星雲の精霊キルスティン

登録日:2014/09/26 Fri 15:48:38
更新日:2024/04/21 Sun 07:59:01
所要時間:約 11 分で読めます






無限軍団の将の企みは、多色の力を根絶し、全文明を支配下に置く事だった。




星雲の精霊キルスティン》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DM-12「聖拳編 第3弾 魔封魂の融合(エターナル・ボルテックス)」にて収録。レアリティはベリーレア。

ウェーブストライカーデッキにおける最強の切り札。
今なお色褪せないその破壊力は、多くのデュエリストをウェーブストライカーデッキへの道に踏み入れさせた。


スペック

星雲の精霊キルスティン VR 光文明 (7)
クリーチャー:エンジェル・コマンド 5000+
ウェーブストライカー
WS-バトルゾーンにある自分のクリーチャーすべてのパワーは+5000され、「ブロッカー」と「W・ブレイカー」を得る。

やはり、キルスティンの代名詞はそのWS効果にある。
味方全体にパワー5000強化という大幅なパンプアップを行い、さらにW・ブレイカー付与とブロッカー追加という強化を施す。

小型クリーチャーの多いWSにとってパワー+5000は強力で心強い。
炎舞闘士サピエント・アーク》と組み合わせれば、多くのクリーチャーを殴り殺せる。
また、このパンプアップはWS未所持のクリーチャーにも付与できるのが地味に嬉しい点で、WSデッキにおける非WSのサポートクリーチャーを攻撃要員として動かせる。
キルスティン自身も効果の対象であり、WSが発動しないキルスティンは、コスト7のパワー5000のエンジェル・コマンドというスペックだが、発動によってパワー10000のブロッカー+W・ブレイカーと大幅に強化される。

W・ブレイカー付与も、フィニッシュを手助けする。
WSが発動できる環境ならば、一気に相手を倒すことができるだろう。
ブロッカー付与は、WSデッキの守りを一気に鉄壁に出来るという点は見逃せない。
何かしらのブロッカーサポートと組み合わせて見ても面白いかもしれない。

また、cipが多いWS能力の中でも比較的珍しく、ウェーブストライカーが3体揃った時点で常在効果として起動する。
そのため、ウェーブストライカーを一斉展開する際に先出ししておけば、cip組の発動を逃さずに済むという利点もあったりする。

一方でブロッカーを味方全員に付与する以上、やはりブロッカー破壊には弱い。
クリムゾン・ワイバーン》《爆竜 GENJI・XX》は天敵の存在。
しかし、それらのクリーチャーは敵のターン中に発動する能力であり、相手のターンに入るまでにキルスティンでフィニッシュさせれば問題ないと思われていた。
だが、《超爆デュエル・ファイアー》という呪文などが登場し、S・トリガーでブロッカー全破壊をされるという状況が起きる場面も出てきた。
採用率がかなり高いという訳でもないが、仮に相手に発動されたらご愁傷様とでも言うべきか。

フィニッシュを仕掛ける際のS・トリガー、それも除去系のS・トリガーには注意。
アクア・サーファー》や《デーモン・ハンド》でキルスティンを除去されたら当然WS効果は消える。
逆に相手に反撃されかねないので、フィニッシュをかけるタイミングは見計らった方が良いかもしれない。

総括をすると、上述のような弱点もあるが、今なおWSデッキの切り札を務めているだけあって能力はフィニッシャーに相応しく豪快である。
WSのフィニッシャー候補に有力な新規カードが現れない現状もあって、キルスティンは今後もWSデッキで使われていくだろう。


ツインパクト版


無限軍団の将が、他文明の力を取り込み再び兵を率いる。

星雲の精霊キルスティン R 光文明 (7)
クリーチャー:エンジェル・コマンド 5000+
ウェーブストライカー(「ウェーブストライカー」を持つクリーチャーが他に2体以上あれば、このクリーチャーに次のWS能力を与える)
WS−自分のクリーチャーすべてのパワーを+5000し、「ブロッカー」と「W・ブレイカー」を与える。
神秘の石柱 R 自然文明 (3)
呪文
自分の山札の上から2枚を、タップしてマナゾーンに置く。その後、カードを1枚、自分のマナゾーンから墓地に置く。

