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ブレンパワード

登録日:2011/04/03 Sun 12:28:53
更新日:2026/05/27 Wed 07:47:50
所要時間:約 12 分で読めます


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1998年 90年代テレビアニメ 98年春アニメ IN MY DREAM KOKIA WOWOW YESだね いのまたむつみ アニメ オリジナルアニメ オルファン オーガニック・エナジー オーガニック的ななにか ギスギスシーン多し サンライズ シリアス スパロボ スパロボ参戦作 チャクラエクステンション!←シュートォー! ドーナツ販促アニメ ブレンパワード ロボット 全裸 名言の宝庫 富野巡回済み 富野由悠季 富野由悠季の本気 富野節 愛の輪郭 抗体 敵も味方も変な奴 新人声優のデビュー作が主役 時々カオス 暴言の宝庫 曲者揃い 月刊少年エース 杉崎ゆきる 死ねよやぁぁ! 残念なイケメンの見本市 残念な美人の万国博覧会 永野護 白富野 白富野三部作 監督巡回済み 真行寺恵里 神OP←今なら放送出来ない 稀に鬱展開あり 菅野よう子 迷言の宝庫 隠れた名作 電波




頼まれなくたって、生きてやる!



『ブレンパワード』とは、1998年に衛星放送「WOWOW」で放送されたオリジナルTVアニメであり、白富野三部作の一つ。
OPとEDはそれぞれ違うベクトルでインパクトがあり、多くの視聴者を驚かせた。
角川書店『月刊少年エース』でもコミカライズが連載。作画は『女神候補生』『D・N・ANGEL』の杉崎ゆきる。


■スタッフ

総監督:富野由悠季
キャラデザ:いのまたむつみ
メカニック:永野護
音楽:菅野よう子
OP:「IN MY DREAM」真行寺恵里
ED:「愛の輪郭(フィールド)KOKIA

■プロローグ(前置き)

海底で発見された謎の遺跡「オルファン」は、地球中の生体エネルギーを吸収して宇宙へ旅立とうとする生命体だった。
それを知った一部の人間は、オルファンに協力する「リクレイマー」となり宇宙へ出ようとした。
しかし、オルファンの浮上に際し、地球上のエネルギーがほとんど吸い尽されてしまうことが予見される。
そのため、国連は箱船として原子力空母「ノヴィス・ノア」を建造しオルファンの浮上を阻止しようとしていた。

その頃、各地で発見された「プレート」からは「アンチボディ」がリバイバルされる。
オルファンに同調するアンチボディは「グランチャー」、反発するものは「ブレンパワード」と呼ばれ、それぞれ自分が認めた人間を乗せて戦うことになる。

■ストーリー

リクレイマーの一員でありながらオルファンに疑問を持つ伊佐未勇は相棒のカナン・ギモスとともに、ブレンパワードのリバイバルに立ち会い乗り込んだ宇都宮比瑪と出会う。
17歳になった勇もまた、リクレイマーの幹部である両親に銃を向け、隠していたブレンパワードで逃走する。

■本作の特徴

前作『機動戦士Vガンダム』から約4年もの間を置いての新作となったが、これは総監督の富野由悠季がまだまだ現役バリバリの時期ながら『Vガン』にまつわる(サンライズの子会社化とかの)ゴタゴタで潰れてしまい、数年にも及ぶリハビリ期間を擁したため。

そして、なんとか立ち直っての復活作が本作となったわけなのだが、その反動なのか本作は他の富野作品と比べてもセリフ回しが非常に特徴的になってしまっており、後の『ガンダム Gのレコンギスタ』と並んで「富野節の最高峰」と言われている。
  • 「お前のブレンパワードの扱い方、イエスだね!」
  • 「死ィねよやー!」
  • 「なんだ、このげっっそりする感覚は!?」
  • 「嘘だ!ジョナサン流の強がりだ!」
などなど、日常会話ではまず出てこないであろう、耳に残るセリフが非常に多い。製作スケジュールに空きが出来るとこうなるのか?
会話の内容もともすれば支離滅裂な内容になっている場合も多々あるが、通して聞いてみると意外に筋が通っていたりする。理解するまでに時間がかかりがちだが。
……しかし、どう考えても意味が分からないようなものもあり(登場人物の方も意味不明だと思っているものも)、そのようなセリフは「オーガニック的」と評される。

