約束のdoremifa beat(仮面ライダーエグゼイド)

登録日:2018/02/12 Mon 23:15:00
更新日:2025/05/09 Fri 10:55:36
所要時間:約 6 分で読めます










ようやく、ポッピーとの約束を果たせるときが来たな。

一緒にドレミファビート、やろうぜ





【概要】


『約束のdoremifa beat』とは、本編終了後に日本各地で開催されたイベント「仮面ライダーエグゼイド ファイナルステージ&番組キャストトークショー」の第一部で上演されたステージショーである。
ステージショー自体は平成ライダーではおなじみの毎年恒例のイベントではあるものの、エグゼイドの場合は

  • 本編の脚本を全話執筆した高橋悠也氏が脚本を担当
  • 本編中で回収しきれなかった伏線を回収
  • 本編のゲームエフェクトをしっかり再現したバトルシーン
  • 本編後の劇場版、Vシネマにもきちんと繋がる展開

と例年以上に本編との連動要素が強く、ステージショーでありながら本編の正式な後日談、スピンオフ作品の正式な序章、正史の一部という異例の扱いとなっている。*1
言わば「仮面ライダーエグゼイド ハッピー・エンディング」的な立ち位置の作品。

正史となるため小説『マイティノベルX』でも本作の描写を示唆する記述があり、時系列的には『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』の本編終了~エンドクレジット後の展開の間(小説版より)。
永夢が正式に小児科医となった後、ビルドの襲撃を受けてパラドと離れ離れになる前の話となる。

最終日となる中野公演はauビデオパスでライブ配信されたほか、DVDで映像商品化がされていたりTTFCで有料配信がされていたりする。
現在見るのはややハードルが高いものの、『エグゼイド』を語るには欠かせない一作なのでファンであれば是非見てもらいたい。


【あらすじ】


幻夢コーポレーションが開発した新作VRゲーム「仮面ライダーカーニバル」。
それは人類とバグスターが仮想空間で安全に共存し、楽しめるゲームになるはずであった。
永夢は本編中で叶えることが出来なかった「みんなでドレミファビートをする」というポッピーとの約束を仮面ライダーカーニバルを通じて叶えようとする。

しかしそこに現れたのは復活したバグスター、そして「心」を持って復活してしまったゲムデウス。
ゲムデウスはバグスター達の情報を書き換え、人類滅亡の手駒にしようとする。

果たして永夢はゲムデウスの企みを打ち砕き、ポッピーとの約束を叶えることが出来るのか?


【登場キャラクター】


宝生永夢/仮面ライダーエグゼイド
本ステージの主人公。
本編での紆余曲折を経て無事小児科に着任。彼が単独で主役を務める物語は本作をもって完結することとなる。
この後はビルドとのW主役となる『平ジェネF』、及びサブライダー達が主役のトリロジーへ続くこととなる。

鏡飛彩/仮面ライダーブレイブ
2号ライダー。
本ステージではレベル上げのため(という名目)中盤退場するも、その経験値を活かしクライマックスではゲムデウスに大立ち回りを見せる。
この時はグラファイトや大我にも普通に接することが出来るほど踏ん切りがついていたものの、トリロジーでは……。

花家大我/仮面ライダースナイプ/仮面ライダークロノス
3号ライダーにして作中における0号ライダー。
本ステージ上ではニコとの絶妙のコンビネーションを見せるも、トリロジーでは……。
本ステージでは最強フォームとしてゲーマドライバー版のクロノスへと変身。クロノスの力に対する執着の伏線が垣間見える。

九条貴利矢/仮面ライダーレーザー
みんな大好き貴利矢さん。
本ステージ上でもレーザーターボに変身していいところをかっさらって行くほか、ゲーム病ワクチン開発についても重要な伏線を敷いていく。
神との噛みあってるようで噛みあってない妙なコンビネーションも健在だが、トリロジーでは……。

檀黎斗神
みんな大好き自称神。本ステージでも安定の神っぷりを見せるが、今回はポッピーが危機に陥ったためトリロジーと違い純粋にCRへと味方する。
見どころは会場の観客に対して呼びかけるときのモルモット呼ばわり。

