ドラゴンボールGT

登録日:2022/04/04 Mon 18:28:23
更新日:2025/03/20 Thu 09:58:57
所要時間:約 14 分で読めっぞ






悟空がいたから 楽しかった





『ドラゴンボールGT』は、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』を原作とするテレビアニメ作品。

目次

【概要】


1996年から1997年までフジテレビ系列で毎週水曜日に放送されていた。全64話+番外編1話。
番外編は『ドラゴンボールGT 悟空外伝!勇気の証しは四星球』というTVSPで、こちらは最終話の後日談となっている。(ただし、放送された時期は本編最中)

アニメ『ドラゴンボール(無印)』『ドラゴンボールZ』の続編。
同時に『無印』『Z』と続いたアニメ版ドラゴンボールシリーズの事実上の完結作。
ただし、Zのスタッフから脚本家などのスタッフ陣は大幅に入れ替わっている。

原作の連載終了後もドラゴンボールというコンテンツを続けたかったスタッフやTV局などの意向も絡み、本作が製作された。
このような背景事情や、当時連載終了間もない時期で精神的に疲弊しており、かつドラゴンボールからはすっかり心が離れていた原作者の鳥山明は一部設定や初期のデザイン*1のみの関与となっている。
本人曰く「締切から開放された矢先にまたドラゴンボール…というのは気持ちが向きづらく、長年信頼していたDBZの関係スタッフに全てをお任せした」とのこと。

そのため、『GT』におけるストーリーは『Z』までとは異なり、原作が存在しないアニメオリジナルストーリーである。
原作終了後の『Z』がオリジナルシーンの挿入などで引き延ばしを続けていたのは、本作の製作決定と放送に向けての準備期間が必要になったという事情がある。
シナリオのシリーズ構成は松井亜弥が担当していたが、後に産休の影響で降板したことでシリーズ構成が不在となり、主に前川淳が実質的にその立場に近い状態となった。

タイトルである『GT』とは「Grand Touring(グランドツーリング)=壮大な旅」という意味があり、これは鳥山明によって命名されている。
他にも「Galaxy Tour」「Galaxy Touring」「Great Touring」などの意味も込められているとのこと。誰だ、ごめんなさい鳥山先生の略だなんていう悪ぃ奴は。
本作のラストの展開から、一説には「悟空がいたから 楽しかった」の意味もあるのではないかと言う憶測も。

当初は魔人ブウ編から原作最終回までの間の時系列のストーリーという構想もあったようだが、原作最終回後の時系列を描くという形になったようだ。
最終回以前の時系列という構想は、後に『ドラゴンボール超』が同様の世界観設定を用いることになる。

前作、『ドラゴンボールZ』が終盤低年齢層の視聴率で苦戦した事や無印アニメ放送から10年以上経過していた事もあり、全体的に新規層や低年齢層を意識した話作りがされている。
序盤はサイヤ人編以降にバトル漫画としての作りが強くなった原作の雰囲気を一転し、無印時代(というかサイヤ人編以前)の「冒険アドベンチャー」として作りが強くなっている。
このような原点回帰の意図や原作終盤のインフレをリセットする意味もあり、主人公を幼児化させてリーチを縮めることで弱体化を図る、大胆な設定が設けられた。
なお実際は初期を除いてあまりハンデになっていなかった、わかりやすいのは超3の維持時間の短縮くらい
しかし、話を進めているうちに途中から『Z』シリーズまでのバトル路線に戻す流れが出来たためそう決まり、ベビー編以降はインフレバトル路線となった。
尚、ネットで時たま言われる冒険路線で人気が出なかったからバトル路線に変更したと言われているがこれは誤り。
よって意図されたかは不明だが、本作は冒険路線からバトル路線に移行したドラゴンボールという作品の流れを一作品で追体験出来るような形となっている。

本作の終了を持ち、一つの区切りが付いたドラゴンボールシリーズは一時的にメディア展開が縮小気味となった。

【他シリーズ作品との関係】


上述したようにアニメ版無印~『Z』シリーズの続編という扱いであり、『Z』とは明確に繋がっている。地獄にいるセルなどは完全にその流れを汲んだ設定である。
原作漫画の最終回から繋がる正史とは見られていないが、(後述の超シリーズを無視すれば)原作最終回の後日談と解釈しても大きな問題はない作りとなっている。
逆に考えれば、原作最終回後に別に『GT』に突入するという訳でもないとも言える。

後に原作者による正史に相当するシリーズとして展開された『ドラゴンボール超』や同様に原作者が携わる『ドラゴンボールDAIMA』は、時系列的には『GT』以前のエピソードということになる。
しかし、設定上に多くの矛盾が見られており*2、現時点では繋がる可能性は低いと言わざるを得ない状況にある。
だが、一部のスタッフはGTにつなげる(つながる)というような趣旨の発言をしているが、パラレルワールド認定は下手をすればネガティブキャンペーンの温床になりかねない*3ためだろうか。
兎にも角にもその扱いには慎重な姿勢だが、今後のことは正直不明である。
一方で『DAIMA』ではGTをオマージュしたと思われるような構図や展開も描かれている。