演出自体が途中でどんどん変化していくのも特徴で、これは制作の最初の頃に「新しいものにするといってますけどVガンと演出一緒ですよね」と関係者に指摘されたため。8話ぐらいまではそれまでの富野作品の延長線上に近いのだが、中盤以降は異常な勢いでテンションが上っていき後続の∀やキングゲイナーの原型のような作りになる。そのような事情もあって監督自身「第二のデビュー作」と評するほどに演出家として若返っていく姿を見られるのも富野ファンであれば見どころである。

電波なセリフの数々や、富野作品名物のライブ観重視で説明を端折る不親切な作劇、根幹的な部分の謎を残したまま完結したことから迷作扱いされることもしばしばあるが、本作のテーマは「両親からの自立」や「他者とのコミュニケーション」など普遍的なもの。
また、敵・リクレイマーにも思わず共感してしまったり、戦闘中でも心温まるエピソードがあるなど、見どころは多い。

ちなみに、本作を作る上で意識をしたのは『もののけ姫』だそう。
そちらのキャッチコピーが「生きろ」であることを踏まえて項目冒頭にある本作のキャッチコピーを見るとよく分かる。

制作上のコンセプトは
  1. 「『機動戦士ガンダム』のような青春群像劇」
  2. 「小学生をメインレギュラーに入れない」
  3. 「普通に映画を見てくれる人をメインターゲットにする」
  4. 「10代~20代が何も知らずに見ても大丈夫な雰囲気作り」
BS有料放送向けアニメ故に低予算で作られた上ブレンもグランチャーも有機的で動かしにくいことこの上ない永野メカのため、作画枚数やメカの動きはかなり少なく、作画も乱れがちな場面が多い。
だが止め絵の多用や同じ作画を何度も使い回してスピード感を出すなどの妙演出、そしてそれらの策を感じさせない巧みでオーガニック的なセリフ回しと声優陣のオーガニック的な熱演が醸す趣きが評価されている。
もう一つのキャッチコピー「普通のテレビじゃ、ここまでやれない。*1が、これらを象徴していると言えよう。
富野も
「地上波でやっていたら、『毎回発進シーン・戦闘シーンが必要』というお決まりのロボットアニメのスタイルになっていた。いつものパターンが要求されない立場になることができた」
と手応えをかみしめている。

また、復帰を考え始めた頃から舞台劇を見るために劇場に通うようにしていたとのことで、この頃から次回作『∀ガンダム』の主演とするつもりで見出した朴璐美など、舞台から新たに声優業に進出させた「アニメ的な演技をしないキャスト」の起用を始めているのも特徴。
これは富野の
  • 「声優を育てているシステムに対するせめてもの当て付け。制作現場でも専業声優の声に慣れてしまって、今の業界では既に有名な専業声優しか起用しない」
  • 「細分化して役者を枠に捕らえてどうするつもりだ?そんな流れでは役者が声優としては育たない」
という憤りから来るものだった。
もしかしたら癖のありすぎる富野節は舞台の影響だったのかも……?


