波野ノリスケ(サザエさん)

登録日:2016/12/12 (月) 18:10:00
更新日:2020/03/14 Sat 14:01:58
所要時間:約 12 分で読めます





注意
毀誉褒貶の激しいキャラのため、コメント欄も荒れる可能性があります
度を越した叩き・罵倒などはお控えくださいますようお願いいたします。










波野ノリスケとは、「サザエさん」の登場人物の一人でもある。
cvは村越伊知郎(1970年3月15日 - 1998年7月)→荒川太朗(1998年7月26日 - 2000年6月)→松本保典(2000年7月 - )
実写版キャストは仲代達矢→五木ひろし→布施博→田中裕二→八嶋智人。




原作


波平の甥であり(母親が波平・海平の妹)、サザエ・カツオ・ワカメにとっては従兄弟に当たる。
磯野家と同じく福岡出身であり、磯野家の上京後に上京し磯野家に居候。
この間にタイコとお見合いをして結婚し、アパートに移る。
後に一子(イクラちゃん)を授かる。この時なぜか「ナミエ」という女性のような名前を付けようとしていた。作者が途中で性別を変えたらしい
職業は新聞記者で、取材力はなかなかのもの。
芸能人などを取材するシーンが多いため、芸能面担当かもしれない。
内面は図々しくて調子に乗りやすい(原作のサザエさんキャラはほぼ全員そんな感じだが)ながらも、おおらかでさっぱりした性格であるためなんだかんだ好かれている。
体格が良く、お正月に餅をついた時には臼が地面にめり込んだほどの怪力を持つ。
ノリスケとマスオはアニメ同様親しいが、タイコとイクラはアニメ版とは異なり磯野家と絡むことは殆どない。


アニメ


設定面での大きな変更点として、職業が新聞記者から雑誌記者に変更。
さらに磯野家の隣人・伊佐坂難物の担当編集者という設定も加わる。
そのために度々磯野家に上がり込んで原稿が上がるのを待っている。
なおアニメ版のサザエさんは舞台は放送時点での現代に設定されており、当然パソコンなどもとっくに普及しているのだが、
伊佐坂先生は一度パソコンを導入したものの「どうもしっくり来ない」と言って未だに原稿用紙にペン書きに拘っている。
ノリスケや伊佐坂家をストーリーに絡めるためなのだろうが、ノリスケと磯野家と原稿を打ち込む人の労力を考えるとそろそろ妥協して欲しいと思わなくもない。

仕事人としては極めて優秀であることは度々作中で示されている。
なにしろ人気作家である伊佐坂先生の担当編集を長年任されているくらいだから当然であろう(そもそも都内の出版社勤務のエリート層である)。

カツオ・ワカメからも好かれているが、2人からは(「マスオ義兄さん」と同年代かつ従弟なのに)「ノリスケおじさん」と呼ばれている。

マスオとは歳が近いこともあって親友。
叔父に当たる波平とは度々一緒に飲む間柄で、カツオやタラちゃんたちにも懐かれている。
家ではタイコとイクラを愛する良き父親。
福岡在住の母親はサブレギュラーとしてたまに登場する。



















と、ここまでであれば少々調子に乗りやすい欠点はあれども、能力も人望もあるまともなキャラである。
が、アニメ版では原作における図々しくて調子に乗りやすいという部分が強調された結果、
時として傍から見たらかなりのダメ人間に見える事が多々ある。
その様は、検索サイトで「ノリスケ」と検索しようとするとキーワードで「クズ」や「ハイエナ」が出てきてしまうほど


まず金に対して異様にケチ臭い
都内の出版社で働いているんだから平均以上に手取りはあるはずだが、しょっちゅう波平にたかって奢ってもらおうとする。
さらには後述のように「寝たふりして会計回避作戦」まで使いこなす。
さらにはカツオ相手にまで借金を申し込む。
他にも「禁煙したふりしてタダで煙草を吸う作戦」など、度を越した倹約エピソードは事欠かない。
なお、カツオたちからは「家に来てもお小遣いやお土産は期待できない人」と認識されている。


そしてハイエナ行為
この男、磯野家で御馳走が出そうな気配を感じるとアポもなしで来襲し、当然のように分け前を要求するのである。
波平やサザエも「もう嗅ぎつけたのか」と、まさに腐肉食動物に対して言うようなセリフを吐いている。
後述の人の家の冷蔵庫を勝手に開けて中にあったものを食べるという行為にまで至っては、多くの視聴者を震撼させた。


そして天性の嘘つきであり、口から出まかせをべらべらと喋る(それもほとんど必要性が無いことばかり)。
毎回振り回される磯野家も磯野家であるが、ノリスケも少しは自重しろと言わざるを得ない。

