ハート(仮面ライダードライブ)

登録日:2015/01/11 (日曜日) 11:20:00
更新日:2019/12/20 Fri 08:55:33
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「人間にとっては悪党でも 俺にとっては友達だったんだよ……!」


仮面ライダードライブ』の登場人物。真紅のコートを身に纏うロイミュードたちの指導者。
演:蕨野友也

ちなみに脚本家の三条陸によれば、新選組の近藤勇がモチーフとのこと。



【人物】


普段はニコニコと穏やかな笑顔を浮かべている青年。
直情的かつ派手好きな目立ちたがり屋で、ロイミュードを束ねる指揮官役。
世界に108人しかいないロイミュードたちを友達と呼んで、とても大切にしている。

初めて人間をコピーさせられたロイミュードであり、コピー元は生前の蛮野天十郎による融資の申し込みを断った青年実業家。
蛮野からは、その実業家への恨みを晴らす為の道具として、苦痛や刺激を与える実験という名の凄惨な拷問を繰り返されていた。
なお、公式サイトの記述からモデルとなった青年実業家は「既に蛮野の手で始末した」……とされていたが、
実際は『ドライブサーガ』のハート編にてコピー元こと 広井真蔵 生存している事実が判明した。

上級下級の身分を問わず友達とし、彼らの覚醒を誰より喜び、死ねばひどく悲しみ、
死んだ友を想う気持ちで覚醒、普段は優しいが激怒すると自身を制御できない、
敵の実力を素直に認めて称賛する、おはようとありがとうとごめんなさいを素直に言える、
周りの仲間からの信頼は厚くモテモテ状態など、主人公属性の塊のような方。
だからこそ彼等のような癖のある連中の指導者となれたのかもしれないが。

ロイミュードたちを個人主義の集まりであると形容し、
彼等の意志を尊重して自由に行動させるなど非常に寛容な放任主義者である。
(そのせいで中間管理職なブレンのストレスはマッハだが)

とはいえ、この姿勢はロイミュードたちが欲望で進化することを考えると、結果として理にかなっていると言えよう。

あまりにも度が過ぎるロイミュードにはチェイスからの粛正が下るが、魂であるコアは破壊せずに人生をやり直させる。
故に大切な友達の魂まで消してしまうドライブと相対したときには
怒りによってパワーを引き出すデッドゾーンという暴走状態に入ってしまった。

……とここまでだとただの理想の上司で終わってしまうが、
彼こそがグローバルフリーズの首謀者の一人であり、人間時代のベルトさんを殺害した張本人である。
ロイミュードとしてのナンバーは002であり、かつて001と003と共に反逆を企て、グローバルフリーズを決行。
先代プロトドライブに一度は敗れたものの、後に復活し彼を抹殺したことがベルトさんによって示唆されていた。
その理由の一つとして、前述されている蛮野にされた凄惨な拷問・同胞を悪に染めた件が挙げられており
彼の最終目的は「人間を滅ぼす」ことではなく「人間を支配する」ことであると述べ、進ノ介からも単なる「悪」ではないと評されている。

上記のような性格からかやたらとロイミュードから好かれており(主に約)、
ナンバーとしての序列が上である真影(001)をして「王の器」であると言わしめリーダーとされているほど。
脚本家の三条曰く「みんなハートの一番になりたがってる」とのことでそのモテっぷりが伺えるものの
それが原因で自身を巡るブレンとメディックの対立を生み出したり、その延長でチェイスの洗脳に次ぐ洗脳を勃発させたり、
メディックの独断による暴走(ハートと選ばれた者以外の友達抹殺)を引き起こしたりしている。

おまけにモテる主人公属性にありがちな鈍感さも持ち合わせているようで、友達が大好きで信頼しきっているあまり
メディックに作戦を任せた挙句、彼女の嘘(友達殺し)に気づいていないなど、非常に罪な男ともいえる。
特筆すべき点として、ブレンの好意自体には気づいているものの彼が自分と仲睦まじくするメディックと険悪であることを
どうして仲良くできないんだ?」と原因が自分であるのにも関わらず全く理解が出来ていない様子をみせている点が挙げられる。