興味があるならばぜひレンタル店でソフトを手に取って頂きたい。
現在では動画配信サービスでも視聴可能なので、よりお手軽に手にとることもできる。
ただしOPがOPなので、家族の前で見るのは注意が必要。特に青少年の人は……。

■主要人物

ノヴィス・ノア

伊佐未勇(いさみ ゆう)/ユウ

CV:白鳥哲
アクの強い主人公。
オルファンの存在とその研究に没頭し続ける両親に反発して、リクレイマーを出奔する。
元々リクレイマーにもなりたくてなったわけではなく、無理やりやらされていたこともあって、当時は祖母との穏やかな生活を望んでいた。
強制的にグランチャーに乗せられ始めた際には苦痛から家族に助けを求めていたが、両親は勇の能力ばかり見ていてその助けを聞き入れることはなかった。
物語開始直後(成長後)もグランチャーとの意思疎通も出来ており自在に動かしてはいたのだが、毎度頭痛に苛まれるなどの無理をしながら動かしていたことに変わりはなかった。
グランチャーよりも(基本的には)穏やかなブレンパワードの方が性に合っていたので、本領発揮しだした。
予想出来ない発言の多いフラグクラッシャー。詳しくは後述。
最初は強大なオルファンに独りで立ち向かおうとする程に向こう見ずだが、知識や機転は凄く、言うだけのことはある。

偶然出会ったヒメとの相性やらシンパシーやらオーガニック的な何かが途方もなく良く、彼女と痴話喧嘩じみた争いもしながら引き込まれる形でノヴィス・ノアへ入る。

搭乗するのはユウ・ブレン→ネリー・ブレン。
ユウ・ブレンは元々オルファン内に回収され、更に放置されていたために弱っていたが(それまでオルファンに回収されたブレンパワードは全て動かないものと認識されていた)、比瑪との出会いがきっかけでブレンの可能性に気付き、その後も面倒を見続けたことでユウブレンは生き永らえたため、強い信頼関係で結ばれている。
「(思わぬ再会を果たした比瑪に突然キスした後に)お前のブレンパワードの扱い方、イエスだね!」
「嘘だ!ジョナサン流の強がりだ!」

宇都宮比瑪(うつみや ひめ)/ヒメ

CV:村田秋乃
ヒロイン。孤児院で育った天真爛漫な少女。
感受性が強いからかブレンやオルファンの感情がよく分かり、その才能面や理解度は作中随一のものでオルファンに入れ込んでいるクインシィが嫉妬していた。
純粋な性格ではあるが、視聴者からすると言動がやや電波気味……むしろオーガニック的な何かと言うべきか。
搭乗するヒメ・ブレンは主役機的な扱いをされる事が多い。
なお、外国人の同僚たちに「ジャパニーズビーンズスープ?(味噌汁)」という発言をしたことから、現実と同じで複数の使用言語があることが分かる。
これは本作が日本やアメリカなど実在の国を元としているためで、舞台裏の設定や後の展開にも関係している。
「こんな物、なくったって人は…生きていけます!」

カナン・ギモス

CV:朴璐美
勇と共に比瑪と出会った女性。かなり色っぽい。
かつてはユウとよくコンビを組んでおり、彼を連れ戻そうとする。
最初はリクレイマーだったが、ユウの離脱によってリクレイマーの在り方に悩み始め、次第にグランチャーとの意思疎通もできなくなっていった。
その後にノヴィス・ノアの乗組員となり、リバイバルに立ち会ったことでブレンに乗ることに。
ユウのことをよく知っていることや距離感が近かったこともありヒメからはユウの恋人かと疑われたが、カナン自身がそれを否定したこともありその流れはすぐに霧散した。

ちなみに担当声優は今作でアニメデビューし、徐々に活躍の場を広げていくことになる。
「私はただ、生まれてきた事を後悔したくないだけ!」

ラッセ・ルンベルク

CV:三木眞一郎
ユウやヒメと比べると実戦経験などに乏しく、ブレン乗りとしては新兵当然。
白血病を患っているが、治療を行わないのには自分なりの信念がある。
自爆特攻を仕掛けたこともあり、その際にブレンを失うが後に別のブレンに乗る。
どちらも名称はラッセ・ブレン。
「お前達なら…頼まなくても、生きていけるよな?」

