宮本武蔵(バキシリーズ)

登録日:2015/11/01 (日) 16:21:00
更新日:2021/03/17 Wed 18:06:08
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剣とはそんな不便なものか?


ここで紹介する宮本武蔵は、『バキシリーズ』の登場人物。
歴史上の人物としてはよく引き合いに出され、第三部『範馬刃牙』では、範馬一族の持つ 鬼の貌 と同等のものが失伝した打撃筋鍛錬法で形成されるとされていた。
第四部『刃牙道』にて初登場。
モデルは言うまでもなく実在の剣豪宮本武蔵
吉川栄治先生…あの武蔵たぶん違います(謝)!!!

概要

地下闘技場オーナーである徳川光成が、剣豪「宮本武蔵」の墓を荒らし(なんてことしてんだこのクソジジイ・・・)、入手した遺体のDNA情報から作り上げたクローン人間。
ピクルに次いで二人目となる過去から参戦したファイターである。

度々存在が語られていた伝説の剣豪で、作中に登場する武術家達の憧れの的。勇次郎ですら恋い焦がれた存在であり、宮本武蔵というブランドを考えただけで汗を流して震えるほど。*1そして、レギュラー陣による愛しい武蔵を巡った超多角関係が始まった。*2もはや死合いというより(相)思(相)愛ッッ。

肉体自体はあくまでただのクローンであるが、降霊術により本人の魂を吹き込んだため正真正銘本物の宮本武蔵として再誕した。
厳密には30歳代全盛期の肉体に晩年経験値MAXの魂を宿しているため、生前よりパワーアップしていると言える。
当初クローンとして産み落とされたばかりの魂の入っていない状態では比較的無難な『バガボンド』風の顔立ちをしており、オリバ戦で語られた武蔵のイメージに近かったが、これは徳川寒子に言わせれば「修羅場を潜らぬ甘い顔」らしく「武蔵が人を殺さずに生きていればこういう顔になっただろう」と評されている。

魂が吹き込まれると同時に眉毛が抜け落ち体中に傷が現れ、凄まじい形相へと変貌を遂げた。
その顔は本人による自画像に板垣イズムを足したような凶悪なモノであるが、物分りの良い性格もあってか妙に愛嬌があり、一部読者からカワイイと評されたりも。

人物

これまでの『バキシリーズ』の兵達と比べると異質で、出世や物欲を良しとする面が強い。また、闘争はあくまでそのための手段と割り切っているのも他のキャラクター達と一線を画している。

そのためか、対戦相手を別のイメージで見ることが多く、刃牙に対しては地平線まで続く懐石料理、渋川は野原一面のお花畑、勇次郎は天まで届く金銀財宝、といった感じで物に変換したビジョンを見ている。

また、真意が極端に読みづらく、ひたすら武に打ち込んだ生前?の描写を見ると、出世したい発言も含めどこまでが本気でどこまでが嘘かわからない。*3
そのため攻撃を食らってもダメージを受けているのか受けていないのかイマイチ分かり難い。

烈海王の攻撃を食らった際は、まるで大ダメージを受けたかのように擬態して彼の油断を誘うなど、独歩以上の(現代の感覚で言う)卑怯者として描かれる。

生死を賭ける=戦いというの時代の人物である為、気絶を死亡と判断する。その為、刃牙を気絶させた際には既に刃牙は死んでいるとして再戦を受け付けなかった。さすがの刃牙もこの武蔵の言葉に時代の違いによる勝負感だと納得せざるを得なかった。
後に勇次郎に初手で気絶させられるが、武蔵本人はその後も戦う気満々。この勝負感の基準はいまいち不明である。
というか戦ったキャラクターの半数から幾度となく気絶orダウンをもらっているので、前述の実戦性や勝負感はあまり描写されていない。*4

現代に対する適応力は比較的高く、最初こそ現代の科学技術に驚いていたり警官相手に暴れたりしていたもののすぐに順応している。
他にも徳川邸で焚き火をしながらライターと蜜月の時を過ごしたりしていた。「なんと、なんと♡

どうも全編通して舐めプで遊ぶ悪癖があり、美しい技は避けないで堪能したりパワー自慢のキャラにはパワーで対抗してみたりと技術キャラの持ち味を自分から殺していくことも多い。
不利になってヤバいと見るやサービスタイム終了とばかりに本気になったりするあたり割とマジでタチが悪い。

