次元大介

登録日:2019/06/05 Wed 15:30:43
更新日:2023/12/26 Tue 07:24:08
所要時間:約 5 分で読めます




次元大介、俺の相棒…早撃ち0.3秒のプロフェッショナル。クールなガンマン。その上義理堅く、頼りになる男。
by ルパン三世



『ルパン三世』の登場人物。
●目次


プロフィール

身長:178cm
体重:70kg

CV:小林清志(パイロットフィルム〜PART6第0話)/銀河万丈(OVA「風魔一族の陰謀」)/大塚明夫(PART6第1話〜)/武内駿輔(LUPIN ZERO
演:田中邦衛(念力珍作戦)/玉山鉄二(2014年実写映画版、Amazon Prime Videoオリジナル映画『次元大介』)

概要

ルパン三世の相棒。常に目深に被ったソフト帽と尖った髭、黒(もしくは黒っぽい)スーツ姿が特徴。
クールでハードボイルドを絵に描いたような男で、女好きのルパンとは逆に女嫌いと言っているが、実際は女性の扱いが苦手なだけで、事件の際に知り合った女性とロマンスに落ちることもしばしば。
お茶目な部分も多々あり、ルパンと共に銭形をからかうことも多い。

作中屈指の腕利きのガンマンで、愛銃はS&W M19 コンバットマグナム(作品によってはM27 .357マグナムなど)。
次元をして「じゃじゃ馬」と言わしめた代物で、並のチンピラ程度が使おうものなら、敵に当てるどころか反動で腕ごと持っていかれてしまう。
リボルバー派で、オートマティックの拳銃については信頼性の観点から避けている節があり、
その総弾数の少なさや再装填の遅さに困らされる事もある反面、実際に相手の銃のトラブルにより勝ちを拾うこともあった(『お宝返却大作戦』など)。
一応、コンバットマグナムを失うなどの状況ではルパンからワルサーP38を借りるなど、オートマティックを使用した事もある。
また後述する通り、あくまで「思い入れからリボルバーを愛用している」というだけで「断固として他の銃種を使うまいとしている」訳ではなく、
およそ銃器と呼ばれるものはあまねく使いこなす事ができる。
が、リバルバーを使用する最大の理由は「ロマン」である模様。
次元が得意とするファニング*1による早撃ちは彼の扱うダブルアクションのリボルバーでは構造上出来ないのだが、ロマンの前でそんなつまらんことを気にしてはいけない。またしょっちゅうシングルアクションのような撃ち方をしている。
因みにリロードの方法は作品により異なり、大抵は手で装弾しているが作品によってはスピードローダーを使用している事もある。

上記の通り0.3秒の早撃ち*2に加え、相手の銃の射線を瞬時に判断して回避したり(PART4 第4話「我が手に拳銃を」)、手榴弾や銃弾・手裏剣に的確に当てて相手に向けて弾き返したりなど超人的な身体能力と判断力を有する。

フリーランスの傭兵として遍歴を重ねており、暗黒街にも顔が利く。
その経歴上、手にしてきた銃火器は多岐に渡り、スナイパーライフルからバズーカ砲、さらには「素人が撃つと肩の骨が砕ける」といわれるほどの威力と反動を持つ古い対戦車ライフルまで得物を選ぶことはない。
その気になれば装甲車やヘリを従えた警官の群れすら一蹴することができる(PART5 第23話「その時、古くからの相棒が言った」)し潜水艦の操縦すら可能。
また素手での格闘も警官数人を倒す(PART4 第14話「モナリザを動かすな」)ところなどから考えると十分にできる模様だし、刀の扱いもそこそこにできる描写もある(ルパン一家勢揃い)。

ルパンと組む以前には、現金輸送車襲撃等の盗みとは性質の異なる凶悪犯罪にも手を染めていた。
しかし、そんな仕事にもプロ意識をもって取り組んでいたようで、組んだ仲間を裏切る卑劣漢は許さず、同業者から甘いと指摘されることもしばしば。
腕だけでなくそうした人柄も買われたのか、使節の用心棒を務めたり、『ルパン三世vs名探偵コナン』では軍隊の教官を務めたりと公的な依頼を受けることもある。


ルパンとの関係

原作では幼馴染という設定で、初期には妹がいるとされた事もある。

アニメ版では第1話からルパンの相棒として登場。以来、ほとんどの場面においてルパンと行動を共にしている良きパートナーとして描かれている。
ただし、不二子が絡んだり気が乗らない場合には協力を拒否することもあり、常にルパンの味方というわけでもない。
ルパンと出会った経緯については詳細不明だが、『EPISODE:0 ファーストコンタクト』で語ったところによれば、とある組織の用心棒をしていた時にルパンの侵入を許してしまい、面目を潰したルパンに復讐しようと付け狙っていたが、状況から協力することになってしまって以来の腐れ縁との事。
ただし、この時の次元はルパンの変装だったのでどこまでが事実かは不明。


他の人物との関係

仲間の一人であり、割とよくつるんでいる。
戦闘時には剣士とガンマンで抜群のコンビネーションを発揮することも多い。

天敵その1。
ルパンに対して「あの女だけはやめておけ」と常々忠告しているものの、何だかんだで協力することも多い。
原作漫画においては、ルパンがアニメ以上に不二子のことを警戒してることもあって、次元との仲はそこまで険悪ではない。