他にもイクラが迷子になった際には「イクラに万が一のことがあったら、タイコに合わせる顔が無い」とか心配していた。
そういう問題か。


これらの行為には

波平「ノリスケは救いがたいな」「ノリスケに名誉があるのか?」
カツオ「ノリスケおじさんと出かけたって(ケチだから)面白くない」
サザエ「(カツオが拾った札束の落とし主がノリスケだと知って)お礼なんかくれるかしらねー、落とした人が人だから」

と、磯野家の面々も呆れ気味。

さらには本放送中にノリスケが画面に登場しただけで実況スレやSNSは「クズ」「ハイエナ」と言った言葉で埋まり、実際に上記のようなことをやらかした際には
「なんでこんな奴がタイコさんと結婚できたんだ」だの、到底ここには書けないような罵倒の言葉までが飛び交う始末である。
ちなみにタイコさんとはお見合い結婚であるのは意外と知られていない。



ただし、ノリスケもこれらの行為の多くについては波平に怒鳴られて、場合によっては出入り禁止処分を受けるなどしっかり報いは受けている。
また、そもそもノリスケは上述のように一時期磯野家と同居していた過去があり、多少距離感が近くても磯野家側から見ても許容範囲であるという事情もある。
また上述のように、原作ではマスオなども似たようなキャラである。

後述のジェラート炎上事件に際して取材を受けた脚本家の雪室俊一氏は、上記のような理由を挙げて「ノリスケはクズではない」と主張している。


そもそも「サザエさん」というアニメ作品は、ちょっと気軽に見るのにも適したアニメではあるが、細部まで理解するには多くの登場人物の関係を頭に入れた上で、
脚本家の特性や、やや特殊な世界観まで理解する必要がある(録画して2度見しないと気が付かないような演出も多い)。
過去の話数が膨大なのもあって、「入門は簡単だが、深くハマるにはややハードルが高い」アニメである。
ノリスケについても上記のような過去の磯野家との関係を知らない視聴者から見ると、実情以上にクズに見えてしまうという現象が発生していると思われる。


あくまでただのネタであったとしても、当然ながら特定のキャラ叩きを不快に思うファンも少なくは無いことは頭に入れておこう。
また、なんだかんだ言って良き父親・面倒見のいいおじさんであることも事実であり、その取材力や人脈によって磯野家を助けることも多いし、相手によってはちゃんと筋を通すことも多い。
一面だけを見て過度に叩くのは禁物である。


主なノリスケ回



  • ノリスケ健康一番(2007年3月4日Cパート)

冒頭から夜中に磯野家に「初代総理大臣は誰でしたっけ?」と電話をかけてくるという非常識っぷりを見せつける(原作ネタ)。
最近健康が気になるというノリスケだが、その健康法によって磯野家まで振り回し、波平から「救いがたい」と評される。
最後は夜中に一方的に磯野家に上がり込み、「外は寒いから」という理由で磯野家の廊下でウォーキング運動を始める始末。
当然波平に雷を落とされるが、「怒鳴られてすっきりした」と全く反省しなかった。


  • 父さん発明の母(2007年5月7日Bパート)

あの伝説の回。
呼ばれてもないのに磯野家の晩御飯のすき焼きに参加し、更に波平の購入した全自動卵割り機を散々けなしたせいで波平から出入り禁止処分を受ける。
「ノリスケ=ハイエナ」という印象を一気に広めてしまった回。
卵割機の是非はともかくとして、このタイミングだとおそらくタイコさんはノリスケの晩御飯を作って家で待っていた筈である。
そしてラストであのグルグルダシトールを発案した。


  • ノリスケは工事中(2009年11月29日Cパート)

ノリスケが伊佐坂先生から預かった原稿を失くしてしまうという話。
首を覚悟したノリスケだったが、磯野家まで巻き込んでの大捜索が始まる。
結局原稿はタクシーの中に忘れており、次にタクシーに乗った女性が拾得したのだが、
「母が伊佐坂先生のファンなので読ませてあげたかったので」という理由で遅れて返却しに来た。
ノリスケも不注意だが、拾った人もせめて連絡ぐらいはするべきでは……
あと、伊佐坂先生はせめてバイク便でも使ってください。

なおタイトルが少しわかりにくいが、「好事魔多し」とかけている。


項目参照。
ノリスケの居候時代のエピソードを完全アニメ化。


  • ノリスケは逃亡者(2011年7月17日Aパート)