なお、自身も心理戦を使うからか、冷静さを含めたメンタル面の強さ(煽り耐性)は間違いなく勇次郎よりも上。*5今のところ、目立ったメンタル面の弱さを見せてないという意味では、他には範馬勇一郎ぐらいしかいないかもしれない。

戦闘力

『刃牙道』時点では作中最強の一角。
本部いわく「武のレベルが違う」、「勇次郎では勝てない」というのも、以下を読めば一理も二理もある。武蔵の場合、含有する「武」の範囲や概念が現代人とは全く異なるため、挑発や心理戦、騙し討ち、わざと自分を弱くみせる、敵の虚を突くというのも含まれるので、現代の価値観では測れない部分がある。

また、
  • 好奇心から可能な限り敵の攻撃をわざと食らおうとする
  • 斬るのが好きで好きでたまらないから、一太刀で済むところをわざと浅斬りを繰り返す*6
  • 相手に気を遣っているのか、わざと攻撃を食らってダメージを演出して解説訳もこなす*7
という趣味がある。

単純な身体能力は、実に判断しにくい
足刀で頬を切られたりジャブでダウンを喫するなどもあれば、烈の中国の手裏剣や刃牙が超至近距離で投げた日本刀やガイアの仕込みナイフを刃部分でつかんでも肌が切れない。だが、最も目立つのは握力。無造作な薬指と小指で全力の本部と張り合い、烈海王を刀代わりに楽々と振り回して義足が切断されるほど。人を物のように扱うという点では、範馬勇一郎のドレスと似ているかもしれない。

また、本人の元々資質をさる事ながら様々な戦いと研鑚を通して培ってきた身体を効率的に動かす技術から生み出される身体能力は手錠や並みの日本刀では耐えきらず破壊してしまう程で、しかも勇次郎を技に追いやったピクルを力で上回り、常人なら壁との激突で絶命する威力の、ピクルのジュラルミン壁へのタックルを受け止める

その他、挑発や擬態、縛法といった卑劣(褒め言葉)な手練手管により相手のペースを掻き乱し、戦いを有利に進めていく。
その数々の戦闘術により僅か数日で刃牙、独歩、烈、渋川、ガイア、ピクルと、名だたる闘士達を立て続けに撃破してしまう程の実力者。
やろうと思えば高層ビルも刀一本で破壊できる。*8

また、危険察知能力、第六感の疑似餌をまく能力、さらに疑似餌のカウンター、イメージ刀のイメージとダメージを具現化して第三者に認識させるというトンデモ超能力が判明したが、あまりの規格外な能力ゆえかエア斬りを除いてしばらく封印・未使用であり、エア斬り以外は勇次郎との戦いでも使用しなかった。そのエア斬りも死合いで使ってはいない。

あまりの強さと危険度故に、あの本部以蔵が「俺が仲間たちを武蔵から守護るッ!」と覚醒した。
武蔵にかかれば本部曰く範馬勇次郎でさえ守護されるべき存在に過ぎないらしいが、その手の評価はガイアという過大評価がある上に、そもそも本部の言うことなのでどこまで信用していいかは微妙ではある。

現在は実際に勇次郎と戦った事で、基本的なフィジカル面は勇次郎優勢である事が明らかになってしまった。一応、勇次郎からしてもかなりギリギリ紙一重の攻防だったようであり、未完成の手刀で勇次郎の肉が裂けた。また、(おそらく郭海王戦以来)久しぶりに勇次郎が相手の攻撃を回避して冷や汗を見せた。

なお、武蔵には前述の通り舐めプ癖があるので、勇次郎の金的などをわざと喰らったり、舐めプを察した勇次郎が「図に乗るな」と言った可能性もなくもない。事実、電波受信・発信能力のいずれも使わなかった。

ただし、武蔵には生前一度も使用しなかった秘め置きし「奥義」があり、それを使用した際の強さは勇次郎も警戒する程のようなのだが、思わぬお邪魔虫のせいでそこらへんは有耶無耶に・・・。

現在のところ、武蔵が本当に勇次郎より強いのかは謎のままである。

また意外にも傷の治りは遅く、どんな怪我も数日で治ってしまうグラップラー連中や、僅か1日で散弾銃の銃槍を直してしまうオリバと比べると治癒力は常識的な範疇にある…

……と思われたがピクルに噛み付かれて食い千切られた肩の傷が、その直後の本部戦の最中に跡形も無く治ったり、勇次郎の金的からすぐに立ち直ったりと治癒力も常軌を逸した描写がある。

