半天狗(鬼滅の刃)

登録日:2018/05/24 Thu 00:42:00
更新日:2025/06/10 Tue 14:22:10
所要時間読める時間は約 31 分じゃ…


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△強い○厄介 ある意味最も鬼らしい鬼 お前のような弱者がいるか こんな奴でも既婚者 クソゲー クソコテ コメント欄ログ化項目 コラ素材 ジジイ ダメ親父 チキン ネガティブ ネタキャラ ビビり 上弦 上弦の肆 二枚舌の大嘘付き 人間臭い 他責思考 元人間 分裂 分身 十二鬼月 半天狗 古川登志夫 喜怒哀楽 嘘つき 増殖 天狗 妻子持ち 妻子持ち←お前よく結婚できたな 子殺し 山寺宏一 悪鬼 悲しき過去(※ありません) 所要時間30分以上の項目 斉藤壮馬 昔はイケメンだった 本名不明 梅原裕一郎 武内駿輔 残忍なイケメン 残念なイケメン←喜怒哀楽 泣き虫 犯罪者 盗人 石川界人 臆病 自己憐憫 見開き回想 豪華声優陣 責任転嫁 逆ギレ 鬼滅の刃




急がねば…急がねば…

玉壺のおかげで里は見つかった

けれどもあの御方はお怒りじゃ…早う 早う

皆殺しにせねば…

あの御方に楯突く者共を……!!


半天狗(はんてんぐ)とは漫画『鬼滅の刃』の登場人物の一人である。



◆プロフィール

身長:166cm
体重:56kg
趣味:人の家に入り込んで物を盗む
死地:刀鍛冶の里


◆概要

無惨配下の精鋭集団「十二鬼月」の“上弦の肆”を務める
初登場は98話。上弦の陸である妓夫太郎の敗北に伴う無惨の第2次パワハラ会議、もとい強制招集時。

◆外見

外見は額から2本の角を生やし、額には紫色に変色して肥大化した瘤がある小柄な老人。白目の部分が血のように真っ赤に染まっているが常に目が裏返っており、普段は両目の瞳が全く見えていない。
ある意味では一番「らしい」容貌の鬼。
死に際に目を見開いた際に、妓夫太郎のような小さい瞳が披露された*1

反面、一見すると「天狗」らしさはうかがえないが、この辺は後述する分身体の容姿や能力を示していると思われる。

◆性格

一人称は(わし)
上弦に位列される高位の鬼であるにも拘わらず、非常に臆病かつ卑屈な性格で、常に涙を流して身をガタガタ震わせ、些細な事柄にも何かと理由をつけては「怖ろしい」「ヒィイイイ!」と怯えるかなりネガティブな精神性の持ち主。
無惨からパワハラ叱責を受けた時もただ一人土下座してブルブル震え、時透の奇襲でかすり傷を負っただけで「やめてくれぇ いぢめないでくれぇ」と泣き叫んで痛みに悶えているほど。*2

いつも怯えてばかりだが、本性は「この世の自分より可哀想な者はいない」と考えるエゴイスティックな思考回路に則り、
  • 戦いは分身に任せっきりにして自身は只管森の中など障害物に隠れ潜む
  • 鬼殺隊に見つかった途端毎回脱兎の如く逃げ隠れする
といった感じで被害者面を貫き、人を苦しめる鬼を討伐する鬼殺隊を一方的に悪者と見做す強烈に歪んだ価値観と他責思考を持つ自称弱者。
己が無垢な善人と信じ、自身の所業を顧みず正当化し、他人から自身の行為を糾弾されても「自分は善良な弱者でこれほど可哀想なのに誰も同情してくれない」と信じきっている。本作の鬼は、人間だった頃の記憶や人格をベースに悪意で歪めたような精神構造をしている奴が多いが、コイツの「ワシは何一つ悪くない!悪いのは周りだ!!」という価値観が悪い意味で人間臭いのがまた醜悪さを際立たせる。

いつも目を裏返し、這いつくばったような動きが多いのは後述する生前の行動に起因していそうだが、強者の証明である十二鬼月、特に上弦の数字の存在は弱者を装いたい半天狗にとって不都合という理由もあるのかもしれない。
元下弦の陸・響凱が無惨に見限られたという弱さの証である×のついた数字を隠していたのとは逆だとも言えるか。

そもそも十二鬼月の上弦に登り詰め、柱の攻撃を瞬時に躱せる力量がある以上、数百年に渡り数百の人間を食い殺してきたのは紛れもない事実であり、どこからどう見たって弱者なわけがない。
おまけに被害者面してるがそのコイツに喰われ犠牲になったマジの被害者達の事など一切気にも留めず、ただ自分の主義主張を押し通すことしか考えていない。
憎珀天を介してその身勝手極まりない思想を聞いた炭治郎は「罪もない人を二百人以上食っておいて今更被害者面するな!(要約)」と怒り狂い、「性根のねじ曲がった悪鬼」と評した。




