ルパン三世(2ndシリーズ)

登録日:2016/12/08 Thu 02:32:43
更新日:2024/04/03 Wed 01:59:35
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俺の名は、ルパ~~ン三世!!


■ルパン三世2nd series


『ルパン三世』は、
日本テレビ系列で1977年10月3日~1980年10月6日まで放映されたTVアニメ作品。
毎週月曜 19:00~19:30放送。全155話。
アニメーション制作は東京ムービー(現トムス・エンタテインメント)。

モンキー・パンチ原作の同名漫画の二度目のアニメ化作品で、5年前の本放送時には不人気から打ち切りとなった最初のアニメ版『ルパン三世』が、再放送に於いて高い視聴率を挙げたことから制作が決定された。
アニメーションは東京ムービー新社が制作。

また、本放送中にルパン三世の劇場公開化作品として最も有名な二作である『ルパン三世 ルパンVS複製人間』と『ルパン三世 カリオストロの城』も制作されている。

音楽にはジャズミュージシャンの大野雄二を迎えており、本放送中ですら4バージョンも披露された大野作曲の『ルパン三世のテーマ』は、以降の『ルパン三世』のメインテーマとして永く記憶されていく事にもなった。

前作との区別の為に新ルパン三世*1の表記がされていた時代もあったが、後に旧ルパン三世“1st Series”と表記されているのに併せてか“2nd Series”の表記が用いられるようになっている。

歴代TVシリーズでも最長にして、再放送の回数が最も多い『ルパン』であり、普通に『ルパン』と言えばだいたい本作かカリ城。

カリカチュアされた『ルパン三世』のイメージを定着させた作品でもあり、以降のシリーズに於ける原型にして、如何にアレンジや逸脱させるかの雛型として機能し続けている。

【解説】

ルパンの赤いジャケット姿とサル顔、レギュラー陣を含むメンバーのコミカルな演技を決定付けたシリーズ。

『旧ルパン三世』後半のノリを引き継いだ……と言われつつも、長い放映期間もあってか、本作で脚本家デビューを果たした浦沢義雄らの手による、シリアスからコメディ、更にはパロディまで多彩なエピソードが登場する事になった。
放映話数の多さから、ルパンのみならず、それぞれのレギュラー毎の主役回も作られた他、前後編なども制作されている。

本作から制作が日本テレビに移行したが、本作の制作に辺り、

  • 前回の続編を意識しないこと。
  • 主要キャラクター5人を必ず登場させること。
  • 不二子と五右ェ門の声優を変えること。
  • 音楽と主題歌を変更すること。

……が提示されたとされ、この内の「主要キャラクター5人の全話登場」以外は、実際に果たされることとなった。

もっとも、第1話『ルパン三世颯爽登場』のみは、敢えて旧シリーズ第1話『ルパンは燃えているか……!?』の続編をハッキリと意識した内容になっており、仲間達との「5年ぶりの再会」というキーワードが登場した他、ゲスト敵役となるスコーピオンの声優も同じく滝口順平が務める等、メタ的な視点を盛り込むことによりルパン三世の復活を祝福した内容となっている。

この他の設定は知ってか知らずか『旧ルパン三世』から多くの変更がされており、原作の設定も盛り込まれていた『旧ルパン三世』での設定が本作では全く別の情報に上書きされるという事ともなった。*2

また、『旧ルパン三世』が原作に近い、無国籍感漂う世界観や、後半のエンタメ性を意識した展開であっても主に日本国内や狭い世界で物語が完結する、悪く言えばスケールの小さな物語であったのに対し、本作からはハッキリと世界各国を舞台とした事で、全世界規模に展開するスケール大きな物語が展開される様になったのも特徴。
勿論、リアリティーを意識したものでは無いにせよ、毎回の様に魅力的な異国の風景が登場する開放感溢れる物語はルパンを国民的ヒーローに押し上げる要因の一つともなった。*3