パワーに関しては板垣先生特有のライブ感でピクル以上だったり花山以下だったりすることもある。

耐久性もライブ感があり、烈の髪の毛に目を痛めたり気絶したり悶絶する場面もあれば、同じく烈の放つ砂利弾を顔面に何発食らっても、例え砂利か歯の破片が目に刺さっても瞬き一つしないし一切動じない。勇次郎が挑発に放ったビン弾も同様だし、ピクルに肉を食われても平然としている。花山のパンチを顔面に3発食らっても立ち上がって普通に動ける。
50万ボルトのテーザー銃にも耐える。*9

あと、上記にも記した通り頻繁に気絶するが、擬態で誘っていることもあるため油断できない。
しかし擬態かと思ったら本当に死にかけていたりすることもあるので、読者目線で見てもダメージを受けているのか受けていないのかがさっぱりわからない。

ちなみに、愛刀、無銘・金重も付喪神化しているのか、武蔵の元へ戻った際には自ら脱衣している。

作中での活躍

刃牙道1第2話にて、培養液に浸された状態で登場。この時は爪が伸び放題になっていた。
BBAとのディープキスを経て覚醒。400年後の未来であるという事実を受け入れ、地下闘技場へ向かう。

初戦の相手として外伝の『拳刃』で愚地独歩を苦しめた"人斬りサブ"佐部京一郎と対戦。
触れるまでもなくイメージ斬りにより戦意を喪失させて勝負あり。

徳川邸の客分となり、同じく招かれた範馬刃牙と手合わせする。
一度は刃牙を瞬殺するも、再戦でジャブを喰らい昏倒。(現代武術を学ぶためにわざと食らったとは本人の弁)
刃牙の実力を認めつつイメージ斬りで圧倒し、刃牙に日に二度の敗北を味わわせた。

その後散歩中に警官相手に大立ち回りを演じたため、宮本武蔵復活の報は日本中を駆け巡ることになる。

先んじて徳川邸を訪れた武神・愚地独歩と対戦。
軽く仕掛けたとは言え三度初動を抑えられ、その後の見事な演舞に(冗談で踊りと評していたが)感心するも、挑発やイメージ斬りを駆使して翻弄し、
結果的には試合、喧嘩、武の全てで圧倒して完全勝利した。

そして何時の間にかボクシング編を終えていた魔拳・烈海王と武器を解禁した究極ルールで対決。
地下闘技場の客や闘士たちが見守る中戦いは始まった。
バリエーション豊かな中国武器術の数々を喰らい負傷するも擬態を駆使して形勢逆転。
烈海王の拳技に驚愕と賞賛と恐れを抱き、「あっぱれ也」と褒め称えつつ彼を斬殺した。
その後語ったところによると、烈との闘いは「関ケ原並み」だったらしい。どういう評価なのか。

後日、なんと烈海王殺害の容疑で警察に逮捕される。
その気になれば逃げられるものの、相手の顔を立てて出頭し、待ち構えていた達人・渋川剛気に勝負を挑まれる。
渋川の使う合気に抑えこまれ下段づきを食らうなどして、戦国時代には存在しない全く未知の技術に驚嘆していたが、イメージ刀でメッタ斬りにして勝利した。

そして続く挑戦者はなんと地上最強の生物・範馬勇次郎
まだ連載始まって2年も経ってないのに作中最強キャラと相まみえることになる。
最初の問答から始まり、エア斬撃をスルーされて初撃の張り手で気絶させられ、その後は互角に渡り合うも金的を受け汚物まみれで転げ回ったりと、勇次郎に切り傷こそ残したものの完全に勇次郎一辺倒の戦いが繰り広げられる。
追い詰められた武蔵は未完成だった奥義に手を出す決意をする・・・という、まるで武蔵が格上の勇次郎に挑むかのような構図になってしまった。

ちなみにこの時点で例のしゅごキャラ!とは一切絡んでいない。古流武術対決は実現するのだろうか・・・と思っていた矢先、衝撃の展開が読者(と武蔵&勇次郎)を襲う。

本気の勇次郎に対抗すべく、未完の奥義『無刀』を解禁する武蔵。
そして遂に秘め置きし奥義が勇次郎に炸裂するッッッ!!!・・・・かと思いきや、なんとそこに我らが本部以蔵が乱入。
勇次郎を庇って武蔵の斬撃を受けてしまった。