ドラゴンボールZ 神と神』の展開時期や超の展開初期における公式の各書籍や一部スタッフの発言から、『GT』の出来事が年表に含まれていることもあった。
ところが『超』シリーズの展開が長期化するに連れて、『GT』には繋がらない設定上の相違点が増えていっている。引き伸ばしのために『Z』から『GT』で描写されたアニメオリジナルの地獄、『超』でのフリーザの“地獄”*4などが顕著。そのためか、30周年記念の公式ヒストリーなど年表から除外されるパターンも増えている。
『スーパードラゴンボールヒーローズ』などの一部ゲーム作品では、『GT』と『超』はパラレルワールドであるという解釈*5も多く見られる。
一方でドラゴンボールゼノバースでは、GTの悟空と破壊神ビルスを戦わせると悟空が「久しぶりだなビルス様!」と言ったり、超サイヤ人4の強さを試してみようと言ったりするため、
〝『超』を経た世界が『GT』になる〟とも取れる掛け合いを見せている。
もっとも同作も段々とパラレル路線へと舵を取っていくため*6、どちらとも取れる解釈にしたと言えるか。

これらのバラバラな解釈の整合性をあえて無理矢理考えるならば、『超』の世界観でも原作最終回後の時系列で「限りなく『GT』に近い出来事」が発生したりする、ということなのかもしれない。
なお、玩具展開においては『超』シリーズの名義で『GT』関係のキャラクターのグッズが発売されているパターンもある。

また、『超』が出来てからはドラゴンボールお決まりの強さ議論も盛んである。

【評価】


賛否の多い点

正直に言うと、本作の存在についてはファンの間では激しく賛否が分かれている。もっと言うと世代によって評価が大きく分かれており、原作ファンや当時小学校高学年以上だったファンからは否定的な意見が多く、当時低年齢層だったファンやリバイバルブーム以降にファンになった人からは肯定的意見が多め*7

否定的な意見としては「原作者が関与せず(実際には初期コンセプトに関与)に最終回後の時系列を描いた作品」であるという点が指摘されている。
完結した作品を商業的事情で継続するという所謂「大人の事情」が垣間見える作品という背景も否定できず、そういう面から否定的なファンがかなり多い。
人気をまだ冷ましたくないという意図をもって始まった本作だが、これによって人気を維持できたか怪しい部分も見受けられる。
アンチの影響ではないが、映画*8・ゲームともに『ドラゴンボールGT』の名を冠した作品が放送後も一切ないのも、本作からそれ以降におけるドラゴンボールの人気の沈静化を象徴するものである。

ストーリーに関しても、一部のキャラの扱いに関する違和感や低年齢層を過剰に意識したようなコミカル寄りな作りや冗長なテンポを批判する意見は少なくない。
孫悟飯が超サイヤ人になるという設定無視*9や、ベジータベビーによる技の間違った呼称とそれに対するいい加減にも感じる後付補完*10はかなりファンの顰蹙を買った。
基本的に悟空しか活躍しない、ということも非難点にあがりやすく、ブウ編ですらかろうじて台詞があったヤムチャや天津飯すらほぼ背景出演に成り下がった(中の人は一応出演しているが別の役での出演であり、台詞は一言もなし)点はがっかりな点としてあげられがち。
ただしこれは悟空が活躍した方が視聴者(特に子供)は喜んでいたというデータがあり、悟空の見せ場を中心に考えた結果の方針である*11
ベジータが地球に染まり切っている点(特に「サイヤの誇りを持った地球人」発言はかなり賛否が分かれやすい)とまた言い出した点も賛否両論
この点は「いくら地球のことを想っていたとしてもサイヤ人であることを捨てはしないのでは?」という意見もあれば、
バビディに洗脳されていた時の独白や、戦士としての誇りよりも家族や地球のために命を捨てたり戦う選択をしたという心境の変化、そして原作最終回(や『超』)での馴染みっぷりを思えば決して無理のある発言でもないという意見もある*12

また、ストーリーについては作中ですら大きな路線変更が行われており、先の通り簡単に言うとドラゴンボールでやってきたネタを改めて全部やり直す、といった具合の構成となった。
ここは肯定的な層の間でも「冒険路線が好き」「バトル路線の方が好き」「どっちの路線も好き」と評価が分かれてしまうことが多い。ただ路線変更はテコ入れではなく自然とそうなった結果と説明されている。

作画や演出などの面でも、原作という優秀なベースがなくなったことや制作方法の違いなどからか、『Z』シリーズよりも劣化しているという指摘も見られる。
その反面、極端に作画崩壊を起こしている回自体はほぼ無い事や、『Z』シリーズも回によって出来不出来の差が激しかったため、本作に否定的な層の中でも一方的に劣化しているとするのは公平な指摘とは言えないとする意見もある。
バトルシーンが気弾中心になっている、という批判も見受けられる。例とよく挙げられるのは、作中最強格の超サイヤ人4ゴジータの必殺技「ビッグバンかめはめ波」にあまりにも迫力がないという点など。*13
その一方でアニメ『Z』が元になっているためか、「龍拳」がTV作品で唯一採用されたりしている。これに準じてかベジータにも「ファイナルシャインアタック」という新技が本作で付け加えられた。

