登録日:2017/11/22 Wed 02:25:00
更新日:2025/04/01 Tue 13:07:19
所要時間:約 10 分で読めます
いいか?俺は神だ!お前らは塵だ!
まず最初はそれをしっかりと頭に叩き込め!!ねじ込め!!
俺が犬になれと言ったら犬になり猿になれと言ったら猿になれ!!猫背で揉み手をしながら俺の機嫌を常に伺い全身全霊でへつらうのだ!
そしてもう一度言う
俺は神だ!!
宇髄天元とは『
鬼滅の刃』の登場人物の一人である。
CV:
小西克幸
◆目次
◆プロフィール
誕生日―10月31日(さそり座・ハロウィン)
年齢―23歳
身長―198cm
体重―95kg
出身地―不明
趣味―嫁と
温泉巡り、秘湯探し
好きなもの―ふぐ刺し
◆概要
柱の称号を持つ9人の
鬼殺隊最高位隊士の一人
「音柱」。
初登場は鬼殺隊本部にて
炭治郎、
禰豆子の処分に関する柱合裁判で、他の柱たちと共に姿を見せた。
曲者揃いな鬼殺隊にあってなお特異な経歴で入隊した男であり、宇髄は表向き(それすら裏だが)は江戸の頃には絶えたとされる
忍の末裔。
ただし、ある理由から彼は忍を抜けており、
「元忍の鬼殺隊・柱」という肩書きとなる。
そのため戦闘能力だけでなく、隠密行動や情報収集といった技能に長けている。
さらに柱の中では唯一の既婚者で、3人の
巨乳美人な
くノ一を部下兼妻として迎えている甲斐性持ちでもある。
◆外見
二刀を背負った筋骨隆々の大男。
頭にはサラシを巻き、顔面は左眼にペイント、
ピアス、
宝石で飾られた額当て等とにかく派手に装飾されている。
また、髪色は銀色に複数の色が散った虹色、爪も複数の色で塗り分けられているといった徹底ぶり。
大正時代の人間としては
確実に浮きまくりであるが、化粧を落とし装飾を外した素顔は
正統派の美青年。
本人としては
「地味だから」と不本意らしいが、敵愾心全開だった
善逸が認めるくらいには美青年である。
◆性格
変わった人の多い柱の中でも、とりわけ目立つ存在。柱には過激だったり、コミュケーションに難のある人も少なからずいるが、彼はかなりコミュケーションが取りやすい。物事の尺度を派手や地味で語り、派手そうな事柄があると少年のように目を輝かせる。過剰な装飾品も派手だからということだろう。
忍なのに。
自らを
「派手を司る祭の神」と称したりと残念センスだが、それを受けて
「俺は山の王だ」と口にした
伊之助には
「気持ち悪い奴だな…」とドン引きな態度を示すなど色々面倒臭い。
ただし、根は面倒見の良い人物であり、炭治郎たちとも上記のやりとり
や強烈な腹パンを通してすぐに打ち解けた。
……善逸は嫉妬に燃えていたが。
禰󠄀豆子に対する考えは、(自身や自身の家族が
鬼に襲われた経験がないためか)だいぶ温和な方であり、人を襲わないことが証明されてからは、特に敵視はしていない。
また、かなりの愛妻家でもあり、自分の命より名も知らぬ一般人や妻3人の命の方が大事だと大真面目に、しかしサラッと語れるいい男。
命の順序は「妻>堅気の人間>俺」と「派手に」決めており、妻にも任務より自身の命を大切にするよう言い聞かせている。
そんな宇髄のことを彼女たちも愛しており、夫婦間、妻同士共に関係は非常に良好。
妻が3人いること自体は彼が浮気性だからとかではなく、宇随家の「十五歳になったら3人の女性を妻に持つ」という掟によるもの。
「妻は一族の長が相性を考慮して選ぶ」らしいが、後述する過去そして仲の良さからして、経緯は切っ掛けに過ぎないのだろう。
豪快で気さくな兄貴分といった性格の宇髄だが、この手のキャラでは珍しく傲慢ではなく、自身の実力を過信せず、比較的謙虚に振る舞っている。
「この広い国には俺より凄ェ奴がうようよしている」と嘯くのは柱の中にあっても同じであり、特に
煉獄杏寿郎や
悲鳴嶼行冥、
時透無一郎らを自身より格上の存在として捉えている様子。
