登録日:2014/06/16 Mon 21:30:50
更新日:2024/12/20 Fri 15:27:54
所要時間:約 5 分で読めます
コミックボンボンで連載されていた
一応プロレスが題材のギャグ漫画。
プロレス団体「闘龍門JAPAN(現・DRAGON GATE)」とのタイアップがなされた作品である。
作者は松下幸志。単行本は全4巻。
プロレス漫画は数多くあれど、よくある新日本などの知名度の高いメジャー団体や世間的にも知られた著名な選手とかではなくまだ旗揚げからわずか2年(1999年6月に旗揚げ)と間も無くインディー団体という扱いであった頃の「闘龍門JAPAN」を題材としたボンボンのニッチさがうかがえる。
当時のボンボンの企画担当者に相当なプロレスオタクか、ウルティモドラゴンのファンがいたのだろうか?
また、闘龍門の公式漫画作品でありながら児童誌向けを狙ったためか強烈な下ネタのオンパレードであり、プロレスを題材にしているのに本格的なプロレス描写はあったりなかったりする。
一応、闘龍門の方も関西を本拠地にしている事からかお笑い路線のプロレスも展開していたりする事もあったりするため、このような描写も多少は許容されていた(?)かもしれないが。
とはいえ当時は闘龍門の巡業でこの作品を宣伝しており、この作品をきっかけに闘龍門を知ってファンになった読者も少なくないかもしれない……。
ストーリー
メキシコシティに住む少年ドラゴンキッドは、世界一の男になるため両親から地獄のような特訓の日々を送っていた。
ある日キッドは
日本にあるプロレス
小学校「闘龍門」のチラシを手に入れ、闘龍門に興味を持つ。
闘龍門に入り、21世紀のヒーローになることを決意。
ダディに反対の反対を押し切って、来日するしたキッドのヒーローになるための闘いが始まったのだ!
登場人物
登場人物は2001~2002年まで所属していた選手が元となっているが、DRAGON GATEになった現在でも現役を務めている選手も多くいる。
本作の主人公。2頭身。
21世紀のヒーローになるため、
メキシコから闘龍門にやってきた。
野心を秘めているがヒーローとしての自覚はあり、仲間のためなら強大な敵にも立ち向かう。
かなり外道な一面もあり、かつてダークネスに酷い仕打ちの数々を行い多大な恨みを買ったこともある。
必殺技として生まれた時に授かった、数メートルになるであろうち〇こをロープのように使う「チンコロープ」や、膨張させたキン〇マで攻撃を受け止めたり敵にぶつけたりする「タマバリア((当然ながら自分もかなりダメージを受ける))」など、
下ネタが多い。
特に排泄物を使った技については凄まじく、明らかに体の体積に見合わない、というかそんなこと考えるのがアホらしくなるほどの莫大な量を繰り出す。もはや異空間から召喚しているレベルである。
尿で体育館を巨大な洗濯機の如き状態にさせ、ウ〇コについては竜巻のごとく荒れ狂って校舎を破壊したり、巨大なドリルと化して温泉を掘り当てたり、街を壊滅させたりと筆舌に尽くしがたい。他作品だと「イヤハヤ南友」の分津マリイと同じくらい。
(念のため言っておくが、実在のドラゴン・キッド選手はリング上でウンコなんてしません。)
一方、真面目にプロレスを行うシーンもしっかり存在している。伝説の技である「ドラゴンラナ」をいきなり成功させる天性の才能を見せつけたり、おおドラゴンを倒すために特訓して「ドラゴンドライバー」を習得するといった少年漫画らしい展開もあった。
三強王との戦いでは、ドラゴンプリンスがいつの間にかほぼ全裸になるなどギャグ混じりではあったが、普段の下ネタが嘘のように熱い試合が繰り広げられていた。
松下氏はボンボンの作家らしく画力が高く、時にはバトル漫画としても楽しめた読者は多かっただろう。
実はドラゴン一族の末裔だった。
【闘龍門】
ご存じ闘龍門を立ち上げた始祖にして世界に名を知れた闘龍門の校長。モットーは明るく楽しいプロレス。
〇ンコの竜巻で校舎を全壊させたキッドを入学初日から退学処分にする。かと思えば伝説の技「ドラゴンラナ」をあっさり体得してしまったことであっさりと取り消す。
実は彼もドラゴン一族の一員で、ダディ・マミーとは旧知の仲。
キッドの
ライバル。クレイジーマックスのリーダーにしてルード部の部長。
当初はキッドを敵視していたが、腕を認めることに。
ルード、いわゆるヒール(悪役)側だが、キッドを初めとした破天荒キャラが多いため、割と良識人。
クレイジーマックスのメンバー。温厚な性格で食べ物に買収されやすいが、空腹になると途端に狂暴化する。ある時は敵が食べ物に見える幻覚を見て喰らいついた。
途中ダークネスドラゴンに買収され、「フジ」に改名された。
クレイジーマックスのメンバー。非常に凶暴なため幽閉されていた狂人。無力化するには吹き矢の麻酔が必要なほど。
「キエエエエエ!!」という叫び声をあげ、倒した敵の顔面で作成する魚拓ならぬ顔拓集めが趣味。