上弦の会合で無惨が姿を見せてからは一度も顔を上げず怯え続け、額を擦り付けて無惨に対し必死に許しを乞いていた。尤も、無惨を畏れながらも彼に仇なす鬼狩りや人間を敵視して皆殺しにしようと考えており、分身体も確固とした忠誠心を持っていた辺りを踏まえると、忠誠心は非常に高かったと考えられる。
そして任された任務への姿勢に関してはかなり堅実なもの。
鬼殺隊との戦闘が長引いて体力が消耗した際は人間の捕食による体力の回復を最優先して行動しようとしていた辺り、ビビりっぱなしな言動に反して戦い・任務に関しては真面目でしっかりした一面もある。
分身を利用していたとはいえ躊躇いなく陽光の下に出て栄養補給のため人間を喰おうとした辺り、胆力も中々のもの。


◆戦闘能力

非常に高い隠密能力を持ち、超嗅覚を持つ炭治郎のみならず柱の時透ですら間近で目視するまで鬼としての存在を認識できなかったほど巧みな気配の誤魔化しが可能。
だが真の脅威は鬼にとって共通の弱点である頚を切断されてから発揮される点にあり、無力そうな形や情けない以外何でもない人格に反して能力自体は完全な戦闘或いは持久戦特化型。
上弦の数字を持つ鬼である所以か厄介さは群を抜く。

追い詰められると感情の鬼を生み出す能力や下記の発見困難な性質など、特性はこれまで出てきた鬼の中でもとりわけ厄介。
戦闘スタイルが無惨の推奨した「血鬼術をばら撒いておき、後は只管鬼殺隊が死ぬまで延々と逃げ続ける持久戦」そのものということもあり、何らかの探知能力持ち無しでの攻略は困難を極める。

持久戦をコンセプトにしているからか、技は全体的に殺傷力というよりも、足止めに主眼が置かれている。


半天狗との戦いで玄弥が愚痴ったように「単純にただ強い」というより「ひたすら倒しにくく、倒すこと自体が面倒臭い敵」というのが正しいのだろう。
透き通る世界の習得者でもなければ単独での初見撃破は不可能に近い。

余談だが、発見困難な特性と基本ビビりなガン逃げ思考、硬すぎる頚から一部読者からはメタルスライム呼ばわりされた。
また分裂前の状態でも時透の奇襲を回避してかすり傷程度に済ませるなど老いた見た目に反して敏捷性は高く、加えて堕姫の身体を貫いた禰豆子の蹴りでも大したダメージにならないなど耐久性もなかなか。

ナレーション曰く「追い込まれれば追い込まれるほど強くなる鬼」


◆血鬼術


大丈夫じゃ 儂は見つからぬ 大丈夫じゃ
悪いやつらは喜怒哀楽が倒してくれる…

半天狗の驚異たる根源。
本来弱点である筈の頚を斬られると肉体が分裂、若く強力な感情を司る鬼達を具現化させる術。
分裂のシークエンスは、残った肉体と頭部を含めた切断部位がそれぞれ鬼として再生分裂していく。
(最初の老人形態から分裂した時、炭治郎は前回の経験から2体同時に頸を斬れば倒せるのではないかと考えていたようだ)
喜怒哀楽の4体以降は、各個体から斬り落とされた肉片や身体の一部から大元の分裂体の頭部が生えてくる形で分裂・再生・増殖する
さらにその分裂体が斬られてもそこからさらに新たな分裂体として復活してゆき、それぞれが血鬼術を備えており、分裂体が分裂体を生んでいく様子はまさにプラナリア。
おまけに分裂時も上弦の鬼特有の高速再生が適用され、即座に戦闘可能となるため隙がない。
そのためか半天狗には肉体や頸を守るという意識がそもそもなく、頸そのものを囮にして分裂を促進させるよう仕向ける素ぶりすら見せる。
一応5体以上に分裂するとその度に血鬼術の威力が弱まっていくのが欠点。



(きょう)の鬼


(儂は生まれてから一度たりとも嘘など吐いたことがない)

(善良な弱者だ 此程可哀想なのに誰も同情しない)

核となる半天狗の本体
外見は分裂前の老人の鬼と全く同じで、舌に刻まれたのは「怯」の文字。
下記の喜怒哀楽達との戦いの中で、炭治郎の超嗅覚による探知サポートを受けて玄弥が漸く発見に成功した。

その姿は野ネズミと同レベル*4の背丈・大きさという小人サイズ。
探しても探しても見つからなかったのは血鬼術などの幻惑・撹乱で見えないのではなく、ただ単純に、物理的に発見困難なレベルで小さいだけ(オマケにその辺の茂みなど隠れる場所がいくらでもある)という予想外の真相に、発見した玄弥すら一瞬困惑の後「くそったれが見つけられるかこんなもん普通!」「クソ面倒くせぇ」と怒りを露にしていた。
おまけに小人のような肉体と指1本分程度の太さしかないのにその頚の硬度は凄まじく、
  • 頚に攻撃した玄弥の日輪刀が呆気なくへし折れる
  • 至近距離からの散弾銃の直撃にも無傷
  • 戦いの中で急成長を遂げた炭治郎の爆血刀ですら、辛うじて頚に刃が食い込む程度で殆ど斬れない
など、その強度・耐久力は分裂前や喜怒哀楽達とは比べ物にならない。
更には雷の呼吸の使い手に匹敵する驚異的な俊足をフル活用して全力で逃走を図るため討伐難易度は更に上がる。
反面攻撃のリソースは全て他の分裂体に割り振っているようで、怯の鬼単体での攻撃力は皆無。とことん逃げ隠れに特化した、ある意味潔いやつである。