プロトドライブとしての記憶を取り戻し揺れるチェイスに対しては
自分の道を決められない奴に何を言っても意味がない」と言って敢えて突き放して決断を委ね、
仮面ライダーとしての彼の存在を受け入れ、静かに別れを告げるあまりにも大きすぎる器を見せる。

これらのことがブレンの離脱と暴走や、ライダーとなったチェイスの活躍の要因にもなったことから
その『友達』を愛するが故の度が過ぎた放任主義っぷりや甘さ、ハーレム主人公ばりの鈍感さが玉に瑕とされる。
しかしそんな欠点も「王の器」として発展途上である彼の魅力の一つであると言えよう。

そんな彼も仮面ライダーとの戦い、怨敵・蛮野の台頭によって次々と『友達』を失っていき、
蛮野の忘れ形見・シグマを進ノ介と共に打ち砕いた後に彼と決着をつけるべく一騎打ちを行う。
しかしコアはすでにシグマとの戦いで損傷を受けており限界を迎えていた。
それでも進ノ介に一騎打ちを挑んだのは、進ノ介と戦い彼の手で倒されるのを望んだためであった。



「泊進ノ介、せめてお前だけでも覚えていてくれないか…」

「ロイミュードと言う、この星の新たな『生物』になろうとした奴らが、いた事を!」

「当たり前だ!忘れるものか…」

「ありがとう……最後の最後に……友達が一人増えた……初めての……人間の……」

こうして人間に立ち向かった『王』は、最初で最後の『人間の友達』ができたことに喜びを感じつつ静かに消えていった……



その後2復活を果たすことになるのだが、それは別の話。



【ハートロイミュード】

身長:222m
体重:123kg

真紅の鬼にも似た、随所に心臓の意匠を施した屈強な容貌。
スパイダー型ロイミュード002が進化したハート本来の姿である。

グローバルフリーズを引き起こし、ベルトさんとプロトドライブを抹殺した首謀者の一人。

戦闘手段は徒手空拳と発生させる高熱を利用した火炎弾や熱波程度で他のシングルナンバーのような特殊能力は全く持たないが、
圧倒的なパワーを有し、ドライブの猛攻撃にも怯まない防御力を併せ持つ。
人間を学び日々進化しており、プロトドライブを倒したときよりも強化されている(これは後述の真の能力によるものと思われる)。
そのパワーは、ベルトさんをして「まさにハート=心臓部の力だ!」と称されるほど。

怒りが頂点に達するとデッドゾーン(S級ウイルスは関係ない)と呼ばれる暴走状態に突入し覚醒するが
本人にも止まることはできない上に反動が大きく、最悪自爆してしまう諸刃の剣である。
但し反動はメディックの治療と改良によって、中盤にはほぼ克服している。
心臓部分という急所が剥き出しになっていることも弱点の一つ。

また、34話時点でメディックの手によって超重加速が搭載され、ドライブと落下して来たブレンの動きを鈍らせて苦戦させた。

さらに37話にて、真の能力は「敵の攻撃を受けると、それを上回る強さを得る」というチートシンプルだがそれ故に極めて強力なものである事が判明。
超進化せずとも、既に2体の超進化態を撃破したタイプトライドロンと五角以上に戦える強さに達していた。

38話にて、宿敵と見定めていた進ノ介が自分の最高の相手だと改めて自覚したことで『喜び』の感情が極まり、遂に超進化を果たす。
ただでさえ強力だったのに更にパワーアップしたことで、その強さはタイプトライドロンとデッドヒートマッハ二人がかりの猛攻も怯ませる程度で全く通じないという、もはや手が付けられない領域に達している。



【仮面ライダーハート】



ファイア…オール、コア…!
ドライブ!タイプ!ミラクル!
ハート・ザ・カメンライダー!


Vシネマ『ドライブサーガ 仮面ライダーハート』にてハートがついに変身した、Vシネマ限定の新規仮面ライダー。

シフトトライドロンの外観をベースにしたシフトカー型コア収束装置「シフトハートロン」とドライブドライバーを用いて変身する。
シフトハートロンの中にいるブレン・メディックとハートの3人でコアを同時に高め合う事で変身を可能とした。

外見はタイプトライドロンに下半身のコートや頭部の二本角など、ハート・ロイミュードの意匠を組み込んだ姿になっている。
外見がシフトトライドロンに似ているのは、シフトトライドロン型のコア収束装置の影響である。
しかし、ロイミュードの外観を仮面ライダーに持ち込んだその姿は、お世辞にも正統派ヒーローの容姿とは言い難い。