DM22-EX1「黄金戦略!!デュエキングMAX 2022」にてツインパクト、しかも多色カードへと変貌を遂げたキルスティン。
ツインパクトになっても時代が進んでインフレの波が来ているため、レアリティはレアへと格下げになっている。
呪文面はマナブーストと墓地肥やしを同時にこなせる優秀なカードの《神秘の石柱》が与えられた。

神秘の石柱は墓地肥やしが可能なため、《漂流大陸の復活》のリアニメイトのサポートを意識していると思われる。
WSデッキでは投入する文明が多くなりやすいマナの色を整えやすく、キルスティンやWSを抜きに神秘の石柱のツインパクト版として考えてもクリーチャー指定回収で神秘の石柱を再利用が可能となり、呪文面が必要ない場面でもコマンド持ちのクリーチャーを一応場に出す選択ができるようになった点は大きい。

元のキルスティンや神秘の石柱は実質的に下位互換になった…と思いきや、実は多色ツインパクト故に片方側の文明がデメリットになることもあるのでそうでもない。
神秘の石柱を使うデッキで光を用いない場合や自然抜きのWSデッキや《アラーム・ラディッシュ》のマナブースト兼マナ回収を意識する場合は、ツインパクト版を投入しないか或いは数を減らして元のカードと両立させるという選択も必要となるだろう。


関連カード

炎舞闘士サピエント・アーク C 火文明 (3)
クリーチャー:ドラゴノイド 2000+
ウェーブストライカー
WS-このクリーチャーのパワーは+4000され、タップされていないクリーチャーを攻撃できる。

WSデッキの代名詞は、やはりこのクリーチャー。
聖拳編当時、というか今見てもWS発動時の能力は小型クリーチャーとしては異常なスペック。

キルスティンで強化すれば、パワー10000のアンタップキラー。
そこに《予言者ラメール》でさらに強化しガンガン敵を殴りまくれ。

詳しくは個別項目を参照。

堅防の使徒アースラ C 光文明 (3)
クリーチャー:イニシエート 2000+
ウェーブストライカー
WS-このクリーチャーのパワーは+4000され、「ブロッカー」を得る。

WSデッキでは安定の性能を持つブロッカー。
コストも悪くなく、ラメール→サピエント・アーク→アースラ の流れはWSデッキの鉄板。

キルスティンで強化すれば、パワー11000のブロッカーだ。

電脳奇面アンギラー P 水/闇文明 (6)
クリーチャー:リキッド・ピープル/デビルマスク 6000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
ウェーブストライカー(バトルゾーンに「ウェーブストライカー」を持つクリーチャーが他に2体以上あれば、このクリーチャーは次のWS能力を得る)
WS-このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、「ウェーブストライカー」を持つクリーチャーを1体、自分の墓地から自分の手札に戻してもよい。
WS-このクリーチャーはブロックされず、「W・ブレイカー」を得る。

WSデッキでの切り札候補の一つ。

キルスティンの方が使われるとはいえ、WSデッキで水を入れるならこちらが優先されることも。
両者投入されるパターンもある。好みで使い分けよう。

ところでこいつはなんでWSなのに、多色クリーチャーなんですかね…。

アドラス SR 水文明 (7)
クリーチャー:シー・ハッカー 4000
ウェーブストライカー
WS-このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、各プレイヤーは、バトルゾーンにある自分自身の「ウェーブストライカー」を持つクリーチャー1体につき1枚カードを引く。

DM-11のハズレWS。というよりもハズレアもといカスレア
聖拳編を代表するハズレアで、その後の海外での大出世とあわせてよくネタとされる。

よりによって、こいつの出た次の弾でキルスティンが登場。
そのことで一部からは「レアリティを間違えている、というか出す順番を間違えている」とも称された。
そしてアドラスのネタカード化が進行した。

詳しくは個別項目を参照。

オメガ・ゴライアスδ(デルタ) P 自然文明 (8)
クリーチャー:ジャイアント・インセクト[サバイバー] 5000+
このクリーチャーを自分のマナゾーンから召喚してもよい。
SV-このクリーチャーのパワーを+5000し、「W・ブレイカー」を与える。
サバイバー

専用デッキの目玉として登場したサバイバーの切り札。
キルスティンとはW・ブレイカーやパワー+5000の付与などで似通った点があり、こちらはコストが1重い代わりに単体でもパワー10000の2打点として運用できる。
もっとも、キルスティンの方は2015年に収録されたゴライアスより11年前に登場しており、若干のオーパーツ感を漂わせている。

