元気玉(ドラゴンボール)

登録日:2021/08/22 Sun 10:56:20
更新日:2025/02/11 Tue 23:24:15
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だ…大地よ 海よ そして生きているすべての みんな………

このオラにほんのちょっとずつだけ元気をわけてくれ…!!!


元気玉は『ドラゴンボール』の登場人物が使用する技の1つ。

+ 目次

【概要】

孫悟空北の界王様から授かった技。界王拳と同様に考案した界王様自身も使うことはできず、悟空の代で初めて完成を見た。

様々な生物や物、大気、星からあらゆるエネルギーを「元気」として少しずつ分けてもらい、一気に放つ技。
元気を集める範囲や量はかなり自由に調節できる。
「個々の対象から分けてもらう量」と「(通常よりも多く貰うために)同意したとみなす条件」もある程度設定でき、
多くの元気を集めることになった魔人ブウ編では「手を空に向かってあげろ」と呼びかけ、お試し程度で手を挙げた人物が元気をかなり持っていかれて驚くシーンがある(このせいでサタンの出番に繋がることとなった)。
アニメでは17号に銃で脅されて手を挙げた人間からもエネルギーを回収できているので、心の底から同意してもらわなければいけないわけではない。
ただし、あくまでも元気を奪う技ではないので応用で敵から根こそぎ元気を奪うといった芸当は恐らく不可能(イメージや説明と全く異なる技になるし出来たらそれだけで済む)。

集められる範囲もとてつもなく広大で、基本的には自分のいる星全体から集められ、必要とあらば周囲の天体や銀河以上に離れていそうな場所からでも集められる。
悟空最強の技だが、自身の力ではなく周囲の力によるものなので本人的にもこれを「フェアな技」とは思っていないらしい。
そもそも考案者の界王様ですら「どうしようもなくなった時、一度だけ使用する事を認める」と半ば禁じ手として扱っている。
そのことと使用状況とが相まって、基本的には悟空の気を遥かに上回る威力を持っている。

欠点として、元気を分けてもらうのに時間がかかるため実戦で使うには使い勝手が悪すぎること。
ベジータ戦の時点ではそこまで大量に集める必要がなく、太陽拳で目くらましした隙に溜めれる程度の時間だったのだが、
フリーザ戦や魔人ブウ戦では実力の違いから広範囲から大量に集める必要があり、時間がかかり過ぎて周囲のフォローが不可欠な状態だった。
ベジータ戦では地球中の元気を腕に溜めて発射する方式だったが、後者では近隣の星からも集めた元気を巨大な光球として頭上に集める方式になっている。
そのため、RPG作品の中には元気玉を溜めている間は行動不可能になるものもある。格ゲー作品含めて溜め時間がデモ扱いだったり一瞬で溜めてしまう作品が大多数だが

さらに、集める元気が大きいと上空に光球が待機する形になってしまうため、基本的に大地に向かって打ち下ろさなければならない*1のも欠点と言える。
フリーザ戦ではこのために、フリーザを倒せるだけの元気玉を使うとナメック星が諸共破壊されてしまう可能性が出てしまった。

これについては悟空も改良を重ねていたようで、『GT』終盤で元気玉を使った際には直撃させれば地球が危うかったと思われるが、
悟空は滑らすように動かして相手にぶつけた後上空で爆発させたため、地球への被害はほぼゼロだった。

そういった意味でもこれを使うのは悟空にとって最終手段であり、事実上相手の殺害を決意したという事でもある
放った後は相手の「悪意」を感知してホーミング式に飛んでいくとのこと。逆に誤爆などで同士討ちとなっても「悪の気が無ければ弾き飛ばせる」というアクマイト光線みたいな特性がある。
原作最終盤では相手の魔人ブウ(純粋)に悪の気が無いとはとても思えないが、強すぎるためか手で押し止めてしまい、元気玉を挟んでの押し合いという想定外の事態となってしまう描写もあった。
なお、集めた気の制御もそれなりに難しいらしく、サイヤ人編では「悟飯では元気玉の気を制御するのは不可能」*2と判断していた。


