ハルカンドラ

登録日:2014/02/08 Sat 04:56:19
更新日:2025/04/21 Mon 03:10:55
所要時間:約 5 分で読めます




ハルカンドラとは、『星のカービィWii』に登場する星の一つである。




以下、本作の核心、及びシリーズ全体の裏設定に迫るネタバレを含みます!!












概要

本作のキーパーソン、マホロアの故郷。
カービィ達が住んでいる世界とは別の世界にあり、異空間ロードと呼ばれる異次元空間で隔てられている。
そのためローア程の特殊な宇宙船が無ければ、ここを通る事は出来ない。
また、古くから四つ首の竜「ランディア」が住む。

序盤では名前すら出てこないが、レベル2をクリアした時にマホロアの口から存在が明らかとなり、ローアが完成したら連れて行ってあげると約束。
その後、強敵グランドローパーとの死闘を終え、最後のパーツを手に入れたカービィ達は
約束どおりこのハルカンドラに招待される事となる。


外見・土地

カービィシリーズにおける惑星は、『SDX』』の「銀河にねがいを」『星のカービィ64』など、ポップスター以外にも冒険の舞台として数多く登場しており、その多くが色とりどりの個性溢れた星々だった。
ムービーでハルカンドラを見るまでの間、プレイヤーの多くはそれらの類を想像したと思われる。

が、実際は違う。
そもそも浮遊大陸のような形をしており、惑星と形容するにも小じんまりとして異質。
表現としては切り取られた地表の一部、といったほうが適切な程である。
今で言えば『トリプルデラックス』浮遊大陸フロラルドをイメージすると分かりやすい。

いざ地上に降り立ってみると、デカい活火山地帯を中心に荒野が広がり、溶岩の川が流れている。ポップスターのように緑豊かな土地など一片たりとも存在していないのだ。
居住区と思われる場所もガッチガチの鉄臭い工業地帯。現在も稼動し続けているものの、地下に潜ると工業排水のせいなのか酷く汚い下水道が広がっている。
工場の外も整然とした印象はまるでなく、土地ごと放棄され荒廃しているようにしか見えない。
いびつな星の形状といい、過去に何か天変地異でも起きたのだろうか?

……と、このように人が住める土地とは言い難く、過酷な環境も相まってブルブルスターともメックアイとも異なる機械文明を築きながらも生活感や活気を一切感じられない世紀末的な雰囲気が漂っている。
本当にこの星はマホロアの故郷なのだろうか……?


主な地域

本編では2つのレベルを攻略していく。

唯一の居住区と見なせる地域。
5コース中4コースが工場というメカニカルな構成になっている。
ボスはメタルジェネラル
詳しくはそれぞれリンク先を参照。

  • レベル7 デンジャラスディナー
溶岩の煮えたぎる過酷な火山地帯。
地下には燃える天体や謎のエネルギーが渦巻くトンデモ空間が広がり、もはや完全に異空間の様相を呈している。
ボスはランディア
一度クリアした後はランディアから始めるか、スキップして最終ステージに飛ぶか選択できる。


住民

ゲーム的にはザコキャラや中ボスが普通にたむろしているので、住民は居るといえば居る。

ポップスターとの最大の相違点は、グラフィックが大きく変わったコンパチブルなご当地ザコキャラがいること。
「ハルカン~」と名の付く敵キャラ達がこれに該当。
特にワドルディとよく似た「ハルカンドルディ」は、目とその周りの感じがどことなくマホロアと似ており、マホロアとハルカンドラの謎をますます深めている。
また「ハルカン~」以外にも、スカーフィと似た性質のデグト、
火山地帯に生息するアイアンバルバルなど、ここにしか居ない敵キャラも生息する。
デグトはTDXにてポップスター側に登場したので今ではご当地もへったくれも無いが

守り神ランディア

ハルカンドラに眠る四つ首のドラゴンで、神聖な守り神。
それぞれ同じ顔をしているが、一番上の頭は伝説のアイテム「マスタークラウン」を被っている。
これは偉ぶるとか力の源とかそういう理由で戴いている訳ではなく、マスタークラウンを悪用せんとする者から守るため。

実際、マホロアは宇宙を支配するという野望のためにマスタークラウンを手に入れようとランディアへ近づいた。
しかし返り討ちに遭った為、止むを得ずハルカンドラを脱出。
逃げ込んだ先のポップスターでカービィ達と会った時、パーツ探しに協力してくれるという彼らの好意につけ込み、ランディアを悪者扱いして倒してもらおうと画策したのである。


古代のアイテム

エナジースフィアを全120個集めた状態でマホロアに話しかけると、昔のハルカンドラの民が様々な伝説のアイテムを創っていたことが明らかになる。
メインモードだけだと、そのうちの1つがローアで、ローアが心を宿す舟である可能性が示される程度の情報量なのだが……

エクストラモードで同じくスフィアコンプを達成すると更に深い話を聞くことができる。
そこでは、ローアの他にも「ギンガをとぶキカイじかけの星」「ユメをうむアイテム」を作っていたことが判明する。

「機械仕掛けの星」「夢を生むアイテム」と、カービィシリーズにおける馴染み深い単語をいきなり出されて、驚愕したプレイヤーも多いことだろう。
あの大彗星ノヴァスターロッドが、実はハルカンドラの産物だったのでは?と示唆されたに等しい。
ゲーム中ではハッキリ具体名は出さなかったものの、よもやこんな形で過去シリーズとリンクさせてくるとは誰も思わなかったであろう。

当然、この衝撃的な話がさらりと彼の口から出たときは、暫くファンの間で議論のタネになっていた。
本当だとしたら何のために、どんな経緯で、こちらの世界に流れてきたのか?
例によって公式はちらつかせる程度に留まっており、依然として全てが謎に包まれている。
もしかすると我々にとって馴染み深い歴代のアイテムにも、ハルカンドラの痕跡が混ざっているのかも知れない……。




なお、これらの設定に対して熊崎Dは「嘘つき狂人の口から出た台詞であるが為に信憑性は定かではない」とコメントしている。






起源?

星のカービィ ディスカバリー』の舞台となる「新世界」と呼ばれる星では、かつて高度な文明を築いていたと思しき痕跡がそこかしこに残っている。
その文明を築いた種族は侵略種「ID-F86」を戦いの末に捕縛し、「ラボ・ディスカバール」での研究によって彼の空間転移能力を解析。
そして空間転移を「技術」として確立させ、後に手狭になった星を放棄して新天地に旅立った……とされている。
まさしく、この種族こそが後のハルカンドラの民ではないかという考察が同作発売後に盛んになされるようになった。

根拠として、
  • ID-F86の扱う空間転移技術がアナザーディメンションのそれと近しいこと
  • 作中に登場する遊園地「ワンダリア」のマスコットキャラクターが「ワンダックス エッガーズ&ワンダリィ エッガーズ」であり、エッガーエンジンズを思わせる名前であること
  • 一部の単語がマジュハルガロアの言語と一致すること
などが存在する。
時系列的にもハルカンドラの文明ほどの異常な発展を遂げてはおらず、科学技術の進歩に対し魔術に関してはその痕跡が見られない=魔力の一族と技術を融和させる前の段階と考えられる、といった点も根拠の一つである。

一方で、ID-F86こそハルカンドラの民によって造られた人工生命体であり、この旧文明はハルカンドラの産物を研究して空間転移技術を得たもの……という、因果関係が逆な考察もある。

上記の根拠も決め手となるものではなく、あくまでそう考察もできる程度に留めておこう。




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最終更新:2025年04月21日 03:10