鬼殺隊側の呼称は『怯えの鬼』。
ファンブックによれば外見は87歳くらいとのこと。


分身体

血鬼術によって半天狗本体から生まれる鬼達。一人称は空喜を除いた全員が(空喜は「俺」)。
半天狗本体が追い詰められる度に血鬼術により具現化され、半天狗が自分の身を守らせるために生み出していく半天狗の感情の化身。
各分裂体は共通して自身が司る感情を表す一文字が舌に描かれており、その舌を斬られると僅かばかり再生力が低下する様子。

外見はほぼ全員が半天狗をそのまま若返らせた青年の様な容貌をしており、髪は黒髪。実際彼らは人間時代の半天狗の若い頃の姿を模しているらしい。
額と目の周りに青紫色に変色した本体の瘤の跡のような紋様が浮かび肌は褐色、額から2本角を生やしている。
そしてそれぞれが固有の武器、固有の血鬼術、「喜怒哀楽」に則った性格を有している。
なお、分裂体達が持っている武器は半天狗の肉体から生成された物であり、おまけに複数本生み出すこともできるため、相手の武器を奪って無力化する戦法は通じない。
単純な腕力も、堕姫を圧倒した禰豆子に押し勝てるほど強い。

喜怒哀楽の4体以降の分裂体も血鬼術を扱えるが、使用できる血鬼術は大元となった喜怒哀楽の4体が持つ血鬼術をそのまま受け継ぐ。
分裂体同士の間柄は一見悪いようだが、劇中では特に仲間割れを起こす事もなく普通に連携を取って攻め立てており、そこまで険悪な訳ではない模様。

ただ、積怒が他の3人を吸収して後述の憎珀天へと変身する際には相手方は嫌そうな表情をしていた。
これまで何度か分離や合体をしているはずだが、一時的とはいえ強制的に自我を消されてしまうのは不本意なのだろうか。

鬼殺隊側の呼称はストレートに『喜怒哀楽鬼』。


積怒(せきど)


可楽に続いて空喜までも何をしているのか

腹立たしい 腹立たしい…!

CV:梅原裕一郎

半天狗の頭部から下の肉体から生まれた分裂体その1。
怒りを帯びた表情を浮かべる常時顰めっ面な風貌で、老人形態の着流しをそのまま着た鬼。手には身の丈に匹敵する錫杖を持つ。
目の色は濃い赤色*5で赤い瞳、舌に「怒」の文字が刻まれている。
外見年齢は分裂体の中では最年長で、リーダー格の立ち位置にあるようだ。

表情やその名が表すとおり気性が荒く、口癖のように「腹立たしい」を連呼するなど事あるごとに腹を立てており、可楽と1つの身体になっていたことも忌々しく思っていた様子。

一方で怒りの感情が主であることに反して状況判断力はかなり高く、戦闘でのポジションはリーダー格であると同時に司令塔。
舐めプには走らず、確実かつ手っ取り早く敵を殺す事を重要視する効率厨気味な姿勢を取る。基本舐めプしがちな他の分裂体にキレながらも溜息交じりで指示や的確な援護を行ったり、炭治郎の機転を冷静かつ客観的に評価するなど、思考回路は怒り担当とは思えないほど用心深く冷静沈着。
慢心で余裕ぶる他のメンバーに苦言を呈したりキレて怒鳴り付ける姿、思わぬ反撃を受け冷静さを失った仲間を「落ち着け見苦しい!」と一喝し窘める姿も見せている。
憎珀天も似たような性格だった辺り、半天狗本体の素の性格は割と積怒に近いのかもしれない。


名前の由来は恐らく「積もり積もった怒り」を表す「積怒」から。


可楽(からく)


楽しそうだのう。儂も仲間に入れてくれ!!


半天狗の切断された頭部から生まれた分裂体その2。
ヤツデの葉のような羽団扇を装備し、半裸の修験者のような服装という、いかにも天狗らしい姿をした鬼。
目の色と瞳は緑色で舌に「楽」の文字が刻まれている。

戯けた態度にニヤニヤと笑みを浮かべて戦いを楽しむ陽気な性格の戦闘狂。
一方で禰豆子との戦闘で団扇を使わずわざわざ力比べをする、かと思えば哀絶と戦う玄弥に興味を示すといった風に自身の楽しみを優先する傾向にあるため非常に飽きっぽく舐めプが目立つ。
加えて余裕がなくなると途端に冷静さを欠く姿も見せており、その都度積怒に呆れられ、時にはキレられている。


名前の由来は恐らく「人の災いを楽しむこと」を表す「禍楽」の捩り。幸災楽禍。


空喜(うろぎ)


震えるがいい 歓喜の血飛沫をもっと上げてみせろ!!

