狭間の闇の王

登録日:2014/05/31 Sat 08:38:00
更新日:2025/03/26 Wed 22:08:34
所要時間:約 13 分で読めます




※この項目は『ドラゴンクエストモンスターズイルとルカの不思議なふしぎな鍵』のクリア後シナリオに関わる重大なネタバレを含んでいます。

同作を未プレイでネタバレを嫌う方はブラウザバックを強く推奨します。




















さあ 我がウデに堕ち 絶望の淵を


未来永劫 ただようがいい!!




狭間の闇の王とは、ドラゴンクエストシリーズに登場するモンスターである。


【概要】

本作の裏ボスにして、全ての元凶。
オリハルゴンやメタルゴッデスと同じく超Gサイズのモンスターで、見た目は一つ目で首長の顔に、金の装飾を纏った灰色の身体、背中に暗黒の空間が広がる輪っかとキモカッコイイ容姿。
シルエットが女神転生の某祟り神様に似てるとか言わない

また、特技のモーションでは輪っかから巨大な剣を取り出すが、普通の攻撃では何故かひっかくである。
その容姿から「エイリアン」「おおみみず」「フルフル希少種」などと呼ばれている。
固有の名前は不明で、モンスター名も『狭間の闇の王』まんまである。


【作中での活躍】

その名の通り、かつて狭間の世界を支配していた存在。
ワルぼうたち精霊の間では「光を奪うもの」と呼ばれており、全てを支配するため世界をバラバラに引き裂いてしまった。
しかし賢者ミラクレアとその仲間たちが死闘の末に封印に成功し、黄金の宝箱に入れられた。

が、封印されて数百年後、マルタが沈没の危機から救われた際にカメハがドークの城から宝物と勘違いして宝箱を持ち帰り、宝物をマルタの民に振る舞った際にうっかり開けてしまったことによって封印が解除されてしまった(ミラクレア曰く、カメハが開けなくてもいずれ封印は解けていたらしい)。
封印が破られた後は狭間の世界に戻り、自ら作り出した滅びの使者(しん・りゅうおう、ジェノシドー、アスラゾーマ、サイコピサロ)を使って暗躍、各世界のヌシの力を吸収していた。この時、氷の世界でのしん・りゅうおうとマンモデウスとの戦いは必見である。ドラクエはいつから大怪獣バトルものになったんですか?
その後、宿り木の世界で主人公と魔物となった聖竜ミラクレアが大魔神像を起動させ、各世界のヌシ=かつてのミラクレアの仲間の力を借りて大魔神像を強化しながら滅びの使者を次々と倒していく。

そしてミラクレアを取り込むことで大魔神像は真の姿であり、仲間たちの絆の結晶であるグランエスタークになり、最後の滅びの使者のサイコピサロも主人公によって倒されたところでいよいよ重い腰を上げる。
城を追い出されてビビるドークをよそに、狭間の世界に突入したグランエスタークと主人公の前に、サザエさん式移動方をしながらついにその姿を現す。
睨み合うグランエスタークと狭間の闇の王。狭間の闇の王の攻撃に耐え、グランエスタークはあらゆる攻撃を無力化する闇の衣を切り裂き、とどめを刺そうと一撃を繰り出すがあんなナリでは想像もつかない瞬間移動で攻撃を回避、ひっかくの一撃でグランエスタークを機能停止させる。

グランエスタークが戦えなくなった代わりに、主人公が旅を供にして来たモンスター達と供に狭間の闇の王との決戦に臨む。


【ボスとして】

ジバルンバやせいけんづき、におう斬り、もうどく斬りを使う。
まともに戦うのであれば、超Gサイズ故の攻撃力の高さやもうどく斬りが怖い強敵。配合と育成をしっかりと行うこと。
しかし、身代わりメタルを使えばジバルンバとにおう斬りぐらいしか怖いものはないため、回復さえしていればあっさり倒せたりする。

倒せばしんせいの宝珠が手に入り、奇妙な断末魔を残しながら光と化して消滅する。


【仲間として】

もちろんモンスターズに出てくるモンスターなので、配合によって仲間にすることが出来る。
配合素材は破滅の使者であるしん・りゅうおう、ジェノシドー、アスラゾーマ、サイコピサロの4体配合。
たまにすれ違いなどで彼らを配合して生み出した悪魔の書を配信しているマスターがいるため、作ろうと思えば狭間の闇の王と戦う前に彼を配合で作り出すことも可能。既に倒すべき敵を従えているミラクレアの心境はいかに。そして自分自身と戦う狭間の闇の王はどんな気持ちだろうか……
また、超ギガボディ化したモントナーで戦うと神々の戦いみたいだ。


