ジム(MS)の派生機一覧

登録日:2011/12/31 Sat 23:58:37
更新日:2024/03/27 Wed 19:52:02
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「オペレーターのノエル・アンダーソンです、よろしくお願いします。」


「ここでは、主にMSVや外伝作品におけるRGM-79ジムの派生機について紹介します」
「なお以下の機体につきましては、個別項目がありますのでそちらをご覧下さい」



「では、こちらの資料をどうぞ」






ジム / ジム・キャノン(ホワイト・ディンゴ仕様)


『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…』に登場。
地球連邦オーストラリア方面軍所属の特殊遊撃MS小隊「ホワイト・ディンゴ」に配備されたジム並びにジム・キャノン。
カラーリングは濃淡2色のグレー。

外見は一般仕様と変わらないが、小説版によると宇宙戦用装備を排除して防塵処理や排熱向上によって出力を強化した陸戦仕様とされ、中身は別物らしい。
なお、小説だとジム・キャノン及び量産型ガンキャノンが登場せず、ジム・スナイパーⅡが届くまでジムをアップデートして乗り続けていた。

ゲーム中ではジムの方が機動性とあらゆる武装を選択可能な汎用性重視。
しかしビームサーベル以外のビーム兵器は特定ミッション限定かダウンロード特典のみ。

ジム・キャノンは砲戦と装甲に優れるが機動性で劣る。
ただし『MSV』版と違ってシールドとビームサーベルを装備しているのでジムに劣るものの格闘もこなせる。





ジム(ギャザーロード隊仕様)

型式番号:RGM-79GR


SDガンダムバトルアライアンス』に登場。
生産中のジムの稼働・実戦データ収集を行うために編成された「独立混成機械化技術支援小隊」、通称「ギャザーロード隊」に先行配備されたジム。
通常のジムでは赤い部分が黒く、左肩には部隊エンブレムのデカールが貼られている。
一見すると色違いの前期型ジムそのまんまだが、データ収集の為かメインカメラの上にセンサーと小型カメラが増設してあり、*1型式番号も通常機とは分けられている。

通常機と同じくビームサーベル2本差しの指揮官機と一般機があり、ゲーム中で主人公が乗るのは指揮官機。
ストーリー終盤には諸事情でビームスプレーガンの2丁拳銃状態で戦うことになり、ジムにあるまじきスタイリッシュなガン=カタを披露してくれる。





ジム・ライトアーマー

型式番号:RGM-79L
所属:地球連邦軍
全高:17.8m
重量:36.8t
装甲材質:チタン系合金
出力:1,250kW
武装:ビームサーベル
   ビームライフル(ビームガン)
   他
《主なパイロット》
ギャリー・ロジャース
ハルトマン
スハン・ヤンセン
クワトロ・バジーナ


必要最小限の装甲を残して徹底的に軽量化し、運動性や機動性を向上させたタイプ。

突撃して一撃を与えて離脱する一撃離脱戦法を得意とし、「当たらなければどうという事ではない」を体現したような機体であるが当然紙装甲なので乗り手を選ぶ上に非常に危険だが、従来の戦闘機に近い操縦感覚から特に元戦闘機パイロットに好まれたという。

「主力機の高機動型」というのは高機動型ザクと同じだが、あちらは装備を足している形。

武装は改良型ビームサーベルに拳銃型の専用ビームライフルと高火力。
短銃身ではあるがビームスプレーガンではないのがミソ。
ただしビームライフルは表記揺れが激しく、ビームガン扱いだったりもするが、ガンダムのライフルと同じE-CAP式が採用されていて発射回数が少ない代わりに高火力という設定は変わりない。

この他にも作品によってはマシンガンやビームジャベリンを装備していることも。
機体の特性からバズーカやシールドを装備するのは好まれないが、媒体によっては持っていたりもする。


オレら連邦愚連隊ではスレイプニール隊のスハン・ヤンセンが搭乗。
トリッキーな戦い方でユージを圧倒したりもした。
最終的にはピクシーに切り刻まれたがスハンは無事。

機動戦士Ζガンダムのコミカライズ作品『機動戦士Ζガンダム Define』だとシャアがアムロをシャイアン基地から脱出させる際に搭乗し、アムロのジム・トレーナーと共に追撃部隊のジムⅡを無力化した。





