登録日:2017/12/30(土)12:07:45
更新日:2025/03/10 Mon 16:56:02
所要時間:15分で読めます
『クレヨンしんちゃん 激アツ!おでんわ〜るど大コン乱!!』とは
クレヨンしんちゃんを題材にした横スクロールアクションゲーム、
ニンテンドー3DSの第三作目である。2017年11月30日にフリューより発売された。
CMではおでんマンに扮した小島よしおが出演している。『
金矛の勇者 』以来、二度目の出演。
今まで同様アクションだが、3DS版で初めておたすけ機能が使えるようになる。
今回はしんのすけ一人で冒険するためか、定番にもなっている「野原一家(または、カスカベ防衛隊)、ファイヤー‼︎」が出されておらず、野原一家及びかすかべ防衛隊以外のカスカベの住民達もストーリーに登場しない。寂しい。なお、しんのすけを含めた家族や友達以外のカスカベの住民達が登場しなかった事例は、(よしなが先生やななこおねいさんを除けば)『嵐を呼ぶ ねんどろろ〜ん大変身!』以来。
しんのすけ役の
矢島晶子が3DS版で出演する最後の作品となった。
※ネタバレ注意!
あらすじ
しんのすけの家で家族やかすかべ防衛隊のみんなと
おでんパーティをしている。
その時、シロが庭で何やら騒ぐ。しんのすけが様子を見に行くと見知らぬ
スマホが落ちていた。
シロの所持品と思い込んだしんのすけは興味本位でスマホを見ようとすると、着信が。
その相手はツミレと名乗る少女。電脳世界にいるという彼女はしんのすけに自分を助けて欲しいと伝える。しかし、その話の途中でまたもや着信が。ツミレは出ない方がいいと忠告するも、そのまましんのすけは出てしまった。
次の電話の相手はちょんまげ姿の男。その男はスマホを渡すように要求するが、しんのすけは拒否。すると男は家族やかすかべ防衛隊の一同を電脳世界へ攫ってしまった。
たった一人残されたしんのすけはみんなを助けるため、ツミレのサポートを受けスマホのアプリを活用しながら電脳世界を冒険することになる。
キャラクター
ツミレちゃん、
みんなオラを置いて
どこかにお出掛けしちゃったんだゾ。
毎度お馴染みのおバカな主人公。
かすかべ防衛隊のみんなにパーティの招待状を渡す。(マサオくんには渡していない)が、それがおでんパーティであることをこってり…ではなくうっかり伝え忘れてしまった。
パーティの開始時でシロの小屋からスマホを見つけ、助けを求めるツミレから電話が来るが、その直後に謎の組織オデンジャラスのボス"ナベスキー・コンニャック"からのスマホを渡す要求を断ってしまったため、自分以外の家族とかすかべ防衛隊のみんなが電脳世界に拉致られてしまうという事態に。悪い人の言う事を聞いてはいけない事とはいえ、まさかの想定外。
ツミレのサポートを受けながらみんなを助けることになるが、今回も相変わらずのおバカ振りでプレイヤーの腹筋を崩壊させた。
野原一家
最初に助け出されたシロ以外は物語後半で電脳世界から解放された後、野原家の自宅に居る。
しんのすけの父親。
お馴染みの足クサ係長。スマホで話しているツミレからも「画面が曇る」と言われるほど。
おたすけアプリは恒例の足のニオイで敵を撃退する。
しんのすけの母親。
大安売りに目が眩んだあまりにおでんの具材を買い過ぎてしまったことで、急遽おでんパーティをすることとなってしまった。いわば、おでんパーティのきっかけをつくった張本人。だが、まさかそのパーティの矢先にしんのすけ以外全員電脳世界に飛ばされてしまうのは夢にも思わなかった。
おたすけアプリはケツデカでアタックする。
しんのすけの妹、0歳。
おたすけアプリはおしりあい帳カードを探してくれる。
しんのすけが飼っている
犬。ツミレの投げたスマホの第一発見者。
オデンジャラスに攫われるも、その直後しんのすけがおでんのう公園のボスを倒したことにより一番最初に助け出された。しかし、そこでワープアプリに最初のロックがかかってしまう。それを解除するにはシロ自身の力が鍵となる。また、物語が進むに連れシロの小屋に異変が…。
