リーダーズフォース(BRAVE FENCER 武蔵伝)

登録日:2013/12/26 Thu 00:39:56
更新日:2025/03/21 Fri 23:06:20
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リーダーズフォースとは、PS用ソフト『BRAVE FENCER 武蔵伝』に登場する三人組キャラクターの事である。



概要

ヤクイニック王国で暗躍する盗賊のチームにして、ル・コアール帝国幹部・ウォッカ大佐直属の部下。
小柄な少年エド、大柄な男ベーン、ネズミの耳や尻尾を付けた少女トポの三人で構成されている。

が、この手のトリオとしては珍しく非常に結束力が悪い。

多少仲が悪いであろうトリオキャラは他作品にごまんといるが、何しろコイツら、それぞれが勝手にリーダーを自称して譲らないのだ。

彼ら曰く、
  • 天才リーダーエド
  • 巨漢リーダーベーン
  • ファッションリーダートポ
との事だが、ぶっちゃけどうでもいい。なんならトポも「ど~でもイイじゃん、そんなコト!」と言っちゃってるし。
しかもお偉いさんの部下としてはドジを踏んだりマヌケな部分が目立つ。まあテンプレ通りとも言えるが。
いわゆる三バカトリオのポジションと言える敵キャラクターである。


実は三人ともかつてル・コアール帝国軍が行った英雄召喚実験で、ムサシと同じ世界から呼び出された存在である。
だが実際は英雄どころかただの悪党で互いに全く面識が無く、しかもチビ化してしまい実験結果は失敗。
ブランディ大尉が三人を指して「あんなゴミ」という表現を使ったり、同じ英雄召喚されたコジローのように彼らからゲット・インが出来ないのは、そういった事情も絡んでいる。
三人は使えないと見なされ、軍から捨てられた。そこをウォッカ大佐が拾って部下にした為、三人は彼に恩義から忠誠を誓うようになった。
ウォッカが彼等を拾ったのは自分の目的に利用できると思った、またはカン違いした節があるようで、失態を犯した彼らに呆れる一幕も。唯一トポには期待していたようであるが。
三人も自分らの立場が危うい事は自覚しており、いずれウォッカに捨てられる可能性を恐れ、裏でコツコツと金策を企んでいる。



さまよいの森の奥にあるフリーズパレスを自分達のアジトにしている。
もっとも、アジトらしい使い方してるかと言われたら微妙だが。



ちなみに、解体真書でのアジトの暗号に関する裏設定を見る限りだと、頭の良さでは
  • トポ>エド>>>越えられない壁>>>ベーン
だと思われる。



エド

性別:男
年齢:13歳
身長:137cm
CV:山寺宏一

「これで、どやっ!!」

赤い服を着た、目立ちたがり屋の生意気な少年。
名前の由来は『江戸』で、モデルは『石川五右衛門』。五右衛門って言ってもがんばれの方でもつまらぬモノを斬っちゃう方でもない。
元の世界では単なる盗人だった。中の人は後々とっつぁんを演じることになるが。

ハデ好きで炎も大好き。手から気功弾を撃てる。
同時にバリアが展開できる辺り、サイキッカーの類かもしれない。或いは召喚時に得られたビンチョパワーの恩恵か?
お手製の煙玉や火炎玉を駆使する。

自分を「わい」と呼ぶエセ関西弁の口達者な一方、実は小心者。
天才リーダーを自称する割に実際はトポの考えた作戦がずっと利口だった。
それ以前に頭の良さを活かした場面が無いのは内緒。
しかし本気の時は結構非道で、教会から奪った鐘を取り返された報復にアミヤクイ村を炎上させたこともある。

フリーズパレスの宝箱に自分の赤いふんどしをしまっている。
洋服タンスじゃないんだから……。



ベーン

性別:男
年齢:15歳
身長:179cm
口癖:~でごわす
CV:茶風林

「・・・ごわす」

白いほっかむりを被った大男。
こう見えてれっきとした未成年なんです、マジで。
モデルは『武蔵坊弁慶』。というか見てくれがまんまそれ。
元の世界では悪名高い刀コレクターだった。

薙刀や、背中のカゴに隠した飛び道具系の武器で戦うほか、カゴからローターを展開して空を飛ぶことも可能。
ただし武器を振るう時はちゃんと地に足をつける。

自分を「おいどん」と呼び、エセ薩摩弁で喋る。
三人の中では最も体格のでかい年長だが、頭の回転の遅さから来るおバカっぷりでそれらしい威厳は殆ど無い。
腕っ節はともかく言葉の攻撃にはあっさり負ける辺り、典型的な脳筋タイプである。