おかげで勝敗はドロー。
激昂し、ラブコメのヒロインみたいなセリフで本部に襲いかかる勇次郎を、武蔵は制止する。
武蔵から勇次郎を守護った本部を勇次郎から守護った武蔵という、なんとも不思議な三角関係の出来上がりである。やっぱりラブコメじゃないか

興が削がれたのか武蔵は勇次郎と連れ立って外出、お馴染みの例のバーで一杯やった後史上最強の生物ピクルに興味を持つ。
半ば強制的に彼に会いに行き、一方的に挑戦状(物理)を叩きつけて試合開始。
しかしピクルの桁外れに頑強な肉の宮には無刀がまるで通じず、切られるイメージをぶつけようにもピクルは刃物を知らないので効果なし。
力比べでは五角以上に渡り合うも決定打に欠け、結局武蔵は帯刀して再戦を要求するという本末転倒ぶりを発揮する。

地下闘技場での再戦では嘗ての愛刀「無銘金重」を引っさげて終始ピクルを圧倒。
戦意を失い逃走するピクルを追撃しようとしたその時、満を持してあの漢が現れたのだった・・・。

本部以蔵である
敗れたピクルはおびえたように本部に抱きつく。ピクルをも守ると決めた本部は武蔵へ勝負を挑み、なんと武蔵は刀をあっさり取り上げられてしまった。しかも余裕を見せつけられて。しかし、時間が立つことともに次第に有利になってゆく。もはや勝負はついたかと思われた矢先、武蔵の一瞬のすきを突き本部にスリーパーに決められ、武蔵は気絶してしまう。なんと本部に負けてしまったのだ。
本部自身は「武蔵はただの試合のつもりで本気を出していなかった」として勝利を認めようとしなかったが、武蔵は実際に締め落とされ生殺与奪を握られたと言う事実をもって潔く負けを認め、「ありがとう…それでもおまえは勝っている」と言って去っていった。


本部との試合の後、『ミヤネ屋』に出演して宮根をエア斬りしたり警察官を殺害するなど凶行に走り始める。*10

武蔵の目的はあくまで、武で以て立身出世を果たすことだった。
しかし、合意の上で存分に烈と死合いを果たした結果世間から拒絶されてしまった。
そして、唯一自分に近い思想と技術体系の持ち主である本部と出会えたが、その彼からすら、「最早武の形は変わってしまい、武蔵は社会に許容される存在ではない」と、本部が皆を守護るという姿勢を貫くことで示され、真正面からこれまた拒絶されてしまった。
全てから拒絶され弾き出されてしまえば、あとは死ぬか自分が強引にでも国を獲って自分の価値観に染めるかの二択である。
挙げ句、国家権力と軍事力を相手に無双を始めた。尤も、武蔵自身これで認められると本気で思ってるかは怪しく、最早ヤケクソである。

そして、その蛮行を阻止すべく、立ち上がった花山薫と対戦開始。
彼の精神性からくる美しい一撃に感嘆してまたも敢えて食らってしまい大ダメージを受け、挙げ句握力対決にも敗北しアイアンクローで押さえつけられるなど散々な目に遭う。
あわやKOのところを脇差で反撃し形勢は逆転。遊びを捨てて花山の攻撃動作が終わらぬうちにメッタ斬りにして勝利した。
その後国獲りを続行するかと思いきや、駆けつけた徳川の一声でさっさと屋敷に帰宅した。
徳川のことは恩人として意識し続けてはいるし、武蔵にとって結局帰って落ち着ける、居着く気になれる終の棲家は最早徳川邸以外に無いのだろう。


そして遂に地下闘技場にて主人公、範馬刃牙との対決が開始されるのであった。
刃牙相手に先読みや体術を駆使して有利に立ち回るも現代武術のスピードには度々ダウンを許すなどやや刃牙ペースで試合が進み、そして遂に刃牙の騙し討ちによって完全にKOされてしまう。
その後武蔵は敗北を認めるも、自らの武を高めることを高らかに宣言。しかし刃牙からは「それ向こう(あの世)でやってくんない?」と切り捨てられ再び戦闘開始。
激闘が始まる・・・と思いきや、なんと霊能力者徳川寒子が乱入。武蔵に熱いディープキスをぶちかまし彼の魂を天に召してしまった。「昇天ッ!」
格闘漫画のラスボスが試合中に除霊されるという前代未聞の事態に読者も担当者も観客も呆気にとられるのであった……先生!コレ本当に打ち合わせ通りなんですか~~!?

