アブソリューティアン

登録日:2022/05/21 Sat 19:29:36
更新日:2022/06/27 Mon 19:24:32
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我は究極生命体・アブソリューティアンの戦士……

アブソリュート○○!!


アブソリューティアンとは、円谷プロダクション制作の特撮作品「ウルトラシリーズ」に登場する敵勢力の一つである。



概要

初出は『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』。
アブソリュートタルタロスの登場によってその存在が発覚した。

宇宙に点在する一種族の総称であり、大まかな見た目の共通点として、地球人を遥かに超える巨躯を持つと同時にの鎧を纏った彫像のような姿をしており、胸部には赤い魔法陣が刻まれている。
加えて、一部の個体には卵を倒したような楕円形の目を持った仏頂面のような顔立ちで、全体的には銀をベースにアルカイックスマイルのような表情のウルトラ戦士達を反転させつつも、どこか共通点もいくつか見出せる姿をしている。

『大いなる陰謀』Chapter.1にて、タルタロスが惑星ミカリトでスラン星人マガオロチを育てさせ、
それを当時文明監視員だったウルトラマンマックスウルトラマンリブットに嗅ぎつけられた事を切っ掛けにウルトラ一族やギャラクシーレスキューフォースと激突。
以後『ウルトラギャラクシーファイト』シリーズにおけるメインヴィランとして、彼らと熾烈な戦いを繰り広げる事になる。
なお、自身の種族に強い愛着と誇りを持っているのか、いずれの戦士達も名乗る際に上記の自己紹介をほぼ毎回のように名乗っている。
あまりにも名乗るのでアブソリュートタルタロス役の諏訪部順一氏にも「伝統芸能」などとネタにされている。


能力

タルタロスやディアボロが「究極生命体」を自称するだけあって、一個体のスペックのみを見ても手練れのウルトラ戦士以上のものを誇る。
実際、タルタロスはウルトラマンコスモスウルトラマンジャスティスにあのウルトラマンレジェンドを降臨させた他、
ウルトラマンジョーニアスとも互角に渡り合い、ウルティメイトシャイニングとなったウルトラマンゼロに勝利しており、
更にディアボロも闇の巨人を相手に互角以上の戦いを繰り広げ、まだ制御下になかったとはいえグリッタートリガーエタニティにすら優位に立っている。

肉弾戦に加えて操る特殊能力も人知を超えており、タルタロスやディアボロといったアブソリューティアンの戦士達はそれぞれ固有の特殊能力を持つ。
一例として両手の甲に赤い宝石が埋め込まれている者は特殊空間「ナラク」を展開する事が出来る。
このナラクはある種のワームホールやワープゲートの類であり、ここを経由する事で別の場所へ瞬時に移動出来るのみならず、その効力は並行世界への移動は勿論、過去・現在・未来などあらゆる時間軸へのタイムトラベルすらも可能としてしまう万能空間である。
タルタロスはこの力を使って今までウルトラ一族と戦った強敵達を現代に持ち込み、並行同位体として自分達の手駒にしている。

この力は「アブソリュート粒子」というエネルギーによって実現しており、更にはその粒子を人工的に作り出す技術も持っている為、先述の並行同位体に注ぎ込んで彼らの戦闘能力を底上げする事すらもやってのける。

後述する産物と合わせて考えてみても、戦闘能力と科学技術面の両面において、宇宙最高峰にも位置付けられているウルトラ一族と比肩すると言っても過言ではない。


ザ・キングダム

アブソリューティアンの本拠地であり故郷でもある惑星。
その全貌は建物全てが黄金色という豪華絢爛な一方、近未来感あふれる様相のM78星雲・光の国とは正反対に古代ローマやギリシアを思わせる古風な雰囲気を漂わせる。
派手な所だぜ。目がチカチカする……。

その中央には「アブソリュート宮殿」がそびえ立っており、主にここでタルタロス達の話し合いが行われている。
ちなみにディアボロ曰く「神聖な場所」らしく、『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』プロローグではウルトラマンベリアル アーリースタイルウルトラマントレギア アーリースタイルを見掛けた際には彼らと一触即発になりかけた。

そして更に惑星の中央にある長大な塔「エルドラタワー」からはアブソリュート粒子を含んだ「カスケード光線」が降り注いでおり、その力を持ってアブソリューティアンは今のような究極生命体へと進化したという。
だが、光の国のプラズマスパークと異なりその強大過ぎるエネルギーを制御しきれておらず、そのせいでザ・キングダムは衰弱の一途を辿っており、星の寿命が近づいた事でアブソリューティアンという種族そのものが存亡の危機に立たされている。