再評価への道筋

上述したように本作には長い間否定的な意見が目立ち、現在でもファンコミュニティで話題を出すと強い拒絶反応を示すファンが現れるというくらいである。
よって本作のファンは長い間隠れキリシタンが如く肩身の狭い思いを強いられることとなっていった、というより話題にも出しづらくなっていた感はある*14
本作を知らないファンにもその悪評の方が伝わりつつ有る一方で、放送から時が経ち、リバイバルブーム以降の再放送や「神と神」以降のコミュニティの多様化もあって、本作を評価する声や熱烈なファンも現在では見られるようになった。
著名人で言うと俳優の松坂桃李は本作について好意的な意見の持ち主で、あるTV番組のVTRにおいて当時の思い出を喜々として語っていた。*15
特に海外からの人気は日本以上に目覚ましいものがあり、ゲーム作品のPVなどではGTの参戦を熱烈に求める声が上がったりしている。

『超』でもやっていたことだが、原作で死に設定と化していた一部の要素や伏線の再活用を『GT』の時代からやっていた。微妙にネタが『超』と被る部分もあるが、大猿と超サイヤ人の関係性を掘り下げた設定などは本作ならではと言える。
また、最早単なる便利アイテムの状態だった「ドラゴンボール」に再度焦点を当てたシナリオ構成などは高く評価されている。
これは原作におけるドラゴンボールの扱いについての問題提起をする形になるので「何様だ」という批判もあるが、
このドラゴンボールの乱用については原作でも懸念は示されていたことを考えると、必ずしもGT制作陣による「エゴ」というわけでもないことは留意したい。
また、ドラゴンボールに頼れない環境というのが作品後半における一定の緊張感はもたらした部分もある。ゴジータ4のはちゃめちゃぶりはさておき

また、ピッコロと悟飯の別れのシーン、ウーブを見捨てられずサタンに別れを告げるブウ、夫の死と弟の狂乱に苦しむ18号など、
悟空ばかりと言われる本作だが、実際悟空の出番が大半を占める一方でメイン以外のキャラにも見せ場や良質なシーンは存在する。*16
また、最終回に関しては、長期シリーズ作品の結末としては一定の納得を得られるものとなっており、多くの支持を集めている。
今作の否定派ではあるが、原作と比較すると『GT』ではしっかりと物語を締めたという点で最終回のみに関しては評価している、という層も存在する。
原作は言ってみれば多くの鳥山作品と同じく「これからも続いていくだろう」というオチだったのに対し、
本作は少なくとも「"ドラゴンボール"という作品にはっきりとしたピリオドが打たれている」というのが印象的である。
『超』のTVアニメも原作と同じ方向性の〆方のため、しっかり終わりとわかる締めを飾った本作はとりわけ異質であり、感慨深いものがあるという声も多い。

使用楽曲についても前後の歴代シリーズ含めて独自色が非常に強く、異なる路線の曲ではあったが評価は高く、現在でも耳にする機会は多い。
特に主題歌周りはタイアップ色が非常に強くなったものの、名曲揃いと名高く、映像以外は一切変わらず使い続けられたOP「DAN DAN 心魅かれてく」は今でも名曲として語り継がれている。
そのOP映像はセル画によるアニメーションとしては最高峰レベルと言って差し支えない。
特に初期のED・2含めて鳥山明のアートワークスを驚くほど忠実に再現した映像は変態的なクオリティ歴史に名を残すにふさわしいクオリティ。
ベビー編以降、OPはサビ後半の部分が差し替えられるが、悟空が通常、SS1、2、3、4と変身していきラストの崖に立つ超サイヤ人4悟空、というカットは語り草。その好評具合は後にドッカンバトルではこれをベジータに差し替えたオマージュ映像*17が制作され、スーパードラゴンボールヒーローズでも演出の再現がされたぐらい。

そして、特に『GT』の最大の功績とも評されている要素は、原作者非関与で中鶴勝祥がデザインを描いた新形態・超サイヤ人4の存在だろう。
超サイヤ人3の進化形態としてデザインされたこの形態は、あまりにも独自路線なデザインから否定的な声もある一方、原点回帰と迫力を兼ね備えた出来栄えである。
原作の鳥山明が派手な進化を嫌い地味めな変化の方向性を好んでいたのも不評理由にあるが、これについては時代が下るにつれ不満の声もちらほら目立つようになっていた。
たが、こちらは「見た目からして大きく変わる」ため、最近の傾向を見て比較しても超サイヤ人としてはかなり斬新なデザインで、その目新しさと凝ったデザインは多くのファンも生んだ。
これだけ否定的な意見も根強い背景がありながら、未だにゲーム作品では概ね参加し、ゲームオリジナルのSS4の登場、グッズ化も絶えない点からもいかにその完成度が評価されているかがわかるだろう。
結果的にGTはこの超サイヤ人4を中心としたグッズ展開やメディア露出が非常に多くなり、『超』以降は原作者が描き下ろした超サイヤ人3以降の新たな変身形態が登場しているが、その人気や商業的展開は今なお盛り上がり続けている。
ちなみに中鶴がこのデザインを提出したところ、鳥山からは細かい修正があった(らしい)以外は概ねそのままリテイクなしで承認され、中鶴はそれがとても嬉しかったと語っている。
そういう意味で超サイヤ4はちゃんと原作者のお墨付きで登場したものである。

