Wizardryの職業

登録日:2010/05/24 Mon 23:58:00
更新日:2023/10/29 Sun 07:30:50
所要時間:約 20 分で読めます




ここではウィザードリィの職業について記述する。

後の作品だと多様性も増しているが、大元となる本家#1~#5においては以下の8種に限定されていた(一覧中では◆印をつけて区別)。
シリーズの基本として押さえておくとよいだろう。
  • 下級職:戦士・盗賊・魔法使い・僧侶
  • 上級職:侍・君主・忍者・司祭

なお、ウィザードリィ界の異端児として有名な『ウィザードリィエクス(以下「XTH」)』においては、「職業」ではなく「学科」と呼ばれているが同様に扱う。
ちなみにこれは「作成キャラが『冒険者』ではなく『学徒動員された士官学校の生徒』である」という設定に基づいているため。



前衛タイプ

戦士系

戦士/Fighter
登場作品:多数

武器を振るって戦う前衛の基本職。多くの武器や重厚な鎧兜等を装備できる。
要求ステータスが低いので訓練所で作りやすく、早期クリアに向いている。
更にレベルアップも早い。成長すると、HPの伸びの高さとレベルの伸びやすさの相乗効果により、他職の追随を許さない程の高HPとなる。
その反面、呪文は一切覚えられず、殴ることしか能がない。強力な専用装備が無い作品では、後半~クリア後は他の上級職に遅れを取ってしまう。

<XTH特記>
1ターン溜めた後、グループ内の敵に3連続攻撃を繰り出す「乱撃」を習得。
XTHではレベルアップが最速の学科が盗賊から戦士に変わっているため、耐久力・物理火力の確保がしやすい。さらに瞬間最大火力は全学科内でも上位に食い込むので、最後まで通して使っていける。
また、得意武器のハンマー系はヒット数が低い代わりに1発の威力が高いので、高防御の敵にもダメージを通しやすい。



モンク/Monk
登場作品:多数

徒手空拳やなどで戦う武僧。作品によっては「修道士」表記になっている。
忍者と同じく無装備状態でも回避が上昇し、作品によっては物理攻撃にクリティカル(即死)やノックアウト(気絶)が自動で付与される。さらに超能力者系呪文も習得する。
シナリオによっては習得呪文以外が忍者と大差なく、それでいてこちらの方が転職条件が緩くレベルが上がり易いため、忍者のお株を奪ってしまうことも。

<BUSIN0特記>
「最低でも一人は前衛に組み込むべき」とまで言われる、ある意味で前衛最強職。その理由はモンクだけが使えるアレイドアクション(AA)「ソウルクラッシュ」にある。
ソウルクラッシュは両サイドの敵に払い抜け攻撃を繰り出すAA「スレイスラッシュ」がモンクの加入で変異したAA。スレイスラッシュの良点(必中・疑似的な範囲攻撃)はそのままに、攻撃が払い抜け→戻りの2回に倍増するためトータル火力も倍増。その結果、物理攻撃AAの中でも最高峰の威力・使い勝手の良さとなる。
武器が貧弱という欠点は村正を装備した侍から宝玉で転職すれば解消され、さらに上級職でありながらレベルアップに必要な経験値も少な目。能力値の伸びも良し、Lv5までの僧侶系呪文が使用可能…と至れり尽くせりの職業になっている。

<クロニクル特記>
大半の作品では「徒手空拳による物理戦闘+超能力者系呪文も使えるハイブリッド」なのだが、クロニクルでは「僧侶の上級職」扱い。
戦闘力の伸びこそ少ないものの「回復呪文の効果アップ」のパッシブ特性を有している。

なお、クロニクルでは転職後の職業で使えない呪文系統は引継ぎできないため(レベルアップの度に忘れていってしまう)、魔法使いと僧侶の呪文両方を使えるのは実質司教のみとなっている。
そのため、賢者or修道士で1系統に特化するか、それとも司教で両方使えるようにするかの選択が問われる。