戦闘力はかなり高く、戦闘スタイルとしてはハート・ロイミュード時と同様に近接格闘で戦う。
その戦闘スタイルを補助する様に、ハート・ブレン・メディックの力を「バイラルカキマゼール」で使うことができる。
劇中では「エネルギーを纏った触手での拘束」と「継続ダメージを与える毒液と思われる緑色の液体」を用いた。

必殺技は王道なライダーキック。



【仮面ライダードライブ タイプ スピード ワイルド テクニック】


仮面ライダーハートへの変身以前にハートが変身することになる、Vシネマ限定のドライブ新形態(?)。

ドライブの戦闘記憶をベースにブレン・メディックが構築したデータを元に変身した。
頭部はタイプテクニック、胸部はタイプスピード、下半身はタイプワイルドで構成されている。
その姿はなんと現さんが思い浮かべた妄想中のドライブと酷似した姿となっている。
ちなみに、タイプフォーミュラに関してはブレンの個人的私怨が理由でデータに組み込まれなかったことで要素が反映されなかった。

何だかんだで名前や姿だけ見ると過去シリーズの仮面ライダーのフォーム複合変身態のように見えて強そうだが、実は名前に反して戦闘力は最低レベル。
所詮は急場しのぎな形態で、装甲も簡単に破損する防御力など、超デッドヒートドライブやゼロドライブを下回るドライブ最弱形態と言っても過言ではない。



【人間?関係】


友達を魂ごと消滅させる天敵として敵視している。
一方で、デッドゾーン状態の己と刺し違える覚悟で心臓掌握による決着を図る気迫を汲み、
仮面ライダーとしての覚悟と強さを認めている。
以降彼のことを『凄まじい男』『面白い男』と評し、彼が自身と同じようなデッドヒートに変身したときは嬉しそうに笑みを浮かべ
吹っ飛ばされてもチェイスに「何か良いことがあったのか」と聞かれるほどにご機嫌な様子だった。
進ノ介と戦う『喜び』を超進化態になるための鍵としており、001が彼を殺したとした際は静かに怒りを露わにし
彼が蘇生した際は喜びを顕著にして戦闘に挑んでいた。
その後も戦いを通じて互いの器に感服し合っており、進ノ介がロイミュードの暴走に隠された悲しい真相を知ったこともあり、
ロイミュードの指導者とロイミュードを倒す戦士仮面ライダーという立場を超えて互いに親近感と敬意を覚え合う関係になっている。

  • ベルトさん
人間時代のベルトさん=クリム・スタインベルトを抹殺。
姿を見ただけで一目散に逃げられるなど相当恐れられている。

下級ロイミュード時代からの側近でグローバルフリーズの共謀者。
無茶するたびに色々お小言を言われているが、ブレンはハートに同胞に対するもの以上の好意を寄せており
ハート自身もそれを自覚しているが、彼の嫉妬心については理解できておらず、一時分裂の原因にもなった。
性格や考え方は異なるものの、ブレンは一貫してハートへの想いを変えることはせず献身し続け
ハートもまた、ブレンが幾度も失敗しても彼への信頼を揺るがさず、蛮野の野望を阻止するために託していた。

デッドゾーンに入ったら止めてもらう約束を交わしており、互いに強く信頼している。
実際、身を挺して止めてくれた際に「ありがとう」とお礼を言っていた。
過去について本人から尋ねられた際には「偉大な戦士」と発言するなど、過去に敵対していた相手にもかかわらず、
彼を高く評価し、チェイスがブレンに消されかけた際はいつになく強い口調でブレンを制止した。
ハート自身はチェイスの洗脳を「人間の道具から解放した」と称するなど、(人の価値観からはかけ離れているが)あくまでも同志として見なしている。
それ故にブレンからチェイスが死亡したことを知らされた時には
彼が『約束の数』に入る選ばれた者ではないのにも関わらず、酷く悲しみ落ち込んでいた。
復活を知った時には喜んで彼を迎えに行ったが、迷いを抱いているのを看破すると一旦突き放して考えさせることにした。
その後、仮面ライダーチェイサーとなった彼を見て「友」としての彼と別れを告げる事を決めた。

