ニュクスを封印する
楔として「命のこたえ」に辿り着いた主人公。そして仲間たちと迎えると約束した卒業式……。
生死をテーマとした本作のストーリーの根幹を見せたこの結末は、後日談も併せて当時多くの物議をかもした。
シンの本体であるエボン=ジュへの異界送りとともに、ガードの役割を果たした
アーロンも消滅。
また、エボン=ジュが生み出していた夢のザナルカンドが消えることで、主人公である
ティーダも消えることとなる。
「いなくなってしまった人たちのこと、時々でいいから……。思い出してください」
後に続編FFⅩ-2のマルチエンディングで「ティーダ復活エンド」が設けられたが本エンドの印象から賛否両論となり、
さらに復活エンドの先を描いた小説とHDリマスター版FFⅩ付属サウンドドラマで、復活エンド後に待つろくでもない未来が示唆されたためサウンドドラマの続編マダーという声も込みで色々と考えさせられる終わりでもある。
宿敵にして世界を闇で閉ざしたアーデンを打倒したノクティス。
だが、最後には自らの存在と引き換えにして星に再び光を灯す使命が残っていた。
ノクティスはその運命を受け入れ、王都城の玉座へ座り歴代の王たちが放つファントムソードを受け死亡。
直後、死後の世界で未だなお残るアーデンを今度こそ打倒し、その精神も消滅。世界には朝日が昇る。
全てが終わった後、ノクティスとルナフレーナは思い出の写真を傍らに、二人きりの結婚式を挙げた。
ちなみに、スタッフロールの合間に挿入されるのが色々な意味で有名な「やっぱつれぇわ」である
上記のように色々と解りづらい内容という事もあり、シリーズの中でも賛否が分かれているEDである。
「あたしは みんなのこと ぜったいに わすれないよって……。」
長い冒険を経て、ついに大魔王
デスタムーアを倒した
主人公一行。
しかしそれは現実と夢の世界が隔たれ、夢の世界にしかいない
バーバラとの別れを意味するものでもあった。
漫画版では、なんと愛の奇跡で現実世界に残るという堀井雄二公認のハッピーエンドを迎えている。
「罪人である人間が別の人間を裁こうなどおこがましいとは思わんかね?」
デューオの人工惑星から人類一丸となり地球を守った熱斗とロックマン。しかしこの事件の首謀者である
Dr.リーガルは他者から裁かれることを拒み、屋上から身投げする。
“悪は決して消えない”という言葉を残して……
その後の捜査でもリーガルの遺体が発見されることはなかったが、続編では…
登場人物の一人である
白瀬芙喜子はハッピーエンドもバッドエンドも嫌いなビターエンド主義者。
彼女の夢も「好きな人に看取られながら死ぬ」というもの。
展開によっては「好きな人が死ぬのを看取りたい」という夢に変わってしまう。
他の彼女候補のエピローグにも、ビターエンドを思わせるようなエンドはそこそこある…いや、結構ある。
- ワイルドアームズ the 4th Detonator
パーティーメンバーの一人で、物語開始前から死病に侵されていた
ぶっ壊れ女剣士
ラクウェル。
その病が癒えることはなくエピローグで息を引き取るが、「世界に残された美しい物を見る」旅の目的は、彼女自身ともう一人の仲間の手で果たされた。
四狂神との最終決戦でセレナは命を落とし、セレナとの息子がいる町への虚空島落下を阻止したマキシムもセレナの傍らで最期の刻を迎える。
二人が命を賭けて守った血筋は、後世へと受け継がれていくこととなる。
「全てが不確かなこの闇の中、真実として静かに息衝いている、彼女の肖像。」
「私はこの絵に笑い掛け、胸の内に温かな希望を抱き締めよう。」
世界の運命が彼女自身の選択で決まってしまう最後の正念場。
その世界の狭間で、彼女は「生きていく」ことを選んだ。
それが本当に幸せな未来を生むのかは…まだ誰にも分からない。
- デジモンストーリーサイバースルゥース ハッカーズメモリー