<XTH特記>
1ターン溜めた後、敵単体に3連続攻撃を繰り出す「連撃」を習得。
XTH1では微妙であったが、XTH2で気絶が追加されると大きく株を上げた。
本作の気絶は「回避・防御がゼロになる」「毎ターンのヒーリング(HPリジェネ)が停止する」「完全耐性持ちの敵がラスボス・隠しボス含めて存在しない」と非常に強力な状態異常であり、修道士の得意とする素手攻撃は威力こそ低いが気絶を誘発しやすい。
修道士をパーティーに組み入れることで、ボスを気絶させ続けて行動を完全に封じたり、気絶した敵に物理攻撃を集中させて総火力を伸ばす…といった芸当が可能になる。



剣士/Swordman
登場作品:クロニクル

戦士とは別系統の前衛職。
重装備ができない分物理攻撃力への補正が高い攻撃特化。その特性上「力が高く、金属装備ができない種族『ウォルバック』」との相性が良い。



狂戦士/Berserk
登場作品:PSエンパイア

ゲーム内トロフィーである「称号」を10種集めると解禁される隠し職…という名の公式チートその1。種族「人間」のみ選択可能。
最強装備が「『竜殺し』という名の両手剣&『漆黒の○○』という名の防具一式」であることも含めて元ネタはベルセルクであることは明らか。もっとも武器は「裏村正」が装備可能&二刀流可能なのでそちらに置き換わることの方が多いが。

自身の回避を上昇する「限定解除」と1ターン内に連続攻撃を仕掛ける「諸刃」で構成される「ベルセルクの技」が使用可能な唯一の職。
諸刃の中では、自分か相手が死ぬまで物理攻撃を繰り返す「諸刃乱舞」がアホ性能。しかしそれを駆使しないと隠しボスの撃破が困難だったりするのがエンパイアらしいというか何というか。



アベンジャー/Avenger
登場作品:GBCエンパイア

負の力を纏って戦う魔剣士。
呪いの武具をデメリットなしで装備可能、さらに状態異常を付与した物理攻撃を繰り出す「アベンジャーの剣技」も使用できる。その中にはムサシ程の威力・効果範囲ではないが範囲攻撃も含まれるため、後半戦にて高レジストモンスが大量出現した際には頼れるアタッカーとなる。

なお、GBCエンパイアの追加職業(アベンジャー、ムサシ、ヴァリアント、くノ一、召喚士)の特技は呪文扱いとなっている。
また転職してもそれらの呪文系統は転職後の引継ぎが行われないようになっている。



侍系

◆侍/Samurai
登場作品:多数

東洋の剣士。
Lv4から魔術師系呪文を習得していく魔法戦士で、ウィザードリィにおける伝統の最強武器「村正」を装備できる。というより村正を振るうことが侍の真骨頂と言って良い。
攻撃面で強い代わりに防御面でやや他の前衛職に劣る。外伝などは普通のを装備できない作品が多いのが痛い。初期の作品では普通に盾を装備可能だったのだが…。
総じて高性能な職業であるがゆえに、要求ステータス及びレベルアップに必要な経験値も多い。ただし、20ポイント程度のボーナスを引ければいきなり訓練所で作ることもできる。

<XTH特記>
敵1グループに対し物理攻撃を仕掛ける「斬り込み」を習得する。
斬り込みはダメージ半減のペナルティを負うが十分強力で、クリティカルが付与された刀で斬り込むと首はね祭りが開催されるため爽快感バツグン。
欠点は単体への物理火力が前衛の中では低めなこと。本作最強武器である村正も「トータル火力は高いが1ヒット分の攻撃力は低い」という特徴を持つため、高防御の隠しボス相手だと1ケタダメージしか与えられないことも…。



ムサシ/Musashi
登場作品:GBCエンパイア

侍の上級職。本作の公式チート。
物理火力は侍と同等でありながら、範囲攻撃やクリティカル発動率の高い一撃を繰り出す「ムサシの剣技」が使用可能。
1作目では敵全体に通常攻撃を繰り出す「乱舞の剣」があまりにも強すぎ、続編でかなり弱体を受けたがそれでもなお物理最強職である。