あと、唯一単独で悪事を働いていない。

フリーズパレスにはエド同様、自分の白いふんどしを宝箱にしまっている。
しかも黄色いシミ付き。洗濯しろ。



トポ

性別:女
年齢:14歳
身長:155cm
スリーサイズ:B72、W55、H75
CV:大谷育江

「レッツ・ダンス オア ダ~イ♪」

青い服にミニスカート、何より飾りのネズミ耳と尻尾が目立つ紅一点。
モデルは『ねずみ小僧』。
「あれ? 名前と関係なくね?」と思ったそこのあなた、「トポ」はイタリア語で「ねずみ」という意味なんです。
あと中の人からピカチュウって言った奴表な。メスガキを演じることになるのは四半世紀後の話。
元の世界では粋な女盗賊だった。

自分を「アタイ」と呼ぶ、さっぱりした姉御肌な気質の少女。
ダンスとファッションが大好きで、特にファッションから転じて高い変装スキルを持つ。
偽のフィーレ姫を演じた時は、その見事な変装でムサシ含めた周囲を騙しきることが出来た。
姫になりすまして村民から金を巻き上げたり、スチームウッドを暴走させるなど、三人の中では効果的な作戦を挙げたと思われる。
もっとも、前者は自分の私腹を肥やす目的に近く、後者に関しては本意じゃなかったのだが……。

密かにウォッカ大佐へ恋心を抱いている。

フリーズパレスには自分の黒いパンt……ではなく、ハンカチを隠している。
一瞬でもよぎった期待を裏切られてNDK?NDK?



リーダー達の輝かしき(?)活躍

  • 第3章
エドとベーンが教会の鐘を盗み、井戸の底に隠した。この時点では姿を見せない。
これはウォッカの命令によるものではなく、後に見捨てられた時に備えて売り払う予定だった。
同時期にリキュール中尉が教会を占拠しているが、彼女は鐘の件とは無関係である。



  • 第4章
フィーレ姫が英雄召喚で呼び出したコジローにトポが目をつけ、悪だくみを考える。
エドとベーンが隠した鐘を持ち出そうと、井戸を復旧させに来たムサシの前に現れる。
だが既に鐘はムサシが取り返していた為に失敗し、逃走。
結局何をしにきたのやら。
しかも自分達が盗んでおきながらムサシを「鐘ドロボー」呼ばわりする棚上げっぷり。
ちなみにこの時点では、ウォッカからの命令でムサシに手出しできなかった。

……と思いきや、腹いせにエドが村中に放火し、あわや大惨事寸前に。
いよいよむかっ腹の立ってきたムサシは連中を成敗することを決意する。

しかし、途中でコジローと共に手土産として連行されたフィーレ姫……に変装したトポが登場。
思惑通り決闘を制したムサシのもとにつき、まんまとヤクイニック城への潜入に成功した。

その後、ベーンが昔メモを落としていたせいでフリーズパレスの在り処が突き止められてしまう。
が、この時点でアジトはもぬけのカラとなっており、トポはともかくエドもベーンも多数のビンチョロイド兵(とふんどし)を残して出払った後であった。



  • 第5章
今までの失態をウォッカに咎められるエド、ベーン。
二人は挽回を誓うが……。

一方でトポの作戦は首尾よく進んでおり、城の修理代と称してアミヤクイ村のすべての店から売上金を巻き上げていた。
これも本来の作戦とは関係なく、自分のためである。

その後帝国へのビンチョタイト輸出を目論み、スチームウッドまで管理人のフォレスに案内させ、後ろから殴り倒したところでスチームウッドに侵入。
だがフォレスに閉じ込められた後、成り行きで不本意な暴走を引き起こす。スチームウッド再暴走はみんなのトラウマ
この時に尻尾が出ていたことから変装がバレてしまい、売上金も置いて退散するのだが、ムサシが来る前にバルブのハンドルをちゃっかりもぎ取っている。
ハンドルは全部スチームウッドの中で見つかるが。



  • 第6章
ウォッカにレイガンドを捧げるべく、遂にムサシと直接対決。
帝国の本拠地、空中要塞リカーバレルの要所でベーン・エド・トポの順に一人ずつムサシを待ち構えている。
一人ずつ、という辺りにやっぱり結束力の無さがうかがえる。
中ボスとしての解説は後述。
それぞれ倒した後はセーブが出来る。


ちなみにゲーム中では明かされないが、事前にトポがたまたま見つけたコジローを(ムサシとの決闘に執着するコジローをうまくけしかけられそう、と判断した為)リカーバレルへ引き上げている。