さて、そんな狭間の闇の王だが性能は名前負けしていない程強い。
HPの限界値は1875(新生配合では2250)と他の超Gサイズのモンスターと比べるとメタルゴッデスを除いて最低レベルであるが、彼の真骨頂はその特性にある。
超Gサイズではほぼデフォの『超ギガボディ(一体しか連れて行けないが、技の限界値が9999になり、攻撃もパーティ全体になって威力が上がる)』『AI4回行動』に加えて、『こうどう はやい(素早さ関係なしに早く動ける)』『強ガードブレイク(攻撃する際敵の耐性を二段階下げる)』『受け流し(たまに敵の攻撃や斬撃をはね返す)』『やみのはどう(ラウンドの初めに敵一体を必ず何らかの状態異常にする)』『いあつ(戦闘が始まった時にたまに相手の動きを止める)』『ギガキラー(でかいモンスターに対してダメージが増える)』『秘めたるチカラ(特定ラウンドを過ぎるごとにステータスが上がる)』と強力な特性が目白押しする。

『いあつ』で相手の行動を封じ、『こうどう はやい』で先手を取り、『強ガードブレイク』で相手の耐性を下げながら強力な攻撃をくり出すのがこいつの主な戦法。状態異常にするなり、高いMPを利用してマダンテでワンキルを狙ってしまおう。
『いあつ』持ちなので他の『こうどうはやい』持ちが封じられてしまうため、高確率で『強ガードブレイク』による攻撃を開幕に許してしまう。反撃に転じても『受け流し』で攻撃をはね返され、持久戦に持ち込もうとすると『秘めたるチカラ』で強化されてしまう。オマケにラウンドの初めに『やみのはどう』による状態異常が待っている。体力の高いギガボディか超ギガボディで挑んでも『ギガキラー』持ちなので返り討ちにされてしまう。ぶっちゃけ、新生配合で特性を入れ替える必要が無いくらい強い。
おかげで対戦で狭間の闇の王を見かけることは少なくなく、ミラーマッチになることもしばしば。

しかし、現在ではちゃんと対策すればあっさり倒せてしまう。例えば行動はやいを逆手に取って、『リバース(行動する順番を遅い順に変える)』で攻撃させる前に仕留めたり、耐久力を高めたギガボディによる『まねまね(受けた攻撃全てを真似して返す)』、超Gサイズの『超こうどうはやい』による先手でも沈んでしまう。下手をすればストーリーでボコボコにしたグランエスタークにすら倒されることも。
ただし、その特性の万能さゆえに、何をしてくるかが非常に分かりづらい。
体技や呪文で攻めてくるかと思えば、バイキルトをかけて物理攻撃を仕掛けてきたり、状態異常を用いて戦法を崩壊させてきたりする。
共通点として『AI4回行動』を消していない限り、防御力・体力ともに低いため、とにかく先手を取って体力を削り切ってしまうといいだろう。


所持スキルは『狭間の闇の王』
主にギガ・マホトラやゼロのしょうげき、晴天の霧などサポート向けの特技を覚えるが、常に一体で戦わなければならない狭間の闇の王には向いていない。スタンダードボディ持ちのモンスターに覚えさせよう。



うぎゅる…ぐぎゅ……ぶふ………

追記・修正お願いし……ばぎゅあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!























まだだ……。







まだ 終わらぬ……。







我が 闇を求める限り……。











絶望は 終わらぬぞぉぉぉぉ!!





名もなき闇の王とは、ドラゴンクエストシリーズに登場するモンスターである。


【名もなき概要】

狭間の闇の王を倒した後、突如出現したモンスター。名称不明から完全に名無しになった。
見た目はかつて狭間の闇の王が背中につけてた輪っかから、ウナギか爬虫類を思わせる顔だけを出している。紫色の体色と触手に、巨大なお口とベロが特徴的で更にキモさが増した。狭間の闇の王の面影は背中の輪っかを除いてほとんど無い。
狭間の闇の王が暴走した姿で、あらゆるものを破壊し尽くした後、自身も飲み込んでしまうという。