CV:武内駿輔

半天狗の分裂体その3。ほかの分裂隊の一人称はすべて「」だが、この「空喜」の一人称のみ「俺」となっている。
背中から黄色がかった色の鷹に似た翼を生やし、両腕の肘から先と下半身が鳥類の足の様な鉤爪になっている半人半鳥の青年。目の色は黄色。
その表情は歓喜に満ちており、舌には「喜」の文字が刻まれている。

可楽同様に笑みを絶やさないポジティブな性格だが、分身の中では一際テンションが高く、笑顔で炭治郎を甚振って喜ぶなど気質は好戦的で残忍。
一方でこちらも喜びを最優先として動くため、己の不死性に胡座をかいたり最初から全速力を出さずジワジワ甚振るなど慢心する傾向も激しく、慢心と舐めプが災いして炭治郎に度々身体を斬られている。


名前の由来は恐らく「喜ぶかいのないことを喜ぶこと。ぬかよろこび」を表す「空喜び」。


哀絶(あいぜつ)


即死できぬというのは哀しいのう

CV:斉藤壮馬

半天狗の分裂体その4。
ジャージのような暗い青色の作務衣を身にまとった哀愁漂う陰気な表情の鬼で、外見年齢は4人の中で最年少。
目の色は暗い青色で、舌の文字は「哀」
身の丈以上もある十文字槍を武器としている。

哀しみ担当故かテンションの低い暗く淡々とした性格で、慢心の度合いは可楽や空喜と比べると低い。


名前の由来は恐らく「非常に悲しいこと」を表す「哀絶」。


憎珀天(ぞうはくてん)


黙れあばずれが

儂に命令して良いのはこの世で御一方のみぞ


炭治郎に頚を斬られかけ窮地に追い込まれた半天狗が生み出した新たな分身体。
積怒が残りの3鬼を取り込んだ結果生まれた分裂体で、その外見は10代半ばの少年並みと分裂体の中でもダントツの最年少。
だがその威圧感は上記の喜怒哀楽とは比べ物にならないほどに凶悪無比。
中華風の装いをしており、金色の肩当てを身につけて「憎」の文字が描かれた5つの太鼓を雷神のように背負い、両手には歪な独鈷のような物を握っている。
目は赤色で瞳の色は金色。血色のいい褐色気味の肌を持つ。

見かけに寄らず言動は不遜にして尊大。
苛烈かつ傲岸不遜な性格で、気に食わない存在に対して「憎たらしい!」と強い憎悪と怒りを露わにする傾向にある。
また本体である半天狗を「小さく弱き者」と定義して庇護対象として扱い、本体の存在を全肯定。
そして本体を攻撃する者やそれらの行為を等しく「極悪人」「極悪非道」「鬼畜の所業」と見做し一方的に相手を加害者扱いして罵っている。

ここまで書くとあたかも弱いものを守る正義の味方と言わんばかりの言動だが、そもそも半天狗自身が上述の通り二百以上の人間達を貪り食らってきた根っからの悪鬼であり、その主張はあまりにも一方的で身勝手極まりない代物。
加えて他人に自身の行為や主張を批判されると「儂のする事に何か不満でもあるのか 悪人共」逆ギレして一切聞く耳を持たないクソコテであり、半天狗が抱える精神の歪みと卑劣な思想、エゴイズムがそのまま形を成して具現化した鬼である。
アニメ版では台詞も増加。
「儂が喰った人間共の中に貴様の身内でも居たのか?(そうでないのなら)貴様には関係なかろう」と炭治郎の糾弾にもまともに取り合わずただひたすらに自らを正当化する、無惨を彷彿とさせるエゴ丸出しの屁理屈を展開した。
担当声優の山寺氏は、半天狗の本体と分身体を全て演じられそうな声優としてファンや視聴者からのキャスト予想で度々名前が挙げられ、本人も作品への出演を熱望している事を公言していた。更に、今までに演じてきた役柄とは全く異なる、少年とも青年ともつかない独特な声質で演じたため、刀鍛冶の里編の第七話の放送中の時点で気付けた視聴者も少なく、EDのクレジットで出演を知って驚いた声も多かった模様。


名前の由来は不明。
護法善神や四天王に代表される仏教の神様の名前がモチーフと思われる。


(こん)の鬼


弱い者いじめをォ するなあああああ!!!