イーターに寄生されて死がすぐそこまで迫っている御島エリカがとった最後の手段は、「データ化した自分の記憶をバックアップとして保持しているパートナーデジモン・ワームモン」と「自分の精神データ」を融合させることで、新たなデジモンとして生まれ変わることだった。
そしてデジモンへ転生したエリカと主人公は全てに決着を着けるが、そこでエリカに迫られた選択は2つ。「人間の姿に戻って、そう遠くない未来に訪れるであろう自身の死の瞬間を待つ」か、「仲間たちと別れ、デジタルワールドでデジモンとして生きていく」か。
エリカが選択したのは仲間たちと別れ、デジタルワールドでデジモンとして生きていく道。それは今生の別れに等しいものだったが、主人公はいつかきっとエリカと再会できることを信じて、彼女の最後の笑顔を目に焼き付けるのであった。
――日常に戻った主人公は何かを忘れているような感覚を覚える。だがそれを思い出そうとすると、不思議と涙が零れ落ちるのだった――。
イーサのコアを破壊した状態ではホゾンを無効化出来ないんだ
イーサの因子を持つ者がコアの代わりにここに残らなきゃいけない
人の未来を人の手に取り戻したい、ラルクと仲間達。それを否定し、現人類が滅ぶ既存の方法による世界救済に固執するイーサ神。
聖地ノワーレでの死闘の末に「神殺し」は成されたが、最深部に辿り着くと、ラルクは仲間達に今まで隠していたある真実を打ち明ける。
協力者のソニア博士から受け取った、世界に満ちる有毒なホゾンを無害化する浄化プログラムの実行には、神の代わりに演算能力を補えるものが必要だった。
それは神の因子を持つ人間――即ちラルクのこと。しかも無害化が完全に達成されるまで500年ものあいだ眠り続けねばならず、肉親や仲間達と永遠に別れることを意味していた。
どこかで下手に話せば、仲間達が絶対に引き留める。後ろめたさを抱えつつ、覚悟を決めて隠し通していたラルクは別れを告げ、一人聖地で眠りにつくのであった。
彼を仲間達は思う所がありながらも見送り、目覚めの時に備えて各々メッセージを残す。
しかし、そこに最愛のリフィアのメッセージだけは無く、自分が自惚れていたのかと肩を落とすラルクだったが……
ストーリー中、決して少なくない犠牲が出た末にこの結末であるため、やるせない気持ちになったプレイヤーもいた。主人公が死ぬ訳ではないのが唯一の救いである。
本作ではプレイヤーの行動によってエンディングが変化するマルチエンディング方式なのだが、その中の一つのルートではゼロがワイリーナンバーズとしての記憶と使命を思い出し、Xに戦いを挑むという展開になる。
ゼロとの一騎打ちに勝利するとエンディングとなるのだが、そのエンディングではなんとライト博士がゼロとの記憶を「嫌なメモリー」として全て消してしまったのである。
「ゼロって奴のことは何も覚えていない」とXが周囲に話すラストは、シリーズファンから見たらバッドエンドと読んでも差し支えない程後味の悪いエンディングとなった。
御存知の通りシリーズはこの後も続くため、ゼロとの思い出を胸に戦い続ける決意をするエンディングが正史なのが救いか。
異次元戦闘生命体バイドと人類の戦いを描いた
R-TYPEシリーズの1つ。
本作のあらすじは、突如として地球圏に出現したバイドを殲滅するために三機のR戦闘機(対バイド用異相次元戦闘機)が出撃。地球に現れたバイドを殲滅した後、バイドを生み出しているバイドコアを破壊するためにバイドに汚染された異相次元に突撃するというもの。
その三機のR戦闘機であるデルタ、アルバトロス、ケルベロスは激闘の末にバイドコアの撃破に成功し、地球の危機を救って英雄となった。だがそのうちケルベロスだけは帰還に失敗。異相次元の奥でバイドに取り込まれてしまう。地球の危機を救った英雄は化け物の番犬と化したのだ。
そして新たなR戦闘機が異相次元に突入して自分を解放してくれる日、すなわち自分を殲滅してくれる時を待ち続けることとなる。
ほぼ全てのルートがビターエンド。
