バラン=シュナイル

登録日:2017/08/06 (日) 17:06:51
更新日:2025/02/23 Sun 01:28:49
所要時間:約 4 分で読めます





見よ!この力!これこそ、私が全宇宙の支配者となるべく定められた証!!ふははははは!!


スーパーロボット大戦シリーズに登場するオリジナルユニット。
初出は第4次スーパーロボット大戦で、同作品のラスボスを務める。


機体データ

全長:87.5m
重量:421t
所属:ゲスト(ゾガル) / ゴライクンル
主なパイロット:テイニクェット・ゼゼーナン
        イラドーヤ・クジューア
BGMヴァルシオン(第4次)
   ARMAGEDDON(F完結編)
   時を越えて ver.OGII(第2次OG)
   ジェノサイドマシーン(OGMD)

概要

第4次及びF/F完結編におけるオリジナル敵勢力であるゲスト軍の総司令、ゼゼーナンの駆る機体。
ゲイオス=グルードライグ=ゲイオス、三将軍専用機といった数々の化け物機体を有するゲスト軍兵器の終着点。
グリーン(F完結編では赤)をメインとしたカラーリングで脚部が存在せず、4本の腕と両肩の巨大砲身が特徴的。
パッと見はまるでガンダムシリーズの巨大モビルアーマー。特に第4次ではカラーリングの関係もあってコレを連想した人も多いのではなかろうか。

しかし、率直に言うと初出の第4次ではそこまで強敵というわけでもなかったりする。
ユニット性能としては十分の筈が、トチ狂った量産機であるライグ=ゲイオスや「栄光の落日」のような高難易度シナリオ、
更には搭乗者であるゼゼーナンが小物且つパイロットとして三流*1といった数々の要因が合わさった結果、何とも微妙な立ち居地になってしまったのである。
ルートによってはスパロボ界屈指の強者であるシュウ&ネオ・グランゾンに喧嘩を売って一瞬で葬り去られるという情けなさ。
そして何より根本的な問題として、SFC版では火星の真っ赤な大地の上にポツンと出現するため、真ゲッターやグレンダイザーらによって地中から奇襲を受けて必要最小限の出血によって倒されてしまう。PS版では初期配置の敵を全滅させるまで出てこなくなったが、事前に地中に隠れておく戦術は引き続き有効。

あんまりにもあんまりな扱いだったためか、F完結編においてはこれでもかというくらいの魔改造が施される。
カラーリングが赤に変わり、6000越えの装甲や300越えの運動性といったふざけすぎなステータスでプレイヤーの度肝を抜いた。*2
ボスお馴染みの自動回復に加えて地形回復効果まで得ているのでしぶとさについても一級品である。
尤も、その代償に一番の要であったラスボスの座を奪われてしまったのだけど。
実のところ、パイロットのゼゼーナンも技量以外高水準*3ではあるものの、性格が「普通」であるため、雑魚をゆっくり倒した後でも気力が上がっていない点が致命的*4
バラン=シュナイル自体は武器がフル改造されているため「5450」と驚異的な数字を出しているが、それ以外ははっきり言って数字上の見掛け倒しだったりする。
とはいえ、300超えの運動性は「必中」なしでは当てることはアムロだろうと困難であり、NT至上主義と言われがちな本作でボスキラー用のスーパー系の重要さが再確認できるだろう。

ちなみにラスボスの座こそ譲ってはいるものの、実はバイオリレーションなしならば、シロッコ版でもヴァルシオンにタイマンで勝てる
NT補正の差こそあるものの、運動性は互角で武器の命中補正もあるためそこそこ当てることができる上に、こちらにHP回復がある分ヴァルシオンの方がジリ貧になるのが原因。


そして「第2次スーパーロボット大戦OG」において約15年ぶりに他のゲスト機やゼゼーナンと共に再登場。
OGシリーズで登場したゾヴォークの戦争商人「ゴライクンル」に開発を発注したという設定が判明。
ストーリー後半の宇宙ルートシナリオ「激震の白い大地」におけるムーンクレイドルの戦いで、進退窮まったゼゼーナンが決戦兵器として持ち出してくる。
ゼゼーナンの能力が足を引っ張っている*5のも相変わらずであるが、高い基礎能力と自動回復&地形効果によるしぶとさは健在の上、
毎ターンランダムに味方ユニットへ最大HPの半分のダメージを与えるピンポイント爆撃という厄介な特殊能力まで引っ下げてきた。

