登録日:2023/03/17 Fri 09:09:37
更新日:2025/06/25 Wed 20:43:57
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千年に一度、太陽系にある軌道上を通過する遊星「ジュラン」に異常が発生!
ミツヤ「様子が変だ!」
調査中のパイロット、ミツヤが消息を断ち、ジュランの軌道は地球衝突へと向かい始めた!
チームEYESは、テックブースターで宇宙へ飛び立つ!
しかし、強大な力を持つ怪獣パラスタンが彼らを迎え撃つ!
ヒウラ「危ない!」
次回、ウルトラマンコスモス
テックブースター出動せよ(前編)
遊星守護獣 パラスタンは、『
ウルトラマンコスモス』第21〜22話『テックブースター出動せよ(前・後編)』に登場した怪獣。
本項目ではカオスヘッダーに取り憑かれた姿である
カオスパラスタン及び
カオスパラスタンSやその後の作品での遊星ジュランについても紹介する。
遊星守護獣 パラスタン
身長:65m
体重:5万5000t
出身地:遊星ジュラン
コスモスペースに存在する緑豊かな星・遊星ジュランを守っている聖獣で、普段は"聖光"と呼ばれる光になってジュランを見守っている。
外見はスフィンクスやファラオのようなもので、ジュランの石碑には守護獣と呼ばれていた。
過去に
カオスヘッダーに襲われたことがあったが、その際にも光の巨人に救われたことがある。
カオスパラスタン
身長:67m
体重:7万7000t
出現地:遊星ジュラン
パラスタンに
カオスヘッダーが憑依した姿。
EYESの面々がジュランを訪れた頃には既に憑依されていてこの姿で出現し、テックブースターを襲った。
頭部の角・ビームホーンから放つ電撃ビームで敵を攻撃し、手から放つ
フラッシュスパーク弾はコスモスの視力を奪い惑わせてしまうほど強力。
ジュランの石碑には魔獣と記されていた。
カオスパラスタンS
身長:68m
体重:7万8000t
出現地:遊星ジュラン
パラスタンから切り離された
カオスヘッダーが集合して生み出した。
頭部のビームホーンが大きく醜悪に変形し、そこからカオスパラスタンと同様に電撃ビームで物体を破壊する。
なお、「S」は実体、本体を意味する「substance」の略称である。
カオスヘッダーのコピーなのに実体とは?
本編での活躍
テックブースター出動せよ(前編)
千年に一度、太陽系にある軌道上を通過する遊星ジュラン。
ジュランに生命反応をキャッチしたSRC宇宙開発センター探査部は宇宙レベルでの生態系を調べるため探査船ワルツを打ち上げ、遊星の調査を行っていた。
調査を行っているミツヤパイロットは
ムサシの宇宙開発センターの同期であった。
「今ジュランで調査しているパイロットのミツヤは宇宙開発センターで同期だったんだ。ライバルって言うのかな。」「(ムサシの真似をしながら)親友って言うのかなぁ。どっちが先に宇宙へ行くのか競ってたんだけど、負けちゃったなぁ…。」
フブキもこの話は聞き飽きたと言った
そんな中、探査船ワルツのミツヤから連絡が。
ジュランに生命体は発見できていないが、調査の途中で発見した石碑に一部しか解読できなかったとはいえ守護獣・魔獣・天変地異・星の軌道といった文章が記載されていたと言う。
話を続けるミツヤだが映像が乱れてしまい、何かの異変が。
更に、ジュランの軌道が変わってしまい、このままでは地球に衝突してしまう。
地球までの到達時間は4日後=96時間後であり、この事態に防衛軍は緊急会議を開いてジュランを超高性能
ミサイルで爆破しようと計画していた。
そんな中でヒウラは佐原司令官にジュランへ行くと進言、反対されるものの、テックブースターを使えばジュランを目指してミサイル発射までに地球へ戻ることが可能だと語る。
シノブもジュランの軌道を元へ戻せるかもしれない、とミツヤが発見した石碑を見せた上で進言。
宍倉副司令に76時間以内に地球に戻れなかった場合は、と言われたものの、ヒウラはその時は
ミサイルを発射しても構わない、と条件を受け入れるのであった。
今度のオペレーションは、命懸けになると思う。74時間以内にジュランが起動を変えない限り、たとえ我々がジュランにいたとしても予定通りにミサイルが発射される。無事に地球に帰還できる保証などどこにもない。それでも我々はミツヤ隊員を救い出し、必ずここへ戻らなければならないんだ。一致団結すれば、絶対にやり遂げられるはずだ!
