緑神龍グレガリゴン

登録日:2015/02/13 Fri 21:14:21
更新日:2024/10/19 Sat 16:53:35
所要時間:約 6 分で読めます





意図せず破られた封印の扉。
もはや龍を止める術は無い。



概要

緑龍の吼える声が唸りとなって、深き森より聞こえてくる。

緑神龍グレガリゴンとは、デュエル・マスターズのクリーチャー。
DM-08「闘魂編 第3弾 超神龍の復活(インビンシブル・レジェンド)」にて初収録。他にも


■DMC-15「幻想の無限龍(エターナル・ドラゴン)デッキ」
■DMC-20「双龍誕生(ドラゴン・インパクト)勝舞エディション」
■DMC-27「コロコロ・ドリーム・パック」
■DMC-33「エッジ・オブ・ドラゴンデッキ」
■DMC-61「コロコロ・ドリーム・パック4(エターナル・ヘヴン)」


などでも再録された。プロモーション・カードにもなっている。

DM-08で登場したコモンドラゴンの一角。
初心者デュエリストに広く親しまれ、かつては同じサイクルのギラントと並ぶ人気と安定さを誇った。

スペック

神とも崇められる緑龍は、森深き処の神聖なる魂より創生された。

緑神龍グレガリゴン C 自然文明 (5)
クリーチャー:アース・ドラゴン 4000+
パワーアタッカー+3000
W・ブレイカー

スペックはきわめて淡白。
中量級のパワーと、そこに加算される適度なパワーアタッカーにW・ブレイカー。
つまりは準バニラとも言うべき性能。

インフレの進んだ現在では、別に使う理由も無いスペック。
グレガリゴンよりも、性能の優れたアタッカーは数多く存在する。

しかし、登場当時から人気のカードだった。それは何故かというと、その単純なスペックにある。

種族は優遇種族でもあるドラゴンで、所持種族は当時登場したばかりだったアース・ドラゴンである。
それでいて分かりやすく単純なスペックで、始めたばかりのプレイヤーでも理解しやすいということでもあった

そして、レアリティにもその人気の秘密がある。
レアリティはコモンで、少数のパックを購入すれば誰でも複数枚の入手が可能だった。
人気種族かつ当時最新のドラゴンだったが低レアリティでもあり、小学生プレイヤーや初心者からは魅力的に見える。

以上の要素が、グレガリゴンの人気を支えたのだ。

レアリティは低いので手に入れやすい。
それでいて単純明快なスペックで、アタッカーとして分かりやすく使いやすい。
種族面やイラストで見ても、切り札に見える……このことから、初心者の使いやすいカードとして広く知れ渡ったのだった。

だが初心者だけが使うカードと言うとそんなこともなく、初心者以外のデュエリストもグレガリゴンを使う機会は多かった。
当時としてはコストの低いドラゴンだったので、デッキに軽いドラゴンが欲しい時には投入されていた。
特にコスト5でデメリットや特殊な条件を持っていない非進化のW・ブレイカーは、それもアタック時限定とはいえパワー7000になるクリーチャーは当時の基準だとかなり破格の性能。
このため自然文明を採用する中速のビートダウンデッキにおいては中盤のシールドの削り合いや敵アタッカーに対する殴り返しによる盤面制圧で優位に立てるカードだったのである。
パワーアタッカーである分当然素のパワーは高くはないものの、それでも4000という数字は当時のウィニーでの殴り返しや軽量火力呪文では除去できない数字。
その為相手はそれなりのコストがかかる除去カードを使う、中型以上のクリーチャーをこのクリーチャーの除去の為に動かす等しなくてはならず、中盤の攻防の中でそれらの工数を取らせてる時点でとりあえず最低限の仕事は出来ていると言える。
デュエルマスターズは淡白なスペック持ちが強いゲームではないものの、これ程までにコスト以上のスペックを持つカードとなると流石に強力と言わざるを得ない。

進化元として利用されることも多く、かつてはよく《太陽王ソウル・フェニックス》のデッキに投入された。
コッコ・ルピア》からこのカードに繋ぎ、次のターンにソウル・フェニックスに進化するという流れがソウル・フェニックスデッキでは採用されており、基本戦略として定着していた。

ただし、インフレの進んだ現在では出番が無い。

劇的なパワーインフレ時期の覚醒編では、超次元呪文から呼び出せるサイキック・クリーチャーが登場。
グレガリゴンを出せるコスト域では、超次元呪文でW・ブレイカー持ちの覚醒獣を呼び出せるようになってしまった。
エピソード1では《緑神龍カミナリズム》といった上位互換に近いカードが登場。

グレガリゴンは、上記の時期から出番が激減してしまい、現在ではあまり見かけなくなってしまった。
だが、このグレガリゴンと共に戦った経験のあるデュエリストは今なお多い。

多くの初心者をDMの世界に導く役割を果たしたグレガリゴン。
間違いなくこのクリーチャーの存在は、優良コモンカードの一枚と言える。

DMの歴史に名を刻んだカードのひとつと言っても過言では無い。

派生カード

龍装者 ルガリゴゴ C 自然文明 (5)
クリーチャー:ドラゴンギルド/グランセクト 4000
S・トリガー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のパワー3000以下のクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置く。

