ガンダムTR-6

登録日:2012/07/21(土) 19:44:43
更新日:2025/09/27 Sat 17:44:35
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ガンダムTR-6は、ティターンズの「TR計画」に基づき設計された兵器体系の集大成であり、中心機体である「ウーンドウォート」を基軸に多様な戦術運用形態へと変化する汎用型可変MSである。
専用ユニットの追加により、MA級の大型兵器も再現可能で、原型機を凌駕する性能強化が施されている。この点から、TR-6がいかに常識を逸脱した設計思想で開発されたかが理解できる。

ウーンドウォート,ハイゼンスレイⅡ


■ ガンダムTR-6[ウーンドウォート]

TR-6シリーズのコアとなる軽量型モビルスーツ。TR計画の狂気は、ここから始まった。
ウーンドウォートは、TR-6シリーズの素体にして、小型MSの限界突破を体現した存在である。全高15m未満というサイズに、分離・合体・変形・換装・自律制御といった兵器としての欲望の全てを詰め込んだ。もはやMSというより、戦術兵器プラットフォームと呼ぶべきだろう。
この機体は、ティターンズが推進した「TR計画」の最終形として開発された。
TR計画は、RGM-79R ジムⅡRGM-79Q ジム・クゥエルといった旧世代機の限界を打破し、全軍への配備機の規格統合と決戦兵器化を目的とした地球連邦軍の次期主力機開発構想である。
その過程で生まれたRX-121 ガンダムTR-1[ヘイズル]や、換装機構を拡張した[ヘイズル・アウスラ]は、TR-6のプロトタイプとしての役割を果たした。
ウーンドウォートは、これらの技術的蓄積を受け継ぎ、高汎用性・高機動性を兼ね備え、「万能化換装システム」を中核に据えた設計思想を持つ。
胴体部に組み込まれ、各種制御機能を司るモビルポット「プリムローズⅡ」をコクピットユニットに、フルドドⅡなどのサポートユニットとの合体により、戦術に応じた構成に変化。
宇宙・地上・水中といったあらゆる環境に対応可能な構造を持ち、TR式ジェネレーターによる推進モードの切り替えも可能。
また、単体でもドラムフレームを軸に各部を折りたたむことでMA形態に変形可能。
  • 高速戦闘形態
ティターンズ製可変機の中でもトータルバランスに優れたガブスレイの機体特性を模した形態。頭部増加センサー、胸部増加ハイメガ粒子砲、肩部増加武器コンテナ、腰部増加バインダー、脚部増加クローアーム等、オプションパーツによって構築されたとは思えないほどMS・MAの両形態でのバランスが良く、特に宇宙では様々な作戦に対応できる柔軟性を有している。
  • アドバンスド・ウーンドウォートEX
高速戦闘形態のウーンドウォートに2機のフルドドⅡを装備した強化形態。主要パーツが胴体に集中しているため脚部の換装に比較的余裕がありMA形態への変形も可能。
しかし…?

■ガンダムTR-6[ウーンドウォート・ラーⅡ](RX-124 + FF-X39A×2)

ウーンドウォートに2基のフルドドⅡを装備した強襲形態。TR-6シリーズの中でも、最も「理性的な狂気」を体現した形態がこのウーンドウォート・ラーⅡだろう。
2機のフルドドⅡ「ラー」ユニットを肩部・腰部に装着することで、機動性・推力・火力・拡張性のすべてを底上げ。まさに「万能化換装システム」の思想を地で行く、TR計画の核となる存在である。
この形態を基点に、アドバンスド・キハールⅡやギガンティック・ユニットなどの超重装備を自在に組み合わせることで、単独での広域制圧に対応。
  • 主武装:コンポジット・シールド・ブースター(ビームキャノン、クローアーム、ブレードライフル、Iフィールド発生装置、推進ユニット、ウインチ機構などが統合されており、射撃・格闘・防御・機動力・遠隔攻撃に対応するマルチウェポン(武器)として機能する)
  • 支援装備:コンポジット・シールド・ブースターにはIフィールド発生装置が内蔵されており、必要に応じて展開。両肩・腰のドラムフレームにアドバンスド・キハールⅡなどの大型兵装を接続可能で、「クィンリィ」の中核ユニットとなる。
  • 形態的特徴:ブースター付きで一撃離脱戦法に特化

■ガンダムTR-6[ハイゼンスレイⅡ](RX-124HS)