劇場版にて語られた「超サイヤ人では元気玉が使えない(気性が荒々しくなりイライラなども募るため)」という設定も有名だが、
プレイディア版『真サイヤ人絶滅計画 宇宙編』でハッチヒャックに使用した 超元気玉 から、
精神と時の部屋での修行を経た後は通常の超サイヤ人なら穏やかな気持ちのままで居られるので、元気玉が作れるようになっていると思われていた。
しかし『ドラゴンボール超』にて、「超サイヤ人では邪気が混じるため元気を集められない」という設定が触れられ、
元気を集めるためにいったん神の気を得た超サイヤ人である超サイヤ人ブルーの変身を解除していた。
超サイヤ人ブルーは従来ほぼ出来なかった界王拳の併用すら可能だが、どれだけ穏やかになっていても超サイヤ人である以上元気を集められないようだ。

なお、原作のVS魔人ブウ戦や超でのジレンとの元気玉の押し合いの際に超サイヤ人になっているため、
元気玉が完成した、或いは既に撃ち出してる状況で超サイヤ人になることは可能なようだ。この描写はゲーム作品でも悟空の必殺技として頻繁によく見られる。

なお、超サイヤ人では元気玉が使えないという設定自体がアニメ系列だけの描写しかなく、原作では言及がない。
そのため、超サイヤ人状態でも普通に使えるゲーム作もある。
メタ的な話をすれば、原作後半で使わなかったのは上記のように溜めないといけないため展開がワンパターンになることやスーパーサイヤ人になっている時点で最終回の元気玉のような例外を除けば元気玉より強い技が使えるためそもそも使う必要性がないなどが原因だろう。

【原作での使用】


界王様の最終試練

作中で初めて披露された元気玉。実は界王拳よりも先に登場している
界王星での修行の最終段階、界王様が念力で操る超スピードのレンガを捉えて元気玉で破壊した。
この卒業試験をもって、界王様は悟空に免許皆伝を与えると共に、元気玉の危険性について釘を刺した。

VSベジータ

実戦における初めての使用。
大猿に変身したベジータの目を太陽拳で眩ませ、その間に元気を集めた。
だが、視力が戻ったベジータの気功波に妨害され失敗。
悟空は満身創痍になるが、ベジータと悟飯が戦っている隙を突いてクリリンに託す。
急ごしらえだったのもあってこの時の元気玉は片手で持ち切れる程度のサイズ。
そして、ベジータの悪の気を捉えたクリリンはヤジロベーの余計な発言でベジータに気付かれたためヤケクソで元気玉を放ち、
一度は回避されたものの悟飯のアシストもあって命中。
界王の計算ではこれでベジータを倒せる筈だったのだが、威力が半減していたせいでトドメを刺すには至らなかった。
それでもベジータの体力を大きく削ぎ、直後に大猿化した悟飯とまともに応戦出来なくさせるほどの威力を見せた。

VSフリーザ

ナメック星の生物だけでは威力が足りないので、周辺の多くの星の元気も集めた。
大きさは直径50mぐらいで、ナメック星そのものを潰しかねない威力。
実際に放った時はナメック星の一部を消し飛ばしたが、フリーザは倒せなかった。
なお、ピッコロ達は元気玉については界王から一切知らされていなかったらしい。まぁ、数日しか指導受けてない状態だし
ゲーム作品だとこの段階の元気玉から「超元気玉」という扱いになる。

VS魔人ブウ

「カカロット…きさま、いままで何度地球を救った…?」
「え?」
「な…なんだよきゅうに…」
「…さ…さあな…なんどぐらいだったかな…」
「たまには地球のやつらにも責任をとらせてやるんだ」

