ダークロード(デュエル・マスターズ)

登録日:2014/08/19 Tue 22:45:31
更新日:2024/04/28 Sun 20:38:06
所要時間:約 3 分で読めます







不気味に沈黙する軍勢の前で、幾千もの魂を封じた邪杯を手に掲げる。




ダークロードとは、TCGデュエル・マスターズ」の種族の一つである。


概要

基本セットエピソードシリーズにおける闇文明の支配種族。

かつては《凶星王ダーク・ヒドラ》、《妖姫シルフィ》、《残虐覇王デスカール》といったパワーカードがひしめいていたものの、
シルフィはマイナーになり、ダーク・ヒドラはあまりに強く、プレミアム殿堂になってしまった(後に殿堂に格下げ)。
デスカールに至ってはデュエル・マスターズ七英雄にされてしまう始末。
不死鳥編で一回フェードアウトするもののすぐに極神編で復帰。
そして戦国編ではナイトの主要種族として復活した。
ダークロードとナイトは設定が似通っている部分もかなり多いため、納得といえば納得である。

魔神貴族やヴァンパイアのような見た目の物が多く、闇文明を率いる者としてその高貴な姿を魅せつけてくれる…のだが、
何しろ闇文明といえばヘドリアンだのドラゴン・ゾンビだのキマイラだの
汚かったりグロかったりするクリーチャーが多いため違和感もなくはない。

背景ストーリー上、彼らのほうがデーモン・コマンドより上である(エピソードシリーズ時点では)。
しかしながら、モナーク家やロマノフ一族にデーモン・コマンドのクリーチャーも少なからずいるため、
何かしら関連性はあるのではないだろうかと考えられている。
デーモン・コマンドを始め闇文明のダークロードに対する忠誠は高いはずなのだが、
キマイラは時々取り込んじゃってたりする。
使い魔としてはガーゴイル、キマイラ、ダーク・モンスターがいる。

上記にモナーク家と書いたが、あの『覇王ブラックモナーク』がまさにダークロード(後にデモコマとの複合であることが判明)である。
闇文明の多くの種族を生み出し、かなりの巨体とその力で闇文明の礎を築いたとされる強大なダークロードであり、
デーモン・コマンドグランド・デビルは彼の復活を計画しており、亡骸はグランド・デビルが棲家としていた。
だが、簡単に死者を蘇らせることで定評のある闇文明をして復活させられない(比較して欲しいが、あのバロム様は幾度と無く闇の蘇生術によって蘇っている)ことを考えると、相当に強大であったろうと考えられる。
…と思われていたのだが、実は「復活してしまうとあまりに強すぎてつまらない」せいで復活させてなかったらしい。
そしてその後自然文明の力を借りて復活させた。

漫画ではザキラが使用する。
同じ闇使いの黒城凶死郎がデーモン・コマンド使いであることと対比されるようになっているため、勝舞編では優遇された種族である。
だが主人公が勝太にバトンタッチすると急速にフィーチャーがストップ。
エピソードシリーズではロマノフ一族のクリーチャーがほそぼそと出た他、数体の新規が現れた程度である。
そしてドラゴン・サーガでは、まさかの「全文明がドラゴンをいただく」という世界観になっているため、
本来の支配種族であるダークロードの影は薄くなってしまった*1

命名法則は単種族は「肩書+名前」であり、多種族は「恐皇」または「死爵」がつく。
進化クリーチャーは「死皇帝」がつくが、ナイト複合が多くその場合は例外的にナイトの命名法則に従う。

デッキ

ダークロードは単体で使う者や、ロマノフ一家のようにナイトデッキで運用するパターンが多いが、種族デッキとして構築する場合は、基本的に《大邪眼バルクライ王》を必須とする。
ダークロードのクリーチャーは進化元をダークロードに取ることが少ないが、バルクライ王はダークロード進化であり、また他はそもそも「そっちのほうが進化しやすいわ」なのであまり問題はない。

