モンスターファーム~伝説への道~

登録日:2012/02/09 Thu 00:37:12
更新日:2025/02/04 Tue 15:40:36
所要時間:約 6 分で読めます





ガイアを巡る
愛と勇気のモンスターバトル!
栄光のレジェンド杯に向けて
ガンガン行くぜ!
みんな、力を合わせて
ガッツ全開だ!



モンスターファーム~伝説(レジェンド)への道~は2000年に放送されたテレビアニメ。ゲーム「モンスターファームシリーズ」のアニメ作品であり、1999年から2000年に放送された『モンスターファーム〜円盤石の秘密〜』の続編である。全25話。

●概要●

前作の翌週には始まった第二期シリーズ。一期とは違い大会におけるバトルがメインとなる。しかしやはり「ファーム」ではない。
距離の概念や試合前に指示を出すかどうかブリーダーに尋ねるなど、よりゲームを意識した内容へと路線変更されている。
ゲーム中に出てくる地名も登場する。また、ラストは前作のビターエンドとは対照的に非常に明るく朗らかなハッピーエンドとなった。

視聴率低迷のため25話で打ち切りとなってしまった作品………と言われているが、ソースは不明。
後番組が再放送等ではなくすぐ決まっていることもあって、次番組を用意するまでの所謂「繋ぎ」のアニメだった可能性もあると言われている。
実際円盤石の秘密の頃から人気の低迷が顕著で、ビデオソフトリリースも打ち切られていた。つまり一期の時点で人気は微妙だったのである。
モンスターファームバトルカードの宣伝のためか、OPの前口上で毎回カードが表示されていた。

ちなみに次番組もポケモンフォロワーであるデビチルで、モンスターファームより視聴率が好調だった様子。
デビチルは最初から海外展開も視野に入れた展開だったようだが、遅れてこちらもモンスターランチャーのタイトルで海外輸出された。
よって単に失敗したというわけでもないようである。

前作のラストで日常に戻る、というラストを迎えて多くの感動を呼んだことから、続きを作ること自体がナンセンスで、ストーリーが蛇足という声も多い。
ただRPGなどによくあるクリア後の世界を巡る2周目のような雰囲気が好きな人にはおすすめである。
作画は一期より安定しており、途中で変更されたOPに至っては打ち切りアニメとは思えない完全にOPに使う専用の作画が用いられた。
これまでとは一線を画す力の入れように驚いた視聴者も多く、OPでいくらかキーとなるモンスター同士の対戦が描かれている。
なお、円盤石の秘密のOPは「風がそよぐ場所」を除き、OP1の流用に加えて作中の作画が使われることが多かった。(所謂公式MAD)
伝説への道に至ってはほぼ完全な流用状態だったため、いきなり専用OPになったことで後半の展開に期待した視聴者も多かった。

だからこそ突然の終了=打ち切りという話になったのであるが、そのわりには休み無く次の週からはデビチルが始まっているので怪しいところ。
(例えば同じ時期に放送された土曜アニメのサイボーグクロちゃんは、突然打ち切りが決まったせいで、再放送で穴埋めされた。)

現在は前作もそうだが、youtubeの公式チャンネルで3話までまとめて無料配信されている。



●ストーリー●

ムーを倒してから一年、ゲンキは現実世界で満たされない日々を過ごしていた。
モンスターファームの世界ではホリィは再会したモッチーとともにかつての仲間たちと再会するために旅を続けていたが、その途中でワルモンの紋章が描かれた黒い円盤石を発見する。
直後にワルモン達に襲われるが、偶然にも事態を知ることができたゲンキが再びモンスターファームの世界に降臨。
ゲンキの助力でワルモン達を撃退するも、なんと黒い円盤石にムーの邪悪な魂とホリィの父親が封じ込められていたことが判明する。
父親の復活と邪悪な魂を再び封印するためのガイア石を手に入れるには、モンスターバトルの頂点、レジェンド杯に優勝するしかない。
レジェンド杯、そして邪悪な魂が封じられた黒い円盤石を巡る新たな戦いがいま始まる…!