将軍/Syogun
登場作品:BUSIN0

侍の上級職。二刀流が唯一可能な物理最強職。どうやるのかは不明だが弓も二刀流可能。最終的には村正二刀流に落ち着くだろう。あとは村正を装備したモンクを宝玉で作れば物理攻撃面は完成である。
「Lv6までの魔術師系呪文を習得可能」「カウンター攻撃のAA「バックアタック」をより強力な『斬月居合陣』に変異させる」といった長所もある。



騎士・君主系

◆君主/Lord
登場作品:多数

侍の僧侶版。Lv4以降は僧侶系呪文を習得し始める。
こちらは防御面に秀でており、戦士と遜色ない重装備が可能なうえ、特殊性能満載の最強鎧「聖なる鎧」を装備出来る唯一の職業。
要求されるステータスが高いためキャラ作成時に選択するのはほぼ無理で(作品によっては高ボーナスを引ければ一発作成可能、ただし超低確率)、さらにレベルアップも遅い。そのためいきなり作るよりは魔法使いをLv13まで上げて、全呪文を習得した後に転職させることが多い。
属性も善限定。

<XTH特記>
本作では「防御の君主、攻撃のバルキリー」という役割分担がなされており、君主はパーティーメンバー全員を物理攻撃から守る「献身」を習得する。
重装備可能なので物理攻撃への適性もあるが、基本的には「君主の立ち回りは高防御の防具で身を固めたうえでひたすら献身」というのがセオリーとなっている。



バルキリー/Valkyrie
登場作品:多数

女性版君主と言える戦乙女。性別の概念のある作品に登場する女性専用職。
戦士と同じく多くの武具を装備可能で、中でも長射程のを得意武器としている。更に僧侶系呪文が扱え、要求されるステータスも低く、レベルアップも下級職並に早い。
防具面でやや劣る事と僧侶系呪文を覚え始めるのがやや遅いことに目を瞑れば、攻撃役も回復役もこなせるオールラウンダーとして活躍が見込める。また、性格が中立限定なので全員中立パーティーでも回復呪文に困らなくなるというメリットも。

<XTH特記>
捨て身の攻撃を繰り出す「神撃」を習得。
神撃は敵の防御値をゼロとしてダメージ計算するため大ダメージが期待でき、さらに溜めを必要としないため連発できる。その代わり神撃使用ターンは自身の防御値もゼロになるため、敵の物理攻撃をもらうと一撃で死ぬこともしばしば。



ヴァリアント/Valiant
登場作品:GBCエンパイア

回復・防御を主体とする呪文系統「ヴァリアントの加護」が使用可能な神官戦士。装備品・物理攻撃面も君主に準ずる。
僧侶系呪文を全習得後に転職すると、2系統の回復呪文が使える回復のエキスパートになれる。



騎士/Knight
登場作品:クロニクル・BUSIN・BUSIN0

クロニクルとBUSINで性能が大きく異なっている。
前者では戦士の重装備と魔術師系呪文を併せ持つ「侍とは別系統の魔法剣士」。専用呪文「トール=デス」も習得する。
後者では過去シリーズの君主に相当する上級職。



聖騎士/Paladin
登場作品:BUSIN0

「聖騎士シリーズ」の装備品一式を全て揃えて捧げることで解禁される最上級職。
「装備品の攻撃力・防御力を1.2倍に補正」「パーティー全員にヒーリングを自動付与」「Lv6までの魔術師系・僧侶系呪文を習得可能」といった特長を持つ本作における公式チート。
ただし解禁条件の聖騎士シリーズを揃えるのが非常に大変。基本的には本編クリア後でないと揃えられない。