案外、普段の傲岸不遜な物言いも自分自身に自信をつけ、奮い立たせるためのものなのかもしれない。
面倒見が良い、話が通じる、意外と謙虚など、
良い意味で、当初のイメージが大きく覆ったキャラ
と言える。
忍びらしさと忍らしくなさという、ある種矛盾を抱えた男だが……。
嘘じゃねぇよ 忍は存在する 姉弟は九人いた 十五になるまでで七人死んだ
一族が衰退していく焦りから 親父は取り憑かれたように厳しい訓練を俺たちに強いた 生き残ったのは俺と二つ下の弟のみ
そして弟は親父の複写だ 親父と同じ考え 同じ言動 部下は駒 妻は跡継ぎを産むためなら死んでもいい 本人の意思は尊重しない ひたすら無機質
俺はあんな人間になりたくない
生来の性であったかは定かではないが、とにかく、幼少から同じ教育を受け一人前になるまで生き残った兄弟にも差異があった。
弟は環境に順応し、望まれた能力と精神を持つ忍になった。
兄は与えられた訓練をこなす能力はあれど心までは忍になりきれず、そんなものになりたくないという拒否感を心中に抱いたまま育ったのだ。
それからどのくらい経っただろう。天元は忍を抜け、鬼殺隊に入隊していた。
ある時、
産屋敷耀哉―――お館様は彼を肯定し感謝を述べる。
自分を形成する幼少期に植え込まれた価値観を否定しながら戦いの場に身を置き続けるのは苦しいことだ
矛盾や葛藤を抱えながら それでも人を守るために戦ってくれてありがとう
俺の方こそ感謝したい 貴方には
お館様が受け入れてくれたから、肯定してくれたからこそ、俺は、どっちつかずの俺は居場所を手に入れられたのだと。
◆宇髄の妻
宇髄が妻にしている3人の女性。
3人ともくノ一であり、宇髄が忍だった頃からの付き合い。かつての経験を活かして潜入工作や避難誘導などで宇髄をサポートしている。
容姿も性格もバラバラで、時たまコントのように揉めることがあるが、基本的には姉妹のように仲が良い。
なお3人とも堕姫から美しいと判断される美女で、おまけに例外なくスタイル抜群な巨乳。
まきを
CV:
石上静香
宇髄の妻その1。20歳。
宇髄の親戚にあたる人物。前髪だけ色の違う短めの
ポニーテールが特徴的。
気の強い姉御肌で勝気な口調が目立ち、ヘタレ気味な須磨に喝を入れる姿を見せる。
身体能力がずば抜けているが、短気な気質が災いして任務に失敗することもあるらしい。
雛鶴
やはりどこかできちんとけじめをつけなければ恥ずかしくて陽の下を生きていけない
その時四人が揃っていなくても恨みっこなしです
CV:
種﨑敦美
宇髄の妻その2。21歳。
忍の里では宇髄家に次ぐ序列の家の出身。
髪を
オールバックのポニーテールにした女性。
穏やかで落ち着きのある雰囲気が特徴。よく張り合っているまきをと須磨を嗜めるなど、妻3人のまとめ役を買って出ている。
忍だった時代に人の命を奪ったことを悔いており、罪滅ぼしも兼ねて上弦の鬼を討伐した後は一線を退いて穏やかに生きることを宇髄に提案している。
とは言ってもくノ一らしく度胸もあり、上弦の鬼を相手にしても臆さず宇髄の援護に回れるだけの胆力を持つ。
ファンブックによれば諜報能力、戦闘能力のバランスに非常に優れているとのこと。
須磨
ほんと気持ち悪いですほんとその通りです!天元様に言いつけてやります
CV:
東山奈央
宇髄の妻その3。19歳。
元は彼女の妹が宇髄の妻になる予定だったが、
「自分が行きたい」と大泣きした挙句襖を突き破る実力行使で宇髄に嫁いだ。
ウェーブのかかった長髪が特徴。
天真爛漫だが泣き虫かつヘタレ気味で、自身を
「味噌っかす」と自虐し泣き言やネガティブな発言が目立つが、必死に避難誘導をする辺り単なる泣き虫ではない。
というか、潜入していた時の立ち位置は須磨「花魁」である。他2人の潜入能力は不明だが、少なくともくノ一として一流の能力を持つことは想像に難くない。