海外や原作者の反応

先の通り海外においては、日本国内よりも本作を支持する声は比較的多いと言われている。
ドラゴンボールは海外では二次創作が非常に盛んだが、その文化の背景にはある意味公式が壮大な二次創作を行った本作の存在が非常に強かったともされている。
また、ドラゴンボールヒーローズでは初期から結構優遇されており、GTを題材にしたシリーズが1年間通して展開されていたり、本作オリジナルの超サイヤ人4のみならずGT三大ボスと言われるベビー、超17号、一星龍のそれぞれにオリジナル形態が与えられている。
ドラゴンボール超の展開が始まってもGTのキャラがちょこちょこ最高レアリティに選出されており、ヒーローズのオリジナルシリーズになったゼノシリーズでも超サイヤ人4がピックアップされている。
こういった関係で若年ファンには比較的GTに好意的な人が多い。

原作者である鳥山は『GT』の展開が決まった際には、締切に追われたくないから自分が関わるのは御免被るといった姿勢であったが、一視聴者として楽しみにしているという趣旨のコメントを出していた。
鳥山は後年に『GT』に触れている際には、スタッフの優秀さについて評価する意見を残しているなど、基本的には好意的な姿勢を見せている。
一方、生前の鳥山が本作の内容について掘り下げた評価をほとんど出していないのも事実である。
ただ、後年の実写映画を露骨に批判していたり、ブロリー映画をリメイクする前にブロリー出演映画について
「もう少しこうすれば面白くなる」とはっきり公評していたのを鑑みると、相対的にGTについてはそこまで悪印象を持っていない、という見方もできる。

また、DVD-BOXの特典ブックレットにおいては、自身がデザインしなかった超サイヤ人4のイラストを自分の当時の画風で描き下ろしつつ、コメントを寄せている。
後年に原作者が制作に深く関与したことをアピールしていた『DAIMA』では、スタッフがGT世代の多さからGTを強く意識して制作したことを明言していることや上述したように一部にオマージュと思われる要素もあるが、これらの情報から推察すれば鳥山もGTの要素を自身のプロットに反映することに肯定的だったとも考えられる。

本作のキャラクターが立体化する場合超サイヤ人4の立体化ばかりが目立っていたが、時が下るに連れて本作の様々なキャラが立体物になる機会も増えている。

【あらすじ】


孫悟空がウーブとの出会ってから5年が経過し、悟空はウーブに修行の最終試験を行っていた。
そんな時、「究極のドラゴンボール」が存在するという神殿にピラフ一味が乗り込んでくる。
究極のドラゴンボールは使用されて赤く巨大な神龍(究極神龍)が呼び出されるが、ピラフ一味の愚痴から願いを勘違いした神龍はその場に訪れた悟空を子供の状態にしてしまう。

しかも究極のドラゴンボールは使用後の一年以内にもう一度集めなくては地球が爆発してしまう力があり、願いを叶えた究極のドラゴンボールは宇宙に分散してしまった。
子供に戻った悟空は、孫娘のパンや友人のブルマの息子であるトランクスと共にドラゴンボールを探す旅に出る…。

【登場人物】


主要レギュラー

CV野沢雅子
説明不要な地球育ちのサイヤ人。本作では究極ドラゴンボ-ルによって身体が幼児化してしまう。
幼児化に伴って瞬間移動能力の消失などの戦闘能力の弱体化を受け、性格面でも子供っぽさが目立つようになった。
しかし、後に超サイヤ人4への覚醒によって従来のような冷静な大人の一面も見せるようになる。
衣装は大人に戻ったそれも含めて原作ラストとほぼ同じ青道着を終始着用している。

原作終了後の設定なので、一応子供化して弱体化こそしたが本作でも最強クラスの実力者である。
そんなせいで悟空が本気を出すと話がすぐ終わってしまうという点はスタッフを大きく悩ませてしまい、序盤は超サイヤ人になればワンパンで勝てる相手でもやたら変身を出し惜しみして苦戦することもしばしば。
一応、「(混血もそうかは不明だが)超サイヤ人は体に負担がかかるため変身しないに越したことはない」という設定は原作時点でもあり、
無意味に変身を控えていた訳ではないのだが、度々戦いを長引かせる原因になっていたのは否めず、その点で批判を受けることもあった。
その反面、大ボス撃破をよくかましているのも通常形態だったりする。*18
本作では肌が微妙に浅黒くなっており、これについては様々な説があるがはっきりとしていない。

CV:皆口裕子
孫悟飯とビーデルの娘及び悟空の孫娘。本作では10歳に成長しており、実質的な準主人公とも呼ぶべきポジション。
性格は強気でお転婆な娘だが、10歳の少女という身分に反した身体能力と戦闘センスを持つ。でも超サイヤ人に覚醒することはなかった。
かめはめ波なども当然使えてしまう。
丈の短い赤のTシャツを着用しているが、作中では鹿に顔を突っ込まれて乳房を吸われかけるなど色んな意味で危ういシーンも見られる。