黒騎士/Dark Knight
登場作品:BUSIN0

「狂王シリーズ」の装備品一式を全て揃えて捧げることで解禁される最上級職。
「装備品の呪いを無効化したうえで着脱自在」「物理攻撃AA『シングルジャンプアタック』をより強力な『ナイトメアクエイク』に変異させる」といった無二の特徴がある。さらにLv6までの魔術師系呪文を習得可能。
ナイトメアクエイクはソウルクラッシュには劣るものの十分強いため、最終パーティーに組み入れる価値はある。
もっとも解禁条件の狂王シリーズを揃えるのが非常に大変なのだが。



忍者系

忍者/Ninja
登場作品:多数

戦士としての戦闘能力を有しながらも、何も装備していない状態でACに上方補正がかかり(作品によっては装備中でも無装備時と比べて落ちるもののAC補正を受けられる)、さらに本家には劣るものの盗賊技能を所持、敵を一撃で仕留めるクリティカル能力も有する。BCF以降の作品では錬金術師系呪文も習得する万能職。
なお、初期作品や試練のユーザーシナリオの一部では戦士と同じくプレートメイルや大きい盾を装備できるため、『フルプレートと古フェイスヘルムとラージシールドに身を包み利き手に手裏剣を持ったニンジャ』という実際に絵面にするとなかなかシュールな格好になる。
その分要求ステータスも非常に高く、君主同様普通はキャラ作成時に絶対に選択できない。またレベルアップも全職業中で最も遅い。
属性も悪限定。

早期クリアにおいてはそのあまりの成長の遅さゆえ忘れていい職業。ただしレベルが上がりきれば全職中屈指の戦闘力を有するため、クリア後もやり込むつもりがあるならセカンドパーティー要員として育ててみるのもいいだろう。



くノ一/Kunoichi
登場作品:PSエンパイア、GBCエンパイア、XTH

作品によっては「忍者は男性専用、くノ一は女性専用」に分かれ、性能面でも差別化されていることがある。
PSエンパイア、XTHでは装備武器や奇襲の追加効果が異なる程度だが、GBCエンパイアでは独自の呪文系統である「くノ一の忍術」が使用可能。



隠密/Onmitsu
登場作品:BUSIN0

忍者の上級職。Lv2までだった魔術師系呪文の習得がLv5まで拡張、各ステータスの伸びも良くなっている。
本作では忍者系のレベルアップに要する経験値の差が他作品と比べて抑えられているため、最初から忍者系職業をパーティーに入れるのもありになっている。



中衛タイプ

盗賊系

盗賊/Thief
登場作品:多数

盗賊技能(宝箱の罠解除、隠し扉見破り等)の第一人者。Wizardryの罠にはパーティーが全滅しかねない凶悪なものもあり、それらを解除してより良いアイテムを得る為には必要不可欠ともいえる職業。
他の上級職でも忍者など盗賊技能を持つ職業はあるが、「Lvが同じ」という条件で比較するならば盗賊が一番成功率が高い。またレベルアップ速度も最速もしくは速めに設定されている。
ただし戦闘に関しては短剣やショートソード、革鎧等の軽めの武具しか装備出来ず貧弱な上に魔法も使えないので、「マジックアイテムを持たせる」「魔法使い等から転職させる」といった工夫をしないとほぼいるだけの存在となる。
#5以降は隠れる→奇襲が追加されたり、低威力だが後列から攻撃可能な武器が追加されたため多少マシにはなった。

<BUSIN特記>
「Lv2までの魔術師系・僧侶系呪文を習得可能」「パーティー内の盗賊の人数に応じて戦闘終了後の宝箱出現率アップ」「盗賊が一人でもいると罠解除の難易度大幅低下」といった大幅なテコ入れがなされた。
扱い的には「魔法が使える後衛職」であるため呪文強化系AAに参加可能。石化(敵の場合は一撃死)を付与する投げナイフ「シェードのナイフ」を装備して後列に配置し、牽制射撃・マジックキャンセルで敵の行動を妨害しつつ即死を狙う…といった芸当が可能。戦闘面でも十分活躍できる。
また、BUSINの罠解除は「PSコントローラーのボタンを制限時間内、かつ順番通り間違えずに押す(※間違えると即失敗)」仕様になっている。そのため、反射神経に自信の無い人は最後まで盗賊をパーティーに入れておくことも多い。



