おでんパン

登録日:2014/03/23 Sun 22:56:11
更新日:2021/10/28 Thu 08:08:00
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「お近づきのしるしに……
 はい、どうぞ!」

「お母さん直伝! ナナ特製の」




(画像跡)

お で ん パ ン
O D E N - P A N}




「すっごくおいしいから、
 良かったら食べてよ!」








(画像跡)
ちょっと待ってください何ですかそれ












(画像跡)


お で ん パ ン
O D E N - P A N




nana
「もぐもぐ……ゴックン!

nana
「ふぅ~。戦いの後は、やっぱりおでんパンだよね!」

nana
「というわけで! 私と契約して、おでんパンを作ってよ!

blood_1
「え゛っ!?」

romeo
「今さっき実物見せておいて、いきなり作れだあ!? さっき俺らに出してた分は何処にやったんだよ!? 何処に!?」

nana
失礼、噛みました。もとい食べました」

romeo
「胃の中かよ! 喰っちまったのかよ!」

blood_1
「何で人に出した分を自分で食べるかなあ……」

nana
「食べマミった!」

romeo
「何処でそんな言葉を覚えた!?」

blood_1
「ロミオ先輩、いちいちツッコんでたらキリがないって。すぐに作ってさっさと終わりにしよう」

romeo
「お、おう。そうだな、副隊長。……でもよ、俺ら、自分では滅多に料理なんかしないし、おでんパンの作り方なんて全然知らねえよ……。……そもそもおでんパンが一体どういう喰い物なのかもよく分かんねえし……」

nana
「もー。何度も食べてるってのに、先輩も副隊長もしょうがないなー。ここはおでんパンのことなら何でも知ってる、このナナちゃん先生が色々教えて差し上げましょう!」

blood_1
「なるほど、餅は餅屋ということか! よろしく先生!」

nana
「まっかせといてー!」





伝授・おでんパンとは!  


nana
「率直に言いましょう。おでんパンとは……そう! おでんパンのことです!」

nana
「色彩豊かな四季折々の具を鰹や昆布のおダシで煮込み、それを串に刺してコッペパンに挟んだだけ。どう? 簡単でしょ? 敢えて既存の総菜パンの括りに入れるなら、ホットドッグや焼きそばパンと同じ、手持ちお食事ロールパン。おでんパンはその中でも革命児と言える存在だね!」

nana
「『GOD EATER 2』では、私こと香月ナナと言えばおでんパン。おでんパンと言えば私。魂で結ばれた切っても切れない関係なのです。その点、君たちもわかってくれてるよね。おでんパン、シルブプレ?

blood_1
オゥ、ジューシー!

romeo
オゥ、ジューシ……って、シプレの合言葉パクんじゃねえよ!」

blood_1
「くっ! 駄目なのか……っ! 絶望しました。シプレのファンやめます」

romeo
「副隊長さ、にも同じこと言ってたよね。ファン精神の叩き売りはやめてくんない?」

nana
「やばいよやばいよロミオ先輩てばマジおこだよ……。でも、先輩がそうやって何かに熱中できるとこ、結構羨ましいなあ」

romeo
「ま、まあな。シプレやユノさんを想う、俺のこの気持ちが真実だからこそ、今みてえな軽口は聞き捨てならねえのさ。ファンやめるなら勝手にしろ。だが、俺はこの愛を貫き通す!」

nana
「『貫く』と言えば、おでんパンを貫く一本の串についても説明せざるを得ないね! 君達も知っての通り、おでんパンは串を刺して初めて完成しているんだよ。NO KUSHI,NO ODEN-PAN.串の無いおでんパンはおでんパンに非ず!」

romeo
「話題的な意味で俺を踏み台にしやがった!?」


nana
「勿論、串なんか無くったって、おでんパンは普通に食べられるけど、だからって『串要らない』なんてことはまるでないのですよ。イメージしろ! 手に持ったパンの間から、ぽろぽろとこぼれる大根、玉子、ロールキャベツ。テーブルクロスはおツユでびしょびしょ……。そんな事態を回避する優れ物! それが串! 串が支えることでおでんパンは結合崩壊を免れているのです! それもこれも全部串ってやつのお陰なんだ」