CV:草尾毅
ベジータの息子。本作ではカプセルコーポレーションの社長に就任していたが、ドラゴンボール探しの旅に付き添うことになる。
青年となった故に未来トランクスのような容姿で性格も落ち着くようになった。
これは未来トランクスのイケメンっぷりにやられた脚本の意向が見え隠れしたため少し批判されたが、
未来トランクスと比べると本質的には不真面目でやんちゃな性根も見え隠れしており、CPの業務もすっぽかしてよく舞空術で遊んでいるようである。
本作のメインキャラクターのはずだったのだが、ベビー編終了後は路線変更の影響もあってか出番が減ってしまった。トランクスはイランクス
しかしOPでは常にメインキャラの顔をしていたことや、本作の冒険の締めくくりを飾るにふさわしい台詞を最後に残すなど存在感自体は終始あった。
ゲーム作品では未来トランクス人気に押されてそして元となる戦闘シーンの少なさでハブられがちだが、ドラゴンボールヒーローズではナビゲーターという大役に選ばれた。

CV:堀川りょう
悟空のライバルを自称するサイヤ人の王子。本作ではベジータ王のようにチョビ髭を生やしていたが、途中でブラに「ダサい」と指摘されたため自ら剃った。
髪はZ時代よりやや髪を短く整えている。ブウ編と同様に戦闘服を着ることもなくなり、ジャケットにタンクトップとジーパンという、よりワイルドな服装に変わっている。
序盤は悟空を見送るなど準レギュラー止まりだったが、ベビー編以降は息子の出番を食ってほぼレギュラー同然の役割を担う。
髭や娘のブラに関してコミカルな様子を見せたり、超17号編では「サイヤの誇りを持った地球人」を名乗るなど、人間臭さが一層増し、終始地球を守るために戦っている。
ベビーに寄生されてスーパーベビーの肉体と化す(顔にベビーの顔が出てくるシーンはトラウマシーンと名高い)など悲惨な目にも合うが、邪悪龍編では超サイヤ人4への進化を果たした。
因みに髭を生やした姿は悟天の髪型共々本作に否定的なファンから批判される事があるが、デザイン自体は鳥山明によるものである。*19
後半はほぼレギュラーであるのだが、ゲームで採用されるのはほぼ超4のみ。それより活躍していた期間が長いGT版の通常および超サイヤ人ベジータはゲームだとハブられやすい。
最終回で悟空がどうなってしまったのか察しているキャラの一人。
「そいつは大事にとっておけ。」

孫家


CV:野沢雅子
悟空の息子。原作及び『Z』でも終盤では一応主人公格の扱いだったが、本作では完全にサブキャラのポジに。
本当なら悟空に付き添うはずが悟天の修行不足を見かねたベジータの提案を受けて、悟天とトランクスにその座を譲る。(実際に行ったのはトランクスとパン)
ベビー編ではベビーに寄生されて中盤は敵としても登場。しかし鍛え続けてきたベジータよりも流石に身体が鈍っていたと判断されて格下扱いされることになる。
その後は愛する師でもあるピッコロと涙ながらに一生の別れをすることに。別れを告げて子供のように泣き叫ぶ悟飯のシーンは必見。
少なからず戦闘にも参加しているが、アルティメット悟飯になることはなかった。
実は終盤に昔の道着を持ち出して着ているが、再度持ち出すまでの専用の主役エピソードまでも考えられていた。が、尺の都合で没になったようだ…。

CV:野沢雅子
悟空の息子で次男。本作ではより悟空と間違われないよう髪型を変更。前髪を上げたような俗に言うスネオヘアーな髪型になっているが、このデザインは賛否両論。
本来はトランクスと一緒に宇宙の旅に連れて行かれるはずだったが、パンが宇宙船を発進させたためレギュラーにはなれなかった。
原作最終盤での情けない様もあってか、軽い性格で女好きな人物となっているが、ヤムチャ以上にフラれまくるなど散々な扱い。
戦闘には参加しているが修行をサボっていたために目立った活躍は出来ていない。
これでも『Z』時代にあったトランクスのおまけといった感じの扱いとは違い、単独である程度私生活を掘り下げられたり、
フラれまくったあげくに超金持ちで美人お嬢様のパレスというガールフレンドが出来た、という点ではある意味救いだろうか。
軽薄に見えるがお父さん子で天然なところは節々で見られる。トランクスとタメ口になったのは少し感慨深いところか。

ただでさえ地球人のオラは早く老けちまうだに…
こりゃきっと悟空さの嫌がらせだべ!?
CV:渡辺菜生子
いつも苦労させられている悟空の妻。
久々に夫と再会するが、究極ドラゴンボールの力で子供の姿と化していたことからショックを受けていた。
ベビーに寄生されていた悟天の状況に気が付かずに叱りつける場面は有名。
一方で寄生された悟天と悟飯が殴り合いを始めた際は「兄弟喧嘩は仲の良い証拠」とカラっと言ってのけるなど過保護な面は鳴りを潜めたところもある。

CV:皆口裕子
悟飯の妻でパンの母でサタンの娘の女性。容姿が三つ編みのおさげとなっている。
ベビーに洗脳されて娘を殺しかけるなど不憫な目に合うが、超17号戦ではグレートサイヤマン2号の姿で現れた。