おたすけアプリはわたあめになって、敵を体当たりしたりアイテムを手に入れられる。
かすかべ防衛隊
物語前半で電脳世界から解放された後、シロと一緒に野原家の庭にいる。しかし、順番は問わずとも第3の電脳世界を攻略した時点で、ワープアプリに二度目のロックかかってしまう。
もえP大好きのしんのすけの友達。本作でスマホを母親から買ってもらったことが判明した。おでんパーティで食べようしたのはちくわ。
おたすけアプリはもえPステッキを使い、しんのすけを10秒間スピードアップすることができる。稀だが、もえPも出てくる。もえP関連のおたすけは『ねんどろろ〜ん』以来であるが、キアリクのような効果であるのに対し、本作側ではピオラのような効果を持っている。
リアルおままごとが趣味のかすかべ防衛隊紅一点。おでんパーティで食べようとしたのは餅巾着。
しんのすけによって助け出された後、ネネちゃんのアプリが出た際に「モッチーちゃんのアプリが欲しかった。」と彼にボヤかれ、怒りを買う。怖い。
おたすけアプリはうさぎのぬいぐるみを飛ばして敵を攻撃する。
また、厚揚げのブロックを破壊することも可能。食パンと勘違いする奴もいるが。ちなみに、みさえでも厚揚げブロックを壊せるが真上からの破壊であることに対し、ネネちゃんの場合は横からの破壊、しんのすけの顔向きの方向で行う。
かすかべ防衛隊の知恵袋的な存在。おでんパーティで食べようとしたのはしらたき。
おたすけアプリは鼻ちょうちんを作り、しんのすけを高いところへ飛ばせる。
かすかべ防衛隊の中でしんのすけに忘れられてしまっている可哀想なやつ。おでんパーティで食べようしたのは昆布巻き。
「なんで僕だけ呼んでくれないの〜?!」
と電脳世界に攫われた状況であっても、とにかくツッコむ。
ずっと前にもあったような…。
唯一、おでんパーティーの招待状を受け取らなかったが、これが物語の結末を左右することに…。
おたすけアプリは自分が描いた絵をアイテム化する。ランダムだが緊急事態には有効であるので、是非とも活用してほしい。
オリジナルキャラクター
声:有馬莞奈
で・ん・の・う・せ・か・い!
……でも、間違ってはいないわね……
本作のヒロイン。
首に魚の柄のストールを巻いて、黄色いカーディガンを着用している少女。頭にツミレ団子のかんざしをつけている。
両親を探している最中、スマホを手に入れようとするコンニャックに追われるが、どこかの部屋に隠れ込んだ際に偶然的にヒビの入った電脳空間を見つけスマホを投げ込む。その後はしんのすけと連絡をとりながら、どこかへ逃げ切れたように思えたが…。
しんのすけとスマホで生電話を取り合うような形で、彼をサポートする。
公式HPによれば好物はイワシ。
声:古川裕隆(父)、野川さくら(母)
2人とも科学者だが、正式な名前は不明。
ナルトの眼鏡をかけているのが父親、容姿がツミレに似ているのが母親。
オデンジャラスとの間に何かあったらしく、消息不明。
オデンジャラス
本作の敵である謎の組織。
正式名称の由来は「おでん」と「dangerous(危険な)」を掛け合わせたものである。そのためカザマくんからは恐ろしいおでんのことだと思われた。
ちなみに『友情のおバカラテ』では悪人だと思われていた3姉妹が本当は完全な善人だったり、『カスカベ映画スターズ』では事件の原因がカリピーやしんのすけの手違いで発生したものであることが判明したためオリジナルの敵は一切登場していなかった。そのため、3DS版では事実上初の敵であることがうかがえる。
組織のオリジナルキャラクターは皆しんのすけ以外のかすかべ防衛隊のみんなが最初に食べようとしたおでんの具材に関連するものをモチーフにしており、その防衛隊のメンバーに関連性があるような特徴を持っている。
声:北村謙次
フフフフフ……!
