リドリアス

登録日:2015/11/26(木) 14:20:17
更新日:2024/07/29 Mon 04:03:43
所要時間:約 6 分で読めます





リドリアスは、ウルトラシリーズに登場する怪獣。
別名は「友好巨鳥」。

この項目ではリドリアスが変貌してしまった怪獣「カオスリドリアス」も紹介する。

▽目次

【概要:リドリアス】

身長:48m
体重:5万8千t

顔つきなどが鳥に似た風貌の怪獣だが、羽は前脚ではなく背中に生えている、ドラゴンを思わせる形態なのが特徴。
頭の赤いトサカがチャームポイント。

飛行速度はマッハ2で、口から光線を吐く事も出来るが、基本的に自らの体を武器にしたアグレッシブな戦いが多い。

大人しく人懐っこい性格の怪獣で、本来は渡り鳥のような暮らしをしていたが、
怪獣であるが故の巨体で人間との軋轢が生まれてしまう事が危惧され、『コスモス』本編開始前に鏑矢諸島の怪獣保護センターで保護されており、そこでのんびり暮らしている。
ただし島を覆うバリヤーを点検する際に出る超低周波は大嫌い。

宇宙開発センターにいた春野ムサシとは大の仲良しで、彼が持つ不思議なアイテム「輝石」が風を切る時に鳴る音が大好き。
彼がウルトラマンコスモスと一体化した後、TEAM EYESの一員となって以降も交友関係は続き、何度も彼やコスモスの危機を救っている。
その仲良しぶりは「恋人のようだ」と言われるほど。

それ以外にも本編で度々顔を出しており、『コスモス』の準レギュラー的な立場になっている。

モチーフとなっているのは、『ウルトラQ』放送第1話などに登場する鳥の怪獣リトラである。
ちなみに天敵関係であるゴルメデのモデルは同じくウルトラQ放送第一話に登場するゴジラゴメスである。


【概要:カオスリドリアス】

身長:50m
体重:6万t
宇宙から降り注いだのウイルス「カオスヘッダー」によって「カオス怪獣」に変貌してしまったリドリアス。
目が怖そうなつり目になり、頭のトサカの量が増すほか、手の爪も鋭くなる。性格も凶暴化し、口から破壊光線を放つ事も可能。
なお、スペックの通り体型も一回り大きくなっている。

【登場作品】


【主な活躍】

◇ウルトラマンコスモス

登場:第1話「光との再会」、第2話「[[カオスヘッダー]]の影」、第30話「エクリプス」、第65話「真の勇者」など

鏑矢諸島で保護されていたリドリアスだが、ある日宇宙から降り注いだ光のウイルス「カオスヘッダー」が憑依。
リドリアスは苦しみ、鏑矢諸島を包んでいたバリヤーを破って逃げ出し、町にやって来てしまう。
そしてウイルスが融合した事で「カオスリドリアス」に変貌、大暴れを始めてしまった。

だが、駆けつけたムサシが持つ「輝石」の音を聞いたリドリアスは何とか冷静さを取り戻し、無事元のリドリアスに戻る。
そしてそのまま島へ誘導しようとしたのだが、施設を破壊された防衛軍がリドリアスを攻撃。
そのせいで再びカオスリドリアスに変貌し、暴れ出してしまう。

ムサシが乗る飛行機をも撃墜させてしまったが、その時リドリアスの前に現れたのは青き光の巨人「ウルトラマンコスモス」。
小さい頃のムサシと出会ったあの勇者が、彼と一体化したのである。

慈愛の巨人・ルナモードとなって現れたコスモスは、
カオスリドリアスの攻撃を受け流したりバリヤーで防いだりして弾きながら、カオスヘッダーが首元に憑依していることを突き止める。
そして浄化の光「ルナエキストラクト」を浴びせられた事でカオスヘッダーは切り離され、無事元のリドリアスに戻ったのであった。

その後無事鏑矢諸島へ帰ったリドリアスだが、続く第2話「カオスヘッダーの影」では自らの意志でバリヤーを破り、
ムサシやコスモスの危機を救うため天敵の怪獣であるゴルメデと激突。

バリヤーを破った際の怪我がたたり苦戦を余儀なくされ追い詰められてしまうも、無事コスモスに救われている。

また、第30話「エクリプス」でも、襲い掛かるカオスヘッダー・メビュートからムサシや仲間たちを守るべく再度島を抜け出し戦いを挑む。

一方的に痛めつけられた上に一時はカオス光を浴びせられ再びカオスリドリアスになりかけるも、
実は最初に憑依された後に「カオス抗体」と呼ばれるカオスヘッダーを寄せ付けない免疫を身につけており、すぐ元の姿に戻った。