ただしバルクライ王の効果が以下の様なものであるため、基本的にあまり進化クリーチャーを多数採用するのはおすすめできない。

大邪眼バルクライ王 闇文明 (7)
進化クリーチャー:ダークロード/ナイト 11000
進化-自分のダークロード1体の上に置く。
このクリーチャーが攻撃する時、進化ではないダークロードを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。
W・ブレイカー

バルクライ王で踏み倒す非進化ダークロードの候補をあげるなら以下の様なものか。

《妖姫シルフィ》 闇では珍しい全体3000火力。自分のpig持ちウィニーも大量に落とせる。墓地進化採用型にも適している。
《闘竜死爵デス・メンドーサ》 《デス・スモーク》を内蔵しており、相手のアンタップクリーチャーを確定除去できる。
《神滅恐皇グールギヌス》 確定除去とシールドブレイクを行える。
《希望の親衛隊ファンク》 サイキック殺しで有名なファンクさん。サイキックに-5000をかけ続ける。地味に非サイキックにも《ローズ・キャッスル》を設置してるようなもんである。
《邪法カルネイジ》 ブロックしながらサルベージ。なにげに最軽量であり序盤のブロックにも適している。
《残虐覇王デスカール》 ドラゴンやゼニスと拳で語り合える。

進化元には以下の2種がおすすめ。
邪眼銃士ダーク・ルシファー 闇文明 (6)
クリーチャー:ダークロード/ナイト 6000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から3枚を墓地に置く。
W・ブレイカー
このクリーチャーが破壊された時、好きな数の進化ダークロードを自分の墓地から手札に戻してもよい。
墓地をこやせる6コストでありバルクライ王に綺麗につながる。
またそのバルクライ王が墓地に行ってしまった時、死ぬことでそれを引っ張り上げることも可能。

邪将グレイト・アシカガ 闇文明 (6)
クリーチャー:ダークロード/サムライ 6000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から3枚まで、墓地に置いてもよい。その後、自分の墓地からクロスギアを1枚バトルゾーンに出してもよい。
このクリーチャーにクロスギアがクロスされていない時、このクリーチャーはクリーチャーを攻撃できない。
W・ブレイカー
クロスギアはダークロードデッキでは用いることは少ないだろうが、効果としてはダーク・ルシファーと同じであり、非常に頼りになる。
墳墓避けで入れてもいいし、クロスギアを多用するダークロードデッキを考えるのも一興か。
クリーチャーを攻撃できないデメリットは、逆に強制攻撃クリーチャーをすり抜けることが可能というメリットにもなるので、無理にクロスギアを採用する必要はないが。

せっかく『邪眼』なので、バルクライ王を使ったナイト呪文デッキも面白い。
ナイト呪文を撃つと墓地に落ちるが、それを再利用するためにこいつもデッキに挿しておきたい。

邪眼皇ロマノフI世 闇文明 (7)
クリーチャー:ダークロード/ドラゴン・ゾンビ/ナイト 8000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中から闇のカードを1枚選び、自分の墓地に置いてもよい。その後、山札をシャッフルする。
このクリーチャーが攻撃する時、自分の墓地にある闇のコストが6以下の呪文を1枚、コストを支払わずに唱えてもよい。その後、その呪文を自分の山札の一番下に置く。
W・ブレイカー
邪眼財閥の長であり、呪文を再利用する能力は非常に優秀である。
またバルクライ王で出したいクリーチャーを落とすのも割とありで、出してすぐに殴りに行かせるためにサブで採用することが多い火文明でSAを付加してみよう。デスカールもきっと光る。

その他のダークロード

暗黒皇女(あんこくおうじょ)アンドゥ・トロワ 闇文明 (6)
クリーチャー:ダークロード 4000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト1のクリーチャー、コスト2のクリーチャー、コスト3のクリーチャーをそれぞれ1体ずつ、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
使いドコロが見つかりにくいが、低コストクリーチャーを大量に採用したデッキで場を整えるのにうまく使ってやりたい。
なにげに墓地進化も出せるので、デスマーチ、ワーム・ゴワルスキー、ドルゲドスを並べて殴りかかってもいいだろう。