というベジータの発案で必殺技に選ばれた。
今回は、通常とは異なり明確に人からも元気を分けてもらうかつ魔人ブウを確実に倒すためにギリギリまで元気を集めなければならなかった。*3
しかし、悟空一行のことを知らない大半の地球人からは実際に試したら急激に疲労困憊になることへの怪しさや混乱もあって全く相手にされないどころか、「騙されるか」などの声まで上がる始末。
パッと見モラルが低い様にも見えるが、悟空達のことを知らない以上当然の反応である。
それを見かねたミスター・サタンのファインプレーで、地球・あの世・ナメック星等から元気が集まり、超特大サイズの元気玉が完成。
その後、悟空の体力が足りずブウに元気玉を押し返されかけるアクシデントはあった*4もののポルンガに体力を戻してもらい逆転。
アニメ『Z』では尺稼ぎのため若干流れが変更。元気玉の威力をさらに上げるためベジータはサタンに地球人からもっと元気を徴収するよう頼むも、
界王はこれ以上元気を奪ったら死人が出かねないと反対。サタンもそれに同意。それに対しベジータは激昂。
“ここでブウを倒せなきゃ世界そのものが終わるが連中は死んでもまだ使ってない3つ目の願いで生き返れる!!”…という旨の発言からポルンガに3つ目の願いで悟空の体力を戻してもらう発想に至る。

「おめえはすげえよ たった1人でよく頑張った… 今度はもっといいヤツに生まれ変われよ! またな!」

こうして悟空は元気玉を撃ち放ち、文字通り細胞1つ残さず魔人ブウを消し去った。

+ 以下、余談
柳田理科雄『空想科学読本7』(メディアファクトリー)ではこのエピソードで「本当に走ったくらいしか疲れないのか?」という検証が為された。
魔人ブウは「焼いた煙からも寄り集まって固まる」「ベジータが命を賭して行った自爆でも、破片から寄り集まって再生する」という生命力を有している以上、
最早「焼く」「蒸発させる」では倒しきる事は出来ず、元気玉で原子レベルまで分解せざるを得ないという考察になる。
これに必要なエネルギーは(ブウの防御力は無視するとして)1京0400兆J。なんと2.5メガトン水爆に匹敵する。
エネルギー総量を、あの世の人やナメック星人、Z戦士、ハッチャン、人造人間姉弟など強そうな人たちからも合計してざっと100億分割すると、1人頭のエネルギーは大体104万J。
一見するとすげえ量に見えるが、なじみ深いキロカロリーに直すと248キロカロリー。
なんと30分ジョギングしただけという扱いになる。ベジータは物理の天才だった!!!

無論、水爆をぶつけたり大量のガソリンで炙れば、不死身の生物が原子レベルにバラバラになるわけではない。
『ドラゴンボール』作中でピッコロがブウ(悪)に「次は破片そのものに気をぶつけて完全に消滅させる」と言っている通り、
あくまでそれだけ膨大なエネルギーを「気」に転換して細胞1個1個にぶつけたからブウが倒せたという事であろう。

…と結論付けられ、原理的には元気玉は科学的な技という珍しく肯定的な結論となった。


【劇場版での使用】

VSDr.ウィロー(ドラゴンボールZ この世で一番強いヤツ)

元気を集め終わったところでウィローの妨害を受けてしまう。
仲間達が時間稼ぎをしてくれている内に体勢を立て直して発射し、ウィローの破壊光線「プラネットゲイザー」を打ち破って勝利した。

VSターレス(ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦)

10倍界王拳でも敵わないターレスに対して地球から元気を集めて放ったものの、気弾技「カラミティブラスター」で一方的に打ち破られてしまった。
これはターレスの強さもあるが、それ以上に地球の元気が神精樹に吸い取られていたせいで十分な量の元気を集められなかったのが大きい。
そこで悟空は地球の栄養分で実った神精樹の実から元気を吸収することで完全な元気玉を発動。前回とは逆にターレスの気弾を突き破り、神精樹ごとターレスを消し飛ばした。