ナンガ・シルバレー

CV:辻親八
ドレッドヘアーでグラサンをかけたラテン系のおっさん。サングラスの下は割と可愛い目をしている。
こちらも勇や比瑪と比べると実戦経験などに乏しく、ブレン乗りとしては新兵当然。
後にコモドとはいい関係になる。
搭乗機はナンガ・ブレンだが、ブレン・シルバレーとも呼んでいた。
「ラッセに負けるなよ、ブレン・シルバレー」

ヒギンズ・サス

CV:川村万梨阿
胸にバラのタトゥーを入れた女性。
監視用潜水艇の船長とラブラブの仲で、多分本作で一番イチャイチャしている。
彼女とカナンのブレンは同じプレートからリバイバルされた双子で、ブレンチャイルドとも言う。
「ブレンは花を愛する」

カント・ケストナー

CV:佐々木るん
劇中で何度も言及されている通りの天才少年。
オルファンの真意について仮説を立て、その証明や知的好奇心から自らもブレンに乗る。何故かその際に女性用パイロットスーツを着ている。
彼の研究によって、プレートやオルファンの謎が少しずつ解き明かされていく。
ただし、それまで出てきた(ろくに説明されていない)仮説や専門用語も飛び交うために彼の話を初見で理解するのは難しく、何度も視聴しないといけなくなるだろう。
漫画版では尺の関係でかなり色々とカットされているのでなおさら。
「粗製濫造された神々が、踊り狂ってるんですよ」

ナッキィ・ガイズ

CV:冬馬由美
3体のブレンと1体のグランチャーを連れてノヴィス・ノアに来た少年。
ブレンとグランチャーの両方を動かせる上に、入らなくても指示できるので精度は落ちるが同時に操作もできる。
なお、今の立場になるまでは好き勝手にやっていたらしく、不良みたいなものだった模様。
彼が連れてきたブレンの2体はラッセとカントのものになり、グランチャーは撃墜された。色々とかわいそう。
「おびえてどうなるものでもない!」

コモド・マハマ

CV:沙倉祥子
戦闘機のパイロット。信心深く、出撃前にはオグンの神に祈りを捧げる。
涙もろい面があり、失敗するたびに目を潤ませる一幕も。
ナンガに助けられ良い感じになる。
「助けよう、オグン!」

アノーア・マコーミック

CV:磯辺万沙子
ノヴィス・ノアの艦長で、後述するジョナサンのママン。
バリバリのキャリアウーマンだったのだが、仕事に打ち込むあまりにそれ以外の事に無頓着で無責任な一面も持つ。
他者と愛を育もうとしないまま精子バンクを使ってインスタントに母親になり、そうして得た息子すら顧みない生活を送っていた。
本人は心の中で息子を愛していたつもりだったが、ノヴィス・ノアに現れたジョナサン本人に彼女の息子への愛は単なる彼女の自己満足でしかなかったことを突きつけられる。
その一件の後、息子自身に息子への愛を否定された失意の中で失態を覆そうと無茶をしてしまい、途中で行方知れずとなる……。
「私がママンよ!」

アイリーン・キャリアー

CV:名越志保
ノヴィス・ノアの医師。整体師でもあり鍼灸の心得もある。
アノーアが行方不明になった後、そんな心得あまりないだろうに艦長代理になる。しかし誰からも不満はなく満場一致。
作中では数少ない、しっかりとした大人を出来る人物で、困難な難局が続く中全て乗り切ってみせた。
立場的にも性格的にも気難しいユウも、彼女には早くから打ち解けている。
「不幸ですけど、大人です」

ユキオ、アカリ、クマゾー

CV:浅川美也、沙倉祥子、渡辺久美子
ヒメと同じ孤児院で育った子供達。
ブレンをブラッシングするなど、ノヴィス・ノア艦内の雑事をこなす。ワンパクだが皆良い子。
子供なのでユウと率直に言いあうこともあったが、子供なので逆にユウともすぐ打ち解けた。
幼児を乗せていることについては作中でも「どうかしている(意訳)」という真っ当な批判があ挙がったが、彼らの感情や生き方はブレンやオルファンなどのオーガニック的な何かに与える影響が大きかった。
最も幼いクマゾーの功績は特に大きく、何人もの人物に影響を与えた。
「人生はまだあるぞ!」
「あるの?」
「あるも」