ジム・トレーナー

型式番号:RGM-79T / TGM-79
所属:地球連邦軍
頭頂高:17.8m
全高:17.8m
重量:40.5t
装甲材質:チタン系合金
武装:ビームサーベル
   他

《主なパイロット》
デービット・タッカー
アムロ・レイ


教習用のジム。
先任のザニーに代わり、主力機であるジムシリーズのパイロット育成により適した機体*2として開発された。

基本的な性能は素ジムのそれを踏襲しているが、あくまで最前線の戦場で運用しない安全な後方でのMS操縦の教習や機種転換訓練用に特化された為か
装甲材の低品質化や頭部バルカンの削除など幾分かデチューンされている。
また、コックピットは教官が同乗出来るように複座式に改められ、コックピット前面左側に窓を設けて目視で周囲の確認を行えるようになっている。

あくまで操縦訓練用なので間違っても実戦に出せるような機体ではないが、後方任務では重機代わりに作業用途でも運用されたという。

この他の教習機にはジム改ベースのジム・カナールやジム・カンヌが存在する。

機動戦士Ζガンダムのコミカライズ作品『機動戦士Ζガンダム Define』だとアムロが軍を脱走する際に搭乗し、シャアの乗るジム・ライトアーマーと共に教え子達の乗るジムⅡを無力化してシャイアン基地を脱出した。






ジム・ナイトシーカー

型式番号:RGM-79V
所属:地球連邦軍
   カラバ
全高:18.0m
重量:46.7t
全備重量:61.7t
装甲材質:チタン系合金
出力:1,250kW
推力:67,800kg
武装:60mmバルカン ×2門
   ビームサーベル
   ビームスプレーガン
   専用ビームガン
   100mmマシンガン
   シールド
   センサーポッド
   マーカーポッド


空挺/強襲作戦用の特殊部隊仕様機。どことなく溶接工っぽい
高推力の強化型バックパック及び夜間戦闘装備とレーザー通信装備を持つ。
ガンペリー・シギントと組み合わせて運用されるケースが少なくなかったようだ。


バリエーション

ジム・ナイトシーカーⅡ

(RGM-79LV)

特務部隊からの要望で造られたライトアーマーベースのナイトシーカー。
見た目はナイトシーカーとよく似ているが、ベース機の高い機動力を殺さないように追加スラスターをパージするための爆発ボルトが組み込まれた。(後にV型にも組み込まれている)

少数生産されていて、033特務MS中隊の所属機がジオン軍の基地を急襲している。


ジム・ナイトシーカー(0090版)

(RGM-79V)

U.C.0090が舞台の『ジョニー・ライデンの帰還』で登場。
ゴップ麾下の特務部隊「ナイトイェーガー隊」が使用。
初代ナイトシーカーに近代化改修を施したもので、コクピットなども含めて全身がジムIIと同規格になっている。形式番号や名称はそのまま。なおナイトイェーガー隊以外にこの仕様の機体を使っている部隊が存在するかは不明。
ヴァースキ中隊長が搭乗している機体はジムIIIのパーツに更新された特別仕様で、更にハイザック用シールドやどこぞのイカ頭よろしくフェダーインライフルと海ヘビを装備。ズゴックE部隊を蹂躙する様は正に野獣。
宇宙に戦場が移った後は開発中のジェガンのパーツを取り寄せて組み込んでおり、最早ジムの領域を逸脱しつつある。