●登場人物●

前作でモンスター達はヒノトリの魂として一体化したが、戦後は各々散り散りになってしまう。


◇メインキャラクター


ゲンキ(声:横山智佐)
ムーとの決着直後、現実世界に戻されるが思いは消えず、そんな中不思議な駄菓子屋に足を運んだ結果、みんあの動向を知り、助けになるため再びモンスターファームの世界にやって来た。
IMaにブリーダー登録する。ゲームでの優勝経験を活かし、実際の試合でも的確な指示を出す。

ホリィ(声:國府田マリ子)
我らがヒロイン。ムーとの戦いの後は、ヒノトリとなって散り散りになった仲間達を探すために旅に出た。その中でモッチーの円盤石を見つけ、復活させている。
黒い円盤石を守っている。

モッチー(声:白鳥由里)
IMaに選手登録し、ゲンキとともにレジェンド杯を目指す。
戦いの後円盤石に戻ってしまったため、再び復活した時はもんたともちきしか使えなかった。
数多の戦いを経て大きく成長していき、本作の第2の主人公ともいえる存在に。

スエゾー(声:高木渉)
戦いの後も円盤石には戻らなかった。同じく円盤石に戻らなかったゴーレムと共に各地で手品をしながら旅をしていた。
作中でガンバからおっちゃんと呼ばれていた。

ゴーレム(声:内田直哉)
円盤石に戻らなかったため強さは健在。
スエゾーとの旅では食事を担当。が、材料は石や砂だったり…また、試合前のモッチーに石で出来たおにぎりを振る舞ったりしていた。
いつか自分のレストランをもつのが夢。
相変わらず女運は悪い。

ライガー(声:矢尾一樹)
当初はモッチーと同じく円盤石に戻ってしまっており、ルーキー杯の賞品にされていた。
技も極め技である雷撃すら使えなかったが、徐々に思い出していき、戦闘力を取り戻していった。
大会に出場したがるが指定モンスターからことごとくライガー種が外され、「出させろ!」と駄々をこねていた。
また、新たにフリザードを習得。

ハム(声:佐々木望)
円盤石には戻らず、果樹園を営むタマちゃんに拾われ、そこで働いていた。仲間内では唯一大会に出ていない。
本当は一行に戻る気もなかったが、放っておけず結局仲間に戻ることに。
本作で過去が明かされ、詐欺師だった以前にヴァージアハピ、トルクレンチとともに義賊だったという過去が明らかになる。トレードマークのスカーフもその時からつけていたもの。


◆ワルモン(デュラハン一味)


デュラハン(声:堀内賢雄)
前作で死んだかと思われていたが、頭部を残して生きていた。生命維持装置のようなものに繋がれている。墜落した飛行船をアジトとしている。
黒い円盤石に封じられた邪悪な魂と融合し、ワルモンによる世界征服を目論む。
前作と同じく、冬眠させた自らのコレクションを刺客として送り込む。
ゲンキ達のことを「勇者」と称賛するなど、言動と性格は全然変わっていない。
終盤、黒い円盤石の力で本作のラスボスであるブラッディJへと変貌して劇的なパワーアップを遂げるが……。

ポワゾン(声:長沢美樹)
リリムに代わるデュラハンの付き添い。ボンデージ姿がエロい。ママニャーとは仲が悪くよくケンカするが、デュラハンに対しては一貫して忠実。

ママニャー(声:潘恵子)
デュラハン一味の幹部の一人。ゲンキ一行の動向をデュラハンに報告する。太った身体を気にしてか身だしなみに気を配っており、よく化粧している。