また攻撃・呪文・特技のモーションがスライダーキング並みに厨二派手で禍々しい。
攻撃では手から黒い電撃を放ち呪文のモーションはブレスを吐きながら天空に赤い魔法陣が出現する。
そして特技ではなんと輪から出てきて口から光弾を放つ。
そのため、一瞬ではあるがじげんりゅうとは違いほぼ全身を見ることができる。


【名もなきボスとして】

ボスとしてのコイツは、AI3回行動で動き、主にグランドクロスや修羅の獄(最大HPを下げる)、獣王げきれつしょう、そしてたまにみなごろしを使う。
特に厄介なのがみなごろしで、身代わりをすり抜けるだけでなく、コイツの使うみなごろしはなんと

みなごろしのデメリットである自分に対してのダメージ判定が無く、毎回相手にだけダメージを与えてしまうのだ。

要するに、パーティ全体に痛恨の一撃が飛んでくると言えば分かりやすいか。しかもみがわりを無視するため仲間を守ることもできない。そのため、対策も無く身代わりメタルだけで突き進んできたパーティだとまず壊滅する。
「どーせ身がメタで平気だろw名無しさ~ん潰れちゃいな!」とここまで身代わりメタルばかり使い続けて調子に乗ったマスター達をとことん絶望させ葬ってきた。新生配合で会心かんぜんガードをつけよう。

↑名もなき闇の王「ぐうぅははははぁ!! すべてだ!! すべてを破壊するのだぁぁぁ!!!」
ミラクレア「すまぬルカ(イル)、我らに力が足りないばかりに...」

対策としてはみなごろしが会心ダメージであるため『会心封じ』をしたり、斬撃なので『赤い霧(斬撃がお互いしばらく出せなくなる)』を撒いて封印する、マヌーサでみなごろしを当てにくくする、などがある。
特に赤い霧の場合、ついでに修羅の獄も封じられる上に霧がかかっているにも関わらず使おうとし行動を無駄にすることもある。ただしこちらも斬撃が出せなくなるため同じようなことをしないように。
いっそのこと味方全員に新生配合で会心完全ガードをつけるのもあり。これなら皆殺しは怖くないのでぐっと楽になる。

ちなみに、超ギガボディ化したモントナーで戦って神々の戦いみたいなんてことも可能。

見事倒すとまたもしんせいの宝珠を落とし、虫の息になりながらも主人公を襲おうとするも修復し終えたのかグランエスタークが動ける状態になり、
主人公が最後の命を下すと起動しとどめの一撃をぶちかますとこれまた奇天烈な断末魔を残して消滅する。
また、直後にドークからさいごのカギ(なんでも開けられる方ではない)を貰え、それをマルタにいるじいさんに見せると光あふれる地のカギが貰える。


【名もなき仲間として】

もちろん、例によって配合で仲間に加えることが可能。
配合素材は狭間の闇の王と冥獣王ネルゲル。発売当初は冥獣王ネルゲルの入手法が不明だったため、多くのマスターが試行錯誤を繰り返していた。
しかし、発売から一ヶ月経ったところで神殿レイダメテスが配信されたことで冥王ネルゲルが解禁し、ようやく名もなき闇の王が使えるようになった。
ちなみに、グランエスタークと同じく配合の頂点に立っており、コイツを使った配合モンスターはイルルカにおいて存在しない。

さて、長い間謎のベールに包まれていた名もなき闇の王の性能についてだが、これまた多くのマスターの度肝を抜いた。
特性は超Gサイズ固有の特性を除くと、『超こうどう はやい』『超ガードブレイク』『常にアタックカンタ(攻撃と斬撃をはね返す)』『いてつくはどう(ラウンド開始時にいてつくはどう)』『会心 でやすい』『呪文会心 でやすい』『秘めたるチカラ』と狭間の闇の王の上位互換といえる特性に加えて攻撃・防御を強化する特性の盛り合わせである。

こんな凄まじい特性つけているのならさぞかし強力なモンスターなのだなと思うだろう。
しかし、対戦に慣れたマスターならすぐ気付くだろうが、コイツは強すぎる特性がアダとなり、多くのデメリットを抱えている。
まず、『超こうどう はやい』で行動不能耐性が大幅に下がり、開幕『いあつ』や『ラブリー』などの状態異常で動きが封じられやすく、『超ガードブレイク』で消費MPが2.5倍になり、燃費は悪く、『常にアタックカンタ』のおかげで最大HPがとてつもなく低い。