PS4専用ゲーム『バトルオペレーション2』では、各種ナイトシーカーがそれぞれ登場。
ナイトシーカーはコスト200始動の汎用機。高水準の機動力と高威力のグレネードが特長。マーカーという敵機の位置を味方に伝えるスキルで、支援砲撃誘導を誘えるのも強み。
ナイトシーカーⅡはコスト250始動の強襲機。基礎的な部分はナイトシーカーと同じだが、LA用サブマシンガン×2や2連装ビームガンによる射撃火力の高さで中距離戦を得意とする。
ナイトシーカー(0090)は、ナイトシーカー(V)名義でコスト500始動の強襲機。スキルにステルスを持つので強襲らしく奇襲突撃が可能だが、格闘寄り武装構成の割に格闘補正が低いのがネック。しかし射撃兵装の癖を掴んでおけば、よろけ効果のあるウミヘビなどと併せて支援機をあっという間に溶かす事も十分可能。
更にナイトシーカー[宇宙戦仕様](V)がコスト500始動の強襲機で登場。ナイトシーカー系列では初の宇宙適正持ちで、強襲機らしい格闘補正値の高さが魅力。射撃武装も十全で、特に宇宙戦のタイマンなら先手先手を取って勝ちを取りに行きやすい。





NT試験用ジム・ジャグラー

型式番号:RGM-79ARA

ニュータイプ試験用として、ボールを流用した攻撃ポッドを操作してオールレンジ攻撃を可能とした機体。
コクピットは複座式に改装されており、メインパイロットがジム本体の操縦を受け持ち、ガンナーがボール二機の遠隔操作に従事する。
だが手動制御の攻撃では満足な結果を出せず、性能はジオンのサイコミュに遠く及ばなかった。
というか、NT試験用と言いつつ、連邦にはサイコミュ関連の技術が無かった為に全くNT関係ない。
ただ単純にオールレンジ攻撃の再現に挑戦しただけの機体である(この辺は同じくNT用と謳われたガンダムNT-1も同様である)。

とはいえ、そのボールはビームライフル*3を二基ずつ装備しており、実は火力そのものはすさまじく高い(当時ビーム兵器は圧倒的な破壊力を誇った)。
ジム本体がビームライフルなりビームスプレーガンなりを装備すれば、最大(両手持ちとして)でビーム兵器六門を装備するMA並みの大火力となる。
また、機体負荷もかなりかかるが、ボールポッドを接続したままボールのブースターを噴かせることで、通常MSとは比較にならない機動力も発揮できたという。

惜しむらくは開発時期が終戦直前で、より洗練・改良する時間も意義も無かったことだろうか。

元はGジェネシリーズに登場するオリジナル機体。
よって正史のMSの系譜に存在するか怪しい機体だったのだが、後に漫画『オレら連邦愚連隊』の続編『KATANA(カタナ)』に出演。
なんとボールが有人式になり、3人の連携攻撃で活躍している。…Gジェネより無茶なことになってない?

「「「三身合体 ジム・ジャグラー!」」」





ジム・スカウト

型式番号:RGM-79E

メカニックデザイン企画『F.M.S.(福地モビルスーツステーション)』に登場したジム・スパルタンの僚機(もう一体はバロウ中尉のジムキャノン)。
ステルステープで簡易迷彩を施しており、福地氏による当時のイラストではスパルタンの後ろにいるのが確認できる(初見だと解りづらいが)。
劇中では通信ケーブルで僚機にデータを送信している描写がある。

同じF.M.S.出身のスパルタンに比べてこちらは全く掘り下げられる様子が無く、設定もデザインも詳細不明。
ジムのバリエーションの中でもとびっきりのマイナーメカであろう。





ジム(ORIGIN版)

《主なパイロット》
アムロ・レイ
セイラ・マス
スレッガー・ロウ
ジョブ・ジョン
エトゥル・ベオルバッチェ
ミカエル・ロドリゴ
ウォン・チェン
イ・ウンジュ
タカアキ・ヤジマ
ジョブ・ジョン
シン


機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の世界におけるジム。
従来のものに比べてデザインがアレンジされ、特に頭部は「顎」があったりとかなり印象が異なる。

設定も1stガンダムとほぼ同様のものだが、バリエーションはオプション装備の換装によるものが中心となっている。
…いや、正確には「原作漫画だとなっていた」のだが、「オリジン版MSV」と呼ぶべきメカニックデザイン企画『MSD』によって結局正史と同型のジムや多種多様なバリエーションが登場することになった。



  • 最初期型
ガルマの国葬直後の時期に試験運用されていたタイプ。バックパックはガンダムとほぼ同型。
まだ装備類が未完成だったのか、固定兵装やステゴロで戦っていた。