前作同様に実写畑で活躍したライターが脚本を担当。浦沢義雄など、本作でデビューした脚本家もいる。

シリーズ途中からはアヴァンギャルドな作風で知られた映画監督の鈴木清順が監修として参加する等、実写映画の雰囲気を持った作品ともなった。

【音楽】

本作の主題歌と挿入歌、劇伴を担当したのはジャズミュージシャンの大野雄二である。
大野は前年(76年)に公開された角川映画『犬神家の一族』の劇伴で高い評価を得ていたタイミングでの起用となった。
大野にとっても『ルパン三世』は代表作に、延いては『ルパン三世』の音楽と言えば大野雄二。と云う認識を決定付けた。
実際に大野は現在までの『ルパン』担当となっている。*4

主題歌
ルパン三世のテーマ'78
ルパン三世のテーマ(ヴォーカル・ヴァージョン)
ルパン三世のテーマ'79
ルパン三世のテーマ'80

ED
ルパン三世愛のテーマ
ルパン三世愛のテーマ(ヴォーカル・ヴァージョン)
ラヴ・スコール
ラヴ・イズ・エヴリシング

『ルパン三世のテーマ』のバリエーションに見られる様に、ファンク、ディスコ、ジャズやスラップと、幅広い音楽もまた、本作の魅力である。
挿入歌『スーパー・ヒーロー』『ラヴィン・ユー(ラッキー)』等も、人気の高い楽曲である。
渋い曲調の次元の『トルネイド』や和風テイストの五エ門の『斬鉄剣』*5、EDにもなった不二子の『ラブ・スコール』や銭形の悲哀と表している『銭形マーチ』といった、各人のテーマ曲とも呼べるBGMが登場して人気を集めたのも特徴の一つ。これらのテーマはのちのシリーズで度々リメイクされるほど定着している。
こうした多彩な音楽の切り替えで、視聴者が先の展開を想像できるようになったのも本作の楽しみの一つである。

【ルパンの顔】

本作のキャラクターデザインを担当した北原健雄により1st後期のラフ画ベースにファミリー向けな画風となった。最初期のルパンの顔も顎が角ばってて黒目の大きいハンサムな顔をしていたが、徐々に顔がデフォルメがかかり一般的によく知られる猿顔へと変化していった。*6
基本的には違和感が無いように北原氏のキャラデザインでイメージを統一されていたのだが、『旧ルパン三世』のキャラクターデザインを担当した大塚康生*7は、後の人手不足の解消から作画下請けのテレコムの新人アニメーターの教育係として参加。
旧作風の顔で描いてしまい、わざわざ修正されている。
しかし、その後もテレコム作画分ではルパンの顔は違ったままで、後には修正も放棄されてしまっている。
ただ、北原氏は1stシリーズの大ファンでもあり2ndシリーズ後期のマンネリ化を防ぐためにあえて放棄をしていたことが語られている。
更に、劇場版第二作『カリオストロの城』制作の為にテレコムに移籍していた宮崎駿が制作した第145話『死の翼アルバトロス』と最終話『さらば、愛しきルパン』は顔が違いすぎて局から受け取りを拒否されたとか。
大塚は『カリ城』では作画監督を担当しており、『旧ルパン三世』後半のイメージに近いルパン像を宮崎と共に作り上げている。

【主要キャラクター】


ルパン三世(演:山田康雄)
かの、大怪盗アルセーヌ・ルパンの血を引く天才的な大泥棒。
本作で語られるルパン二世は泥棒の才能を持たないダメ人間であった為、個人の才能で血を目覚めさせたのだと言える。
因みに、作中でハッキリと日仏のハーフであると名乗る場面がある。

その名を聞けば世界中の誰もが警戒する程の裏世界の大物であり、どんなに厳重な警備をされていても狙った獲物は確実に手にする。*8
相棒の次元と五右ェ門は、そんなルパンの腕と才能に惚れ込んで組んでくれている仲間なのだが、如何せん不二子の存在には弱く、あからさまな罠や地雷であってもルパンがホイホイと踏みに行くのには本気で辟易している。