伊佐未直子(いさみ なおこ)

CV:杉本るみ
勇と依衣子の母方の祖母。郊外の古い一軒家で自給自足で暮らしていたが、成り行きでノヴィス・ノアに乗艦。
夫の(いさむ)とは若い頃に死別している。
当初は勇や比瑪のことを気遣う落ち着きのあるおばあさんであったが、ノヴィス・ノアでかつての恋人ゲイブリッジと再開したことで恋心が再燃。
最終的には老いらくの恋に身を任せ、ゲイブリッジとまた離れるのを嫌って、彼とともにノヴィス・ノアを退艦。
そして物語の最終盤まで彼に寄り添い続けるのであった。

ウィンストン・ゲイブリッジ

CV:佐古正人
元アメリカ海軍第七艦隊司令長官であり、現在はノヴィス・ノアの最高指揮官である軍人。
理知的な人物で、オルファンの一次調査の際にその危険性を察知し、オーガニックエンジン搭載艦であるノヴィス・ノアの建造を指揮した。
直子と旧知の仲であることは多くの人が知っていたが、実は彼女の元カレであったことを知る者はいなかった。
その後、諸事情により直子を伴ってノヴィス・ノアを後にするが、最終盤、意外な形で再登場する。

ノヴィス・ノア副官

CV:中嶋聡彦
その名の通り副長。見た目は恰幅の良い禿げたヒゲオヤジだが、アイリーンと並ぶ「大人」である。
アノーアが行方不明となった際は彼が艦長になるのではないかと言われたが、それを固辞し快くその座を引き渡した。
これに関しては彼の器が大きいこともあるが、一番の理由はアイリーンに惚れているからだろう。
気転も効きクルーからも信用されてはいるが、最後まで名前は不明だった。
「ストレッチくらいさせろよ!」

ミスターモハマド

CV:塩屋翼
アラブ系の大富豪。ノヴィス・ノアを「避難船」として買い取ろうとしていた。
初登場時は金に物を言わせた傲慢な態度が目立っており、実際割と自分本位ではあるのだが、実は良識的な大人でかなりの子供思いでもあった。
一見暴走に見えるノヴィス・ノア買取も戦争の犠牲になりそうな彼らに心を痛めた結果であり、最終的には「孤児院」にしようと考えていた。
彼もアイリーンに惚れていたらしく色々とアプローチをしていたが、向こうからは体よく「操縦」されていた。
「それはよくない!」

ネリー・キム

CV:高萩晴子
北欧に飛ばされたユウが出会った女性。
全身を病魔に蝕まれて自身の死期を悟ったことから家族の下を去り、雪深い森で自身のブレンと共に静かに暮らしていた。
余命幾ばくもない身ながら何か出来ることがあるのではと思っており、突如現れたユウをもてなし、彼の心のわだかまりを解いてゆく。
襲いかかるジョナサンのバロンズゥの猛攻に瀕死のユウ・ブレンを自身のブレンで庇い、ブレンともども重傷を負うも、それが引き金で二つのブレンの再リバイバルが発生。
彼女の命とネリー・ブレンはユウ・ブレンの中に溶け込み、ユウ自身の生き方に大きな影響を与えた。
「私は普通よ。何の力も無い女だわ……。ただブレンと出会えたことだけが、他の人と違った……」

オルファン

クインシィ・イッサー/伊左未依衣子(いさみ いいこ)

CV:渡辺久美子
ユウの姉。
リクレイマーの思想に染まっており、自らを「クィンシィ・イッサー」と名乗る。
また、ブラコンかつヤンデレの気があり、ジョナサンと並んでユウに拘りを見せる。
リクレイマーのグランチャー部隊隊長。
「勇、私に撃たれなさい!」