さあ、みんなを返して欲しければ
大人しくそのスマホを渡しなさい!
オデンジャラスのボスで本作の黒幕。鍋将軍。公式HPによると、おでんを愛する天才科学者。
ちょんまげ頭の男。モチーフは鍋とこんにゃく。しんのすけからは「コンニャ君」と呼ばれてしまう。(笑)
しんのすけに名前を間違われた被害者。
おでんの素晴らしさを伝えるため、この世の全てをおでんにすることを目論む。
ツミレによって送られたスマホを渡すようしんのすけに要求を迫るが、断られてしまう。その腹いせでしんのすけ以外の野原一家やかすかべ防衛隊のみんなを電脳世界へ攫ってしまう。
しんのすけ自身も事情を知らなかったとはいえ、さすがにこんな事はやり過ぎ。
声:玄田哲章
おでんぱ宇宙ステーションのボス。
全身にちくわのようなロケットを着用しているガタイ男性。宇宙飛行士の隊長。一人称は「吾輩」。モチーフはちくわ。
しんのすけを「ボウズ」と呼ぶ人物だが、自己紹介時に「弱点チワワ」と呼ばれてしまったことで彼を襲った。しんのすけに名前を間違われた2人目の被害者。
見た目も性格も熱く、勢いよく突進してくるが、公式HPによればスタミナ不足が悩み。
バトルではしんのすけを狙いを定めて突進したり、ミサイルで狙ったりするが、途中でスタンすることがあるので、体力次第で上手くかわせばスタンしたところを攻撃しよう。
声:こおろぎさとみ
きんちゃくオンステージのボス。
下半身から胸あたりに巾着のようなハート柄のドレスを着用している天真爛漫の美人なおねいさんアイドル。一人称は「モッチー」。声が大人ひまわりで、ボスなのにかわいい。モチーフは餅巾着。公式HPによればトレードマークの巾着の中に何を入れたのか自分でも覚えておらず、また名前の表記が「きんちゃく姫モッチー」とひらがなになっている。
「しんちゃん」と呼ぶ人物。彼女に惚れ込んだしんのすけを誘惑し虜にしようとするも、この電脳世界に捕らえられていたネネちゃんのことを話題に出したことが仇となり、結局しんのすけと闘うことになる。
小さな2つの巾着袋から弾を出してしんのすけを攻撃するが、スマホバリアの方向がポイント。モッチーがダメージを3回受けると、雑魚を出してくる。その後、1回ダメージを受けたら巾着袋の方向が変わる。
声:菅原淳一
果たしてマジックショーの館を
攻略できますかなぁ~?