ゴビ(声:小杉十郎太)
幹部の一人でママニャーの相棒的存在。知能は低く、なにげない質問だけでも「あ、頭が?」と言って頭を抱えてしまう。
自分の部屋にデュラハンのワルモンとの記念写真を置いてある。ワルモンだが気の弱い憎めない子。

ジャアクソウ
幹部の一人。前作の墜落の衝撃からか半サイボーグ化している。

ピンクジャム(声:西村朋絋)
デュラハンによってゲンキ達に最初に送り込まれたワルモン。ルーキー杯に出場するネンドマンになりすまし、モッチーを倒そうとするが、敗北。置き手紙を残して部下のゲル達とともに行方をくらましていた。
再登場時はレストランでバイトしていたが上手くいかずクビにされ、空腹のところをゲンキ達に助けられる。
落ち込むと石ころを積み上げる癖がある。
一期からゲル種のワルモンはギャグキャラに傾倒することが多いが、こいつはそれがかなり顕著である。

ショーグン(声:内海賢二)
ワルモンではなく、むしろ邪悪な魂に否定的。東の大陸で「黒い稲妻」、「伝説の百人居合斬り」と恐れられたモンスターで、かつてデュラハンをも倒したことがあるほどの実力者だが、時が経ちすぎて装備が劣化するなどかなりの老齢。
女及びピクシー種に滅法弱い(これのせいで自滅同然に氷漬けになった)。
その強さ故に努力することを嫌がる傾向があったが、ゲンキ達との出逢いで努力の大切さを改めて理解して和解。
それを受けて裏切り者としてママニャーに粛清されかけるが、百人居合斬りの異名通り、棒切れでワルモンの大群を一蹴。その後は一からやり直すため、再戦を一行と約束して去って行った。


◇サブキャラ


  • 元四天王
ビーナス(声:三石琴乃)
前作の終盤でブルーマウンテンと合体したピクシー。
準レギュラーだったが、今作では登場は一話限り。最終OPではハムと対戦している。

ガリ(声:柏倉つとむ)
ワルモンではなくなったが、強さを求め、部下のスタイルフォームとともにレジェンド杯を目指している。審判を盾にして攻撃しづらくするなど、たりと、やり方は相変わらず。
前作と今作との間で塩沢兼人が急逝したため、声優が交代している。OPではゴーレムと対戦している。

ギンギライガー(声:中村大樹)
ライガーの弟。ヒノトリによって円盤石として復活し、ブリーダーであるニナに拾われた。
大会にも出場し、ライガーと正々堂々再戦。OPでも再戦が描かれている。

ナーガ(声:小林和矢)
ヒノトリによって復活。マントを着用している。ゲンキ達との戦いで改心し、潔い性格になった。技は全て忘れたが復活後も鍛錬を怠らなかったため、実力は高い。
元四天王であることに加えてかつての残忍さと悪行から世間からはあまりいい目で見られず、スエゾーからも未だ恨まれている。しかし当人はそれが自分の罪だからとそんな境遇を受け入れていた。
大会出場モンスターがいなかったことに悩んでいたゲンキ一行に助力する。そしてガリに対して本当の力とは何かを説いた後、思い出した往年の必殺・魔空弾でガリを破る。
最後はスエゾーとの再戦の約束をするが、劇中では達成されず。OPでは超作画での念願の再戦が見られる。


  • チャンピオン
モスト(声:内藤玲)
通称「伝説の白もっさま」の最強のモッチー。タイタンを片手で軽々と持ち上げる程のパワーの持ち主。
見た目に反してかなり低く渋い声。
しかしその実力故に試合で相手をロストしてしまったことがあり、それがトラウマになったのか自分が強いことに深く悩んでもいた。

ポリトカ(声:相沢まさき)
通称「伝説の白い目玉」の最強のスエゾー。弱いモンスターを見下すなど、モストと違って性格は悪い。



追記・修正は6つの大会を勝ち抜いてからお願いします

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最終更新:2025年02月04日 15:40