純粋なハッピーエンドと呼べるようなのは一つもなく、いずれのルートも必ず何かの犠牲の上で主人公たちが幸せになるというある意味リアルで厳しい世界。
続編……というかファンディスク的立ち位置の
Rewrite Harvest festa!では後日談や本編のIF展開という形でハッピーエンドが描かれているのが救いか。
プレイヤーが多くの選択をしてシナリオが分岐してきた三部作の集大成として、ラストでもプレイヤーの選択によってエンディングが変わる。
ゲーム最終版、リーパーに対して唯一対抗できる手段であるクルーシブルとシタデルを接続し、ついに稼働させることに成功する主人公・シェパード。
しかしそこでクルーシブルのAIが姿を現し、シェパードに対して以下の3つの選択を迫る。
…のだがどの選択をしてもイマイチすっきりしないエンディングであることに加え、主人公のシェパードは生きて仲間の元へ帰れないので、マルチビターエンドと言われる。
●破壊
クルーシブルを起動し、リーパーを含む全ての機械生命体を死滅させる。
悠久の時代から有機生命体を根絶やしにし続けてきたリーパーをついに打倒できるが、破壊する対象は全ての機械生命体。
つまり
肉体に機械を埋め込んでかろうじて生き永らえているシェパードや、多くの犠牲を払ってようやく和解し、味方となった機械生命体も死ぬ。
条件を満たせばシェパードが生きているのではないか?と思わせるようなカットインが入るが、ゲスと和解するために死んでいった
仲間の犠牲が完全に無駄になる。
●支配
シェパードが新たなリーパーの支配者となり、全てのリーパー勢力を撤退させる。
シェパードは人間を辞め、これからはリーパーの力を密かに銀河社会のために役立てていくことになる。
シェパードは今まで敵対していた者たちが唱えていた「リーパー支配論」を否定し続けていたが、結局それを肯定している事になっている。
流石にこれはシェパードのキャラクター的にも有り得ないと最も評判が悪いエンディング。
●共存
肉体に機械を埋め込んで生きているシェパードは有機生命体と機械生命体の中間の存在となっている。
このシェパードが生け贄になることで全ての生物と機械は融合し、新たな進化を遂げることができる。
これによって、有機生命体は機械のように言葉を介することなく意志疎通をし、機械生命体は生物のように感情を得る。
…簡単に言えば主人公が生け贄となって敵勢力と和解するというものだが、何億年と続いてきた戦争の決着としては何とも言えない微妙な結末である。
唐突に生物と機械が融合を果たすという、超展開とも言える突拍子もない展開もスッキリしない一因と思われる。。
以上、どれを選んでも必ず犠牲が出る上にスッキリしないエンディングである。
この全ルートビターエンドという結末に対して海外の一部のファンたちが激怒したようで、制作会社に抗議する者や、ゲームを改造して無理矢理ハッピーエンドのシナリオを作る者などが現れた模様。
エルジア共和国の首都ファーバンティでの最終決戦の末、約2年に及んだ大陸戦争はISAFの勝利で幕を閉じた。
同時に、エルジアのエース部隊「黄色中隊」を率いるエース「黄色の13」も、プレイヤーにしてISAFのエース「メビウス1」との決戦の末に敗北、戦死した。
彼は恋人にして先日の戦闘でメビウス1によって撃墜された「黄色の4」の遺品であったハンカチを最後まで持っており、
「13」の機が撃墜されると同時に、そのハンカチは地上で彼等の戦いを見守っていた「私」と「酒場の娘」の下に落ちて来た。
二人はこのハンカチを「13」と「4」の墓標として、ファーバンティ郊外に埋葬した。
その後、エルジアの敗北を認められない若手将校の手で未完成の最終兵器メガリスが起動、黄色中隊の名を継いだ若手パイロットと共に戦争を継続しようとするも、
これもまたISAFとメビウス1の手で打ち倒された事で、今度こそ完全に戦争は決着した。