遺体はそのまま冷凍保存され、復活させる気満々
刃牙としては、格闘技マニアの興味本位で現代に蘇らされ、現代の価値観に翻弄された彼のことを、迷惑ではあるが同時に犠牲者だとも認識していた。
BBAのKISSで昇天させる前提ながら俺自分の手で殺す」とその責任の重さを意識して宣言していたのもその表れである。
それ故、刃牙はその身勝手を指摘するも徳川の爺は論点をずらしてはぐらかした
爺さん、本当に懲りねえな…。


イメージ斬り

斬るイメージを相手にぶつける所謂殺気。エア斬撃とも。
その威力は存外高く、刃牙や渋川をKOした。態勢や構えとも無関係に武蔵当人が相手を認識しただけで発動可能なようで、ほとんど幻術の領域。
よほどのことがない限り、この技で勝負を制している。
武蔵自身も実際に斬ったのと同じように感じるようで、勇次郎の骨が斬れないことに感嘆していた。

欠点としては本当にダメージが発生しているワケではないため、発動した瞬間に斬られた対象の意識は途切れるもののその後の行動や言動に支障はあまり出ない。
つまりは疑似的に斬られる感覚さえ我慢すればその後も行動や反撃自体は可能。
もっぱら武蔵は実力差を示す、逆に相手の実力を測る、牽制や相手の意識を逸らすといった行為に使っていた。

また構えずにやるノーモーションの方は斬られた当人以外は全くその状態を認識できず何が起こっているかも判らないのだが、
更なるバージョンとして刀を握るような構えでやる上位版が存在する。
こちらはいわゆるリアルシャドーに近しいようで、周囲はおろかカメラ越しの視聴者にさえ斬ったビジョンが見える。
ダメージを相手に認識させる力も更に上がるようで、ノーモーション状態で切られた後も喋っていたテレビ番組の司会者は、自身が斬殺された事実を感じ取り完全に昏倒してしまった。
正しく前述の「本当にダメージは発生していないので感覚を我慢するだけでスルーは可能」という要素を潰した上位版の技と言えるだろう。

二天一流

宮本武蔵といえばコレ。
勇次郎戦にて解禁し防戦一方に追い込むが、結局受け止められて金的を喰らってしまった。
その後はモブ戦以外では殆ど使われなかった。

無刀

武蔵が晩年たどり着いたとされる奥義。
その正体は手刀
威力は勇次郎さえ流血させ、空中にある毛髪をきれいに切断するほどで、二刀を回避してのけた勇次郎に攻撃を当てている為、刀よりも命中精度が高い。
が、まともに食らった本部が気絶こそすれ平然と生きていた事から、威力自体は真剣よりかなり低い。
武蔵は真剣で手裏剣はおろか柳葉刀さえ切り裂いてしまう。たとえ防刃チョッキを着こんでいても、真剣であれば本部は死んでいただろう。
ひょっとしたらアラミド繊維の服か何かを着込んでいたのかもしれないが・・・。もしそうだとしたら、アラミド繊維を素手で破壊して本部は気絶、武蔵は無傷という凄まじいことになるが。
っていうかその後ピクルに連発していたが大して効いていなかったので、結局刀を持ち出した。

なんでも作者が「やっぱ武蔵は刀持ったほうがいいな」と思って路線変更したようだ。オイ。

武芸百般

剣術体術の他に、槍術忍術爆薬鉄砲等を含めた侍が嗜む武術全般。
本部からはこれこそが武蔵の最も危険な部分とされていたが、結局烈戦で縛法を使った程度で全く使われなかった。

ホント何だったのコレ・・・。もっとも、「対象の武器や戦法に対する対処」や「野戦の仕方」も武芸に含まれるので、作中の対応力や軟膏の知恵などは武芸百般の賜物かもしれない。

また、ピストルを初体験にも関わらずそれなりに撃ててたのも、もしかしたらそうなのかもしれない。まあ単筒の経験はあるって言ってたので一応経験者と言えば経験者。

名言集

  • もそっとゆっくり!
車で現代を移動していた際に。400年で予想以上に様変わりした町並みに流石の武蔵も驚いていた。
  • この人なら飯の前でかまわんよ
武神・愚地独歩との立ち会いを朝飯前とばかりに。飯より優先したいとも取れるが。
  • 武というよりは舞、舞踊だな。しかしなぜ石や木を?
独歩の演舞を見ての一言、実際は挑発。このやり取りはよくコラ画像に使われる。武蔵が身も蓋もない事を言う→独歩、キレた!・・・という流れが定番。
  • なんとなんと♡なんと便利な
現代のライターを使いこなして一言。
  • 出世したいのだ!褒め称えられたいのだ!褒められて褒められて・・・逃げも隠れもできぬ身となりたいのだ!
勇次郎と闘争の純度を問われて。武蔵のキャラクター性が決定付けられた台詞である。