TR-1[ハイゼンスレイ]の発展機。
…と、いつから錯覚していた?
TR-1に装着したら「ハイゼンスレイ」、TR-6に装着したら「ハイゼンスレイⅡ」。だが開発は同時。つまり[Ⅱ]は法則上の区分で、開発順序を表す数字ではない。
ハイゼンスレイⅡは、「固定された形態を持たない兵器」として設計されたTR-6を理解しかねた軍上層部の「ガンダムらしい形態が欲しい」という要望に応えるために設計された、最強の万能機=ガンダムタイプMSである。
その結果生まれたのが納得のための狂気、ハイゼンスレイⅡ…つまり「ガンダムの皮を被ったTR-6」。
これが「高速戦闘形態」の正体である。
高速可変MSとして設計され、大気圏突入・離脱能力を標準装備。
胸部にはハイメガ粒子砲を内蔵し、胴体左右にはサブジェネレーターを搭載。脚部はクローアームに変形可能で、リアスカートにはジェネレーター内蔵のテールバインダーを装備。
分離・合体機構を備え、上半身は高速戦闘機「ストローベリーⅡ」、下半身は重格闘戦機「ニルドル・ハインⅡ」の構成。
Gトップ/GボトムファイターとしてのMA形態も可能で、一撃離脱戦法に特化した戦術運用が可能となっている。
ハイゼンスレイの名称が『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』に登場する雌うさぎに由来することから、この二機はレジオン側から「兎の耳と尻尾」と呼ばれる。
この形態は「機種統合計画」におけるRX-110 ガブスレイの後継機としての役割も担っており、ΖΖガンダムEx-SガンダムといったZ計画系後継機に対抗するために開発された。
その結果、ハイゼンスレイⅡは第4世代MSの先駆けとも言える過剰な火力・出力・汎用性を備えた怪物兵器となった。
  • アドバンスド・ウーンドウォート?
カテゴリ分類的には特殊なハイエンド形態として位置づけられていたため、命名規則に従えば「ガンダムTR-6[ウーンドウォート]ハイゼンスレイⅡ形態」が正式名称だが、
ティターンズ・テスト・チーム(T3)部隊では「アドバンスド・ウーンドウォート」と呼ばれることもあった。
TR-6には多数の汎用強化パーツ(フルドドⅡ、ウインチキャノン、サイコ・ブレードなど)が存在し、それらを装着した形態には「アドバンスド」の冠が付けられていた。
しかし、ハイゼンスレイⅡ形態は専用強化パーツによる構成であり、本来は「アドバンスド」ではない。
にもかかわらず、戦争末期の混乱や、そもそも軍上層部の理解不足により生まれたイレギュラーな強化形態であることから、
現場では本来の強化形態の命名法則上の分類通り「アドバンスド・ウーンドウォート」と呼ばれるようになった。
なお、ティターンズ崩壊後、TR計画のデータはSSDによって鹵獲・再整理された。
SSDはこの形態を、ガブスレイの後継機という位置づけから「ガブスレイH」と分類。これは「ガブスレイ・ハイゼンスレイ」の略称と考えられる。…もう何が何だか。

各形態

  • ハイゼンスレイⅡ・ラー
肩部フルドドⅡ・腰部ブーストポッド・コンポジット・シールド・ブースター×2を装備。地上・宇宙・大気圏を支配する“領域支配仕様”。

  • アクア・ハイゼンスレイⅡ(オメガ・ザビ仕様)
水中戦対応仕様。「アクア・ハンブラビⅡ」を装備。コンポジット・シールド・ブースターにはハイドロジェットパックを装備し、無線遠隔誘導も可能。

  • キハールⅡ
護衛艦載機形態。
アッシマーのプロトタイプである「キハール」の開発データを基にした強化パーツを装備し、アッシマーMA形態に似た姿に変形可能。
形態名はインレに搭載するのを企図してのもの。

  • アクア・ウーンドウォート
水中戦対応形態。アクア・ハンブラビⅡユニットを装着し、ハイドロジェットパックや水中用武装を備える。

  • ヘイズルⅡ
TR-1[ヘイズル]の代替形態。TR-6にヘイズルの四肢を装着し、ヘイズル・アウスラの運用思想を継承*1
    • ヘイズルⅡ・B
TR-1[ヘイズル・アウスラ]の代替形態。ヘイズルⅡの背部にブーストポッド、胸部にミサイルポッドを装備。
    • ヘイズルⅡ・C
TR-1[アーリーヘイズル高機動仕様]の代替形態。ガンダムTR-6[ウーンドウォート]の背部ブーストポッドをメガ粒子砲搭載型マルチコネクターポッドに換装。左右にコンポジット・シールド・ブースターを装備。
    • ヘイズルⅡ・D
TR-1[ヘイズル・アウスラ高機動仕様]の代替形態。ヘイズルの四肢+左右コンポジット・ブースター+胸部ミサイルポッドという「B+C」の形態。背部Tブースターなど第一種〜第三種装備形態へと変化可能。