VSスラッグドラゴンボールZ 超サイヤ人だ孫悟空

100倍界王拳で腹を突き破った上でのトドメとして使用。
この時はスラッグ配下の魔族によって地球が疲弊していた上、魔族達は自分の弱点となる日光を遮るために暗雲を立ち込めさせていた為、
悟空は雲の上まで飛び上がってから太陽の元気を貰って元気玉を形成。
悟空を追って飛んできたスラッグへ投げつけ、そのまま吹っ飛ばし暗雲発生装置へ叩きつけて粉砕した。

なお、この映画のみ投擲時に「元気玉ー!」と叫んでいる。

VS合体13号(ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人)

通常状態で元気玉を作った後、超サイヤ人に変身したために消えてゆく元気玉を、敵に向けて放つのではなく、
自分のエネルギーとして吸収することでパワーアップを図った。
このパワーアップによりむっちゃ怖い形相で立場が完全に逆転し、それまで悟空を一方的にボコボコにしていた合体13号が逆に悟空に一蹴された。

【アニメ作品での使用】

VS超一星龍ドラゴンボールGT

今まで訪れた星の人々の元気を集めた超特大の元気玉を放った。
超一星龍が元気玉を破壊しようと抵抗するも全く意味なさず、迫り来る元気玉を前に絶望の表情を浮かべていた。
魔人ブウのときとは違い、このときは地球を破壊しないように上手く地表をかするように飛ばし、空中に登ってから大爆発。超一星龍を跡形も無く消し去った。

ナレーションによると「超ウルトラ元気玉」として今までの元気玉と区別されており、実際ゲーム作品でもその名義で実装されていたが、ぶっちゃけ普通の元気玉とモーション等は特に変わらない状態が長く続いていた。
しかし、『ドッカンバトル』や『レジェンズ』といったソーシャルゲームなどから少しずつモーション、元気玉の弾道や台詞含めて再現されるようになっていった。
特に前者は同作の性質上、実質的リマスター映像が見られる。

VSジレンドラゴンボール超

力の大会で第11宇宙最強の戦士ジレンに対し、打つ手無しと見て元気玉の使用を決意。
同意が必要な技かつベジータが協力を拒否したため、第七宇宙の戦士8人と最小規模から集めての使用となったが破壊神になかなかと称されるエネルギーが集まるも、ジレンは余裕の表情を見せ、悟空が元気玉を作る間も手出しをしなかった*5
そして魔人ブウ戦のときのように、放たれた元気玉の凄絶な押し合い勝負になるが、圧倒的なパワーによってジレンに押し返されてしまった。
しかし、押し返された元気玉に抗おうとする際の力のぶつかり合いが、悟空の可能性の殻を破り不完全だが身勝手の極意へ覚醒し、元気玉のパワーも悟空に吸収され消耗した体で動くためのエネルギー源となった。

【ゲーム作品での扱い】

大抵のゲーム作品では悟空の最終奥義として扱われている。

超武闘伝

2以降の悟空は超サイヤ人が標準なので1のみ登場。
通常必殺技の元気玉とデモ必殺技の超元気玉があるが、通常の元気玉は溜め時間があるもののかなり短く
速度の速い誘導弾となっており威力も高いというかなり使える必殺技になっている。
一方の超元気玉は威力は高いものの、デモ必殺技の跳ね返しが無消費で行える今作では不遇。

ドラゴンボールZ HYPER DIMENSION

元気玉単体では必殺技として実装されておらず、悟空の必殺技・メテオスマッシュの中で最後の1撃として使用される。
メテオスマッシュの内容は、敵の眼前に瞬間移動→パンチとキックの連続攻撃→超サイヤ人3になって龍拳→通常悟空になり、倒れた敵目掛けて超元気玉を叩きつける(命中寸前で超サイヤ人になる)、というもの。