大盗/Great Thief
登場作品:クロニクル

盗賊の上級職。
基本的な特徴は盗賊に準ずるが、盗賊には無かった「落とし穴などダンジョンの罠を感知する」能力が追加されている。



義賊/Gizoku
登場作品:BUSIN0

盗賊の上級職。基本性能・特徴はそのままに、敵からアイテム・装備品を盗めるようになった。
ある程度ダメージを与えないと攻撃してこないマイルフィック相手に延々と盗みを繰り返し、村正を短時間で大量ゲットするのはBUSINプレイヤーのお約束。



怪盗/High Thief
登場作品:BUSIN0

盗賊の最上級職。性能的には義賊を踏襲、ただし特性値の伸びが良くなっている。
怪盗が職業として用意されているのはRPGとして珍しい。



バード/Bard
登場作品:多数

楽器を奏でる吟遊詩人
大半の登場作品では盗賊技能(※本家には劣る)と魔術師系呪文もセットで使える。但し直接戦闘はあまり得意ではない。
バードの真価は彼等にしか使えない道具、「楽器」にある。楽器さえあれば状態異常付与、回復、AC補正などをMP消費無しで行えるのが強み。
ただし器用貧乏で戦力としては頼りないため、後半では息切れすることが多い。
例外はスキル制で盗賊と魔法使いのいいとこどりができるBCF以降の3部作と、バッファーとして最後まで活躍できるクロニクルあたりか。



レンジャー/Ranger
登場作品:多数

主にを主体に戦う狩人。
弓は火力が高めかつ長射程なので、物理火力を補強するのに適した職業。さらに本家には劣るものの盗賊技能も所持し、錬金術師系呪文も扱える。
初登場のBCFでは「攻撃が単発、矢が消耗品かつ最強の矢の入手・確保が困難、最強のはエルフ専用」「防具が盗賊やバードに劣る」「レベルアップに必要な経験値がかなり高い」「能力の大半が忍者と被っているので存在意義がない」…とかなり悲惨な性能。
これを踏まえたのか、外伝シリーズ等の和製ウィズでは、「弓が高火力&矢が消耗品でなくなる」「レベルアップが戦士並みに早い」「防具が充実&そこそこ強い剣を装備できるため、序盤なら前衛を担うことも充分可能」などテコ入れされて大分マシな性能になっている。
ドラクエのレンジャーとは違い、ギャグ要素は全然ない

<XTH特記>
1ターン溜めた後、敵単体に高命中・クリティカルが付与された一撃を放つ「狙撃」を習得。その他の特徴は大体BCFに準ずるが、弓の使い勝手がかなり良いため空気ではない。
なお、XTH1では狙撃のクリティカルに対する完全耐性を持つ敵が存在していないため、ラスボスや隠しボスも問答無用で首をはねるボスキラーだった。さすがにXTH2では修正されたが。



ガジェッティア/Gadgeteer
登場作品:Wiz8

Wiz8にのみ登場する機工士。
性能的には「レンジャーとバードの合いの子」といった職業。モダンウェポン(銃)使用時にダメージボーナスが加算される。また専用の「ガジェットアイテム」を使用することで、バードのようにMP消費なしで各種支援を行うこともできる。
ただし、ガジェットアイテムは合成で作らねばならずそのレシピもほぼノーヒント。1周目でいきなり選択するとちょっと苦戦する。



後衛タイプ

スペルユーザー

呪文の専門家達。覚える呪文の内容についてはWizardryの呪文を参照。


魔法使い/Mage
登場作品:多数

敵に直接ダメージを与える物が多い魔術師系呪文を使う。
装備制限が厳しく、金属製のものや重い武具はほぼ扱えない(せいぜい短剣や杖、ローブ*1程度)。更にHPの伸びが非常に低いとフィジカル面では最低クラス。その代わりに強力な攻撃呪文が使用可能…というテンプレ魔法使い。
ただし終盤になるにつれ敵の呪文無効化能力は異様に上昇し、味方の前衛職の攻撃回数と武器の威力が上がっていく。そのため重要なのは攻撃呪文ではなく補助呪文(マロール等)だったりする事も…。

