ワドルディ

登録日:2010/02/21 Sun 03:53:21
更新日:2025/04/25 Fri 16:58:16
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ワドルディとは、『星のカービィ』シリーズに登場するキャラクターである。


●概要

体はオレンジ色で丸い体型、顔と足は肌色の姿をしている。頬が少しふっくらしている。
見た目がカービィに似ているので、アニメではカービィが変装したこともあった。
猿ではない…と思う。

カービィ以外の登場キャラでは、なんと全シリーズで唯一の皆勤賞。皆勤賞殺しとして名高いGB版きらきらきっずでも通信対戦に顔を出している。
カービィの名を冠するゲームには必ずワドルディが登場するのだ。

そのほとんどがザコキャラ扱い(マリオシリーズのクリボー的ポジション)だが、
亜種も多く時には仲間だったり、中にはボス扱いされるものまでいる。

全体を通して「デデデ大王の手下」という設定が浸透しており、
参上!ドロッチェ団』や『大乱闘スマッシュブラザーズX』ではデデデに直接召喚されたりもした。

作中喋る描写は少ないが、近年ではアニメで「わにゃわにゃ」と喋っていた設定を『ディスカバリー』で生かした故か結構わにゃわにゃ言うようになった。
一人称としては「ぼく」もしくは「わたし」が使われることが多い。
基本的に前者の一人称はカービィに対してタメ口、後者は敬語を使う傾向にある*1が、デデデ大王に対しては「ぼく」の個体でも敬語を用いる。メタナイトに対しては個体によって異なるが、基本的には敬語、バンダナワドルディのみメタナイト相手でもタメ口で接している。
ファンの間では『64』の一人称が「オイラ」で語尾に「〜ッス」とつくワドルディのイメージが強いという人も多いようだ。世代バレるぞ。


●種類

  • ワドルディ
至って普通のワドルディ。
たまにジャンプしたり高速で歩きまわったりしている個体もいる。
数が増えると意外に手強かったり。

ただし、体力の概念がない『毛糸のカービィ』や味方として登場するヘルパー等を除き、触れたり飛び乗ったりするとダメージを受ける。
戯れたいなら『毛糸のカービィ』をお勧めする。


星のカービィ64』では遂に仲間キャラクターとして登場。トロッコやソリなど様々な乗り物を使いこなしてカービィのサポートをしてくれる。
『64』では敵としての登場はないため、従来のワドルディのポジションには「エヌゼット」というまったく別のキャラが登場する。
本作での一人称はオイラ。

星のカービィ ディスカバリー』ではビースト軍団に囚われてミッションやゴールで彼らを救出するのが大きな目的となっているため、敵キャラとしてのワドルディは登場しない。
助けた数に応じてワドルディの町の施設が増え、個体毎に映画を見てたり食事してたり読書や釣りなど新世界を満喫している。
カービィが攻撃を当てたり十字キーで一部のアピールをするとワドルディも反応してくれる。可愛い。


  • パラソルワドルディ
「選んでくれて うれしいから… 歌っちゃお!」


ひがさして パラソルさして さんぽして。
てきもふせげて ふわふわおちて。ゆれるおもいは
おそらにうかび、たゆたう きもちは はるかぜいろに。
ふわふわたびする、あぁ ボク パラソルワドルディ。


2番目に多いワドルディ。
名前の通りパラソルを持っているだけだが、それをカービィが吸い込むとパラソルをコピーできる。
ふわふわと落下し、着地するとパラソルが離れる個体もいる。パラソルが無くなるとスカキャラになる。
…コピーしたのはワドルディではなくパラソルの方だと思った人、怒らないので手を上げなさい。*2

パラソルワドルデイパラソルワドルドウ…
と、繰り返し発言するのはちょっと危険(舌が)。

星のカービィ スーパーデラックス』及びリメイク版、『星のカービィ スターアライズ』ではヘルパーでも登場。後者はフレンズハートの場合、パラソルを手放す前のワドルディに当てる必要がある。
後者は星の○○○○でも活躍、副題は「ふわふわおちて、ひがさして。」と上記のセリフとバックストーリーを見る限り呑気な性格のようだ。

  • 船員ワドルディ
『星のカービィ スーパーデラックス』、またはリメイク版の『ウルトラスーパーデラックス』の「メタナイトの逆襲」に登場。水兵帽をかぶっている。
メタナイトの部下で『64』と同じくその他のワドルディとは違い、ちゃんとした個人のようだ。
無線のみの出演で戦闘はしない。
彼のせいで戦艦ハルバードは沈んだが、墜落前にクルー達が脱出する中で彼は最後まで残ってカービィとメタナイトの戦いを見届けていた。最終的にメタナイトも脱出した事で彼のみその後の行方が不明になっている。*3
「反射レーザーがリアクターに当たらなければムテキだね」
なお「船員ワドルディ」という公式名称が判明したのはかなり後の話で、それまで長らくファンから「水兵ワドルディ」と呼ばれていたのもあり、公式名称でないものの今でも後者で呼ぶ人も多い。