  • 第一次生産型
ジャブロー戦で投入されたもの。バックパックはガンダムのショルダーキャノン装備型を簡略化したものを装備する。
この時点ではコア・ポッドなどは装備されていない。
丁度この時はガンダムが改修中だったため、アムロも正規パイロットから横取りする形で搭乗。
ガンダムに慣れた彼からは「反応が遅い」だの「スプレーガンの威力が近距離じゃないと拡散する(から使いにくい)」だのと不満を露わにされたものの、
それでもシャアのズゴックと互角に渡り合い、片腕を斬り飛ばして撤退させた辺り、純粋にMSとして見れば十分優れた性能であったことがうかがえる。

また、ジャブローに侵入したザク部隊は迎撃に現れた本機を目の当たりにした際、「連邦の白いヤツ」が大挙して現れたと誤解し、パニックを起こして総崩れに*4
とはいえ、逃げ惑うザクを質でも量でも圧倒し、ワンサイドで蹂躙していくジム隊の姿はまさしく「白い悪魔」と呼んで差し支えないものであった。


  • 第二次以降生産型
大まかなスペックは第一次生産型と変わらないが、コア・ポッドが標準装備となり、バックパックなどの装備もガンダムと同様の物を携行するようになった。
オデッサ戦以降に投入され、大戦終了まで細かにマイナーチェンジをしつつ主力量産機として運用された。

ホワイトベースにも複数が配備され、ジョブ・ジョンなどが搭乗した。


  • 最終生産型
次々と投入されるジオンの新型MSに対抗すべく、ガンダムに迫る性能を与えられた一年戦争期における最終モデル。
ホワイトベース隊の多大な戦果を「部隊編成と運用によるもの」と結論付けた開発チームにより、相互支援をコンセプトに近接戦闘型(ガンダムに相当)、中距離支援型(ガンキャノンに相当)、遠距離砲撃型(ガンタンクに相当)の3種が開発された。
何機かはホワイトベースにも配備され、ア・バオア・クー戦に参加した。


バリエーション

スレッガー小隊仕様

スレッガー・ロウ中尉率いるスレッガー小隊の機体で、胸部が青く塗装され、コクピットハッチにスレッガー小隊のエンブレムが刻まれている。
WB隊に配属される前から搭乗していたもので、ジャブロー戦では先述通りザク部隊を相手に活躍したが、その後ミカエル・ロドリゴ機はジブラルタルでシャア専用ザクに破壊され、エトゥル・ベオルバッチェ機も大破。
残りのウォン・チャン機は恐らく無事だが、ウォン本人がコア・ファイターで出撃した際に撃墜され戦死したため、パイロット不在となった。
オデッサではスレッガーと病み上がりのエトゥルが胸に急遽「S」と描き込んだ予備機に搭乗したが、遂にエトゥル機も撃墜されてしまった。

劇場アニメ『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』にも「スレッガー搭乗機」名義で登場。
ゴーグル上部のひさしや胸部の形状、肩のハンガーユニットなど標準仕様と若干形状が異なるものとなった。


近接戦闘タイプ

最終生産型の一種で、近接戦闘を想定した装甲強化タイプ。
全身に増加装甲を追加して防御を固めつつ、各部に追加したスラスターによって高機動を確保するなど、よりガンダムに近い特徴を持つ。
主な装備はガンダム用ビームライフル(後期型)や新型シールド、ハンドグレネードや両腕部のソードストッパー、ビームサーベルも2基に増加された。
頭部増加装甲によって顔立ちもかなり変わり、よりヒロイックな印象となった。

WB隊にも1機が配備され、ア・バオア・クー戦にセイラが搭乗してブラウ・ブロを撃墜する活躍を見せた。
ブラウ・ブロの爆発に巻き込まれて右腕と両足を失ったのでセイラはコア・ポッドで脱出するが、これが物語を大きく動かすこととなる。