<XTH特記>
XTHシリーズでは呪文無効化能力そのものが削除されたため立場が大幅に向上*2。またダメージがレベルや装備によって変動するため最後まで活躍が見込める。
XTH2にて、1ターン溜めた後効果2倍の呪文を詠唱する「強魔」を習得。
ただし2ターンに1回効果が倍、だと期待値的には毎ターン呪文を唱えるのと大差ない。MP消費を節約したり、「隠しボス攻略時、1ターン内に火力を集中させる(※隠しボスは最大強化されると毎ターンHPが全快する)」際には有用。
また、強魔には「従来作のマハマンに相当する呪文『マハンマハン』のデメリットを無くす」という効果もある。
XTH2のマハンマハンはデメリットがXTH1時代の「エナジードレインLv1」から「魔術師系呪文Lv7のMPを全消費」に差し替えられている。ただし強魔マハンマハンなら消費MP1だけで唱えられるためかなりのMP節約となる。



賢者/Sage
登場作品:クロニクル

魔術師(魔法使い相当)の上級職。
基本的な特徴は魔術師と同じだが、「攻撃呪文のダメージ上昇」のパッシブ特性がある。



僧侶/Priest
登場作品:多数

回復防御が主体の僧侶系呪文を使う。その他にアンデッド系の敵を浄化する「ディスペル」も使用可能。
パーティーの回復役としてなくてはならない存在。よって倒れると全滅の危険性が高まるので後列に配置して安全を確保すべき。
もっとも作品によってはある程度の重装備が可能だったり攻撃回数や命中補正が戦士同様順調に伸びていくため、状況によっては前衛に配置することも可能。
武器については刃物は装備できず、メイスやフレイル等の鈍器が主体となる。
ちなみに即死系呪文のバリエーションが豊富で、生物系の息の根を止める「バディ、バカディ」、悪魔系の敵を追放する「モガト」、無効化されなければ対象を瀕死にする「ラバディ」等は状況によっては有用。

<XTH特記>
一定歩数歩くとMPが回復する「魔力回復」と、自身と対象のMPをそっくり入れ替える「魔力換送」を習得する。
これによりMP回復要員としての役割も担えるようになった。



◆司教/Bishop
登場作品:多数

魔術師系・僧侶系両方の呪文を習得し、さらに不確定アイテムが鑑定可能な唯一の職業。
ただし忍者に次いで成長が遅く、呪文の覚えるスピードもまた遅い大器晩成型。シナリオ本編クリア前にパーティーに組み込むと大変な苦労をすることになる。
また武器はともかく防具の方は僧侶より装備できるものが少ない。
序盤では鑑定専門の待機要員として一人だけ作っておくのがセオリー。


<クロニクル特記>
上記の通りクロニクルではその職業が対応していない系統の呪文はレベルアップのたびに忘れていくため、この作品では唯一の僧侶と魔法使いの両系統の呪文を使いこなせる職業という特徴がある

<BUSIN特記>
BUSIN0ではLv6の魔法使い・僧侶系呪文までしか習得できない代わりに、「物理攻撃AA『ホールドアタック』をより強力な『ウィークスマッシュ』に変異させる」という強力な特性を得た。
ホールドアタックは「後衛が魔力で敵を拘束後に前衛が物理攻撃、拘束が成功した際は前衛の物理攻撃が必中化」という効果なのだが、これがウィークスマッシュに変異すると「クリティカル発動率激増(最低保証70%、上限99%)」の効果が加わる。忍者やクリティカルが付与された武器と組み合わせると強力な即死攻撃に化け、これが必要人数2人、毎ターン繰り出せるので強い事この上ない。
また、本作のクリティカルは即死完全耐性持ちに発動すると「最終ダメージ2倍」に効果が差し替わるため、ボス相手に腐らないのも大きい。