CV:古川登志夫

土壇場になって再び具現化させたこれにて通算6体目となる分身体。
舌の文字は「恨」
外見は半天狗本体とほぼ同一だが、身の丈が2m以上で筋肉質かつ屈強な巨体という姿をしており、まさに御伽噺の鬼を彷彿とさせる姿。
憎珀天が決着をつけられなかったことで急遽生み出された分身体であるため、あちらほど強力ではない。

凶悪な自身の外見を棚上げして自身への攻撃を「弱い者いじめ」呼ばわりした挙句逆ギレしながら炭治郎の頭を握り潰そうとし、人間を食いもの呼ばわりして襲う身勝手さなど、半天狗の本性が剥き出しになった分身体。
なので恨の鬼の糾弾は案の定玄弥に「テメェの理屈は全部クソなんだよボケ野郎が」と一蹴された。
一方で冷静に戦況を判断し、確実に人間を食って消耗したパワーを回復してから炭治郎を確実に殺そうと考えるなど、思考回路は慎重派。

個体特有の血鬼術は不発に終わり披露しなかったが、分身体ゆえに頚を斬り落とされても死なず、頚のない状態でも動けるという特徴はそのまま。
アニメでは戦闘描写が盛られ、空喜や憎珀天のように超音波を放って攻撃していた。ただし威力は憎珀天ほどではない。

その実態は本体の死を偽装しながら心臓に本体を匿う隠れ蓑の役割を与えられた分身であり、一時は自身が本体であると炭治郎達に誤認させて、頚を斬り落とし勝利したと思い込ませた隙に本体のエネルギー補給のため人間を捕食しようと目論んだ。
同時に身体自体が日光を遮る繭のような役目も果たすため、直射日光を浴びても本体には暫くは殆ど影響が生じず動くことが可能。
半天狗なりに編み出した「日光への対抗手段の1つ」とも言える。


◆劇中での行動

無限城での会合にて他の上弦達と共に初登場。
しかし113年ぶりに顔を合わせるなりいがみ合う他の面々と違い、地味に玉壺をdisりながらもろくに会話もせず終始怯えており、怒る無惨に対しても平伏しながら許しを乞うていた。
その後無惨の指示を受け、玉壺が手に入れた「刀鍛冶の里の在り処の情報」を元に玉壺と共に里に侵入。
「ぬらり」と気配を隠し、涙を流して這い蹲りながら里を徘徊する中、偶然里の屋敷の部屋の襖を開けた瞬間竈門兄妹と時透にばったり遭遇。
普段から目を裏返して行動していたこともあり、半天狗側はばったり遭遇した鬼殺隊に気づいていないというコントめいた状況に陥るも、3人の連続攻撃を泣き叫びながらのらりくらりと躱す芸当を披露。

しかし、鬼殺隊を目前にしても徹頭徹尾怯えっぱなしな戦闘意欲の極端な低さや普段のネガティブさと貧弱そうなビジュアルと地味な見た目故に上弦らしい強大さが全く感じられず、あっさり頚を斬り落とされてしまう。
これで終わり、何てことはなく……


ヒィィィ!斬られたああ



――上弦は頸を斬っても死なない場合がある。妓夫太郎や堕姫のように何らかの条件が付いたり――


時透君 油断しないで!



メキ


カカカッ!
楽しいのう 豆粒が遠くまでよく飛んだ
なあ積怒

何も楽しくはない 儂はただひたすら腹立たしい
可楽…お前と混ざっていたことも

喜ばしいのう 分かれるのは久方振りじゃ!

哀しい程弱い

頚を斬り落とされた事で可楽と積怒に分裂。分離前の弱そうな態度とは打って変わって血鬼術により鬼殺隊を迎撃する。
更に可楽の暴風により竈門兄妹と時透を分断させることに成功。
そして玄弥の奇襲すらも敢えて受け、挑発することで己への攻撃を誘い、積怒と可楽の頚が両断。

空喜と哀絶に再分裂し、4人がかりで鬼殺隊への攻撃を開始。
空喜は炭治郎を高空に連れ去り、玄弥と禰豆子も残り3人を相手にする。
炭治郎は空喜に対処し始めるも、玄弥と禰豆子は頭数が足りず、積怒の雷撃により事あるごとに反撃のチャンスを潰され、2人とも劣勢を強いられていく。
炭治郎も空喜の飛行能力を利用して禰豆子側に合流することに成功するも劣勢は変わらず、可楽の暴風の直撃で圧し潰されて竈門兄妹は完全に気絶。

可楽の突風により建造物を破壊、確実に追い詰められるものの、禰豆子が自身の血を刀に与えたことで、炭治郎の刀が赤く燃える赫色の刀「爆血刀」へと変貌。
両者の戦いは新たな段階にもつれ込んでいく。


炭治郎の覚醒、後半戦開始

爆血刀を発現させる炭治郎ヒノカミ神楽により、再生自体が阻害されたことで分身体の余裕は完全に喪失。
4体全員の頚と舌が断たれた状態になる。
しかしそれでも全員が死なないためこれらが本体ではないと勘付かれる。
しかも可楽が放った突風により里を覆っていた硫黄の臭いが飛び、5体目の匂い、即ち本体の居場所が意図せず露見する。

己の弱点に繋がる存在を知られたことで分裂体の攻撃は苛烈さを増し、炭治郎と禰豆子は喜怒哀楽を抑えることで精一杯に。
結果、手の空いた玄弥が本体を探す。炭治郎のサポートを受けて姿の見えない半天狗を必死に探す玄弥だが……


術か!?また何かの術で見えねぇのか!?くそっ!!くそっ!!くそっ!!どこだ!!どこだっ!!!
どこっ…

ヒィィ

ちっさ!!!