金に困っている描写もあれば、かなりリッチな時もあるのだが、基本的には人生の楽しみの為に泥棒をしている自由人。
「お宝」への興味も実利的なものばかりでなく、美しいものや価値あるものの収集家(コレクター)や理解者であるという自負もあり、芸術家を気取る一面も。
『旧ルパン』が、特に初期エピソードに於いて原作のイメージを引き継いだ冷酷な犯罪者であり殺人者としての顔も見せていたのに対し、本作では不必要な暴力もしなくなり印象が更に柔らかくなった。*9
山田康雄の独特のイントネーションも前作後半から更に特徴的となり、所謂ルパンの物真似として、ネタにされたり再現されるのも本作のルパンである。*10

デザインが似ているので混同されがちだが、愛車が旧ルパンのメルセデス・ベンツSSKからアルファロメオ・グランスポルト・クアトロルオーテに変更された。
この他にもMiniやフィアット・500などの車を乗り分けている。
ジャケットの色が変更されたのはスポンサーが変わった事による旧作関連商品との混同を避ける為だったとの事。


次元大介(演:小林清志)
ルパンの相棒の凄腕のガンマン。
旧ルパンでは次元自身にスポットが当たる事は無かったが、新ルパンでは次元の主役回や、エピソード中で過去の因縁が話題となることも多くなり本格的にキャラクターが深められた。
次元がフリーの元殺し屋であるとか、血腥い世界の住人であったとのイメージが定着したのも本作からである。

旧ルパンからキャラクターの変化は殆ど見られないが、敢えて挙げれば不二子への警戒が強くなり、それに対して苦言を呈するのがお約束となった。
また、次元の設定として語られる事の多い「愛用している帽子の鍔で照準を付けている」という設定は、あくまでも本作152話のみの話題であり、原作を含めた他シリーズはおろか、新ルパンの他のエピソードにすら適用できるものではない。

この他の話題としては、これはルパンや五右ェ門にも言える事なのだが、明確に愛用している武器の設定が固められたばかりか、それに対する拘りが定着した事が挙げられる。
リボルバー(S&W M19コンバットマグナム)は旧ルパンから使用しているが、予め別の銃を予備に携帯していたり、マグナムが通用しなければ直ぐに別の重火器を持ち出したりしていたのに、新ルパン以降は愛銃に全幅の信頼を寄せ、それのみを使い続けるイメージが固定化していった。
番組開始時のキャラクターデザインの変更としては簡略化して描いた場合のポイントとするつもりだったのか、鼻が帽子からも目立つ位に大きめに描かれていたのも特徴。
……ルパンのサル顔とは違い、こちらは定着しなかったが。

峰不二子(演:増山江威子)
正体不明の謎のかわい子ちゃん。
旧ルパンからデザインが大きく変更され、TV版では黒髪で丸みを帯びた肉感的でグラマラスな体型に描かれている。*11
不二子に目立つ程の巨乳であるというイメージを定着させたのも、実は本作の功績である。
不二子もルパン同様に旧ルパン後半からのキャラクターを補正された形となったが、それと共に、ある程度は過去が描かれていた旧ルパンに対し、新ルパンでは過去が本当に一切不明のキャラクターとなっていった。

実際に手を出させることはないものの、あちこちで金持ちを引っかけては財産や宝物を狙うといった行動が付き、ルパンを利用して欲しいものを手に入れようとする割合も増えたりと、武闘派のイメージの替わりに男を手玉にとる小悪魔のイメージが強化された。
ただし、本作のコメディ的な要素からか最終的にはルパンにしてやられたり、結局はお宝の入手に失敗してしまう事も多く、上手くバランスが取られているのだとも考えられる。

尚、長らく不二子を演じた増山江威子は新ルパンからの担当ではあるのだが、旧ルパン放送開始前のパイロット版の担当でもあった為本作での起用は配役の復活でもあった。
しかし『パイロットフィルム』が一般に知られていなかった当初は、「何故不二子が二階堂さんじゃないんだ」という抗議の投書が殺到。
しかし日本テレビのスタッフからこれを聞いた増山は、「どうあがいても二階堂さんにはなれないから、私の持ち味でやるしかない」と発奮して演じ続けたという。