カプセルコーポレーション


CV:鶴ひろみ
シリーズヒロイン。本作ではカプセルコーポレーションの会長に就任しており、幼児化した悟空に対して懐かしい姿になったと肯定的。
会長になったとはいえ未だにメカニックについては天才的な技術力を持っている。
ベビーに洗脳された際には残虐な人格と化したばかりか他の下僕と比べても有能なサポート役と化しており、
ベビーにも気に入られていると思われる描写が見当たった。
なおこの時の表情は後にベジータから「すごい顔だな」と真顔で感想を言われることとなった。
ベジータの超サイヤ人4化に尽力したのも彼女。

  • ブラ
CV:鶴ひろみ
ベジータとブルマの娘でトランクスの妹。
原作及び『Z』の時代から大きく成長しており、その姿はブルマ似の美少女…だが、パンよりも年下とは信じられない程に大人びている。やはり初回からパンチラを見せつけた女の娘は一味違うぜ!
容姿だけではなく性格も母親寄りの強気な少女となっており、ブラの言動がベジータの髭スタイルを止めさせるキッカケとなった。
戦闘には参加しないが空は飛べるようであり、ベビーに洗脳された際に他のサイヤ人の面々に混ざってサイヤパワーを送っている。

悟空の仲間達

な、何のこれしき…
何十年にも渡る研究と努力と執念と血と汗と涙とちいっとばかりの運で
やっと究極のドラゴンボールがこの天界にあることを突き止めたんだ!
この手にドラゴンボールを掴むまでは諦めてたまるか!!

小悪党三人組。容姿はかなり老けこんでしまった。
究極ドラゴンボールを狙って神の神殿に潜入するが、結果的に間違えて悟空を幼児化することになってしまう。
『超』のことを考えると初っ端から矛盾してしまう存在。

悟空よ、神龍に伝えてくれ。ドラゴンボールをありがとうとな…
CV:増岡弘
悟空の師匠のスケベな仙人。不老なのでサングラスが原作最終章の細いものになっている以外は全く変わっていない。
本作でも変わらずスケベな様子だが、最終回では悟空の異変と彼がどうなったかについて察していた。

孫悟空に出来ないことなんかない…そうじゃないのか?
CV:古川登志夫
皆知ってるお馴染みのナメック星人。ベビー編にて悟空不在の地球でベビーに寄生された悟飯と戦う。
最期は究極ドラゴンボールを消すため*20に崩壊する地球と共に死亡する。
その後は大魔王と呼ばれていた過去が嘘の如く天国にいたが、地獄の悟空を救うためにわざと地獄に落ちる行為を取り地獄行きに。
悟空を救った後はやがて地獄でも慕われるようになる。
死ぬ直前、悟飯にテレパシーで別れを告げるシーンがあるが、ここは最終回の諸々のシーンと並んで評価が高い。
最後に悟空がどうなったかを知っている人物の一人。

CV:郷里大輔
ビーデルの父親でパンの母方の祖父となるギャグキャラ。本作でもまだ格闘家としては現役で、孫娘のパンを溺愛している。
しかし歳を重ねたせいかかなりハゲてしまっている…
ベビー編では、ブウの体内に隠れてベビーの洗脳から逃げ延びることに成功した。
ブウがウーブと融合して消えたことですっかり気力を失い、引退を考えていたが、ウーブに勝った(ブウのおかげ)こともあって現役を続行する。
ラスボスである超一星龍の全力キックの直撃を受けても死なずに耐えきるという快挙(?)を果たす。

なんか俺だけ年とってよ…すっかり変わっちまった
CV:田中真弓
悟空の生涯の親友。本作では容姿が老けており、17号に殺害されたことで通算死亡回数を更新した。「クリリンさんもよく死にますねー」とウリゴメウミガメにまでネタにされた。
最終回では悟空と組み手を行っており、この際の一連の流れはシリーズ全体でも屈指の名シーンとして扱われている。

CV:伊藤美紀
クリリンの嫁の人造人間。本作では婦人服を着用。
クリリンが殺された際には涙ながらに激昂。悟空と共に超17号に立ち向かい、結果的に撃破に貢献した。
この際ボロボロになった服を破り捨てたので上半身は下着姿でかなりエロい

CV:中原茂
イケメン人造人間としてお馴染みの人物だが、本作ではセル以上の素質を秘めていたという新事実が判明。
新17号によって洗脳されたことで地獄に通じる穴の生成や義兄であるクリリンの殺害など散々な所業をやらされた挙句、最終的には後述の超17号として倒されてしまった…
超17号撃破後に復活した描写はないが、最終話のドラゴンボールによって復活してはいるらしい。これは尺の問題で描く暇がなかったことが原因。
結果として、最後まで正気の17号が出てくることはなかった...
その後、本作から約20年後の『超』でまさかの返り咲きを果たす事となる。

CV:私市淳
魔人ブウの魂が転生した地球人の少年。本作では悟空との修行を終えて成長している。
ベビー編ではベビーの洗脳から逃れ、更にブウと融合したことでスーパーウーブへとパワーアップを遂げた。
子供の頃とは違い、ドラゴンボール界では数少ない善人に成長したが、一方でインフレにはついていけなかった。

CV:塩屋浩三
原作及び『Z』シリーズにおけるラスボスの魔人。本作でもサタンとの関係は続いている。やや喋りが賢くなった。
ベビー編ではサタンを体内に隠し、自身の体質を活かしてベビーの寄生から逃れることに成功した。
最終的にはウーブと合体したことで消えてしまうが、ウーブの中にブウの意識は残っている模様。

