ワイパー(ONE PIECE)

登録日:2017/06/19 Mon 20:19:36
更新日:2025/08/03 Sun 22:41:51NEW!
所要時間:約 3 分で読めます




邪魔をするなら…
排除するのみだ!


ONE PIECE』の登場人物。



【プロフィール】

本名:ワイパー
異名:戦鬼
年齢:22歳→24歳
身長:183cm
誕生日:8月18日
星座:獅子座
血液型:X型(現実だとA型)
所属:シャンディア・神の護衛隊
出身地:偉大なる航路・楽園・空島・スカイピア・雲隠れの村
初登場:単行本26巻・第237話・『上空にて』
好きな食べ物:バーベキュー
CV 相沢正輝(現 相沢まさき)


【概要】

空島の戦士であり、大戦士カルガラの子孫。
ゲリラ活動を行う「シャンディア」の戦士たちの中でもリーダー的存在。
空島編の裏主人公的存在。

彼の先祖たちは「突き上げる海流(ノックアップストリーム)」という特殊な海流により、島ごと海から空島へと飛ばされ、さらに当時の神によって強引に島を奪われた。これが後に神の島(アッパーヤード)となる。

故郷を取り戻すために戦うのがシャンディアである。
中でもワイパーは、「大戦士カルガラ」を筆頭に先祖たちへの非常に強い敬意を抱いている。

【人物】

顔や体に独特のタトゥーが刻まれており、初登場時のみ民族衣装と思われる仮面を装着していた。
顔が怖い上に気性が激しく、味方からすら怒る姿は鬼みたいと言われている。

自分たちの先祖から故郷を奪った「神」という存在自体を心底憎んでいる。
恐怖でスカイピア全土を支配している神・エネルは勿論、シャンディアの苦しみに心を痛め平和的な解決策を模索していた先代「神」ガン・フォールに対しては、彼の和平案を村の酋長達が受け入れようとしている事に反発し、スカイピアの住民を戦いに巻き込むと脅すなど、交渉に介入して決裂させている。
初めルフィたちに襲い掛かったのも彼らをガンフォールの元部下だと勘違いしたため。
バトルロイヤルでの大混戦の中でも、自身との戦いを望まないガンフォールに対し、かつての「神」である以上は敵意がなくてもエネルと同類だと見做して容赦なく排除しようとしたが、共通の敵であるエネルの出現に対しては、なし崩しとはいえ休戦して共闘した。

激情型だが冷酷というわけではなく、仲間であるラキの危機に声を荒げたり、空の主に飲まれたアイサを救うため戦ったりする場面もある。
というのも、行動原理は「友との約束を果たせず亡くなった先祖の大戦士カルガラの無念を晴らすこと」。そのためにアッパーヤードを奪還し“シャンディアの灯”を灯そうとしており、根は仲間達への情が深い。

なお、悪魔の実の種類の一つである「超人系(パラミシア  )」の言葉を作中で最初に発したのは彼。
ルフィのゴムゴムの能力を目の当たりにした際に発言した。

【戦闘能力】

極めて高い戦闘能力を持ち、シャンディアの戦士達の中では頭一つ抜けた実力を持つ。初登場時は空島に来たばかりの麦わらの一味に突如襲い掛かったのだが、この時なんとルフィゾロサンジを瞬時に叩き伏せた。
この時3人は空島に来たばかりで心肺機能が弱まっていたとはいえ、彼の戦闘能力の高さは十分にうかがえる。麦わらの一味以外の現地の人間で敵幹部を倒した数少ない人物である。

燃焼砲(バーンバズーカ)を主武器として用い、状況によっては(ダイアル)を変えることでスタイルを火炎放射型に転換する。
前述の高い身体能力を活かして肉弾戦も行う。
シューターと呼ばれるスケート靴のような形状の特殊なウェイバーを装備しており、これで”雲の川(ミルキーロード)”や白々海上を自由に移動する事が可能。
エネルの正体を悪魔の実の能力者だと想定し、対エネルの奥の手として靴の内側に海楼石も仕込まれている。