blood_1
「なんだって!? それは本当かい!?」

nana
「皆はたぶん、串は邪魔者だって思ってるでしょ。もー! 駄目だよ、それじゃあ! 串に失礼だよ! 串だって立派なおでんパンの一部なんだから、一緒においしく召し上がるのが礼儀ってものだよ! 私みたいにねっ!」

blood_1
「あの串って素材は何なんだろうな……竹かな? 竹であって欲しい。たとえ竹でも一気呑みするナナの咀嚼力パネエよ。軽くホラーだよ。片桐先生の漫画版の捕喰描写とか見てみなよ。ホント表現力パネエから」

romeo
「ていうかナナさあ、そんな無茶なこと言うなよ。こぼすなら喰う時に気をつけてればいいじゃん? 実際無くったって特に支障は無いし、むしろ喰う時の手間が無くなるし、誰も困らないっての」

nana
「甘いよ先輩。前に、先輩には串をパスタにした欧風おでんパンを食べさせてあげたよね。『アナグラレシピ』第一話のアレだよ。その時の先輩の安らかに満ち足りた表情と言ったら……。つまり! 先輩は既におでんパンの串を受け入れた状態にある! いくら拒もうとしても遅いよ。先輩はもう串無しじゃあ生きられない……」

blood_1
「なにそれこわい……串……恐ろしい子……ッ!」

romeo
「はいー、そこー、副隊長ー。真に受けちゃ駄目だぞー」

nana
「という訳で串の話は終わり! 次行ってみよー!」

romeo
「納得いかねえ!」




これがおでんパンの作り方だ!  


nana
「おでんパンの概要を知って貰ったところで、早速作ってみよー! 材料はちゃんと揃ってるよ!」

blood_1
「ちょっと待った。……もしかして一から作るってこと? おでん自体、作るのに手間が掛かるじゃないか。次の任務に遅れてしまうよ。シエルを待たせてるんだ」


(画像跡)
「待ちくたびれていますも」


nana
「ご心配なく。おでんの具はムツミちゃんが用意してくれました。ジャジャーン!」

romeo
「肝心なとこ手抜きかよ!?」

nana
「おでんの詳しい作り方は各自で調べてね。クックパッドにも載ってるよ」


材料(1個分)  
  • おでん        1袋
  • コッペパン      1個
  • からし        適量
  • 串          1本


調理器具  
  • 包丁または果物ナイフ 1丁
  • どんぶりまたはボウル 1椀
  • 串          1本


作り方  

1.コッペパンに切り込みを入れます。
2.おでんを容器に出し、具材の量に応じた温め時間内に電子レンジでチン。
3.おでんを串に刺します。火傷をなさらないよう真剣にご注意願います。
4.パンにおでんを挟みます。
5.適宜お好みの量でからしを添えつつ、お皿に乗せて完成です。

なるべくパンとおでんの大きさの差に気を付けましょう。
大きめのコッペパンを準備するのがベストですが、パンから具材がはみ出てしまうような場合は、おでんの方を小さく切り分けると良いでしょう。


nana
「出来上がり!」




(画像跡)

お で ん パ ン
O D E N - P A N




nana
「ささ、あったかいうちにどうぞ! それじゃあ皆さん、お手を合わせて……いっただっきまーす♪」




嗚呼おでんパン、母の味!  


romeo
「うめえっ!! ホント、マジで止まんねえな!!」

blood_1
「イヤ……串抜かなきゃ食べられないから、その都度いちいち止まるけどな……」

blood_1
「むゥッ!? これは……!?」

blood_1
「ヘンテコな見た目からは想像もつかないすごくうまい味!! ダシもなんかすごくいいダシが効いてるし、口いっぱいに広がるすごくいい香りがこれまたいい!!」

romeo
「やめてくれ副隊長。お前のアタマ悪い食レポ聞いてると、なんかおでんパンがマズくなる」

nana
「むぐむぐ……うん! ひゃっぱひふぉへんパンはふぁいふぉーふぁへ!」

romeo
「せめて飲っくんでから喋れよ」

nana
「ゴクン。やっぱりおでんパンは最高だね! ねっ、副隊長?」

blood_1
「ああ。このレシピを作ったナナのお母さんは偉大だな」

romeo
「そういや、そんなことも言ってたな。アレだね、懐かしの『おふくろの味』ってやつ?」

nana
「うん。おでんパンを食べるとお母さんのことを思い出して、すっごく幸せになれるんだー。ずっと忘れてたことを思い出させてくれたのは副隊長のお陰だよ。お母さんが作ってくれたごはんは他にもいろいろあるけど、私はおでんパンがいっちばん好き!」