ヒィィ!

小さすぎだろ 本体こいつか? こいつが!?

ふと目線をそらしたことで遂に半天狗を発見。
しかし驚異的な頚の硬さで攻撃は通じず、分身体の怒涛の攻撃をいなしながら炭治郎が爆血刀で本体の首を切ろうと試みる。
遂に半天狗の悲鳴が木霊し切れるかと思いきや、恐怖の叫びと感情により分裂体は更に変質。
分身体の4体が合体して憎珀天へと進化を遂げると、爆血刀の斬撃をもってしても切断できず動きが鈍ってしまった炭治郎を、追い払い、本体を守りつつ攻撃を仕掛ける。

弱き者をいたぶる鬼畜
不快 不愉快 極まれり

極悪人共めが

ひぃぃぃ

(六体目…!! さらに出て来た!!もういい加減にしてくれ!!)

炭治郎を戦慄させると同時に心底辟易させながら、憎珀天は炭治郎達鬼殺隊を悪人と断じて威圧と怒りをぶつけていく。

ど……どう して
どうして俺たちが 悪人…なんだ?

「弱き者」をいたぶるからよ のう
先ほど貴様らは手のひらに乗るような「小さく弱き者」を斬ろうとした
なんという極悪非道 これはもう鬼畜の所業だ

小さく弱き者?誰が…誰がだ ふざけるな
お前たちのこの匂い…血の匂い!!喰った人間の数は百や二百じゃないだろう!!
その人たちがお前に何をした?その全員が 命をもって償わなければならないことをしたのか!?
大勢の人を殺して喰っておいて 被害者ぶるのはやめろ!!
捻じ曲がった根性だ 絶対に許さない

悪鬼め…!!お前の頚は俺が斬る!!



憎珀天ひいては半天狗と交戦するものの、炭治郎、玄弥、禰豆子では憎珀天の怒涛の猛攻を捌き切れず窮地に陥る。
そこに恋柱・甘露寺蜜璃が戦場に参戦。
憎珀天が本体ではないことで隙をつかれ、反撃を受けるものの、炭治郎達の必死の援護により生存。
炭治郎達の奮闘と覚悟を受けて奮起し、痣を発現させた甘露寺の猛攻に憎珀天は完全に足止めされ、その間に炭治郎たちは本体を追う。

半天狗本体の足の速さに追いつくべく、炭治郎は善逸の雷の呼吸の加速方法をふと記憶から呼び覚まし、霹靂一閃の超加速を疑似再現し、半天狗の頚に食い込ませることに成功。

お前はああ 儂がああああ 可哀想だとは

思わんのかァァァァア!!!

弱い者いじめをォ するなああああ!!!

しかし半天狗は土壇場になって急激に巨大化
「弱い者」には到底見えない屈強かつ巨大な鬼へと変貌を遂げた半天狗は炭治郎の頭蓋を捕らえ、そのまま握り潰さんと攻め立てるが、追いついた玄弥に両腕を引き千切られ失敗。
直後に禰豆子の爆血で全身を焼かれ、さらに足場が崩れ炭治郎諸共崖下に転落してしまう。
崖から落ちても平然と立ち上がり、消耗したエネルギーを補うため逃げ遅れた里の人間を捕食しようとする半天狗。
同じくダメージから復帰し追撃せんとした炭治郎の前に飛び込んできたのは、時透が投げ渡した、鋼鐵塚の研いでいたあの日輪刀であった。

炭治郎それを使え!!夜明けが近い!!逃げられるぞ!
「返せ ふざけるな殺すぞ使うな まだ第一段階までしか研いでないんだ返せ くそガキ!!」

時透への感謝と共に再加速し一瞬で間合いを詰めると新技・円舞一閃により見事半天狗の頚を両断。
ついに長い闘いに終止符を打った…かに見えた。


死闘決着

全身疲労困憊で倒れかける炭治郎だが、その目に飛び込んだのは頚を失っても動き続ける半天狗の姿。
残った頭から見える舌の文字が「恨」であったことから、必死の思いで倒した半天狗すら偽物だったという事実に動揺する炭治郎だが、無情にも遂に夜明けとなり陽光が差し込むことに。

咄嗟に禰豆子を庇う炭治郎だが、庇ったままでは半天狗の追撃は不可能、しかし今戦える人間は誰も距離が遠すぎて半天狗が人を喰らう事を阻止できないという危機的状況下に陥る。
禰豆子も刻一刻と日光に焼かれ始め、「民の命」か「妹の命」かという究極の二者択一を迫られる炭治郎。

その時、禰豆子は己が日光に焼かれることも構わず、兄を半天狗めがけ投げ飛ばした。
笑顔で送り出された炭治郎はついに決意を固め、涙ながらに恨の鬼の心臓に隠れ潜む半天狗本体を探り当てる。


(今度こそお終いだ 卑怯者)
(悪鬼!!)

命をもって 罪を償え!!!