家に一人でいる時に電話がかかってきたノリスケ。
鰻屋の出前を頼む間違い電話だったのだが、ノリスケは何故か鰻屋になりすまして「かしこまりましたー」などと返答
なんでそう息をするように余計なことをするのか……
すると電話の相手が警察署長だったことがわかり、慌てたノリスケは逮捕を恐れて磯野家に逃亡。
いや相手がどうとかそういう問題じゃないだろ……
波平に説得され、本人の家に謝罪に言ったのだが、署長から「それは自分に成りすました嫌がらせのいたずら電話だ」と説明されてお咎めなしとなり、ホッと一息。
いいのか、国民的アニメがこんな結論で。

  • ノリスケ流節約術(2012年9月9日Aパート)

ノリスケ史上最も物議を呼んだ話の1つ。
最近節約に専念してるというノリスケだが、作中で披露した倹約術の1つが
「飲み屋で会計時に寝たふりをして、金を出すのを回避する」というとんでもないものであった。
マスオや波平が性格的に後から請求しないことまで計算に入れた巧みな作戦であり、多くの視聴者を唖然とさせて議論を呼んだ。
ただし、波平には通用しなかった。


  • 雨の日の忘れ物(2013年9月29日Aパート)

落とし物のボールの持ち主を探す磯野家に、「これは大リーグの名選手ジョニー・バークリーのサインボールで、一千万円の価値がある」などと大嘘を吐いた。
ただのジョークだったと弁解するノリスケであったが、激怒した波平から出入り禁止処分を言い渡される。
ここまでそれっぽい名前を即座に思いつける天性の才能にびっくりです。



項目参照。
いい話かつ日本のアニメーション史上極めて重要な回なのだが、床屋のサインポールに全力タックルするノリスケのインパクトが全てを持っていく。

  • ワケあり大好き(2014年12月21日Aパート)

昨今やはりのワケあり商品がテーマ。まずワケあり品を他人の家にお土産に持ってくる時点でどうかと思う
波平に「ノリスケは訳ありの人だな」などと言われたことに立腹し、波平のことを「頑固で短気、不器用で飽きっぽい!! まさに究極のワケあり!!」と罵ったため、
波平の怒りを買って出入り禁止処分を受けた(またかよ……)
最初に言ったのは波平とはいえ、あんだけ毎日波平のおごりで飲んどいてそれは無いだろ。


  • ジェラちゃんとノリスケ(2016年3月6日Aパート)

サザエさん史上最大の炎上回かもしれない話。
お客さんからジェラートをもらった磯野家、子供たちはもう遅いからと明日学校が終わってから食べることに。
だが次の日に磯野家にやってきたノリスケさん、勝手に冷蔵庫を開けてジェラートを全部食べてしまう
この所業に当然タラちゃんは号泣、サザエやフネやワカメも心底呆れ顔。
代わりのジェラートをなんとか調達し、どうにか許しを得た。

最後はしっかりフォローしているとはいえ、これはいくらなんでもあんまりではないかと、ネット上では非難轟轟。
「クズ」「ハイエナ」といった罵声に対し、コアなファンやオールドファンは「ちゃんと反省してるし、磯野家とノリスケの関係を考えたら許容される範囲」と反論。
挙句の果てに前述のように脚本家の雪室俊一氏が取材に応じ、コメントを出す事態にまで発展した。

繰り返すが、対象がどんなキャラであれ度を過ぎた非難は考えものである。


  • カツオとノリスケ(2016年11月20日Aパート)

カツオが掃除していたところ、引き出しの中からノリスケの借用書を記した名刺が出てくる。
カツオは記憶になく、ノリスケの元に出向くとノリスケも覚えていないというが、珍しく気前よく返済に応じる(それも二倍にして)。
「小学生に借金したなんてバレたら波平に怒られるから」とカツオに口止めしたノリスケだが、帰宅後カツオの金回りが良くなったことに気付いた波平たちが尋問。
カツオはノリスケを庇って黙秘するが、波平は問答無用で全額没収、さらに晩御飯抜きという過酷な制裁を与える。
「お腹が空いたら白状するだろう」と読んでのことだが、どう考えてもやりすぎである。
カツオはノリスケを守るために空腹にも関わらず黙秘し続け、ノリスケが自ら事情を説明した。
ノリスケは「カツオくんは僕との約束を守って、僕の名誉をくれた」と感謝する。
いい話だなーと思っていると波平が一言、

「ノリスケに名誉があるのか?」

波平ェ……

この話ではノリスケにはほとんど落ち度が無いのに、ここまで言われるのは流石に気の毒である。
ちなみに実際に借金をした相手は全然別人というオチだったが、波平のはからいによって金は全額カツオのものとなった。
イイハナシカナー?



なお言うまでもなく、磯野家の面々や子供たちと仲良く過ごすほのぼのした回も多いことを付け加えておく。




追記・修正はノリスケさんに奢ってからお願いします。



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