  • バーザムⅡ
バーザム(MS)の代替形態。TR-6にバーザムの四肢を装着した形態*2。TR-S[ヘイズル・フレア]の計画を再構成した存在。

  • GMⅡ
TR-6にジム系の四肢を装着した形態。…おまえのようなジムⅡがいるか。

  • ギガンティック・アーム
TR-6にサイコガンダム系の大型部品を装着した40m級MSとの格闘戦特化形態。またの名を[巨神]形態。

  • リハイゼ
アリシア・ザビ専用改修機。第4世代MSの頂点と称される。
戦後、火星のレジオンが鹵獲したガンダムTR-6[アドバンスド・ウーンドウォート]ハイゼンスレイⅡ形態を改装した機体。
サイコミュ搭載、ジェネレーター直結式メガ粒子砲、流線形装甲、増設ブースターなどにより、ネオ・ジオン系の意匠を纏ったガンダムの亡霊として再誕し、
レジオン建国戦争でも大きな活躍を見せた。


  • クインリィ
インレの簡易版にして拠点防衛仕様。デンドロビウムのコンセプトを継承している。

[劇中での活躍](ウーンドウォート,ハイゼンスレイⅡ)

漫画『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』にて、TR-6シリーズは物語の後半を彩る“決戦兵器”として登場。戦場では通常のモビルスーツを超越した機能と存在感を示し、登場するたびに印象的な台詞や描写がファンの注目を集めた。
ウーンドウォートの初登場時、その異様に細身のシルエットと高機動性能により、他のティターンズ機体と一線を画す存在として注目された。
漫画『OVER THE MIND(藤岡建機)』においては、TR-6に搭載された強化人間人格OS完成の顛末が描かれた。

立体化(ウーンドウォート,ハイゼンスレイⅡ)

  • 初の立体化は2008年発売のガンダムコレクションでハイゼンスレイⅡが試作・正式採用カラーの2種類がラインナップ。
    ただしこの時はハイゼンスレイⅡではなく、『アドバンスド・ウーンドウォート』名義だった。

  • SDモデルでは2011年に『ガシャポン戦士NEXT』でウーンドウォートが立体化。
    『MOBILE SUIT ENSEMBLE』では2017年に4弾目でウーンドウォート、2018年には8弾目でハイゼンスレイⅡが登場。
    更にフルドドⅡも出たことでウーンドウォート・ラーⅡ・ハイゼンスレイⅡ・ラーが再現可能になった。
    プレミアムバンダイ限定でインレやダンディライアンⅡなども発売されたが割愛。

  • 2018年に満を持してプレミアムバンダイ限定で『HGUC TR-6 ウーンドウォート』プラモデル化。
    換装ギミックを持っており今後様々なTR-6の再現が出来る可能性が示唆されファンは期待に胸を膨らませた。その後ヘイズルⅡ・サイコブレードカスタムなどの派生型も発売された。
    更にはTR-6用拡張パーツも発売され発売時点でギャプランIIが再現できるようになった他、今後の立体化次第で更に派生型も再現できるようになる布石が打たれた。

  • 間を置かずに2019年「HG ハイゼンスレイⅡ」が発売、HGながらMG並みのボリュームと精密再現と高可動構造により人気沸騰。
    更にはフルドドⅡとハイゼンスレイⅡ・ラーの発売も告知され、後者ではフロントのブーストポッドが小型化されバランスが良くなっている。

  • 2023年にはMETAL ROBOT魂でウーンドウォートが発売、後日ラーII用のオプションパーツも発売された。


ゲーム(ウーンドウォート,ハイゼンスレイⅡ)

  • 『SDガンダム Gジェネレーション OW』:TR-6シリーズ初参戦。ハイゼンスレイⅡ・ラーが登場。
  • 『Gジェネ ジェネシス』:ウーンドウォートやインレが参戦。戦闘ムービーによる高評価を獲得。
  • 『ガンダムブレイカー3』:DLCにてウーンドウォート系機体が登場。
  • 『ガンダムビルドファイターズトライ』25話:モブ登場ながら、カメラアイ演出でファンを魅了。