舞空闘劇

通常形態の悟空のほか、クリリンも使用可能。
クリリンのページの【舞空闘劇での活躍】を参照。

舞空烈戦

通常形態の悟空の下向き技として小規模の元気玉が設定されている他、ミスター・サタンの合体技で超元気玉が発動可能。
サタンの一声で地球中から元気が集められるカットが入り、完成した超元気玉を放つという演出がなされる。

ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人

終盤復帰した悟空が習得済。威力は全キャラ中最大で正に切り札に相応しい。
殆どの人はチャオズの超能力→元気玉という腹痛コンボでベジータをハメ殺したはず

ドラゴンボールZII 激神フリーザ!!

元気玉および超元気玉が登場。本作の光線技は、与えたダメージに応じて、ヒットした時の爆発の大きさが変わるが、超元気玉は専用の爆発エフェクトが使われている。
悟空を使える場面は少ないが、最初から覚えている上にエネルギー消費以外の制約もないので、ザコ敵にもバカスカ撃てる。
しかし、悟空本人がメチャクチャ強いので、必殺技を使うまでもなくたいていの敵はワンパンKO出来てしまうため、フリーザ以外にこれを使うのはオーバーキルもいいところ。
なお、フリーザを倒すと、超元気玉でとどめを刺すイベントが始まるので、場合によっては超元気玉の連発というエライことに…

超サイヤ伝説

なぜか界王拳使用時にしか使用できない。
1~5ターンの間元気を溜める事ができその間は行動できない。しかし界王拳によって戦闘力が上がっているので無防備というわけではない。
しかし界王拳を維持するのに気を消費し、元気を溜めるのにも気を消費するという二重苦が辛すぎる。
すぐに撃つのであればかめはめ波の倍くらいの消費で済むが最大まで貯めた超元気玉は莫大な気を使うのでかなりのロマン技。
というか5ターン溜め続けるよりも5回かめはめ波を撃った方が強かったり

ドラゴンボールZ(PS2ゲーム版シリーズ)

1~3でフリーザ戦の元気玉が、悟空の究極技となっている。
ただしアニメ版準拠であったため、超サイヤ人状態では使えなかった。
2ではブウ編で使った内容が超元気玉として独立技になっていた。
3では少し内容が変わり、超サイヤ人状態で使用すると消えていく元気球を吸収し龍拳を放つようになった。
超元気玉も超サイヤ人のスキルをセットし、変身はせずノーマルの状態で、元気玉を繰り出すと隠し技として放てる。
因みにZ3では悟空のドラゴンユニバース(所謂ストーリーモード)魔人ブウ編で登場する純粋ブウとの戦いで超元気玉の発動成功が隠しキャラのウーブの解放条件になっている。

このシリーズではセルのセリフから、セルの究極技としても採用されている。
またZ2ではセルを吸収した魔人ブウ(悪)が同様に元気玉を使える他、悟空とミスター・サタンがポタラで合体したゴタンがウルトラ元気玉を使用する。

Sparking! シリーズ

悟空(少年期を除く)の通常形態のアルティメットブラスト(最強技)として実装。
3作目「Sparking! METEOR」ではZ以降の悟空がサイヤ人編、フリーザ編、ブウ編、GT編と細分化され、それぞれで元気玉の演出が異なる。
サイヤ人編の元気玉はベジータ戦の再現でヒットした相手を大きく打ち上げる。
フリーザ編とGT編では元気玉を投げつけるだけだが、フリーザ編は元気を集めることによって威力を上げることができる。
特にブウ編悟空の超元気玉(ブウ編悟空のみ技名が「超元気玉」)は、
元気玉を放つ→相手が堪える演出→悟空が超サイヤ人に変身→ 「おめぇはすげぇよ またな!」という神演出。
ちなみにいずれの元気玉もガード不能。