中距離支援タイプ

最終生産型の一種で、近接戦闘タイプとセットでの運用を想定した中距離砲戦・対空戦闘特化タイプ。
左側頭部のアンテナと張り出したゴーグル型のカメラアイが特徴的。
バックパックに7連装ミサイルポッド、腰に3連装ミサイルランチャー、右前腕部に連装ビームライフル、左前腕部にマシンガン、ビームサーベルはリアスカートに2基マウントと、圧巻の重装備を誇る。
さすがに重かったらしく、脚部に複数のスラスターを増設している。


遠距離砲撃タイプ

最終生産型の一種で、バックパックに改良型ショルダーキャノンを2門装備した長距離支援型。
頭部側面にサブセンサー、キャノン自体にもスコープとセンサーを増設することで命中率の向上を図っている。
長距離戦特化ではあるが、リアスカートにビームサーベルを持つので格闘戦にも対応可能。
こちらも重量増加に備えてか中距離タイプと同じくふくらはぎにスラスターを追加している。





ジム(サンダーボルト版

型式番号:RGM-79
武装:シールド×2基
   サブアーム×2基
   ビーム・スプレーガン
   ビームサーベル
   2連装ビーム・ライフル
《主なパイロット》
イオ・フレミング
リチャード・シムズ

機動戦士ガンダム サンダーボルト』に登場するムーア同胞団が使っているジム。
元のジムともっとも大きく異なる点として「コア・ブロック・システム」を採用している点がある。
デブリ除けに関節部シーリング処理、暗礁宙域探査用に頭部センサーの増設、大型ランドセルへの換装、等の改修が施された。
大型ランドセルには、シールド2枚が保持可能のサブアーム、ビーム・スプレーガン等に使用するエネルギーパックも備えている。
見ての通り防御重視の兵装なわけだが、劇中ではジオンの大型狙撃銃「ビッグガン」に鴨打の如く撃墜されていく。
右肩のサブアーム部がキャノン砲に換装されている「ジムキャノン」もいる。


バリエーション


ガンダム・ヘッド

型式番号:RGM-79/GH
武装:シールド×2基
   サブアーム×2基
   ビーム・スプレーガン
   ビームサーベル
   2連装ビーム・ライフル
   アサルトライフル
   グレネードランチャー
《主なパイロット》
アリシア

ア・バオア・クー攻防戦に投入された量産型ガンダム…に、見せかけたジム。
ジムの頭部をV字アンテナの無いガンダムタイプに挿げ替えただけ。
ジオンにとって脅威のシンボルとなったガンダムの影響力を利用して、ア・バオア・クー戦でジオン軍に対して投入された。
虎の威を借る狐そのものなわけだが、装備はムーア船団の物を利用しているのでかなりガチ。
探査用の頭部センサーも増設されており、グレポン付きアサルトライフルも装備している。


陸戦型ガンダム
形式番号:RX-79[G]
武装:シールド×2基
   サブアーム×2基
   ビーム・ライフル
   ビームサーベル/ビームジャベリン
《主なパイロット》
マーカス、デント、オルフェ

サンボル版の陸戦型ガンダムで上記のガンダム・ヘッドを陸戦型に改修した機体。要するに陸戦型ジム。
本来の「08小隊」で登場した陸ガンと同じ型番だが、仕様は全く違うので注意。サンボルジム同様サブアームがある。
武装面はガンダム・ヘッドのビーム・スプレーガンからビーム・ライフルにマイナーチェンジされている程度。
その代わりに腕の2連装砲やその他の銃器はオミットされ、ライフルで事足りるよう予備パックが6個も積まれている。
またその他、ビームサーベルの柄を伸ばして簡易ビーム・ジャベリンにできる機構が備わっている。
更なる派生機として『陸戦型ガンダムS型』というスパルタンに配備されたバージョンもあるが、スペックは同じ。
アトラスガンダムのバックアップの為に、専用の試作レールガンやフルアーマーガンダム用のハイパー・バズーカをランドセルに装備している。


ガンダム・バウンサー
形式番号:RX-79[G]BO
武装:ビーム・ライフル
   ロングレンジ・ビーム・ライフル
   ホバーマント
《主なパイロット》
モニカ・エル・ビアンキ