それから長い時が経ち、大人となった「私」は、メビウス1に宛てた手紙――自分の半生、黄色中隊や「13」や「4」との交流、そしてその最期を見届けた事、
即ち、『ACE04』のサイドストーリーを綴っていた。
「13」はかつて、「ライバルと呼べる者と己の死力を尽くして戦った末に空で死ぬなら本望」という旨を語っていた。
大陸の誰もが深く傷付いた大陸戦争の最後の最後でメビウス1という好敵手と出会えた事は「13」にとってせめてもの幸福だった事を祈りつつ、「私」は手紙をしたためる。
そして机には、「酒の入ったグラス」と「ハーモニカ」そして、「13と4、私、酒場の娘が笑顔で映る写真」が置かれていたのだった――。
主人公はメビウス1であるため、その立場に限って見れば絶望的な状況を主人公の超人的大活躍で引っ繰り返し、ついに奇跡的逆転勝利を収めたという間違いなく爽快なストーリーなのだが、
まず戦争に至った経緯からしてエルジアもまた被害者であり悪の帝国などではないこと、
合間に挟まるサイドストーリーの語り部である「私」は「13」を始めとした主人公のライバルである黄色中隊と交流が深いためどちらかと言えばエルジア寄りの目線である事、
恋人だった「4」の戦死を受けて「13」が消沈していた事や、その原因が「酒場の娘」も属するレジスタンスの攻撃による負傷と機材の損傷にある事をプレイヤーは知ってしまっている事から、
この結末も爽やかといえば爽やかなのだが、素直に勝利を喜べずすっきりしない後味も残るという戦争の空しさが押し出されたものとなっている。
このゲームには4種類のエンディングがありどれもビターエンドの要素を持ち、最低ひとりは自軍から死亡者が出る事となる。
Chapter6A(正史編)のエンディングは新生ブロンキア帝国を裏切ったメデューテを倒した新生ブロンキア帝国軍のメンバーは軍のリーダーである
ガルカーサの戴冠式に参加する事となる。
帝国軍の将として残った者は後の帝国とファンタジニア王国との戦争で戦死する運命が待っている。
(離脱したパメラとミゼルはこのエンディングの後の物語である
ユグドラ・ユニオンでも死なずに済む)
国外追放となったジェノンとメデューテは別の地へと向かう事になる。
どちらかと言えばメリーバッドエンドに近いが、ガルカーサを止められなかったジェノンとメデューテの気持ちを考えるとビターエンドでもある。
Chapter6B(王国編)のエンディングはBF50に突入しなかったパターンだと和解できた父王オルディーンを失い王宮を去ろうとする
アイギナは妹王女
ユグドラに呼び止められる。
一度は固辞したがユグドラの根強い説得でファンタジニア王国に残ることになる。和解したふたりの王女の傍らにはグラムブレイズ改めアイギナ親衛隊の一員が近衛兵として付き従っていたというもの。
BF50に突入したパターンだとユグドラを殺害し魔竜の血が完全に覚醒したエミリオの撃破後、アイギナは塞ぎ込んでしまっていたが後に立ち直りアイギナ親衛隊のメンバーの前に姿を見せ、
王国の王女として生きることを宣言する。親衛隊のメンバーの大半は彼女を支えていく事になるが、ガーロットとメデューテは王国を離れ旅に出る事になったいうもの。
ちなみにこのエンディングに到達するまでの過程で最も多くのネームドキャラの死亡者を出す事になってしまう。
Chapter 6C(ネシア編)のエンディングは普通のハッピーエンドに一番近いものとなっており、退位したソルティエに替わって皇位についた彼の遠縁の幼い甥のもと宰相の職にヴェルマンが就きガーロットは将軍として彼を支えていく事になるというもの。
参謀ポジのひとりである
ネシアに裏切られもうひとりの参謀ポジであるジェノンに戦死されたグラムブレイズの生存メンバーの事を考えると複雑な気持ちになったプレイヤーもいるだろう。
「ハイラルに平和が戻る時… それが… 私たちの別れの時なのです…ね」