石川五右ェ門(演:井上真樹夫)
本作から名前の表記が五“右”ェ門に変更された。
その名の様に鉄と云うか、新ルパンでは蒟蒻以外をも断ち切る日本刀“斬鉄剣”を持つ剣豪。
時代錯誤で、基本的には剣の修行以外には興味を示さない堅物だが、ルパンや次元との仕事は修行の一環とでも考えているのか、一般社会では悪事とされるルパンの仕事にも協力している。
……まあ、十三代目石川五右衛門でもあるし。

飛んでくる銃弾を落とせるのは旧ルパンでも見られた描写だが、新ルパンからはOPでビルを輪切りにしていたのにも代表される様に、五右ェ門は刃が届くとは思えないような大きな物でも関係なしになんでも切れるというイメージを定着させた。ただ一話目から斬鉄剣があっさり折られているのは有名な話
劇場版『VS複製人間』での台詞から発展した「またつまらぬ物を切ってしまった」も、五右ェ門の決め台詞として親しまれていく事になる。

原作や旧ルパンから大きく設定が変更されており、ルパンや次元との年齢や人生の経験の差が全く意識されなくなったのも本作からである。*12

次元同様に不二子の事は警戒しており、また一味の中でも最も融通の利かない性格もあってか、臍を曲げた末にそのまま立ち去ってしまうことも。

前述の様に新ルパンが全世界を舞台とした物語になったのにもかかわらず、日本文化や日本食への拘りを捨てずにカップ蕎麦を食ってたり、それがトラブルの原因になったりもしている。
ただし、これも新ルパン内の他エピソードですらにも適用できる話題という訳ではない。

第1シリーズの大塚周夫から声優が変更された理由について井上自身はその理由を知らないとのことだが、「Part1では危険な男として描かれていたが、Part2では優男に寄っていっており、恐らく作品の路線変更のためだろう」と自身は語っている。
出演時は台詞が少ないことも多く、その中でいかに存在感を出すかを考えていたとのこと。
また、他のレギュラーキャラと違って脚本によってキャラクター性が全く違うことも多く役作りが大変だったとも語っていた。*13


銭形警部(演:納谷悟朗)
日本警察出身のICPO(国際警察機構)捜査官で階級は警部。
新ルパンが全世界を舞台にするようになったのと、銭形もレギュラーとして完全に定着させる必要に併せて本作から所属が変更された。
これにより、事件の現場が何処であってもルパン居る所に銭形ありという構図が完全に定着した。
ルパン専任の捜査責任者という大いなる自負を持って仕事に臨んでいる反面、その目的を優先し過ぎてルパン出没地域の事情を無視したり、ICPOの権威を盾に、現地の警察や一般人相手にも自分の意見を押し通そうとする悪癖もある。

警官としてはかなり優秀な人物なのだが、新ルパンでの大方のスタッフの共通認識は一環してルパンにしてやられるコメディリリーフであり、これは原作のようなルパン一味すら敵わない腕利き……と云うのは行き過ぎにしても、旧ルパンの様に出張ってきただけでルパンらに最大限の警戒を受けていた姿とは違うものである。*14
この為、TV版では回によってはルパンらに侮られたりもしているが、その侮りがルパンらの危機を生んだ事もある。

ルパン達も銭形を邪魔者としつつも最大の好敵手として認めており、その警察官としての正義の在り方には敬意を表し、本物の悪を倒す為には手を結ぶ事もある。

また、長い縄を結びつけた投げ手錠が銭形愛用の武器として完全に定着したのも本作からである。

因みに、原作者のモンキー・パンチを失望させた旧ルパン後半~新ルパンで定着したコミカルなイメージは担当声優の納谷悟朗のアイディアがキッカケだったとの事。*15

もっとも、銭形がコメディリリーフと化した事が『ルパン三世』を単なる“悪漢(ピカレスク)ヒーロー”物の枠を越えた普遍的な作品へと昇華させたのは間違いのない部分であろう。

