ロイヤルロード(星のカービィ トリプルデラックス)

登録日:2014/03/02(日) 22:12:58
更新日:2025/04/14 Mon 12:44:58
所要時間:約 10 分で読めます









注意!

これより先はゲームの核心に触れるネタバレがあります!!













ロイヤルロードとは、ゲーム星のカービィ トリプルデラックス』に登場する地名および冒険の舞台の一部である。




概要

レベル6の舞台にして、本作の黒幕「クィン・セクトニア」が住まう帝都。
浮遊大陸フロラルドを繋げて来たワールドツリーの終着点でもある。


城塞都市そのものと言うべき外見の下層と、空中監獄の上層とで分かれる。
下層部分の名称はサントラから恐らく「帝都セクトラトア」。
まあ帝都といっても、それらしい風貌のステージは実質1つだけだが・・・
随所に六角形のモチーフやセクトニアの旗が見られる。
マップ上では中央の城が大部分を占めるが、
セクトニアは空中監獄の更に上の塔に身を置いているため、実際は下層にいない。
この拠点は全大陸でもっとも月に近い場所でもあり、美に執着する彼女らしいと言えばらしい設計である。


「帝都」の呼称から、フロラルドが女王セクトニアを国家元首とする君主制帝国と見ることもできる。



住民

「帝都」と銘打つ以上、一応は居住区ということで敵キャラクター達を住民にカウントする。

そのうち大部分を占めていると思われるのは、ロイヤルロードを境に変わる5種類のザコ敵たち。
トンボのような複眼をした緑色の虫っぽい生き物がそれだ。
(セクトニアが召喚するアントラー系を含めると合計9種類)
仮面ライダーを髣髴とさせる顔面の彼らは全員セクトニアに仕えるしもべであり、
カービィの行く手を妨害せんとあちこちで立ちはだかる。

彼らは後述の天空の民と共に暮らしていたようで、「虫の民」とも呼ばれる。


  • セクトルディ
ご当地ワドルディ
やはり性質は同じで、中には戦車を操る者までいる。
ちなみにグランディの様なビッグサイズのセクトルディはいない。

  • セクトラバード
元はブロントバート。羽的にハエっぽい感じもするが何故かクチバシが付く。
ブロントバートと違い、非常にしつこく追いかけてくる。
その上スピードも速く、カービィが全力でダッシュしても徐々に追いつくほど。

  • セクトラシューター
元はスパイナム。セクトラ系の中で唯一の2頭身。
ピンク色の服装からはメスの印象も受ける。
特にスパイナムとの違いはなく、同様に「スナイパー」をコピー可能。

  • セクトラナイト
元はランゼル。恐らく帝都の衛兵か何かであろう。
兜の形状がランゼルのものと違う。
特に行動の違いはなく、同様に「スピア」をコピー可能。

  • セクトラゴルドー
元はゴルドー
テントウムシとカミキリムシを混ぜた様なトゲトゲの虫の様な形状をしており、ゴルドーの面影がトゲと色合いぐらいしかない。
ゴルドーより少し大きめに見えて実はどっこいサイズ。
唯一セクトラ系の中で緑色が入っていない敵である。



なお、その他に存在する通常の敵キャラクターについてだが、好き好んで自分から住んでいるとは思いにくい。
恐らくセクトニアやタランザが行使するような「あやつりの魔法」にかけられ、
ムリヤリ帝都防衛のために配備されている可能性も考えられる。


天空の民

フロラルドに住む、花の妖精みたいな姿の人々。
「花の民」とも呼ばれる。
6種類の固有グラがある天空の民と、いかにもなモブ的特徴の天空の民とで2パターンに大別される。


古くから虫の民と共に暮らしていたが、虫達の中でも突出した力を持った一族が現れるようになり、次第に虫達の中で最も強大なクィン・セクトニアが暴政を振るうようになった。
耐えかねた天空の民は、下界の勇者に助けを求めようと一粒の種を投下。
それはワールドツリーの種であり、巨大な木に成長することで勇者を導こうとした。

ところがその考えはセクトニア側に見抜かれており、関わった天空の民は全て投獄されてしまう。
ステージ5で彼らが檻に捕らわれているのはそのため。
更に、勇者を逆に下界征服の足がかりとして利用されるが、
タランザは痛恨のミスを犯したことに気付いていなかった・・・・・・