romeo
「ナナのお母さんには感謝しないとな。こうして美味いおでんパンが喰えるんだし。最初見た時はビビッたけど」

blood_1
「俺も俺も。見た目のインパクトがすごいもんな」

nana
「おでんパンを人にあげるとさ、副隊長みたいに素直に受け取ってくれるか、笑ってツッこんでくれるんだよね。でも、『いらない』って言う人がたまにいて……そういう人ってだいたい何かに追い詰められてる気がする」

romeo
「ああ、あの時のゴリバートがそうだったな」


(画像跡)

「あ゛?」


  __
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`/ イ~   (((ヽ
(  ノ  ___ Y\
| (\_(___) | )
ヽ ヽ`(・ω・、川/ノ/
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  |ヽ  |  ノ/
  \トー仝ーイ
   | ミ土彡/
   )   |
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  /  / \  ヽ
  /  /   ヽ |


romeo
「助けて副隊長……ッ!」

blood_1
「先輩の犠牲は無駄にはしません」


nana
「そうそう。おでんパン誕生の裏では、『ゲームと現実で連動する小道具』を話し合ってた時に誰かが言い出したことが、結局そのまま採用になったんだって。それから、お母さんのレシピに近いおでんパンがufotablecafe&DINNINGの看板料理になってるんだって! 私も食べてみたいなあ~~」

blood_1
「それ何の話?」





別種のおでんパンの存在を確認!  


julius
「話は聞かせて貰った。終末捕喰は発動する!」

blood_1
「な、なんだってー!?」

julius
「ナナ、お前は『静岡おでんパン』というモノを知っているか?」

nana
「しっ、静岡!?」

romeo
「静……岡……だと……!?」




(画像跡)

静 岡 お で ん パ ン
S I L E N T - H I L L ' s O D E N - P A N




julius
「説明しよう。『静岡おでんパン』とは、新東名高速道路藤枝上り線パーキングエリアに所在する、花吹屋の名物B級グルメのことだ」

julius
「静岡おでんと言えば、串に刺した各種の具を、地獄のように熱く悪魔のように黒いダシ汁で煮込んだ、何故か駄菓子屋でも販売されている、静岡県民のソウルフード。ただし静岡市中心市街地に限る。その静岡おでん名物の黒はんぺんを挟んだ逸品。それが、静岡おでんパン! 串:必要無し」




\ 御 開 帳 /

(画像跡)

静 岡 お で ん パ ン
S I L E N T - H I L L ' s O D E N - P A N




julius
「黒はんぺんには照り焼きソースからしマヨネーズを絡め、まるで和風のハンバーガーを食べているような感覚、との評判だそうだ」

nana
「お、おいしそう……ジュルリッ」

blood_1
「まさか、串差しおでんロールじゃないおでんパンが存在するなんて……ッ」

julius
「ナナがよく食べているおでんパンよりも前からあるぞ。『おでんパン』といえばこっちを思い当たる人もいるかもしれないと思ってな。急遽NORNで調べ上げてきた」

romeo
「流石はジュリウス! ……でも俺らの時代までそれ残ってねえんじゃ……」

julius
「…………」

※GE2:2074年。アラガミによって荒廃。
 国体維持不可。静岡県:滅亡

nana
「食べたかったなあ……静岡おでんパン……」

julius
「ああ……人類が生み出した貴重な財産だったな……」

blood_1
「色んなものが喰い放題の時代だったら、興味があれば実際に喰いに行けたのにな……」

nana
「取り敢えずジュリウス隊長も、副隊長とロミオ先輩特製のおでんパン、お一ついかが?」

julius
「いただこう」












nana
「というわけで。おでんパンは堪能していただけましたでしょうか? それでは皆さんご一緒に!」

blood_1 romeo julius
「「「ご馳走様でしたっ!」」」





nana
「追記・修正のお供には、やっぱりおでんパンだよね!」
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最終更新:2021年10月28日 08:08