アルテリオン

登録日:2015/05/14 Thu 16:43:50
更新日:2024/11/05 Tue 11:41:05
所要時間:約 6 分で読めます





アルテリオンは、スーパーロボット大戦シリーズに登場するロボット。

スペック

分類:宙間航行・宇宙環境作業用可変アーマードモジュールリオンシリーズ、シリーズ77)
型式番号:YAM-008-2(DCAM-008-2)
全長:28.3m(クルーズ・フィギュア時)
全高:19.2m(ドール・フィギュア時)
重量:28.4t
推進兼空中浮遊機関:テスラ・ドライブ×2基
開発者:フィリオ・プレスティ
所属:αナンバーズ(αシリーズ)、テスラ・ライヒ研究所(OGシリーズ)

概要

プロジェクトTDのフィリオ・プレスティが開発したシリーズ77の機体。アステリオンAX(後述)のデータを元に開発された完成機であり、『α』のコードネームが付けられている。
可変機構が設けられており、巡航形態『クルーズ・フィギュア』と作業形態(人型形態)『ドール・フィギュア』の2つの形態を持っている。機体色はアステリオンAXよりきれいな白銀色をベースとしており、装甲の一部は青や水色で塗られている。
アステリオンAXと同様コクピットは複座となっており、メインパイロットはアイビス・ダグラス、ナビゲーターはツグミ・タカクラが務めている。

第3世代の超小型高性能テスラ・ドライブを2基搭載しており、最高速度と機動性、航続距離は今までのアーマードモジュールをはるかに凌駕しているほか、大気圏を離脱や突入を行うことも可能である。また、その素早さを活かして機体を高速で切り返す「ブレイクターン」と呼ばれるマニューバーで分身したように見せて敵の攻撃を回避することもできる。
アルテリオンは2基のテスラ・ドライブをシンクロさせる『ツイン・モーダル』を実現しており、2基のテスラ・ドライブを空間で認識させることで安定した運用が可能になるという利点がある。

恒星間航行を目的として開発されたため、本来は武装をしない予定だったが、外宇宙での戦闘を考慮してディバイン・クルセイダーズで開発された「CTM」シリーズとGアクセルドライバー、ソニックセイバーなどの武器を装備しているが、これらの武器の威力はあまり高くない。『CTM』はConsolidated Tactical Missileの略であり、『統合戦術ミサイル』を意味する。
また、この特性上メイン形態は「CF」(巡行形態)である。

搭載されている武装のほとんどが実弾兵器であり、恒星間航行に必要なエネルギーを確保する必要があることからエネルギーを多く消費するビーム兵器は一切装備されていない。

姉妹機にベガリオンが存在しており、合体することでハイペリオンとなる。

名前の由来はわし座のα星『アルタイル』から。

劇中での活躍

αシリーズ

第2次α

物語開始からアイビスたちのもとにあり、輸送シャトルのコンテナの中に入っていた。アルテリオンを依頼主であるベラ・ロナに届けに行っていたが、コスモ・バビロニアの襲撃に会い、急遽使用することになった。
アイビスがマニューバーGRaMXsの訓練で事故を起こして心に傷を負っていることを、ツグミによってテスラ・ドライブのリミッターを掛けられていた。
機体性能自体はそこまで悪くないのだが、アイビスがとにかく(ネタにされるレベルで)弱く活躍させるには機体を徹底的に改造してやる必要がある。

第31話でアイビスが過去を振りきって本来の自分を取り戻し、それに応じてツグミがテスラ・ドライブのリミッターを解除。
これによって運動性が上がり、特殊技能「ブレイク・ターン(分身)」と、必殺技のマニューバーGRaMXsが解禁される。
アイビスが過去を振りきりマニューバーGRaMXsを放つまでの流れは非常に熱い。
また、これによってアイビス自体の能力も跳ね上がるので、機体性能自体はそこまで極端には強化されないがパイロットが強くなることで一気にトップ級の戦力になってくれる。

前述の通り基本形態は「CF」だが序盤のCFは武装がやや貧弱であり「DF」の方が豊富な武装を活かせる。
マニューバーGRaMXsはCFでしか使えない。

第37話でスレイとの決着を付けて和解を果たした後、ベガリオンと合体してハイペリオンとなる事で本作でも屈指の強ユニットとして君臨する。
ただし合体は任意であり、小隊制なのでハイペリオンを使いたければアルテリオンとベガリオンを同小隊に組み込む必要がある。
合体しても武装が劇的に強化されるわけではないのだが、3人の精神コマンドに加えアルテリオンとベガリオンのいいとこ取りな武装になるので基本は合体して運用することになるだろう。