  • ビッグワドルディ
鏡の大迷宮』、『参上!ドロッチェ団』に登場。
見たまんま巨大なワドルディで4倍サイズ(当社比)。
ただの吸い込みでは吸い込めず、一定時間吸い込み続ける必要がある。
また、地味に体力も増えたがスライディングを耐えるようになった程度。
『鏡の大迷宮』ではぶつかっても、こいつにはダメージを受けずただカービィが痛いだけ。
一見、ぬいぐるみのように見えなくもないためもふもふしたい気持ちは分かるが、当然抱き付いたり飛び乗ったりすると痛い思いをする。

  • トロッコワドルディ
カービィのエアライド』に登場。
トロッコに乗ってコースを進行方向に走っている。たまに2~3体が縦に繋がっている。
これといった能力は無く、主に加速のために倒される役割。

  • ヤリワドルディ
タッチ!カービィ』、『ウルトラスーパーデラックス』の「大王の逆襲」に登場。
ヤリを持ったワドルディ。

『タッチ!カービィ』ではメタナイツのようなポジションでヤリを投げてきたりする。
「大王の逆襲」ではたまにヤリを前に突き出す程度。
パラソルを持ってふわふわと下降してくる器用な個体(パラソルヤリワドルディ)もいる。

ワドルディがヤリ使いのイメージがあるのは後述のアニメ版の影響も強いと思われ、後に下記の彼が誕生したきっかけにもなったともいえる。

バンダナを被ったワドルディ。一応、初登場は『スーパーデラックス』の「かちわりメガトンパンチ」。
『ウルトラスーパーデラックス』の「大王の逆襲」に登場。船員ワドルディのバンダナ版で、デデデの手下。
船員とは違いこちらは戦闘に参加。中ボス扱いでやられエフェクトまで存在。
体力が異常に高く、コピー能力で戦う場合はパラソルの大道芸投げでしか一撃で倒せない。
ハンマーの鬼殺しですら1回につき2ヒットにもかかわらず一撃では倒せない。
…ただし、吸い込みで一発なのはご愛嬌。
同ゲームの格闘王への道でも1枠使っている。恐るべし。気分転換になぶり殺してあげよう!?

Wii』ではプレイヤーキャラとして登場。ヤリで戦う。とりあえず短い手でヤリを振り回して戦う姿は可愛い。
飛行手段はヤリを頭上でクルクル回す「ワドコプター」。

トリプルデラックス』では、タランザに攫われたデデデを追ってカービィをサポートする。
ボス戦前にはストックスターを投げてくれる(すれちがい通信で中身は変わる)。

ロボボプラネット』でも『トリプルデラックス』と同じくストックスターをくれる。
ストーリー的に特に説明は無し。

スーパーレインボー』ではカービィやエリーヌとともに旅たつことになり、2P以降のキャラクターになった。
Wiiと同じくヤリで戦う。フィギュア説明曰く出番が増えて嬉しいようだ。

スターアライズ』ではストーリー中では一切登場しないものの、唯一最初から使えるドリームフレンズの一人として登場した。本作ではスピアが登場しないため彼専用の能力となっている。

公式動画「カービィ バトルデラックス!必勝法映像」ではCV:齋藤彩夏


スーパーレインボーでのフィギュア説明どおり近年では出番も多く、
複数の作品でプレイヤーキャラになっており準レギュラーといってもいいかもしれないポジションとなっている。


●大乱闘スマッシュブラザーズでのワドルディ

スマブラX』から参戦したデデデの横必殺ワザなどで登場。デデデ登場時は担ぎ御輿している。その他デデデの勝利演出の1つにも登場。

横必殺ワザのワドルディ投げは威力が低めだが、たまにワドルディ以外が出現する事も。相手に当たらないとワドルディがその場をテクテク歩く。実はたまにジャンプするがこれにも攻撃判定がある。ついでに投げた本人や相手のすいこみで本作でも食われる。

亜空の使者では敵キャラとして登場はしないが、ムービーでルイージを怯えさせたりワリオを大多数で押し流したりと出番がそれなりに豊富。

最後の切りふだに至っては『ワドルディ軍団』と名前まで冠している。
ワドルディ軍団が発動するとステージ中にワドルディが大量発生。
しかも高速で駆け回りプレイヤーにダメージを蓄積させる。
広いステージではあまり意味がないが狭い場所に挟まれるとダメージが蓄積されやすい。


スマブラfor 3DS版』からはワザとして登場しなくなった。
フィールドスマッシュの敵キャラで登場するが、数少ない無害な存在でもある。


スマブラSPではスピリットで登場。
スピリッツバトルではプププランドGBでオレンジカラーのカービィ4体と戦う。
スピリットとしての性能は階級HOPE無属性のアタッカーでスロットは3だが超化できるスピリットのひとつで、超化させると階級ACEのバンダナワドルディの姿に変わり、アイテムヒッターのスキルが加わる。人気と出番と知名度を兼ね備えたキャラ故か、なぜかワドルドゥ(階級NOVICE)よりも格上。