ファンブックの情報によると、
男性女性どちらも好きという
両性愛者らしい。
◆戦闘能力
柱の中でも2番目に位置する怪力に加えて元忍らしい俊敏さと高い洞察力を併せ持ち、一般人はおろか炭治郎たちのような隊士ですら話しかけられるまで接近に気づけない程に気配を希薄にできる。
某暗殺一家がごとく身体には
毒への耐性も付けているが、あまりに強い毒に対しては完全な
無効化はできない。
また善逸と同じような
超人的な聴力と絶対音感を併せ持ち、彼ほどの精度は無いにしろ聴覚のみで周囲の状況を把握する事も可能。
武器はヌンチャクのように鎖で持ち手の先端同士を繋いだ大振りの2本の
日輪刀。刀身の色は金色。
単純な
二刀流で戦うこともできるが、片方の刀を振り回して高速で回転させたり、斬撃を放つ瞬間に片方の刃の先端を指で掴むことで刃の間合いを伸ばして離れた相手を攻撃するトリッキーな剣術を駆使する。
また、剣術だけでなく下記にある様に特製の火薬玉を併用していることが特徴。
譜面
絶対音感による超人的な聴力で相手の攻撃動作の律動を読み、脳内で音に変換する宇髄独自の戦闘計算式。
これにより相手の癖や死角を読み取る事が可能になり、唄に合いの手を入れるが如く音の隙間を攻撃すれば打撃を与えられるようになる。
譜面の完成には時間をかけた分析が必要であるものの、以降は格段に有利な戦闘ができる。
装備
CV:
木村昴
ボディビルダーの如き肉体を持ち二足歩行する
化け物以外の何者でもない外見をした
鼠の忍獣。
使役者である宇髄と同じ額当てを身に着けており、高度な知能と1匹で日輪刀を運搬できる筋力を持つトンデモ鼠である。
宇髄の命令のみならず他の隊員の命令も忠実に遂行できる柔軟性も兼ね備える。
アニメ版の大正コソコソ噂話によると、根性のある鼠だけを集めて鍛えただけでなく、自らの肉体美に惚れ惚れする
ナルシストな一面も持っているらしい。
宇髄は
「影の鬼殺隊といってもいいだろう」と自負している。
因みにアニメ版では
「ムキッ」「ムキッ」を言わせるためだけに大物声優が起用されたが、そもそもこれは大半の読者及び視聴者が擬音だと思っていたため
声優が就くこと自体を予想した人が少なかった模様。
宇髄独自の武装。
剣の刃が触れると、刃との僅かな振動と摩擦熱によって起爆する仕組み。
上弦の鬼の体を焦がすほどの威力があり、フェイントや牽制、更には音の呼吸の斬撃と同時に使われたりとよく多用される。
当然これだけで鬼を滅ぼすことはできないが、中距離への範囲攻撃を有していることで戦いの幅を大きく広げている。
もちろん間違って暴発すれば即爆死なので取扱いには要注意である。
一度に何本も発射できる連弩のような大掛かりな装備を雛鶴に持たせており、状況の打開に大いに役立った。
やはり
胡蝶しのぶ特製であろうその毒は
十二鬼月の下弦の鬼にも通用したという。そして上弦の鬼には…。
◆流派
音の呼吸は雷から派生した呼吸である。
斬撃を打ち込むごとに爆発が発生するが、前述の通り火薬玉を併用するため、演出ではなく実際に起こっている。
全体的に体術と剣術を複合させた技構成であり、走力や瞬発力が重要となる流派。
爆発を伴う攻撃も多いことから「的確に状況を判断できる観察眼」と「技巧の精密さ」も求められるテクニカルな一面も持つ。
2本の
刀を振りかぶり、叩きつけるようにして放つ爆撃のような斬撃。
二連の爆撃は地面深くに大穴を穿つ程の威力があり、実際に爆発も発生するため
とてもうるさい。
2本の刀をヌンチャクのように振り回して目の前に爆発と斬撃の壁を形成する広範囲攻撃技。
作中では正面からの攻撃から多くの面積を守る用途で使われた。
2本の刀をそれぞれ高速で回転させた状態で突進しながら、無数の爆発を生みつつ流れるような連続した斬撃を放つ技。
なお無数に発生する爆発音の影響で周囲は非常に騒がしくなる。