第3次α

外宇宙に出ていたが敵の襲撃を受け、アイビスの手でハイペリオンを分離させてスレイのベガリオンを地球に向かわせていたため、アルテリオンが登場するのは中盤以降となる。
参戦時にはベガリオンがセレーナのASソレアレスの攻撃で破壊されており、合体はお預け。ベガリオンの修理にあたっていたツグミの代わりにスレイがナビゲーターを務めることになった。
後にベガリオンの修理が完了すると合体が可能になる。
なお、第3次αのアルテリオンはセレーナ・レシタールが主人公のときにしか登場しない。

本作では実弾に強い耐性を持つフェイズシフト装甲のガンダムが登場するので、それらに対しては相性が悪い。
性能は相変わらず高水準ではあるが、ブレイク・ターンがオミットされアイビスが精神コマンド「魂」を使えなくなったので相対的には弱体化している。

OGシリーズ

OGシリーズはアイビスが前倒しして参戦しているがアルテリオンは示唆されるだけで中々登場せず、デビューは「第2次OG」となった。
基本的な位置付けは第二次αと一緒なのだが、アイビスはマニューバーGRaMXsの事故を起こしていない。
開発者のフィリオが病死したショックで本調子は出せていないが比較的すぐに乗り越えるのでアイビスがそこまで弱くなく、序盤から活躍できる。

中盤にマニューバーGRaMXsを会得してスレイを打ち破り、その後和解してハイペリオンに合体するという流れは一緒。
ただし本作からはハイペリオンに合体した状態で出撃が可能となった他、アルテリオンのGアクセルドライバーとハイペリオンのGドライバー・Xコンビネーションの弾数も別々でカウントされるようになった。

武装

90mmGGキャノン

近接戦闘用機関砲。テスラ・ドライブの使用によって発生する「T・ドットアレイ」を利用して命中率を高めている。GGは「グラビティ・ガイダンス」の略であり、重力誘導を意味する。
ミサイル系列の弾数が心もとないのでこれに頼ることも多い。威力は言うほど低くはない。

CTM-02スピキュール

両腕に収納されているCTMシリーズの小型ミサイル。ゲーム内ではドール・フィギュア時のみ使用できる武器として扱われているが、実際はクルーズ・フィギュア時でも使用可能であり、マニューバーGRaMXsを使用する際に発射している。
スピキュールは太陽表面の『彩層』と呼ばれる部分から垂直に現れるガスのジェット噴射のこと。

ソニックセイバー

ドール・フィギュア形態のアルテリオンの格闘兵器。T・ドットアレイを集束させて敵を切り裂く。
「α」シリーズでは切り抜ける演出がかなりカッコいい。射程は1だがアイビスが覚醒した後は射程が伸び、強化パーツで延長可能になる。

CTM-07プロミネンス

両腕に収納されているCTMシリーズの中型ミサイル
プロミネンスは太陽の表面にある彩層から磁力線に沿って吹き出すガスのこと。

Gアクセルドライバー

T・ドットアレイを利用して高速で発射するレールガン。使用時には水色の砲身をスライドさせる必要がある。
CFとDFで射程が違い、前者は短射程移動後攻撃可能、後者は長射程移動後攻撃不可能。

マニューバーGRaMXs

アルテリオン最大の必殺技。Sクラスのマニューバー。クルーズ・フィギュア時のみ使用可能。
テスラ・ドライブの出力を最大まで上げて加速し、GGキャノンやミサイル、Gアクセルドライバーを一斉に発射しながら突撃を行う。
第2次αでは一斉射撃後にソニックセイバーで敵を切り裂いていたが、第2次OGでは少し異なっており、加速してミサイルを発射した後、ミサイルより早く接近してGGキャノンで牽制し、後ろががら空きになったところをGアクセルドライバーでダメージを与え、ブレイク・フィールドを展開して敵を押しながら正面に来たミサイルを全てぶつけ、ブレイク・フィールドで敵を貫くという戦法に変わっている。
『GRaMXs』は『Gravity-control Rapid acceleration Mobility break Cross(X) shoot』の略であり、『重力加速制御応用の急加速突撃、ならびに攻撃対象との交差射撃による空間戦術』を意味する。読みは『グランエクス』。