人間関係

徳川光成

全ての元凶にして大戦犯。しかも大して反省していない。武蔵をミヤネ屋に出演させたのもこいつ。武蔵の闘気が悪魔的だとされるが、こいつの狂気と他者をそれに従わせてしまう勢いは魔王そのもの。

こいつのせいで死人多数だし、ヒロイン 人気キャラクター烈海王も死亡した。挙げ句の果てに武蔵をまた甦らせる意図ありと取れる選択をしている。*11
とんでもないジジイである。

いちおう保護者だが屋敷には(屏を越えて)自由に出入り可能。光成が法と社会秩序とモラルから武蔵を保護しているために余計に質が悪い。

武蔵が常備している刀や服は全て光成が用意してくれている。時々逆らって脅したりもするけど基本仲良し。

餃子は野菜料理というデタラメなウンチクを放ったが全国の餃子業界に貢献した。*12ていうか、なにかとタバコを吹かしてるかなにか食ってるかのシーンが目立つ。

ちなみに、続編のバキ道では二代目野見宿禰という新たな興味対象が現れたためか、武蔵のことなどほとんど考えてすらいない・・・。

範馬勇次郎

地上最強の生物にして現代の天下無双。同じ最強の座にありながら、その考え方は正反対。範馬勇一郎とも違うベクトル。

武蔵に対しては「あんたしか目に入らない」という勇次郎の言葉とは信じられないようなラブコールを放った。*13
結局、決着はつかなかったけど武蔵にお酒を奢った。日本酒の後にウィスキーを飲む武蔵を見て、「下戸の伝説はデマか」とミーハー根性を覗かせる面も。

刃牙道にて(メタ的な意味でも)暴挙を行ったのは勇次郎にも当てはまる。
1.見開きをほぼ顔面で占めたり、同じ表情を10コマも繰り返して1ページ丸ごと占領した。
2.刃牙道にて超熟女にも発情できることが判明、出会い頭から見せ付け、何度も◯すと宣言してヒ◯リーを喜ばせた。*14
オ○マやヒ◯リーとト◯ンプから作者が怒られないか心配である。

範馬刃牙

地下闘技場正戦士としては最初の挑戦者。美味しそうな懐石料理。ちなみに刃牙から見た武蔵は水爆。

初戦では、足技から刃牙が琉球の者*15か忍者だと思った。まだまだ遊べると高く評価している。
最後に戦った時は食い散らかされた懐石料理を幻視してキレるが、何故そんなのが見えたのかの詳細は不明。刃牙本人もわかっておらず激昂する武蔵にドン引きしていた。

この時の刃牙は武蔵の存在そのものを全否定して魂を消し去る決意を固めていたため、その辺りの精神状態が影響しているのかも知れない。

ちなみに何故かこの戦いにおいて刀は使わなかった。

烈海王

ご存じヒロイン 天才ファイター。
武蔵が初めて正式な試合として戦った相手。
消力を含めた中国の武芸百般と剛拳に驚かされ、幾度となく顔面を打たれるも勝利。國虎の一閃で彼の生命を奪った。なお、この試合で烈は刃牙スタイル?を構える武蔵に対して刃牙構えを、満身創痍の際にはピクルタックルのようなものを披露した。

また、絶命の際には「これで次に活かせる」と本人は思っていたが、肝心の戦犯光成と作者板垣には烈を生き返らせるつもりはない。そして烈は異世界に転生してしまった

烈のことを「」や「健気で愛おしい」と評価しており惚れたと明言した。もはや三角関係に収まらないではないかッッ。

愚地独歩

「ふむ、この人だったら飯の前でも構わんよ」
  ↓↓↓↓
「愚地独歩です・・・(ドヤ顔)」
「ぶっ」
「武というよりは舞、舞踊だな」
「しかし何故石や木を・・・?」
「なんだァ?てめェ・・・」
  ↓↓↓↓
「斬るまでもない」