科学レベル

フロラルドの中では突出しており、帝都の随所にその技術力が見て取れる。

大型戦車「セクトル五連砲」、転送用のワープホール、対侵入者用トラップ「3Dセキュリティ」など、
多くはここでしか見られないギミックばかりである。
それぞれ順に解説していく。


  • セクトル五連砲
帝都の主力兵器。
レベル2に登場するファンシー戦車「ロリポップタンク」の強化版で、見た目が大分メカメカしくなっている。

もちろんロリポップタンクのようなキャンディー弾を発射する筈がなく、
コイツが撃ってくるのは鋼鉄の鉄球。それも5発連続で。
常に一定間隔で撃つロリポップタンクと違い、チャージする様子があるので分かりやすいが、
なにぶん5連射という点から非常にステージ進行のジャマとなりやすく、鬱陶しい。
また、セクトル五連砲のエリアは普通の壁と脆い壁が混在している点に注意すべし。

基本的には一切攻撃を加えられない。
唯一の倒し方はこちら側の爆弾ブロックを起爆し、向こう側の足場を崩して落とすこと。
まあビッグバンカービィの前には知ったこっちゃないのだが


  • ワープホール
ステージ2以降に登場。
接触するだけで別のエリアに飛ばされる。

転送先はカービィがこれまで巡り歩いた大陸すべて。
セクトニアはこのワープホールで下界侵略の準備を進めていたのか、カービィが利用する頃にはセクトル系のザコ敵が既に配置されている。
また、タランザもロイヤルロードへ逃げ帰る途中でこれを使っており、そのおかげでカービィを幾度も引き離すことが出来たようである。


  • 3Dセキュリティ
ステージ5以降に登場。
奥の複数マスのパネルから大きな柱が飛び出す仕掛けで、侵入者を容赦なく押し出す。
ゲーム的にはこれまでのボヨヨンハンド(レベル2)、ワドルディ列車(レベル3)、グルグルウォール(レベル5)から続く「手前に押し出す」系統のトラップだが、こちらは飛び出した後も地形判定が残るという点が異なっている。
言うまでもなく被ダメージがデカい。

飛び出す順番・パターンは場所によって違い、小部屋に決まったパターンで複数起動するものや、
狭い通路上に次々と飛び出すものなどがある。
また、一部エリアではキャリーキーを運ぶためにこれを利用する事も。


  • トビラ
ステージ5に登場。
厳重に施錠されたトビラで、天空の民のパワーが無ければロックが解除されないようになっている。
ロックが5個あるなら5人分のパワーが必要。



ステージ紹介


  • STAGE1
城門前から開始。
BGMの「月影の帝都セクトラトア」がこれからの決戦を予感させる。
しかしワープスターに乗った途端、城門が閉じてシャッツォの一斉迎撃という手厚いお出迎えを頂く。
一体どうするのかと思いきや、我らがカービィは普通に強行突破するのであった。
ダイナミック不法入国

突破した先は強風が吹いており、敵の配置に気を配る必要がある。
中盤と終盤で2回セクトル五連砲が待ち構えており、執拗な攻撃を振り切らねばならない。
ただ、後者は逃げるのに夢中だと取り返しがつかない事に・・・

中ボスはギガントエッジ
天井の低さに加えて左側に風が吹き続け、かなり戦いづらい。
撃破後はすぐにトビラをくぐりたくなる所だが、ここで上に登ると綺麗な月が夜空に浮かんでいる。
ステージBGM通り、まさに「月影の帝都」と呼ぶにふさわしい光景である。
一方、特定のプレイヤー達にとって月が見えたらやる事は一つ・・・・・・


実質的に普通のステージがここだけなので、後のステージに曲名のような帝都らしい部分は薄い。



  • STAGE2・4
ボス再戦ステージ。
宇宙要塞のように広大な閉鎖空間が広がるメカメカしい謎の施設。

ステージそのものは短く、これまでに戦ったレベルボスとの再戦がメインとなる。
通常時と行動パターンが異なるため、同じ相手と思って油断しない方がいい。
ボスの配置は以下の通り。


それぞれのボス戦前には必ずバンダナワドルディがいる。
すれちがい通信をしていればその分だけキーホルダーが確実に貰えるが、稼ぎには不向き。
STAGE2のレアキーホルダーが見つからなかった人は多数いただろう。


  • STAGE3
前後のステージと同じ閉鎖空間、しかも無音の状況からスタート。
ワープホールを抜けると舞台は再びファインフィールドの草原へ、そして「きせきの実」が・・・