――手が悪いと申すか!!ならば その両腕を斬り落とす!!――
――貴様が何と言い逃れようと事実は変わらぬ 口封じした所で無駄だ――
――その薄汚い命をもって 罪を償う時が必ずくる――

(なんじゃこれは)
(人間の頃の儂か? これは……)*6


(走馬灯か)


憤怒の形相と共に放った怒りの斬撃が人々を捕らえていた両腕を切断し、そのまま恨の鬼の肉体諸共半天狗本体の頚を両断。
今際の際に甦った記憶によって己の犯した罪の全てを突き付けられ、恨の鬼の体内に隠れ潜んでいたが故にこれまでのように誰かに言い訳や責任転嫁することも逃げることもできず、半天狗は陽光の下に斬首された。

アニメ版ではやや描写が変化し、恨の鬼を両断した際に半天狗本体が放り出され、そこからの追撃という形で頚に刃が直撃 *7 。双方の絶叫と共に頚が刎ねられた。

残る恨の鬼や憎珀天も本体の絶命に連動して肉体が塵に還り完全に消滅したことで戦いは完全に終結することになる。

それは遥か昔に奉行が語った、卑劣な極悪人への因果応報の裁きがようやく下された瞬間であった。


◆無惨様の総評


ついに太陽を克服する者が現れた…!!よくやった半天狗!!

まさかの罵倒・酷評一切なしの大絶賛。
連載開始から半天狗討伐まで127話が経過しているが、これほどの称賛は今回が初となる。
戦果的には里に人的被害を殆ど及ぼさず*8、柱や一般隊員である炭治郎や玄弥も殺害するに至らないなど上弦という触れ込みの割に良い戦果を得られなかった半天狗であるが、死の間際に朝日に照らされても死なない禰豆子の姿を目撃していたようで、半天狗の視界を通じて無惨様も禰豆子の存在を確認。この情報が半天狗の“戦果”という形となった。
無惨からしてみれば「太陽克服の手掛かり>【越えられない壁】>鬼殺隊抹殺」という認識のようだ。その辺りの事一切無しで帰還してたらこいつにどんな表情や対応してたのか

ちなみに平時の評価は「普通」「たまにうざく感じるが許容範囲内」と意外にも低くはない。少なくとも童磨よりは評価されている模様。
性格については若干鼻につくが、命令に対し成果を出そうとしてくるように無惨に対しては忠実であるからだろうか。


◆強さについて

長い闘いとなった半天狗戦であるが、何だかんだで「強い印象がない」「妓夫太郎兄妹の方が強そう」という意見もある。
今回の戦いの勝利の要因を振り返ると
  • 優れた嗅覚による探知とヒノカミ神楽の呼吸による斬撃で半天狗の再生を阻め、そして本体を斬る事に成功した炭治郎
  • 鬼の再生力によって喜怒哀楽の幾度も迫る猛攻を阻むタンクとして機能した玄弥と禰豆子
  • 憎珀天の広範囲攻撃を捌き切り、最大の妨害を単身で抑えこんだ甘露寺
  • もう一方の上弦である玉壺を単独撃破し、最後の最後で鋼鐵塚から研ぎ中の刀を奪い取り炭治郎に武器を投げ渡すことに成功した時透のファインプレー
  • 炭治郎に三途の川が見える程の厳しい修行を課しパワーアップさせた事に加え、時透の窮地を救い間接的に炭治郎へのサポートを成立させた小鉄
  • 玉壺にいくら妨害されても刀を研ぐ事を決して止めなかった鋼鐵塚
  • 里に来る前に雷の呼吸の極意を炭治郎に教えていた善逸
と今回も複数の要因が上手く絡み合って勝ち取った勝利であった。
特に玉壺が痣を発現した無一郎に瞬殺された一方、半天狗は憎珀天に痣持ちの甘露寺を足止めさせつつ本体の防御と血肉の補充に向けた別行動をとれるというしぶとさ。
今回に関しては上弦の陸戦よりも運要素が非常に強く絡んでいた戦いであり、もしこれらのタイミングが掛け違っていた場合炭治郎達が敗北していたことは想像に難くない。
何だかんだで厄介さという一点で妓夫太郎や玉壺とは比べ物にならない怪物であり、上弦の肆の称号を冠するに相応しい鬼だったと言える。
にもかかわらず妓夫太郎に印象で劣るという意見があるのは、甘露寺が宇髄と違いエースアタッカーではなく裏方役であった事もあるかもしれない。

また他の上弦が油断や慢心から決定的な勝機を逃すことが多いのに対し、半天狗は身の安全を確保しつつ確実に勝利することを最優先にしているためそういった失点が殆どない(分身体の可楽と空喜はともかく)。

◆余談

半天狗の分裂体は上記の通り、現代ではほとんど使われないものの全て意味のある単語になっている。

初登場時、「割り切れぬ数字、不吉な丁、奇数!!」と言っているが、丁は偶数を意味するので間違っている。玉壺をこき下ろしておきながら結局自分も正しく数を数えられていないというブーメランになってしまった。
単行本でも直っていないが、アニメでは半に修正された(後に電子書籍版でも修正された)。