ハゲダンサー(不名誉)。*16
五輪書を幾度となく読み耽った自分の大ファン。初対面にて意中の人に身体で試してみるかい?と際どいセリフを投げた。
武蔵には片思いかと思われたが、試合後には評価されたり、試合中でも頭を撫でてもらうというサービスを受けている。

屋敷では武蔵の初動を抑えたものの、道場での戦闘は終始ペースを握って完封され、引きこもり宣言を放つ。
引きこもった後に戦犯光成と餃子と紹興酒を嗜んで答えのないオッズに悩むことで一話まるごと消費する暴挙に出る。が、本筋には関係がないテイスティング*17と食レポの才能を発揮し餃子業界と紹興酒業界に貢献した。

一応修行は続けてパワーアップしているらしい。

ちなみに、武蔵と独歩のやり取りは頻繁にコラ画像にされる人気素材。

渋川剛気

「久々に良い姿勢を見た!」

何故か力を込められず抑え込まれる彼の合気道を妖術か何かと思っていたが、スピードとエア斬撃でゴリ押して倒した。仲間の仇討ちとはいえ、完全な渋川のイチャモンだった。
自らイチャモンと認めていきなり殴っておきながら「ひえ~~~~、お母ちゃん」と内心ビビりまくるその姿勢は実にダサい。

ちなみに、武蔵との力関係はお花畑(大噴火する火山とマグマ)vsお花畑。酒でも食い物でも金でも女でもない事から、もしかしたら渋川を倒したところで出世には繋がらないと考えていた…のかは不明。「妖魔」を倒した先の天国とも考えられ…ない?

本部以蔵

公園最強の生物にして、本部道の主人公。色んな意味でキーパーソンである。
日に数度心が武から離れてしまうと、武と恋愛をしている。徳川寒子(とピクルのイメージ)を除けば、男で唯一武蔵と(間接)キスをした。

手段を選ばない戦いなら烈や刃牙を上回る実力者。
刃牙同様、武蔵の出現に対して予知的なシンクロニティを伴っていた。

烈に(使用経験はおそらくないだろうにも関わらず)マシンガンの装備を勧め、勇次郎自ら面会のオファーを考えていたなど武蔵の「武」に最も精通している存在として一目置かれていた。そして勇次郎相手にに母性を発揮し、そういった「守護られ」に慣れていない勇次郎を泣かせた

郭海皇が烈相手に無傷でやりあえる相手ではないと評し、独歩ちゃんの息子は評価を改め、更には「ちゅどっ」で勇次郎を撒き、刃牙を完封して「武」の概念を教えた、ジャック・ハンマーに勝利し、弟子のガイアが心酔するなど一部読者からの評価も覆した。また、超一流格闘家をして剛力とされるパワー、武蔵と勇次郎の勝負に一瞬で割り込むスピードも披露した。

武蔵は「強い」と評し、それに対し勇次郎も内心本部を評価しており、これまで報われてこなかったと述べている。ちなみに、武蔵に現代の武の概念を説明した際にはスパイダーマンのような表現を使った。

ベストバウト*18では手加減ありきの勝利by武蔵を収めたが、結局は武蔵もピクル戦の続きであり、 初っぱなからの不意打ちなどの要素があった。
もっとも、これも「これが兵法、これも闘争」という「武」の概念によるという意味では本部の実力とも言える。要は勝てばよかろうなのだ

武蔵にとっては唯一に近い自分の価値観の理解者である筈でるが、その彼から「全力で武蔵から他者を守護る=武蔵は現世に存在してはいけない」と真っ向から拒絶されてしまった。
これ以降、武蔵は孤独感を強く示すようになり、人斬りを辞さないようにもなっていった。

一応、対戦後に武蔵の孤独を理解していたのだが、直接会わずに~昇天となってしまった。

ピクル

「つかまえた♡」by両方
「この人は俺が大好きなんだ!!!」byピクル

ペイン博士のもっともな意見を徳川は「夢」というパワーワードで封殺したところからも、光成の狂気が見て取れる。

作中最強クラスのフィジカル馬鹿には無刀が効かなかったが、その耐久力とパワーで押し勝って騎乗ry…もといマウントを取るも決定打に欠け、ピクルも強烈なグラインドで武蔵を天井にぶつけた。

そして武蔵は帯刀しての再戦を望んだ。その際、斬りまくりというまたとない好機に胸踊らせ、本人いわく簡単に斬れるところをわざと浅斬りにして回数を増やしていたと暴露し、ピクルは武蔵にモハメッド・アリのような感想を抱いた。その結果、約一週間も断食・断飲・断眠していたピクルが食欲を無くして逃げるという前代未聞の結果になり、ピクルはかけつけた本部に泣き付いた。