◆活躍
竈門兄妹の裁判の際は即刻処刑を言い放った
煉獄に賛成したが、
炭治郎の弁明に対しては
「それならその鬼が人を喰っていないこと、これからも喰わないことを口先だけじゃなく証明しろ」と中立寄りの意見を出している。
その後、鎹鴉から煉獄の訃報を受けた際には「煉獄ですら上弦の鬼には勝てないのか」と彼を高く評価していたことを思わせる反応を見せた。
そして、煉獄の戦死から4か月が過ぎようとしていた頃、突然蝶屋敷に現れ、
アオイとなほを攫おうとしていた。というか既に腕と肩に抱え悠々と屋敷を出ようとしていた。
カナヲと、任務を終えて偶然屋敷に戻ろうとしていた炭治郎が阻止しようとしたため一端事なきを得るが、
「俺は女の隊員が必要だからこいつらを連れていく。継子じゃない奴は胡蝶の許可を取る必要もない」という隊律に則ってこそいる(が家主が聞いたらキレそうな)道理で依然として宇髄は譲らない。
だが炭治郎に加えて善逸と伊之助が首を突っ込んで来たことで少し考え、アオイの代わりに3人を任務に同行させることに決めた。
宇髄が取り組んでいたのは吉原の遊郭に巣食うと思われる鬼の探索。
自分が客として通って探りを入れても手応えがなかったため、くノ一である3人の妻を潜入させていたのだが、彼女らの定期連絡が途絶えたため遊女として事件及び妻の安否の調査ができる女の隊員を調達しようとしていたのだ。
ということで炭治郎たちは彼の手で
あまりにも不細工な女装を施され、当たりがついていた3軒の店に売られてゆくのだった…。
そんな不細工ども(伊之助はともかく)を思惑通りに売り込めたのは
宇髄の顔とトークが要因の9割強であることは言うまでもない 。
しかし、調査開始からしばらく経って京極屋に潜入していた善逸からの定期連絡が途絶え、消息がわからなくなってしまう。
宇髄はこれを「自身の判断ミスが原因」とし、炭治郎・伊之助に対して「任務の打ち切り」と「花街からの脱出」を命じるのだった。
その後、宇髄は京極屋の旦那から蕨姫花魁と雛鶴の情報を聞き出すと、切見世から衰弱した雛鶴を回収した後、蕨姫花魁=
堕姫の討伐に向かう。
地下空洞での伊之助と堕姫の分身体・蚯蚓帯の戦闘を聞きつけると、音の呼吸の斬撃、というか爆撃により
地上から地下空洞までの風穴を開け参戦、目にも留まらぬ斬撃により蚯蚓帯を瞬殺する。
その後、地下空洞に囚われていた須磨とまきを、大勢の遊女達の無事を確認すると、散り散りになりながらも堕姫の元へ逃げた蚯蚓帯を追跡する。
なお、この際に3人の嫁達を気遣い労う様子は非常に
イケメン。そりゃモテるよね。
そして、禰豆子の暴走を必死に食い止める炭治郎の前に音も無く現れると、同時に
堕姫に気づかれることなく彼女の頸を切断する。
炭治郎が命を省みず
ヒノカミ神楽を使用し、禰豆子が鬼化を急速に進めることでやっと追い詰めた相手を
瞬殺するという柱としての実力を見せつける形となった。
こうして吉原に巣食っていた鬼を宇髄が無事討伐し、任務完了かと思われたが、
日輪刀で頸を切断されたにもかかわらず身体が崩壊せず、大粒の涙を流して泣きじゃくる堕姫の様子に疑念を抱く宇髄。
次の瞬間、堕姫の呼びかけに応じるようにもう一体の鬼が彼女の身体から出現する。
宇髄は即座に攻撃を仕掛けるが、堕姫をあやす鬼にこともなく躱され、逆に傷を負わされてしまうのだった。
へぇ やるなぁあ 攻撃止めたなぁあ
殺す気で斬ったけどなあ いいなあお前 いいなあ
こうして真の上弦の陸とも言うべき妓夫太郎・堕姫兄妹との死闘の幕が上がる。
初撃こそ
カウンターを喰らったものの、周りの人間を逃がしつつ妓夫太郎の血鬼術・飛び血鎌を捌いて反撃する宇髄。
妓夫太郎は
「今まで殺した柱たちと違う 選ばれた才能だなぁ」と妬みをぶつけるが、宇髄はこれを一笑に付す。
才能? ハッ
俺に才能なんてもんがあるように見えるか?