だが彼のもっとも印象的な武器は排撃貝(リジェクトダイアル)であろう。


【技】

  • 燃焼砲(バーンバズーカ)
主武器。
通常は砲弾を発射するが、砲弾の代わりに可燃ガスを溜めた“風貝(ブレスダイアル)”を装填する事もできる。
噴出したガスに点火させる事で蒼白い極太の火柱を放ち、直線状の全てを焼失させる。
火柱はアッパーヤード原生の大樹をいとも簡単に貫通するほどの威力を誇る。
ガスを利用しているため、鼻の利く相手に対して使うと臭いで技の使用を察されるのが弱点。
ゲーム『グランドバトル!3』では“噴風貝(ジェットダイアル)”や“炎貝(フレイムダイアル)”を装填したバリエーションも披露している。

  • 排撃貝(リジェクトダイアル)
右の掌を押し当て絶滅種“排撃貝”を起動、壮絶な衝撃を相手に叩き込む。
似たものに一部の空の戦士やウソップなども使用する衝撃貝(インパクトダイアル)というものが存在するが、その放出能力は“衝撃貝”の10倍と言われ、スカイピアの神官を一撃で葬り、エネルすら瀕死に追い込む程の威力を持つ。
その反動は凄まじく、放った右腕を思わず「槍で貫かれた後に高熱で炙り焼きにされた左腕」で抑えてしまうほど。
それすら極限まで鍛え抜かれたワイパーならばこその反応であり、常人であれば一発でも自殺行為とされる。
しかしワイパーは作中にて都合3回も使用している。


【作中での活躍】


「ムダだエネル…お前にはシャンドラの地に生きた誇り高い戦士達の歴史を落とせやしない…」
「どこにあろうが力強く生み出し、育む!!!」
「この雄大な力を!!! お前は絶対に落せやしない!!!」
「お前がどれだけの森を燃やそうと!!! どれだけの遺跡を破壊しようと!!!」

「大地は 敗けない!!!」


空島編での裏主人公的な登場人物。

初登場時は空島に来たばかりの麦わらの一味に突如襲い掛かり、先述の通りルフィゾロサンジを圧倒した。

アイサの心綱(マントラ)神官1人とガン・フォールが敗れたことを知り、これを故郷奪還の好機と捉えてアッパーヤードに侵攻。
しかしオーム達残り3人の神官は手強く、夜になる前に一度撤退する。

翌朝、覚悟を決めて再びアッパーヤードへ挑む。
神・エネルも余興として「サバイバル」を開催しており、エネルの軍団及び外海から島の黄金を探しに来た麦わらの一味を含めた大混戦となる。
初戦では“排撃貝”を使用し、捨て身覚悟で四神官の一人シュラを撃破。

バトルロイヤル終盤、最大の敵であるエネルにも、海楼石で能力を封じた上で排撃貝(リジェクトダイアル)を叩き込み心停止に追い込む大戦果を上げた。
しかしエネルは電気で自身を心臓マッサージするという反則技により復活。
排撃貝の反動で動けなくなっていた所をエネルの電撃でダウンしてしまう。


「鳴らせェ 麦わらァ!!!」
「“シャンドラの灯”を!!!」

意識が回復した後、部外者であるルフィはシャンディアとエネルとの戦いに関係ない事から、決着をつけるのは自分の役目だとして、
ボロボロの体でエネルと戦おうとする。
しかしルフィ達が自身の先祖カルガラの恩人、モンブラン・ノーランドの子孫であるモンブラン・クリケットの思いも背負って戦っていると知り、ルフィを支援。
ルフィをエネルの元に向かわせるべく“巨大豆蔓”に向けて三度目の排撃貝を使用した。
チョッパーの診察では全身の骨がボロボロという状態ながらなんとか生存した。

戦いが終わった後は、スカイピアとシャンディアの人々がアッパーヤードで宴会をする姿を見てスカイピアの人々への敵意を無くす。
シャンディアもガン・フォール達と和解し、戦いを望まない人たちと共に、血は流さずとも誇りは失わないと誓った。

2年後では、扉絵にてスカイピアの住人とシャンディアの住人により神の島(アッパーヤード)に建国された新国家で神の護衛隊に入隊したことが判明している。




冥殿は言った。追記修正の灯をともせ。
俺たちはそれに準ずる

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最終更新:2025年08月03日 22:41