パラド/仮面ライダーパラドクス
永夢のバディがすっかり板についたバグスター。
本ステージでもエグゼイドと抜群のコンビネーションを見せるが、この後ビルドによって悲しい別れが……。
グラファイトが一時的に味方になったのはパラドの存在による所が大きい*2ので、本ステージのMVPでもある。

ポッピーピポパポ/仮野明日那/仮面ライダーポッピー
本作及び本ステージのメインヒロイン
ゲムデウスの手によって精神だけ幼児化した「ボビーベビバブ」にされてしまうも、神やニコの尽力により復活。
終盤では戦いではなく、ポッピーならではの大事な役割を果たす。

グラファイト
本編で散ったはずの武人バグスター。
本ステージではゲムデウスの陰謀によって甦らされるも、ブレイブ&スナイプと戦うことで戦いの中に生きる喜びを思い出して自我を取り戻す。
終盤ではライダー達と共に一斉変身し、パラドクスとコンビを組んでゲムデウス&ゲムデウスムテキと戦う。最後に見せるドヤ顔とパラドのツッコミは必見。

下級バグスター
本編からはソルティ、アランブラ、リボルが登場。仮面ライダー達と戦う喜びから和解しようとするも、ゲムデウスに操られてしまう。
最後は無事和解し、貴利矢のワクチン製作に協力する約束をして一緒にドレミファビートを踊った。

・ゲムデウス
本ステージのラスボス。仮面ライダー達との戦いの中で「心」を学んだ状態で復活した。
ゲムデウスムテキを引き連れ、邪悪な心のままに再び人類滅亡を画策する。


【本ステージオリジナルライダー&オリジナルキャラ】


・西馬ニコ/仮面ライダーニコスナイプ
大我を主治医と慕う天才ゲーマー。本ステージでは仮想現実であることを利用し念願の正式な仮面ライダーへと変身する。
初登場時は大我と抜群のコンビネーションでバグスター達を撃退し、終盤では味方になった下級バグスター達を引き連れて増援に来るが、既に全てが終わった後だった。
大我とのナイスアベックぶりはその後のトリロジーの展開を考えると少し切なくなる。その後の展開は『マイティノベルX』にて。

・ダブルチーズバガモン
現幻夢コーポレーション社長である小星創が、バガモンをマイナーチェンジして復活させたバグスター。
小星社長からの命を受け下級バグスターたちに人類と和解するよう説得するも、ゲムデウスによってまとめて操られてしまう。
だがその洗脳を解いたのは過去のトラウマ*3であった。

・ゲムデウスムテキ
ゲムデウスが対ムテキゲーマー用に生み出した秘密兵器。
外見はムテキゲーマーのリペイントだが正式な仮面ライダーではなく「仮面ライダーを模したバグスター」と推測される。
ムテキの力に対する抗体を持ち、ムテキゲーマーを一度は敗北させるほどの強敵だったが、最後はパラド&グラファイトのWバグスターとドクターライダーwith神の超キョウリョクプレーによって倒された。
なお、扱っている剣は『帰ってきた天装戦隊ゴセイジャー last epic』のキングビービの剣をリペイント・改造流用している。



【余談】

本ステージで一時的に復活したグラファイトだが、その後は仮面ライダーカーニバル内で再びブレイブ達と戦った上で再び眠りについたとのこと。
そして『パラドクスwithポッピー』では……。


ニコスナイプとゲムデウスムテキは流石に装動化はなさそうなので、再現したい人はポッピー・スナイプやムテキゲーマーなどを改造してみよう。



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最終更新:2025年05月09日 10:55

*1 前例としては最終回の補完かつ講談社キャラクター文庫版でファイナルステージ初出設定が盛り込まれた『仮面ライダーゴースト』がある。また『仮面ライダー鎧武』ではファイナルステージ初出のアームズが小説にアレンジされて導入されていた。

*2 「人間と馴れ合うつもりはないが、お前となら一緒に戦おう」と発言。

*3 ゲンムに爆殺された記憶。本編の人類とバグスターの関係に関わる重要なターニングポイント。