伊左未研作(いさみ けんさく)

CV:堀部隆一
ユウの父。リクレイマーの中心人物の一人でオルファンの研究者。
他のリクレイマーと違って地球への恨みなどを抱いている様子はなく、純粋に研究目的でオルファンにいると思われる。
リクレイマーなのに正規ルートで堂々と学会に出席するなど度を越した研究バカで、完全に崩壊した家庭環境も一切気にしている様子がないという頭のネジが外れた人物。
それゆえカミーユの親父のような俗いクソっぽさはないのだが、他人への共感力が低すぎて悪気なく子供を実験台にして平気な辺り、よりヤバい人物かもしれない。
この作品を通して一切言動がブレないある意味すごい人。
「オルファンはこの姿を表すことで人間の知恵の底の浅さを教えようとしているんでしょうな」

伊左未翠(いさみ みどり)

CV:叶木翔子
ユウの母。研作と同じくオルファンの研究者。
その研作とは研究目的で結婚したので端からマトモな夫婦関係ではない。
富野作品の中でもトップクラスのクソ親で、子供に愛情を向けている素振りすらない上、終始自分の都合だけで振り回すという最低の母親。しかもジョナサンと不倫関係。
実は男性そのものを嫌悪しており、不倫相手のジョナサンも内心見下しているのだが、同時に女丸出しで依存もしており、色々拗らせてすぎている女性である。
最後は母から引っ叩かれた。
「あたしはこういう下等な雄しかいない地球が、ほとほと嫌なのよ」

ジョナサン・グレーン

CV:青羽剛
リクレイマーに所属するグランチャー乗りの青年。
顔立ちは整っているのだが、性格は歪んでおり執拗に勇を付け狙う。
狂ったような笑いが特徴で言葉責めのテクニックは一級品。

実はアノーアが人工授精*2で生んだ子供だが、父は無く、アノーアもクリスマスですら帰ってこず後にリクレイマーになっていたことすらも知らなかった。
孤独な子供時代を過ごした結果マザコンを拗らせ、行き場のない憎しみを内に秘めている。

ユウの母親と肉体関係にあったり依衣子にクインシィの名を与えたりと、ユウとの因縁は深い。
このアニメの印象的な台詞はジョナサン絡みが多い。
「死ねよやぁぁ!」
「俺をメッセンジャーボーイにしたのか!あやつは!?」
「クリスマスプレゼントだろ!」

シラー・グラス

CV:田中敦子
カナンの元同僚でリクレイマーの所属。
貧しい家系で、弟たちを飢え死にさせたトラウマを持っている。
理想の世界を作るためにオルファンの浮上に協力する。
かつてはオリンピックに出場して家計を支えようとしており、胸を筋肉と見紛うほど筋肉質。
「オルファンが銀河旅行をすれば、星になった弟たちにだって会うことができる!!」

エッガ・ブランカン

CV:難波圭一
リクレイマーのグランチャー乗り。
ジョナサン以上に好戦的で野心家であり、ジョナサンを越えようとしている。
リバイバルしたばかりの黒いグランチャーを駆ってブレンパワードを圧倒するも、
同じくリバイバルしたてのブレンチャイルドによってダメージを負い、そのまま暴走して飲み込まれることとなった。
意外にも、ブレンパワードの中で唯一のネームドキャラによる戦死者。
「裏切り者がァ!親を裏切るガキなどは親不孝以下だろう!?」

ガバナー

リクレイマーの指導者だが、その正体は終盤になるまで明かされることはなかった。

バロン・マクシミリアン

終盤で登場した謎の人物。
全身を鎧やマスクで覆い、変声機まで使って正体を隠している。
ジョナサンにグランチャーが突然変異した「バロンズゥ」を与え、ジョナサンに優しく、時には厳しく接する「父親」のように振る舞うが、その正体は……。エンディングのCVクレジットを見ないように
何故かスノーボードの扱いが上手い。
「未熟者の言う事は聞かない!」