天敵その2。
アニメにおいてはルパン同様、彼の事は「とっつぁん」と呼ぶ。
天敵だが、悪く思っているわけではなく、彼がルパン捜査から外された際には協力したことも。
次元が早撃ちで敗北した数少ない相手でもある。
成り行きで場末のバーで一緒に酒を飲むことになった際には、「お前程の男がどうしていつまでもルパンに肩入れしている」「お互いそれ以外の道はいくらでもあったはず」と、次元の実力を認めた上で何やら思うことのあるような言葉を投げかけている。
また、次元の方も「お前ほどの男ならルパンにこだわらなければもっと上の立場になれてたはず」と、敵対関係でありながらもお互いに実力を認め合っているような会話を交わしている。

上記の『ルパン三世vs名探偵コナン』にて共演。
ヴェスパニア王国へ密入国してきたコナンを(渋々)庇うため、彼と「日本人の親子」を演じる事に。
妙にノリノリで自分を「パパ」呼びしながら行動に逐一口出しして来るコナンに辟易としつつも、何だかんだで割と息の合ったペアぶりを見せていた。

その他、上記の通り過去の傭兵としての活動の過程で出会った同業の傭兵達にしばしば再会するが、過去に受けてきた仕事の性質上、碌でもない殺し屋の類が多い。
有名どころでは『ヘミングウェイ・ペーパーの謎』に出てきたクレイジー・マッシュだろうか。

ルパンのように親族が明確に登場したことは無いが、TVSP『グッバイ・パートナー』にて、アリサ・カートライトという少女が次元の娘である可能性が示唆されている*3


弱点

基本的に弱点は見受けられないのだが、時おり妙に運が悪い時がある(『1$マネーウォーズ』など)。
海老等嫌いな食べ物が結構多かったりと、クールな印象からは結び付かない子供染みた弱点もある。
が、最も次元を窮地に陥れたのは先端恐怖症である。
何故なら、最大の弱点と言っていいモノに直結するから。

それは虫歯

虫歯になると痛みのせいで集中力が乱れるのか、ミスをしたり挙句の果てに銃を撃つことすらままならなくなる。
しかし、先端恐怖症の所為で歯医者も嫌いなので、医者に行っても痛み止めを貰うだけですまそうとして、余計に不調期を長引かせる。
後述の帽子の件を始め、ルパン三世シリーズは単発の設定が多いが、次元が虫歯と歯医者を嫌っている件は複数のエピソードで共有されており、
炎の記憶 ~TOKYO CRISIS~』では意を決して歯医者に向かったが、麻酔をされるのに怯える情けない姿を晒し、
『PART4』でも歯痛に悩まされながら周囲の勧めも聞かず治療せずにいた。

その他、印象の強さから「ソフト帽が無いと照準を合わせられない」という設定を次元の弱点として認識している視聴者も見られるが、
これは2nd第152話「次元と帽子と拳銃と」のみの設定。
五ェ門の「こんにゃくが斬れない」等と同様の単発ネタであり、実際帽子無しや他の帽子をかぶった姿でも変わらぬ腕前を見せる。


余談

実は次元のキャラデザは最初期のルパンの容姿の流用。
締め切りに間に合わせるために当初は長髪だったルパンを坊主頭にした代わりに、「長髪のルパン」に髭を生やし帽子を目深に被らせたのが次元である。
事実、二人の首から下の骨格と服装はほぼ瓜二つ。
この事はトリビアの泉でも紹介されている。


アニメシリーズ開始から約50年、一部作品を除きメインキャストの中で唯一声優の変更・代替わりがなされていなかったが、2021年9月に小林清志が勇退を発表。
PART6からは大塚明夫が担当することが発表され、これによりアニメシリーズ開始以来のキャストが全員変更された形になった。
放送初回の「EPISODE 0 ―時代―」のみ小林が担当し、その後のエピソードから大塚が担当している。

勇退発表時、小林は大塚へのエールを送るコメントを発表した。まだ他にも語りたいことがあったようだが、別の機会として多くは語らなかった。
しかし勇退後間もなく肺炎で小林は逝去し、ついぞ何を語るつもりだったかはわからずじまいとなってしまった。

大塚明夫はあくまでも小林清志の演技の継承を演技テーマとしており、自分の次元像というものを追う気はないという。*4

Amazonの映画「次元大介」のインタビュー映像では大塚明夫と玉山鉄二が小林清志について語る場面がある。



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最終更新:2023年12月26日 07:24

*1 撃鉄を仰ぐようにして連射する西部劇御馴染みの撃ち方

*2 劇場版では0.2秒が最速となったり、鍵穴に銃を差し込んで開けるタイプのドアに早撃ちの要領で差し込んだところ0.03と表示される漫画があったりとこの設定にもブレがある。

*3 劇中ではあくまで「元恋人の娘」としか明言されていない。だが、登場人物達の思わせぶりな言動や行動、黒幕によってアリサを人質に取られた次元がルパン達から制裁を受ける覚悟で彼らと対立した経緯など、元恋人の娘というだけではない事が示唆されている。

*4 インタビューで言う所によれば、大塚明夫はそもそも交代自体に納得しておらず、諸事情を聞いたうえでオファーについて考え「自分以外がやって微妙な気持ちになるなら…」ということで引き受けている。