シラタキの館のボス。
白い紐のような物でぐるぐる巻きに縛っているようなシルクハットを被っており、黄色い怪しげな衣装で身を包むマジシャンの色白男性。目元は紫のマスクで隠している。一人称は「私(わたくし)」。モチーフはしらたき。公式HPによれば人を驚かせることが大好きで、しらたきのように掴み所がない性格。
中ボスでは唯一しんのすけの呼び方がなかったが、しんのすけが電脳世界へやってきて、すぐさま出現した人物。しんのすけからは「メロン・イバラキ」と呼ばれてしまう。しんのすけに名前を間違われた3人目の被害者。
しんのすけに自分のマジックショーに対して「(値段が)お高いんでしょう?」と訊かれると無料だと通販番組のようなノリでちゃんと答えてたり、対決直前で館を突破してしまったしんのすけに「もうちょっと刺激が欲しかった。」とダメ出しをされても前向きだったりとしんのすけを気に入っている様子がうかがえる。
4体に分身し、本物一体が攻撃を行う。しかし、しんのすけが偽物にぶつかってもダメージは受けない。一見見分けがつかないようだが、実はバロンが分身を行う際に彼のシルクハットをよく見ればわかる。バロンが3回ダメージを受けたら、身体から紐のようなものを出しそれを風車のように回転する。始めはゆっくりだがスピードアップor逆回転→スピードダウンの順番で行う。その後、倒れるまでは分身→回転を繰り返す。
声:北村謙次
巨匠こんブックの世界のボス。
明治か昭和っぽい作家と思わせるような姿でデッカイ万年筆を持っている偉大なる天才漫画家を名乗る老人。クレしんゲームでは老人のボスは珍しい。この電脳世界は彼によって描かれたものである。一人称は「ワシ」。モチーフは昆布巻き。公式HPによればスケッチ中は独り言が多いが、本人はそのことに気がついていない。
自分の描いた絵を自由に操ることができる。しんのすけを「少年」と呼ぶ人物。しんのすけの見せたぶりぶりざえもんのイラストを操り、彼を翻弄させた。バトル自体はかくれんぼのような要素で画面外に必ず逃げ隠れするが、独り言を話す癖があるのでその声の方向が勝利の鍵となる。また、こんブック先生の体力の減り具合はその独り言の内容から確認できる。
しんのすけがシロとかすかべ防衛隊を助け出した後の電脳世界に登場する優秀な3人の幹部。
コンニャックの会話から判明した。
しかし、その正体は?以下を参照。
作中用語
本作の必須アイテム。オデンジャラスの野望を阻止するため、ツミレが不思議な空間に投げ込んだ。
スマホは野原家のシロの小屋へ落とされ、それを(シロの物と思い込んでいた)しんのすけが拾ったが、これが今回の事件の発端にもなった。
電脳世界へ行くにはスマホの機能である『ワープアプリ』を使用するが、時々ロックが掛けられてしまう。それ解除するにはミニゲームアプリをクリアしなければならないが、しんのすけの自宅=野原家のような安全な場所でしか使えない。ボス戦になると『おたすけアプリ』以外の使用ができない。
スマホは最初に触った人以外には使えないようになっている。
本作の世界の舞台。どれもおでんの具材が混じり合っており、そのためか『おでんのう世界』と呼ばれることもある。
オデンジャラスに捕まった人または洗脳された人の意識によって作られる。人間の記憶や性格、願望などによって構成されるので、電脳世界の外観によっては(クレしんファンなら)誰の世界なのかはわかるものもある。その世界のボスを倒すことによって、その人は電脳世界から解放されるが、中にはそれまでの記憶が欠落している場合もある。
①おでんのう公園
しんのすけが最初に冒険した電脳世界。
見た目はかわのそば公園に外観がよく似ている。
シロの意識によって作り出された。しんのすけが毎日散歩をその公園でしてたと言ってたが、本当は別の意味である。
②おでんぱ宇宙ステーション
宇宙ステーションのような電脳世界。おでんと混じり合った超高層ビルやちくわのようなロケットがある。また、ステージが進むことに伴い、宇宙空間へ入り無重力状態になる。
カザマくんの意識によって作り出された。エリートになるのが夢である彼の願望が作り出された世界と考えられる。
③きんちゃくオンステージ
アイドルの電脳世界。パステルカラーが施された可愛らしい外観である。
ネネちゃんの意識によって作り出された。乙女チック。
④シラタキの館
暗い洋館の内装を施しているマジックショーの館と呼ばれる電脳世界。シャンデリアに乗ってしまえば、すぐに落下してしまうので、その前にジャンプして移動しなければならない。
ボーちゃんの意識によって作り出された。バロン・シラタキがしんのすけと馬が合うところから考えれば、ボーちゃんの性格によって構成された姿である可能性も考えられるが?