そんな現状を打開すべく、光の国を新たな母星として開拓する為に先住民たるウルトラ一族を排除しようとした事がウルトラ一族との因縁の始まりとなった。


主な動向

『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』

Chapter.1

タルタロスが光の国を発見。
早速ウルトラ一族の主要な戦士を排除すべく、惑星ミカリトにて配下のスラン星人に並行同位体として持ち込んだマガオロチをゴーデス細胞で育てさせ、ユリアンルーゴサイトを差し向ける。

マガオロチに対処しようとしたマックスを捕らえ、ゴーデス細胞に浸食させる事に成功する一方、
ルーゴサイトは駆け付けたウルトラマン80との戦闘で一時撤退した後、惑星フィードにて討伐隊として80に同行したウルトラマンネオスウルトラセブン21、更に彼らに加わったコスモスとジャスティスの5体のウルトラマンに倒される。
しかし、その直後に疲弊していた彼らをタルタロスが襲撃。
ここで自身の存在を明かして彼らを抹殺しようとするも、レジェンドの前に戦況不利と見て撤退した。

その一方、マックスは科学技術局が作った抗体をリブットによって打ち込まれた事で復活
マガオロチも彼らに倒され、辛くも生き残ったスラン星人も用済みとみなされてタルタロスに始末された。
だが、同時にウルトラ一族の力を本格的に危険視したタルタロスは過去へ飛ぶのだった。

Chapter.2~Chapter.3

ウルトラ大戦争やまだトレギアがウルトラマンタロウと決別する以前の時間軸へ飛んだタルタロスは、ベリアルやトレギアと接触。
言葉巧みに彼らを自身の配下へ招き入れる事に成功する。

更にタルタロスはバット星人や彼から生み出された宇宙恐魔人ゼットといった新たな手駒たちを増やしていき、銀河連邦会議へ出向く最中だったユリアンへ恐魔人ゼットを差し向けて差し向けて惑星エビルで戦闘を起こす。
それは恐魔人ゼットが操る人工ゼットン軍団や、ウルトラリーグも参戦して大混戦となるが、その隙を突いてタルタロスがユリアンを捕獲。
そのまま捕虜として、彼女をナラクへ監禁してしまった。


ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA

第14話~第15話

ウルトラ戦士への対抗戦力の確保として、タルタロスとディアボロがエタニティ・コアのエネルギーを目当てに『トリガー』の宇宙へ侵攻。
同じくコアを狙う闇の巨人に対して半ば脅す形で無理矢理不可侵関係を結ばせ、ディアボロがエネルギーを奪うべくトリガーやGUTS-SELECTと激突する。

しかし、リブットの参戦や闇の巨人の離反、更にはアブソリュート粒子を奪われるなどのハプニングが重なり、コアの強奪は失敗。
再びウルトラ一族との戦いへと舞い戻った。


『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』

「プロローグ」では伝説の力を危険視し、コスモスに一般兵を差し向けている。
本編ではタルタロスがレイバトスを使ってギナ・スペクターを蘇らせて配下とし、デビルスプリンターを集めさせていた。
怪獣墓場ニュージェネレーションヒーローズと戦い、バット星人とレイバトスとギナを失うが、ギガバトルナイザーを入手して帰還し、トレギアアイと共に保管している。

その後、タルタロスの無茶振り命を受けたティターンがウルトラマンノアを排除するため、ノアが現れるという伝説のある惑星バベルに赴き、待ち構えていたウルトラフォース&駆け付けたウルトラマンリブットと交戦。
互いに実力を認めながら一進一退の攻防を繰り広げていると突如ウルトラマンネクサスが出現。見境なく攻撃を仕掛けてくる。
メタフィールドに囚われたティターンとリブットは、一時休戦し共にネクサスに立ち向かうがネクサス=ノアの真意はウルトラマンとアブソリューティアンは手を取り合えると伝えることだった。
タルタロスやゼロ達もバベルに集い戦闘となり、野生の力に目覚めたゼロはタルタロスにも見切れない攻撃を繰り出す。

ザ・キングダムに帰還したタルタロスは改めてウルトラマンを脅威と認識し、これ以上成長する前に潰すことを決意するが、
直後にユリアン王女レスキュー部隊がザ・キングダムに侵入。ユリアンとレグロスを奪還されてしまう。
レスキュー部隊の後を追って惑星ブリザードに向かい、互いの存亡を賭けウルトラリーグとの総力戦を開始する。