【余談】

  • 第99話「荒野に散ったコンバットマグナム」で、テレビアニメとしては初のステレオ放送が試験開始されている。当時、家庭用テレビの多くがまだ音声多重放送に対応していなかった時期であり、非常に画期的であった。ちなみに本編も次元の決闘シーンが見ごたえ十分の回。*16
その後103話以降からは全話ステレオ放送となった……のだが現在はステレオテープの状態がまちまちらしく、最新となるHDリマスター版でステレオ音声なのは99・103〜105・124・145・148・154・155話の9話のみである。
ちなみにその後日本のアニメにステレオ放送は定着せず、PARTⅢではモノラル音声のみとなり、再びステレオとなるのは94年の「燃えよ斬鉄剣」からであった。

  • 放送が100回を迎えるのを記念して、一般から公募した5000以上ものオリジナルストーリー作品から選ばれた4編が、脚本家の潤色を経て100話から4話分放送された。その中にはベルサイユのばら』のオスカルと共演するというものまである。ちなみに、一部資料にはこのオスカルの声優はベルばら本編と同じ田島令子が担当したという表記があるが、これは誤りで実際に担当したのは二木てるみである。

  • 本作の地上波での再放送期間は2000年辺りまでに及び、大人の視聴にも耐えうる内容もあってか本放送時の直撃世代をも越えた知名度と幅広い世代に渡る人気を得る事になった。21世紀に入ってからもBS、CSのほか、デジタルリマスター版が独立局で再放送が行われている。

  • 現在では恒例となったテレビスペシャルは、本シリーズの再放送の人気から企画されたもの。

  • それまでのアニメの常識を破り、サンスター文具の開発した中高生向け文房具を皮切りとした商品展開により、日本で初めて成功した中高生向けアニメとの評価を得ている。


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最終更新:2024年04月03日 01:59

*1 アニマックスでは『ルパン三世(新)』後に『ルパン三世part2』

*2 そして、事情を知らない視聴者を混乱させた。後続シリーズでは『旧』や原作の設定が都合よく持ち出される事もある為に、全てパラレルと解釈するべきなのかもしれないが。

*3 ※本作は欧米各国でも人気が高く、その意味でもワールドワイドな作品である。

*4 尤も、95年の山田康雄の逝去から暫くはショックにより新曲を作れなかったとの事。

*5 尺八での演奏だと思われているが、当時の収録環境では音が拾えなかったのでなんとフルートでの演奏だったりする

*6 TMS公式でYou Tubeで上がってる歴代OP映像を見れば変化の過程がわかりやすいし、初期のハンサムルパンは次回予告のタイトルまで使用されている。

*7 大塚は『新ルパン三世』の開始を素直に喜べなかったそうで、最初に参加を依託された『VS複製人間』では制作が進行していたことから名義のみの監修だった。その一方で当時のスタッフの一人はヘルプとして結構入ってたと証言している

*8 『旧ルパン』とは違い、殆どの盗みを成功させている。

*9 実際には旧ルパンも新ルパンも殺人を犯す確率は余り変わらないのだが、与える印象が真逆なのである。

*10 このルパンの演技に自信を持っていた山田康雄は『カリ城』にて別の演技を求めてきた宮崎駿と衝突。……しかし、フィルムを見て作品の出来映えに感動した山田は宮崎に頭を下げたとの事。

*11 劇場版『VS複製人間』では茶髪。『カリ城』では金髪。その他、イメージ画等でも細かく変更されたりと、男性陣に比べて多彩なデザインが許容されている。

*12 原作では何と19歳と云う情報が出てくる回がある。

*13 回によっては一人称が違うこともあったり、主義や嗜好が違ったりするなどブレ著しい

*14 ただし、1vs1の対決で一味を破る描写は新ルパンや以降のシリーズにも見られる。

*15 納屋吾郎氏もクールな人物が多い本作で差別化を図る意味合いで進言したのだが、まさかここまで三枚目になるとは思っていたかったことを後年に語っている

*16 現在You TubeのTMS公式チャンネルで本編が上がっているので視聴が可能