サンボル版の陸戦型ガンダムの改修機。砂漠用の防塵仕様となっている。要するにデザートジム。
バックパックが取り外され、代わりに機体前面と後面にチューブ状の推進器「ホバーマント」が追加されているのが特徴。
狙撃支援機であり接近戦装備は何も搭載されていない為、劇中では棒のようなものを拾って応戦していた。
本機用の支援機として「バウンサー・ビークル」というMS用の巨大なバイクと併用する。





GM/GM

型式番号:RGMGM-79
所属:ガンプラマフィア
ビルダー:ガンプラマフィア構成員
全高:18.0m(ビルダーの独自設定)
重量:41.2t(ビルダーの独自設定)
装甲材質:プラスチック
動力:プラフスキー粒子
武装:ビームスプレーガン
   ビームサーベル×2
   頭部バルカン砲?×2
   シールド
   他
《主なファイター》
E
ガンプラマフィア構成員


ガンプラマフィアが使用する改造ガンプラ。
名前冒頭のGMは「ガンプラマフィア」の略で「ガンプラマフィアのジム」を意味する。

ジムをベースに可動域の拡大と機動性の向上が行われ、本家ジムよりもだいぶんスマートでスタイリッシュな外見をしている。
それでいて生産性の高さは全く損なわれていない。
頭部パーツは3種類用意されており、シンプルな造りで標準的なジムヘッド、センサーと通信能力が強化されたリーダー向けのジム・カスタムヘッド*5、宇宙世紀以外を選びたいという人向けのD.O.M.E.ヘッドがある。

武装はビームスプレーガン、ビームサーベル、シールドなどオリジナルとほぼ同一だが、頭部バルカンらしきディテールがあるにもかかわらず劇中未使用であるばかりか説明書にも記載が無い。


劇中ではガンプラマフィアの「E」という男が使用、ジムシリーズの軍団(ジム以外もいるが)を率いてニルス忍パルスガンダムを襲撃。数の暴力を駆使してあと一方まで追い詰めたものの、突如乱入してきたベアッガイⅢによって頭をブチ抜かれて倒された。


バリエーション

ジムズゴック

型式番号:MSMGM-07

GM/GMの上半身にズゴック型の強化アーマーを纏わせた機体。
ズゴックの機能を付与しており、水中でも活動が可能になっている。

ガンプラマフィアの「J」という男が使用して3代目メイジン・カワグチのアメイジングズゴックと対峙。
「卑怯な手は使わない」と言いつつ卑劣な罠を仕掛けていたが、一目で見抜かれた上に手も足も出ずにあっさりと倒された。





ジムと関連のある機体


ザニー

型式番号:RRf-06
所属:地球連邦軍
全高:18.0m
重量:48.3t
装甲材質:超高張力鋼+チタン系合金
出力:980kW
推力:45,000kg
武装:60mmバルカン ×2門
   120mmキャノン砲


ジムの派生機……という訳ではないが、ある意味でご先祖様のようなもの。こいつが居たからこそジムは完成したという説も。

RXシリーズとは別系統*6に開発が進められた。
ルウム戦役・ブリティッシュ作戦でのザクの残骸や放棄された機体を鹵獲した物を再利用。
連邦軍の開発中のMSの試作パーツ(主にRX-77用に用意されていた物)をミキシングビルドして造られた。ちなみにルナⅡ製。
そのためか、ザクに似ている部分がちらほらあり、特に胴体部分はザクそのままである。
どちらかと言えば「構造解析用に廃品のザクⅡから拵えたレプリカMS」と言った所。型式番号もMS-06の型式番号が一部流用された物である所がそれを語っている。
手の辺りは実用的な復元が難しかった*7のか、貧相な三本指のロボットアームの延長状態になっている。

武装は頭部の60mmバルカンと、ガンタンクやボール用に用意した180mm低反動キャノン砲を手持ち式に改修した物を使用。
ある意味宇宙世紀連邦系量産機の特徴である「頭部機銃装備」の開祖でもある。
低反動キャノンの見た目などはガンダムやジムで採用されるバズーカ系武装の系譜を感じさせる。