が、ゲーム内における強さはともかくとして、登場直前のインターミッションにおける味方部隊のやり取りにおいては、
今までアインストやダークブレイン、バラルにメリオルエッセといった人外連中と散々やりあってきたということもあり、
合流したセティの説明を聞いてもそこまで大したことないんじゃね?みたいなリアクションを取られてしまっている。
全長87.5mもOGシリーズでは比較的巨大なタイプではあるものの、ジェアン・シュヴァリアー(110.3m)といった味方機体がいるものあるだろう。

結局はムーンクレイドルでの決戦において鋼龍戦隊にゼゼーナン共々撃破され、宇宙の藻屑と消えた。

ちなみに開発中は分岐ではなく共通ルートで戦える予定だったのか、ルート分岐でいないキャラにもゼゼーナン用の戦闘会話が収録されている。




実は少数生産してたのよねぇ、これ


……と思いきや、続編のムーン・デュエラーズにおけるガディソードとの決戦シナリオ「白光のゲートキーパー」にて
同勢力に協力していたゴライクンルの傭兵、イラドーヤの搭乗機として再登場するというまさかの展開となる。

HP回復機能こそオミットされているものの、ピンポイント爆撃含めたその他の性能はしっかり据え置き。
しかも増援位置も非常に嫌らしく、前門のアラウンザー、後門のバラン=シュナイルという位置取りになっていたり。

何かとオカルト染みた人外機体が多く台頭している中、純粋な技術力のみでラスボスクラスの機体を量産してみせるという、
ゴライクンルとその大元であるゾヴォークの勢力としての大きさと底知れなさを改めてプレイヤーに刻み付ける結果となった。
そしてF完結編を知るプレイヤーは、更に性能が強化されたワンオフの赤い同型機が続編で登場するのではと戦々恐々することに……


武装

表記が分かれている場合、左が旧シリーズ、右がOGシリーズ。

  • ビッグバンウェーブ
ゾヴォーク勢力のユニットには説明不要の自機中心型MAP兵器
OGでは大型の両腕から発生させた白色のエネルギーボールを収束させ、地上に叩きつけて拡散させるという演出。

  • ロングレーザーブレード / ロングレーザーソード
小型の両腕から発生させるエネルギー刃。
第2次OGではまず敵機へ接近して広げた両腕を交差させながら一閃、吹き飛ばした相手を両腕を広げなら追撃し、
更に大型腕部で殴りつけるという連撃となっている。
尚、同作では敵AIの関係上、滅多にこれを使ってこない。

  • メガグラビトンウェーブ
大型腕部にエネルギーを圧縮させた後、周囲に重力波を解き放って全方位の敵を攻撃する。
旧シリーズでは片腕のみだがOGシリーズでは両腕で放っている。

  • ギガドライバーキャノン / ツインドライバーキャノン
このバラン=シュナイルは、貴様らのような敵との戦闘を想定して開発された……!
くらえい!
その檻からは逃げられん
撃ち抜いてやる!!

この武器、出所は地球なのよねぇ。知ってた?
熱い内に受け取ってねぇ!
身動きが取れないあなたに、とっておきのプレゼント♥
せ~の、ドッカーン!

バラン=シュナイルの最強武装。
旧シリーズではゾヴォーク勢力の武装であるドライバーキャノンの強化型という位置づけで、戦闘アニメーションもほぼ同じ。
第2次OGではやはり演出が大きく変化。
まず、上述のメガグラビトンウェーブを放って相手の動きを止め、上空高くに飛び上がった後に両肩の大型砲身を展開。
エネルギー充填後に超長距離砲撃を敵機へと直撃させ月諸共爆砕するスケールの大きな武装になった。







追記・修正は地球のサルどもを討伐してからお願いします。

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最終更新:2025年02月23日 01:28

*1 ステータス自体は高めなのだが、よりによって性格が「弱気」

*2 当時のゲームシステムの計算式上、これくらいぶっ飛んだ数値設定にしないと強敵としての脅威を出せなかった、という事情も絡んではいるが

*3 技量だけは一般兵以下、「パイロットが本職ではない」ということだろうか

*4 「F完結編」の項目に詳細な説明があるが、このゲームの気力は攻守ともに非常に比重の高い要素であり、気力が上がらない「普通」以下のネームド敵は非常に倒しやすくなっている

*5 といってもネームドに相応しい能力値は流石にあるため、昔のような「情けないボス」という汚名は返上している。もっとも、性格がボス級の「大物」ではなく「超強気」止まりという点で「小物」なことを表しているが。