一覧

アブソリュートタルタロス

CV諏訪部順一
アブソリューティアンのリーダー格。
ナラクを活用して並行同位体達を呼び寄せ、自軍の戦力を拡大させてウルトラ一族の根絶やしを目論む。

アブソリュートディアボロ

CV:小川輝晃
宇宙最強と呼ばれる宇宙拳法「コスモ幻獣拳」を操るアブソリューティアンの武闘派。
特殊な心臓「アブソリュートハート」による自己蘇生能力を持つ。

アブソリュートティターン

CV:安元洋貴
両目を黒いバイザーで覆い隠した騎士のような姿の戦士。
寡黙かつ生真面目な性格で、長剣を携えている。
頭部のトサカはアイスラッガー同様の武器でもある。

また、彼らの他にも鎧を纏った闘士のような姿の雑兵が数多く確認されている。


所属する宇宙人・怪獣

+ 『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』から登場
『ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!』の個体がベリアルのデスシウム光線を受ける直前にタルタロスの手でザ・キングダムに招聘された姿。
様々な時代で怪獣や宇宙人蘇生させる。
スーツの都合で太ったり、救出タイミングが物凄くギリギリだったり、『大いなる陰謀』では全編通して台詞が「ウジュイカ、レエガミヨ」の呪文詠唱計2回しかなかったりと、やたらとネタに事欠かない

マガオロチを復活させようと暗躍していた異星人。
タルタロスに「もう一度、あなた様に助けられた恩返しを……!」と語っていた事から並行同位体だと思われる。
具体的にどの時間軸から連れてこられたかは不明だが、ウルトラマンマックスに執着している事からマックスと戦った事のある個体、あるいは『ウルトラマンX』に登場したクワイラのように同族の敵討ちを目論む個体と思われる。
ゴーデス細胞を用いてマックスを怪獣に変えて操ろうとしたが、リブット達の活躍により阻止され、逃亡。
タルタロスに対して上記のように再挑戦のチャンスを乞うが、彼から用済みとみなされて処刑されてしまった。

レイバトスにより蘇生し、ウルトラマン80と戦った。

  • 最凶獣 ヘルベロス
スラン星人が使役する怪獣として登場。
マガオロチの卵を護衛するも、ウルトラマンパワードのメガ・スペシウム光線で爆死した。

マガオロチ孵化の時間稼ぎとして、地球(どのマルチバースかは不明だが、恐らく過去の『ウルトラマンR/B』時空)近辺で実体化しかけていたところを回収され、召喚された。
惑星カノンにて80と交戦後、惑星フィードで再戦。
ウルトラマンネオスウルトラセブン21、途中加勢したコスモス、ジャスティスとも交戦し、最期はサクシウム光線、ネオマグニウム光線、レジア・ショット、クロスパーフェクションの一斉照射で討伐された。
なお、訪れた時空のどの時期に回収したかは不明だが、ルーゴサイトがいなくなった事でこの時空ではとある人物が生存した可能性がある。

惑星ミカリトの地底でスラン星人がゴーデス細胞を打ち込み、捕らえたマックスの生体エネルギーを注ぎ込んで大魔王獣マガオロチを孵化させようと目論んだ。
ウルトラ戦士達の妨害も間に合わずゴーデス細胞を吸収して孵化してしまうが、リブットに解放されたマックス、更に駆け付けたウルトラマンゼノンの3人による光線の一斉掃射で倒された。

本来の歴史であれば悪の道に走り、光の国に牙を剥いた悪のウルトラマン。
タルタロスにより、過去の世界で「後に訪れる未来」*1を見せられ、ザ・キングダムに加わった。
2人ともアブソリュート粒子を注入されて強化されており、疲弊していたとはいえウルトラ6兄弟を圧倒し、ゼロとも渡り合った。

  • 幻影宇宙大王 モルド・スペクター
  • 宇宙帝王 ジュダ・スペクター
『アンドロメロス』に登場するモルドとジュダの兄弟が、討伐寸前のタイミングでザ・キングダムに招聘された姿。
その為、ウルトラマンギンガウルトラマンビクトリーウルトラマンエックスと交戦した記憶は一切ない。
ウルトラ6兄弟と交戦し、ゾフィー「『アンドロ警備隊』を連れて来い!決着をつけてやる!」と迫りながら互角以上の戦いを繰り広げるも、最期はスーパーウルトラマンとなったウルトラマンタロウのコスモミラクル光線で滅ぼされた。
『運命の衝突』ではレイバトスによって蘇生され、強制的にギナと融合させられる。