■今作のパワーワード

オーガニック的な何か

作中で頻繁に登場する言葉で、読んで字の如く「オーガニック的である」以外は謎な「何か」。
実際のところオルファンやアンチボディもオーガニック的な何かである。
多くの視聴者が「何かって何だよ」と思っただろうが、作中でもよく分かってないんだから仕方ない。
終盤になると「決定的にオーガニック的な何か」とかも出てくる。

何度も出てきた代表的なオーガニック的な何か「ビー・プレート」も実は机上の空論でしかなく、
『オルファンの対となる物もどこかに存在している可能性はあるから、それをもってすればオルファンへの対抗や制御も出来るのでは?』
程度の認識で生まれた言葉に過ぎない。
(かつてオルファンと争ったブレンパワードの生みの親「もう一人のオルファン」が存在していたことが後に明らかとなり、これに値するのでは?と言われている程度)
そんなの初見で理解出来るわけないよママン!

ごめん、覚えていない

11話「姉と弟」で起こったフラグクラッシュ。
ユウと依衣子が戦いの末、光る花の咲く場所に不時着した場面で以下の流れになる。

依衣子「覚えているかい、ユウ?」
ユウ「な、何を?」
依衣子「あんたが花をくれた事があったろ?いつも二人だけで、お婆ちゃんは下の村にパート↑に行ってた頃さ。あのプレゼント、嬉しかった…。誕生日のプレゼントだった…」
ユウ「ごめん、覚えていない(即答)」

これはユウに対して依衣子が素を出した珍しいシーンであり、誰が見ても和解のチャンスだった。
この後はこれに依衣子がぶち切れて喧嘩別れに終わるのだが、その時のユウの発言は
「何が不満なんだ、この世界に!」
お前だろと突っ込んだ人は数知れない。

しかし、「ごめん、覚えてない」この台詞には、実はユウも忘れてしまっていた理由が存在している。
姉のせっかくの誕生日なのにちゃんとした花が買えず、庭にあった花で作った小さな花束しか渡せなかったことを、姉に対して悪いことをしたと思っていたのだ。
依衣子にとっては大切な思い出でも、ユウにとっては嫌な記憶であったため、それで忘れてしまっていたのである。
まあ、敵対関係にあっても嫌っているわけではない実姉と和解できるチャンスをぶち壊した、ユウの空気の読まなさ加減は擁護の余地がないが。

この忘れてしまっていた理由が説明されたのは小説版の3巻で、執筆したのは原作者の富野自身である。
アニメ視聴者がそんなところまで理解できるわけないよママン!!

■余談

実はこの項目、富野監督が閲覧した事で有名である。
デマとか冗談じゃなくマジで。タグにある「監督巡回済み」はそういう意味である。
富野監督は『ブレンパワード』を改めて見返したものの、話がまるで分からなかったというのだ。
そりゃそうだが、監督すら理解が追いつかないって……。
さらにムック本を読んだがそれでも理解ができなかったそうだ。

そこで『アニヲタWiki(仮)』のこの項目の解説にたどり着き、これを見て内容を理解したそう。
新宿ピカデリーで開催されたイベント「サンライズフェスティバル2021 REGENERATION(リ・ジェネレーション)」の会場でこの事を語り話題となった。あと、白富野という用語もこのサイトで知ったらしい。

補足したタカハシヒョウリ氏曰く、「富野監督、日頃からアニヲタwikiを巡回しているわけではない」とのことだが、あるいは他の富野関連項目も巡回済みである可能性が高い。




「8歳と9歳と10歳の時と、12歳と13歳の時も、僕はずっと待ってた!」
「な、何を…?」
「追記・修正だろ!」

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最終更新:2026年05月27日 07:47

*1 放送当時、宣伝ポスターの中央に大きく記載されていた

*2 ジョナサンの台詞から優秀な遺伝子目的で父と交際関係などは無い可能性が高い。

*3 名無しさん