アニメでのワドルディ

やはりデデデの手下として登場。
物凄い数がデデデ城に住み込みで働いている。
何人いるのかは謎だが最低でも1580人以上(47話にてエスカルゴンが途中まで数えた数)でおよそ2000人程度(68話でのカツサンドの注文数)はいると思われる。

テレビの画面がワドルディで埋まるシーンも。
とりあえず集団で頑張る姿は可愛い。

「ワドルディには口がない」ことに唯一ツッコんだ作品で、
顔の皮膚から直接吸収するように食事をする(咀嚼もする)というシーンが描かれた。
なお、小麦粉をぶちまけてむせたり花粉症になってくしゃみをする回もあるので、見えないが呼吸器官もあるようである。

話すことはできるがプププランドの言葉ではない。わにゃわにゃ(CV:不明)。翻訳できるのはワドルドゥ隊長のみ。
デデデの命令で書物を焚書した際に一回だけ「デデデ~」と歌ったこともある。

本気を出すと意外に凄く、ホーリーナイトメア社の送り込んだヘルパーロボットを相手に華麗に立ち回った。
第47話「帰れ、愛しのワドルディ」ではビームをヤリで弾き返し、解体していく様は爽快の一言である。ワドルディ好きならその後のカービィダンスは必見。

非常に従順で働き者だが、ワドルディ達は「一宿一飯の恩義」からデデデに従順している為、食料を限りなくカットされた時はクーデターを起こした
この設定が影響しているのか『ディスカバリー』のミニゲーム「はたらく! ワドルディカフェ」ではランチタイムに突入した瞬間ダース単位のワドルディが押しかけ*4ミニゲームに失敗するとアニメほどの顔ではないにしろ怒って帰ってしまうなど量こそ大きく劣るものの彼らの食に対する執念はカービィに負けず劣らずであると言えよう。
また、アニメの中では全員クビにされたり、自動販売機で売られたこともある。
それでも、デデデ大王の危機にはワドルドゥ隊長の命令のもと一斉に城に駆け戻っている。


●その他

ワドルディの近種、というか亜種?
違いは真っ赤な体の色と、顔つきが巨大な一つ目な事。
その目から電気属性のビームを発射するため、カービィが吸い込むとビーム能力が手に入る。
64ではワドルディがダークマターに取り憑かれ変異した姿が彼そっくり。

詳細はリンク先で。

  • ゴールデンワドルディ
『参上!ドロッチェ団』、『あつめて!カービィ』、『星のカービィ 20周年スペシャルコレクション』に登場。別名、金のワド。
その名の通り金色の体をしており、非常に速い速度で逃げていく。カービィのダッシュと同程度。
参ドロでは倒すと宝箱を落とすが、彼の逃げる先が落とし穴だったり敵が沢山いて追いかけにくかったり、
仕掛けを間違うと消滅してしまったりと少々高度なテクニックを要求される。
バーニングホイール等の素早く移動できる能力で追いかけるといいだろう。
また、壁越しに吸い込んでも宝箱が手に入る。

  • ワドルディボール
『タッチ!カービィ』にて、カービィでエンディングを迎えると操作可能になるワドルディ。唯一ワドルディを直接操作できる場面である。
カービィと同じく手足の無いダルマ状態、体力は4でコピーもできず、バウンドしまくって中々虹に従ってくれない、
攻撃力が低く、ドロシアへのダメージは少ないとやや上級者向けの性能。
一応ゴールゲームではそのバウンド性能故に好記録が出しやすい。最速狙いだったらメタナイトボールだが…。

『Wii』に登場した中ボス版ワドルドゥ。
詳しくはリンク先で。

  • タフネスワドルディ
星のカービィ トリプルデラックス』のコピー能力おためし部屋にのみ登場する、特殊なワドルディ。
体色がメタリックな銀色になっており、一切のあらゆる攻撃を喰らっても倒されない。つまり不死身。
あまつさえ吸い込みも効かないのだから非常に徹底している。
おためし部屋の目的から、コピー能力の練習のために存在する敵キャラといえる。
当初は攻略本で名前が判明するまで、一部ではその体色から某経験値の塊になぞらえて「メタルワドルディ」と呼ばれていた。



その他、もっと詳しく知りたい人はワドルディのバリエーションも参照されたし。



船員ワドルディ「追記・修正レーザーが項目のコアに当たらなければムテキだね」

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最終更新:2025年04月25日 16:58

*1 『ディスカバリー』のワドルディのまちではほれが顕著で、主に施設を運営している個体は「わたし」で敬語の個体となっている。『バトルデラックス!』の兵隊ワドルディよような、「わたし」の個体でもカービィに対して尊大な態度をとる個体もいる。

*2 ロボボアーマーのスキャン時の演出で、ワドルディの方は照準が赤くなって直後にワドルディがやられるからパラソルの方がコピーされているのは確実

*3 一方で、墜落の際にメタナイトと思しき光が沈みゆくハルバードから飛び立っているが、カービィと並走していたにもかかわらずかなり遅れて光が現れているため「追跡を諦めてワドルディの救出に向かったのでは?」とするロマンチックな考察もある。

*4 BGMも「ランチにうえた!わにゃのむれ」に変わる