俺程度でそう見えるならテメェの人生幸せだな
俺が選ばれてる?ふざけんじゃねぇ
俺の手の平から今までどれだけの命が零れたと思ってんだ
(そう 俺は煉獄のようにはできねぇ)
そんな宇髄に妓夫太郎は「だったらお前がまだ死んでない理由は何だ?俺の“血鎌”は猛毒があるのに」と憤るが、「俺は忍の家系なんだよ 耐性つけてるから毒は効かねぇ」と切り捨てる。
しかし、いかに毒耐性が強い元忍でも上弦の鬼の猛毒を完全に無効化することはできず、血鎌の毒は宇髄の体を確実に蝕んでいた。
それに気づいた妓夫太郎は勝ち誇ったように凄惨な笑みを浮かべるが、宇髄はなおも強気の姿勢を崩さず、二刀流を活かした変則的な剣術と火薬玉を駆使し、上弦兄妹と互角の戦闘を繰り広げる。
兄妹の頸を同時に狙う宇髄が自分達の不死のカラクリを見抜いていることに勘付く妓夫太郎。
そこへ地下空洞から追いついた善逸と伊之助、そして禰豆子を安全な場所に退避させた炭治郎が参戦、吉原に潜入した鬼殺隊の剣士が戦場に集結する。
下っ端が何人来ようが勝機は生まれない、頼みの綱の柱が毒にやられている以上お前らの勝ちはないと言い放つ上弦兄妹だったが、宇髄は負けじと勝利を宣言する。
余裕で勝つわボケ雑魚がァ!!
毒回ってるくらいの足枷あってトントンなんだよ
人間様をなめんじゃねぇ!!
こいつらは三人共優秀な俺の“継子”だ
逃げねぇ根性がある 手足が千切れても喰らいつくぜ!!
そしてテメェらの倒し方はすでに俺が看破した
同時に頸を斬ることだ
二人同時にな そうだろ!!
そうじゃなけりゃそれぞれに能力を分散させて弱い妹を取り込まねぇ理由がねぇ!!
ハァーッハ!!チョロいぜお前ら!
自分は煉獄の様にはなれないとある種の自嘲を浮かべた宇髄。
しかし、毒に侵されながらも闘志衰える事なく味方を鼓舞するその姿に、炭治郎は確かに
今は亡き炎柱の面影を見るのだった。
その後、宇髄は炭治郎と共に妓夫太郎との交戦を再開。
戦力として劣る炭治郎が宇髄の死角の援護に徹することで次第に統制のとれた連繋を見せるようになる。
そこへ雛鶴が藤の花の麻痺毒を塗った苦無を大量に乱射、妓夫太郎が防御行動をとった隙をついて、自身にも苦無が刺さることを厭わずに宇髄が両脚を切断、さらに苦無を1本突き刺す事に成功する。
とうとう追い詰めたかに思えたが、妓夫太郎は瞬時に麻痺毒を分解し、円斬旋回・飛び血鎌で反撃、頸切断は失敗に終わる。
その後も宇髄は隙をついて妓夫太郎の頸を背後から狙うものの、頸を180度回転させて歯で日輪刀を受け止める鬼ならではの戦法によりまたしても失敗、直後に炭治郎が堕姫と戦う善逸と伊之助の援護に回ったことで、妓夫太郎と単独で戦闘を続行する。
しかし、とうとう毒が全身に回ったのか心臓が停止、さらに左腕を切断されてしまう。戦力の要である宇髄の死亡により鬼殺隊の勝利は絶望的かと思われたが……
自分以外の全員が戦闘不能になりながらも諦めず、隙をついて隠し持っていた苦無を突き刺し、麻痺した妓夫太郎の頸に刃をかける炭治郎。
しかし、あと一歩のところで反撃されてしまい頸切断に失敗、万事休すかと思われたが、間一髪で死んだと思われていた宇髄が炭治郎の危機を救う。
実は宇髄は
筋肉によって自ら無理矢理心臓を止め、一時的に毒の巡りを止めていたのだった。
さらに独自の戦闘計算式
「譜面」を完成させると、毒に体が侵されている状態にもかかわらず
片腕で円斬旋回を全て捌ききり、そして左目を切られながらも
自身の体を盾に妓夫太郎の身動きを封じる。
その隙を見逃さず、全身全霊の力を振り絞り
ヒノカミ神楽を使用した炭治郎が妓夫太郎の頸切断に成功、同時に善逸と伊之助が堕姫の頸を切断し、激闘に決着をつけるのだった。
その後、死の間際に発動した円斬旋回の暴走は何とか回避するも、とうとう毒が全身に回り、死を覚悟した宇髄は愛する3人の妻たちに遺言を語ろうとするが……
最期に言い残すことがある…俺は今までの人生
天元様死なせたらあたしもう神様に手を合わせません
絶対に許さないですから
ちょっと黙んなさいよ 天元様が喋ってるでしょうが
二人とも静かにしてよ…!