当のコジローは念願通りムサシと再び出くわしたのだが……。



中ボスとしてのリーダーズフォース

三人とも自身の得意分野でムサシと戦う。
ベーンは多数の武器を駆使したり、エドは強烈な炎をぶっ放したり、トポはダンスオアダ~イだったり……。
中ボスなだけに行動パターンは固定と単純だが、トポだけは特殊な戦い方を強いられる。

ちなみに、三人とも専用BGMが用意されている。


攻撃パターン

ベーン

  • 爆弾
カゴのローターで空を飛びながら、埋め尽くすように大量の爆弾をそこかしこにバラ撒く。
一見どこに逃げたらいいのか戸惑うが、よく見ると何所かしらスペースが空いているのでそこに逃げると安全。
外側→内側の順にばら撒き、内側だけ落とす順番がランダム。
また、攻撃終了時にムサシがいる方とは反対側に着地する習性がある。


  • 手裏剣
3WAYの手裏剣を投げて攻撃。
普通に防御可能。


  • オノ
ムサシめがけて水平にオノを3回投げ飛ばす。
これは位置に関係なくムサシが上向きなら防御可能。


  • なぎなた
手裏剣→オノの間にダメージを受けると使用。
両手を上げた後、ムサシめがけて突進しながら薙刀を振り回す。
ベーンの攻撃で最もダメージが高く、特に薙刀部分は当たりたくない。


ちなみに、撃破後は原典になぞって仁王立ちのまま動かなくなる。


エド

  • 波動砲
エネルギーを溜め、極太ビーム発射と同時にバリアを展開する攻防一体の攻撃。
ムサシの位置に合わせて回転方向を変えることもある。
ハデな見た目に違わず高威力だが、約7.2秒後にバテてビームとバリアが消滅する。
ビームは2段ジャンプで跳び越すことが可能。
実はエリア右下・左下の隅にいれば当たらないのは内緒。
波動砲に限らず、ムサシの攻撃は一度に1回しか当てられない。


  • 火炎玉
煙玉でワープしながら、火炎玉を残して爆発させる行動を2回繰り返す。
火炎玉は爆発後、周囲8方向に炎の弾が飛んでいく。
1個目を投げる直前か、2個目を投げた後にしかダメージを与えられない。



トポ

普通のボス戦ではなく、「トポのレイヴパーティー」というリズムゲーに付き合わされる。
「ヴ」であってくれぐれも「ブ」と読んではならない。危ない読み間違えするから


トポが先に示すお手本のステップを覚え、最後まで踊りきらなければならない。
ボタンはの全てを使う。
……実はタイミングはジャストでなくても良いため、トポの動きを見てからボタン押しでも十分行けるのだ。

3回成功すれば勝利。
ちょっとでも間違えると「ブーイングウェイブ」が発動し、強風で後ろの電流に押し付けられてやり直しに。
強風に煽られた時点でムサシが行動不能になるため、風の巻で抵抗しても無意味。
ただしダメージを喰らってからダンスに戻るまではメニュー画面が開けるので、危ういと思ったらここで回復するといい。


実はダンスパターンが予め決まっている。



その後の顛末

※以下は解体真書で語られたアフターストーリー

ムサシに敗れた後、辛うじてリカーバレルから逃げ出した三人は再び教会の鐘を盗もうと画策。
が、既に警戒を強化していた村人達に見つかり御用に。

このまま、村のはずれのさらし台に捕らわれてしまうのか?
不安が渦巻く三人だが、村人達は彼等を許した。
働く場所さえあれば悪さをすることは無くなるだろう、という結論を出したのである。
それからエドとベーンは畑仕事に精を出し、トポはダクレイズ・バーで働き、アミヤクイ村で新たな人生を歩む事となった。



ちなみに、元帝国幹部となったブランディ&リキュール姉妹も訳あってアミヤクイ村の近くを彷徨っている。
彼女らも後にホワイト牧師が発見するというオチがあるので、共に村で会ったら何が起きるのだろうか……。





「リーダーズフォースの追記・修正リーダー、アニヲタ!!」

「へっ! リーダーじきじきに、相手をしてくださるとは光栄だぜっ!」

「リーダーズフォースの引き篭もリーダー、Wiki篭り!!」

「えっ! おまえがリーダーだったのか!?」

「リーダーズフォースの全消しリーダー、ラグラロク!!」

「いったいダレが、ほんとのリーダーなんだよっ!!」

「ど~でもイイじゃん、そんなコト!」

「たしかにど~でもイイや!」

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最終更新:2025年03月21日 23:06