2作目「Sparking! NEO」まではパーフェクトセルのアルティメットブラストとしても実装されていた。

レイジングブラスト2

通常形態の悟空の究極技。
デフォルトでは「元気玉」でベジータ戦を再現した技となっているが、
悟空専用アイテム"少しずつの元気"を装備するとフリーザ戦の「特大元気玉」、"みんなの元気"を装備すると魔人ブウ戦を再現した「超元気玉」となる。
「特大元気玉」はヒットさせるとフリーザ戦の再現となり、「超元気玉」はそのあまりの大きさからか、ガード不可でSparking! シリーズと同じ演出が入る。

ゼンカイバトル

通常悟空の技として登場。
「元気玉準備」で気を溜めることで威力を増し「元気玉」で放つ。
同キャラ戦の場合、溜めた元気玉は全ての悟空が使用可能(ゼンカイバトルはガンダムVSシリーズのような2VS2のタッグ戦が基本)。
なので協力して溜めたり、人の溜めた元気玉を撃ったりということが起きる。

ドラゴンボールZ 真サイヤ人絶滅計画 宇宙編

青い星で破魔のリングを手に入れた後のシーンで海底の窪地を選択して怪物の子供を発見し、怪物を仙豆で助けると最終決戦で使用できる。
超サイヤ人のまま作り始めたためピッコロが指摘するが、悟空は「今は超サイヤ人の壁を越えたので心は邪悪ではない」と発言し、
この状態で作る元気玉を 超元気玉 と呼称。近隣の星々に呼びかけて元気を集める。
尚、上空に超元気玉を待機させたまま移動することも可能だが、必ずハッチヒャックにその隙を突かれバッドエンドが確定するので
仲間にはになってもらい、ハッチヒャックに盾にされてもそのまま発射した後で瞬間移動で助ける
という原作や劇場版でも結構ありそうとは言え非情な選択が必要となる。

ドラゴンボールZ KAKAROT

悟空の必殺技として登場する他、ストーリー上でも原作通りベジータ戦、フリーザ戦、魔人ブウ戦で悟空が使用する。
ちなみに魔人ブウ戦で使われた元気玉は、地上を滑るように移動した後に上空に打ち上げられて爆発するという、どちらかというとGTの超ウルトラ元気玉に近い動きをしている。


【総評】

以上より、悟空の切り札としてのイメージが強いが、実は原作でこの技で倒した敵は魔人ブウだけだったりする。

ベジータ戦で使われた時は、彼を撤退させる決め手にはなったがとどめは刺せず*6

フリーザ戦に関しては悟空のフリーザの戦闘力予測の見込みが甘く、フリーザでも防げず死ぬかと思わせるほどの脅威とそれなりのダメージは与えたものの、
その後は普通に戦闘続行している。
(そのせいで『超サイヤ人だ孫悟空』では超サイヤ人にならずにフリーザが倒された世界線のため、「この元気玉でフリーザが即死したのでは」などとファンから言われたりしている)
また、フリーザ戦についてはナメック星へのダメージを気にしていたことも大きい。*7
というか、途中でフリーザにバレてしまっていた事を考えると、星の影響を全く気にしなかったり、
フリーザに対する戦闘力予測の見込みが正しかったりしたらおそらく撃つ事も出来なかったであろう。
ブウ戦ではフリーザ戦での経験もあるからか、ブウの再生力を踏まえたうえで絶対に倒しきれると踏んだところまで集めており、そこが大きな違いと言えるだろう。

それでも悟空の最強技の筆頭に挙げられるのは、原作のまさにクライマックスを飾ったこともさることながら、
『ドラゴンボールZ』前期OPテーマ『CHA-LA HEAD-CHA-LA』の歌詞に歌われていること、
そして、超サイヤ人が出るまでの劇場版で、何度も決め技として使われたことが原因であろう。
超サイヤ人が出た後の作品ですら最後の手段として一度使っているし。