地獄

CV:矢田耕司
レッドリボン軍の科学者。本作では打倒・悟空と世界征服のために、地獄に落ちてきたドクター・ミューと手を組む。
新17号を完成させるが、ミューに裏切られて再び17号に破壊されるという結末を迎えた。
破壊される際の表情などはゲロの17号に対する感情が見え隠れする。

CV:中尾隆聖
かつての宇宙の帝王。シリーズを代表するボスも落ちるとこまで落ちてきた。
本作ではセルとコンビを組んで完成させた新技「ヘルズバスター」を披露するがその結果は…
本作でのあんまりな扱いはファンに一周まわってネタにされていたが*21、まさか後に『超』シリーズで復権するとは当時は誰も思ってはいなかっただろう(あちらはあちらで賛否の声もあるが)。

CV:若本規夫
かつて太陽系を滅ぼさんとした究極生命体。かつて悟空をも超えた姿は最早見る影もなくなっている。
上述の通りフリーザと組んで悟空に挑むが……
噛ませキャラになっていたのは『Z』のアニオリからだが、本作では変身すらしていない悟空に一方的に手玉に取られてしまう。悟空が強くなりすぎである。

  • クウラ
ご存知フリーザの兄。セリフはない上出番は一瞬だが地獄から蘇った悪人達の中に姿が確認できる。
劇場版オリジナルキャラクターの中で唯一登場しているが、これは当時発行されていた『ドラゴンボール大全集』において悟空と戦った事が正史とされていたためだと思われる。

  • ナッパ
CV:梁田清之
ベジータに付き添っていたサイヤ人。クンッ!で地球を破壊していたが、ベジータにあっさり殺される。
声優は違うがかなり久しぶりの登場で、ベジータの声を聞いた瞬間の憎しみの籠もった表情は見もの。

本作オリジナルキャラクター

  • ギル
CV:里内信夫
惑星イメッガで遭遇し、悟空に同行することになったマシンミュータント。命名は悟空。
人懐っこい性格で作中ではよくパンと絡んでおり、ビームやミサイルを使用するなど戦闘力も所持している。
実はドクター・ミューによるスパイだったのだが悟空側に寝返り、ベビー編以降も悟空達と共に戦い続けた。

  • ドクター・ミュー
CV:曽我部和恭
全宇宙の征服を望み、マシンミュータントを造り出しているマッドサイエンティスト。
最強のマシンミュータントであるベビーを完成させるために暗躍していたが、実は自身の正体もベビーのためのマシンミュータントだった。
超17号編でも悟空打倒のために新17号を生み出すなど、ある意味GTにおけるメインヴィラン。

  • リルド将軍
CV:梁田清之
ドクター・ミューによって改造された宇宙人のマシンミュータント。ハイパーメカリルドというパワーアップ形態も持つ。
「ブウ以上」と悟空から評される戦闘力を持ち、超17号編でも地獄から悟飯の前に立ちはだかった。
ベビーに洗脳され割とあっさり倒されたこともあり、リルド将軍の戦闘力については強さ議論の対象になりやすい。

CV:沼田祐介
かつてサイヤ人に滅ぼされたツフル人が、いつか来るべき復讐のために用意していた寄生生命体。
寄生と洗脳能力を持ち、それによって次々と悟空の仲間を洗脳して自身も歪んだ成長を遂げていく。
寄生能力に関してトラウマになった視聴者も多く、GTを象徴する敵キャラとして名前が挙がる。

  • 新17号(ヘルファイター17号)/超17号
CV:中原茂
ドクター・ゲロとドクター・ミューの共同開発で生まれた、17号にそっくりな人造人間。
オリジナルの17号と共鳴して洗脳による強制合体を行い、超17号としてパワーアップを遂げる。

本作及びドラゴンボールシリーズの時系列上最後の敵。
詳細はリンク先参照。


【主題歌】


◇OP


◇ED

  • 「ひとりじゃない」/歌.DEEN
  • 「Don't you see!」/歌.ZARD
  • 「Blue Velvet」/歌.工藤静香
  • 「錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう」/歌.WANDS

【関連作品】


他のドラゴンボールのアニメシリーズとは異なり、GT名義の劇場版作品は現時点では制作されていない。
ただし、GT放送中の96年3月公開の『ドラゴンボール 最強への道』では悟空のデザインや主題歌などでGTとの連携が見られる。

【余談】


  • タイトルの『GT』の由来は「G=ごめんなさい T=鳥山先生」の意味だとネットで噂が流れたことがあるが、意味は上述した通りであり、悪質なブラックジョークである。アンチがデマを流した、と言われるがどちらかというと皮肉めいた冗談が都市伝説としてまるで本当のように語られてしまい、同調した人が多かったため広まったという方が近い。いかに本作のアンチ活動が根強かったかを示すエピソードで、同時にファンの反骨心にも火を付けたある意味ドラマを生んだエピソードと言えるか。詳細はこちらを参照。