⑤巨匠こんブックの世界
漫画のような外観の電脳世界。登ったり降りたりの繰り返しで、いわば迷宮。この漫画は全てこんブック先生によって描かれたもの。
マサオくんの意識によって作り出された。将来、漫画家になりたいという願望が生み出したものではないかと思われる。
⑥宝石とおでんの森
木にちょうちんの形をした宝石の実がなっている森の電脳世界。草や木の陰で遮られてしまい見えないこともある。
ひまわりの意識によって作り出された。さすがは光物が好きな妹。落下するリスクは中くらい。
⑦おでんしゃ線ちくわぶ駅
駅の中に電車が走っており、レトロな雰囲気の電脳世界。電車の構造は乗り口に「おでん」とかかれたのれんが掛けられている。中はおでんのちょうちんをぶら下げており、ちゃぶ台や座布団が置いてある。いわゆるおでんしゃ。
余談だが
愛知県豊橋市の豊橋鉄道東田本線では、冬季に車内にておでんを楽しめる路面電車『おでんしゃ』が運行されている。そして2017年にはゲーム販売に伴いコラボ企画として電車の外装に餅巾着を被ったしんのすけのラッピングが施された。
ひろしの意識によって作り出された。毎日、電車で通勤してるから?落下するリスクはないので、安心してもよいが、変化している敵には気をつけて進んで行こう。
⑧マジカルおでんスカイ
メルヘンチックな外観の電脳世界。
みさえの意識によって作り出された。しんのすけはこの電脳世界へ入った際にドン引きしていた。
この電脳世界は足場が少なく落下するリスクも伴うので、きんちゃくクレーンを活用しながら進んで行こう。
スマホに入っているアプリ。
ツミレが子供の頃、彼女の両親が作ってくれたもの。
知り合いのデータを集めるが、人と出会ったり ステージの水色のカードを集めることで追加されていく。お馴染みの人や本作に登場したキャラクターはもちろんのこと、映画に登場したキャラクターもいる。
これが物語で重要な役割を果たすことになる。
物語の結末
しんのすけの活躍により、シロとかすかべ防衛隊のメンバーを電脳世界から助け出すことができた。
だが、ひろし、みさえ、ひまわりがまだ見つかっていない。更にはワープアプリにロックが三度掛かってしまい、このままでは3人を助けには行けない。
しんのすけは新しいミニゲームアプリをクリアし、ワープアプリの解除に成功。
その時、カスカベが揺れ始める。
そこへ現れたのは、野原一家とかすかべ防衛隊を攫った張本人ナベスキー・コンニャック。彼はしんのすけにスマホを渡すように再び迫るも、ツミレは拒否。彼女はコンニャックの野望を止めてみせると言い出すが、優秀な3人の幹部がそれを許さないとコンニャックは言い残し、姿を消してしまう。
カスカベに電脳世界の入り口が開いてしまうのも時間の問題。
しんのすけは新たに開かれたワープアプリの電脳世界へ家族の救出に向かう。
しかし、衝撃的な展開が。
(ここの宝石は全て私のもの!ドロボーは許さない!)