また悟空にはクリリンの気円斬、天津飯の気功砲、ピッコロの魔貫光殺砲、ブルー将軍超能力のような、
「不利な戦局を一発逆転するような大技」が乏しく、界王拳や超サイヤ人への変身、およびそこからの肉弾戦・消耗戦を繰り広げる傾向にある。
有名なかめはめ波も、ボスクラスへは有効打にはあまりなっておらず、大技として開発した超かめはめ波も最初で最後の使用の時点で耐えられてしまっている。
このため、悟空は実は意外とボスキャラへの勝率は高くない。*8
そんな中で元気玉は悟空にとって数少ない「戦闘力の差も逆転できる大技」なのである。(あとは龍拳ぐらいか)
原作では大技として撃ったはずが耐えられてしまう事が多い辺りは超かめはめ波の系譜とも言えるけど

そして『ドラゴンボールGT』では最後の最後で大きな見せ場をもらっている。

【余談】

NHKで放送された『花は咲く ~アニメスター・バージョン~』では、ブウ戦の元気玉生成シーンが2番の「誰かと結ばれてる」のフレーズで使用された。

原作・アニメ共に実現こそしていないが、セルも「自分は元気玉も多分使える」と言及している。
このセリフから、「セルが元気玉を使用する」ゲームも存在する。*9
この場合、悟空が「元気を分けてくれ」と発言するのに対し、セルは「悪いが、元気を頂くぞ」となっていて、
セルはムリヤリ吸収しているかのようなセリフとなる。(もともと他者からの生態エキスを吸う生物だけに、できそうな感じでもある)

また悟空の元気玉が青白いものであるのに対し、一部ゲームのセルの元気玉は緑色となることも。(悟空と同じ青色の場合もある)

のちに任天堂のゲーム、Splatoonシリーズにこの元気玉をモチーフにしたスペシャルウェポン、「ナイスダマ」が登場した。ただし形状のモチーフになっているのは、ベジータ戦の元気玉と思われる。


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最終更新:2025年02月11日 23:24

*1 理論上は打ち上げるように撃つことも可能だが、そんな状況だと先に元気玉の発動を阻止されているであろう。 実際Dr.ウィロー戦では一度先制攻撃されて阻止されている。

*2 この時の悟飯は幼く、そして実戦経験もほぼなかったため

*3 ベジータ曰く「かなり疲れるが思い切り走った後と同じ。」これに対し悟空は「見直したぜ」と賛同する一方、北の界王は「なんちゅう頼み方の下手な奴じゃ」と呆れていた。

*4 ベジータも悟空が元気玉を撃ち切れるほどの体力が残っていない事を考慮できておらず、痛恨の計算ミスを犯した事に動揺している。

*5 バトルロイヤルのため邪魔しようとする選手もいたがベジータが阻止した

*6 ただし、一度集めていた気をベジータの攻撃により逃がしてしまった上、もう一度集めた気は前のものより遥かに小さく、その上クリリンに気のコントロールを代行して貰わないと発射できなかった…など、色々な意味で完全な「元気玉」ではなかった

*7 星への影響を全く気にせず時間もあれば、もっと溜めていたと思われる。ただし、この時の悟空はナメック星諸共フリーザを倒すつもりでもあった。

*8 章ボスのうち悟空が敗北もしくは勝利できなかった相手としては、ジャッキー・チュン、天津飯、ベジータ、セルがいる。逆に倒した章ボスは桃白白ピッコロ大魔王、ピッコロ、フリーザ、魔人ブウだが、フリーザは超サイヤ人の覚醒までは勝機を見出せず、魔人ブウは元気玉で倒したが悟空自身の勝利感は薄かった。

*9 というかドラゴンボールZ(PS2ゲーム版シリーズ)を筆頭に原作で最期に放った通称「太陽系破壊かめはめ波」より何故か頻繁に最強技として設定されこちらのほうが一時期有名だったことも