長きに渡ってハイラルを支配してきた
邪悪の王が主人公に倒され、ようやく平和が訪れたものの、(不本意とはいえ)主人公に重い使命を背負わせてしまったヒロインは贖罪のために主人公を元いた世界へと戻す事を決意。
主人公もヒロインの想いをくみ取って、彼女から別れを告げられながら元いた世界へと帰還した。
本編のみを観る分には僅かながら希望のある結末だったが、
それから長い月日が経った続編では、主人公とヒロインが『時のオカリナ』以降二度と会う事なく、互いに茨の道を歩んだ事が判明した。
本作はプレイヤーの選択で結末が変わるマルチエンディング方式なのだが、手放しでハッピーエンドと言えるエンディングは一つもない。
「レイヴンの火」ルートではビジネスパートナーである
ハンドラー・ウォルターや
RaDの面々の意思を引き継ぎ、惑星ルビコンIIIから産出される希少資源にして、このままでは宇宙を覆い尽くす規模の汚染源になりかねない「コーラル」を全て焼き払う。
志半ばで斃れた者を含むパートナーやその仲間達の本懐を遂げさせてやることができるルートではあるのだが、一方で主人公は初めて出来た友人
エアと袂を分かち、全宇宙の為とはいえ
惑星一つとその周辺星系を丸ごと、そこで暮らしていた人々諸共焼き払った稀代の極悪人として歴史に名を刻むことになる。
「ルビコンの解放者」ルートは逆に、コーラルと人類の共生を望むエアの意思を汲み、エアとルビコンIII現地勢力の味方となり、コーラルを独占しようとする星外企業とコーラルを全て消し去ろうとするウォルターらの一派の両方を撃破する。
一見すると一番ハッピーエンドに近く見えるかも知れないが、生き方を教えてくれた人と死地から助け出してくれた人の二人の恩人をその手にかけなければならず、コーラルを放置すれば全宇宙を汚染してしまう件も「これから解決の糸口を探る」という終わりなので、本当に解決できる(できた)かどうかはまだどうとも言えず、見様または結果によっては問題の先送りでしかない。
「賽は投げられた」ルートは細かい説明は省くが、主人公の選択を止めようとした人々を排除した末に辿り着いた結末を見て「大変なことをしてしまったのではないか」と後悔するプレイヤーが続出したという。
何分非常に謎めいた終わり方なのでグッドエンドともバッドエンドともつかない難解な結末ではあるのだが、少なくとも世界の在り方を大きく変えてしまったことだけは確かである。
仲間を108人全員揃えなかった場合、戦争には勝利するがその最中に大切な人を失ったままエンディングを迎える。
時にはそれが主人公自身というパターンも。
3、外伝、非ナンバリングといった例外もある。
本作には4つのエンディング分岐があるが、そのうち
「不死断ち」「人返り」の二つがビターエンドに相当する。
ストーリーの大筋は「
竜胤と呼ばれる不死の呪いを断つため、
竜胤の御子・九郎の悲願を受けた主人公の
狼が戦国末期の葦名の国を奔走し手がかりを探し求める」というもの。
「不死断ち」エンドでは、
「竜胤の御子に竜の涙を飲ませ、不死斬りでその命を絶つ」という方法で不死断ちを完遂する。
主の悲願とは言え、まだ幼き九郎を手にかけた狼はその後隠遁し、かつて自分を救ってくれた仏師がしていたのと同じように無心で仏を彫り続けるシーンで幕を下ろす。
「人返り」エンドでは、「竜胤の御子に竜の涙と常桜の花を飲ませて不死の呪いを剥ぎ取り、狼が不死斬りで自らの命を絶つ」という方法で不死断ちを完遂する。
この場合、竜胤の御子を人に戻すだけでは不死断ちは不十分で、不死の契りを交わした従者が死ななければならないのだという。狼は一時の眠りに就いた九郎の前で自らの首を刎ねる。
狼が自刃した場所には墓が建てられ、供養を済ませた九郎は「人として懸命に生き、そして死のうと思う」と決意を新たにするのであった。
ちなみに残り二つのエンディングは、未来への希望を匂わせる「竜の帰郷」エンド、そして
もう一つは…