武蔵は立身出世の為に彼と戦ったが、元々武人でも無い彼を無用に虐待したと思い直し謝罪に向かった。
その後は下水道で友達になって指フェラをした。

花山薫

唐突に修羅の道に目覚め人斬りと化した武蔵を迎撃すべく立ち上がる。
握力勝負では流石に花山に分があるようで、アイアンクローで顔面を掴まれた際は武蔵も流石にヤバイと思ったのか力比べを放棄して刀で切り始めた。もっとも、武蔵が好奇心でダメージを受けるなどお決まりの展開もあったのも事実だが。

徳川寒子

武蔵を降霊した霊能力者。光成の姉。
一連の騒動は、この人のディープキスに始まりディープキスに終わる。この人も含めると、結局はヘテロな七角関係…いやそれ以上?

物語終盤で予知能力がある武蔵に抵抗の暇も与えずに飛び付き接吻、ピクルを超える剛力の武蔵に抵抗も許さず成仏させるという神業を見せた。

……このババァが最強なんじゃね?
ドアノブ、腕っこきのハンターに続く最強キャラの爆誕である。*19

余談

●「刃牙シリーズ最強ランキング決定大投票」では6405ポイントで3位。
なお、1位の勇次郎は11265ポイント、2位の刃牙が6885ポイントであった。勇次郎に及ばないのはともかく、圧倒した刃牙にすら敗北となり、本編での活躍に比べると読者目線はかなり厳しいのが見て取れる。
原因としてはおそらく、攻撃をとりあえず食らってみる上それによってかなりダメージを受けまくっているからだろうか。
あくまで技術主体のキャラであるため、ピクルや勇次郎のようなフィジカルモンスター共との差異も読者からの評価を分けたようだ。(一応ピクルよりは上のランクだが)
実際格下の筈の相手に敗北寸前まで追い込まれる描写が目立ち、唯一同格とされる勇次郎や刃牙にも不覚を取る場面が多い。

最終的な読者評価は「強いんだか弱いんだかよくわからない人」というのが妥当なところだろうか?いや、間違いなく強いのだが。

●宮本武蔵の墓は実在し、作中同様熊本県の武蔵塚公園に存在する。
(尤も、武蔵の墓は日本中に五、六個所はあるのだが)
遺体を盗んでクローンを作るのは犯罪なので、読者の皆さんはくれぐれも真似しないように。



追記修正は武蔵の遺体を盗んでクローンを作ってからお願いします。

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最終更新:2021年03月17日 18:06

*1 勇次郎が恋したのは刃牙以来。

*2 もともと刃牙やピクルとかは皆から恋されていた。

*3 武への愛は本物らしいので、勇次郎の本質を見抜いた挑発ともとれるが。

*4 インタビュー等での作者発言によると、ストーリーを毎週その場で考えて描くためキャラ性が二転三転してしまった様子。

*5 なんの因果なのか、刃牙道は作者のテコ入れを経た勇次郎が涙を見せた。

*6 本人いわく「悪い癖」らしい。

*7 生前?には武術の師範でもあったので、武に関して教えたり解説するのが好きなのかもしれない。

*8 これは流石に刃毀れするらしい。

*9 ちなみに、頭蓋骨、というか眼窩が勇次郎とそっくりだった。

*10 宮根に該当する存在がヤられるのは「GANTZ」以来だろうか?

*11 その一方で烈海王は蘇生させる意図すら見せずに右腕だけ遺して克巳に移植させた

*12 一度にかなりの量を食べられる模様。

*13 かつて息子に対しても、本人のいない場所で恋していると自白したりなど危うい言動はそれまでもある。

*14 おそらくは花の慶次的な男らしさの演出なのだろう。

*15 なんの因果なのか、勇一郎は終戦直後に南西諸島にいて、勇次郎は琉球王家の御殿手を修めている。

*16 もとはといえば、これもやっぱり光成公のせいでもある。ドヤ顔で演武をしたのは本人だが。

*17 しかもこの方法は、現在では意味がないとされているという指摘もある。

*18 by作者。

*19 とは言え飛びつくまではともかく有効打を与えられるほどの肉体的な戦闘力があるとは思えないので、瞬殺できたのは(受肉してはいるものの)死霊と霊能力者という相性の問題だろう