それでもやはり苦戦を余儀なくされ、卑怯なメビュートのせいで盾にされてしまうも、
エクリプスモードになったコスモスの技「コズミューム光線」は邪悪な者のみに効果がある光線であり、
盾となったリドリアスの体をすり抜けて真後ろのメビュートに直撃。リドリアスは無事助けられた。

そして最終話(第65話)「真の勇者」では、カオスヘッダーとの熾烈な戦いの末シールドが崩壊した鏑矢諸島から姿を消していたが、
同じく保護されていた怪獣であるモグルドン、ボルギルスと共にカオスダークネスの元に出現。
憎しみの感情で暴れ続けるカオスダークネスを優しい声で説得し続けた。

他にも第7話「空からのプレゼント」、第29話「夢みる勇気」、第32話「悪夢の実験」、第55話「最終テスト」、
そして最終章にあたる第59話「最大の侵略」や第62話「地球の悲鳴」にも顔を出している。

使用された着ぐるみはその後『ウルトラマンマックス』のヘイレン、もしくはフライグラーに改造されたらしい。


ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE

テレビ版のその後を描いた劇場版3作目にして、『ウルトラマンコスモス』の完結編。

地球の文明を敵視し地球生命の消去(リセット)を行おうと動き出した宇宙正義デラシオンの尖兵である破壊ロボット「グローカー」を前に、
天敵であるはずのゴルメデ、テレビ版の最終話などで共演したボルギルス、劇場版1作目に登場した呑龍と共に立ち向かう。

グローカーボーン相手には善戦するが、二体のボーンが合体したグローカールークの前に苦戦を強いられ、
とどめを刺されかけてしまうも、デラシオンに背き地球を守る遺志を固めたウルトラマンジャスティスに救われた。

無事事件が解決した後、新たに怪獣との共存を模索する事になった遊星ジュランに移住するため、
他の怪獣やムサシたちと共に宇宙ロケット「コスモ・ノア」で宇宙へ飛び立った。

テレビ版とは別の着ぐるみが製作され、顔が凛々しくなっている。


ウルトラマンサーガ

上記の劇場版のその後がムサシによって語られており、
怪獣たちが平和に暮らす遊星ジュランの上空を多数のリドリアスの群れが飛んでいる様子も映っている。
もしかしたら、これが渡り鳥であるリドリアス本来の生態なのかもしれない。

着ぐるみは前述の通りヘイレンに改造・再利用されてしまったため、手のひらサイズの人形による撮影となっている。


ウルトラマンジード

ウルトラマンベリアル アトロシアスとの最終決戦に臨むジードを遊星ジュランで見守るコスモスの後ろを2体のリドリアスが飛んでいた。


ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突

プロローグにて登場。18年ぶりとなる着ぐるみでの登場を果たした(アトラク用のスーツのためか若干年期が入っている)。
アブソリューティアンとコスモスの戦闘に巻き込まれてしまうものの、コスモスの奮闘により無事助かっている。
アブソリューティアンの兵士につかまった際にはエクリプスモードにコズミューム光線を催促するなど、ムサシと馴染みのあのリドリアスである様子。
あまりにスムーズだったため、実は頭の良いリドリアスがわざと捕まって相手の油断を誘っていたのでは?と考える一部視聴者も


◇ウルトラゾーン

第19話のアイキャッチに登場。
大半の怪獣や宇宙人が様々な人間の日常生活に溶け込む様子が映し出される中、
リドリアスは戦闘機に交じって空母に着艦するというやたら格好いいアイキャッチとなっている。
顔もカオスリドリアスのような鋭い風貌になっており、かなり異色のアイキャッチである。


ウルトラ怪獣擬人化計画

「tokyo otaku mode」とのコラボ商品で登場。
黄色いスカーフを首に巻いたボーイッシュな女の子となっており、背中の羽はランドセルとしてアレンジされている。


【余談】

  • 上記で取り上げた作品の他にも、各地のライブステージでも味方怪獣として活躍。子供たちの声援を受け、ウルトラ戦士に負けない奮闘ぶりを見せている。

  • 『コスモス』を代表する怪獣という事でソフビやガチャガチャの人形が多数発売されており、中にはパーツを組み替える事でカオスリドリアスが再現可能なものもあった。




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最終更新:2024年07月29日 04:03