アルケミスト/Alchemist
登場作品:多数

錬金術の研究によって得た副産物(化学反応・毒ガス生成等)を戦闘に応用する錬金術師。
錬金術師系呪文は継続的にダメージを与えたり状態異常を起こさせるものが多いので、即効性は無いものの長期戦で有効。
作品によっては「呪文発動の際に詠唱が不要であるため、沈黙状態でも呪文の使用が可能」なタイトルもある。

<BUSIN0特記>
BUSIN0では錬金術師系呪文が存在しないため、代わりにLv4までの魔法使い・僧侶系呪文を習得する「劣化司教」といった性能になっている。
ただし、「錬金術師の人数に応じて、魔物の素材(呪文の習得・強化に用いる「魔法石」の合成素材)入手率アップ」という長所があり、レベルアップも司教より早い。

<XTH特記>
アイテム錬金(装備品の修理・強化)」が行える唯一の学科。
XTHの敵は装備品を直接落とすことはまれで、たいていの場合は壊れた装備品「廃品」を落とす。これを敵が落とす素材を用いて修理することでようやく使用可能となる。
アイテム錬金は商店でも可能だが破産が見えるレベルで費用が高いため、「錬金術師がいない=装備新調によるパーティーの強化ができない」とほぼ同義になる。

しかしレベルアップに要する経験値量は全学科内で最大、かつ戦闘面では物理・魔法どちらも中途半端な器用貧乏。
「スタックしている攻撃アイテムを一括使用」「錬金で作成できる装備品ならば何でも装備可能」といったユニークな能力も所持しているのだが、基本的には司教同様待機要員として使われることが多い。



サイオニック/Psyonic
登場作品:多数

サイコキネシスや精神汚染などを得意とする超能力者。
超能力者系呪文はある程度の回復と「ダメージが低めだが、代わりに混乱などの状態異常も一緒に付与する」攻撃呪文を有する系統。
また、この職業が実装されている場合は#5が初登場となる奇跡呪文「イハロン」やそれに相当する呪文が追加されていることが多く、その魔法だけでも重宝される。

<XTH特記>
超能力者系呪文だけでなく、敵の攻撃を肩代わりとなって受けるバリアを生成する「魔障壁」と、物理攻撃の射程を装備武器に関係なく最長に伸ばす「念動」を習得する。
が、超能力者系呪文は性能が微妙、念動も自身の命中値が低い&装備可能な武器が貧弱で活かしきれていない。そのため後半は魔障壁マシーンになりがち。もっとも魔障壁がかなり優秀ではあるが。



召喚士/Summoner
登場作品:PSエンパイア、GBCエンパイア、XTH

「第7のメンバーである魔物を召喚・常駐させられる」召喚呪文が使用可能。
召喚モンスターの強さは作品によってまちまちで、評価もそれに合わせて変動する。基本的には他の後衛職で呪文をたっぷり習得してから最終職として選ぶことが推奨される。



全能者/Wizardry
登場作品:PSエンパイア

ゲーム内トロフィーである「称号」を20種集めると解禁される隠し職…という名の公式チートその2。種族「デビリッシュ(魔族とのハーフ)」のみ選択可能。
召喚呪文以外の全系統の呪文を習得し、レベルアップも下級職並に早い。デビリッシュはブレス攻撃も有しているため、万が一MPが切れても隙が無い。
唯一の欠点が「デビリッシュは他の種族との相性が最悪であるため、そのままではパーティーメンバー全員の特性値が大幅に下がってしまう」こと。そのため、パーティーメンバー間の相性補正を無効化するハーフエルフを一人入れることを余儀なくされる。



内容が物足りないですが修正、追記お願いいたします。

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最終更新:2023年10月29日 07:30

*1 特に#1だと冗談抜きで素のローブと呪われたローブ(防御悪化)しか着れる物が無かった。

*2 ただし属性相性が追加され、水属性の敵に火属性の魔法などは強制的に1ダメージとなる