グレガリゴンの化石が利用されたらしいグランセクトドラゴンギルド
素のパワーとコスト設定と所持文明にこそ面影はあるが、スペック自体は除去能力持ちのS・トリガークリーチャーと別物。

チョートッQ <グレガリ.Star> C 自然文明[ジョーカーズ] (4)
スター進化クリーチャー:ジョーカーズ/アース・ドラゴン/レクスターズ 6000
スター進化:レクスターズまたは自然のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。

《チョートッQ》と共鳴を果たし、ジョーカーズとの複合のレクスターズへと変貌したグレガリゴン。
スター進化を持ち、cipで《青銅の鎧》のようなブーストを行う。

低コストW・ブレイカーの進化クリーチャーと言う点でグレガリゴンの要素は反映されている。
スタートデッキに収録されたカードなので、レクスターズになっても初心者に優しいのがグレガリゴンの方針のようだ。

関連カード

黒神龍ギランド C 闇文明 (4)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ 6000
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルする時、バトルの後、このクリーチャーを破壊する。

紅神龍メルガルス C 火文明 (4)
クリーチャー:ボルケーノ・ドラゴン 4000

グレガリゴンと共に、DM-08のコモンのドラゴンのサイクルを務めたカード。

ギランドは優秀で、現在でも使われている。
グレガリゴンは上記でも述べたように、当時はかなり使用されていた。
メルガルスは……バニラで種族も不遇種族だが、まぁ軽いドラゴンとしてはまだワンチャンスあるか…?

どれも一定の使い道はあるカードなので、何だかんだでDM-08のサイクルは利用価値のあるサイクルと言える。

緑神龍カミナリズム R 自然文明 (5)
クリーチャー:アース・ドラゴン/ハンター 6000
W・ブレイカー
自分のハンターが破壊される時、墓地に置くかわりにマナゾーンに置く。

DMR-01で登場したアース・ドラゴン。
エピソード1で登場した新種族、ハンターを併せ持ち、ハンター(自身含む)をサポートする能力を持つ。

コスト5でデメリットなしのパワー6000、W・ブレイカーで能力もちと、上記のとおりグレガリゴンにとっては上位互換に近いスペック。
《若頭 鬼流院 刃》など、他の自然ハンターとの相性もいい。

緑神龍ガラギャガス C 自然文明 (5)
クリーチャー:アース・ドラゴン 4000+
パワーアタッカー+3000
W・ブレイカー

DMR-09で登場したアース・ドラゴン。

何故かエピソード3になって登場したグレガリゴンの相互互換。
しかし、インフレの進んでしまっているエピソードシリーズ
そこにおいてグレガリゴンのようなスペックのカードが活躍できるはずもないのだった。
ただし、トッキュー8での試合ではまだ力を発揮出来たりもする。

名前の最後の文字に「ん」があるクリーチャーを破壊する《スーパーしりとりガー》の登場により、効果に引っ掛からないという点でグレガリゴンの上位互換に変貌した。
だが、しりとりガー自体がネタに近いカードでそこまで使用率も高くないので、あってないような上位互換の肩書である。
しりとりガーを気にするよりはまだ《天使と悪魔の墳墓》を意識した方が余程良いだろう。
そもそもグレガリゴンもガラギャスもしりとりガーが出た時期にガチな試合で見かける可能性はまずないという…。

デュエル・マスターズ プレイス

DMPP-02 第2弾「伝説の再誕 -RETURN OF LEGENDS-」に収録。構築済みデッキのDMPD-03「超竜の咆哮」にも収録された。
性能面での変更は行われていないが、レアリティがアンコモンに昇格した。同じDM-08のコモンドラゴンだった《黒神龍ギランド》も同様の扱いを受けている。

ユーザーからの扱いは本家と大きな変化はなく、中量級の低レアリティドラゴンとして需要がある。
ただし、アンコモンになっているのでコモンだった本家よりも多少入手しにくくはなっている…と言ってもアンコモンなので大した影響はないが。

こちらでもデュエプレの初期から参戦していた《デスブレード・ビートル》の立場を追い込んでいる。
しかし、本家と違って《デスブレード・ビートル》は最初から誰でも入手可能なカードとなっているので、入手難易度的にはあちらに劣るようになった点は本家との明確な違いと言えるか。
まあグレガリゴンも入手しやすいアンコモンだから、結局は明確に劣っていると言えるほどの要素にはなっていないが。

補足

  • 基本セット転生編時期のワールドマップでは、このクリーチャーと思われる存在が仙界の滝に潜んでいる様子が描かれている。

  • 漫画「デュエル・マスターズ」では勝舞が対ザキラ戦で使用。
    コッコ・ルピアでコストを軽減して《紅神龍バルガゲイザー》と共に召喚。
    それに加えて《トット・ピピッチ》の能力でスピードアタッカーと化し、W・ブレイクを行った。

  • 「明治DMチョコ」では3DCGイラストで収録。このクリーチャーの全身像を見ることができる。
    西洋のドラゴン風の体つきに、ワニの口のような両腕など、他のアース・ドラゴンとは一線を画する姿をしているのがわかる。





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最終更新:2024年10月19日 16:53