なお、出撃するメンバーはヒウラ・シノブ・フブキ・ドイガキ・ムサシであり、アヤノは万が一に備えてトレジャーベースへ残留することになった。
そして
EYESはテックブースターで宇宙へ出動。
大気圏へ突入しようとしたその時、ミツヤからジュランには来るなという連絡が。
ミツヤの思惑とは別に無事ジュランへ到達したEYES。
そこではジュランを探査しに来た異星人のものと思われる宇宙船の残骸が。
更にワルツも目撃し、ムサシは向かおうとするが強力な生命体反応が確認され、怪獣…カオスパラスタンが現れる。
分析を行うと無数の光の粒子、その粒子の中に
カオスヘッダーが含まれていることが判明した。
テックブースターへ戻ろうとするEYESだが、再びミツヤから連絡が入り、ジュランからは戻るよう言われる。
ミツヤを救出しようと躍起するムサシは単身ワルツへ向かうが、カオスパラスタンの攻撃で思うように動けない。
テックブースターは誘導弾でカオスパラスタンをムサシから引き離そうとするが、相手の
フラッシュスパーク弾で飛行バランスを崩してしまう。
間一髪のテックブースターだが、ムサシはコスモスに変身し、カオスパラスタンを迎え撃つ。
カオスパラスタンの攻撃を見事に受け流し、優勢に立ち回るも、
フラッシュスパーク弾を浴びて視力を奪われた上に角からの光線で苦戦を強いられる。
一方、防衛軍が
ミサイルを放つ時間は32時間後にまで迫っているのであった…
テックブースター出動せよ(後編)
苦戦が続くコスモス。
だがテックブースターが応援に入り、グラップアームでカオスパラスタンを攻撃。
続いてストレートパンチで角の破壊に成功し角を破壊されたカオスパラスタンは退却、コスモスも一時撤退する。
ドイガキは怪獣だけでなく遊星自体も
カオスヘッダーの影響を受けていると推測し、確信はないが、石碑の内容が気になっていて、関連があるのかもしれないと。
また、ムサシはワルツの内部でミツヤの捜索を続けていた中、ミツヤのペンダントを発見する。
だが、ジュラン爆破までは24時間を切っていた。
そんな中、ミツヤを発見したムサシはミツヤから無数の光が襲ってきてカオスパラスタンに変化して暴れ始め、襲ってきたこと、逃げ出そうとしたが足をやられたこと、カオスパラスタンが石碑の魔獣であること、ジュランが異星から来た
宇宙人が文明を築いたものであること、石碑が異星人によって残されたものであることを聞かされる。
ヒウラ・フブキ・ドイガキもジュランの遺跡へ辿り着き、ドイガキはミツヤの言っていた石碑を発見する。
ムサシとミツヤは洞窟から脱出を始めようとしたが、
カオスヘッダーに襲われる。
逃げ惑う2人だが
カオスヘッダーは洞窟を崩落させ、ミツヤはムサシを庇って足をやられてしまう。
ヒウラとフブキも合流、3人でミツヤの救出を試みる。
一方で石碑の解読が完了。
だが、空から来た悪の光、星を司る守護獣を魔獣に変え、地上に天変地異を招き、星の軌道を変えた。
文明を破壊され、力もない我らの前に光の巨人が現れ、悪の光を打ち倒した時、魔獣、守護獣に戻り、星の軌道も元に戻った。
我ら、この星を去るにあたって、後の探索者達に、奇跡を伝えるためにこれを記す。
そんな中、洞窟の中で
カオスヘッダーが再び出現、EYESとミツヤを襲ってきた上に魔獣…カオスパラスタンの姿で現れる。
シノブが操縦するテックブースターは威嚇弾で援護、激しい攻防の中でコスモスが駆けつけてカオスパラスタンの前に立ちはだかる。
互角の戦いを繰り広げる中、カオスパラスタンは角を再生させて以前の戦闘と同様にコスモスを苦戦させる。
コスモスがカオスパラスタンと戦闘を繰り広げる中、ジュラン爆破は13時間後に迫っており、防衛軍は迎撃ミサイルの発射準備を行なっていた。
カオスパラスタンの攻撃に対して劣勢が続くコスモスだが、テックブースターのミラージュシールドに救われ、ルナエキストラクトを放って
カオスヘッダーと切り離し、カオスパラスタンを元の姿・守護獣ことパラスタンへと戻したのであった。
一方で切り離された
カオスヘッダーは再集合、カオスパラスタンSを生み出す。
これにコスモスは
コロナモードへチェンジし、カオスパラスタンSを迎え撃つ。