(嘘だろ?何も言い残せずに死ぬのか俺)
(毒で舌も回らなくなってきたんだがどうしてくれんだ 言い残せる余裕あったのにマジかよ)
善逸に匹敵する顔芸により泣き叫ぶ須磨とそれを黙らせようとするまきを、2人を諌める雛鶴の騒動により遮られてしまう。
妻たちの痴話喧嘩によって完全にタイミングを逸し、遺言も遺せずにこの世を去ることに
半ばギャグ顔で絶望する宇髄だったが、そこへ禰豆子がヒョコッと登場。
血鬼術・爆血により
妓夫太郎の猛毒を解毒し、宇髄の命は救われたのだった。
ちなみに妻3人は、突然炎に包まれたせいで「
火葬しようとした」と勘違いし、特に須磨は禰豆子に対して
「お尻を叩きます!お姉さんは怒りました!!」と
顔芸で喚きながら折檻しようとしたが、毒が消えたことを知ると一転して号泣しながら夫に抱きつき、禰豆子に礼を述べた。
そして、宇髄の連絡を受け現場に急行した蛇柱・
伊黒小芭内が到着する。
自身の引退の意向を示す宇髄に対し、伊黒はネチネチ皮肉を交えながら
「ただでさえ若手が育っていないんだから早く怪我治してこれからも頑張ろうぜ(意訳)」と難色を示す。
そんな伊黒に宇髄は
「いいや若手は育ってるぜ お前の大嫌いな若手がな」と笑みを浮かべなから返すのだった。
忍時代から自らの在り方に苦悩し、そして幾人もの命が自らの手から零れていったと自身を卑下していた音柱・宇髄天元。
しかし、宇髄は部下と共におよそ100年ぶりに上弦の鬼の一角を討伐するという偉業を成し遂げた。
そして何より、禰豆子の血鬼術や伊之助の山育ち故の特異な体質も絡んだ結果論ありきとはいえ、愛する3人の妻と自身を慕う若き剣士たちの命、自身の手が届く範囲の人間の命を確かに守り抜き、死の遊郭から全員を引き連れて帰還したのである。
ちなみに隠の後藤によると、炭治郎たちは互いの無事を喜びあった直後に気絶したとのことだが、宇髄はというと、嫁に支えられながらとはいえ自らの足で戦場を後にしたという。
後処理に訪れた隠達はその頑丈さに全員がドン引きしていた。おまけに引退するどころか隊員として普通に任務に励んでいることも発覚。
主人公達がいくら成長しようと、やはり柱は別格の存在のようである。
しかしそれでも片目と片腕を失っては柱を継続することは難しかったようで、戦闘後に柱の称号を返上。後進の鬼殺隊士の育成に勤めており、特別強化訓練「柱稽古」では第1の試練担当として3人の妻とともに指導に当たり、体力強化のためのスパルタ指導を行なっている。
柱稽古編では頭の巻き布をやめて従来の額当てに似た眼帯をつけ、下に隠していた長めの髪をさらして着流しという出で立ちで、相変わらずの派手さだった。
死線を共にした炭治郎が稽古にやってきた時は、嫁さん3人とともに遊郭編にはなかった素の笑顔で喜んでいた。
◆余談
- ・間違われやすいが…
- 「宇随」ではなく「宇髄」である。
- ・卑下してはいるが…
- 祭りの神を自称するなど自信に溢れる言動だが自己評価は低く(忍という育ちに対する自己嫌悪もあると思われる)、本人は柱の中では才能に恵まれないと自称している。
- 読者からも上弦の中では最も格下の陸との戦闘で引退に追い込まれたことから「最弱の柱」呼ばわりされることも。
- 但し、痣の発現無しで上弦と互した柱はほぼいない中で、宇髄は「譜面」完成後なら隻腕・隻眼となった状態でも妓夫太郎と互角に渡り合えた。
- そもそも柱という職種は入れ替わりが激しく、定員が埋まっているのが珍しい程で、さらに作中での柱の面々は「当代最強」とも評されるレベルであり、その中で悲鳴嶼に次いで古参であること、何より上記の通り100年以上倒されることがなかった上弦の鬼の討伐を成し遂げたことから、歴代の鬼狩りの中でも屈指の実力者であることは間違いない。
- また本作では非常に重要な毒への耐性持ちなので、「後半まで健在だったら戦況が大きく変わっていたのでは」との声も。
- ・モテる
- 柱の中では一番モテる。聞き上手であることがモテる秘訣で、三人の嫁を抱えてる器量からも納得である。
