいフールフールはともかく、ホメロス戦ではマホトーンで主人公・セーニャの回復が封じられると連携技しか回復手段がなくなる為、ありったけの薬草をあらかじめ持たせた方が吉。

なんとモンスターズにも、このやくそうは登場する。
この作品では、アイテムはマスターである自分が使う仕様なので、
仲間の行動回数が減らず、気軽に使用が可能。
GB版ではタイジュに帰還するごとに大臣から支給される…のだが、序盤はともかく終盤には道具枠を圧迫してありがた迷惑となってしまう(当時の4コマでもネタにされた)。

上位種も存在し、アモールの水やけんじゃの石等が存在する。


トルネコシリーズにも登場。
回復量は25で固定。また、HPが満タンの状態で使用すると最大HPが1上昇するといった、命の木の実にも近い効果を併せ持つ。
さらには投擲武器としても活躍。ゾンビ系モンスターに投げつけるとダメージを与えることが可能。
上位アイテムとしては弟切草があり、こちらは回復量は100、最大HP上昇は2になっている。
1と2では特に貴重というわけでもなく、普通の床落ちアイテム(しかしHPの補強など使い方を理解すると強力)だったが、3では一転して貴重すぎるアイテムに。
これはレベル継続性のシステムから「最大HP強化」の効果を重く見られた結果であり、なんと売値1000ゴールドと本編からするとあり得ない値段。床落ちも異世界の迷宮などごく一部に限られており、少なくともクリア前のダンジョンには落ちていない。
実はミミックを「ニフラムの巻物」で消滅させると、アイテム化しているミミックがすべて薬草に変化し、さらに本来ミミックとなるはずだった床落ちアイテムが以降薬草に変化するという裏技もある。これを利用して量産すること自体は可能。
これで満腹度も多少回復したりと確実に食べている。というか草共通モーションで全部食べているぶつけたりぶつけられても同様だけど




ちなみに、FFのポーションと違い、商品化に恵まれていない(当然と言えば当然だが……)。
だからといって自分で変なやくそうを作らないように。お兄さんとの約束だ!



追記修正は、
ベホマ唱えた後に、やくそうを使用してからお願いします。

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最終更新:2025年04月11日 19:02

*1 初期は3個だったがアップデートにより変更された