なお作中上位に位置する強敵の癖に見開き2ページだけで全てが説明可能な薄っぺらすぎる過去回想を披露した半天狗であるが、
「色んな過去を継ぎ接ぎして見開き2ページに納める」という演出が応用性高すぎたのか、一部で半天狗の回想が「コラ素材として非常に優秀」という碌でもない意外な高評価を残す結果を残す。
コラ抜きにしても、漫画という媒体の特性を最大限に利用した演出であることから、アニメ化の際にどうなるのかを気にする声も多々上がった。*9
そしてしばらくしての無限城最終決戦では、黒死牟との戦いで鬼化した玄弥が銃弾を撃ち込んだ傷から樹木を生やして動きを阻害する血鬼術を発動させたことで一部でネタキャラとしての人気が再燃。
  • 玄弥が黒死牟に一矢報いれたのは半天狗のおかげ
  • 黒死牟を倒せたのは半天狗のおかげ
  • 鬼殺隊の協力者面する半天狗概念
  • 玄弥に味方面して禰󠄀豆子ポジに居座ろうとする半天狗概念
などの図々しいネタやコラが発生する羽目になった。

無限城決戦前に倒されたが、無限城内で戦っていた場合、さらに攻略が厄介になっていた。
というのも本体が極小である上に、自在にあちこちにワープさせることができるため、本体の追跡が困難。
下手をすれば本体が外に逃げて城内の人員では攻略不可能になっていた可能性があり、無限城決戦前に倒せたことが無惨の攻略に繋がったと言える。

ちなみに、今回の戦いではかまぼこ隊のうち炭治郎だけが交戦することとなったが、もしもかまぼこ隊総出で半天狗と戦えていたら、もっと有利に戦局を進められた可能性は高いと思われる。
まず、炭治郎・善逸・伊之助の三名はそれぞれが視覚に頼らない特異な知覚能力を有している為、それを用いれば逃げ隠れする小さな本体を見失う事なく捕捉・追跡しやすくなる。

それに加えて、善逸ならば逃げ足の速い本体を『霹靂一閃』の超スピードで追撃して足止めする事が可能であり、
更に硬い頸の攻略に関しても、『乱杭噛み』などの刃こぼれした日輪刀を活かした硬いものに特効を持つ技を会得している伊之助、身体能力が大幅に向上する痣者かつ身体活性に特に優れたヒノカミ神楽を持つ炭治郎など、攻略手段が複数存在している。

また、分身体らによる連携・多方向攻撃も、身体が柔軟で殺気に鋭敏な伊之助・連続で複数の方向に『霹靂一閃』を放つことのできる善逸・そもそも防御の剣である水の呼吸を修めた炭治郎と、多方向からの攻撃に対して全員が一定以上の対応・迎撃能力を備えている為、三人に攻撃が分散すればダメージを抑えやすくなる。

以上のように、魘夢の例ほどでは無いにせよ、それでも中々のメタユニットぶりである。無論それだけで勝てるほど上弦は容易い相手ではないのは事実だが、今回の戦いで共闘できなかったのは惜しまれるばかりである。

ちなみに、かつて半天狗を裁いた奉行は出番にして僅か1ページ5コマでありながら、その毅然とした人間性から地味に読者人気が高く、第2回人気投票では38位という大健闘であった。
……半天狗はって?62位でしたが?

恐ろしい 恐ろしい しばらく会わぬ内にアニヲタは数も数えられなくなっておる

追記・修正したのは百十三年振りじゃ

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最終更新:2025年06月10日 14:22

*1 アニメでは金色の瞳となっていた。

*2 そりゃ真剣で斬られたら痛みくらいはあるだろうが、手足を失っても一瞬で元通りに回復する鬼にとってはそよ風にすらなるまい。無惨もこれ程戦意の無い奴をよく上弦にしたものである。

*3 半天狗オリジンの冒頭にある台詞はこの盲人のもの。「旦那様」なる人物が、半天狗の盗みを知っていながらあえて黙認していた理由は不明だが、考察として「適当な嘘を並べ立てて同情を引き、咎め立てされないような根回しをした」とか「"旦那様"は度を越えたお人好しなので奉行所に突き出すという選択肢がなく、あえて自分をカモにすることで、半天狗の盗み癖が他者に向かないようにした」なんて奇説もある。

*4 野鼠の代表格であるアカネズミやヒメネズミがだいたい15cm位の大きさ

*5 瞳は節分の日記念のツイッターのアイコン配布で判明。目全体の色合いはアニメで判明。

*6 アニメ版では、「何故今になって……」という台詞が追加

*7 この関係で走馬灯が過ぎるのが頚に斬撃が直撃する寸前となっている。

*8 その辺はそもそも言い出しっぺの玉壺にでも任せる段取りだったのであろうか。

*9 そして、いざ公開されたアニメ版では、流石に描写的には普通の過去回想のようになっていたが、目が見えているという糾弾の際に半天狗が目を見開く=盲目が嘘だということが確定したり、奉行と炭治郎の言葉が重なる演出がなされたりという描写がなされ、こちらも高い評価。