戦況は終始コスモスに傾き、コロナスウィングで
力任せにブン投げ、ビームホーンから放たれた光線をサンライトバリアで防御、更にソーラーブレイブキックでビームホーンを破壊、最後はネイバスター光線を放ってカオスパラスタンSを撃破したのだった。
これで一件落着…と思いきや、ジュランは軌道を変えず地球へ向かっている。
ミサイルがジュランに放たれるまでのタイムリミットは後5分。
コスモスはコロナモードから
ルナモードへ逆にチェンジし、カオスヘッダーに取り憑かれていた影響で弱っていたパラスタンにラミーサプレーでエネルギーを与える。
パラスタンは力を取り戻し、コスモスと力を合わせてジュランの軌道を変えることに成功した。
防衛軍も
ミサイルの発射を中止、
カオスヘッダーの脅威から救われたパラスタンはコスモスに感謝する素振りを見せて姿を消し、事件は真の意味で解決。
また、フブキは石碑に書かれていた巨人はコスモスだったのか、と推測した。
ミツヤを救い、ジュランを元の軌道へ戻すことに成功したEYESは地球へと帰還するのだった。
カオスヘッダーとの最終決戦から2年経ち、アストロノーツとしてプラネット1ことテックスピナーKS-1を操縦するムサシは怪獣たちの新天地を求めて遊星ジュランを訪れたのだが、
ジュランは砂漠化した死の星となっていた上にパラスタンは死亡していた。
その後ムサシはジュランを荒らしていた犯人であるスコーピスに襲われるものの、
スペースコロナモードとなって駆けつけたコスモスの活躍で難を逃れたのだった。
だがこの砂漠化した遊星ジュランは
異形生命体の侵略の序章に過ぎなかったのである…
その後の作品での遊星ジュラン
『コスモスVSジャスティス』から更に時間が経過したことにより復興。
ムサシやアヤノ、2人の息子であるソラが移住しているほか、
リドリアス・ゴルメデ・モグルドン・ミーニン・ボルギルス・エリガルなどが生息しており、
カオスヘッダー0が守護神となっている。
ムサシがボルギルスの健康観察を行っていた中、共闘経験のある
アスカ・シンから惑星カノンへ駆けつけるよう依頼され、同作におけるコスモスの参戦理由となっている。
余談
- 第21~22話で初登場したゲストであるミツヤパイロットを演じたのは高橋一生。
『コスモス』本編では第63話で再登場し、後に2022年の映画『シン・ウルトラマン』にもウルトラマン(リピアー)の声優として出演している。
追記・修正は遊星ジュランの軌道を変えることが出来た方がお願いします。
- 本編ではパラスタンと特に称されていないのに、映画ではムサシにパラスタンと呼ばれる矛盾(昔からのあるあるでは) -- 名無しさん (2023-03-17 16:47:50)
- ↑ん……? どういうことです? -- 名無しさん (2023-03-17 18:43:30)
- ↑すみません、誤送信でした。劇中だと守護獣・魔獣としか呼ばれてないのに映画では何故かムサシに名前を認知されてたのが不思議だな…ってことです。 -- 名無しさん (2023-03-17 18:52:16)
- なるほど。まあ、後の時系列だからセーフ! -- 名無しさん (2023-03-17 20:32:11)
- パラスタンってなんか聞いたことあるなポケモンだったかな?と記事開いてウルトラ怪獣と思い出す -- 名無しさん (2023-03-17 21:46:18)
- リピア出てたんだ...にしてもせっかく本編じゃ救われたのに後日談で死んじゃうのは子供心に「そりゃないでしょ..」てなったな.. -- 名無しさん (2023-03-19 17:37:51)
- ↑Zのウルトロイドゼロに吸収されてデストルドスのパーツにされたレッドキングを連想しましたね… -- 名無しさん (2023-03-19 22:19:00)
- パラスタンが殺されたせいで、この時のコスモスはかなり殺しに掛かってるんだよな。火の玉状態でぶつかりに来てスコーピスを葬るぐらいだし。 -- 名無しさん (2023-10-12 00:56:25)
- 何故殺した、スタッフ・・・ -- 名無しさん (2025-05-09 22:01:42)
最終更新:2025年06月25日 20:43