宝石とおでんの森のボス。
正体はオデンジャラスに洗脳されたひまわり。光り物が好きである特徴によって構成される。
電脳世界のゆるキャラで、おでん屋の屋台にひまわりの頭部がある。
電脳世界に散らばるおでんの宝石を集めていたが、誰かに1つでも持ってかれてしまうと怒る。
正気に戻すにはスマホバリアで跳ね返した攻撃を受けた際に出てくる宝石を決められた数まで集めなくてはならないという条件を持っている。
おでんしゃ線ちくわぶ駅のボス。
正体はオデンジャラスに洗脳されたひろし。
昇進を目指す願望によって構成される。
頭に土鍋を被っており、ちょうちんのようなスーツを着用している。手にはピンク色の台所用手袋をはめている。
操られてもひろしだが、正気に戻すには例の足の臭いをかわしながら、ひろしが疲れ始めた隙に攻撃しなければならない。しかし彼の体力が減る度に臭いの出るスピードがあやふやになってしまうので、注意が必要。ラストスパートがものすごく厄介。
マジカルおでんスカイのボス。
正体はオデンジャラスに洗脳されたみさえ。魔法少女の憧れによって構成される。だが、実年齢からしんのすけやツミレからはドン引きされる。挙句には、『妖怪年齢ごまかし魔法使いオババ』と実の息子に言われる始末…。
土鍋やちょうちんを施した魔法少女の衣装を着用しており、おでん型のステッキを持っている。ほうきに乗って登場するが、今の年齢かおケツのサイズは健在あるため、バウンドしてしまうことがある。
正気に戻すには、彼女の貼ってるバリアをスマホバリアで破壊して、怯んだ隙に攻撃しなければならないが、バリアの破壊にはタイミングが重要でありそれを逃すと命取りになる。電池に余裕があればマサオ君のお助けで回復しよう。
オデンジャラスに洗脳され幹部となってしまったひろし、みさえ、ひまわりと闘うことになってしまうも、正気に戻すことができたしんのすけ。3人とも『
ショックガーン』以来、敵に洗脳されたボスとして登場した。
しかし、ここでまたもやコンニャックが現れる。
洗脳された野原一家は時間稼ぎに過ぎなかったが、
コンニャックが叫ぶと、現れたのは
ツミレの両親。彼女は叫ぶも二人には声が届いていない。
二人は優秀な研究員だったが、コンニャックのしもべになってしまった。
そして、コンニャックは二人にカスカベに向かいおでんを味わわせることを命じる。
しんのすけは今すぐ、ツミレの両親を止めることになるが、その時
しんのすけの言葉にツミレはスマホにおしりあい帳があることを思いつく。
おしりあい帳がある数に達した時、持ち主が望むアプリが手に入るらしい。そのアプリを使えばツミレの両親を助けることが出来るはず。
おしりあい帳を揃えた時、しんのすけは彼女の両親、そしてカスカベを救うアプリを強く願う。
そのアプリでアクション仮面に変身したしんのすけは、ツミレの両親を救うことに成功する。
なお、『
カスカベ忍者隊』のクリスチーヌとオネイル以来、二人組のボス戦として登場したが、今回は二人とも性別が異なっており、また、敵に洗脳されるという異例なケース。
正気に戻った二人は野原家に現れる。しんのすけの持っていたスマホを見て驚く。
ツミレはしんのすけが助けてくれたことを伝え、両親は感謝する。コンニャックの野望を阻止するには、彼の狙うスマホが必要。
オデンジャラスと電脳世界の関係
ツミレの両親とコンニャックが元々いた組織は子供たちのためのテーマパークを作っていた。
3人で架空の世界という電脳世界を創り出すことに成功し、そこにテーマパークを創ろうとする計画だったが、その時からコンニャックの様子が変わり始める。彼は二人に隠れてダイコンピューターというものを開発する。
ダイコンピューターは電脳世界で現実世界をおでんまみれにすることができるスーパーコンピュータ。
そしておでんで世界征服しようと、現在のようにツミレの両親を操りオデンジャラスが結成。
だが、まだダイコンピューターは完成ではない。というのも、完成にはしんのすけの持っているスマホが必要なのだ。
攫われたツミレ
その時、ツミレとの通話が途切れてしまう。更にまたもやカスカベが揺れてしまう。
そこでしんのすけ達が見たものは!