  • GT単独を題材にしたゲーム作品は現時点では存在しておらず、基本的にはZやオールスターゲームに含まれる形でGT出身のキャラクターが参加するという内容が多い。
    『ドラゴンボールヒーローズ』ではフィーチャーを受けており、「ギャラクシーミッション」や「邪悪龍ミッション」などのGTがメインのシリーズが存在している。
    • 海外では『Dragon Ball GT: Transformation』というゲームが発売されている(日本未発売)。ハードはGBAでジャンルはベルトスクロールアクション。トット絵がかなり粗いのはご愛嬌。
    • 国内では『ドラゴンボール FINAL BOUT』が当初『ドラゴンボールGT(仮題)』として発表されていた。GTキャラは出演しているがZキャラもおり単独ではない(開発時期の関係でGTの敵はスーパーベビーしかいない)。



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  • 東映動画
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  • 90年代テレビアニメ
  • 中盤は鬱展開
  • 賛否両論
  • 涙腺崩壊
  • 1996年
  • 賛否両論 ← 再評価
  • 強くてニューゲーム
最終更新:2025年03月20日 09:58

*1 GT時代の悟空を含めた歳を重ねた仲間のデザイン、アートワークスなど。

*2 ただし、『超』に関しては正史という扱いではあるが、原作との関係に関しても設定上の多くの矛盾点・違和感は存在している。加えて、悟空の父親であるバーダックの設定変更も相余って、悟空の出自にも変更が見られるようになった。

*3 元々『GT』は「原作の続きを勝手に作った作品」としてアンチの批判対象になっていたため、名実ともにドラゴンボールとしては邪道、という理屈が立ってしまう可能性がある。普通は「繋がる可能性がある世界」としてベターな認識なのだが、公式が『超』を正史としているため余計に本作の立場が悪くなるのは容易に想像がつく。

*4 もっと言えばセルは原作において死亡後の描写がなされておらず、これは旧アニメ版で描かれた描写の延長線である。

*5 例えば、『スーパードラゴンボールヒーローズ』ではハーツが一星龍の心を読んだ際に、その存在に困惑する超の世界観出身の悟空に対して「別の世界の君が戦った相手」と解説するというシーンがある

*6 『超』の新実装キャラは軒並み『GT』の変化を知らないものとしての特殊会話が発生する。

*7 概要にある「GTはごめんなさい鳥山先生の略」というのも否定意見の延長線上にあるネタである。よってファンにとってこのネタは冗談としてより罵倒として受け取られるのが主。一方その反動でファンの声もより強くなっており、これが論争の元にもなっている。

*8 本作放送中に公開された『最強への道』は初代ドラゴンボールを再構築した作品である。ただし悟空の衣装はGTと同じ青道着。

*9 これは後に鳥山明が関わった「神と神」の予告でも指摘されていた。元々ファンの間では修行不足で変身出来なくなったからと憶測されていたが、「超」ではこの解釈により悟飯の弱体化として超サイヤ人に頼る悟飯が描かれている。

*10 ファイナルフラッシュの構えなのに「ビッグバンアタック!」と叫んで技を放つ、というあり得ないミス。公式はベビーがベジータの記憶を読み誤ったためと説明している。かなり苦しい言い訳と取られる事が多いが、実は当時のゲーム作品ではよくこの2つの技は混同されており、スタッフのミスというよりも各メディアで設定の整理がされていなかったという方が正しい。余りにも豪快に間違えているので現在では一周回ってネタにされており、各種ゲーム作品ではこれが見事に再現されることが段々恒例となり、逆にファンから喜ばれるようになったが。

*11 リバイバルブーム以降はファンを公言する大人も増えたが、当時はドラゴンボールは子供向け作品として扱われていた。

*12 ちなみにGT本編ではその前後もベジータが地球で平和に過ごしている姿(ブラの買い物に付き合うなど)は描かれ、ベビーからの開放後は全て地球を救うために行動している。自分からフュージョンを言い出して悟空に喜ばれるなどもそういった変化を演出したものである。

*13 実はこれも当時のゲーム作品から輸入した技であり、ゲーム本編と比べると構図等の再現度は高かったりする。ただ、構図や演出がショボかったのも事実なので後のゲーム作品では作中の構図から大幅にアレンジが加えられていることが多い。

*14 というよりも2000年代後半ぐらいまではオールドファンの意見が主流でそれに逆らう意見が言い辛い風潮がどの作品やコミュニティにもあったりしていた。

*15 なおインタビューではビッグバンかめはめ波の構え方の違いなど細かいネタを拾っていた。

*16 ただし、作品自体の方針もあってバトルで戦い勝利するのはほぼ全て悟空ではある。原作では悟飯やベジータが一時的に悟空を超えることもあったが、今作では序盤を最後に基本的に悟空以外のキャラクターはインフレの外に置いていかれている。

*17 SS、大猿、黄金大猿、SS4という選出。

*18 そのせいかは不明だがドラゴンボールファイターズでは人気の超サイヤ人4を差し置いてこの通常版が参戦し、超サイヤ人4は技の演出になっている。

*19 髭剃り展開も鳥山が子供に似合わないと言われたことをスタッフが人づてに聞いたのがキッカケ。

*20 究極ドラゴンボールは先代の神がピッコロ大魔王と分離する前に作ったことから、自身に内包されている先代の神にしてピッコロの管轄にあるため。

*21 一応言っておくと噛ませ犬のようなキャラ付けがされたのは本作からではなく、Zシリーズのアニメオリジナルシーンからである。原作でも軽々しく強さのバロメーターとして使われていた。