性能はお世辞にもいいとは言えず、動かしただけで壊れた事もあったという、正真正銘・嘘偽り無しのポンコツ。
国籍問わず新品中古入り混じるパーツをノウハウ無しに継ぎ接ぎした正しい意味での初期・黎明期の実験機体なので仕方ないが。
とはいえ、当時まだ連邦宇宙軍に多かった宇宙戦闘機乗りをMS乗りに機種転換させるのには役に立ったという。
さらに、連邦軍が短期間の内に初期型ジムの開発と配備を可能としたのも、このザニーでの実験や運用経験取得があってこそである。
また、一部の機体はジムが普及するまでの繋ぎとして多少の改良を施し安定させた上で実戦にも投入されている。

TCGGUNDAM WARでもカード化されたことがあるものの、知る人ぞ知るマイナーメカであった。
だが、SDガンダムGジェネレーションシリーズなどにジムのプロトタイプ的な位置で登場したことでゆっくりと認知度を広げていった。
ただし何故か「連邦軍がジオンのグラナダ工場からザクⅡのパーツを極秘裏に入手して拵えた」とかいうおかしな改変設定が書かれたり
型式番号を「RRf-05*8」と誤植されてたりして、だが……。

一年戦争開戦で初めてMSの実物を見た連邦がそこの時点をゼロ段階の始点として研究開発→実用化に漕ぎ着けるのはあまりに短期間で無理があるので
その数年前からジオンの亡命者やスパイにより「ザクというものの情報自体は得ていた」というのが最近の設定になったので
開戦前にザクのパーツを奪っていることは矛盾しなくなっている。

漫画機動戦士ガンダム サンダーボルトにまさかの登場。
一年戦争後に連邦からの独立を目論む南洋同盟が他のリサイクルMSと共に運用し、彼らの胡散臭さを盛り上げるのにも一役買っている。
サンダーボルト(漫画)版では暖色のオレンジ色を基調にしたカラーリングは「寄せ集め」=捨てられたボロ布を継ぎ接ぎして作る僧侶の糞掃衣(袈裟の原型)と解釈し
更にチベットの僧侶の袈裟をイメージしたものと解釈できる様にされた。
また本作漫画版の時点で指は一般MSのそれと同じ5本指規格にされていて携行火器・白兵武装類を手で持って使用出来る様になっている。

なお、アニメ版では下記の「ダーレ」に差し替えられた。


バリエーション


ダーレ
型式番号:SRf-06
武装:ヒート・ホーク
   グレネード付き120mmマシンガン
   ザク・バズーカ
   他

上記の通りザニーの代わりにアニメ版『機動戦士ガンダム サンダーボルト』に登場した機体。
胴体の色がくすんだ紫色で、露出した動力パイプなど元のザクの意匠が随所に残っている。
一部設定が変更され、廃棄されたMSを継ぎ合わせた南洋同盟製MSとなった。
武装はグレネード弾装備のマシンガン、ザク・バズーカ、ヒート・ホーク、シールド。
ビームサーベルを装備した機体や、魚雷付きフロート装備の水上型も作られた。
当然性能もパイロットの練度も低いが、玉砕覚悟の兵団故にスペック以上の脅威となった。

ザニー [地上仕様]
『機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairy』に登場した地上戦仕様のザニー。
マニュピレーターが普通の5本指になっている以外は地上用に調整されたザニーでしかないが、元はルナⅡ製で地上での運用をあまり意識していない上に故障し易い状態だった
脚部周りは地上運用を配慮した改良が施され連邦式のフィールドモーターを駆動部に採用している為、ザクとは異なる歩行音紋が発生するとの事。
100mmマシンガンやロケット・ランチャーを装備していたりと、ヤシマ重工製武器の運用試験をしていたのではないかと推測されており180mmキャノンも保持できるので火力は侮れない。

まだMSが無かった北米戦線に試験的に配備されたが、元より試験機である為本来の戦力機体であるジム系の配備が進むと共に戦場を退いたようだ。




ゲファンゲナー・ゲム

ジオン軍に鹵獲されたジム。「ゲム」とは、「GM」のドイツ語読み。「ゲファンゲナー(Gefangener)」は『囚人』
通常は、シールドの十字マークを塗りつぶしてジオンの国籍マークを上から描き、本体もジオンカラーに塗り替えて使う。
とはいえパイロット不足に喘ぐジオン軍で「機体は無いがパイロットは居る」という状況はあまり多くなかったと思われる。