- ・派手好きの一方で…
- 忍時代の地味さの反動から派手好きとなったのだが、ファンブックにおける妓夫太郎からの評価など地味な箇所での技量や堅実さが高く評価されており、忍時代の性が骨の髄まで沁み込んでいる事が窺える。
- ・鎹鴉まで派手好き
- 大正コソコソ話によると、自身の担当になっている鎹鴉は宇髄同様に派手好きな性格。
- 鴉の中のファッションリーダーらしく、宇髄やムキムキねずみとお揃いの宝石付きの額当てを装備している。
- ・「キメツ学園」では
- 番外編『中高一貫!キメツ学園物語』では学園の美術教師を担当。
- 本編と同様にモテモテなようで、「輩先生」と呼ばれ慕われているが、授業中にダイナマイトを爆発させようとする困った人でもある。
- なお、3人の嫁達も購買の店員として登場しているが、関係性は不明。
- 教師なのに、生徒である炭治郎、善逸、伊之助とバンドを組んでいるが、歌も演奏も壊滅的に酷い。小説版のとあるエピソードでは、キメツ学園が総力を挙げて彼等の学園祭参加を止めようとしている。バンド名はハイカラバンカラデモクラシー。
ならば俺が派手に追記・修正してやろう
誰よりも派手な記事を書いてやるぜ
もう派手派手だ
- 新OPが鬼滅の世界観に落としつつも宇髄さんらしい派手な曲でますます楽しみ -- 名無しさん (2021-12-07 19:35:00)
- 「お前の人生幸せだな(“自分が守るべきだったはずが助けられなかった人たちが大勢いる”旨の自嘲でしたが、よりによって戦っていた鬼の過去は……。皮肉にも彼の故郷も鬼の正体同様『女に自由がない世界』……)」、そもそも鬼殺隊側は鬼の過去など知りようがないから誰にも非はないとはいえ「それ鬼に堕ちた遠因なんや……」を知らぬうちに抉ってしまうのがまた辛い -- 名無しさん (2021-12-12 14:29:45)
- ↑×2 『残響散歌』歌詞にところどころ音柱を歌った箇所があってベリーグッド! -- 名無しさん (2021-12-15 16:42:31)
- 「忍獣」の二字を見ると頭に「怪」の一文字を付けたくなってしまう昭和特撮世代の悲しい習性((´;ω;`)ウッ…) -- 名無しさん (2021-12-19 15:03:13)
- イケメン嫌い(善逸)を部下にしたとは知る由もなく、仲介(解説)役になりそうな炭治郎は真っ先に潜伏完了していた・・・w -- 名無しさん (2021-12-19 15:56:28)
- ムキムキねずみの声、木村昴かよ。 -- 名無しさん (2021-12-27 00:08:34)
- アニメ版のムキムキねずみの気合の入り方に草。公式グッズ発売で更に笑った -- 名無しさん (2021-12-27 00:25:41)
- 相変わらず声優の無駄遣いっぷりがド派手過ぎる -- 名無しさん (2021-12-27 23:16:19)
- 良く見たらOPにムキムキネズミ出てるんだな -- 名無しさん (2022-01-03 09:57:46)
- ( 忍者でも海賊でもなく、ゴセイナイトのCVさんだけど )宇髄「 忍ぶどころか、暴れるぜ! 」 or 「 ド派手に行くぜ! 」+ 不死川さんのCV:関さん「 ファァァイナル・ウェェェェェイブ!! 」...をイメージしたヒトは結構いると思う...かな? -- 名無しさん (2022-01-03 16:40:10)
- ↑×7【大正コソコソの更に後】伊之助「…で、オッサン、『忍獣』ってのはあんたが考えたのか?他の忍者も使ってたのか?」天元「う~ん、戦国時代に根来忍者がカブトムシとかフクロウとか白蟻とかを仕込んでたらしいんだな。あと、風魔ならぬ『魔風忍者』ってのも使ってたらしいんだが、資料で見る限り荒唐無稽過ぎて…だいたいサザエを忍獣に仕込むって信じられるか?俺はウソだと思ったねぇ」 -- 名無しさん (2022-01-05 15:06:39)
- アニメでの引率の先生感の凄さよ -- 名無しさん (2022-01-23 01:43:59)