そう、ビッグバン専用ギミックの集大成がこのステージに詰め込まれているのだ。
いつもの専用BGMも「全てすいこめ!ビッグバン」から、ロックアレンジの「ビッグバンオールスターズ」に交代。
ジャイアント振り子、雪だるまの頭、ドリルボート・・・と、これまでのギミックが一挙に総登場する。
それぞれ難易度が高くなっているが、攻略法が分かっていれば今更苦労しないはず。
ゴール前にはビッグバン専用ボスの代わりにセクトル五連砲が待ちうける。

ちなみに、最終エリアはセクトニアの旗と昆虫騎士の像が見られる。


ここからは大陸(ないし帝都の)部分を離れていき、件の監獄に移る。



  • STAGE5
事実上の最終ステージ。
城の上空に浮かぶ、超巨大な宝石の建造物に突入する。どことなくかつて暗黒の支配者と戦った場所と似ている。
例によって正式名称は無いが、サントラで確認できるBGM名から「美の監獄」とでも呼ぼうか。
名前がカービィのBGMじゃないだろ


2箇所ほど閉ざされたトビラがあり、ワープホールの先に囚われた天空の民を助けることになる。
1枚目は1人でいいが、その次は4人助け、最後に1人助けなければならない。
しかも1つのワープホールに1人ずつ、なので面倒臭いこと請け合いである。
当然、ワープホールによってエリアの内容が違う。


全員助けて2枚目のトビラをくぐると、何やら普通のザコキャラの如く中ボスがたむろしている。
しかも強化版のDX個体。
で、その先には再びきせきの実が・・・・・・
前作をプレイ済みの人はもうお分かりだろう。ビッグバン無双in中ボス編である。

お察しの通り、ビッグバンカービィの前ではどんな中ボスも一発で吸い込まれてしまう。
というか吸いこみ以外に手段が無いので、必然的に吸いこむことになる。
無視してもいいが、一帯の中ボスを全滅させると隠し3Dワープスターが出現。
当然サンストーンもその中にあり、結局は吸いこむが吉という・・・

ここまでは前作と同じ流れだが、問題はゴール手前。

誰が出てくるのかと言うと、レベル1ボスのウィスピーフラワーズである。


さて、初めてビッグバンカービィになった時、最初に吸いこんだものが何か覚えているだろうか?
それは普通のウィスピーサイズの大木である。
葉っぱを根こそぎ吸われ、木の幹がグルグル回転しながら口の中に消えていくあの光景が真っ先に浮かんだプレイヤーも多いはず。
と、いう事はつまり・・・




・・・事を終えた後は、天空の民たちがゴール扉を運んでくれてようやくゴールとなる。



  • STAGE6
美の監獄の天辺にある塔。
タランザに操られた宿命のデデデ大王との戦い・・・そして、セクトニアとの決戦の舞台でもある。
ここから物語は一気に急展開を迎えていく。



  • STAGE7 EX
本作恒例のEXステージ。
各レベルの集大成とも言うべき内容で、ワープホールを利用しながらフロラルド各地を転々としていく。
最後にはヘルメホーンDX、ギガントエッジDXとの2連戦が待ちうける。
どちらも厳密にはフィールドが強敵につき、回復アイテム入りのアシストスターは有効に使っていきたい。

しかしEXステージに挑戦できるのは、原則として通常ステージのサンストーンを全回収した後なので
彼らの姿はステージ6で先にネタバレしてしまっている。
形式上仕方の無いことだが・・・



  • STAGE8 EX
まさかのEX2段構えである。
ステージ3がビッグバン専用ギミックの集大成なら、こっちは専用ボスバトルの集大成。
エアライドVerの「夢の泉」のBGMをバックに、エッガーウィングスからモーリスブラザーズ(長男?)まで、
各レベルの専用ボス達と再戦していく熱い展開が待ちうける。
そして、最後にはファン感涙もののギミック(こちらも2段構え)が・・・



余談

天空の民は長きに渡りセクトニアに苦しめられた、と言うが
具体的にどのような圧政が敷かれていたのかはイメージしづらいものがある。
彼女のモチーフが蜂そのものである事から考えると、花の蜜を税代わりに納めさせるとかそんな事をやっていたのだろうか・・・





追記・修正は月影の下にお願いします。

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最終更新:2025年04月14日 12:44