劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング

登録日:2017/08/31 Thu 23:07:13
更新日:2025/03/13 Thu 17:49:46
所要時間:約 15 分で読めます




【注意】この項目は『仮面ライダーエグゼイド』最終回以降の重大なネタバレを含みます。



ゲームエンド

ーバトル


命を救うのはVR《仮想現実》の世界かリアルな医療か



概要


2017年8月5日に公開された『仮面ライダーエグゼイド』の劇場版オリジナル作品。
同時上映は『宇宙戦隊キュウレンジャー THE MOVIE ゲース・インダベーの逆襲』。

ゲストライダーとして仮面ライダー風魔が登場する他、劇場版限定フォームであるクリエイターゲーマーが登場。
そして公開当時の時点で本編には未登場だった『仮面ライダークロニクル』のラスボスゲムデウスが本編に先駆けて登場している。

当初は最終回である第45話から1年後のストーリーだと思われていたが、チーフプロデューサーを務めた大森敬仁PのTwitterによれば正確には本作は第45話の直後の話で、1年後というのはエンドクレジット以降である。
舞台はちょうどそのツイートの時期とのことなので、2017年8月29日前後だと思われる。

主題歌は三浦大知の「Life is Beautiful」。

またPlayStation VRとコラボしており、これを利用した特別映像を視聴できた他、幻夢VRの撮影用プロップに使用されている。

公開当時、『キュウレンジャー』とセットで「この夏――大宇宙にオールスター、輝く!大激闘のドクターバトル、頂点を極める!というキャッチコピーがついている。


あらすじ


黎斗の歪んだ願望から生まれた『仮面ライダークロニクル』は、幾多の悲劇と混乱の末、管理者・檀正宗の消滅という形で終焉を迎えた。
それから時が流れ、永夢達ドクターは平和な日常を送りつつも、ゲーム病の治療に日々尽力していた。

そんなある日突如として謎の忍者集団によるバイオテロが発生。多くの人々が新種のバグスターウイルスに感染し倒れていった。
その後忍者集団は聖都大学付属病院を襲撃し永夢達の反撃を物ともせず、ウイルスを散布して大規模なパンデミックを引き起こした。
倒れた人の中には飛彩や明日那、更には永夢が研修時代に出会った難病の少女・星まどかも含まれていた。

やがて忍者集団の正体が外資系ゲーム会社「マキナビジョン」で、
彼らの目的がウイルスに感染させた人々をVR空間に閉じ込め、「絶望から解放される永遠の天国」を作り出すことであることが判明。
敵の野望を阻止するべく永夢達は行動を開始するが、そんな彼らの前に立ちふさがるのは忍者集団のリーダー「風魔」に変身する幹部の南雲影成、
そして一度は撃破したはずの『仮面ライダークロニクル』のラスボス・ゲムデウスであった。

あまりの事態に唖然とする永夢達。そう、『仮面ライダークロニクル』の脅威はまだ終わってはいなかったのである……



登場人物


◆CR

我らが主人公。
忍者集団の襲撃の際に仲間達が倒れていく中、ただ一人奮戦するも風魔に敗れてしまう。
その後マキナビジョンの野望を阻止するべく、幻夢VRを用いて同社が開発したゲーム「ハリケーンニンジャ」のVR空間に突入する。
TV最終回直後のためまだ研修医だが……?

甘党天才外科医。
永夢達と共に忍者集団に立ち向かうが、奮戦虚しくウイルスに感染してしまう。
VR空間ではなんとまどかの父親となっていた。この時のキャラ崩壊親バカっぷりは必見。
…TV本編最終話までは皮肉にもほどがあるロールだったが、最終話以後はある種の希望の未来になることに。
終盤では危篤状態に陥ったまどかを救うべく、成功率が極めて低い脳外科手術を行う。

お気楽バグスター
永夢達と共に忍者集団に立ち向かうが、奮戦虚しくバグスターでありながらウイルスに感染してしまう。
しかしバグスターであったのが功を奏したのか、VR空間でも意識を保つことができた。
まあそのおかげで色々とカオスな光景を見る羽目になったわけだが……

ゲムデウス事件の功績が認められ、CRに所属することとなった監察医。
土管神と共に今回のバイオテロについて調査していたが、隙を付かれて影成にVR空間に送られる。
バグスターであったのが功を奏しVR空間でも意識を保ち、後から来た永夢に真相を伝えて共に事態の収拾を図る。

  • 鏡灰馬
飛彩パパ。
事件の推移を見守る中、飛彩がまどかの手術を自ら買って出た際には彼の成長を喜ぶシーンも見られた。 


◆CRの関係者

元妖怪ガシャットよこせ。ゲーム病専門医として活動しているため、拠点の病院が綺麗になっている。
CRとは別に忍者集団に立ち向かうが、奮戦虚しくウイルス(ry
VR空間ではものすごい爽やか教師になっていた。
終盤迷いを見せる影成に自らの、ドクター達の想いをぶつける。

ゲムデウス事件以降笑いの神となった我らが土管。TV本編から引き続き「檀黎斗神」と名称を改めており、AC版ドレミファビート内の牢獄に隔離されている。
傲慢な所は相も変わらずだが素直な一面も少なからずあり、灰馬の要請に応じたり永夢に幻夢VRと専用のライダーガシャットを何の見返りもなしに提供した。
また劇場前2ではハブられていた変身シーンが今回初めて描写された*1
しかし中盤そんな彼に災難が襲いかかり……

紆余曲折を経て永夢と和解したココロオドルバグスター。
今回は永夢の身代わりを買って出たり、逆転のカギを握るなど要所要所で活躍を見せる。
本作の撮影がTV本編の彼にとってのターニングポイントより前なこともあって、若干性格は初期寄り。