詳しくは個別項目を参照。


デュエル・マスターズ プレイス

星雲の精霊キルスティン SR 光文明 (7)
クリーチャー:エンジェル・コマンド 5000+
ウェーブストライカー
WS-バトルゾーンにある自分のクリーチャーすべてのパワーは+5000され、「ブロッカー」と「パワード・ブレイカー」を得る。

ウェーブストライカーが登場したDMPP-04 第4弾 「混沌の軍勢 REBELLION SYMPATHY」にて目玉として収録。
レアリティもスーパーレアに昇格しており、同弾にて同じくプレイスに輸入されたWSの《アドラス》と共にスーパーレア枠を埋めている。

スペックも調整が行われており、コストが6コストと本家よりも1コスト下がった。W・ブレイカー付与もパワード・ブレイカー付与に変更。
W・ブレイカー付与ではなくなった点に関しては、同弾に収録されたWSが単独でW・ブレイカーを獲得できるように強化されているという事情があると思われる。

コストが低くなったことにより、本家よりも出しやすくなった点が大きい。
6というコストの数字は5コストの《アドラス》や《略奪秘宝ジャギラ》からマナカーブ的に繋がりやすい点も魅力。
また、パワード・ブレイカーによってブレイク数もW・ブレイカー以上の爆発力を期待できるようになった。

ただし、実はパワード・ブレイカーに関しては本家から完全にスペックが強化されたとは言いにくい。
パワーに依存するパワード・ブレイカーの性質上、現状登場しているWSのスペックでは何かしらのバンプアップをしないと、実質的なW・ブレイカーに留まるためである。
S・トリガーで《ファントム・バイツ》などのパワー低下効果を受けたクリーチャーによっては、シングル・ブレイカーになってしまう事も。
また、《予言者クルト》などのパワー1000未満のクリーチャーのブレイク数を増加させられない。


背景ストーリー

背景ストーリーでの様子は特に語られていないが、イラストを見るに《堅防の使徒アースラ》と《予言者ラメール》を率いていたらしい。
後にDM22-EX1ではプレイス版で明かされた将という設定に言及されており、TCG版でもプレイス版と同様の身分と設定(もしくは逆輸入)となっている模様。

無限軍団はデュアル進化軍に敗れ去ったが、後に《アカシック・ゼノン》がツインパクト計画を進行する際に無限軍団を実験台として別世界に移動させる。
そして《仙界一の天才 ミロク》が主催する第1回『デュエル・マスターズ』へと送り込まれ、他文明の力を取り込んだキルスティンは再び兵を率いることになった。

ちなみに、DM22-EX1では多くの既存WSがツインパクト化を果たしているが、多色ツインパクトになっているのはキルスティンのみである。
アンギラーという前例こそあるとは言っても無限軍団が多色の力を取り込むのは組織の方針と思いっきり矛盾しているのだが、キルスティン本人は多色の力を使う気満々な様子が見られる。

一応、背景ストーリー的にツインパクトは多色の力として扱われておらず、例えば新章世界では《ジョギラスタ・ザ・ジョニー》が初めて多色獣に目覚めた際には、自然文明の長老やジャオウガからレインボーの力として感知されている一方で、ツインパクトの方はそのような扱いは一切なされていない。
なのでウェーブストライカー的にはギリギリセーフなのかもしれない…が、キルスティンに対するアカシック・ゼノンのある種の尊厳破壊的な皮肉なのか、或いはキルスティンの本音は自身が覇権を得られればWSだろうが多色だろうが何でも良いのだろうか?

デュエル・マスターズ プレイス

プレイスで新たに語られた背景ストーリーによると、無限軍団の将であるという設定が判明した。
キルスティンは無限軍団の創設理由である多色クリーチャーの殲滅だけでなく、全文明の支配にまで野望を燃やしている。
その野望を実現するために無限軍団を率いて僅か3日で光文明を制圧し、地上侵攻を行う無限軍団の同胞に力を与えている。

ただし、プレイスで語られる背景ストーリーは本家とは異なる部分もある。
そのため、プレイスの背景ストーリーにおけるキルスティンの設定が本家の背景ストーリーでも反映できるのかは不明だったが、後に一部設定が反映された。


余談

  • ウェーブストライカーでは唯一のエンジェル・コマンド。というか、唯一のコマンド種族でもある。
    これはWS全体であまりメジャーな種族が存在しないという事情が大きい…まぁ、WSに種族の問題は存在しないが。



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最終更新:2024年04月21日 07:59