アステリオン

「OG2」に登場するアーマードモジュール。
時系列的に前倒しで登場するアイビスの乗機であり、実質的にアルテリオンのプロトタイプに相当する「αプロト」と呼ばれている。

分類:アーマードモジュールリオンシリーズ、シリーズ77)
型式番号:YAM-007-1
全長:20.2m
重量:38.0t
推進兼空中浮遊機関:ロケットエンジン、テスラ・ドライブ×2基
開発者:フィリオ・プレスティ
所属:テスラ・ライヒ研究所

開発母体はアーマードモジュール・ガーリオンであり、メタ的に言えばガーリオンとアルテリオンのデザイン上のミッシングリンクに当たる機体。
なので見た目はほぼガーリオンなのだが、両肩にテスラ・ドライブを搭載しており高い機動力を持つ。
アルテリオンのようにクルーズ・フィギュアへの変形はできないが、四肢を折りたたむ簡易的な可変機構を搭載している。

アイビスの宇宙への夢と信念を認めたフィリオの意向により、カラーリングは彼女のパーソナルカラーである白銀になっている(アルテリオンとは差し色が違う)。
だがこれは成績優秀だったスレイのプライドを傷つけることになり、彼女の離反をもたらすことになった。

アステリオンAX

アステリオンの改修機。「OG2.5」及び「OG外伝」に登場する。
ロケットエンジンを取り外し、テスラ・ドライブのみで飛翔を行えるように改修されているのだが、その分パイロットの負担が著しく上がってしまった。
その解決策として、複座型にしてナビゲーター席を設けることで負荷軽減を図ることになった。

デザイン的にはアルテリオンとアステリオンの中間であり、アルテリオンに比べると結構ゴテゴテしている。
アイビスとツグミの二人体制になったのも本機から。
また、クルーズ・フィギュアへの可変機構も備えているがゲームでは演出のみ。

OG2のアステリオンは正直弱い(援護要員としては優秀)のだが、こちらはかなり強力なユニットになっており、切り込み役や囮として活躍してくれる。

武装(アステリオン/アステリオンAX)


マシンキャノン

胸部内蔵機銃。ガーリオンのものと一緒と思われる。

アサルトブレード

換装武器。これもガーリオンのものと一緒。
同シリーズで数少ない実体武器だが使う機会はまずない。

バーストレールガン

同じく換装武器でガーリオンのものと(ry
こちらは射程に優れるので他機に取られなければそのまま使う事になるだろう。

マイクロミサイル

マニューバの演出でのみ使われる武装。
おそらく、CTMの一種(スピキュール?)であると思われる。

ソニック・ブレイカー

ガーリオンの必殺技であり本機も使用可能。
この時点ではソニックセイバーのような複雑な扱いがまだ出来ないようで、単純にフィールドを纏って突撃するのみ。

マニューバRaMVs

アステリオンの必殺技である高速一撃離脱のAクラスマニューバー。
「Rapid acceleration Mobility break Volley shoot」の略で、「急加速突撃及び一斉射撃の空間戦術」とのこと。
実も蓋もないことを言うと「OG2」版のマニューバーGRaMXsでありやっていることも(第二次αの)GRaMXsとほぼ一緒。流石に「第二次OG」以降のGRaMXsと見比べるとかなりシンプルな戦術である。
こちらでは四肢を変形させた後ミサイルを放ち、マシンキャノンを連射しながらフィールドを張って突撃する。

CTM-06ネビュラ

ドラマCDでのみ言及されるアステリオンAXの搭載武装。名前からしてCTMの一種であろう。

マニューバGRaMDs

アステリオンAXの必殺技であるSクラスマニューバ-。
「Gravicon Rapid acceleration Mobility break Direct shoot」の略で、「重力加速制御による急加速突撃及び直接射撃」の意味。
基本的な流れはマニューバRaMVsと一緒だが、巡行形態に完全変形することで速度が上がっている。
更にソニック・ブレイカーをぶちかます際にドール・フィギュアに戻り、全弾発射で締めるという「第二次α」のハイペリオン版マニューバGRaMXsも彷彿とさせる流れ。
これでもなおGRaMXsよりは難度が下がるらしい。第二次OGのマニューバーを見ると確かにそうではある。




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