ついにコンニャックに見つかってしまったツミレが捕まってしまう光景。
コンニャックは彼女を人質にスマホを渡す要求をする。
しんのすけはツミレを助けにいくため、シロの小屋を通じて一人で行くことになる。しかし、この危うい状況で、これで4回もマサオくんを置き去りに…
しんのすけはコンニャックのいる電脳世界へ向かうが、ようやくツミレと直接話ができたことを危機的状況でありながらも喜ぶ。
だが、ここでアクシデントが発生。スマホが無効化されてしまった。
そこからコンニャックとの決戦が始まるが、上記の洗脳されたひまわりを除けば、唯一特殊ルールを持っているがダメージを与えて倒すのは同じ。
スマホを使えるようにするには、コンニャックの出すビームで一時的に起動しているおじゅうでん装置を使用しなければならない。
コンニャックの体力が減ってしまうと最後は球体のバリアで追い詰めてしまうことになるが、スマホバリアの反射が有効。しかし、使うごとにスマホにヒビが入ってしまい、コンニャックを倒すとスマホ自体も完全に壊れてしまう。
一方、野原家の庭ではしんのすけの帰りを待つ家族と仲間達。
そして、
しんのすけとツミレは無事に帰還を果たした。
無事に帰って来たことに安堵するひろし、みさえは涙を流す。かすかべ防衛隊のみんなも喜ぶ。
ツミレも両親との再会に涙を流す。
スマホの秘密
実は今までしんのすけが使っていたスマホはツミレの両親が彼女のために作ったもの。
両親は研究に明け暮れたあまりに幼いツミレを構ってあげることができなかった。
そこで両親は娘が楽しく生きられるようにスマホを発明。
「ひょうしょうじょう」は両親の代わりに娘を褒めてくれるように、「ワープアプリ」は色んな場所に遊びに行けるように、そして「おしりあい帳」は友達がたくさんできるように。
しかし、幼いツミレにはスマホ自体を受け取ることができなかった。
ツミレの父親は無駄なことをしてしまったというが、しんのすけはいっぱいスマホを使ったので無駄ではなかったと言う。
事件の真相、そしてエピローグ
その時、シロの小屋からボロボロになってしまったコンニャックが現れる。
彼は電脳世界が消えてしまったことに愕然とする。
研究に疲れたコンニャックを毎晩癒してくれたのは、おでん屋 だった。
ところが、おでん屋が突然潰れてしまい、スマホショップに代わってしまった。
コンニャックはその時に、心に決めた。
自分の愛するおでんで世の中に復讐することを決意し、今回の事件を起こした。
彼はみんなで囲んでおでんを食べたかっただけだった。
周囲は呆れてしまうも、しんのすけはコンニャックにある物を渡した。
それはおでんパーティーの招待状。
コンニャックは泣き崩れながらもしんのすけに感謝する。
こうして無事に全てが終わり、ようやくおでんパーティーを再開することができたところで物語は幕を下ろした。
ところで、ここで肝心なところを忘れていたようだが、コンニャックの手に渡っていたあの招待状。
実は
そう、マサオ君に渡すはずのものだった。いわゆる本作のオチ担当。
物語冒頭からマサオ君はおでんパーティーのことを知らなかった上、皆共々今回の事件に巻き込まれてしまった。更にはしんのすけに名前を呼ばれなかったり、さらわれたツミレを助けに行くしんのすけを見送る時に名前を呼び損ねたりとかわいそうな目に遭った。(←それでもおたすけアプリの機能は良い方だという声はあったかもしれない)
物語終了時点で招待状のことを忘れかけていたプレイヤーもいるようだが、本来マサオ君の手に渡るはずが、事情も重なってコンニャックの方に手渡ってしまった。しかし、この出来事がコンニャックを改心させるきっかけになった。
結局マサオ君は招待状を手にすることはなかったものの、このままツミレやその家族、コンニャックと共におでんパーティーに参加した。
なお、クレしんゲーム版でしんのすけが最終的に勝利した時点でようやくの末に改心する敵の黒幕は『ねんどろろ〜ん大変身!』のコーネル・ネンドース以来であるが、本作の悪事が類似しているのと周囲から『そんなことで?』と突っ込まれる悪事の動機が共通している。
追記・修正は電脳世界を冒険した後のおでんを楽しんだ人にお願いします。
- 愉快なボスたち大集合。 -- 名無しさん (2018-01-19 19:36:08)
最終更新:2025年03月10日 16:56