ダンディライアンⅡ/ファイバーⅡ/インレ



TR-6はTRシリーズを再現できる集大成的機体であったが、それはシリーズに存在したMA並みの大型機も例外ではなく専用のパーツが用意されていたのである。
しかも、原型機よりパワーアップしているというおまけ付きで。少なくとも、これらを見ればTR-6が如何に「狂気の産物」かが理解出来ると思う。


■ガンダムTR-6[ダンディライアンⅡ]

TR-4[ダンディライアン]と同様の大気圏突入モジュールを装備した形態。
原型機同様変形し、上半身がコアMS、下半身が巨大な脚部ユニットとなるMS形態となる。
またMA時では頭部になるシールドには拡散ビーム砲が追加されている他、ダイダロスユニット(ミノフスキークラフト)による飛行も可能。
なお、接続はフルドドⅡを介して行われる。

  • ガンダムTR-6[ダンディライアンⅡ]侵攻・殲滅形態
MS形態にさらにパーツを追加した機体。
急に物騒な名前になったが、その名の通り単機で侵攻、強大な火力で敵を殲滅する戦術兵器であり、「侵攻・殲滅システム」というカテゴリーに分類される程。
稼働時間や行動範囲の延長のためかダイダロスユニットを装備している。だがこれだけではまだ終わらない…。



■ガンダムTR-6[ファイバーⅡ]

TR-5[ファイバー]を参考にした形態。
これにも「侵攻・殲滅システム」に分類されており超音速侵攻と圧倒的大火力、加えてお供のTR-6キハールⅡと共に空間制圧を行うことが主眼。
何を言ってるのか分かりませんが本当です。
手持ち火器はビグウィグのキャノンを発展させたビグウィグキャノン改。強大な威力と大型火器に似合わない命中精度を持つ。
Iフィールドは常時展開可能。バインダーにはMSを接続できる。これも接続はフルドドⅡを介して行われるため、本編でヘイズル・アウスラが装備出来たのはそのため。


そして、さらに上が…。



■ガンダムTR-6[インレ]

TR-6の到達点。戦術級の上を行く戦略兵器であり、決戦仕様。
ダンディライアンⅡ、ファイバーⅡの侵攻・殲滅形態が合体した姿。全高は100mにも達するサイコガンダムMk-Ⅱでさえ40m)。言っておきますが本当です。

ファイバー側が火器管制、ダンディライアンが機体制御を担当する。
基本的に2人操縦だが、コアMSのラー第二形態(ラーⅡ形態)がプリムローズⅡ(コックピットブロック)を複数装備するパターンだと搭乗員はもっと増える。
理論上のインレ搭乗人数はハイゼンスレイⅡ・ラー第二形態だと8人。形態次第でもっと増えるかもしれない。
ファイバーとダンディライアン全ての武器が使用可能で両機の性質も備わっている。
頭部に相当するファイバーⅡのカーゴスペースにウェポンカーゴを収納し、マイクロミサイルや核ミサイル、ビット、サイコミュユニットなど色々な兵装を装備できる。
…最早正気の沙汰ではない。

『Re-boot』の解説によるとエゥーゴがティターンズに勝てたのはコイツの完成が遅れたから。投入されたらエゥーゴは確実に負けてた。
…つまり誇張抜きでこいつの存在がグリプス戦役の趨勢・勝敗を左右していたらしい。
ただ、エゥーゴ側も似たようなコンセプトの機体を作ってはいたのだが……。

各形態

  • 巡航形態
下側のバインダーを前面に展開して重量バランスを整え、ダイダロスユニットにより長距離巡航を実現した形態。

  • 射出形態
複合防御バインダーを左右に展開してカタパルトとし、TR-6キハールⅡを射出する。コンセプト的にはビグ・ラングのものを飛躍させたものだと言うべきだろうか。

  • 大気圏離脱形態(インレのゆりかご装備)
HLVのような大出力ブースターを搭載し、単独での大気圏離脱を行う。リブートで居住性を備え、惑星間航行用の大型ブースターにもなることが判明。

  • 大型ブースター形態(フリス装備)
外惑星への進出案。インレが丸ごと入るような惑星間巡航ブースター「フリス」を搭載。さらに太陽風推進を行うため3枚の翼も持つ。…正気か?

…と滅茶苦茶な案だらけだが、これ以上は無い











…といつから錯覚していた?