凶星王ダーク・ヒドラ 闇文明 (6)
クリーチャー:ダークロード 6000
自分のクリーチャーがバトルゾーンに出た時、そのクリーチャーと同じ種族をひとつでも持つクリーチャーを1体、自分の墓地から手札に戻してもよい。
W・ブレイカー
ダークロード記念すべき最初のプレミアム殿堂。
昔はこいつとペトローバが種族デッキを強化する2強だった。
ペトローバと違いこちらはダークロードを釣ることも可能で、自分で自分を釣り上げて並べることも可能。
あまりの汎用性の高さと、出ただけでとんでもないアドバンテージを稼いでしまうことから使用が禁じられた。
その後殿堂に格下げになり、1枚だけだが使用可能になった。

邪神M・ロマノフ 火文明 (5)
進化クリーチャー:ゴッド/ダークロード/ナイト 3000+
Mデッキ進化-自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中からクリーチャーを1体選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。表向きにした残りのカードを自分の墓地に置く。表向きにしたカードの中にクリーチャーが1枚もない場合、このクリーチャーを手札に戻し、表向きにしたカードをすべて墓地に置く。
メテオバーン-このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚選び墓地に置いてもよい。そうした場合、火か闇のコスト6以下の呪文を1枚、コストを支払わずに自分のマナゾーンから唱える。
G・リンク《邪神R・ロマノフ》または《邪神C・ロマノフ》の左横。
火文明ダークロードという珍しい存在にして、ダークロード2体目のプレミアム殿堂。
進化は確実かつ場に進化元を予め用意する必要はなく、出してすぐにコスト6以下の呪文を唱えられる。そのうえ他が墓地に落ちるので次にそのまま初代ロマノフなどを出すとさらに呪文が使えるというよく分からんことになっている。そのロマノフは《インフェルノ・サイン》で出せてしまうのもポイント。

他にもいろいろ理由がある(つーか上のくらいじゃ今どきプレミアム殿堂になりっこない)のだが、ここに書くには余白が狭すぎるので個別ページ参照。

勝利のアパッチ・ウララー 闇/火文明 (6)
クリーチャー:メルト・ウォリアー/ダークロード/ハンター 3000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、またはこのクリーチャーが破壊された時、相手の手札を見ないで1枚選び、相手はそれを見せる。そのカードと同じ文明を持つ、コスト8以下のハンター・サイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
cipとpigで2度サイキック・クリーチャーを呼べる。
条件が条件なので、なるべく多色のハンタークリーチャーを使うなどして強引にでも5色揃えておきたい。

ウソと盗みのエンターテイナー 火/闇文明 (4)
クリーチャー:ヒューマノイド/ダークロード 4000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
バトルゾーンに自分の他のクリーチャーがあれば、このクリーチャーは攻撃されない。
相手がコストを支払わずにクリーチャーをバトルゾーンに出した時、そのクリーチャーを破壊する。
コロコロとのコラボで、「ウソつき!ゴクオーくん」と「怪盗ジョーカー」のコラボ。子供向けTCG的にこれはありなんだろうか。
相手にしか発動しない点でマグナム2種に優位である面白いクリーチャー。相手の踏み倒しだけ一方的に封じてこちらは踏み倒すことでアド差を大きくつけることができる。



追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • DM種族項目
  • デュエル・マスターズ
  • DM
  • 闇文明
  • ダークロード
  • 闇文明の種族
  • デュエマ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月28日 20:38

*1 光のライトブリンガー、水のサイバーロードも同様の理由から登場できなくなっている。なお火のヒューマノイドと自然のビーストフォークは明確に支配種族と言われなかったことが幸いして、ドラゴン・サーガでもフィーチャーを受けている