大我のアベック頼れる相棒。今回劇場版に初登場。
大我と同じくウイルスに感染してしまう。
VR空間ではランドセルを背負って、運動会に参加する小学生になっていた。
ものすごい巨乳であることが発覚した大我爆発しろ


◆マキナビジョン

最先端VR技術を誇る外資系ゲーム会社。
正宗が『仮面ライダークロニクル』の海外展開を打診していた企業だが、条件として提示したゲーマドライバーを確保できなかったことと、正宗と社長のジョニーの方向性の違いから交渉は決裂した。

しかし、これ以降もグラファイトのガシャコンバグヴァイザーを回収したり、
影成に幻夢コーポレーションのサーバーからハッキングするように命じたりと秘密裏に暗躍を進め、今回のバイオテロを引き起こした。
人々を新型バグスターウイルスに感染させてVR空間に閉じ込め、「究極のゲーム」を作ろうと画策する。
しかし、ジョニーとしてはどうやら別の思惑もあるようで……

演:堂珍嘉邦

マキナビジョンの幹部。
幻夢コーポレーションからハッキングしたデータを元に、ハリケーンニンジャと新種のバグスターウイルスを開発した。
ジョニーの命令に従いことを進める一方で、何やらまどかに執着する様子が見られるが……

  • ジョニー・マキシマ
演:ブラザートム

眼鏡をかけ、ど派手な着物を着て扇子や和傘を携える、という奇妙な格好をしたマキナビジョンの社長。
日本文化に関心があるようで特に忍者が好きだが、扇子にでかでかと「」と書くなど間違えて理解している。
このようにどこか抜けた性格をしているが、実際には上記のように暗躍を好む抜け目のない策士。
本編第41話に登場し正宗との交渉が決裂した際もライダーとグラファイトの最終決戦の場に出向き、
グラファイトが使っていたゲムデウスウイルス入りのバグヴァイザーを回収した後に、
「『仮面ライダークロニクル』のエンディングは近いようだな、ミスター正宗!」と不敵な言葉を放った。


◆その他の人物

  • 小星作
かつてジュージューバーガーガシャットや マキシマムマイティXガシャット (の原型)を開発したゲーム開発者。
本作では幻夢コーポレーションの社長に就任している*2前3人と違い真っ当なホワイト企業にしてくれるだろう
貴利矢と土管が調査に赴いた際に、マキナビジョンにサーバーをハッキングされたことを告白した。
ちなみに社長室には『ジュージューバーガー』と『ボーズ・オブ・テラ』のポスターが貼られており、正式に商品化するつもりのようだ。

  • 星まどか
演:森山のえる

聖都大学附属病院に入院している少女で、永夢とは昔からの付き合い。
症例の少ない小児脳腫瘍に侵されているため学校を長期に渡り欠席している。
そのため性格が閉鎖的になってしまい、明日に希望を見いだせずにいた。
しかし影成にウイルスに感染させられ、ハリケーンニンジャのプレイヤーに選ばれる。
そのVR世界では彼女の夢である学校での運動会が具現化されていた。
ある意味まどかの夢が叶ったのだが、彼女が真に望んでいたのは……

  • 星朱美
演:藤本美貴

まどかの母親。
女手一つでまどかを育ててきた優しい性格の持ち主で、常にまどかに寄り添っている。
ちなみに彼女の夫は飛彩まどかが生まれてすぐに行方をくらましている。

  • ゲムデウスマキナ
『仮面ライダークロニクル』に登場したラスボスと同じ姿をした最凶最悪の敵。
姿こそはゲムデウスと瓜二つだが、カラーリングが赤になっているなど実際は別個体。
ゲムデウス同様宝剣『マキナスラッシャー』と宝盾『マキナランパート』を使用するが、
降臨してすぐに6人のライダーをいとも容易く撃破するなど、オリジナルとは段違いの強さを誇る。

またオリジナル…というか ゲムデウスクロノス と同じく、超ゲムデウスにパワーアップ可能。
高い再生能力や街をゲームエリアへと変える能力を持ち、次々と破壊する。
実はこの個体の場合こちらが本当の姿で、人型は力を抑えているだけに過ぎない。


本作オリジナルライダー&フォーム


  • 仮面ライダーエグゼイド クリエイターゲーマー
マイティクリエイターVRXガシャットで変身するエグゼイドの特殊形態。
幻夢VRを装着した状態かつVR空間でしか変身できないというデメリットこそあるものの、
ガシャットをペンの様に振るって空間に形を描く事であらゆるモノを実体化させる能力を持ち、
永夢の豊かなインスピレーションによってムテキゲーマーを越えた無限とも言える戦闘能力を発揮する。
レベルは設定されていない。

  • 仮面ライダー風魔 ニンジャゲーマー
影成がゲーマドライバーとハリケーンニンジャガシャットで変身する仮面ライダー。
忍者をモチーフとしており、軽い身のこなしと2本の忍者刀による二刀流で接近戦を仕掛ける。
また「忍者プレイヤー」という独自の戦闘員を従えている。
Q:視聴者「なんで見た目が忍者なんだ?」 A:スタッフ「ジョニー社長が『忍者は日本のヒーロー』と間違った解釈をした結果、こうなったのかもしれません」



アニヲタwikiに希望があれば、人はwiki籠もりになれる。僕はそう信じてる…。







The Game Ends








The Game Never Ends?




























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最終更新:2025年03月13日 17:49

*1 というか地味にゾンビアクションゲーマー・レベルX-0のフル音声が初披露されている。

*2 これはTV本編最終話にて幻夢コーポレーションの株主となったニコに推薦されたからである、