これだけなら別によくあること(連邦がザクを鹵獲して使うのと同じ)なのだが、
漫画版『MS IGLOO』では、ジムの偽物「ゲム・カモフ」と共に、オリジナルの外観のままで後方攪乱任務に用いられた。
ゲム・カモフと同様の条約違反行為である…というかあっちより余計悪質。




ゲム・カモフ

型式番号:抹消
所属:ジオン公国軍技術本部・第603技術試験隊
全高:17.9m
重量:51t
出力:976kW
武装:135mm対艦ライフル
   120mmマシンガン
   シュツルムファウスト
   他
《主なパイロット》
エンマ・ライヒ
地球連邦軍から亡命した義勇兵

ジムとよく似ているが、ジムの派生機ではない。
上記のゲファンゲナー・ゲムでも触れたように、ジムと誤認させる為だけにジオンが作った『偽ジム』。
ジムのドイツ語読みに「カモフラージュ」の意味を指して『GM Camouf』と名付けられた欺瞞任務用モビルスーツ。
ザクⅡをベースにヅダとドムとグフの武器やパーツを寄せ集め、ジムにシルエットを似せる為に装甲を限りなく削っている*9
そのおかげで運動性は向上したが装甲はハリボテそのもので、友軍からの誤射の危険性も相まって生存率は絶望的に低い。

ゲーム『バトルオペレーション2』ではコスト200始動の汎用機として登場。
偽装伝達効果スキルにより、250m以内にいる敵チームのレーダーに味方機として表示される。
ただし本作ではジオンや連邦などの所属でチーム分けされる事は無いので、相手チームが面子を覚えていた場合や目視で不審な動きをしていると即座にバレやすい。
大よろけを取れる150mm対艦ライフルや偽装伝達効果によるトリッキーな立ち回りはできるが、防御面では大きなシールド頼りな部分が多い。





その他


SM(サム)
[凸] 『トニーたけざきのガンダム漫画』に登場。
[凸] ジムの超量産型MSで、ボールよりも低コストとのこと。
[凸] 頭部と胴体が一体化した様な四角いボディに棒状の手足という、機能美に溢れたスタイル。
[凸] ジオン脅威のメカニズムで超量産されたサク相手に大立ち回りを繰り広げた。

ちなみにPSPゲーム『ガンダムバトルロワイヤル』にて、サクと共にまさかの参戦。
性能は大体サクと同レベル。(初期ステータス全て1、但し成長上限が無く全て99(HPは9999)まで上げられる)



イデオン
型式番号:Ideon
所属:地球連合軍
全高:105m
重量:5650t
装甲材質:イデオナイト
出力:120000t/df
武装:150cm級グレン・キャノン
   ミサイル・ポッド
   レーザー砲
   他
《主なパイロット》
アフロ・レイ

ロゴ・ダウの第6文明で造られた… お前はジムと全く関係ない。
なお木星圏にて古代文明の遺産として発掘されたという噂もある。




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最終更新:2024年03月27日 19:52

*1 SDには反映されていないが、物語冒頭のリアル等身だと確認出来る。

*2 ザニーは実験機要素が強く、継ぎ接ぎで機体の品質も悪い上にジムの操縦特性とは異なる部分もそれなりに有った為

*3 アレックスからの流用

*4 中にはただの量産機だと気付いて周囲に落ち着くよう呼びかける者もいたが、焼け石に水であった

*5 カスタムといいつつ実際はコマンド型

*6 初出の「GUNDAM TACTICS MOBILITY FLEET0079」の戦場が宇宙オンリーなのでおそらく連邦宇宙軍の独自企画

*7 銃器類はともかくヒートホークの様な近接白兵武装を使用するには相応の強度が要る

*8 おそらく「鹵獲したザク」というテキストの上っ面だけ見てMS-05ことザクⅠの番号を適当に当ててしまったのだろう、実際は設定でもデザインでもザクⅠとは無関係である

*9 装甲材質は明かされていないが、ベースと素材からいってただのスチール合金と思われる