大切な友達を修復してくれる素晴らしい友達。唯一様づけされて忠誠を誓われている。
グローバルフリーズにてプロトドライブに倒され、絶望の淵にあった時に心身共に救ってくれて
「何があろうと信念を貫く」と決心させてくれた存在であり、そのこともあって彼女の有能な能力を高く評価し重用している。
今まで、彼女が仲間のロイミュードを殺害したり、盾にしたことなどには気が付いていなかったが
37話にてハートを進化態へ導くために、下級ロイミュードを利用した発火事件や
死神ロイミュードを巻き添えにクックロイミュードにトドメを刺させようとしたことから全てを悟る。
流石のハートも彼女に対して怒りを示し一度は無視するなど憤りを隠さなかったが、全て自分のために悪行も辞さなかった彼女の想いを理解し
処罰することはせず、二度と同胞に手をかけることのないよう頼んだ上で、全てを許した。

春休み1時間合体スペシャルにて、ハートら三人と会見した手裏剣戦隊ニンニンジャーの宿敵・牙鬼幻月の小姓。
D博士と手を組み、人間が発する恐れの感情を手に入れてご満悦なのに対し、ハートは「新しい友」と喜ぶが当の九衛門本人は「カラクリ人形と友達になった覚えはないよ」と冷ややかに返す。
その様にブレンは憤慨するがメディックが静止した後自分自身を「物の怪=怪物」と自嘲げに諭すのだった。

生みの親にして、最も憎むべき存在。
生まれてすぐに理不尽な拷問を受けたことで、「あれほど最低な人間を知らん」と言うほど心底嫌悪している。
故に40話で蛮野に裏切られた剛に対して「生みの親に失望する気持ちは分からなくもない」と同情していた。



<名(迷)台詞>


「友達に会うんだ、車をくれ」

「ボルトの遺産……いや、俺へのラブレター……みたいなものか」

「人間にとっては悪党でも俺にとっては友達だったんだよ……!」

「この世に108人しかいない俺の友を次々と……許せん!」

(デッドゾーンを止めてくれたチェイスに対して)「ありがとう。すまんな、チェイス」

(重傷を負ったことを自業自得だと叱ってきたブレンに対して)「おまえ、俺が好きなんだろ、ブレン」

仮面ライダールパンの活躍を知り)「恐ろしい奴が現れたものだな……友達になれるかな?」

「個を消して全てを一つにするだと?そんなつまらん世界はお断りだ。俺たちロイミュードは個人主義者の集まりでね」

(「特状課に仮面ライダーがいるかも」と警告してきたブレンに対して)「つまらん。変身前を暴いて倒すような無粋な真似はしたくない」

「俺達が学ぶべき人間の感情は、善悪という単純な二元論では片付けられない……もっと複雑なものだ」

「理屈じゃないんだよ、メディック……。友達を亡くすということは、とても……とても哀しいことなんだ……」

「俺達だって人間から見れば……物の怪だ」

(ロイミュードと人間の間で苦悩するチェイスを敢えて突き放し)「自分の道を決められない奴に何を言っても意味がない」

「それがお前の決断か……俺も受け入れよう、仮面ライダーチェイサーの存在を……さらばだ……友よ……」

「どうして仲良くできないんだ!?同じロイミュードだろう!」

(蘇生した進ノ介を待ち伏せした際に)「待ってたよ」

「本当によく生きていてくれた、泊進ノ介。フリーズには悪いが彼を失った哀しみよりも、またお前と戦える喜びの方が上だ」

(超重加速を発動させ、嬉々として進ノ介に戦いを挑みながら)「やっと二人きりだな……泊進ノ介!!」

(メディックの悪事を知り)「やはり…こういうことだったんだね、メディック。君は今までも仲間のことを……」

「超進化への道は、自らの手で切り開いてこそ価値がある!」

(蛮野に裏切られて嘆く剛に対し)「迂闊な奴とは敢えて言わない。生みの親に失望するその気持ち……分からんでもない」

(消滅していくブレンに対し泣き叫びながら)「……おい、どうした?……3つ目言えよ……!」

「ありがとう……最後の最後に……友達が一人増えた……初めての……人間の……」



俺達も日々成長する。人間を支配するために人間を学び追記・修正するのだ!

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