ついでに新生配合で何も特性を入れ替えなくても、何かしらのデメリット特性がくっついてくる。どんな特性と入れ替えてもデメリットの付かないグランエスタークとは真逆である。
が、完全に使えないと言うわけではなく、攻めに尖っていると言ったほうが正しいか。
総じて、前の形態である狭間の闇の王と比べるとピーキーで、上級者向けとなっている。使うのであれば、スキル構成と特性をキチンと考えて育てなければまともに回らないことを頭に叩きこもう。
言い換えれば、コイツを使いこなすことができればパーティー内でも心強い存在となる。現に、2014年7月に行われたイルルカの大会の優勝者はコイツを使用していた。

所持スキルは変わらず『狭間の闇の王』。
ヒヒュドラードやゼメルギアスと違い、変身後の専用スキルは作ってもらえなったようだ。


【他作品への出演】

ジョーカー3

様々なモンスター達がリストラされた本作では、前作の裏ボスという立ち位置のおかげか名もなき闇の王のみ続投した。
しかし、イルルカでの荘厳な攻撃エフェクトはすっかり鳴りを潜めており、通常攻撃のモーションに至ってはただのかみつきというある意味見た目通りの極めて貧相なものになってしまった。

配合方法も滅びの使者達が全員リストラされた関係で変更され、デスピサロ×ミルドラース×グレートノチョーラZ×カンダタセブンの四体配合というよく分からない面子で誕生する。
サイコピサロに相当するデスピサロはともかく、他3体はどういったチョイスなのだろうか?
更には名もなき闇の王を使った配合先として、ニジゴロンとの配合でエンペランが、ガルマザードとの配合で本作の裏ボス第一形態であるダースガルマが生み出せる。

所持スキルに関しては、念願叶って固有スキルの『名もなき闇の王』を得た。
イルルカでの戦法が再現されており、最終的にはみなころしも覚える。

ジョーカー3 プロフェッショナル

滅びの使者が再登場した事で配合方法も再変更され、イルルカにおける狭間の闇の王と同じ滅びの使者の四体配合で生まれるようになった。
また、宿敵であるグランエスタークのイベントにも関わってくる。

イルルカSP

イルルカのスマホ移植版である本作では勿論登場。狭間の闇の王も久々の参戦となった。
しかし、名もなき闇の王がダースガルマやマジェス・ドレアムの素材の一部となったため、配合の頂点ではなくなった。

能力面ではイルルカと同様、癖の強さを補って余りある汎用性を誇り、対人戦で大いに活躍した。
新生配合でスモールボディにサイズ変更し、『超こうどう はやい』による先制攻撃で『超ガードブレイク』による耐性を無視した状態異常ばら撒きを行う動きが強力だった。


ぐ…ぐぶびゅる……げにゅ………。

げげげ…。まだ まだ…。

わがづいぎ・じゅうぜいのぢがらば ごんなものでばない。

まだおわらぜぬ……ぐぁびゃらあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!


名をうばわれし王「俺関係ねーから!」





















…お前たちの魂に 真の闇を刻んでやろう…。










…さあ 光と闇で 喰らいあおうぞ…。



終焉の闇の王とは、ドラゴンクエストシリーズに登場するモンスターである。


スマートフォン向けアプリの「ドラゴンクエストモンスターズスーパーライト」*1にて登場した、名もなき闇の王の更なる上位形態
「終焉」の名の通り、イルルカと同時期にリリースされたスーパーライトが10年間ものサービスを終了するにあたって、最後の最後に実装された本作の実質的ラスボスでもある。

外見はおおみみず風だった前形態からガラリと変わり、なんと女性のような姿に変貌した。
オムド・ロレスに対する魔王オムド・レクスといい、ガルビルスに対するガルマザードといい、どうやらあの世界のモンスターはキモさが極まると一周回って美化&擬人化するようだ。
しかし、その顔立ちは宿敵だったミラクレアの人間時代に何処となく似ており、実に皮肉である。
狭間の闇の王時代から引き続き剣や背中の輪っかなどを装備しつつ、複数本の触手を腰からスカート状に生やし、新たに機械仕掛けの羽のようなパーツも備わっており、異質ながらも荘厳な見た目となっている。



…さあ 追記と修正で 編集しあおうぞ…。

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最終更新:2025年03月26日 22:08

*1 2024年1月31日にサービスは終了している。