ウルトラマンサーガ』に登場する個体(流石に声は某元知事ではない)が月面でレイバトスにより復活させられ、ザ・キングダムに招聘された姿。
『サーガ』では最後まで等身大だったが、本作では最初から巨大化している。
当初こそタルタロス達を訝しんで攻撃しようとしたが、逆にタルタロスの勧誘を受けて「試したかったプランがある」として協力する事に。
あの手塩にかけたハイパーゼットンではないものの、サブプランとして後述のゼットを生み出す・ゼットン関係以外でもキラープラズマの再現やロボットの調整なども行うという万能ぶりで、相変わらず一族のエリートに恥じぬ頭脳を発揮している。


バット星人により作り出された、知能を持つゼットンの進化生命体で、以前ウルトラマンタイガと戦ったものとは別の個体。ウルトラマンゼット「紛らわしい名前しやがって!」
複製ゼットン軍団を率いてウルトラリーグを苦しめたが、最期はタイガ トライストリウムのレインボーストリウムバーストを受けて倒された。

宇宙恐魔人ゼットが率いる複製されたゼットン軍団。扱いに関しては説明するまでもない。
とはいえ、トライスクワッドをして「複製体とはいえ手強い」と言わしめるレベルの戦闘力を持つ。
いずれの個体も一通りの能力は使える上、ゼットが存在する限り無限に複製され続けるという地味に厄介な特性を持つ。
ちなみにバット星人の思い入れ故なのか定かではないが、ハイパーゼットンは両腕からの光刃を放つ新能力を見せているなど、上位種という事を差し引いても頭一つ抜けて完成度が高い。

なお、ゼットン・ファルクスは本作が初登場の怪獣で、着ぐるみは『ウルトラマンフェスティバル2016』にゼットと共に登場したゼットンバルタン星人の腕の鋏を、ハイパーゼットン・デスサイスの鎌に付け替えたものとなっている。
あれ、パワードゼットンとマガゼットンは?

+ 『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』から登場
グリッタートリガーエタニティの戦闘力を試すためにナラクから召喚した。

+ 『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』から登場
  • 幻影宇宙女王 ギナ・スペクター
上記の兄達が勧誘された際に一人だけ置き去りにされ、死亡していたが、レイバトスの能力で蘇生され、配下として半ば無理矢理利用されている。
デビルスプリンターの収集を命じられており、ウルトラウーマングリージョニュージェネレーションヒーローズと対峙した末に兄達と強制的に融合させられ、グア・スペクターに変貌した。

  • グリージョダークネス
バット星人がウルトラダークキラーのキラープラズマを科学的に解明し、製造したグリージョのダークネス。
ダークキラーが生み出したダークネス達とは異なり、人語を話す。

バット星人が「デアボリックと共に調整が完了した」とタルタロスに報告している。
その後、惑星バベルにてリブットを始末するためにタルタロスが召喚するが、再び姿を見せたネクサスと交戦。ネクサスが変化したノアに破壊された。

  • 幻影合身大魔帝 グア・スペクター(完全体)
レイバトスがグア兄妹を強制的に融合させ生み出した。完全体のため『X』に登場した時とは異なり、体色が白くなっている。
ニュージェネレーションヒーローズを全員同時に相手取り、格闘と光弾で圧倒するが、ウルトラマンレイガには敵わず敗れ去った。

  • メカバルタン
  • サイバーメカバルタン
グア・スペクターが召喚した。ゼットと戦い、デスシウムスラッシュで倒された。

+ その他の媒体での登場
『ウルトラヒーローズEXPO2021 ニューイヤーフェスティバル』にてトレギアが召喚した。

  • アブソリュートダイナ
博品館劇場で催された『TDG THE LIVE ウルトラマンダイナ編』に登場したウルトラマンダイナの並行同位体。
アブソリュート粒子で力が増しており、腰回りに黄金色の装甲を纏っている。


余談

  • 名前の由来は「絶対」を表す英語「absolute」から来ており、名前からして「究極」を意味する「ultra」を基にしたウルトラマンを思わせるものになっている。
    また、個人名についてはギリシャ神話に登場する悪魔が元ネタ。



力が欲しくないか?
何事にも屈しない、欲望のまま追記・修正する事が出来る。そんな力が……


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最終更新:2022年06月27日 19:24

*1 ただし、事の顛末を知っている視聴者の目から見れば悪質といえる程タルタロスに都合の良いように説明されている。