■サイコ・インレ

インレにサイコミュを組み込んだ究極兵器構想。

インレの頭部にあるウェポンカーゴユニットをサイコミュ搭載の物に換装。サイコミュユニットや武装の追加やユニットの変更によりさらに禍々しい姿に変貌した。

武器はビグウィグキャノン改の他、頭部の武装サイロにビット、リフレクタービット、シールドブースター型モビルビット、有線制御式ビーム砲などのサイコミュ兵器のバーゲンセールだが、輸送用ロケットや巡航ミサイル、プラズマリーダーなどの装備も。

さらにIフィールドやミノフスキークラフト、大気圏離脱装備も完備。
極めつけに核弾頭やBC兵器などの大量破壊兵器も装備している。トドメにTR-6本体はギガンティック・アームユニット。…もう笑うしかない。
当然これだけの機体が常人に扱えるわけがなく、ニュータイプ強化人間に限られた。なお、これは一応「だれでも使える機体」を主軸にしていたコンペイトウ技術部の方針からは外れるものであった。
…正直、これだけの機体なら強化人間が乗っても絶対に死ぬ気がする。



[劇中での活躍]

漫画版でインレのシルエットのみ登場。
直前のシミュレーターでエリアルドが「こんな性能ありえないだろ!設定ミスじゃないのか!?」と驚愕しており整備班も「これがガンダムと言えるのかどうか…」とまで発言していた。

最終戦ではインレのパーツが係留されていたが、激戦により炎上してしまいダンディライアンⅡのパーツは廃棄。
TR-6はハイゼンスレイⅡ・ラーで出撃したため残ったファイバーⅡはヘイズル・アウスラに装着される。
そしてカールが出撃し、バーザム達と共にアスワンからの脱出艇を護衛した後コロニーレーザー宙域まで移動。TR-6を破壊したエリアルドを出迎え、そしてTR-6と共にアウスラとファイバーⅡ共々廃棄された。
ファイバーⅡの装備であったビグウィグキャノン改についてのカールとテオのやり取りは名シーンのひとつ。

立体化

このような機体なので、当然立体化も困難。と思われていた。

SDデザインでマニアックな機体を立体化するガチャポンワールド MOBILE SUIT ENSENBLEにより、17年10月にTR-6ウーンドウォートとセットでダンディライアンIIが販売。SDで差し替えありながら、合体変形可能という代物であった。

そして18年9月、同じくMOBILE SUIT ENSENBLEで、上記セットにファイバーIIを追加したインレも立体化された。ファイバーIIとダンディライアンIIの合体・分離が可能で、インレも巡航形態と射出形態が可能となっている。

ゲーム

PS4/PS Vita用SLG、SDガンダムGジェネレーションジェネシスのダウンロードコンテンツによる追加機体として、インレが登場している。巡航形態と射出形態の変形は可能だが、残念ながらファイバーIIとダンディライアンIIの分離はできない。(TR-1[ヘイズル・アウスラ]のファイバーII形態は登場するのだが)

機体サイズは圧巻のXXLで、当然登場機体の中では最大サイズ。どうやってホワイトベースの中に入ってるのかなどは考えてはいけない。
また、パーツをパージしたり撃墜されたりするとガンダムTR-6 ウーンドウォートになるが、一度乗艦に帰還するとインレに戻れる。どこに積んでたんだとかも考えてはいけない。

パイロットは本来キハールIIを含めて8人乗りなのだが、システム上1人乗りになる。

同じくPS4/PSVita用「ガンダムブレイカー3」のDLC最終章「BUILD KINGDOM」で、ラスボスの操るガンプラとしてダンディライアンIIが登場。流石にガンプラだけあって原作再現の強さではないが・・・
なお、このDLCでガンダムTR-6は手に入るが、ダンディライアンIIはイベント専用でプレイヤーは入手できない。



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最終更新:2025年09月27日 17:44

*1 なお、本来の命名規則では[アーリーヘイズル高機動形態Ⅱ]だとか[ウーンドウォート高機動形態]となるべきだが、「戦場に合わせて姿を変える」TR-6の細かい装備や仕様にその都度、正確な名称を付与し、分類することは事実上不可能であるので、あくまでも便宜的な名称として[ヘイズルⅡ]などガンダムTR-6の代替形態には名称の末尾に「Ⅱ」が付けられる

*2 必ずしもバーザムの四肢を使用しているわけではなく、原型機として同等の性能を持つ[ヘイズル]の四肢を使用する換装パターンも存在する。大事なのは後継機として原型機と機体特性を同じくすることで、装備や仕様も一定でない。この場合はバーザムが配備されていた部隊に配備され、その部隊が担っていた任務を引き継ぐための形態といえ、各種性能は原型機に合わせた調整がされている。これは機能をあえて限定することで、従来機に慣れたパイロットの機種転換を容易するといった意図も含まれている