- 「お前上弦じゃねえだろ、それにしちゃ弱すぎる」からの若干ギャグっぽい流れから、すぐに「何でこいつ首落としたのに死なねえんだ」と気付いて気を引き締めるの強者感あって良い -- 名無しさん (2022-01-23 02:13:39)
- アニメ版だと嫁さんのふとももと尻と谷間が気になって話に集中できねぇw -- 名無しさん (2022-01-24 17:56:31)
- 柱や鬼狩りに共通してる練り上げられた肉体と卓越した剣技に加え、流れや状況を把握して「譜面」を完成させながら戦うのがカッコいい。 -- 名無しさん (2022-01-24 19:08:52)
- コメントのログ化を提案します。 -- 名無しさん (2022-01-25 15:21:12)
- ログ化しました -- (名無しさん) 2022-02-10 10:33:26
- ほとんどの隊士が辿る鬼に身内を殺されて入隊って経歴じゃないからか価値観がフラットだよね。悪い意味じゃなく普通 -- (名無しさん) 2022-02-15 21:31:05
- 宇髄さんの音の呼吸は雷の呼吸から独自に生み出したモノ...ってことは、鳴柱の桑島とは知り合いなのかな? -- (名無しさん) 2022-02-15 21:46:43
- これだけ人徳性に差があることを考えると、弟が主導で引き継いだ実家の忍って普通に断絶しててもおかしくなさそうだけど、原作でもそういうのって明言されてないの? -- (名無しさん) 2022-02-19 01:30:05
- 確か上弦を倒したら五体満足でも引退を決意してんだよな。頭領の産屋敷なら許してくれると思うが、魔戒騎士の様に家族を失おうと命ある限り戦い続ける組織だったら、後ろ指を指されて批難されていただろう。 -- (名無しさん) 2022-05-04 08:13:29
- ちゃんと心の内に一本スジの通った信念があるのでこんなにもカッコいい。 -- (名無しさん) 2022-07-02 18:55:24
- 正直最初はただの傲慢キャラで柱であること鼻に懸ける奴と思ったら愛妻家、仲間想い、上の者を敬い、面倒見がよいというモテない理由がないガチのイケメンだった。個人的に無一郎が体格羨ましがったり、身体能力、経験値の高さから柱では真ん中の実力だと思う。 -- (名無しさん) 2022-11-02 00:57:25
- 目の前で旦那燃やされた(ように見えた)のに、次に出て来る言葉が禰豆子への罵倒じゃなくて「お尻を叩きます」なのが人の好さを感じさせて好き。嫁三人も出番少ないのに良いキャラしてる -- (名無しさん) 2023-05-03 19:52:34
- ↑柱稽古とエピローグの出番が今から楽しみですね。 -- (名無しさん) 2023-05-03 20:04:37
- 初登場時や連れてく時の悪印象を完全に払拭した男。あの活躍でも対鬼に置いて実質柱下位だから煉獄はじめ柱の層の厚さと印象強めたいいキャラクター -- (名無しさん) 2023-06-01 10:13:35
- 記事でも触れてるけど、最終決戦にいたら結果が変わっていたかもしれないし、本人が最弱と自称しても「譜面」作成能力がめちゃくちゃ強い。途中リタイアしたのが惜しい人材だわ -- (名無しさん) 2023-06-28 01:05:25
- 柱会議の時は隊士が鬼連れてるとかって前代未聞の案件だし、遊郭編では嫁三人の安否不明とか身内になにか起こってる非常事態だからな… 前者は冷静でいられても後者はどうしようもない… -- (名無しさん) 2024-01-07 22:03:42
- 嫌いな柱などいないけど鬼滅の刃の中では炎、音、風の柱が最高に好き! -- (名無しさん) 2024-05-16 17:43:52
- まあアオイちゃん連れてったとしても守ってはくれたんだろうからなあ -- (名無しさん) 2024-07-02 20:06:26
最終更新:2025年04月01日 13:07