その戦闘力たるやなんと彼が通り過ぎるだけで街を瓦礫に変えるほど。キッドのウン〇技すらも跳ね除け彼を戦慄させた。不意打ちが
弱点。
闘龍門のエース。アホな性格だがリングに入ると性格が豹変する。
初登場回では得意技でキッドを叩きのめして見せた。
再戦時には互いに全裸になりながら死闘を繰り広げ、最終的に友情を結ぶ。
闘龍門の生徒。何故かひどい目に遭うことが多い。
後にキッドとの特訓(?)の末「サイトースペシャル」というオリジナル技を習得した。
闘龍門の生徒。必殺技は頭突き。酔っ払いな風貌だが、酒を飲んでいるわけではない。
保健室のひろみ先生に恋心を抱くが、キッドの見当違いにも程があるアドバイスの末に玉砕する。
闘龍門の生徒。特技はサーフィン。出番は少ない。
闘龍門の生徒。やたらとカンチョーしまくる。何故かいつも後ろ向きで顔が出ない。
モデルの方のストーカー市川も闘龍門の中での「お笑い路線」を担当しており、いつも負け続けているというキャラクターを持っていたが、2024年に現役引退を発表した。
相手の中には
武藤敬司や長州力、越中詩郎、さらには曙太郎に、馬場や猪木と戦った伝説の悪役レスラー、アブドーラ・ザ・ブッチャーといったプロレス界の大物とも戦ったりしている何気にすごい人である。
闘龍門の生徒。了くんと呼ばれている。
ダークネスから異様に小さい
自転車をプレゼントされたが、本人は嬉しがっていた。
中盤から闘龍門に転入してきた生徒。もの凄い金持ちで、初登場時に闘龍門を買収しようと目論んでいた。
キッドに対する恨みが尋常じゃない。
彼のマスクはキッドの部屋から盗んだものだが、ドラゴン一族以外のものが着用すると確実に呪われるためその被害を受ける。
レフェリー。
アナウンサー。のどの調子が悪い。
保健室の先生だが、まともな仕事はしていない。キレると怖い。
モッチー、すすむっち、ヤッシーの三人組からなる自称「遅れてきた天才集団」
闘龍門の教頭。口癖は「金かして」
その名の通りルード部の部員。全員
モヒカンで博多弁でしゃべる。
闘龍門の近くにある島「タル島」の主。
一度入ったら二度と出られないことで恐れられているが、単なる観光地だった。
シーマが敬語で話す数少ない相手。
悪徳商法まがいのことを平気でやっている故に闘い方も卑怯。
その名の通り黒子の集団。レフェリーを担当することも。口癖は「黒子ですから」
文字通り動物の牛。
ウル忍とは異なり、こっちはメスのホルスタイン。サイトーの師匠。
意外にもかなり強く、この牛に負けて退学したルード部員が多数存在する。
【ドラゴン一族】
キッドの両親。キッドとマスクが違うが実の両親。
ダディは
バックドロップしか使わない。
マミーは無口でゲテモノ料理が得意。怪力の持ち主であり、キッドとダディは決して逆らえない。
通称「おおドラ」。ドラゴン一族の頭。ボケじじい。頭の出来も使う技もキッドと互角。
エリート三強王の一人。
本業はおそらくミュージシャンで汗が大嫌い(理由は汗でメイクが落ちる為)。
闘うときは主に脚技を使う。
彼の持っている楽器は「しゃみせんエレキ」であり、そう呼ばないと不快感を表す。
エリート三強王の一人。ギャル。マグナムが一目ぼれしたが、試合では容赦なく技を繰り出した。
エリート三強王の一人。女の子のような名前だが、実際は警官の姿をしたおっさん。
見た目に反して恥ずかしがり屋で
ネコのぬいぐるみが宝物。
そのネコのぬいぐるみに危害を加えると、一転して凶暴化する。
終盤で突如現れた化け物。太古の怪物でドラゴン一族の宿敵。
オーラの強い人間を集め、その人間で
おままごとや着せ替えで遊ぶという趣味を持つ。
かつてドラゴン一族が
封印していたが、突如その封印が解け闘龍門の生徒を病院送りにした。
余談
作者の松下幸志氏が次にボンボンで執筆したのは一応料理漫画の「LaLaLaクッキンガー」である。
追記・修正ど~んと来いや!!
- 懐かしいなおいww -- 名無しさん (2014-06-16 22:04:05)
- これがタイアップ漫画だということを今の今まで知らなかった -- 名無しさん (2014-06-16 23:36:07)
- これを巡業で宣伝してたのかwww -- 名無しさん (2014-06-16 23:53:36)
- ヘロヘロくんからのこれだったのに、急にクッキンガーでまともになったから先生どうかしちゃったのかと思った -- 名無しさん (2017-09-22 18:51:00)
- 実在の人物使ってこんなにカオスだったの!? -- 名無しさん (2020-04-23 17:09:42)
- 糞漫画(スカトロ的な意味で)だったよねこれwww -- 名無しさん (2020-04-23 17:17:33)
- へろへろくんの前作も料理漫画だったし、ボンボン作家は料理漫画の前後に下ネタ漫画を描かなくてはいけないのだろうか? -- 名無しさん (2024-11-09 22:13:50)
最終更新:2024年12月20日 15:27